JP7299120B2 - セメント粉末組成物の製造方法 - Google Patents
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Description
特許文献1に、コンクリート廃材を、粉砕し、粗骨材を除去して得た粉粒体を、二酸化炭素を1%以上含むガスに接触させることを特徴とするセメント用混和材の製造方法が、記載されている。また、特許文献1に、該製造方法において、セメント製造工場等から排出されるガスを用いることは、二酸化炭素の排出の抑制の点で望ましいことが記載されている。
特許文献2に、炭酸化が確認されたコンクリート廃材の破砕処理により再生骨材とともに得られた微粉末が、脱水処理された低含水または無水シリカゲルを含有することを特徴とする廃コンクリート微粉末を用いたセメント組成物が、記載されている。
[1] セメントクリンカー粉末、石膏粉末、及び、炭酸化したカルシウム含有粉末を含むセメント粉末組成物を製造するための方法であって、炭酸化前の上記カルシウム含有粉末及び水を含むスラリーの中に、二酸化炭素含有ガスを供給して、炭酸化処理されたスラリーを得る炭酸化工程と、セメント製造用の仕上げミルの中に、セメントクリンカー、石膏、及び、上記炭酸化処理されたスラリーを供給して粉砕し、上記セメント粉末組成物を得る粉砕工程、を含むことを特徴とするセメント粉末組成物の製造方法。
[2] 上記カルシウム含有粉末が、セメント、高炉スラグ微粉末、塩素バイパスダスト、及び、コンクリート粉砕物の中から選ばれる一種以上からなる、上記[1]に記載のセメント粉末組成物の製造方法。
[3] 上記二酸化炭素含有ガスが、セメント工場、石炭火力発電所、ガス火力発電所、石油火力発電所、製鉄工場、石油化学コンビナート、製油工場、または製紙工場から排出される、二酸化炭素の濃度が5体積%以上の排ガスである、上記[1]又は[2]に記載のセメント粉末組成物の製造方法。
[4] 上記粉砕工程における上記炭酸化処理されたスラリーの供給量は、上記セメント粉末組成物中の二酸化炭素由来成分(CO2)の含有率が0.01質量%以上になる量である、上記[1]~[3]のいずれかに記載のセメント粉末組成物の製造方法。
[5] 上記粉砕工程において、上記仕上げミルの一端部である原料投入口に、上記セメントクリンカー及び上記石膏を供給し、上記仕上げミルの他端部であるセメント排出口から、上記セメント粉末組成物を排出し、上記原料投入口と上記セメント排出口の中間に位置する一箇所以上のスラリー供給口に、上記炭酸化処理されたスラリーを供給する、上記[1]~[4]のいずれかに記載のセメント粉末組成物の製造方法。
[6] 上記カルシウム含有粉末中、二酸化炭素由来成分(CO2)の含有率が3~50質量%、CaSO4・2H2Oの含有率が6.0質量%以下である前記[1]~[5]のいずれかに記載のセメント粉末組成物の製造方法。
また、本発明によれば、セメント粉末組成物の原料の一つとして、二酸化炭素を吸収したカルシウム含有粉末を用いているため、セメント工場等からの二酸化炭素の排出量を削減することができる。
また、本発明によれば、上記カルシウム含有粉末として、コンクリート粉砕物、高炉スラグ微粉末等の廃棄物由来物を用いることができるので、その分、セメントクリンカーの量を減らすことができ、セメントクリンカーの製造時に発生する二酸化炭素の排出量を削減することができる。また、廃棄物の有効利用を図ることができる。
さらに、セメント工場等から排出される排ガスをそのまま使用することができ、排ガスから二酸化炭素を分離しなくてもよい。
本明細書中、セメント粉末組成物とは、セメント製造用の仕上げミルから、粉砕物(セメント)として排出されるものを意味する。
本発明のセメント粉末組成物は、炭酸化したカルシウム含有粉末を含む点で、通常のセメント(セメントクリンカー粉末と石膏粉末からなるもの)とは異なる。
以下、本発明について詳しく説明する。
本発明のセメント粉末組成物を構成する材料の一つであるセメントクリンカー粉末の例としては、普通ポルトランドセメントクリンカー、早強ポルトランドセメントクリンカー、中庸熱ポルトランドセメントクリンカー、低熱ポルトランドセメントクリンカー等の各種ポルトランドセメントクリンカーの粉末(粉砕物)が挙げられる。中でも、コストや汎用性等の観点から、普通ポルトランドセメントクリンカーの粉末が好ましい。
本発明のセメント粉末組成物を構成する材料の一つである石膏粉末の例としては、二水石膏、半水石膏、無水石膏等の粉末が挙げられる。
これらカルシウム含有粉末の例示物のうち、セメントの例としては、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント等の各種ポルトランドセメントや、高炉セメント、フライアッシュセメント等の混合セメントや、エコセメント等が挙げられる。
高炉スラグ微粉末の例としては、高炉で銑鉄を製造する際に副生する溶融状態のスラグを、水で急冷及び破砕して得られる水砕スラグの粉砕物や、上記溶融状態のスラグを徐冷及び破砕して得られる徐冷スラグの粉砕物等が挙げられる。
コンクリート粉砕物の例としては、コンクリート構造物の解体にともなって発生するコンクリート廃棄物を粉砕したものが挙げられる。
コンクリート粉砕物のブレーン比表面積は、セメント粉末組成物の各種の物性(例えば、強度発現性)のバランスの観点から、好ましくは500~5,000cm2/g、より好ましくは1,000~4,000cm2/gである。
炭酸化工程は、カルシウム含有粉末(例えば、上述のセメント、高炉スラグ微粉末等から選ばれるもの)及び水を含むスラリーの中に、二酸化炭素含有ガスを供給して、炭酸化処理されたスラリーを得る工程である。
水100質量部に対するカルシウム含有粉末の量は、好ましくは0.1~20質量部、より好ましくは0.5~15質量部、さらに好ましくは1~10質量部、特に好ましくは1.5~5質量部である。該量が0.1質量部以上であると、カルシウム含有粉末の炭酸化(二酸化炭素の吸収)を、より促進することができる。該量が20質量部以下であると、カルシウム含有粉末が液中に均一に分布するスラリーの調製が、より容易となる。
二酸化炭素含有ガス中の二酸化炭素の濃度は、カルシウム含有粉末の炭酸化の促進の観点から、好ましくは5体積%以上、より好ましくは10体積%以上、特に好ましくは15体積%以上である。
二酸化炭素含有ガス中の二酸化炭素の濃度の上限値は、特に限定されないが、通常、40体積%である。
スラリー中に二酸化炭素含有ガスを供給する時間は、好ましくは1~60分間、より好ましくは3~30分間、特に好ましくは5~20分間である。該時間が1分間以上であると、カルシウム含有粉末の炭酸化を、より促進することができる。該時間が60分間以下であると、本工程(炭酸化工程)をより効率的に行うことができるので、本発明のセメント粉末組成物の製造効率を高めることができる。
また、炭酸化したカルシウム含有粉末(乾燥した粉末)中のCaSO4・2H2Oの含有率は、好ましくは6.0質量%以下、より好ましくは5.0質量%以下、さらに好ましくは4.0質量%以下、さらに好ましくは3.0質量%以下、さらに好ましくは2.0質量%以下、特に好ましくは1.0質量%以下である。該含有率が6.0質量%以下であれば、セメント粉末組成物の強度発現性をより向上することができる。
粉砕工程は、セメント製造用の仕上げミルの中に、セメントクリンカー、石膏、及び、上述の炭酸化工程で得られた炭酸化処理されたスラリーを供給して粉砕し、セメント粉末組成物を得る工程である。
石膏の量は、セメント粉末組成物中のSO3の含有率が1~5質量%になる量であることが、好ましい。該含有率が1質量%以上であると、モルタル等の可使時間をより大きくすることができる。該含有率が5質量%以下であると、モルタル等の強度(例えば、圧縮強さ)をより大きくすることができる。
スラリーの量は、セメント粉末組成物中の二酸化炭素由来成分(CO2)の含有率が0.01質量%以上になる量であることが、好ましい。該含有率は、二酸化炭素の吸収量をより大きくすることで、二酸化炭素の排出量の削減により貢献することができる観点からは、より好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上、さらに好ましくは1質量%以上、特に好ましくは2質量%以上である。また、該含有率は、セメント粉末組成物の強度発現性の観点からは、好ましくは15質量%以下、より好ましくは12質量%以下、さらに好ましくは8質量%以下、さらに好ましくは5質量%以下、特に好ましくは4質量%以下である。
なお、本発明のセメント粉末組成物をモルタル等の材料として用いる際に、資源の有効活用の観点から、本発明のセメント粉末組成物に、高炉スラグ微粉末、石炭灰(例えば、フライアッシュ)、シリカヒューム、石灰石粉末、セメントキルンダスト等から選ばれる1種以上を添加してもよい。
スラリー供給口は、例えば、仕上げミルの本体部分である円筒状の周壁部に設けられた複数の孔として形成することができる。
本発明の製造方法で得られたセメント粉末組成物中の炭酸化したカルシウム含有粉末の含有率は、二酸化炭素の排出量の削減等の観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは2質量%以上、さらに好ましくは4質量%以上、特に好ましくは6質量%以上である。該含有率は、セメント粉末組成物の強度発現性の観点からは、好ましくは35質量%以下、より好ましくは32質量%以下、さらに好ましくは25質量%以下、さらに好ましくは15質量%以下、特に好ましくは12質量%以下である。
[使用材料]
(1)カルシウム含有粉末a:普通ポルトランドセメント(ブレーン比表面積:3,300cm2/g、太平洋セメント社製)
(2)カルシウム含有粉末b:高炉スラグ微粉末(ブレーン比表面積:3,000cm2/g)
(3)カルシウム含有粉末c:塩素バイパスダスト
(4)カルシウム含有粉末d:廃コンクリート粉砕物(ブレーン比表面積:2,000cm2/g)
(5)セメントクリンカー:普通ポルトランドセメントクリンカー(太平洋セメント社製)
(6)石膏:二水石膏
カルシウム含有粉末a~dの化学組成を表1に示す。カルシウム含有粉末a~dは、後述する炭酸化処理前のものである。
カルシウム含有粉末a~dの各々について、カルシウム含有粉末30gと、水1,000gを混合して、スラリーを得た。得られたスラリーが収容されている容器の下部から、セメントキルンの排ガス(二酸化炭素の濃度:20体積%程度)を、10分間供給(バブリング)することで、スラリーを炭酸化処理した。
次いで、得られたスラリーを乾燥させて、炭酸化したカルシウム含有粉末A~Dを得た。該粉末の化学組成、及び、該粉末中の二酸化炭素由来成分(CO2)の含有率を測定した。
二酸化炭素由来成分の含有率は、以下の方法で得た。
熱重量示差熱分析装置(TG-DTA;雰囲気ガス:窒素ガス)を用いて、試料(炭酸化したカルシウム含有粉末)を20℃/分の昇温速度で1,000℃まで加熱して、減量曲線を得た。この減量曲線における600~700℃付近のピークの減量値を求めることによって、炭酸カルシウムを定量した。試料(炭酸化したカルシウム含有粉末)中の二酸化炭素由来成分(CO2)の含有率は、定量された炭酸カルシウム(CaCO3)中の二酸化炭素(CO2)の量に基いて算出した値である。
炭酸化したカルシウム含有粉末A~Dの化学組成(強熱減量、SiO2等の含有率)及び二酸化炭素由来成分の含有率(表1中の「CO2」;炭酸化した部分のCO2換算量)を、表1に示す。
また、炭酸化前のカルシウム含有粉末a~dの化学組成を、表1に示す。
カルシウム含有粉末a~cの各々について、恒温室(温度:40℃、相対湿度:80%、二酸化炭素濃度:10体積%)内で24時間、炭酸化処理を行ない、炭酸化したカルシウム含有粉末A2~C2を得た。
炭酸化したカルシウム含有粉末A2~C2の化学組成及び二酸化炭素由来成分の含有率(表1中の「CO2」)を、表1に示す。
仕上げミルの一端部である原料投入口に、普通ポルトランドセメントクリンカー及び石膏(以上、普通ポルトランドセメントの原料)を供給した。また、仕上げミルの原料投入口の後流側に位置する円筒状の周壁部(仕上げミルの本体部分)に設けられた複数の孔(スラリー供給口)に、表2に示す種類及び量(乾燥質量換算)の炭酸化したカルシウム含有粉末を含むスラリーを供給した。仕上げミル内で、普通ポルトランドセメントクリンカー、石膏、及びスラリーを混合及び粉砕して、仕上げミルの他端部であるセメント排出口から、セメント粉末組成物を排出させた。
得られたセメント粉末組成物について、強熱減量、及び、二酸化炭素由来成分(CO2)の含有率を測定した。また、得られたセメント粉末組成物について、「JIS R 5201:2015(セメントの物理試験方法)」に準拠して、モルタルを調製した後、材齢3日、7日、28日の各時点におけるモルタルの圧縮強さ(表2中、「モルタル圧縮強さ」と表す。)を測定した。
結果を表2に示す。表2中、「二酸化炭素(質量%)」は、二酸化炭素由来成分(CO2)の含有率を表す。
普通ポルトランドセメント(カルシウム含有粉末a)について、実施例1と同様にして、モルタルの圧縮強さを測定した。結果を表2に示す。
[比較例2~3]
普通ポルトランドセメント(カルシウム含有粉末a)を空気中(温度及び相対湿度を調節していない自然の雰囲気中)で、短期間(45日間)または長期間(180日間)、風化させて、自然風化(換言すると、自然に炭酸化)した普通ポルトランドセメントを得た。
これら2種類の普通ポルトランドセメントについて、強熱減量、二酸化炭素由来成分(CO2)の含有率、及び、モルタルの圧縮強さを測定した。結果を表2に示す。
結果を表2に示す。表2中、「炭酸化の方法」は、短期間風化させた場合を「風化(短)」、長期間風化させた場合を「風化(長)」と記載している。
普通ポルトランドセメント(カルシウム含有粉末a)と、表2に示す種類の炭酸化したカルシウム含有粉末(二酸化炭素を高濃度で含む空気中で炭酸化処理したもの)A2、B2またはC2を、表2に示す量(割合)で混合して、セメント粉末組成物を得た。得られたセメント粉末組成物について、強熱減量、及び、二酸化炭素由来成分(CO2)の含有率を測定した。
次いで、得られたセメント粉末組成物について、実施例1~16と同様にして、モルタルを調製した後、材齢3日、7日、28日の各時点におけるモルタルの圧縮強さを測定した。
結果を表2に示す。
実施例1~16及び比較例4~9のセメント粉末組成物、及び、比較例1~3のセメントについて、強熱減量及び化学組成(酸化物換算)を表3に示す。なお、化学組成は蛍光X線分析を用いて測定した。
また、実施例3(スラリー中で炭酸化)と、比較例3(自然風化で炭酸化)及び比較例5(二酸化炭素を高濃度で含む空気中で炭酸化)を比較すると、これら3つの実験例では、いずれも二酸化炭素由来成分(CO2)の含有率が1.42~1.76質量%と同程度であるものの、比較例3、5におけるモルタルの圧縮強さが、材齢3日で18.4~22.9N/mm2、材齢7日で25.2~31.4N/mm2、材齢28日で29.7~43.3N/mm2であるのに対し、実施例3におけるモルタルの圧縮強さは、材齢3日で26.7N/mm2、材齢7日で39.9N/mm2、材齢28日で54.3N/mm2であり、比較例3、5に比べて高強度であることがわかる。
実施例7(スラリー中で炭酸化)と、比較例7(二酸化炭素を高濃度で含む空気中で炭酸化)を比較した場合でも、上述の実施例6と比較例6を比較した場合と同様の傾向があることがわかる。
塩素バイパスダストを用いた実施例9~12や、廃コンクリート粉砕物を用いた実施例13~16を見ても、モルタルの圧縮強さとして、従来技術からは予想外の大きな値を得ていることがわかる。
また、表2から、実施例10(スラリー中で炭酸化したカルシウム含有粉末Cを用いたもの)と比較例8(二酸化炭素を高濃度で含む空気中で炭酸化したカルシウム含有粉末C2を用いる以外は、実施例10と同様にしたもの)を比較すると、実施例10における二酸化炭素由来の成分(CO2:1.67質量%)は、比較例4における二酸化炭素由来の成分(CO2:1.35質量%)よりも大きいことがわかる。また、実施例10におけるモルタルの圧縮強さ(3日:31.1N/mm2、7日:45.6N/mm2、28日:65.1N/mm2)は、比較例8におけるモルタル圧縮強さ(3日:27.3N/mm2、7日:39.8N/mm2、28日:48.7N/mm2)よりも大きいことがわかる。
実施例11(スラリー中で炭酸化したカルシウム含有粉末Cを用いたもの)と比較例9(二酸化炭素を高濃度で含む空気中で炭酸化したカルシウム含有粉末C2を用いる以外は、実施例11と同様にしたもの)を比較した場合でも、上述の実施例10と比較例8を比較した場合と同様の傾向があることがわかる。
Claims (4)
- セメントクリンカー粉末、石膏粉末、及び、炭酸化したカルシウム含有粉末を含むセメント粉末組成物を製造するための方法であって、
炭酸化前の上記カルシウム含有粉末及び水を含むスラリーの中に、二酸化炭素含有ガスを供給して、炭酸化処理されたスラリーを得る炭酸化工程と、
セメント製造用の仕上げミルの中に、セメントクリンカー、石膏、及び、上記炭酸化処理されたスラリーを供給して粉砕し、上記セメント粉末組成物を得る粉砕工程、
を含み、
上記粉砕工程における上記炭酸化処理されたスラリーの供給量は、上記セメント粉末組成物中の二酸化炭素由来成分(CO 2 )の含有率が0.01質量%以上になる量であることを特徴とするセメント粉末組成物の製造方法。 - 上記カルシウム含有粉末が、セメント、高炉スラグ微粉末、塩素バイパスダスト、及び、コンクリート粉砕物の中から選ばれる一種以上からなる請求項1に記載のセメント粉末組成物の製造方法。
- 上記二酸化炭素含有ガスが、セメント工場、石炭火力発電所、ガス火力発電所、石油火力発電所、製鉄工場、石油化学コンビナート、製油工場、または製紙工場から排出される、二酸化炭素の濃度が5体積%以上の排ガスである請求項1又は2に記載のセメント粉末組成物の製造方法。
- 上記粉砕工程において、上記仕上げミルの一端部である原料投入口に、上記セメントクリンカー及び上記石膏を供給し、上記仕上げミルの他端部であるセメント排出口から、上記セメント粉末組成物を排出し、上記原料投入口と上記セメント排出口の中間に位置する一箇所以上のスラリー供給口に、上記炭酸化処理されたスラリーを供給する請求項1~3のいずれか1項に記載のセメント粉末組成物の製造方法。
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