JP7298289B2 - 調光シート駆動装置、調光装置、および、調光シート駆動方法 - Google Patents

調光シート駆動装置、調光装置、および、調光シート駆動方法 Download PDF

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本発明は、液晶組成物に電圧を印加することによって調光シートを駆動する調光シート駆動装置、調光装置、および、調光シート駆動方法に関する。
調光シートは、第1透明電極と第2透明電極とに挟まれた液晶組成物を備える。液晶組成物は、透明電極間での電圧の変化を受けて、透明と不透明とに変わる。調光シート駆動装置は、不純物イオンなどの偏析を抑えるために、透明電極間に交流電圧を印加する(例えば、特許文献1を参照)。
調光シートの型式は、ノーマル型とリバース型とに分類される。ノーマル型の調光シートは、非通電時に不透明である。ノーマル型の調光シートは、光の遮蔽性を頻繁に必要とするスクリーン等に適用される。リバース型の調光シートは、非通電時に透明である(例えば、特許文献2を参照)。リバース型の調光シートは、透明による安全性を非常時に必要とする建材等に適用される。
特開2018-091986号公報 特開2000-321562号公報
図9が示すように、液晶層101を挟む透明電極102,103は、駆動回路105に接続される入力端子102P,103Pを備える。液晶分子の配向を変えるための駆動電圧は入力端子102P,103Pの間に印加される。この際、駆動電圧を印加された透明電極102,103は、透明電極102,103の抵抗値に応じた電圧降下を各々で生じる。この電圧降下による電位差は、透明電極102,103の長さLが大きいほど大きく、また、透明電極102,103の幅Wが大きいほど大きい。
例えば、120cmの幅Wを有した透明電極102,103にインジウム錫電極を用い、入力端子102P,103Pの間に80Vを印加した場合、入力端子102P,103Pから長さ方向に120cmだけ離れた部位では、透明電極102,103の間に、約50Vの電圧が印加される。一方で、入力端子102P,103Pから長さ方向に約300cmだけ離れた部位では、透明電極102,103の間に、約30Vの電圧しか印加されない。
近年、調光シートが適用される対象分野は、スクリーンや建材などに留まらず、移動体が備える窓、店舗が備えるショーウィンドウ、オフィス空間を区切るパーティションなど、拡大する一途である。また、調光シートの長さや、調光シートの幅とは、一意に規格化され得るものではなく、通常、調光シートが適用される対象のサイズに合わせて、様々に変わることを求められる。すなわち、電圧降下による電位差の仕様は、調光シートの駆動電圧に準じて規格化され得るものではなく、調光シートが適用される対象のサイズに応じて区々となる。そして、調光シートが適用される対象分野が拡大する一途であれば、電圧降下によって生じ得る電位差もまた、様々な大きさとなる。
結果として、電圧降下による電位差が無視できない程度に、調光シートのサイズが過大である場合には、入力端子から離れた部位で電圧が不足して、液晶分子の配向を変えがたい状況を招いている。
本発明は、液晶分子の配向状態が調光シートの面内でばらつくことを抑制可能にした調光シート駆動装置、調光装置、および、調光シート駆動方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための調光シート駆動装置は、調光シートが備える液晶組成物に電圧を印加する駆動部と、前記調光シートと直列回路を構成する容量素子と、前記容量素子に印加されている電圧を測定する測定回路と、を備えて、前記直列回路に測定電圧が印加されているときの前記測定回路での測定値に基づいて前記調光シートの大きさに適した駆動電圧を推定すると共に、当該推定には、前記測定値が低いほど前記駆動電圧が低いように推定値を出力することを含める推定部と、を備える。
上記課題を解決するための調光装置は、液晶組成物を備えた調光シートと、上記調光シート駆動装置と、を備える。
上記課題を解決するための調光シート駆動方法は、液晶組成物を備えた調光シートと容量素子との直列回路に測定電圧を印加することと、前記容量素子に印加されている電圧を前記測定電圧の印加時に測定することと、前記測定での結果に基づいて前記調光シートの大きさに適した駆動電圧を推定すると共に、当該推定には、測定値が低いほど前記駆動電圧が低いことを含めること、とを含む。
調光シートと容量素子との直列回路は、測定電圧を分圧する分圧回路である。すなわち、上記容量素子に印加されている電圧とは、調光シートが有する容量成分と、容量素子が有する容量成分とによって測定電圧を分割した電圧であり、調光シートが有する容量成分、ひいては、調光シートの大きさに依存する電圧である。この点、上記各構成によれば、容量素子の印加電圧に基づいて駆動電圧を推定し、その際、容量素子の印加電圧が低いほど駆動電圧が低いように推定することを含めるため、電圧降下による電位差が加味された駆動電圧を推定することが可能となる。結果として、調光シートのサイズが過大である場合であっても、液晶分子の配向状態が調光シートの面内でばらつくことを抑制できる。
上記調光シート駆動装置は、前記推定部が出力した推定値に基づく駆動電圧を前記調光シートに印加するように前記駆動部の出力を制御する出力制御部をさらに備えてもよい。
上記構成によれば、電圧降下による電位差が加味された駆動電圧を推定し、当該駆動電圧を調光シートに印加することが可能ともなる。結果として、サイズが相互に異なる調光シートに各別の調光シート駆動装置を単に接続する作業によって、各々の調光シートに対し、液晶分子の配向状態が調光シートの面内でばらつくことを抑制できる。
上記調光シート駆動装置は、前記推定部が出力した推定値を記憶する記憶部をさらに備え、前記出力制御部は、前記推定部による推定ごとに前記記憶部に記憶される推定値を最新の推定値に更新すると共に、更新後の推定値を前記推定部が出力した推定値として前記駆動部の出力を制御してもよい。
調光シートが有する容量成分は、調光シートの使用温度、調光シートの駆動時間、調光シートの設置期間など、調光シートの使用状況に応じて変わり得る。この点、上記構成によれば、推定部による推定ごとに推定値が更新されると共に、更新後の推定値に基づく駆動電圧が調光シートに印加される。すなわち、調光シートの大きさに適した駆動電圧の推定に加えて、調光シートの使用状況に応じた駆動電圧の推定が行われる。それゆえに、液晶分子の配向状態が調光シートの面内でばらつくことを、より長い期間にわたり抑制できる。
上記調光シート駆動装置は、前記容量素子をバイパスするスイッチと、前記測定電圧を印加させるときに前記スイッチを開き、前記駆動電圧を前記駆動部に出力させるときに前記スイッチを閉じて前記容量素子をバイパスする接続制御部と、をさらに備えてもよい。
調光シートと容量素子との直列回路は、調光シートの駆動電圧を分圧する分圧回路ともなり得る。すなわち、調光シートと容量素子とが接続された状態では、調光シートを駆動するために、容量素子での消費電圧が別途必要となってしまう。この点、上記構成であれば、駆動部が駆動電圧を出力するときに、スイッチが容量素子をバイパスする。そのため、調光シートを駆動するうえで、容量素子での消費電圧が不要ともなる。
上記調光シート駆動装置は、前記駆動部に電源が投入されたときに、前記駆動部に前記測定電圧を出力させて、前記推定部に前記駆動電圧を推定させる推定制御部をさらに備えてもよい。
上記構成によれば、調光シートの駆動に先駆けて、調光シートの大きさに適した駆動電圧の推定が行われる。そのため、調光シートの大きさに適していない駆動電圧が調光シートに印加される期間を短縮することが可能ともなる。
上記調光シート駆動装置は、前記推定部に前記駆動電圧を推定させるための操作部からの入力を受けたときに、前記駆動部に前記測定電圧を出力させて、前記推定部に前記駆動電圧を推定させる推定制御部をさらに備えてもよい。
上記構成によれば、調光シートの大きさや調光シートの使用状況に適した駆動電圧を、操作部の操作によって推定可能となる。そのため、例えば、調光シートに適した駆動電圧が印加されていないことに起因して調光シートの駆動に異常が生じた場合にも、その異常を認識した利用者による操作によって、異常を解消することが可能ともなる。
本発明に係る調光シート駆動装置、調光装置、および、調光シート駆動方法によれば、液晶分子の配向状態が調光シートの面内でばらつくことを抑制できる。
調光シート駆動装置の一実施形態の構成を示すブロック回路図。 ノーマル型の調光シートにおける断面構造を示す断面図。 リバース型の調光シートにおける断面構造を示す断面図。 駆動回路の構成の一例を示す回路図。 駆動回路の動作を示すタイミングチャート。 推定回路の構成の一例を示す回路図。 推定回路の動作を示すタイミングチャート。 推定テーブルの一例を示す図。 調光シートに生じる電圧降下を説明する回路図。
図1から図8を参照して、調光装置、調光シート駆動装置、および、調光シート駆動方法を説明する。
[調光シート駆動装置]
図1が示すように、調光装置は、調光シート10と調光シート駆動装置20とを備える。調光シート駆動装置20は、保護回路22、昇圧回路23、駆動回路24、電圧生成回路25、および、タイミング制御回路26を備える。昇圧回路23、および、駆動回路24は、駆動部の一例である。
保護回路22は、電源21と昇圧回路23とに接続されている。保護回路22は、電源21が出力する直流定電圧を昇圧回路23に入力する。保護回路22は、電源21と電圧生成回路25とに接続されている。保護回路22は、電源21が出力する直流定電圧を電圧生成回路25に入力する。保護回路22は、電源21の出力電流が所定値以上であるとき、ヒューズを溶断して、電源21と昇圧回路23との接続、および、電源21と電圧生成回路25との接続を断つ。保護回路22が備えるヒューズは、正常電流のリップルでは溶断されないように、大きな溶断電流を備える。
[駆動部]
昇圧回路23は、保護回路22が入力する直流定電圧の電圧レベルを、駆動電圧SIGDを生成するための電圧レベルに昇圧する。昇圧回路23は、保護回路22が入力する直流定電圧の電圧レベルを、測定電圧SIGMを生成するための電圧レベルに昇圧する。
昇圧回路23は、調光装置の起動から、測定回路33が入力する昇圧制御信号SVを受けるまで、所定値である測定用の高レベルVHと、所定値である測定用の低レベルVLとを生成する。測定用の高レベルVHと、測定用の低レベルVLとは、測定電圧SIGMの生成に用いられる電圧レベルである。測定用の電圧レベルは、調光シート10のサイズが十分に大きい場合であっても、液晶分子の配向を面内で均一とする程度に、十分に大きい値である。
昇圧回路23は、測定回路33が入力する昇圧制御信号SVを受けて、測定用の所定値から、高レベルVHと低レベルVLとを変更する。変更後の高レベルVHと低レベルVLとは、駆動電圧SIGDの生成に用いられる電圧レベルであって、変更可能な電圧レベルである。
駆動電圧SIGDは、高レベルVHと低レベルVLとが交互に繰り返される波形を有する。高レベルVHと低レベルVLとは、基準レベルV0に対して、相互に異なる極性を有する。駆動電圧SIGDの生成に用いられる電圧レベルは、駆動電圧SIGDの印加によって液晶分子の配向を変える大きさである。駆動電圧SIGDを生成するための高レベルVHは、例えば50Vであり、駆動電圧SIGDを生成するための低レベルVLは、例えば-50Vである。
測定電圧SIGMは、高レベルVHと低レベルVLとが交互に繰り返される波形を有する。測定電圧SIGMもまた、高レベルVHと低レベルVLとが、基準レベルV0に対して、相互に異なる極性を有する。測定電圧SIGMの生成に用いられる電圧レベルは、駆動電圧SIGDを生成するための電圧レベルよりも高くてもよいし、駆動電圧SIGDを生成するための電圧レベルと等しくてもよい。測定電圧SIGMを生成するための高レベルVHは、例えば80Vであり、測定電圧SIGMを生成するための低レベルVLは、例えば、-80Vである。
測定電圧SIGMでの高レベルVHと低レベルVLとの反転周期T1は、駆動電圧SIGDよりも大きくてもよいし、駆動電圧SIGDと等しくてもよい。測定電圧SIGMでの高レベルVHのパルス幅は、駆動電圧SIGDよりも大きくてもよいし、駆動電圧SIGDと等しくてもよい。測定電圧SIGMでの低レベルVLのパルス幅は、駆動電圧SIGDよりも大きくてもよいし、駆動電圧SIGDと等しくてもよい。
駆動回路24は、昇圧回路23が入力する高レベルVHと低レベルVLとを交互に切り替えて出力し、これによって、昇圧回路23が入力する直流定電圧を用いた駆動電圧SIGDを生成する。駆動回路24は、生成された駆動電圧SIGDを調光シート10に印加する。
駆動回路24は、昇圧回路23が入力する高レベルVHと低レベルVLとを交互に切り替えて出力し、これによって、昇圧回路23が入力する直流定電圧を用いて測定電圧SIGMを生成する。駆動回路24は、生成された測定電圧SIGMを調光シート10に印加する。
電圧生成回路25は、保護回路22と接続されている。電圧生成回路25は、保護回路22が出力する直流定電圧から、タイミング制御回路26を駆動するための電圧レベルを生成し、生成された電圧をタイミング制御回路26に入力する。電圧生成回路25は、保護回路22が出力する直流定電圧から、接続制御回路32を駆動するための電圧レベルを生成し、生成された電圧を接続制御回路32に入力する。電圧生成回路25は、保護回路22が出力する直流定電圧から、測定回路33を駆動するための電圧レベルを生成し、生成された電圧を測定回路33に入力する。
[調光シート10]
調光シート10は、車両や航空機などの移動体が備える窓に取り付けられる。あるいは、調光シート10は、住宅、駅、空港などの各種の建物が備える窓、オフィスに設置されたパーティション、店舗に設置されたショーウインドウなどに取り付けられる。調光シート10が有する形状は、平面状であってもよいし、曲面状であってもよい。
調光シート10の長さや調光シート10の幅などの寸法は、一意に規格化され得るものではなく、通常、調光シート10が適用される窓などの対象のサイズ、当該対象を縁取る枠体のサイズ、当該対象が設置される環境などに合わせて、様々に変わることを求められる。
調光シート10の型式は、ノーマル型とリバース型とのいずれか一方である。
ノーマル型の調光シート10は、調光シート10の通電時に高い光透過率を有し、調光シート10の非通電時に低い光透過率を有する。例えば、ノーマル型の調光シート10は、調光シート10の通電時に透明であり、調光シート10の非通電時に不透明である。
リバース型の調光シート10は、調光シート10の通電時に低い光透過率を有し、調光シート10の非通電時に高い光透過率を有する。例えば、リバース型の調光シート10は、調光シート10の通電時に不透明であり、調光シート10の非通電時に透明である。
透明とは、調光シート10を通して物体の存否を視覚認識可能とする状態である。
不透明とは、調光シート10を通して物体の存否を視覚認識不能とする状態である。
あるいは、透明とは、調光シート10を通して物体の形状や種類を視覚認識可能とする状態である。不透明とは、調光シート10を通して物体の形状や種類を視覚認識不能とする状態である。
ノーマル型の調光シート10が備える層構造の一例を図2に示す。
リバース型の調光シート10が備える層構造の一例を図3に示す。
図2が示すように、ノーマル型の調光シート10は、第1透明電極11、第2透明電極12、および、調光層13を備える。調光層13は、第1透明電極11と第2透明電極12との間に位置する。第1透明電極11は、駆動回路24に接続されている。第2透明電極12は、推定回路31に接続されている。
第1透明電極11と第2透明電極12とは、可視光透過性と抵抗値とを備える。
第1透明電極11が備える光透過性は、調光シート10を通した物体の視覚認識を可能にする。第2透明電極12が備える光透過性もまた、調光シート10を通した物体の視覚認識を可能にする。
第1透明電極11が備える抵抗値は、第1透明電極11の電位を第1透明電極11の面内でばらつかせる。第2透明電極12が備える抵抗値もまた、第2透明電極12の電位を第2透明電極12の面内でばらつかせる。
駆動電圧SIGDを印加された第1透明電極11は、調光シート10の容量値に応じた電圧降下を調光シート10で生じさせる。測定電圧SIGMを印加された第1透明電極11もまた、調光シート10の容量値に応じた電圧降下を調光シート10で生じさせる。
調光シート10での電圧降下による電位差は、透明電極11,12の面積が大きいほど、すなわち、調光シート10の容量値が大きいほど、調光シート10のインピーダンスが小さいほど小さい。一方、調光シート10での電圧降下による電位差は、調光シート10の駆動電圧SIGDに準じて規格化され得るものではなく、調光シート10が適用される対象のサイズに応じて区々となる。そして、調光シート10が適用される対象分野が拡大する一途であるから、電圧降下によって生じ得る電位差もまた、様々な大きさとなる。
各透明電極11,12を構成する材料は、例えば、酸化インジウムスズ、フッ素ドープ酸化スズ、酸化スズ、酸化亜鉛、カーボンナノチューブ、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)からなる群から選択されるいずれか一種である。
駆動回路24は、第1透明電極11に駆動電圧SIGDを印加して、第1透明電極11を高レベルVH、あるいは、低レベルVLに設定する。推定回路31は、第2透明電極12を基準レベルV0に接続可能とする。
調光層13は、液晶組成物を含む。調光層13は、容量成分と抵抗成分との並列回路として見なされる。液晶組成物に含まれる液晶分子の一例は、シッフ塩基系、アゾ系、アゾキシ系、ビフェニル系、ターフェニル系、安息香酸エステル系、トラン系、ピリミジン系、シクロヘキサンカルボン酸エステル系、フェニルシクロヘキサン系、ジオキサン系からなる群から選択される一種である。
液晶組成物の保持型式は、高分子ネットワーク型、高分子分散型、カプセル型からなる群から選択されるいずれか一種である。高分子ネットワーク型は、3次元の網目状を有した高分子ネットワークを備えて、相互に連通した網目状の空隙のなかに液晶組成物を保持する。高分子分散型は、孤立した多数の空隙を高分子層のなかに備えて、高分子層に分散した空隙のなかに液晶組成物を保持する。カプセル型は、カプセル状を有した液晶組成物を高分子層のなかに保持する。
調光層13は、2つの透明電極11,12間の電圧を受けて、液晶分子の配向方向を変える。配向方向の変化は、調光層13に入る可視光の散乱度合い、吸収度合い、および、透過度合いを変える。
2つの透明電極11,12が基準レベルV0に接続されるとき、ノーマル型の調光シート10は、液晶分子の配向方向を無秩序とする。液晶分子の配向方向が無秩序であるとき、ノーマル型の調光シート10での光透過率は、相対的に低い。
駆動電圧SIGDの波高値が所定値以上であるとき、すなわち、2つの透明電極11,12間の電圧が所定値以上であるとき、ノーマル型の調光シート10は、調光層13が可視光を透過するように、液晶分子の配向方向を揃える。液晶分子の配向方向が揃っているとき、ノーマル型の調光シート10での光透過率は、相対的に高い。
図3が示すように、リバース型の調光シート10は、第1透明電極11、第2透明電極12、第1配向膜14、第2配向膜15、および、調光層13を備える。
調光層13は、第1配向膜14と第2配向膜15との間に位置する。第1配向膜14は、調光層13と第1透明電極11との間に位置し、かつ、調光層13と接している。第2配向膜15は、調光層13と第2透明電極12との間に位置し、かつ、調光層13と接している。
第1配向膜14、および、第2配向膜15を構成する材料は、例えば、ポリイミド、ポリアミド、ポリビニルアルコール、シアン化化合物等の有機化合物、シリコーン、シリコン酸化物、酸化ジルコニウム等の無機化合物、または、これらの混合物により構成されている。
配向膜14、および、第2配向膜15は、例えば、垂直配向膜、あるいは、水平配向膜である。垂直配向膜は、第1透明電極11の電極面、および、第2透明電極12の電極面と垂直になるように、液晶分子の長軸方向を配向させる。水平配向膜は、第1透明電極11の電極面、および、第2透明電極12の電極面とほぼ平行となるように、液晶分子の長軸方向を配向させる。
2つの透明電極11,12が基準レベルV0に接続されるとき、リバース型の調光シート10は、調光層13が可視光を透過するように、液晶分子の配向方向を各配向膜14,15によって揃える。液晶分子の配向方向を揃っているとき、リバース型の調光シート10での光透過率は、相対的に高い。
駆動電圧SIGDが所定値以上であるとき、すなわち、2つの透明電極11,12間の電圧が所定値以上であるとき、リバース型の調光シート10は、調光層13が可視光を透過しないように、液晶分子の配向方向を揃える。液晶分子の配向方向が揃っているとき、リバース型の調光シート10での光透過率は、相対的に低い。
[駆動回路24]
図4が示すように、駆動回路24は、第1スイッチQ1、第2スイッチQ2、および、停止スイッチQ0を備える。第1スイッチQ1、および、第2スイッチQ2は、pチャンネル型トランジスタである。停止スイッチQ0は、nチャンネル型トランジスタである。
第1スイッチQ1は、昇圧回路23の第1出力端と、第1透明電極11とに接続されている。第1出力端は、低レベルVLの電圧を出力する。第2スイッチQ2は、昇圧回路23の第2出力端と第1透明電極11とに接続されている。第2出力端は、高レベルVHの電圧を出力する。停止スイッチQ0は、基準レベルV0に接続されている。
タイミング制御回路26は、演算処理装置、および、メモリを備える。タイミング制御回路26は、各種の処理を全てソフトウェアで処理するものに限らない。例えば、タイミング制御回路26は、各種の処理のうちの少なくとも一部の処理を実行する専用のハードウェア(特定用途向け集積回路:ASIC)を備えてもよい。タイミング制御回路26は、ASICなどの1つ以上の専用のハードウェア回路、コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って動作する1つ以上のプロセッサ(マイクロコンピュータ)、あるいは、これらの組み合わせ、を含む回路として構成してもよい。
なお、以下では、タイミング制御回路26が、読み取り可能な可読媒体に駆動プログラムを記憶し、可読媒体が記憶する駆動プログラムを読み出して実行し、駆動処理、および、推定処理を行う例を説明する。
タイミング制御回路26は、第1スイッチQ1、および、第2スイッチQ2のオン期間を制御する。タイミング制御回路26は、第1スイッチQ1のオン期間を定めるための制御信号S1を出力する。タイミング制御回路26は、第2スイッチQ2のオン期間を定めるための制御信号S2を出力する。タイミング制御回路26は、停止スイッチQ0のオフ期間を定めるための制御信号S0を出力する。制御信号S0は、第1スイッチQ1のオン期間、および、第2スイッチQ2のオン期間に、停止スイッチQ0をオフするための信号である。
タイミング制御回路26は、第1スイッチQ1、および、第2スイッチQ2のオン期間を制御して、駆動回路24が出力する駆動電圧SIGDや測定電圧SIGMのパルス幅を変更する。パルス幅の変更は、調光層13に印加される電圧の実効値を変えて、調光層13の透過率の多階調化を可能にする。
タイミング制御回路26は、調光シート10が備える透過率の階調値を、入力部27から入力される操作信号に基づいて決定する。入力部27は、操作部の一例である。入力部27から入力される操作信号は、透過率を1段階ずつ上げたり下げたりするための操作ボタンの押下によって生成されたり、調光シート10を透明にしたり不透明にしたりする操作ボタンの押下によって生成される。
タイミング制御回路26は、駆動電圧SIGDを印加するか、あるいは、測定電圧SIGMを印加するかを、入力部27から入力される操作信号に基づいて決定する。入力部27が出力する操作信号は、駆動処理を行うための操作ボタンの押下によって生成されたり、あるいは、推定処理を行うための操作ボタンの押下によって生成される。
なお、タイミング制御回路26は、駆動処理を行うための操作信号の入力を受けて、まず、推定処理を行うことを決定し、推定処理の終了に次いで、駆動処理を行うことを決定してもよい。また、タイミング制御回路26は、推定処理を行うための操作信号の入力を受けて、推定処理のみを行うことを決定し、駆動処理を行うための操作信号の入力を受けて、駆動処理のみを行うことを決定してもよい。さらに、タイミング制御回路26は、調光シート駆動装置に電源が投入されたときに、推定処理を行うことを決定してもよい。
図5は、調光シート駆動装置が行う駆動処理において、タイミング制御回路26が出力する信号の推移、および、調光層13に印加される駆動電圧SIGDの推移の一例を示す。
図5が示すように、タイミング制御回路26は、タイミングt1からタイミングt2まで、第2スイッチQ2をオンするための制御信号S2を出力する。また、タイミング制御回路26は、タイミングt1からタイミングt2まで、第1スイッチQ1をオフするための制御信号S1を出力する。そして、駆動回路24は、制御信号S1,S2の入力に基づいて、タイミングt1からタイミングt2まで、第1透明電極11を低レベルVLに設定するための駆動電圧SIGDを出力する。
タイミング制御回路26は、タイミングt3からタイミングt4まで、第2スイッチQ2をオフするための制御信号S2を出力する。また、タイミング制御回路26は、タイミングt3からタイミングt4まで、第1スイッチQ1をオンするための制御信号S1を出力する。そして、駆動回路24は、制御信号S1,S2の入力に基づいて、タイミングt3からタイミングt4まで、第1透明電極11を高レベルVHに設定するための駆動電圧SIGDを出力する。
[推定部]
図1に戻り、調光シート駆動装置は、推定回路31、接続制御回路32、測定回路33、および、記憶部34を備える。測定回路33、および、推定回路31は、推定部の一例である。測定回路33は、出力制御部の一例である。タイミング制御回路26、接続制御回路32、および、測定回路33は、推定制御部の一例である。
接続制御回路32は、タイミング制御回路26と接続されている。
タイミング制御回路26は、接続制御回路32に接続処理を行わせるための推定開始信号SES(SE)を、接続制御回路32に入力する。タイミング制御回路26は、例えば、推定処理を行うための操作信号の入力を受けて推定開始信号SESを生成する。あるいは、タイミング制御回路26は、例えば、駆動処理を行うための操作信号の入力を受けて、駆動処理に先駆けて、推定開始信号SESを生成する。
タイミング制御回路26は、接続制御回路32に接続処理を終了させるための推定終了信号SEE(SE)を、接続制御回路32に入力する。タイミング制御回路26は、例えば、推定開始信号SESの生成から所定期間が経過した後に、推定終了信号SEEを生成する。あるいは、タイミング制御回路26は、例えば、推定処理を終了するための操作信号や、駆動処理を開始するための操作信号の入力を受けて、推定終了信号SEEを生成する。あるいは、タイミング制御回路26は、例えば、推定処理が終了したことを示す信号の入力を測定回路33から受けて、推定終了信号SEEを生成する。
測定回路33は、演算処理装置、メモリコントローラ、および、DC/DCコンバータを備える。測定回路33は、各種の処理を全てソフトウェアで処理するものに限らない。例えば、測定回路33は、各種の処理のうちの少なくとも一部の処理を実行する専用のハードウェア(特定用途向け集積回路:ASIC)を備えてもよい。測定回路33は、ASICなどの1つ以上の専用のハードウェア回路、コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って動作する1つ以上のプロセッサ(マイクロコンピュータ)、あるいは、これらの組み合わせ、を含む回路として構成してもよい。
なお、以下では、測定回路33が、読み取り可能な可読媒体に推定プログラムを記憶し、可読媒体が記憶する推定プログラムを読み出して実行し、推定処理を行う例を説明する。
測定回路33は、接続制御回路32に接続されている。接続制御回路32は、測定回路33に推定処理を行わせるための制御信号SCを、測定回路33に入力する。
測定回路33は、推定回路31と記憶部34とに接続されている。測定回路33は、推定処理において、推定回路31が出力する端子間電圧SIGCの電圧レベルを測定する。測定回路33は、推定回路31が出力する端子間電圧SIGCの測定値DMVを、記憶部34に記憶する。測定回路33は、記憶部34が記憶する推定テーブル34Tを読み出す。測定回路33は、読み出された推定テーブル34Tと、測定値DMVとを用いて、駆動電圧SIGDを生成するための電圧レベルを推定する。すなわち、測定回路33は、駆動電圧SIGDの生成に用いられる高レベルVHと低レベルVLとを推定する。
測定回路33は、昇圧回路23と接続されている。測定回路33は、推定結果を用いて昇圧制御信号SVを生成する。昇圧制御信号SVは、推定結果に準じた電圧レベルを昇圧回路23に生成させるための信号である。昇圧回路23は、測定回路33が入力する昇圧制御信号SVを受けて、昇圧回路23が出力する電圧レベルを、推定結果に準じた高レベルVHと低レベルVLとに変更する。
なお、測定回路33は、以上の推定処理が終了したときに、推定処理が終了したことを示す信号を、接続制御回路32に入力してもよい。また、測定回路33は、以上の推定処理を、推定開始信号SESの生成から所定期間に終了するように構成されてもよい。
[推定回路31]
図6が示すように、推定回路31は、容量素子31Aとスイッチ31Bとを備える。
調光シート10の電気的な等価回路は、容量成分10Cと抵抗成分10R1との並列回路が抵抗成分10R2に直列に接続された構成である。抵抗成分10R2は、容量成分10Cへの充電電流を制限する。抵抗成分10R1は、容量成分10Cへの充電が完了した際の電流を制限するが、駆動電圧SIGDや測定電圧SIGMなどの交流電圧が調光シート10に印加される場合では、容量成分10Cに流れる電流が支配的となる。
容量素子31Aは、調光シート10の第2透明電極12と直列に接続されている。容量素子31Aと調光シート10とは、駆動回路24の出力端と接地電位とに接続される直列回路を構成している。容量素子31Aは、例えば10μFのような所定値である測定用の容量値を有する。
スイッチ31Bは、調光シート10の第2透明電極12と接地電位とに接続されて、容量素子31Aをバイパス可能にする。スイッチ31Bは、接続制御回路32に接続されている。
タイミング制御回路26は、推定処理を行うための操作信号の入力を受けて、接続制御回路32に推定開始信号SESを入力する。接続制御回路32は、タイミング制御回路26が入力する推定開始信号SESを受けて、スイッチ31Bを開けるための制御信号STを生成する。スイッチ31Bは、接続制御回路32が入力する制御信号STを受けて、バイパスを開放し、これにより、調光シート10と接地電位とが容量素子31Aによって接続される。
タイミング制御回路26は、推定処理を終了するための推定終了信号SEEを、接続制御回路32に入力する。接続制御回路32は、タイミング制御回路26が入力する推定終了信号SEEを受けて、制御信号STの入力を停止する。スイッチ31Bは、制御信号STの入力停止を受けて、バイパスを閉じ、これにより、容量素子31Aを迂回した回路として、調光シート10と接地電位とがスイッチ31Bによって接続される。
推定回路31は、容量素子31Aとスイッチ31Bとの並列回路と、調光シート10との間に出力端31Cを備える。出力端31Cは、調光シート10と容量素子31Aとの間の電位である中間レベルを出力する。測定回路33は、出力端31Cの電圧レベル、すなわち、容量素子31Aの端子間電圧SIGCを測定する。
調光シート10の電気的な等価回路は、容量成分10Cと抵抗成分10R1との並列回路が抵抗成分10R2に直列に接続された構成である。抵抗成分10R2は、容量成分10Cへの充電電流を制限する。抵抗成分10R1は、容量成分10Cへの充電が完了した際の電流を制限する。ただし、駆動電圧SIGDや測定電圧SIGMなどの交流電圧が調光シート10に印加される場合では、容量成分10Cに流れる電流が、調光シート10で支配的となる。すなわち、駆動電圧SIGDや測定電圧SIGMなどの交流電圧が、調光シート10と容量素子31Aとの直列回路に印加される場合には、調光シート10に印加される電圧の大きさは、容量成分10Cに印加される電圧の大きさであると近似される。
図7は、調光シート駆動装置が行う推定処理において、タイミング制御回路26が出力する信号の推移、調光層13に印加される測定電圧SIGMの推移、および、端子間電圧SIGCの推移の一例を示す。
図7が示すように、まず、タイミング制御回路26は、タイミングt1に、接続制御回路32に接続処理を行わせるための推定開始信号SESを、接続制御回路32に入力する。接続制御回路32は、スイッチ31Bを開けるための制御信号STを生成し、スイッチ31Bを開ける。そして、接続制御回路32は、バイパスを開放すると共に、容量素子31Aを通じて、調光シート10と接地電位とを接続させる。また、昇圧回路23は、測定電圧SIGMの生成に用いられる測定用の高レベルVHと、測定用の低レベルVLとを生成し、各電圧レベルを駆動回路24に入力する。
タイミング制御回路26は、駆動処理と同じく、タイミングt1からタイミングt2まで、第2スイッチQ2をオンするための制御信号S2を出力する。また、タイミング制御回路26は、タイミングt1からタイミングt2まで、第1スイッチQ1をオフするための制御信号S1を出力する。そして、駆動回路24は、制御信号S1,S2の入力に基づいて、タイミングt1からタイミングt2まで、第1透明電極11を低レベルVLに設定するための測定電圧SIGMを出力する。
結果として、タイミングt1からタイミングt2までに、測定回路33では、容量素子31Aの端子間電圧SIGCとして、基準レベルV0と低レベルVLとの中間である端子間レベルVLmが測定される。
次いで、タイミング制御回路26は、タイミングt3からタイミングt4まで、第2スイッチQ2をオフするための制御信号S2を出力する。また、タイミング制御回路26は、タイミングt3からタイミングt4まで、第1スイッチQ1をオンするための制御信号S1を出力する。そして、駆動回路24は、制御信号S1,S2の入力に基づいて、タイミングt3からタイミングt4まで、第1透明電極11を高レベルVHに設定するための測定電圧SIGMを出力する。
この間も、タイミング制御回路26は、接続制御回路32に推定開始信号SESを入力し続ける。そして、接続制御回路32は、バイパスを開放し続けると共に、容量素子31Aを通じて、調光シート10と接地電位とを接続させ続ける。
結果として、測定回路33では、タイミングt3からタイミングt4まで、容量素子31Aの端子間電圧SIGCとして、基準レベルV0と高レベルVHとの中間である端子間レベルVHmが測定される。
[推定テーブル34T]
図8が示すように、推定テーブル34Tは、複数の測定結果と、複数の推定値とから構成される。推定テーブル34Tは、各測定結果を別々の推定値に対応付けている。例えば、推定テーブル34Tは、測定結果a1を推定値b1に対応付けて、測定結果a2を推定値b1に対応付けている。
推定テーブル34Tを構成する各測定結果は、測定値DMVの範囲であって、相互に重ならない範囲である。容量素子31Aの端子間電圧SIGCの測定値DMVは、調光シート10の容量成分10Cが有する容量値に依存する。言い換えれば、容量成分10Cの容量値、すなわち、調光シート10のサイズと、測定値DMVとの相関は、容量素子31Aの容量値を用いて、所定の関係式で表現可能である。
例えば、容量素子31Aの容量値が10μFであり、測定電圧SIGMの高レベルVHと低レベルVLとの絶対値が80Vである場合に、測定値DMVが60Vであるとする。容量素子31Aの端子間電圧である測定値DMVは、測定電圧SIGMが容量素子31Aに分圧された大きさであり、調光シート10の容量成分10Cと、容量素子31Aとの容量分割によって得られる大きさであると言える。すなわち、80V×(容量成分10Cの容量値)/(10μF+容量成分10Cの容量値)=60Vという関係式が満たされると言える。
推定テーブル34Tを構成する各推定値は、駆動電圧SIGDの生成に用いられる電圧レベルの絶対値である。上述したように、駆動電圧SIGDを印加された第1透明電極11は、第1透明電極11の抵抗値に応じた電圧降下を面内で生じる。この電圧降下による電位差は、第1透明電極11のサイズが大きいほど大きい。調光シート10が有するサイズが様々に変わり得るから、電圧降下による電位差もまた、区々となる。他方、測定値DMVは、調光シート10とその下流側に接続された容量素子31Aによって分圧された電圧である。そして、調光シート10が大きいほど、調光シート10の容量値が大きく、調光シート10のインピーダンスが小さく、容量素子31Aでの端子間電圧SIGCは大きいという傾向を有する。
この点、推定テーブル34Tを構成する各推定値は、当該推定値に対応付けられた測定値DMV、すなわち、当該推定値に対応付けられた調光シート10のサイズにおいて、液晶分子の配向を調光シート10の面内で均一とする電圧レベルである。すなわち、推定テーブル34Tを構成する各推定値は、当該推定値に対応付けられた調光シート10のサイズにおいて、電圧降下による電位差が無視されるような、高い電圧レベルである。
また、推定テーブル34Tを構成する各推定値は、当該推定値に対応付けられた調光シート10のサイズにおいて、液晶分子の配向を変える以上の過剰な電圧が透明電極11,12の間に印加されない電圧レベルでもある。すなわち、推定テーブル34Tを構成する各推定値は、当該推定値に対応付けられた調光シート10のサイズにおいて、不要な消費電力量が抑えられるような、低い電圧レベルでもある。
言い換えれば、推定テーブル34Tを構成する推定値は、測定値DMVが低いほど駆動電圧SIGDが低いように、測定結果と推定値とを対応付けている。なお、推定テーブル34Tを構成する各推定値は、実験やシミュレーションなどによって得られる電圧レベルである。
測定回路33は、今回の推定処理において、記憶部34が記憶する推定テーブル34Tを読み出す。測定回路33は、読み出された推定テーブル34Tを用いて、今回の測定値DMVを含む測定結果を特定し、当該特定された測定結果に対応付けられている推定値を特定する。
測定回路33は、駆動電圧SIGDの生成に用いられる高レベルVHの絶対値、および、低レベルVLの絶対値を、特定された推定値とするための昇圧制御信号SVを生成する。昇圧回路23は、測定回路33が入力する昇圧制御信号SVを受けて、新たな高レベルVHと低レベルVLとを出力する。これにより、今回の推定処理後の駆動処理では、今回の推定処理の結果が加味された駆動電圧SIGD、すなわち、調光シート10のサイズが加味された駆動電圧SIGDが調光シート10に印加される。
なお、測定回路33は、推定処理を行うたびに、記憶部34が記憶する測定値DMVを、今回の推定に用いた測定値DMVに更新する。
以上、上記実施形態によれば、以下に列挙する効果が得られる。
(1)調光シート10と容量素子31Aとの直列回路は、測定電圧SIGMを分圧する分圧回路である。すなわち、容量素子31Aに印加されている電圧とは、調光シート10が有する容量成分10Cと、容量素子31Aが有する容量成分とによって測定電圧SIGMを分割した電圧であり、調光シート10が有する容量成分10C、ひいては、調光シート10の大きさに依存する電圧である。
この点、上記推定処理によれば、容量素子31Aの端子間電圧SIGCに基づいて駆動電圧SIGDを推定し、その際、容量素子31Aの端子間電圧SIGCが低いほど駆動電圧SIGDが低いように推定することを含める。そのため、電圧降下による電位差が加味された駆動電圧SIGDを推定することが可能となる。結果として、調光シート10のサイズが過大である場合であっても、液晶分子の配向状態が調光シート10の面内でばらつくことを抑制できる。
(2)また、容量素子31Aの端子間電圧SIGCが低いほど駆動電圧SIGDが低いように駆動電圧SIGDを推定するため、液晶分子の配向を変える以上の過剰な電圧が透明電極11,12の間に印加されなくもなる。結果として、液晶分子の配向を変える以上の過剰な電圧が印加され続けること、ひいては、不要な電力が消費され続けることが抑えられる。
(3)測定回路33が、電圧降下による電位差の加味された駆動電圧SIGDを推定し、昇圧回路23と駆動回路24とが、推定結果の加味された駆動電圧SIGDを調光シート10に印加する。結果として、サイズが相互に異なる調光シート10に各別の調光シート駆動装置20を単に接続する作業によって、各々の調光シート10に対し、液晶分子の配向状態が調光シート10の面内でばらつくことを抑制できる。
(4)調光シート10が有する容量成分10Cは、調光シート10の使用温度、調光シート10の駆動時間、調光シート10の設置期間など、調光シート10の使用状況に応じて変わり得る。この点、上記推定処理によれば、測定回路33による推定ごとに推定値が更新されると共に、更新後の推定値に基づく駆動電圧SIGDが調光シート10に印加される。すなわち、調光シート10の大きさに適した駆動電圧SIGDの推定に加えて、調光シート10の使用状況に応じた駆動電圧SIGDの推定が行われる。それゆえに、液晶分子の配向状態が調光シート10の面内でばらつくことを、より長い期間にわたり抑制できる。
(5)調光シート10と容量素子31Aとの直列回路は、調光シート10の駆動電圧SIGDを分圧する分圧回路ともなり得る。すなわち、調光シート10と容量素子31Aとが接続された状態では、調光シート10を駆動するために、容量素子31Aでの消費電圧が別途必要となってしまう。この点、駆動回路24が駆動電圧SIGDを出力するときに接続制御回路32がスイッチ31Bを閉じる構成であれば、スイッチ31Bが容量素子31Aをバイパスする。そのため、調光シート10を駆動するうえで、容量素子31Aでの消費電圧が不要ともなる。
(6)推定処理が行われる前に駆動処理が行われる場合には、調光シート10の大きさに適していない駆動電圧SIGDが調光シート10に印加され得る。この点、調光シート10の駆動に先駆けて推定処理が行われる構成であれば、調光シート10の大きさに適していない駆動電圧SIGDが調光シート10に印加される期間を短縮することが可能ともなる。
(7)推定処理を行うことが操作信号の入力によって可能であるから、調光シート10に適した駆動電圧SIGDが印加されていないことに起因して調光シート10の駆動に異常が生じた場合にも、その異常を認識した利用者による操作によって、異常を解消することが可能ともなる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
[推定部]
・測定回路33は、駆動電圧SIGDの生成に用いられる電圧レベルと、測定値DMVとを関連付けた関係式を記憶し、当該関係式と測定値DMVとを用いて、駆動電圧SIGDの生成に用いられる電圧レベルを算出してもよい。この際、測定回路33が記憶する関係式は、測定値DMVが低いほど駆動電圧SIGDが低いように、駆動電圧SIGDの生成に用いられる電圧レベルと、測定値DMVとを関係付けている。
要は、測定回路33は、推定テーブル34Tを用いた推定に限らず、駆動電圧SIGDの生成に用いられる電圧レベルを、測定値DMVから算出可能な構成であって、測定値DMVが低いほど駆動電圧SIGDが低いように算出可能であればよい。
・推定テーブル34Tの一部分は、駆動電圧SIGDの生成に用いられる単一の電圧レベルと、相互に異なる測定値DMVとを対応付けてもよい。また、測定回路33は、推定テーブル34Tを用いることなく、上記変更例に記載のように、駆動電圧SIGDの生成に用いられる単一の電圧レベルを、相互に異なる複数の測定値DMVから算出可能な構成であってもよい。
要は、測定回路33が行う推定処理は、測定値DMVが低いほど駆動電圧SIGDが低いという推定結果を含み得る処理であればよい。
・調光シート駆動装置は、推定処理によって得られる推定値を外部に出力する出力部をさらに備えることも可能である。
・駆動電圧SIGDは、第1透明電極11に印加する電圧を高レベルVHと低レベルVLとに切り替える構成に限らない。例えば、駆動電圧SIGDは、第1透明電極11に高レベルVHを印加し、かつ、第2透明電極12に低レベルVLを印加する状態と、第1透明電極11に低レベルVLを印加し、かつ、第2透明電極12に高レベルVHを印加する状態と、を交互に繰り返す構成であってもよい。この際、スイッチ31Bは、駆動回路24の出力端子と第2透明電極12とを接続し、第2透明電極12と容量素子31Aとの接続を切断するように構成される。
なお、第1透明電極11に高レベルVHを印加し、かつ、第2透明電極12に低レベルVLを印加する状態では、高レベルVHと低レベルVLとの差分が、調光シート10に印加される電圧である。また、第1透明電極11に低レベルVLを印加し、かつ、第2透明電極12に高レベルVHを印加する状態でも、高レベルVHと低レベルVLとの差分が、調光シート10に印加される電圧である。そのため、測定回路33が推定処理で推定する電圧レベルは、駆動電圧SIGDの生成に用いられる電圧レベルであって、高レベルVHと低レベルVLとの差分に相当する値である。
[駆動部]
・調光シート駆動装置は、駆動電圧SIGDの生成に用いられる電圧レベルを外部から変更可能に構成されてもよい。この際、調光シート駆動装置は、推定処理によって得られた推定値から昇圧制御信号SVを生成せず、推定処理によって得られた推定値を出力部から出力する構成を備えてもよい。
・調光シート駆動装置は、測定回路33による端子間電圧SIGCの測定ごとに、記憶部34に測定値DMVを記憶してもよい。上述したように、測定値DMVは、調光シート10の容量成分10C、ひいては、調光シート10が有する電気的な特性を反映する。この点、測定値DMVの履歴が記憶部34に記憶される構成であれば、調光シート10の電気的な特性の推移を把握することが可能ともなる。
a1,a2…測定結果、b1,b2…推定値、DMV…測定値、Q0…停止スイッチ、Q1…第1スイッチ、Q2…第2スイッチ、S0,S1,S2,SC,ST…制御信号、SEE…推定終了信号、SES…推定開始信号、SIGC…端子間電圧、SIGD…駆動電圧、SIGM…測定電圧、SV…昇圧制御信号、t1,t2,t3,t4…タイミング、V0…基準レベル、VH…高レベル、VL…低レベル、VHm,VLm…端子間レベル、10…調光シート、11…第1透明電極、12…第2透明電極、13…調光層、20…調光シート駆動装置、21…電源、22…保護回路、23…昇圧回路、24…駆動回路、Q1,Q2,24C,24D…スイッチ、25…電圧生成回路、26…タイミング制御回路、27…入力部、31…推定回路、31A…容量素子、31B…スイッチ、32…接続制御回路、33…測定回路、34…記憶部、34T…推定テーブル。

Claims (8)

  1. 調光シートが備える液晶組成物に電圧を印加する駆動部と、
    前記調光シートと直列回路を構成する容量素子と、前記容量素子に印加されている電圧を測定する測定回路と、を備えて、前記直列回路に測定電圧が印加されているときの前記測定回路での測定値に基づいて前記調光シートの大きさに適した駆動電圧を推定する推定部と、を備え
    前記推定部は、
    容量成分が相互に異なる複数の前記調光シートにおいて、前記直列回路に印加される電圧レベルによって変わる液晶分子の配向が前記調光シートの面内で均一であるときの前記電圧レベルと、当該電圧レベルの電圧印加によって前記容量素子に印加される電圧とを、前記容量成分ごとに関連付けた情報であって、前記容量素子に印加される電圧が低いほど前記電圧レベルが低いように関連付けた情報を用い、当該情報において前記測定回路での前記測定値に関連付けられた前記電圧レベルを前記調光シートの大きさに適した前記駆動電圧の推定値として出力する
    調光シート駆動装置。
  2. 前記推定部が出力した推定値に基づく駆動電圧を前記調光シートに印加するように前記駆動部の出力を制御する出力制御部をさらに備える
    請求項1に記載の調光シート駆動装置。
  3. 前記推定部が出力した推定値を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記出力制御部は、前記推定部による推定ごとに前記記憶部に記憶される推定値を最新の推定値に更新すると共に、更新後の推定値を前記推定部が出力した推定値として前記駆動部の出力を制御する
    請求項2に記載の調光シート駆動装置。
  4. 前記容量素子をバイパスするスイッチと、
    前記測定電圧を印加させるときに前記スイッチを開き、前記駆動電圧を前記駆動部に出力させるときに前記スイッチを閉じて前記容量素子をバイパスする接続制御部と、をさらに備える
    請求項1から3のいずれか一項に記載の調光シート駆動装置。
  5. 前記駆動部に電源が投入されたときに、前記駆動部に前記測定電圧を出力させて、前記推定部に前記駆動電圧を推定させる推定制御部をさらに備える
    請求項1から4のいずれか一項に記載の調光シート駆動装置。
  6. 前記推定部に前記駆動電圧を推定させるための操作部からの入力を受けたときに、前記駆動部に前記測定電圧を出力させて、前記推定部に前記駆動電圧を推定させる推定制御部をさらに備える
    請求項1から4のいずれか一項に記載の調光シート駆動装置。
  7. 液晶組成物を備えた調光シートと、
    請求項1~6のいずれか一項に記載の調光シート駆動装置と、
    を備える
    調光装置。
  8. 液晶組成物を備えた調光シートと容量素子との直列回路に測定電圧を印加することと、
    前記容量素子に印加されている電圧を前記測定電圧の印加時に測定することと、
    前記測定での結果に基づいて前記調光シートの大きさに適した駆動電圧を推定すること、とを含み、
    前記推定することは、
    容量成分が相互に異なる複数の前記調光シートにおいて、前記直列回路に印加される電圧レベルによって変わる液晶分子の配向が前記調光シートの面内で均一であるときの前記電圧レベルと、当該電圧レベルの印加によって前記容量素子に印加される電圧とを、前記容量成分ごとに関連付けた情報であって、前記容量素子に印加される電圧が低いほど前記電圧レベルが低いように関連付けた情報を用い、当該情報において前記測定での結果である測定値に関連付けられた前記電圧レベルを前記調光シートの大きさに適した前記駆動電圧の推定値として出力する
    調光シート駆動方法。
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