JP7297371B2 - 高吸水性樹脂の製造方法 - Google Patents
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Description
本出願は、2020年1月20日付の韓国特許出願第10-2020-0007114号および2021年1月19日付の韓国特許出願第10-2021-0007622号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示された全ての内容は本明細書の一部として含まれる。
1)内部架橋剤および重合開始剤の存在下で、少なくとも一部が中和した酸性基を有する水溶性エチレン系不飽和単量体を架橋重合して含水ゲル重合体を形成する段階(段階1)と、
2)前記含水ゲル重合体をカルボン酸系添加剤と混合後粉砕して、含水高吸水性樹脂粒子が含まれている粉砕物を製造する段階(段階2)と、
3)前記粉砕物をパドル型乾燥機で乾燥して高吸水性樹脂粒子を製造する段階(段階3)と、
4)前記高吸水性樹脂粒子のうちの850μm超過の粒径を有する粒子を微粉砕する段階(段階4)と、を含み、
前記カルボン酸系添加剤は、下記化学式1で表されるカルボン酸およびその塩からなる群から選択される1種以上である、高吸水性樹脂の製造方法が提供される:
Aは、炭素数5~21のアルキルであり、
B1は、-OCO-、-COO-、または-COOCH(R1)COO-であり、
B2は、-CH2-、-CH2CH2-、-CH(R2)-、-CH=CH-、または-C≡C-であり、
ここで、R1およびR2はそれぞれ独立して、炭素数1~4のアルキルであり、
nは1~3の整数であり、
Cは、カルボキシル基である。
1)内部架橋剤および重合開始剤の存在下で、少なくとも一部が中和した酸性基を有する水溶性エチレン系不飽和単量体を架橋重合して含水ゲル重合体を形成する段階(段階1)と、
2)前記含水ゲル重合体をカルボン酸系添加剤と混合後粉砕して、含水高吸水性樹脂粒子が含まれている粉砕物を製造する段階(段階2)と、
3)前記粉砕物をパドル型乾燥機で乾燥して高吸水性樹脂粒子を製造する段階(段階3)と、
4)前記高吸水性樹脂粒子のうちの850μm超過の粒径を有する粒子を微粉砕する段階(段階4)と、を含み、
前記カルボン酸系添加剤は、下記化学式1で表されるカルボン酸およびその塩からなる群から選択される1種以上である、高吸水性樹脂の製造方法が提供される:
Aは、炭素数5~21のアルキルであり、
B1は、-OCO-、-COO-、または-COOCH(R1)COO-であり、
B2は、-CH2-、-CH2CH2-、-CH(R2)-、-CH=CH-、または-C≡C-であり、
ここで、R1およびR2はそれぞれ独立して、炭素数1~4のアルキルであり、
nは1~3の整数であり、
Cは、カルボキシル基である。
(チョッピング;Chopping)前記含水ゲル重合体をチョッピング(chopping)する段階と、
(乾燥)チョッピングされた含水ゲル重合体を乾燥する段階と、
(粗粉砕/分級/微粉砕)前記乾燥された重合体を粉砕した後、正常粒子および微粉に分級する段階と、を含む。
前記段階は、内部架橋剤および重合開始剤の存在下で、少なくとも一部が中和した酸性基を有する水溶性エチレン系不飽和単量体を架橋重合して含水ゲル重合体を形成する段階であって、前記水溶性エチレン系不飽和単量体、内部架橋剤および重合開始剤を混合して単量体組成物を準備する段階と、前記単量体組成物を熱重合または光重合を行って含水ゲル重合体を形成する段階と、を含む。
R-COOM’
Rは、不飽和結合を含む炭素数2~5のアルキル基であり、
M’は、水素原子、1価または2価金属、アンモニウム基または有機アミン塩である。
前記段階は、前記含水ゲル重合体を前記カルボン酸系添加剤と混合後粉砕して、含水高吸水性樹脂粒子および前記添加剤が含まれている粉砕物を製造する段階であって、前記段階により前記含水ゲル重合体をチョッピングするのではなく、最終製品に適用できる粒子形態に粉砕された含水高吸水性樹脂粒子を製造することができる。
Mは、H+、アルカリ金属の1価陽イオン、またはアルカリ土類金属の2価陽イオンであり、
kは、MがH+またはアルカリ金属の1価陽イオンであれば1であり、アルカリ土類金属の2価陽イオンであれば2であり、
A、B1、B2およびnに対する説明は、前記化学式1で定義した通りである。
M1はアルカリ金属、例えば、ナトリウムまたはカリウムであり、
A、B1、B2およびnに対する説明は、前記化学式1で定義した通りである。
A、B1、B2およびnに対する説明は、前記化学式1で定義した通りである。
M1はそれぞれ独立して、アルカリ金属である。
M2はそれぞれ独立して、アルカリ土類金属である。
前記段階は、前記粉砕物をパドル型乾燥機で乾燥して高吸水性樹脂粒子を製造する段階である。前記乾燥段階は、前記段階2で製造された含水高吸水性樹脂粒子の含水率が約10重量%以下、具体的には、約0.01~約10重量%となるように行われる。したがって、前記乾燥段階により製造された乾燥物は、約10重量%以下の含水率を有する複数個の高吸水性樹脂粒子を含む。
前記段階は、前記段階3で製造された乾燥物に含まれている高吸水性樹脂粒子のうちの850μm超過の粒径を有する粒子を微粉砕する段階であって、前記段階で850μm超過の粒径を有する粒子は、約150μm~約850μmの粒径を有するように粉砕される。
その後、必要に応じて、製造された高吸水性樹脂を表面架橋剤の存在下で表面架橋して、表面のうちの少なくとも一部に表面架橋層が形成された高吸水性樹脂を製造する段階をさらに含む。
実施例1
(段階1)
攪拌機、温度計を取り付けた3Lガラス容器にアクリル酸100g(1.388mol)、内部架橋剤ポリエチレングリコールジアクリレート(Mn=508)0.16g、光重合開始剤ジフェニル(2,4,6-トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド0.008g、熱重合開始剤過硫酸ナトリウム0.12g、32%の苛性ソーダ溶液123.5gを常温で混合して単量体組成物を製造した(アクリル酸の中和度:70モル%、固形分の含有量:45重量%)。
次に、前記重合反応により得られた含水ゲル重合体に下記化学式1-6で表されるステアロイル乳酸ナトリウム(Sodium stearoyl-2-lactylate、Almax-6900、イルシンウェルス社製)を前記含水ゲル重合体100重量部に対して0.3重量部が投入されるように高温水に水溶液形態で混合した後、孔径が3mmである多数の細孔を備えた多孔板が含まれたミートチョッパー(meat chopper)を用いて粉砕した。この時、粉砕物に含まれている含水高吸水性樹脂粒子の含水率は55重量%であった。
その後、前記粉砕物を、パドルウィングの直径が160mmであり、全長が1860mmであり、有効容積が77Lであり、伝熱面積が1.7m2である2軸のパドル型乾燥機(製品名:パドルドライヤーNPD-1.6W、製造会社:NARA MACHINERY CO.,LID)に投入した後、30rpmで回転軸を攪拌しながら連続で乾燥した。この時、乾燥中のパドルドライヤーの内部温度は200℃に維持し、単位体積当たりの処理量は80%であった。乾燥が完了した後、得られた高吸水性樹脂粒子をASTM規格の標準網ふるいで分級し、その結果を下記表1に示す。表1を参照すると、前記乾燥物は、総重量を基準にして2000μm以下の粒径を有する高吸水性樹脂粒子を93重量%含み、1400μm以下の粒径を有する粒子を42.4重量%含んでいることが分かった。
前記段階3で製造された高吸水性樹脂粒子中、#20以上のメッシュを通して分級された粒径が850μm超過の粒子を1段/2段のRoll gapが0.08/0.04mmの条件であるロールミル(66 F Gran-U-Lizer、MPE社製)で微粉砕して、最終の高吸水性樹脂を製造した。製造された粒子を再びASTM規格の標準網ふるいで分級した後、段階3で製造された850μm以下の粒径を有する高吸水性樹脂粒子まで全て含んで最終的に製造される高吸水性樹脂粒子の粒度分布を確認し、これを表1に示す。表1を参照すると、最終的に製造される高吸水性樹脂は、総重量を基準にして正常粒子(150μm~850μmの粒径を有する高吸水性樹脂粒子)を96.2重量%含んでいることが分かった。
実施例1の段階2で孔径が2mmである多数の細孔を備えた多孔板が含まれたミートチョッパーを使用したことを除いては、実施例1と同様の方法で高吸水性樹脂を得た。この時、得られた高吸水性樹脂粒子の粒度を確認するために、実施例1と同様に、段階3および段階4で分級を行い、その結果を表1に示す。
実施例1の段階2で孔径が1mmである多数の細孔を備えた多孔板が含まれたミートチョッパーを使用したことを除いては、実施例1と同様の方法で高吸水性樹脂を得た。この時、得られた高吸水性樹脂粒子の粒度を確認するために、実施例1と同様に、段階3および段階4で分級を行い、その結果を表1に示す。
実施例1の段階2で前記化学式1-6で表されるステアロイル乳酸ナトリウムを前記含水ゲル重合体100重量部に対して0.2重量部を使用し、孔径が2mmである多数の細孔を備えた多孔板が含まれたミートチョッパーを使用したことを除いては、実施例1と同様の方法で高吸水性樹脂を得た。この時、得られた高吸水性樹脂粒子の粒度を確認するために、実施例1と同様に、段階3および段階4で分級を行い、その結果を表1に示す。
(重合)実施例1と同様の方法を使用して、含水率が55重量%である含水ゲル重合体を得た。
(チョッピング)次に、前記重合反応により得られた含水ゲル重合体に実施例1と同じ含有量の水を混合した後、孔径が16mmの多数の細孔を備えた多孔板を有するミートチョッパー(meat chopper)を使用して粉砕した。
(乾燥)その後、前記チョッピングされた含水ゲル重合体を上下に風量転移が可能な幅1600mm、長さ6200mmのベルト式乾燥機(製造会社:大川原機器製作所)に200kg/hrの流量で供給しながら40分間乾燥した。この時、乾燥機内部に供給される熱風温度は180℃に維持し、熱風供給速度は2.0m/sであった。また、前記段階で製造された乾燥物は一つの板状形態で製造され、粒子形態で製造された乾燥体は存在せず、分級が不可能であった。
(粗粉砕/分級/微粉砕)乾燥された重合体を切断式粉砕機(PULVERISETTE19、Fritsch社製)で粒子が約2mmとなるように粗粉砕した。粗粉砕が完了した後、得られた粒子をASTM規格の標準網ふるいで分級し、その結果を下記表2に示す。その後、分級された粒子中、#20以上のメッシュを通して分級された粒径が850μm超過の粒子を1段/2段のRoll gapが0.08/0.04mmの条件であるロールミル(66 F Gran-U-Lizer、MPE社製)で微粉砕して、最終の高吸水性樹脂を製造した。製造された粒子を再びASTM規格の標準網ふるいで分級した後、粉砕後、粒子を全て含んで最終的に製造される高吸水性樹脂粒子の粒度分布を確認し、これを表2に示す。表2を参照すると、比較例1で最終的に製造される高吸水性樹脂は、総重量を基準にして正常粒子を79.4重量%含んでいることが分かった。
比較例1の乾燥段階でベルト式乾燥機の代わりに実施例1で使用したパドル型乾燥機を使用したことを除いては、比較例1と同様の方法で高吸水性樹脂を製造したが、乾燥機内部の固まりで乾燥機の運転が不可能であった。
実施例3の段階3でパドル型乾燥機の代わりに上下に風量転移が可能な幅1600mm、長さ6200mmのベルト式乾燥機を使用したことを除いては、実施例3と同様の方法で高吸水性樹脂を製造したが、乾燥物内部が乾燥されず、微粉砕工程を行うことができなかった。
実施例3の段階3でパドル型乾燥機の代わりに直径が0.8mmの多孔板が備えられ、開口率が8%である直径が300mmの流動層(fluidized bed)乾燥機(乾燥温度210℃、空塔速度1.2m/s)を使用したことを除いては、実施例3と同様の方法で高吸水性樹脂を製造したが、乾燥中の凝集物(lump)が発生して高吸水性樹脂の製造が不可能であった。
前記実施例および比較例で製造した高吸水性樹脂に対して分級を行った結果を下記表1および表2に示す。
含水ゲル重合体の段階で使用されるミートチョッパーの細孔の孔径に応じた乾燥速度を確認するために、前記実施例1~実施例3の乾燥段階で下記のような方法で含水率を測定した。
含水率(wt%)={[H0(g)-H1(g)]/H0(g)}×100
前記H0(g)は、採取された試料の初期重量であり、
前記H1(g)は、重量が測定された試料に対して赤外線水分測定装置で常温から180℃まで温度を上昇させた後、180℃に維持しながら温度上昇段階5分を含んで40分間加熱した後、測定した試料の重量である。
前記実施例および比較例で製造した高吸水性樹脂に対して、次のような方法で物性を評価して、その結果を下記表3に示す。特記しない限り、下記物性評価はすべての過程を恒温恒湿室(23±0.5℃、相対湿度45±0.5%)で行い、測定誤差を防止するために、3回の測定平均値を測定データとした。また、下記物性評価で使用した生理食塩水または塩水は0.9重量%塩化ナトリウム(NaCl)水溶液を意味する。
各樹脂の無荷重下吸収倍率による保水能をEDANA WSP241.3により測定した。
CRC(g/g)={[W2(g)-W1(g)]/W0(g)}-1
実施例および比較例の高吸水性樹脂の水可溶成分の含有量を欧州不織布工業会(European Disposables and Nonwovens Association、EDANA)の規格であるEDANA WSP270.2により測定した。
前記実施例および比較例の高吸水性樹脂の吸水速度(vortex time)を下記のような方法で測定した。
2)次に、前記ビーカーがマグネチック撹拌機の中央にくるように置いた後、前記ビーカー内にマグネチックバー(直径8mm、長さ30mm)を入れた。
3)その後、前記マグネチックバーが600rpmで攪拌するように撹拌機を作動させ、攪拌によって発生した渦流(vortex)の最下部が前記マグネチックバーの上に当接するようにした。
4)ビーカー内の塩水の温度が24.0℃となることを確認した後、2±0.01gの高吸水性樹脂試料を投入し、かつストップウォッチを作動させ、渦流が無くなりながら液表面が完全に水平になるまでの時間を秒単位で測定し、これを吸水速度とした。
前記実施例および比較例の高吸水性樹脂の含水率を下記のように試料を乾燥する過程で試料中の水分蒸発による重量減少分を求めて測定した。
Claims (19)
- 1)内部架橋剤および重合開始剤の存在下で、少なくとも一部が中和した酸性基を有する水溶性エチレン系不飽和単量体を架橋重合して含水ゲル重合体を形成する段階(段階1)と、
2)前記含水ゲル重合体をカルボン酸系添加剤と混合後粉砕して、含水高吸水性樹脂粒子が含まれている粉砕物を製造する段階(段階2)と、
3)前記粉砕物をパドル型乾燥機で乾燥して高吸水性樹脂粒子を製造する段階(段階3)と、
4)前記高吸水性樹脂粒子のうちの850μm超過の粒径を有する粒子を微粉砕する段階(段階4)と、を含み、
前記水溶性エチレン系不飽和単量体は、(メタ)アクリル酸、およびこれら酸の1価(アルカリ)金属塩、2価金属塩、アンモニウム塩および有機アミン塩からなる群から選択される1種以上であり、
前記水溶性エチレン系不飽和単量体の中和度は、50~90モル%であり、
前記カルボン酸系添加剤は、下記化学式1で表されるカルボン酸、そのアルカリ金属塩およびそのアルカリ土類金属塩からなる群から選択される1種以上である、高吸水性樹脂の製造方法:
Aは、n-ウンデカニル、n-ドデカニル、n-トリデカニル、n-テトラデカニル、n-ペンタデカニル、n-ヘキサデカニル、n-ヘプタデカニル、n-オクタデカニル、n-ノナデカニル、n-イコサニル、またはn-ヘンエイコサニルであり、
B1は、-COOCH(R1)COO-であり、
B2は、-CH2-、-CH2CH2-、-CH(R2)-、-CH=CH-、または-C≡C-であり、
ここで、R1およびR2はそれぞれ独立して、炭素数1~4のアルキルであり、
nは1であり、
Cは、カルボキシル基である。 - 前記含水ゲル重合体は、含水率が30~70重量%である、請求項1に記載の高吸水性樹脂の製造方法。
- 前記化学式1中、Aは-C11H23、-C12H25、-C17H35、または-C18H37である、請求項1または2に記載の高吸水性樹脂の製造方法。
- 前記カルボン酸系添加剤は、前記含水ゲル重合体100重量部に対して0.01~1重量部で使用される、請求項1から6のいずれか一項に記載の高吸水性樹脂の製造方法。
- 前記カルボン酸系添加剤は、溶媒に溶解した溶液状態で混合される、請求項1から7のいずれか一項に記載の高吸水性樹脂の製造方法。
- 前記粉砕は湿式で行われる、請求項1から8のいずれか一項に記載の高吸水性樹脂の製造方法。
- 前記粉砕は、前記カルボン酸系添加剤と混合された含水ゲル重合体を一定の大きさを有する多数の細孔が備えられた多孔板で押し出す方式で行われる、請求項1から9のいずれか一項に記載の高吸水性樹脂の製造方法。
- 前記細孔の孔径は0.2mm~6mmである、請求項10に記載の高吸水性樹脂の製造方法。
- 前記パドル型乾燥機は、2個の回転軸(rotating shaft)を備えた、請求項1から11のいずれか一項に記載の高吸水性樹脂の製造方法。
- 前記粉砕物の乾燥中に前記回転軸は、それぞれ1~120rpmで回転する、請求項12に記載の高吸水性樹脂の製造方法。
- 前記乾燥は、80℃~250℃の温度で10分~3時間行われる、請求項1から13のいずれか一項に記載の高吸水性樹脂の製造方法。
- 前記段階3で製造された乾燥物は、総重量を基準にして2000μm以下の粒径を有する高吸水性樹脂粒子を90重量%以上含む、請求項1から14のいずれか一項に記載の高吸水性樹脂の製造方法。
- 前記段階3の後、段階4の前に、前記高吸水性樹脂粒子を分級する段階をさらに含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の高吸水性樹脂の製造方法。
- 製造された高吸水性樹脂は、総重量を基準にして150μm~850μmの粒径を有する高吸水性樹脂粒子を90重量%以上含む、請求項1から16のいずれか一項に記載の高吸水性樹脂の製造方法。
- 製造された高吸水性樹脂は、総重量を基準にして150μm未満の粒径を有する微粉を10重量%未満含む、請求項1から17のいずれか一項に記載の高吸水性樹脂の製造方法。
- 製造された高吸水性樹脂を表面架橋剤の存在下で表面架橋して、表面のうちの少なくとも一部に表面架橋層が形成された高吸水性樹脂を製造する段階をさらに含む、請求項1から18のいずれか一項に記載の高吸水性樹脂の製造方法。
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