JP7296544B2 - 浴室洗浄装置 - Google Patents
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Description
同文献に記載された浴室洗浄装置においては、洗浄ノズルに湯水を供給するための湯水流路の途中箇所に、浴室洗浄用の湯水を貯留するためのタンクが設けられている。また、このタンクの下流側には、タンク内の湯水を洗浄ノズル側に送り出すためのポンプがさらに設けられている。このような構成によれば、湯水流路の湯水供給圧(たとえば水道圧)が低い場合であっても、ポンプを利用して湯水を高い圧力で洗浄ノズルに供給することができる。したがって、洗浄ノズルから湯水を浴槽に向けて強い勢いで噴出させ、洗浄能力を高めることが可能である。
また、タンク内の湯水を排水させるには、必ずポンプを運転させる必要があるため、ポンプの運転に要するランニングコストが嵩む不具合も生じる。
部に湯水が貯留されているときに、この湯水を前記湯水貯留部の外部に常時排出する微量排水路を、さらに備えていることを特徴としている。
第1に、湯水貯留部に湯水が貯留されているときには、この湯水は、微量排水路を介して湯水貯留部の外部に微量ずつ常時排水される。したがって、たとえば停電などに起因してポンプを運転させることが困難になった場合であっても、湯水貯留部を空の状態(または空に近い状態)にすることができる。その結果、湯水貯留部に湯水が長時間にわたって貯留されたままになることが防止され、湯水貯留部を衛生的なものにすることができる。
第2に、湯水貯留部から湯水を排水させる手段として、必ずしもポンプを運転させる必要はない。したがって、ランニングコストを低減することも可能である。
第3に、ポンプを利用した排水時にはポンプの運転音が発生する虞があるが、微量排水路を利用した排水時には、そのような音は発生しない。したがって、静寂性にも優れる。
なお、湯水貯留部に湯水を貯留し、ポンプを運転させることによって、前記湯水を洗浄ノズルに供給する洗浄処理を実行している最中においても、湯水貯留部の湯水は微量排水路を介して外部に排出されるため、これが無駄となる。ただし、洗浄処理はさほど長時間にわたって行なわれる訳ではなく、また微量排水路の流路径をかなり小さくことにより、前記した無駄は、実質的には無視できる程度の少ないものにすることが可能である。
加圧装置Bは、後述するように、本発明でいう湯水貯留部としてのタンク7、およびポ
ンプPを備えている。
湯水流路3のうち、加圧装置Bの下流側には、ベンチュリ部4や洗浄ノズル10などへの湯水供給のオン・オフ切替えを行なうための注湯開閉弁V0、および流量調整弁V1も設けられている。注湯開閉弁V0は、たとえば電磁開閉弁であり、後述する他の開閉弁も同様である。
タンク7には、湯水供給口71、通気用開口部72、湯水流出口73、オーバフロー用流出口75a、微量排水口77a、および水位検出用の電極20a,20bが設けられている。さらに、タンク7には、オーバフロー用流路75を構成するオーバフロー用パイプ75A、微量排水路77を構成するパイプ77A(好ましくは、フレキシブル性を有するホース)、および通気用パイプ76が付属して設けられている。
湯水流出口73は、タンク本体部70の底部70bに設けられており、この湯水流出口73には、ポンプPの吸入側が配管接続されている。ポンプPの運転により、タンク7内の湯水は、ケース8に設けられた出水用接続口81を経て加圧装置Bの下流側に送られ、最終的には洗浄ノズル10から浴槽1に向けて噴出する。
)とを縁切りする役割を果たす。
口11に排水される。したがって、前記した虞は適切に解消される。
すなわち、すすぎ処理を終了する際において、開閉弁V3を閉状態としてタンク7への湯水供給を停止させると同時に、ポンプPの運転も停止させる。このような制御がなされた場合、タンク7内には比較的多くの湯水が残るが、この湯水は微量排水路77を介して外部に微量ずつ排水される。したがって、前記湯水の全量を排水するには比較的長い時間を要するものの、タンク7を空にすることが可能である。その結果、この場合においても、タンク7内に湯水が長期間にわたって残留することは回避され、タンク7の内部が不衛生にならないようにすることが可能である。また、ポンプPを利用すると、その運転音が発生するが、微量排水路77を利用した排水によれば、そのような音は発生せず、静寂性を得ることも可能である。
湯水貯留部に貯留された湯水の略全量を外部に排出させる観点からすると、微量排水路の一端部は、湯水貯留部の底部と略同一高さ、またはそれよりも低い高さの部位に繋げられることが好ましいが、本発明はこれに限定されない。たとえば、湯水貯留部の周辺温度が高く、少量の湯水であれば、比較的短期間で全量が蒸発して湯水貯留部内が乾燥する場合などには、洗浄処理やすすぎ処理を終えた後において、湯水貯留部に少々の湯水が残留したとしてもとくに問題はないと考えられる。したがって、微量排水路の一端部が、湯水貯留部の底部よりもやや高い箇所に繋げられ、湯水貯留部の湯水の全量を排出することが困難な構成とされていてもよく、このような構成も、本発明の技術的範囲に包摂される。
微量排水路を利用した湯水の排水先は、浴室の排水口以外の箇所とすることもできる。
ポンプの具体的な種類なども限定されない。
P ポンプ
1 浴槽
10 洗浄ノズル
11 排水口(浴室の)
3 湯水流路
7 タンク(湯水貯留部)
70b 底部(タンクの)
7A 湯水貯留部
77 微量排水路
77A パイプ
Claims (3)
- 洗浄ノズルに湯水を供給するための湯水流路の途中箇所に設けられて、前記湯水流路の一部をなし、かつ前記湯水流路の上流側から供給されてくる湯水を貯留可能な湯水貯留部と、
この湯水貯留部の湯水を前記洗浄ノズル側に送り出すことが可能なポンプと、
を備えている、浴室洗浄装置であって、
前記湯水貯留部に湯水が貯留されているときに、この湯水を前記湯水貯留部の外部に常時排出する微量排水路を、さらに備えていることを特徴とする、浴室洗浄装置。 - 請求項1に記載の浴室洗浄装置であって、
前記微量排水路の一端部は、前記湯水流路のうち、前記湯水貯留部の底部と略同一高さ、またはそれよりも低い高さの部位に繋がっている、浴室洗浄装置。 - 請求項1または2に記載の浴室洗浄装置であって、
前記微量排水路は、パイプを用いて構成されており、前記微量排水路を通過した湯水を浴室の排水口に導くことが可能とされている、浴室洗浄装置。
Priority Applications (1)
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