JP7298487B2 - 運搬台車 - Google Patents

運搬台車 Download PDF

Info

Publication number
JP7298487B2
JP7298487B2 JP2020005730A JP2020005730A JP7298487B2 JP 7298487 B2 JP7298487 B2 JP 7298487B2 JP 2020005730 A JP2020005730 A JP 2020005730A JP 2020005730 A JP2020005730 A JP 2020005730A JP 7298487 B2 JP7298487 B2 JP 7298487B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conveyor
carriage
floor
cable
rolling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020005730A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021112951A (ja
Inventor
正明 大林
優介 松下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2020005730A priority Critical patent/JP7298487B2/ja
Publication of JP2021112951A publication Critical patent/JP2021112951A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7298487B2 publication Critical patent/JP7298487B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Handcart (AREA)

Description

本発明は、運搬台車に関する。詳しくは、部品箱を流すコンベヤと、該コンベヤを台車本体に対して昇降させる昇降装置と、を備える運搬台車に関する。
製品組み立てラインで部品箱を運搬する運搬台車において、特許文献1のように、部品箱を載置するコンベヤが、電動モータの駆動により上下に昇降できる昇降台として機能する運搬台車が開示されている。上記構成により、重量物であるコンベヤを、人力を用いることなく容易に持ち上げることができる。
特開2004-189000号公報
上記電動の機構を有する運搬台車は、台車本体にモータ、制御装置及びバッテリ等の構成を設ける必要があり、メンテナンスに手間がかかったり故障による不具合を起こしたりする懸念がある。そこで、本発明は、電気又はエア等の動力源を用いずにコンベヤを容易に持ち上げられる運搬台車を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の運搬台車は次の手段をとる。
すなわち、本発明の運搬台車は、部品箱を流すコンベヤと、該コンベヤを台車本体に対して昇降させる昇降装置と、を備える運搬台車である。昇降装置が、台車本体に取り付けられて該台車本体の走行に伴いフロア上を転動するラチェット式の転動輪と、該転動輪とコンベヤとに繋がれて転動輪の転動に伴い巻き取られることでコンベヤを台車本体に対して引き上げるケーブルと、該ケーブルの配索経路の途中に掛けられる複滑車であって台車本体に取り付けられる定滑車とコンベヤに取り付けられる動滑車との組み合わせから成る複滑車と、コンベヤが所定の上昇位置に達する動作により押し動かされて転動輪をフロア上から引き離す遮断機構と、台車本体に設けられた解除レバーの操作により転動輪の逆転止め状態を解除してコンベヤを重力作用により下降させる解除機構と、転動輪をフロア上から引き離された状態からフロア上に逆転止めした状態として接地させるフットペダル式の復帰機構と、を有する。
上記構成によれば、作業者が運搬台車を押して移動させることで、転動輪がフロア上を転動してケーブルが巻き取られる。それにより、コンベヤが台車本体に対して引き上げられる。その際、コンベヤは、動滑車を介したケーブルの巻き取りにより、比較的軽い力で引き上げられる。したがって、電気又はエア等の動力源を用いることなくコンベヤを容易に持ち上げることができる。
また、本発明の運搬台車は、更に次のように構成されていても良い。当該運搬台車が、更に、解除レバーの操作により解除機構を転動輪の逆転止め状態を解除した状態に保持し、復帰機構の動作により解除保持状態がキャンセルされる解除保持機構を有する。
上記構成によれば、一度解除レバーを操作すれば、該操作をコンベヤの下降中にやめてもコンベヤを所定の下降位置まで下降させ続けることができる。また、転動輪をフロア上に接地させた状態に復帰させるフットペダル式の復帰機構の操作により、コンベヤを再び運搬台車の走行によって引き上げられる状態に戻すことができる。
また、本発明の運搬台車は、更に次のように構成されていても良い。当該運搬台車が、更に、台車本体に取り付けられ、付勢によりコンベヤが所定の上昇位置へと引き上げられる動きは逃がすがコンベヤが所定の上昇位置に達することでコンベヤを下支えすることのできる状態へと突出する下支え部と、該下支え部を解除レバーの操作によりコンベヤの下降を妨げない位置へと引き込む引き込み機構と、を有する。
上記構成によれば、所定の上昇位置へと引き上げたコンベヤを下支え部により適切に保持することができる。また、引き込み機構により、下支え部をコンベヤの下降時に下降の妨げとならないように適切に引き込むことができる。
また、本発明の運搬台車は、更に次のように構成されていても良い。遮断機構及び復帰機構が、屈伸リンクを伸張させる操作により転動輪をフロア上に接地させた状態に突っ張らせ、屈伸リンクを屈曲させる操作により転動輪をフロア上から引き離す切替機構から成る。
上記構成によれば、屈伸リンクを伸張及び屈曲させる簡便な操作で、転動輪をフロア上に接地させた状態とフロア上から引き離した状態とに切り替えることができる。
第1の実施形態に係る運搬台車にステーションから空の部品箱が流される動作を示す図である。 運搬台車が部品詰所へと動かされる途中動作を示す図である。 運搬台車が部品詰所まで運搬台車へと動かされた状態を示す図である。 作業者が部品箱に部品を詰める動作を示す図である。 運搬台車がステーションへと動かされる動作を示す図である。 作業者が運搬台車からステーションに部品箱を押し流す動作を示す図である。 解除レバーの操作によりコンベヤが下降する動作を示す図である。 運搬台車の左側面図である。 運搬台車の右側面図である。 運搬台車の正面図である。 図8のXI部拡大図である。 図11の正面図である。 図11の転動輪がフロア上に接地された状態を示す図である。 図8のXIV部拡大図である。 図8のXV部拡大図である。 図11の平面図である。 転動輪が接地状態に切り替えられる動作を示す図である。 図17の正面図である。 遮断機構がコンベヤの上昇により押し上げられる動作を示す図である。 転動輪がフロア上から引き離される動作を示す図である。 図20の正面図である。 下支え部がコンベヤの上昇を逃がす動作を示す図である。 下支え部がコンベヤを下支えする状態を示す図である。 解除レバーが押し込まれる動作を示す図である。 摺動部が解除レバーの操作により動かされる動作を示す図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明を実施するための形態を、図1-25を用いて説明する。
<運搬台車1>
始めに、第1の実施形態に係る運搬台車1の概要について説明する。以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。本実施形態に係る運搬台車1は、部品箱Aを部品組み立てのステーションBと部品詰所Cとの間で人力により押し動かして運搬するための台車とされる。具体的には、運搬台車1は、上記ステーションBとの間で部品箱Aを流すコンベヤ3と、コンベヤ3を台車本体2に対して部品箱Aの受け渡しに適した位置に昇降させることが可能な昇降装置4と、を備える。
上記運搬台車1は、次のようにステーションBと部品詰所Cとの間で作業者によって押し動かされる。先ず、図1に示すように、作業者がステーションBから空の部品箱Aを受け取るべく、運搬台車1を押し動かしてステーションBに連結する。そして、作業者が昇降装置4の解除レバー71を操作して、コンベヤ3を下降位置に切り替える。それにより、コンベヤ3がステーションBのストッパ(不図示)を押し下げて、ステーションBにストックされている空の部品箱Aが、不図示の下段側コンベヤから運搬台車1のコンベヤ3上へと流される。
次に、図2及び図3に示すように、作業者が運搬台車1を押し動かして部品詰所Cへと移動させる。この移動により、コンベヤ3が昇降装置4によって上昇位置へと引き上げられる。具体的には、上記運搬台車1の移動により、フロアF上に接地された昇降装置4の転動輪10が、フロアF上を転動して巻取ケーブル14を巻き取り、コンベヤ3を上昇位置へと引き上げる。
そして、図4に示すように、上記部品詰所Cにおいて、作業者によりコンベヤ3上の部品箱Aに部品が詰められる。その際、コンベヤ3が高い位置に引き上げられていることから、作業者が部品詰め作業を簡便に行うことができる。
次に、図5に示すように、作業者が運搬台車1を押し動かしてステーションBに連結する。同連結により、上昇位置にあるコンベヤ3とステーションBの部品供給用の上段側コンベヤ(不図示)とが接続される。
次に、図6に示すように、作業者がコンベヤ3上の部品箱AをステーションBの上段側コンベヤ(不図示)へと押し流す。そして最後に、図7に示すように、作業者が昇降装置4の解除レバー71を操作して、コンベヤ3を再び下降位置に切り替える。それにより、コンベヤ3が、再び、ステーションBにストックされている空の部品箱Aを受け取ることのできる状態へと戻される。上記一連の流れにより、運搬台車1を用いて、部品箱AをステーションBと部品詰所Cとの間で簡便に運搬することができる。
以下、上述した運搬台車1の構成について説明する。運搬台車1は、台車本体2と、部品箱Aを流すコンベヤ3と、コンベヤ3を台車本体2に対して昇降させる昇降装置4と、を備える(図8、図9、図10参照)。台車本体2は、金属製のフレームが略直方体枠状に組まれた本体フレーム2aと、本体フレーム2aの下部四隅に取り付けられた各キャスタ2bと、本体フレーム2aの上部前後及び上部左側に取り付けられた各把持部2cと、を有する。本体フレーム2aは、上記枠状に組まれた部分に加えて、該枠状部分の上下間や左右間に架け渡される補強用フレームを所々に有する。
コンベヤ3は、金属製のフレームが略矩形枠状に組まれたコンベヤフレーム3aと、コンベヤフレーム3aに設けられた左右一対のローラコンベヤ3bと、を有する。各ローラコンベヤ3bは、左右方向の軸回りに回転する複数のローラが前後に並ぶように設けられている。コンベヤ3は、図8に示すように、台車本体2に対して後下方に傾斜するように設けられる。それにより、ステーションBから流された空の部品箱Aが逆戻りしないようになっている。コンベヤ3の後端には不図示のストッパが設けられており、上記傾斜によって、後方に流れた部品箱Aを落ちないように受け止めることができる。
昇降装置4は、台車本体2の走行に伴いフロアF上を転動するラチェット式の転動輪10と、台車本体2と転動輪10との間に配索される巻取ケーブル14と、巻取ケーブル14の配索途中に掛けられる複滑車20と、コンベヤ3と組み付けられており台車本体2に対して昇降可能に設けられる昇降フレーム30と、を有する。巻取ケーブル14は、転動輪10の転動によって転動輪10に巻き取られる構成とされる。この巻取ケーブル14が、本発明の「ケーブル」に相当する。
複滑車20は、台車本体2に設けられた定滑車21と、昇降フレーム30に設けられた動滑車22と、の組み合わせから成る。図8及び図10に示すように、転動輪10から延びる巻取ケーブル14は、滑車14aを介して台車本体2の左側に配索されたのち、定滑車21と動滑車22とを交互に経由して、台車本体2に取り付けられる。上記構成により、転動輪10に巻取ケーブル14が巻き取られることで、動滑車22が引き上げられる。同引き上げに伴って、昇降フレーム30と共にコンベヤ3が引き上げられる。複数の複滑車20を経由することで、コンベヤ3の引き上げに必要な力を分散させて、軽い力でコンベヤ3を引き上げることができる。
昇降装置4は、更に、上昇位置まで引き上げられたコンベヤ3が更に引き上げられることを制限する制限部40と、上昇位置まで引き上げられたコンベヤ3を下支えする下支え部50を有する。下支え部50により、部品箱Aに部品が詰められて荷重が増えても、コンベヤ3が確実に部品箱Aを支えることができる。
昇降装置4は、更に、転動輪10を、フロアF上に接地させた状態とフロアF上から引き離した状態とに切り替えると共に、切り替えたそれぞれの位置に保持する切替機構60を有する。切替機構60により、転動輪10とフロアFとが互いに動力伝達される状態と、上記動力伝達が遮断される状態と、が切り替えられる。切替機構60は、作業者によるフットペダル61aの踏み込み操作により転動輪10をフロアF上に接地させるように動作する復帰機構61と、コンベヤ3が上昇位置に達する動作により転動輪10をフロアF上から引き離すように動作する遮断機構62と、を有する。遮断機構62により、コンベヤ3が上昇位置まで引き上げられた際に、転動輪10が自動的にフロアF上から引き離される。上記により、巻取ケーブル14を巻き取った転動輪10が、台車本体2の走行を妨げることを簡便に防ぐことができる。
昇降装置4は、更に、フロアF上から引き離された転動輪10の逆転止め状態を解除してコンベヤ3を重力作用により下降させる解除機構70と、コンベヤ3の下降時に下支え部50をコンベヤ3の下降を妨げない位置に引き込む引き込み機構80と、を有する。引き込み機構80は、解除機構70の操作と連動して引き込み動作を行う構成とされる。上記により、作業者は引き上げられたコンベヤ3を簡便に下降させることができる。
昇降装置4は、更に、コンベヤ3の下降時に転動輪10にブレーキをかけることでコンベヤ3の下降速度を抑制する抑制機構90と、転動輪10の逆転止め状態が解除された状態を保持する解除保持機構100と、を有する。抑制機構90により、コンベヤ3が重力作用により下降する速度を抑えることができる。上記により、下降位置まで下降したコンベヤ3が、台車本体2に対して勢いよくぶつかることを防ぐことができる。解除保持機構100により、作業者が一度解除機構70を操作すれば、その操作をコンベヤ3の下降中に止めてもコンベヤ3を下降位置まで下降させ続けることができる。上記切替機構60の復帰機構61は、転動輪10をフロアF上に接地させると共に、解除保持機構100による解除保持状態をキャンセルできる構成とされる。上記構成により、転動輪10をフロアF上に接地させる操作により、コンベヤ3を再び引き上げられる状態へと合理的に戻すことができる。
以下では、上述した昇降装置4のそれぞれの構成について、詳しく説明する。
<転動輪10>
転動輪10は、台車本体2の下部前側における左右方向の中央部分からぶら下がるように設けられている左右一対の車輪である。具体的には、図12に示すように、本体フレーム2aに取り付けられた台座11に対して、左右の転動輪10同士を一体的に繋ぐ車軸12が上下方向に移動可能に設けられている。転動輪10は、転動輪10から左方向に延びる円柱状の巻取部13と、巻取部13の左端から該巻取部13の中心軸に直交する方向にフランジ状に広がる座面15と、を有する。巻取部13には、前出の巻取ケーブル14の一端が取り付けられている。巻取ケーブル14は、巻取部13に巻き取られると、転動輪10と座面15との間に収まる構成とされる。
転動輪10は、更に、図11及び図12に示すように、座面15から左方向に突出して、座面15の円板中心から等角度間隔に設けられる6つの規制部16と、規制部16に掛止されるラチェット17と、ラチェット17に取り付けられるラチェットケーブル18と、を有する。ラチェット17は、一端が爪形状となっている略矩形状の板状部材で、その他端が本体フレーム2aに取り付けられて、該取付点Qを中心に前後方向に回転できる。それにより、ラチェット17は、重力作用により規制部16に掛止されて、ラチェットケーブル18が引っ張られることで、爪部分が引き上げられて該掛止が解除される構成とされる。ラチェット17は、作業者がステーションBから部品詰所Cに向かって運搬台車1を押し動かす際の転動輪10の転動による回転に対しては、規制部16に押し上げられて転動輪10の回転を逃がす。ラチェット17は、転動輪10の上記回転とは逆の回転に対しては、掛止によって回転を規制する。上記により、ラチェット17は転動輪10を逆転止め状態にすることができる。
<復帰機構61>
復帰機構61は、図11及び図12に示すように、転動輪10の車軸12に対して回転可能に取り付けられたフットペダル61aと、フットペダル61aと互いに回転可能に接続された第2リンク61bと、を有する。フットペダル61aは、図11に示すように、車軸12に回転可能に連結される連結部61a2と、連結部61a2から前上方に延び出て作業者により踏み込み操作されるペダル部61a1と、連結部61a2から後上方に延び出た第1リンク61a3と、を一体的に有する構成とされる。第2リンク61bは、リンク接続部61cを介して上記第1リンク61a3と互いに回転可能に接続されている。この第1リンク61a3、第2リンク61b及びリンク接続部61cが、本発明の「屈伸リンク」に相当する。第2リンク61bは、台座接続部61dを介して、台座11に対して回転可能に接続されている。連結部61a2と台座接続部61dとの間には、連結部61a2と台座接続部61dとを互いに近づけるように付勢する不図示の引張バネが設けられている。
上記引張バネにより、図11に示すように、転動輪10がフロアF上から引き離された状態では、リンク接続部61cが後側に張り出すように保持される。このようにして、転動輪10はフロアF上から引き離された状態に保持される。一方、作業者によるペダル部61a1の踏み込み操作により、連結部61a2が車軸12を引き下げて、転動輪10がフロアF上に接地される。それにより、リンク接続部61cは、図13に示すように、前側にターンオーバーして前側に張り出すように切り替えられる。このターンオーバーによって、第1リンク61a3と第2リンク61bとは、互いに突っ張った状態に切り替えられる。そして、前出の引張バネにより、リンク接続部61cは前側に張り出すように保持される。このようにして、転動輪10はフロアF上に接地された状態に保持される。
復帰機構61は、更に、図12に示すように、座面15の円板中心から左方向に突出した復帰部61eを有する。復帰部61eには、復帰ケーブル61fの一端が取り付けられている。復帰部61eは、座面15に対して回転可能に設けられており、転動輪10の回転に伴う座面15の回転を逃がす構成とされる。上記構成により、転動輪10が回転しても、復帰部61eに復帰ケーブル61fが巻き取られることを防止できる。
<昇降フレーム30>
昇降フレーム30は、略矩形状に組み付けられたフレーム部材である。昇降フレーム30は、図8に示すように、台車本体2に対して水平とされ上下方向に移動できるように取り付けられる。昇降フレーム30に対して、前出のコンベヤフレーム3aが後下方に傾斜するように一体的に組み付けられる。
昇降フレーム30の左部の中央部分には、図8に示すように、連動ケーブル31の一端が取り付けられている。連動ケーブル31は、図8及び図9に示すように、滑車31aを介して台車本体2の右側に向かって配索されたのち、他端側が二手に分かれるように構成される。上記分かれた各他端は、昇降フレーム30の右部の前側部分と後側部分とにそれぞれ取り付けられる。上記構成により、昇降フレーム30の右部は、昇降フレーム30の左部が引き上げられることで、連動ケーブル31により昇降フレーム30の左部と同時に引き上げられる。また、昇降フレーム30の左部の前側部分には、前出の遮断機構62を押し動かす押圧部32が設けられている。
<複滑車20>
定滑車21は、台車本体2の上部左側に前後方向に5つ並んで設けられる。動滑車22は、昇降フレーム30の左部に対して前後方向に5つ並んで設けられる。各定滑車21と各動滑車22とは、図8に示すように、前後方向に交互に並ぶように設けられている。
<制限部40>
制限部40は、台車本体2の上部前側及び上部後側における左右方向の中央部分にそれぞれ設けられる略矩形状の板状部材である。各制限部40は、図8に示すように、それぞれが台車本体2の内側に向かって延びるように突出する。コンベヤ3は、各制限部40と当接することで、上昇位置を越えて更に引き上げられることを防止される。
<下支え部50と引き込み機構80>
引き込み機構80は、上記各制限部40の左右両隣近傍にそれぞれ位置するように、本体フレーム2aに組み付けられる4つの支持体81を有する。下支え部50は、図14に示すように、引き込み機構80の各支持体81に対して、回転可能に組み付けられる各爪51を有する。各爪51は、各支持体81の各左右面に設けられた各長孔82に嵌め込まれる各突起52を有する。
上記構成により、各爪51は、各突起52が各長孔82に沿って摺動することで、回転範囲が限定される。具体的には、図22に示すように、各爪51が台車本体2に対して水平に張り出す位置からやや上方に傾いた位置までに、上記回転範囲が限定される。上記により、各爪51は、図22に示すように、コンベヤ3が上昇位置へと引き上げられる動きを逃がすことができる。また、各爪51は、図23に示すように、上昇位置に達したコンベヤ3を下支えすることができる。また、各爪51は、それぞれの先端が台車本体2に対して水平に張り出すように付勢する不図示の引張バネを有する。
各支持体81は、図24に示すように、本体フレーム2aに対して下方に向かって傾動できるように組み付けられている。上記傾動は、通常ロックされた状態とされている。上記ロック状態は、各支持体81に取り付けられた各引き込みケーブル83が引っ張られる操作により解除される。上記各支持体81の傾動に伴って、各爪51も下方に向かって傾動する。この傾動により、各爪51は、コンベヤ3の下降時に該下降を妨げない位置へと引き込まれる。
<遮断機構62>
遮断機構62は、図15に示すように、台車本体2の左側面において、本体フレーム2aに対して上下方向に移動可能に組み付けられた押動部62aと、押動部62aを図15に示す所定の位置で下方から支持する支持部62dと、を有する。押動部62aは、前出の昇降フレーム30の押圧部32に押し上げられる受圧片62bを有する。支持部62dは、本体フレーム2aに対して上下方向に移動できる。支持部62dは、押動部62aのケーブル62cが掛けられる追従滑車62eを有する。上記構成により、支持部62dは、押動部62aが上下方向に移動した際に、ケーブル62cにより押動部62aに追従するように移動する。また、追従滑車62eを介することで、支持部62dの移動速度は、押動部62aの移動速度の略半分の速度とされる。
支持部62dには、更に、遮断ケーブル62fの一端が取り付けられている。遮断ケーブル62fの他端は、図13に示すように、遮断部62gの後端に取り付けられる。遮断部62gは、その前端が、前出の復帰機構61のリンク接続部61cに回転可能に連結された棒状部材である。上記構成により、遮断部62gは、遮断ケーブル62fによって後端が引き上げられると、リンク接続部61cを中心として前上方向に回転する。
<解除機構70>
解除機構70は、図14に示すように、台車本体2の上部左側において、作業者により押し込み操作される解除レバー71と、解除レバー71とケーブルにより連結された分岐部72と、を有する。分岐部72は、本体フレーム2aに対して上下方向に移動可能に設けられる。分岐部72は、前出の各引き込みケーブル83と、台車本体2の下部前側に設けられる摺動部73に繋がる摺動ケーブル74と、を有する。上記構成により、図24に示すように、作業者による解除レバー71の押し込み操作によって、分岐部72が台車本体2に対して上昇する。該分岐部72の上昇により、各引き込みケーブル83と摺動ケーブル74とが引っ張られる。
摺動部73は、図12及び図18に示すように、本体フレーム2aに対して左右方向に移動可能に設けられた略直方体状部材である。摺動部73には、その左端側に前出の摺動ケーブル74と、その右端側に前出のラチェットケーブル18と、がそれぞれ取り付けられている。摺動部73は、作業者による解除レバー71の操作により、摺動ケーブル74に引っ張られることで左側に移動する。この左側への移動により、ラチェットケーブル18が引っ張られる。この引っ張りにより、前出のラチェット17が引き上げられて、ラチェット17の規制部16への掛止が解除される。すなわち、作業者による解除レバー71の操作により、転動輪10の逆転止め状態が解除され、各爪51がコンベヤ3の下降を妨げない位置に引き込まれる。このため、引き上げられたコンベヤ3が下降する。また、摺動部73は、上記ラチェット17が引き上げられた状態では、ラチェット17の重力作用により、ラチェットケーブル18を介して右側に移動するよう付勢される。
<解除保持機構100>
解除保持機構100は、上記左側に動かされた摺動部73の右側への移動を規制することで、ラチェット17の解除状態を保持する。解除保持機構100は、図12に示すように、中心軸102を中心として上下方向に傾動できるシーソー101を有する。シーソー101には、その左端に重りとなるローラ103と、その右端に前出の復帰ケーブル61fと、がそれぞれ取り付けられている。ローラ103は、図18に示すように、摺動部73が上記ラチェットケーブル18の付勢により右側に位置するときには、重力作用により摺動部73上に乗りあがった状態に保持される。しかし、ローラ103は、図12に示すように、摺動部73が左側に移動することにより、重力作用により本体フレーム2a上に落ち込む。なお、摺動部73が左側に移動する際には、乗りあがったローラ103は、摺動部73上で回転する。同ローラ103の回転により、摺動部73は、ローラ103との摩擦に妨げられることなくスムーズに左側に移動できる。
上記ローラ103の落ち込みにより、ローラ103は、上記ラチェットケーブル18の付勢により再度右側に移動しようとする摺動部73に対して当接する。この当接により、ローラ103は、摺動部73の右側への移動を規制する。上記ローラ103は、図18に示すように、作業者による復帰機構61の操作により、復帰ケーブル61fを介して引き上げられる。同引き上げにより、ローラ103による摺動部73への上記規制が解除される。
<抑制機構90>
抑制機構90は、図11に示すように、フロアF上から引き離された転動輪10に対して当接する摩擦輪91を有する。摩擦輪91は、図16に示すように、本体フレーム2aから左方向に延び出た軸93を中心に回転可能に取り付けられている。軸93には、コイル状の圧縮ばね92が設けられている。この圧縮ばね92により、摩擦輪91は、座面部94に押し付けられるように付勢される。同押し付けにより、摩擦輪91は、座面部94との摩擦によって回転速度が抑制される。この摩擦輪91との当接により、転動輪10の回転速度が抑制される。
<運搬台車1の動作>
以下では、上述した運搬台車1の構成に基づいて、運搬台車1の一連の動作について説明する。先ず、作業者は、図1に示すように、運搬台車1をステーションBに連結する。そして、作業者は、解除レバー71を操作してコンベヤ3を下降位置に切り替える。該切り替えによって、図1に示すように、コンベヤ3がステーションBのストッパ(不図示)を押し下げて、ステーションBの下段側コンベヤから空の部品箱Aが運搬台車1のコンベヤ3上に流される。部品箱Aは、コンベヤ3の台車本体2に対して後下方に向かう傾斜により、ステーションBに逆戻りせずコンベヤ3の後方に向かって流れる。上記後方に流された部品箱Aは、コンベヤ3に設けられたストッパ(不図示)により受け止められる。
次に、作業者は、運搬台車1を部品詰所Cに移動させるため、運搬台車1とステーションBとの連結を解除して、運搬台車1の前側に立つ。ここで、転動輪10は、図11に示すように、フロアF上から引き離された状態とされる。また、ラチェット17は、規制部16から外れた状態とされる。また、摺動部73は、図12に示すように、左側に移動した状態とされて、ローラ103により右側への移動を規制された状態とされる。
次に、作業者は、転動輪10をフロアF上に接地させるため、ペダル部61a1を踏み込む。該踏み込みにより、図17に示すように、リンク接続部61cが前側にターンオーバーして、第1リンク61a3と第2リンク61bとが突っ張った状態に切り替えられる。それにより、転動輪10は、フロアF上に接地された状態に切り替えられて保持される。このとき、図18に示すように、転動輪10の下降に伴い復帰部61eが下降することで、復帰ケーブル61fによりローラ103が本体フレーム2a上から引き上げられる。同引き上げにより、ローラ103による摺動部73の右側への移動規制が解除される。このため、図17に示すように、ラチェット17は、重力作用により下降することで、規制部16に掛止される。
次に、作業者は、図2に示すように、前側の把持部2cを持って部品詰所Cに向けて運搬台車1を押し動かす。それにより、接地状態の転動輪10がフロアF上を転動する。同転動により、巻取ケーブル14が巻取部13に巻き取られる。同巻き取りにより、動滑車22を介して、昇降フレーム30の左部が引き上げられる。同引き上げにより、連動ケーブル31を介して、昇降フレーム30の右部が引き上げられる。このため、昇降フレーム30が、台車本体2に対して水平を保ったまま上昇する。このようにして、昇降フレーム30に取り付けられたコンベヤ3が、動滑車22を介した巻取ケーブル14の巻き取りによって昇降フレーム30と共に引き上げられる。
コンベヤ3の引き上げに伴い、図19に示すように、昇降フレーム30の押圧部32は、遮断機構62の受圧片62bに下方から当接して、受圧片62bを押し上げる。同押し上げにより、押動部62aが本体フレーム2aに対して上昇する。押動部62aの上昇に伴い、ケーブル62cにより支持部62dが引き上げられる。支持部62dの引き上げに伴い、遮断ケーブル62fにより、図13に示す状態の遮断部62gの後端が引き上げられる。同引き上げにより、遮断部62gは、リンク接続部61cを中心に前上向きに回転する。上記回転により、遮断部62gは、台座11との当接点Pが支点となって、リンク接続部61cを後側に移動させるように付勢する。
上記により、図20に示すように、リンク接続部61cが後側にターンオーバーし、第1リンク61a3と第2リンク61bとが、互いに屈曲した状態に切り替えられる。それにより、転動輪10がフロアF上から引き離された状態に切り替えられて保持される。上記のように、コンベヤ3の上昇位置への引き上げに伴い、転動輪10が遮断機構62により自動的にフロアF上から引き離される。上記により、運搬台車1が走行中であっても、巻取ケーブル14を巻き取った転動輪10が、台車本体2の走行を妨げることを簡便に防ぐことができる。また、転動輪10がフロアF上から引き離された後も、図20に示すように、ラチェット17により、転動輪10は逆転止め状態に保持される。このため、図21に示すように、巻取ケーブル14は巻取部13に巻き取られた状態に保持される。
また、コンベヤ3の引き上げに伴い、図22に示すように、コンベヤ3は、下支え部50の各爪51に下方から当接して、各爪51を押し上げる。同押し上げにより、各爪51は、コンベヤ3の引き上げ動作を逃がすように回転する。コンベヤ3が上昇位置まで引き上げられて各爪51を通り越すと、各爪51は、ばね付勢力により台車本体2に対して水平に張り出すように戻る。これにより、各爪51は、図23に示すように、コンベヤ3の下方に位置する。そして、コンベヤ3は、上記各爪51に対して上方から当接し、各爪51は、コンベヤ3を下支えする。
次に、作業者は、図4及び図5に示すように、部品箱Aに部品を組み入れたのち、後側の把持部2cを持って再度ステーションBまで運搬台車1を押し動かす。上述したように、転動輪10はフロアF上から引き離された状態であるため、運搬台車1の走行を妨げない。そして、作業者は、図6に示すように、再度運搬台車1とステーションBとを連結したのち、コンベヤ3の傾斜に逆らってコンベヤ3上の部品箱AをステーションBの上段側コンベヤへと押し流す。
次に、作業者は、図7に示すように、コンベヤ3を下降させるために、解除レバー71を押し込み操作する。同押し込み操作により、図24に示すように、ケーブル71aを介して分岐部72が引き上げられる。同引き上げによって、各引き込みケーブル83と摺動ケーブル74とが引っ張られる。各引き込みケーブル83が引っ張られることで、図24に示すように、各支持体81が本体フレーム2aに対して下方に向かって傾動する。同傾動に伴って、各爪51がコンベヤ3の下降時に該下降を妨げない位置へと引き込まれる。
また、摺動ケーブル74の引っ張りにより、図25に示すように、摺動部73が左側に移動する。それにより、ラチェットケーブル18を介してラチェット17が引き上げられる。同引き上げにより、ラチェット17が規制部16から外される。上記により、転動輪10は、ラチェット17による逆転止め状態を解除される。上記により、コンベヤ3が重力作用によって下降する。
フロアF上から引き離された転動輪10は、図20に示すように、摩擦輪91と当接する。同当接による摩擦輪91との摩擦により、転動輪10は回転速度が抑制される。同抑制により、コンベヤ3の下降速度が抑制される。
また、摺動部73が左に移動することで、図25に示すように、ローラ103が、重力作用により本体フレーム2a上に下降する。同下降により、摺動部73は、作業者による解除レバー71の押し込み操作が停止されても、ローラ103に規制されて右側に移動できなくなる。このため、ラチェット17は、規制部16から外された状態に保持される。上記により、コンベヤ3は、作業者による解除レバー71の押し込み操作が停止されても、コンベヤ3は下降位置まで下降し続ける。
コンベヤ3が下降位置まで下がりきることで、コンベヤ3がステーションBのストッパ(不図示)を再び押し下げる。同押し下げにより、再度ステーションBの下段側コンベヤから運搬台車1のコンベヤ3に空の部品箱Aが流される。このようにして、作業者は、運搬台車1を用いて部品箱AをステーションBと部品詰所Cとの間で簡便に運搬することができる。すなわち、運搬台車1は、昇降装置4により、電気又はエア等の動力源を用いることなく、部品箱Aを載せたコンベヤ3を容易に持ち上げることができる。
なお、上記実施形態において、作業者は、コンベヤ3を下降位置まで下降させたのち、転動輪10をフロアF上から引き離した状態のまま、運搬台車1を押し動かすこともできる。すなわち、作業者は、コンベヤ3を下降位置に保持したまま、運搬台車1を運搬することができる。例えば、作業者が、運搬台車1による作業を終えたのち所定の保管場所に運搬台車1を運搬する場合、コンベヤ3を引き上げることなく運搬台車1を運搬して保管することができる。このため、作業者は、運搬台車1を使わないときにはコンベヤ3を下げたままにすることで、巻取ケーブル14にかかる負荷を減らすことができる。
<まとめ>
以上をまとめると、本実施形態の運搬台車1は次のような構成となっている。すなわち、部品箱(A)を流すコンベヤ(3)と、該コンベヤ(3)を台車本体(2)に対して昇降させる昇降装置(4)と、を備える運搬台車(1)である。昇降装置(4)が、台車本体(2)に取り付けられて該台車本体(2)の走行に伴いフロア(F)上を転動するラチェット(17)式の転動輪(10)と、該転動輪(10)とコンベヤ(3)とに繋がれて転動輪(10)の転動に伴い巻き取られることでコンベヤ(3)を台車本体(2)に対して引き上げるケーブル(14)と、該ケーブル(14)の配索経路の途中に掛けられる複滑車(20)であって台車本体(2)に取り付けられる定滑車(21)とコンベヤ(3)に取り付けられる動滑車(22)との組み合わせから成る複滑車(20)と、コンベヤ(3)が所定の上昇位置に達する動作により押し動かされて転動輪(10)をフロア(F)上から引き離す遮断機構(62)と、台車本体(2)に設けられた解除レバー(71)の操作により転動輪(10)の逆転止め状態を解除してコンベヤ(3)を重力作用により下降させる解除機構(70)と、転動輪(10)をフロア(F)上から引き離された状態からフロア(F)上に逆転止めした状態として接地させるフットペダル(61a)式の復帰機構(61)と、を有する。
このような構成となっていることにより、作業者が運搬台車(1)を押して移動させることで、転動輪(10)がフロア(F)上を転動してケーブル(14)が巻き取られる。それにより、コンベヤ(3)が台車本体(2)に対して引き上げられる。その際、コンベヤ(3)は、動滑車(22)を介したケーブル(14)の巻き取りにより、比較的軽い力で引き上げられる。したがって、電気又はエア等の動力源を用いることなくコンベヤ(3)を容易に持ち上げることができる。
また、当該運搬台車(1)が、更に、解除レバー(71)の操作により解除機構(70)を転動輪(10)の逆転止め状態を解除した状態に保持し、復帰機構(61)の動作により解除保持状態がキャンセルされる解除保持機構(100)を有する。
このような構成となっていることにより、一度解除レバー(71)を操作すれば、該操作をコンベヤ(3)の下降中にやめてもコンベヤ(3)を所定の下降位置まで下降させ続けることができる。また、転動輪(10)をフロア(F)上に接地させた状態に復帰させるフットペダル(61a)式の復帰機構(61)の操作により、コンベヤ(3)を再び運搬台車(1)の走行によって引き上げられる状態に戻すことができる。
また、当該運搬台車(1)が、更に、台車本体(2)に取り付けられ、付勢によりコンベヤ(3)が所定の上昇位置へと引き上げられる動きは逃がすがコンベヤ(3)が所定の上昇位置に達することでコンベヤ(3)を下支えすることのできる状態へと突出する下支え部(50)と、該下支え部(50)を解除レバー(71)の操作によりコンベヤ(3)の下降を妨げない位置へと引き込む引き込み機構(80)と、を有する。
このような構成となっていることにより、所定の上昇位置へと引き上げたコンベヤ(3)を下支え部(50)により適切に保持することができる。また、引き込み機構(80)により、下支え部(50)をコンベヤ(3)の下降時に下降の妨げとならないように適切に引き込むことができる。
また、遮断機構(62)及び復帰機構(61)が、屈伸リンク(61a3、61b、61c)を伸張させる操作により転動輪(10)をフロア(F)上に接地させた状態に突っ張らせ、屈伸リンク(61a3、61b、61c)を屈曲させる操作により転動輪(10)をフロア(F)上から引き離す切替機構(60)から成る。
このような構成となっていることにより、屈伸リンク(61a3、61b、61c)を伸張及び屈曲させる簡便な操作で、転動輪(10)をフロア(F)上に接地させた状態とフロア(F)上から引き離した状態とに切り替えることができる。
<その他の実施形態>
以上、本発明を1つの実施形態を用いて説明したが、本発明は上記実施形態のほか、各種の形態で実施することができるものである。
1.本発明の転動輪は、車輪が1つだけ設けられているものでも構わない。
2.本発明の巻取部は、転動輪から右側に向かって円柱状に延びるものでも構わないし左右両側に延びるものでも構わない。それに伴い、左右それぞれの巻取部に取り付けられたケーブルが、転動輪の転動に伴って昇降フレームの左右部それぞれを引き上げる構成であっても構わない。
3.本発明の複滑車は、左右両側に設けられるものでも構わない。また、複滑車は、5つより多く設けられていても構わない。その場合、コンベヤを引き上げるために必要な力が更に分散されて、より軽い力でコンベヤを引き上げることができる。
4.上記実施形態では、復帰機構は、引き上げられたコンベヤにより動作する遮断機構により屈伸リンクが屈曲される構成とされた。しかし、復帰機構には、上記遮断機構による動作に加えて、作業者の任意操作で屈伸リンクを屈曲させられる遮断ペダルが設けられていても構わない。また、上記実施形態では、復帰機構は、転動輪をフロア上に接地させると共に逆転止めした状態に復帰させる構成とされた。しかし、本発明において、転動輪を逆転止めした状態に復帰させる機構は、復帰機構とは別に設けられているものでも構わない。
1 運搬台車
2 台車本体
2a 本体フレーム
2b キャスタ
2c 把持部
3 コンベヤ
3a コンベヤフレーム
3b ローラコンベヤ
4 昇降装置
10 転動輪
11 台座
12 車軸
13 巻取部
14 巻取ケーブル(ケーブル)
14a 滑車
15 座面
16 規制部
17 ラチェット
18 ラチェットケーブル
20 複滑車
21 定滑車
22 動滑車
30 昇降フレーム
31 連動ケーブル
31a 滑車
32 押圧部
40 制限部
50 下支え部
51 爪
52 突起
60 切替機構
61 復帰機構
61a フットペダル
61a1 ペダル部
61a2 連結部
61a3 第1リンク(屈伸リンク)
61b 第2リンク(屈伸リンク)
61c リンク接続部(屈伸リンク)
61d 台座接続部
61e 復帰部
61f 復帰ケーブル
62 遮断機構
62a 押動部
62b 受圧片
62c ケーブル
62d 支持部
62e 追従滑車
62f 遮断ケーブル
62g 遮断部
70 解除機構
71 解除レバー
71a ケーブル
72 分岐部
73 摺動部
74 摺動ケーブル
80 引き込み機構
81 支持体
82 長孔
83 引き込みケーブル
90 抑制機構
91 摩擦輪
92 圧縮ばね
93 軸
94 座面部
100 解除保持機構
101 シーソー
102 中心軸
103 ローラ
A 部品箱
B ステーション
C 部品詰所
F フロア
P 当接点
Q 取付点


Claims (4)

  1. 部品箱を流すコンベヤと、該コンベヤを台車本体に対して昇降させる昇降装置と、を備える運搬台車であって、
    前記昇降装置が、
    前記台車本体に取り付けられて該台車本体の走行に伴いフロア上を転動するラチェット式の転動輪と、
    該転動輪と前記コンベヤとに繋がれて前記転動輪の転動に伴い巻き取られることで前記コンベヤを前記台車本体に対して引き上げるケーブルと、
    該ケーブルの配索経路の途中に掛けられる複滑車であって前記台車本体に取り付けられる定滑車と前記コンベヤに取り付けられる動滑車との組み合わせから成る前記複滑車と、
    前記コンベヤが所定の上昇位置に達する動作により押し動かされて前記転動輪を前記フロア上から引き離す遮断機構と、
    前記台車本体に設けられた解除レバーの操作により前記転動輪の逆転止め状態を解除して前記コンベヤを重力作用により下降させる解除機構と、
    前記転動輪を前記フロア上から引き離された状態から前記フロア上に逆転止めした状態として接地させるフットペダル式の復帰機構と、を有する運搬台車。
  2. 請求項1に記載の運搬台車であって、
    当該運搬台車が、更に、前記解除レバーの操作により前記解除機構を前記転動輪の逆転止め状態を解除した状態に保持し、前記復帰機構の動作により解除保持状態がキャンセルされる解除保持機構を有する運搬台車。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の運搬台車であって、
    当該運搬台車が、更に、前記台車本体に取り付けられ、付勢により前記コンベヤが前記所定の上昇位置へと引き上げられる動きは逃がすが前記コンベヤが前記所定の上昇位置へと達することで前記コンベヤを下支えすることのできる状態へと突出する下支え部と、該下支え部を前記解除レバーの操作により前記コンベヤの下降を妨げない位置へと引き込む引き込み機構と、を有する運搬台車。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の運搬台車であって、
    前記遮断機構及び前記復帰機構が、屈伸リンクを伸張させる操作により前記転動輪を前記フロア上に接地させた状態に突っ張らせ、前記屈伸リンクを屈曲させる操作により前記転動輪を前記フロア上から引き離す切替機構から成る運搬台車。
JP2020005730A 2020-01-17 2020-01-17 運搬台車 Active JP7298487B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020005730A JP7298487B2 (ja) 2020-01-17 2020-01-17 運搬台車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020005730A JP7298487B2 (ja) 2020-01-17 2020-01-17 運搬台車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021112951A JP2021112951A (ja) 2021-08-05
JP7298487B2 true JP7298487B2 (ja) 2023-06-27

Family

ID=77076505

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020005730A Active JP7298487B2 (ja) 2020-01-17 2020-01-17 運搬台車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7298487B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004189000A (ja) 2002-12-06 2004-07-08 Yec Co Ltd 荷物搬送用台車
US20060182582A1 (en) 2004-10-08 2006-08-17 George Sharpton Hand truck/forklift aparatus
JP2010195069A (ja) 2009-02-23 2010-09-09 Seirei Total Service Kk 荷物運搬台車
WO2012027777A1 (en) 2010-08-30 2012-03-08 Pole May Investments Pty Ltd Hand trolley
JP2015054557A (ja) 2013-09-10 2015-03-23 中国電力株式会社 搬送台車
JP3204007U (ja) 2016-01-20 2016-05-12 石橋 三代次 照明用台車
JP2018034718A (ja) 2016-09-01 2018-03-08 トヨタ紡織株式会社 箱交換装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5043470U (ja) * 1973-08-23 1975-05-01
JPS5830866A (ja) * 1981-08-18 1983-02-23 寿福 節 手押運搬車用車輪起立機構
JPH11124040A (ja) * 1997-10-24 1999-05-11 Daifuku Co Ltd 手押し式荷搬送台車

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004189000A (ja) 2002-12-06 2004-07-08 Yec Co Ltd 荷物搬送用台車
US20060182582A1 (en) 2004-10-08 2006-08-17 George Sharpton Hand truck/forklift aparatus
JP2010195069A (ja) 2009-02-23 2010-09-09 Seirei Total Service Kk 荷物運搬台車
WO2012027777A1 (en) 2010-08-30 2012-03-08 Pole May Investments Pty Ltd Hand trolley
JP2015054557A (ja) 2013-09-10 2015-03-23 中国電力株式会社 搬送台車
JP3204007U (ja) 2016-01-20 2016-05-12 石橋 三代次 照明用台車
JP2018034718A (ja) 2016-09-01 2018-03-08 トヨタ紡織株式会社 箱交換装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021112951A (ja) 2021-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5350270A (en) Pickface conveyor
JP4895022B2 (ja) 台車式搬送装置
US20080138186A1 (en) Article transport facility
JP5505503B2 (ja) 自動倉庫システム
JPWO2018042500A1 (ja) 台車
JP4419659B2 (ja) 搬送台車及びこれを含む搬送ライン
JP2018034718A (ja) 箱交換装置
JP7298487B2 (ja) 運搬台車
JP4984229B2 (ja) 台車式搬送装置
US4639004A (en) Hand cart with fulcrum lever and vertically adjustable auxiliary wheels
JP7347310B2 (ja) 搬送装置
JP2006044603A (ja) 搬送装置
CN115010053B (zh) 电梯用装卸车
CN110214119B (zh) 传送系统
JP6728967B2 (ja) 昇降機能を有する台車コンベア
JP2020069911A (ja) バッテリーキャリア
JP2016203654A (ja) 段差対応型のキャスター装置
US4546890A (en) Automatic hoist and traversing apparatus
JP2013035657A (ja) 移動装置
KR20180105160A (ko) 승강 장치
JP2016179865A (ja) 箱交換装置
JP2021070360A (ja) 昇降運搬台車
JP2013086779A (ja) リヤカー
JP2014125150A (ja) タイヤ運搬装置
JP2003327130A (ja) 走行装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230516

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230529

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7298487

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151