JP7296840B2 - レーザー加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザー加工方法に関する。
半導体ウエーハ等の被加工物を分割してチップを形成する方法として、被加工物の内部にレーザービームの集光点を位置付けて照射し、分割起点となる改質層を形成するレーザー加工方法が知られている(特許文献1参照)。被加工物は、形成された分割予定ラインに沿ってレーザービームを照射されることで、分割予定ラインと直交する方向に僅かに膨張する。これにより累積的に生じたレーザービームの集光点と分割予定ラインとの位置関係のズレを、被加工物を撮像することによって検出し補正する作業がレーザー加工中に定期的に行われている。
特許第3408805号公報
しかしながら、僅かな膨張によって蓄積したズレの補正は、特に分割予定ラインの幅が狭い被加工物の場合、分割予定ラインの好適な位置にレーザー加工を施すために頻繁に実施することによって生産性が低下させてしまうという問題があった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、レーザービームと分割予定ラインとの位置関係のズレの補正回数を低減することができるレーザー加工方法を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のレーザー加工方法は、表面に複数の分割予定ラインが設定された被加工物を該分割予定ラインに沿ってレーザー加工するレーザー加工方法であって、被加工物上の所定領域をキーパターンとして登録すると共に、該キーパターンから最寄りの分割予定ラインまでの距離を第一距離として登録し、該分割予定ライン間の距離をインデックス量として登録する登録ステップと、撮像ユニットで該被加工物の所定の撮像領域を撮像して該キーパターンおよび最寄りの分割予定ラインを検出するとともに、該分割予定ラインの中心と該撮像領域内に形成された基準線とが重なるように位置付けるアライメントステップと、該アライメントステップで割り出された該分割予定ラインにレーザービーム照射ユニットでレーザービームを照射しながら該被加工物と該レーザービーム照射ユニットとを相対的に加工送りすることで該分割予定ラインの一つをレーザー加工し、該被加工物と該レーザービーム照射ユニットとを該登録ステップで登録されたインデックス量で相対的に割り出し送りしてから該被加工物と該レーザービーム照射ユニットとを相対的に加工送りすることで被加工物を該複数の分割予定ラインに沿ってレーザー加工するレーザー加工ステップと、を含み、該レーザー加工ステップの途中の所定のタイミングで、該撮像ユニットで該被加工物の所定の撮像領域を撮像して該キーパターンおよび最寄りの分割予定ラインを検出し、該キーパターンから該撮像領域内に形成された該基準線までの距離を第二距離として検出する検出ステップと、登録されている第一距離と検出した第二距離との差をズレ量として算出し、該ズレ量に基づいて該インデックス量を補正した補正インデックス量を算出する補正インデックス量算出ステップと、該被加工物と該レーザービーム照射ユニットとを該補正インデックス量で相対的に割り出し送りして該分割予定ラインに沿ってレーザー加工する補正レーザー加工ステップと、をさらに有し、該補正インデックス量算出ステップでは、算出した該ズレ量より大きくかつ許容される最大ズレ量以下の値である補正値を用いてインデックス量を補正することを特徴とする。
該補正インデックス量は、登録したインデックス量から前記補正値を加算した値であってもよい。
本願発明は、レーザービームと分割予定ラインとの位置関係のズレの補正回数を低減することができる。
図1は、実施形態に係るレーザー加工方法に用いるレーザー加工装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係るレーザー加工方法の加工対象のフレームユニットの一例を示す斜視図である。 図3は、実施形態に係るレーザー加工方法の流れを示すフローチャートである。 図4は、図3の登録ステップにおける被加工物の要部を模式的に示す模式図である。 図5は、図3のアライメントステップにおける被加工物の要部を模式的に示す模式図である。 図6は、図3のレーザー加工ステップの一例を模式的に示す斜視図である。 図7は、図3のレーザー加工ステップの流れを示すフローチャートである。 図8は、図7の検出ステップおよび補正インデックス量算出ステップにおける被加工物の要部を模式的に示す模式図である。 図9は、図7の補正レーザー加工ステップを含むレーザー加工ステップにおける被加工物の要部を模式的に示す模式図である。 図10は、変形例に係る補正レーザー加工ステップを含むレーザー加工ステップにおける被加工物の要部を模式的に示す模式図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
〔実施形態〕
本発明の実施形態に係るレーザー加工方法について、図面に基づいて説明する。まず、実施形態のレーザー加工方法に用いるレーザー加工装置1の構成について説明する。図1は、実施形態に係るレーザー加工方法に用いるレーザー加工装置1の構成例を示す斜視図である。以下の説明において、X軸方向は、水平面における一方向である。Y軸方向は、水平面において、X軸方向に直交する方向である。Z軸方向は、X軸方向およびY軸方向に直交する方向である。実施形態のレーザー加工装置1は、加工送り方向がX軸方向であり、割り出し送り方向がY軸方向である。
図1に示すように、レーザー加工装置1は、チャックテーブル10と、レーザービーム照射ユニット20と、加工送りユニット40と、割り出し送りユニット50と、撮像ユニット60と、表示ユニット70と、制御ユニット80と、を備える。実施形態に係るレーザー加工装置1は、加工対象である被加工物101に対してレーザービーム30を照射することにより、被加工物101を加工する装置である。レーザー加工装置1による被加工物101の加工は、実施形態では、ステルスダイシングによって被加工物101の内部に改質層108(図6参照)を形成する改質層形成加工として説明するが、本発明では、被加工物101の内部に細孔と細孔を囲繞する非晶質とから構成されるシールドトンネルを形成するシールドトンネル形成加工等であってもよい。
チャックテーブル10は、被加工物101を保持面11で保持する。保持面11は、ポーラスセラミック等から形成された円盤形状である。保持面11は、実施形態において、水平方向と平行な平面である。保持面11は、例えば、真空吸引経路を介して真空吸引源と接続している。チャックテーブル10は、保持面11上に載置された被加工物101を吸引保持する。チャックテーブル10の周囲には、被加工物101を支持する環状フレーム110を挟持するクランプ部12が複数配置されている。チャックテーブル10は、回転ユニット13によりZ軸方向と平行な軸心回りに回転される。回転ユニット13は、X軸方向移動プレート14に支持される。回転ユニット13およびチャックテーブル10は、X軸方向移動プレート14を介して、加工送りユニット40によりX軸方向に移動される。回転ユニット13およびチャックテーブル10は、X軸方向移動プレート14、加工送りユニット40およびY軸方向移動プレート15を介して、割り出し送りユニット50によりY軸方向に移動される。
レーザービーム照射ユニット20は、チャックテーブル10に保持された被加工物101に対してパルス状のレーザービーム30を照射するユニットである。レーザービーム照射ユニット20は、例えば、レーザー発振器と、ミラーと、集光レンズと、を含む。レーザー発振器は、被加工物101を加工するための所定の波長を有するレーザービーム30を発振する。レーザービーム照射ユニット20が照射するレーザービーム30は、実施形態において、被加工物101に対して透過性を有する波長である。ミラーは、レーザー発振器が発振したレーザービーム30を反射して、チャックテーブル10の保持面11に保持した被加工物101の加工点へと伝播する。集光レンズは、ミラーにより反射されたレーザービーム30を集光して集光点31(図6参照)を形成し、被加工物101に照射させる。
加工送りユニット40は、チャックテーブル10と、レーザービーム照射ユニット20とを加工送り方向であるX軸方向に相対的に移動させるユニットである。加工送りユニット40は、実施形態において、チャックテーブル10をX軸方向に移動させる。加工送りユニット40は、実施形態において、レーザー加工装置1の装置本体2上に設置されている。加工送りユニット40は、X軸方向移動プレート14をX軸方向に移動自在に支持する。加工送りユニット40は、周知のボールねじ41と、周知のパルスモータ42と、周知のガイドレール43と、を含む。ボールねじ41は、軸心回りに回転自在に設けられる。パルスモータ42は、ボールねじ41を軸心回りに回転させる。ガイドレール43は、X軸方向移動プレート14をX軸方向に移動自在に支持する。ガイドレール43は、Y軸方向移動プレート15に固定して設けられる。
割り出し送りユニット50は、チャックテーブル10と、レーザービーム照射ユニット20とを割り出し送り方向であるY軸方向に相対的に移動させるユニットである。割り出し送りユニット50は、実施形態において、チャックテーブル10をY軸方向に移動させる。割り出し送りユニット50は、実施形態において、レーザー加工装置1の装置本体2上に設置されている。割り出し送りユニット50は、Y軸方向移動プレート15をY軸方向に移動自在に支持する。割り出し送りユニット50は、周知のボールねじ51と、周知のパルスモータ52と、周知のガイドレール53と、を含む。ボールねじ51は、軸心回りに回転自在に設けられる。パルスモータ52は、ボールねじ51を軸心回りに回転させる。ガイドレール53は、Y軸方向移動プレート15をY軸方向に移動自在に支持する。ガイドレール53は、装置本体2に固定して設けられる。
レーザー加工装置1は、さらに、レーザービーム照射ユニット20に含まれる集光レンズをZ軸方向に移動させるZ軸移動ユニットを含んでもよい。Z軸移動ユニットは、例えば、装置本体2から立設した柱3に設置され、レーザービーム照射ユニット20の集光レンズをZ軸方向に移動自在に支持する。
撮像ユニット60は、チャックテーブル10に保持された被加工物101を撮像する。撮像ユニット60は、チャックテーブル10に保持された被加工物101を撮像するCCDカメラまたは赤外線カメラを含む。撮像ユニット60は、レーザービーム照射ユニット20の集光レンズとX軸方向に並ぶ位置に配置されている。
表示ユニット70は、液晶表示装置等により構成される表示部である。表示ユニット70は、制御ユニット80に接続している。表示ユニット70は、表示面71を含む。表示面71は、加工動作の状態または画像等を表示する。表示面71がタッチパネルを含む場合、表示ユニット70は、入力部を含んでもよい。入力部は、オペレータが加工内容情報を登録する等の各種操作を受付可能である。入力部は、キーボード等の外部入力装置であってもよい。表示ユニット70は、表示面71に表示される情報や画像が入力部等からの操作により切り換えられる。表示ユニット70は、音および光の少なくとも一方を発してレーザー加工装置1のオペレータに予め定められた報知情報を報知する報知部を含んでもよい。報知部は、スピーカーまたは発光装置等の外部報知装置であってもよい。
制御ユニット80は、レーザー加工装置1の上述した各構成要素をそれぞれ制御して、被加工物101に対する加工動作をレーザー加工装置1に実行させる。制御ユニット80は、レーザービーム照射ユニット20、加工送りユニット40、割り出し送りユニット50、撮像ユニット60および表示ユニット70を制御する。制御ユニット80は、演算手段としての演算処理装置と、記憶手段としての記憶装置と、通信手段としての入出力インターフェース装置と、を含むコンピュータである。演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のマイクロプロセッサを含む。記憶装置は、ROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)等のメモリを有する。演算処理装置は、記憶装置に格納された所定のプログラムに基づいて各種の演算を行う。演算処理装置は、演算結果に従って、入出力インターフェース装置を介して各種制御信号を上述した各構成要素に出力し、レーザー加工装置1の制御を行う。
制御ユニット80は、例えば、撮像ユニット60に被加工物101を撮像させる。制御ユニット80は、例えば、撮像ユニット60によって撮像した画像の画像処理を行う。制御ユニット80は、例えば、画像処理によって被加工物101の分割予定ライン104およびキーパターン120(図4参照)を検出する。制御ユニット80は、例えば、レーザービーム30の集光点31が分割予定ライン104に沿って移動するように加工送りユニット40および割り出し送りユニット50を駆動させるとともに、レーザービーム照射ユニット20にレーザービーム30を照射させる。
次に、加工対象のフレームユニット100の構成について説明する。図2は、実施形態に係るレーザー加工方法の加工対象のフレームユニット100の一例を示す斜視図である。被加工物101は、シリコン(Si)、サファイア(Al)、ガリウムヒ素(GaAs)または炭化ケイ素(SiC)等を基板102とする円板状の半導体ウエーハ、光デバイスウエーハ等のウエーハである。
被加工物101は、基板102の表面103に格子状に設定される複数の分割予定ライン104と、分割予定ライン104によって区画された領域に形成されたるデバイス105と、を有する。デバイス105は、例えば、IC(Integrated Circuit)、あるいはLSI(Large Scale Integration)等の集積回路、CCD(Charge Coupled Device)、あるいはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサ、またはMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等である。
また、被加工物101は、基板102の表面103に機能層106が積層されている。実施形態では、機能層106は、SiOF、BSG(SiOB)等の無機物系の膜やポリイミド系、パリレン系等のポリマー膜である有機物系の膜からなる低誘電率絶縁体被膜(以下、Low-k膜と呼ぶ)と、導電性の金属により構成された導電体膜とを備えている。Low-k膜は、導電体膜と積層されて、デバイス105を形成する。導電体膜は、デバイス105の回路を構成する。このために、デバイス105は、互いに積層されたLow-k膜と、Low-k膜間に積層された導電体膜とにより構成される。
被加工物101は、実施形態において、環状フレーム110およびエキスパンドテープ111に支持される。環状フレーム110は、被加工物101の外径より大きな開口を有する。エキスパンドテープ111は、環状フレーム110の裏面側に貼着される。エキスパンドテープ111は、例えば、伸縮性を有する合成樹脂で構成された基材層と、基材層に積層されかつ伸縮性および粘着性を有する合成樹脂で構成された粘着層とを含む。被加工物101は、環状フレーム110の開口の所定の位置に位置決めされ、裏面107がエキスパンドテープ111に貼着されることによって、環状フレーム110およびエキスパンドテープ111に固定される。被加工物101と、被加工物101の裏面107に貼着されたエキスパンドテープ111と、エキスパンドテープ111の外周が貼着された環状フレーム110とは、フレームユニット100を構成する。すなわち、フレームユニット100は、被加工物101と、エキスパンドテープ111と、環状フレーム110とからなる。
被加工物101は、表面103側から基板102に対して透過性を有する波長のレーザー光線が分割予定ライン104に沿って照射されることによって、基板102の内部に分割予定ライン104に沿った分割の起点である改質層108が形成される(図6参照)。改質層108とは、密度、屈折率、機械的強度やその他の物理的特性が周囲のそれとは異なる状態になった領域のことを意味する。改質層108は、例えば、溶融処理領域、クラック領域、絶縁破壊領域、屈折率変化領域、およびこれらの領域が混在した領域等である。実施形態では、改質層108は、基板102の他の部分よりも機械的な強度が低い。なお、実施形態では、エキスパンドテープ111を裏面107に貼着した被加工物101を表面103側から加工するが、本発明では、エキスパンドテープ111を表面103に貼着した被加工物101を裏面107側から加工してもよい。
改質層108が形成された被加工物101は、外力が加えられることによって分割予定ライン104の改質層108に沿って個々のデバイス105に分割されて、チップ109が製造される。チップ109は、基板102の一部分と、基板102上のデバイス105とを含む。チップ109の平面形状は、例えば、正方形状または長方形状である。
次に、実施形態に係るレーザー加工方法について説明する。以下の説明において、レーザー加工方法は、上述したレーザー加工装置1が被加工物101の内部に改質層108を形成する加工方法として説明する。図3は、実施形態に係るレーザー加工方法の流れを示すフローチャートである。実施形態に係るレーザー加工方法は、登録ステップST1と、アライメントステップST2と、レーザー加工ステップST3と、を含む。
図4は、図3の登録ステップST1における被加工物101の要部を模式的に示す模式図である。登録ステップST1は、被加工物101上のキーパターン120とその最寄りの分割予定ライン104までの第一距離130とインデックス量aとを登録するステップである。インデックス量aは、最寄りの分割予定ライン104と平行に延びる分割予定ライン104間の距離である。インデックス量aは、加工送り量の理想値である。
登録ステップST1では、まず、制御ユニット80の記憶装置に、被加工物101上の所定領域をキーパターン120として登録する。所定領域は、デバイス105の一部分の領域である。キーパターン120には、例えば、デバイス105中の回路の特徴的な部分が利用される。
登録ステップST1では、次に、制御ユニット80の記憶装置に、キーパターン120から最寄りの分割予定ライン104までの距離を第一距離130として登録する。より具体的には、キーパターン120上の予め設定された基準位置121と分割予定ライン104の幅方向の中心122との最短距離を、第一距離130として登録する。最寄りの分割予定ライン104は、キーパターン120を有するデバイス105を囲繞する分割予定ライン104のうち、X軸方向に延びる分割予定ライン104であって、キーパターン120との距離が近い方の分割予定ライン104である。すなわち、第一距離130は、キーパターン120の基準位置121と分割予定ライン104の中心122とのY軸方向の距離である。
登録ステップST1では、次に、制御ユニット80の記憶装置に、分割予定ライン104間の距離をインデックス量aとして登録する。より具体的には、X軸方向に延びる分割予定ライン104と隣接する分割予定ライン104との間のY軸方向の距離を、インデックス量aとして登録する。分割予定ライン104間の距離は、図4に示す実施形態では、デバイス105との境界部同士の距離としているが、中心122同士の距離としてもよい。
図5は、図3のアライメントステップST2における被加工物101の要部を模式的に示す模式図である。アライメントステップST2は、分割予定ライン104の中心122と撮像領域61内の基準線62とが重なるように位置付けるステップである。基準線62は、撮像領域61内に予め設定されたX軸方向と平行な直線を含む。基準線62は、実施形態において、撮像領域61内に予め設定されたY軸方向と平行な直線を含む。X軸方向と平行な基準線62は、撮像領域61において、レーザービーム照射ユニット20がレーザービーム30を被加工物101上に照射する位置でもある。
アライメントステップST2では、まず、図1に示すレーザー加工装置1のチャックテーブル10の保持面11に被加工物101の全面を保持させる。被加工物101は、エキスパンドテープ111を介して保持面11に保持される。被加工物101を保持する環状フレーム110は、クランプ部12によって挟持される。
アライメントステップST2では、次に、制御ユニット80が、撮像ユニット60に被加工物101の所定の撮像領域61を撮像させる。撮像領域61は、少なくとも、キーパターン120および最寄りの分割予定ライン104を含む領域である。
アライメントステップST2では、次に、制御ユニット80が、撮像ユニット60から取得した撮像領域61の撮像画像に基づいて、パターンマッチング等の処理によって、キーパターン120および最寄りの分割予定ライン104を検出する。制御ユニット80は、撮像画像に基づいて、例えば、撮像領域61内におけるキーパターン120の基準位置121および最寄りの分割予定ライン104の中心122の平面座標を算出する。
アライメントステップST2では、次に、制御ユニット80が、分割予定ライン104の中心122と撮像領域61内に形成された基準線62とが重なるように位置付ける。より詳しくは、制御ユニット80は、割り出し送りユニット50を制御して、X軸方向に延びる分割予定ライン104の中心122と、撮像領域61内に形成されたX軸方向の基準線62とが、撮像領域61内で一致するようにチャックテーブル10を移動させる。
図6は、図3のレーザー加工ステップST3の一例を模式的に示す斜視図である。レーザー加工ステップST3は、複数の分割予定ライン104に沿ってレーザー加工するステップである。レーザー加工ステップST3では、実施形態において、図6に示すように、被加工物101の内部に改質層108を形成させる。
レーザー加工ステップST3についてより詳細に説明する。図7は、図3のレーザー加工ステップST3の流れを示すフローチャートである。レーザー加工ステップST3は、検出ステップST4と、補正インデックス量算出ステップST5と、補正レーザー加工ステップST6と、を含む。
制御ユニット80は、Y軸方向に並ぶ分割予定ライン104の総加工ライン数ieと、インデックス量aの補正をせずに連続で割り出し送りを行う最大連続加工ライン数jcとを予め記憶している。最大連続加工ライン数jcは、実施形態において、後述のステップST35で最初にYesと判定するまではjc=3とし、それ以降ではjc=5とする。ステップST31において、制御ユニット80は、加工を実行したライン数のカウンタ値である加工実行ライン数iをi=0として記憶する。制御ユニット80は、インデックス量aの補正をせずに連続して加工を実行したライン数のカウンタ値である連続加工実行ライン数jをj=0として記憶する。
ステップST32において、制御ユニット80は、加工送りさせながら、レーザービーム照射ユニット20でレーザービーム30を照射して、分割予定ライン104の一つをレーザー加工させる。図7に示すフローチャートにおいて最初に実行するステップST32では、制御ユニット80は、アライメントステップST2で割り出された分割予定ライン104をレーザービーム照射ユニット20にレーザー加工させる。ステップST33において、制御ユニット80は、加工実行ライン数iのカウンタ値を1つ増やして、i=i+1として記憶する。制御ユニット80は、連続加工実行ライン数jのカウンタ値を1つ増やして、j=j+1として記憶する。
ステップST34において、制御ユニット80は、加工実行ライン数iが総加工ライン数ieに達したか否かを判断する。制御ユニット80は、加工実行ライン数iが総加工ライン数ieに達したと判断した場合(ステップST34;Yes)、図7に示すフローチャートの処理を終了する。制御ユニット80は、加工実行ライン数iが総加工ライン数ieに達していないと判断した場合(ステップST34;No)、ステップST35の処理を実行する。
ステップST35において、制御ユニット80は、連続加工実行ライン数jが最大連続加工ライン数jcに達したか否かを判断する。制御ユニット80は、連続加工実行ライン数jが最大連続加工ライン数jcに達していないと判断した場合(ステップST35;No)、ステップST36の処理を実行する。制御ユニット80は、連続加工実行ライン数jが最大連続加工ライン数jcに達したと判断した場合(ステップST35;Yes)、ステップST37の処理を実行する。
ステップST36において、制御ユニット80は、割り出し送りユニット50によって、登録ステップST1で登録したインデックス量aでレーザービーム照射ユニット20を割り出し送りさせる。制御ユニット80は、ステップST32の処理に戻り、連続加工実行ライン数jが最大連続加工ライン数jcに達するか、連続加工実行ライン数jが最大連続加工ライン数jcに達するまで、ステップST32からステップST35までの処理を繰り返し実行する。
ステップST37において、制御ユニット80は、連続加工実行ライン数jをj=0にリセットして記憶すると、検出ステップST4および補正インデックス量算出ステップST5の処理を順番に実行する。図8は、図7の検出ステップST4および補正インデックス量算出ステップST5における被加工物101の要部を模式的に示す模式図である。検出ステップST4は、キーパターン120とキーパターン120から基準線62までの第二距離140とを検出するステップである。補正インデックス量算出ステップST5は、第一距離130と第二距離140との差であるズレ量nと、ズレ量nに基づく補正値mを用いて補正インデックス量b(図9参照)とを算出するステップである。
検出ステップST4では、まず、制御ユニット80が、レーザー加工ステップST3の途中の所定のタイミングで、撮像ユニット60に被加工物101の所定の撮像領域61を撮像させる。所定のタイミングは、実施形態において、連続加工実行ライン数jが最大連続加工ライン数jcに達した時である。
検出ステップST4では、次に、制御ユニット80が、撮像ユニット60から取得した撮像領域61の撮像画像に基づいて、パターンマッチング等の処理によって、キーパターン120および最寄りの分割予定ライン104を検出する。制御ユニット80は、撮像画像に基づいて、例えば、撮像領域61内におけるキーパターン120の基準位置121の平面座標を算出する。
検出ステップST4では、次に、制御ユニット80が、キーパターン120の基準位置121から撮像領域61内に形成された基準線62までの距離を第二距離140として検出する。図7に示すステップST36において、分割予定ライン104間距離であるインデックス量aによって割り出し送りしているため、第二距離140は、理論的には第一距離130と等しい。しかしながら、ステップST32におけるレーザー加工で改質層108を形成することにより、被加工物101がY軸方向に膨張する。これにより、第二距離140は、第一距離130に対してズレ量nが生じる。
補正インデックス量算出ステップST5では、まず、制御ユニット80が、登録ステップST1で登録された第一距離130と、検出ステップST4で検出された第二距離140との差を、ズレ量nとして算出する。ズレ量nは、割り出し送り毎に累積されるので、最大連続加工ライン数jcが大きいほど大きくなる量である。
補正インデックス量算出ステップST5では、次に、制御ユニット80が、ズレ量nに基づいて、補正値mを用いてインデックス量aを補正した補正インデックス量b(図9参照)を算出する。補正値mは、ズレ量nより大きく、許容されるズレ量以下の値である。補正インデックス量bは、実施形態において、登録したインデックス量aから補正値mを加算した値である。補正値mは、実施形態において、ズレ量nの2倍の値である。
制御ユニット80は、補正インデックス量算出ステップST5の処理を終了すると、補正レーザー加工ステップST6の処理を実行する。図9は、図7の補正レーザー加工ステップST6を含むレーザー加工ステップST3における被加工物101の要部を模式的に示す模式図である。補正レーザー加工ステップST6は、補正インデックス量bで割り出し送りをした後、加工送りしながら、レーザービーム照射ユニット20でレーザービーム30を照射して、分割予定ライン104の一つをレーザー加工するステップである。
上述のとおり、最大連続加工ライン数jcは、実施形態において、図7に示すステップST35で最初にYesと判定するまではjc=3とし、それ以降ではjc=5とする。すなわち、実施形態では、最初に三ライン加工すると、検出ステップST4から補正レーザー加工ステップST6までを実行し、次からは三ライン加工する毎に検出ステップST4から補正レーザー加工ステップST6までを実行する。
レーザー加工ステップST3において、最初にレーザー加工する分割予定ライン104-1では、アライメントステップST2の直後であるため、撮像ユニット60の基準線62と分割予定ライン104-1の中心122とが一致している。分割予定ライン104-1のレーザー加工によって、被加工物101がY軸方向に膨張するので、隣接する分割予定ライン104-2との距離である加工後分割ライン間距離cは、インデックス量aより大きくなる。したがって、ニ番目にレーザー加工する分割予定ライン104-2では、撮像ユニット60の基準線62が分割予定ライン104-2の中心122に対してY軸方向に遠ざかる。さらに、三番目にレーザー加工する分割予定ライン104-3では、撮像ユニット60の基準線62が分割予定ライン104-3の中心122に対してY軸方向に遠ざかり累積したズレ量nが生じる。分割予定ライン104を三ライン加工したので、制御ユニット80は、上述した検出ステップST4および補正インデックス量算出ステップST5と、補正レーザー加工ステップST6とを順に実行する。
補正レーザー加工ステップST6では、まず、制御ユニット80が、割り出し送りユニット50によって、補正インデックス量算出ステップST5で算出した補正インデックス量bでレーザービーム照射ユニット20を割り出し送りさせる。実施形態において、補正インデックス量bは、インデックス量aにズレ量nの2倍の値である補正値mを加算した量である。すなわち、四番目にレーザー加工する分割予定ライン104-4では、撮像ユニット60の基準線62が分割予定ライン104-4の中心122に対してY軸方向かつ分割予定ライン104-3でのズレ方向とは逆方向にズレ量nを生じさせる。補正レーザー加工ステップST6では、次に、制御ユニット80が、加工送りさせながら、レーザービーム照射ユニット20でレーザービーム30を照射して、分割予定ライン104-4をレーザー加工させる。制御ユニット80は、補正レーザー加工ステップST6の処理を終了すると、図7に示すレーザー加工ステップST3のステップST33の処理に戻る。
レーザー加工ステップST3では、次に、制御ユニット80が、割り出し送りユニット50によって、登録ステップST1で登録したインデックス量aでレーザービーム照射ユニット20を割り出し送りさせる。五番目にレーザー加工する分割予定ライン104-5では、撮像ユニット60の基準線62が分割予定ライン104-5の中心122に対してY軸方向に近付く。さらに、六番目にレーザー加工する分割予定ライン104-6では、撮像ユニット60の基準線62と分割予定ライン104-6の中心122とが一致する。以降は、図9に示す分割予定ライン104-2から104-6までと同様にズレが生じ、分割予定ライン104-3と同様にズレ量nが生じたタイミングで、補正インデックス量bで割り出し送りされる。
以上説明したように、実施形態に係るレーザー加工方法は、ズレ量nより大きく、許容されるズレ量以下の値である補正値mを用いてインデックス量aを補正インデックス量bに補正する。すなわち、補正によって、撮像ユニット60の基準線62に分割予定ライン104の中心122を一致させるのではなく、逆方向にズレ量nを生じさせる。これにより、従来のカット位置ズレの補正方法と比較して、ズレ量nに対する補正回数を減らすことができるので、生産性の向上に貢献する。また、従来と同じ補正回数では、従来よりもズレ量nを小さく収めることができるので、加工品質を向上させることができる。
〔変形例〕
本発明の変形例に係るレーザー加工方法について、図面に基づいて説明する。変形例のレーザー加工方法は、実施形態のレーザー加工方法と比較して、補正値m1、m2、補正インデックス量b1、b2、および補正のタイミングが相違する。図10は、変形例に係る補正レーザー加工ステップST6を含むレーザー加工ステップST3における被加工物101の要部を模式的に示す模式図である。変形例において、最大連続加工ライン数jcは、jc=3とする。すなわち、変形例では、三ライン加工する毎に検出ステップST4から補正レーザー加工ステップST6までを実行する。
分割予定ライン104-1、104-2、104-3の加工方法は、実施形態と同様であるため、説明を省略する。補正レーザー加工ステップST6では、まず、制御ユニット80が、割り出し送りユニット50によって、補正インデックス量算出ステップST5で算出した補正インデックス量b1でレーザービーム照射ユニット20を割り出し送りさせる。補正インデックス量b1は、インデックス量aに補正値m1を加算した量である。補正値m1は、変形例において、ズレ量nの3/2倍の値である。すなわち、四番目にレーザー加工する分割予定ライン104-4では、撮像ユニット60の基準線62が分割予定ライン104-4の中心122に対してY軸方向かつ分割予定ライン104-3でのズレ方向とは逆方向にズレ量nの半分の量であるn/2のズレ量を生じさせる。補正レーザー加工ステップST6では、次に、制御ユニット80が、加工送りさせながら、レーザービーム照射ユニット20でレーザービーム30を照射して、分割予定ライン104-4をレーザー加工させる。制御ユニット80は、補正レーザー加工ステップST6の処理を終了すると、図7に示すレーザー加工ステップST3のステップST33の処理に戻る。
レーザー加工ステップST3では、次に、制御ユニット80が、割り出し送りユニット50によって、登録ステップST1で登録したインデックス量aでレーザービーム照射ユニット20を割り出し送りさせる。五番目にレーザー加工する分割予定ライン104-5では、撮像ユニット60の基準線62と分割予定ライン104-5の中心122とが一致する。六番目にレーザー加工する分割予定ライン104-6では、撮像ユニット60の基準線62が分割予定ライン104-6の中心122に対してY軸方向に遠ざかり、最初に検出したズレ量nの半分の量であるn/2のズレ量が生じる。分割予定ライン104をさらに三ライン加工したので、制御ユニット80は、上述した検出ステップST4および補正インデックス量算出ステップST5と、補正レーザー加工ステップST6とを順に実行する。
二回目以降の補正レーザー加工ステップST6では、まず、制御ユニット80が、割り出し送りユニット50によって、補正インデックス量算出ステップST5で算出した補正インデックス量b2でレーザービーム照射ユニット20を割り出し送りさせる。補正インデックス量b2は、インデックス量aに補正値m2を加算した量である。補正値m2は、変形例において、ズレ量nと等しい値である。すなわち、七番目にレーザー加工する分割予定ライン104-7では、撮像ユニット60の基準線62が分割予定ライン104-7の中心122に対してY軸方向かつ分割予定ライン104-6でのズレ方向とは逆方向にズレ量nの半分の量であるn/2のズレ量を生じさせる。補正レーザー加工ステップST6では、次に、制御ユニット80が、加工送りさせながら、レーザービーム照射ユニット20でレーザービーム30を照射して、分割予定ライン104-7をレーザー加工させる。制御ユニット80は、補正レーザー加工ステップST6の処理を終了すると、図7に示すレーザー加工ステップST3のステップST33の処理に戻る。以降は、図10に示す分割予定ライン104-5から104-7までと同様にズレが生じ、分割予定ライン104-6と同様に最初に検出したズレ量nの半分の量であるn/2のズレ量が生じたタイミングで、補正インデックス量b2で割り出し送りされる。
以上説明したように、変形例に係るレーザー加工方法は、初回の補正値m1および補正インデックス量b1と、二回目以降の補正値m2および補正インデックス量b2とがそれぞれ異なる。より詳しくは、変形例に係るレーザー加工方法は、初回の補正値m1をズレ量nの3/2倍の値とし、二回目以降の補正値m2をズレ量nと等しい値としている。これにより、初回に検出したズレ量nを除き、ズレ量がn/2以下に収めることができるので、加工品質を向上させることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、一回目の補正値を3n/2とし、二回目以降の補正値を2nとする等、一回目の補正値および二回目の補正値は、本発明の要旨を満たす範囲で適宜変更してもよい。また、初回に検出されたズレ量nに基づいて、二回目以降の補正の頻度を設定してもよい。また、同形状の被加工物101を連続してレーザー加工する場合、登録ステップST1は、一枚目の被加工物101でのみ行い、二枚目以降では省略してもよい。また、同形状の被加工物101を連続してレーザー加工する場合、一枚目で検出されたズレ量nに基づいて、二枚目以降で最初に補正するまでの最大連続加工ライン数jcまたは補正の頻度を設定してもよい。
1 レーザー加工装置
10 チャックテーブル
20 レーザービーム照射ユニット
30 レーザービーム
31 集光点
40 加工送りユニット
50 割り出し送りユニット
60 撮像ユニット
61 撮像領域
62 基準線
70 表示ユニット
80 制御ユニット
100 フレームユニット
101 被加工物
102 基板
103 表面
104 分割予定ライン
105 デバイス
106 機能層
107 裏面
108 改質層
109 チップ
120 キーパターン
121 基準位置
122 中心
130 第一距離
140 第二距離
a インデックス量
b、b1、b2 補正インデックス量
c 加工後分割ライン間距離
n ズレ量
m、m1、m2 補正値

Claims (2)

  1. 表面に複数の分割予定ラインが設定された被加工物を該分割予定ラインに沿ってレーザー加工するレーザー加工方法であって、
    被加工物上の所定領域をキーパターンとして登録すると共に、該キーパターンから最寄りの分割予定ラインまでの距離を第一距離として登録し、該分割予定ライン間の距離をインデックス量として登録する登録ステップと、
    撮像ユニットで該被加工物の所定の撮像領域を撮像して該キーパターンおよび最寄りの分割予定ラインを検出するとともに、該分割予定ラインの中心と該撮像領域内に形成された基準線とが重なるように位置付けるアライメントステップと、
    該アライメントステップで割り出された該分割予定ラインにレーザービーム照射ユニットでレーザービームを照射しながら該被加工物と該レーザービーム照射ユニットとを相対的に加工送りすることで該分割予定ラインの一つをレーザー加工し、該被加工物と該レーザービーム照射ユニットとを該登録ステップで登録されたインデックス量で相対的に割り出し送りしてから該被加工物と該レーザービーム照射ユニットとを相対的に加工送りすることで被加工物を該複数の分割予定ラインに沿ってレーザー加工するレーザー加工ステップと、
    を含み、
    該レーザー加工ステップの途中の所定のタイミングで、該撮像ユニットで該被加工物の所定の撮像領域を撮像して該キーパターンおよび最寄りの分割予定ラインを検出し、該キーパターンから該撮像領域内に形成された該基準線までの距離を第二距離として検出する検出ステップと、
    登録されている第一距離と検出した第二距離との差をズレ量として算出し、該ズレ量に基づいて該インデックス量を補正した補正インデックス量を算出する補正インデックス量算出ステップと、
    該被加工物と該レーザービーム照射ユニットとを該補正インデックス量で相対的に割り出し送りして該分割予定ラインに沿ってレーザー加工する補正レーザー加工ステップと、
    をさらに有し、
    該補正インデックス量算出ステップでは、算出した該ズレ量より大きくかつ許容される最大ズレ量以下の値である補正値を用いてインデックス量を補正することを特徴とする、
    レーザー加工方法。
  2. 該補正インデックス量は、登録したインデックス量から前記補正値を加算した値であることを特徴とする、
    請求項1に記載のレーザー加工方法。
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