JP7299152B2 - メカニカルシール - Google Patents
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Description
シール空間において被密封流体に含まれる微粒子は、二次シール部材の周辺に堆積し易い。上記(2)では二次シール部材に向けてフラッシング流体が導入されるので、二次シール部材の周辺に堆積した微粒子が洗い流され易くなる。これにより、シール空間に微粒子が堆積するのをさらに低減することができる。
この場合、フラッシング流路の環状流路から、その周方向に間隔をあけて形成された複数の導入流路を介してシール空間にフラッシング流体が導入されるので、被密封流体に含まれる微粒子がシール空間の周方向に沿って堆積しても、その堆積した微粒子をフラッシング流体で洗い流すことができる。これにより、シール空間に微粒子が堆積するのをさらに低減することができる。
この場合、シールケースに孔を形成して導入流路を構成する場合に比べて、導入流路を容易に構成することができる。
<全体構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係るメカニカルシールを示す断面図である。図1において、本実施形態のメカニカルシール10は、ポンプ、撹拌機等の回転機器1に設けられている。回転機器1は、回転軸2と、回転軸2を包囲しているケーシング3と、備えている。以下、本明細書において、説明の便宜上、図1の左側を機外側、図1の右側を機内側、図1の上下方向を径方向、図1の左右方向を軸方向という(図2及び図4~図6についても同様)。
メカニカルシール10の回転側ユニット20は、回転軸2の外周に嵌合されたスリーブ21と、スリーブ21の機内側の外周に嵌合されたドライブリング22と、ドライブリング22の機外側の内周に嵌合された回転密封環23と、を備えている。
メカニカルシール10のシールケース30は、ケーシング3に固定された円筒状の第1ケース体31と、第1ケース体31の機内側に固定された環状の第2ケース体32と、第1ケース体31の機外側に固定されたフランジ33及びリテーナ34と、を備えている。
メカニカルシール10の静止側ユニット40は、シールケース30に対して軸方向に移動可能に設けられている。本実施形態の静止側ユニット40は、リテーナ34に取り付けられたドライブカラー41と、ドライブカラー41に取り付けられた保持部材42と、保持部材42に取り付けられた静止密封環43と、を備えている。
ドライブカラー41は、リテーナ34の機内側に配置された状態で、接続部材(図示省略)を介してリテーナ34に対して軸方向へ移動可能に接続されている。
図2において、第1ケース体31の小径部312には、径方向内側に突出する環状の突起部314が形成されている。小径部312の内周面312aと、突起部314の機内側の側面(固定壁面)314aと、保持部材42の小径筒部421の外周面421bと、第2円筒部324の機外側の側面(固定壁面)324aと、によって囲まれた環状の空間は、シール空間Sとされている。
図1において、シールケース30は、フラッシング流体が流れるフラッシング流路60を有する。フラッシング流体は、回転密封環23と静止密封環43との摺接部分を冷却する流体であり、例えば被密封流体と同じ流体からなる。フラッシング流路60は、第1ケース体31に形成された入口流路61と、第1ケース体31と第2ケース体32とによって形成された環状流路62と、第2ケース体32に形成された出口流路63と、を有している。
図1及び図2に示すように、シール空間Sは、機内側の領域の奥まった位置に形成されているで、機内側の被密封流体がシール空間Sに滞留しやすい。このため、メカニカルシール10を長期間使用すると、被密封流体に含まれる微粒子がシール空間S(特に二次シール部材50の周辺)に堆積する場合がある。このように微粒子が堆積すると、シールケース30に対する静止側ユニット40の軸方向の移動が阻害され、回転密封環23に対する静止密封環43の追従性が低下する。そうすると、シール面23a,43a同士の接触面圧が不足し、メカニカルシール10のシール性能が低下することになる。このため、本実施形態のメカニカルシール10は、シール空間Sに微粒子が堆積するのを抑制するために、フラッシング流体の一部をシール空間Sに導入する導入流路64をさらに有している。
軸方向流路部66は、第1ケース体31の小径部312の内周面312aにおける機内側端部と、第2ケース体32の第2円環部323の側面323aにおける径方向内端部と、第2ケース体32の第2円筒部324の外周面と、によって構成されている。
第1実施形態のメカニカルシール10によれば、フラッシング流路60の導入流路64により、二次シール部材50が装着されたシール空間Sにフラッシング流体が導入されるので、被密封流体に含まれる微粒子がシール空間Sに堆積しても、その堆積した微粒子をフラッシング流体で洗い流すことができる。これにより、シール空間Sにおける微粒子の堆積が低減されるので、回転密封環23に対する静止密封環43の追従性が低下するのを抑制することができる。その結果、メカニカルシール10のシール性能が低下するのを抑制することができる。
図4は、本発明の第2実施形態に係るメカニカルシールを示す拡大断面図である。図4において、本実施形態のメカニカルシール10は、第1実施形態の変形例であり、第2ケース体32、保持部材42、及び導入流路64の各構成が第1実施形態と相違する。
<全体構成>
図5は、本発明の第3実施形態に係るメカニカルシールを示す断面図である。図5において、本実施形態のメカニカルシール10は、第1実施形態と同様に、ポンプ、撹拌機等の回転機器1に設けられている。また、本実施形態のメカニカルシール10は、回転密封環23と静止密封環43との摺接部分の径方向内側が機内側の領域となり、当該摺接部分の径方向外側が機外側の領域となる、いわゆるアウトサイド型のメカニカルシールである。
メカニカルシール10の回転側ユニット20は、回転軸2の機外側の外周に嵌合されたリテーナ29と、リテーナ29の機内側の外周に嵌合された回転密封環23と、を備えている。リテーナ29の内周面と回転軸2の外周面との間は、Oリング71によりシールされている。リテーナ29の機内側の外周面と回転密封環23の内周面との間は、Oリング72によりシールされている。
メカニカルシール10のシールケース30は、環状の第1ケース体301と、環状の第2ケース体302と、を備えている。第2ケース体302は、その機内側の側面をケーシング3の機外側の側面に当接させた状態でケーシング3に固定されている。第1ケース体301は、その機内側の側面を第2ケース体302の機外側の側面に当接させた状態で第2ケース体302に固定されている。
メカニカルシール10の静止側ユニット40は、第1ケース体301の内周側において回転密封環23の機内側に配置された静止密封環43を備えている。静止密封環43は、環状の本体部431と、本体部431から機内側に延びる円筒部432と、を有している。
図6において、第1ケース体301の突起部303の内周面303aと、静止密封環43の本体部431における機内側の側面(可動壁面)431aと、静止密封環43の円筒部432の外周面432aと、第2ケース体302の第2突出部305における機外側の側面(固定壁面)305aと、によって囲まれた環状の空間は、シール空間Sとされている。
図5において、シールケース30のフラッシング流路60は、第1ケース体301に形成された入口流路61と、第1ケース体301と第2ケース体302とによって形成された環状流路62と、第1ケース体301と第2ケース体302とに形成された出口流路63と、を有している。
軸方向流路部66は、第1ケース体301の突起部303の内周面303aにおける機内側端部と、第2ケース体302の第1突出部304の側面304aにおける径方向内端部と、第2ケース体302の第2突出部305の外周面と、によって構成されている。
本実施形態の他の構成は、第1実施形態と同様であるため、同一の符号を付し、その説明を省略する。
第3実施形態のメカニカルシール10によれば、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。さらに、第3実施形態では、フラッシング流路60の出口流路63が、フラッシング流体をシール空間Sに導入する導入流路64を兼ねているので、フラッシング流路60が設けられるシールケース30の構成を簡素化することができる。
上記各実施形態のフラッシング流路60は環状流路62を備えているが、環状流路62を省略して入口流路61に出口流路63と導入流路64を直接接続してもよい。
上記第1及び第3実施形態の導入流路64は、径方向流路部65と軸方向流路部66とによって構成されているが、径方向流路部65のみで構成されていてもよい。
2 回転軸
3 ケーシング
10 メカニカルシール
20 回転側ユニット
23 回転密封環
30 シールケース
40 静止側ユニット
43 静止密封環
50 二次シール部材
60 フラッシング流路
62 環状流路
64 導入流路
65a スリット溝
S シール空間
Claims (4)
- 回転機器の機内側の被密封流体が機外側へ漏洩するのを抑制するメカニカルシールであって、
前記回転機器の回転軸に一体回転可能に設けられ、回転密封環を有する回転側ユニットと、
前記回転密封環が摺接する静止密封環を有する静止側ユニットと、
前記静止側ユニットが前記回転軸の軸方向に移動可能に取り付けられるシールケースと、
前記静止側ユニットの外周と前記シールケースの内周との間をシールするために、これらの間に形成された環状のシール空間に装着された二次シール部材と、を備え、
前記シールケースは、前記回転密封環と前記静止密封環との摺接部分を冷却するフラッシング流体が流れるフラッシング流路を有し、
前記フラッシング流路は、前記シールケース内に形成されて前記シール空間にフラッシング流体を導入する導入流路を有し、
前記シール空間よりも前記機内側における前記静止側ユニットの外周と前記シールケースの内周との間には、前記シール空間に導入されたフラッシング流体が前記機内側に向かって流れる隙間が形成されている、メカニカルシール。 - 前記導入流路は、前記シール空間に装着された前記二次シール部材に向けてフラッシング流体を導入するように形成されている、請求項1に記載のメカニカルシール。
- 前記フラッシング流路は、
前記シールケースの周方向に環状に形成された環状流路と、
前記シールケースの周方向に間隔をあけて形成され、前記環状流路と前記シール空間とを連通する複数の前記導入流路と、を有する、請求項1又は請求項2に記載のメカニカルシール。 - 前記導入流路の少なくとも一部が、前記シールケースに形成されたスリット溝を用いて構成されている、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のメカニカルシール。
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