JP7295961B2 - 床材パネルおよび当該パネルによる床カバー材 - Google Patents

Description

本発明は、パネルであって、複数の当該パネルを含む床カバー材を構築するために使用されるように構成されたパネルに関する。本発明は、特に、積層床パネルであって、そのコアが、中密度繊維板（ＭＤＦ）および高密度繊維板（ＨＤＦ）の少なくとも一方から作られる積層床パネルに関する。しかしながら、本発明は、ポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）、その他のタイプの合成材料などの異なる材料で作られたパネル、または、エンジニアリングウッドパネルまたは無垢材パネルなどの木材から作られたパネルを排除しない。さらに、本発明の前記パネルは、壁カバー材を創出するためにも使用され得る。

請求項１の前提部に係るパネル１の例示的な一実施形態の概略図および対応する横断面が、それぞれ図１Ａおよび図１Ｂに示されている。パネル１は、第１延出領域３を備える第１側部と、第２延出領域４を備える第２側部とを有するコア２を含む。ここで、前記第１側部は、前記第２側部に対して反対側に配置されていることに留意する。

第１延出領域３は第１連結外形５を含み、第２延出領域４は、第１連結外形５に対して相補的な第２連結外形６を含む。パネル１の第１連結外形５は、パネル１と、隣接するパネルを相互にロックする目的で、当該隣接するパネルの第２連結外形６に連結されることができる。

第１連結外形５および第２連結外形６は、各々、コア２の内側フランクを形成する第１フランク３０、３１と、パネル１のそれぞれの外側辺を形成する第３フランク５０、５１と、第１フランク３０、３１と第３フランク５０、５１を接続する第２フランク４０、４１とを含む。

パネル１の第１連結外形５と、隣接するパネルの第２連結外形６とが、パネル１と当該隣接するパネルを相互にロックするために連結されることができるように、ロック要素が設けられている。より具体的には、第２フランク４０は、破線の囲みＢ１によって概略的に示す第１ロック要素を含み、第２フランク４１は、破線の囲みＢ２によって概略的に示す第２ロック要素を含む。

図示のように、延出領域は、パネル１の全ての側部に存在する。一例として、図１Ｂの前記横断面が得られた方向に垂直な方向に沿って切り取られたパネル１の横断面は、図１Ｂに示す前記横断面と同様である場合がある。より具体的には、第１連結外形がパネル１の二つの側部に設けられている場合があるのに対し、第２連結外形がパネル１の他方の二つの側部に設けられている場合がある。当該第１連結外形は互いに同一である場合があり、当該第２連結外形は互いに同一である場合がある。あるいは、異なる側部には異なる連結外形が使用されている。

図２は、欧州特許第３０３１９９８号に開示されている前記パネルにおいて使用されるロック要素の一例を示す。この図は、パネル１の第１連結外形５と、パネル１の第２連結外形６と同一の、隣接する同一のパネル１'の第２連結外形６とを示す。図１Ａに示す前記実施形態と同様に、第１連結外形５は、コア２の内側フランクを形成する第１フランク３０と、パネル１の外側辺を形成する第３フランク５０と、前記第１フランクと前記第３フランク３０、５０を接続する第２フランク４０とを含む。第２連結外形６は、コア２の内側フランクを形成する第１フランク３１と、パネル１の外側辺を形成する第３フランク５１と、前記第１フランクと前記第３フランク３１、５１を接続する第２フランク４１とを含む。

図示のように、第２フランク４０、４１はプロファイル加工されている。より具体的には、第２フランク４０は、第２フランク４１に含まれる凹部９および突起１０に対して相補的な突起７および凹部８を含む。このようにして、第１フランク３０から離れてかつ第１フランク３０と平行に走る上向き舌部７が形成されている。コア２の第１フランク３０と上向き舌部７の間のクリアランスが上向き溝８を形成している。同様に、第２フランク４１は、第１フランク３１から離れてかつ第１フランク３１と平行に走る下向き舌部１０を含む。第１フランク３１と下向き舌部１０の間のクリアランスが下向き溝９を形成している。

ロック状態において、パネル１の第１フランク３０は、隣接するパネル１'の第３フランク５１と整列し、パネル１の第２フランク４０は、隣接するパネル１'の第２フランク４１と整列し、パネル１の第３フランク５０は、隣接するパネル１'の第１フランク３１と整列する。

図２に示す前記連結外形は、さねはぎ連結として知られている。これらの連結外形は、積層床パネルにおいて使用されることが多い。しかし残念なことに、このようなパネルの製造は高コストかつ／または複雑になることがある。さらに、前記既知のさねはぎ連結を使用した隣接するパネル間の前記ロックは、湿気および／または温度の変化の影響で隙間が現れるのを防止するには脆弱過ぎることがある。

欧州特許第３０３１９９８号

本発明の一つの目的は、上述の問題が生じない、または少なくとも程度が小さくなった、床パネルを提供することである。

この目的は、前記第１ロック要素が、前記第１連結外形または前記第２連結外形の前記第２フランクに対して内向きに延出した凹部を含むことを特徴とする請求項１に定められた前記パネルによって達成される。この凹部は、底部と、当該底部から前記関連する第２フランクの外側部まで延出した側壁とを有する。前記第１ロック要素は、さらに、前記底部から前記関連する第２フランクの前記外側部の方へ延在した突出部を含む。

前記第２ロック要素は、それぞれ前記第２連結外形または前記第１連結外形の前記第２フランクの外側部から基部まで外向きに延出した側壁と、前記基部から前記関連する第２フランクに対して内向きに延出した凹部とを含む突出部を含む。

本発明によれば、前記第２ロック要素の前記突出部は、前記第２ロック要素の前記凹部によって、二つの対向配置された副突出部に分割され、前記第１ロック要素の前記凹部は、前記第１ロック要素の前記突出部によって、二つの対向配置された副凹部に分割される。前記第１ロック要素の前記突出部は、前記第２ロック要素の前記凹部に受容されるように構成され、前記第２ロック要素の各福突出部は、前記第１ロック要素のそれぞれの副凹部内に受容されるように構成される。

本発明は、比較的製造が容易なロック要素の新規の組み合わせを提案する。また、三重のロック機能が得られる。より具体的には、第１ロックは、前記第１ロック要素の前記突出部と前記第２ロック要素の前記凹部の間の連結を含む。前記第１ロック要素の前記副凹部と前記第２ロック要素の前記副突出部の間のそれぞれの連結によって、第２ロックおよび第３ロックが形成される。

本出願人は、上記に定めた前記第１ロック要素および前記第２ロック要素を採用することによって、前記パネルを製造する複雑さおよび／またはコストを低減しながら、隣接するパネル間の適切なロックが達成されることができることを見出した。

前記第１フランクおよび／または前記第３フランクは、前記パネルの法線ベクトルと実質的に平行に延出してよい。ここで、本発明の前記パネルは、概して、下地床に平らに置かれる、均一な厚みを有する平らなパネルであることに留意する。このような場合、前記パネルの前記法線ベクトルは、垂直方向に対応する。

前記第１ロック要素の前記突出部は、前記第１ロック要素の前記凹部内に全体が配置されることができ、前記第２ロック要素の前記凹部は、前記第２ロック要素の前記突出部内に全体が配置されることができる。このようにして、前記第１ロック要素の前記突出部などの、比較的損傷しやすい要素が防護されることができる。

前記第１連結外形の前記第２フランクは、第１ロック要素および第２ロック要素の前記一方を含む第１フランク部と、前記第１フランク部を前記第１フランクに接続する第２フランク部とを含んでよい。さらに、前記第２連結外形の前記第２フランクは、第１ロック要素および第２ロック要素の前記他方を含む第４フランク部と、前記第４フランク部を前記第３フランクに接続する第５フランク部とを含んでよい。したがって、一部の実施形態では、前記ロック要素は、前記第２フランクの一部に限定される。残りの部分、より具体的には、前記第２フランク部は、凹部および当該凹部に対して相補的な突起の一方を含んでよく、前記第５フランク部は、凹部および相補的な突起の他方を含む。この凹部および突起は、付加的なロックを提供してよい。一例として、前記第２フランク部は、第１溝の形をした凹部を含んでよく、前記第１フランク部および前記第１連結外形の前記第３フランクは第１舌部を形成する。前記第５フランク部は突起を含んでよく、当該突起は、前記第２連結外形の前記第３フランクとともに第２舌部を形成し、前記第２連結外形の前記第１フランクおよび前記第４フランク部とともに第２溝を画定する。前記パネルの前記第１舌部は、前記隣接するパネルの前記第２溝に受容されるように構成されることができ、前記隣接するパネルの前記第２舌部は、前記パネルの前記第１溝に受容されるように構成されることができる。したがって、本発明は、前記第１連結外形の前記舌部が前記第１ロック要素または前記第２ロック要素を備え、前記第２連結外形の前記溝が前記第１ロック要素または前記第２ロック要素の他方を備えるさねはぎ連結にも関する。

前記第１連結外形の前記第２フランクは、前記第１フランク部を前記第３フランクに接続する第３フランク部を備えてよく、前記第２連結外形の前記第２フランクは、前記第４フランク部を前記第１フランクに接続する第６フランク部を含んでよい。したがって、前記第１連結外形および前記第２連結外形の前記第２フランクは、複数の区画を含んでよく、当該複数の区画は、本質的に平らまたは湾曲していてよい。パネル１がパネル１'に連結されるとき、好ましくは、前記第１フランク部は第４フランク部に、前記第２フランク部は前記第５フランク部に、前記第３フランク部は前記第６フランク部に重なる。

前記第３フランク部は、前記第１連結外形の前記第１フランクから遠ざかる方向を向いてよく、前記第５フランク部は、前記第２連結外形の前記第１フランクから遠ざかる方向を向いてよい。例えば、前記パネルが、前記第１延出領域を下向きにして前記床に配置したとき、前記第３フランク部は、その前記第１フランク部への接続部から開始して、下向きに傾斜してよい。同様に、前記第５フランク部は、その前記第４フランク部への接続部から開始して、上向きに傾斜してよい。

前記第３フランク部および前記第６フランク部は、本質的に平らであることができる。このような場合、前記第３フランクまたは前記第６フランクが向く方向は、当該フランクの法線ベクトルを用いて決定することができる。その他の場合では、前記第３フランクまたは前記第６フランクは、湾曲していてもよく、または複数の相互に接続された区画を含んでもよい。このような場合、当該フランクが向く方向は、当該フランクの端点同士を接続する線に垂直な線を用いて決定することができる。その他のフランクまたはフランク部が向く方向の決定にも、同様の考慮事項が当てはまる。

さらなる一例として、前記第１フランク部および前記第２フランク部は、実質的に同じ方向を向いてよく、前記第４フランク部および前記第５フランク部は、実質的に同じ方向を向いてよい。特定の一例として、前記第１フランク部および前記第２フランク部は、前記パネルの法線ベクトルと平行な方向を向いており、前記第４フランク部および前記第５フランク部は、前記パネルの前記法線ベクトルと平行な方向を向いてよい。前記第２フランクは、前記関連する延出領域、すなわち、前記第１延出領域または前記第２延出領域が、当該延出領域の端部の方へ先細りするように形作られてよい。あるいは、前記第２フランクは、実質的に水平、すなわち、前記パネルの頂側表面または底側表面と平行でよい。

あるいは、前記第２フランク部は、前記第１フランク部とは異なる方向を向いてよく、前記第５フランク部は、前記第４フランク部とは異なる方向を向いてよい。

前記第２フランク部は、前記第１連結外形の前記第１フランクから遠ざかる方向に向けられてよく、前記５フランク部は、前記第２連結外形の前記第１フランクから遠ざかる方向に向けられてよい。

本発明は、平らな第２フランク部および／または第５フランク部に限定されない。本発明は、湾曲した第２フランク部および／または第５フランク部にも等しく関する。

前記パネルは、前記第１連結外形の前記第１フランクおよび前記第３フランクの一方に配置された第３ロック要素と、前記第２連結外形の前記第３フランクおよび前記第１フランクの一方に配置された第４ロック要素とをそれぞれ含んでよく、前記第３ロック要素および前記第４ロック要素は、前記パネルと前記隣接するパネルをさらに相互にロックする目的で構成される。好ましくは、前記第３ロック要素および前記第４ロック要素は、前記パネルと前記隣接するパネルの間に垂直方向の相互の移動に対するロックを提供するように垂直方向に方向付けられたフランク上に配置される。

前記第３ロック要素は、前記第１ロック要素および前記第２ロック要素の一方として構成されることができ、前記第４ロック要素は、前記第１ロック要素および前記第２ロック要素の他方として構成されることができる。あるいは、前記第３ロック要素は、凹部および当該凹部に対して相補的な突起の一方を含んでよく、前記第４ロック要素は、当該凹部および当該相補的な突起の他方を含んでよい。

前記第１ロック要素は、前記第１ロック要素の前記凹部の対向側部上に配置された一対のさらなる突起を含んでよく、前記第２ロック要素は、前記第２ロック要素の前記突出部の対向側部上に配置された一対のさらなる凹部を含んでよい。各当該さらなる凹部は、それぞれのさらなる突起を受容するように構成されてよい。このようにして、五重のロック機能を得ることができる。

本発明は、特に積層床パネルに関し、前記コアは、中密度繊維板（ＭＤＦ）または高密度繊維板（ＨＤＦ）の少なくとも一方から作られている。しかしながら、本発明は、ポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）などの異なる材料から作られるパネルを排除しない。

前記パネルは、装飾層を含む頂側部と、底側部とを含んでよく、前記第１延出領域は当該底側部を部分的に形成し、前記第２延出領域は当該頂側部を部分的に形成する。

第２態様によれば、本発明は、さらに、上記のような複数のパネルを含む床カバー材を提供し、当該複数のパネルのうちの所与のパネルの前記第１ロック要素は、当該所与のパネルに隣接配置される、当該複数のパネルのうちの別のパネルの前記第２ロック要素に連結される。

次に、添付の図面を参照して本発明を説明するが、当該添付の図面では、同一または同様の構成要素を指すために同一の符号を使用する。

一般的なパネルの概略的な斜視図および横断面図を示す。 一般的なパネルの概略的な斜視図および横断面図を示す。 既知のパネルの横断面図を示す。 本発明に係る第１ロック要素および第２ロック要素の実施形態を示す。 本発明に係る第１ロック要素および第２ロック要素の実施形態を示す。 本発明に係るパネルの様々な実施形態を示す。 本発明に係るパネルの様々な実施形態を示す。 本発明に係るパネルの様々な実施形態を示す。 本発明に係るパネルの様々な実施形態を示す。 本発明に係るパネルの様々な実施形態を示す。 本発明に係るパネルの様々な実施形態を示す。 本発明に係るパネルの様々な実施形態を示す。

図３Ａおよび図３Ｂは、本発明に係る第１ロック要素および第２ロック要素の実施形態を示す。ここで、第１ロック要素１００は、第２連結外形６の第２フランク４１上に配置されていると仮定し、第２フランク４１に対して内向きに延出した凹部１０１を含む。凹部１０１は、底部１０２と、底部１０２から第２フランク４１の外側部まで延出した側壁１０３とを含む。第１ロック要素１００は、さらに、底部１０２から第２フランク４１の前記外側部の方へ延出した突出部１０４を含む。図示のように、突出部１０４は、凹部１０１内に全体が配置される。

第１連結外形５の第２フランク４０上に配置されていると仮定する第２ロック要素２００は、第２フランク４０の外側部から基部２０３まで外向きに延出した側壁２０２と、基部２０３から第２フランク４０に対して内向きに延出した凹部２０４とを含む突出部２０１を含む。図示のように、凹部２０４は、突出部２０１内に全体が配置される。

突出部２０１は、凹部２０４によって、対向配置された副突出部２０１Ａ、２０１Ｂに分割される。また、凹部１０１は、突出部１０４によって、対向配置された副凹部１０１Ａ、１０１Ｂに分割される。

図３Ａの右手側に連結状態で示すように、突出部１０４は凹部２０４に受容され、各副突出部２０１Ａ、２０１Ｂは、それぞれの副凹部１０１Ａ、１０１Ｂに受容される。このようにして、第１ロック要素１００、２００によって、三重のロック機能が得られる。

図３Ｂは、第１ロック要素および第２ロック要素１００、２００の一変形を示し、図３Ａの第１ロック要素１００および第２ロック要素２００は、各々、それぞれの突出部１１０、２１０内またはそれぞれの突出部１１０、２１０上に配置されている。図示のように、底部１０２は、第２フランク４１の残りの部分と実質的に一直線にある。

第１ロック要素および第２ロック要素１００、２００の配置は逆でもよく、すなわち、第１ロック要素１００は第２フランク４０上に、第２ロック要素２００は第２フランク４１上に設けられることができることに留意すべきである。

本出願人は、ロック要素１００、２００が、それぞれ前記第１フランク３１上と前記第３フランク５０上にある、図２に示す凹部と突起の組み合わせと比較して、大幅に向上したロック効果を提供することを見出した。さらに、本出願人は、これらのロック要素が、技術的に既知の前記さねはぎタイプのパネルと置き換えるために使用されることができることに気が付いた。その結果として生じるパネルは、製造の複雑性および／またはコストが低減され、かつ／または、増幅した連結強度を提供する。次に、このようなパネルの例を提示する。

図４Ａから図４Ｇは、本発明に係るパネルの様々な実施形態を示す。各図面は、パネル１の前記第１連結外形を、隣接する同一のパネル１'の前記第２連結外形の隣に示す。さらに、図４Ａから図４Ｃは、非連結状態の前記連結外形を示す。フランク点Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄは、第２フランク４０の前記様々な部分の端点を示すために指示されている。より具体的には、前記第１フランク部は点Ｂと点Ｃの間に、前記第２フランク部は点Ｃと点Ｄの間に、前記第３フランク部は点Ａと点Ｂの間に延在している。同様に、フランク部Ｅ、Ｆ、Ｇ、Ｈは、第２フランク４１の前記様々な部分の端点を示すために指示されている。より具合的には、前記第４フランク部は点Ｆと点Ｇの間、前記第５フランク部は点Ｇと点Ｈの間、前記第６フランク部は点Ｅと点Ｆの間に延在している。

フランク部の向きは、前記それぞれのフランク部の前記端点を通る線、例えば、線Ｌを引くことによって決定することができる。この場合、この線に垂直な線を、当該フランク部に対応する法線ベクトルとみなすことができる。これは図４Ａに示されており、第２フランク４０の前記第１フランク部の向きを決定するために、点Ｂおよび点Ｃを通って線Ｌが引かれている。この向きは法線ベクトルＮ１によって指示されている。前記第２フランク部および前記第３フランク部に関して、それぞれ同様のベクトルＮ２、Ｎ３が引かれることができる。

図４Ａに示すように、前記第１フランク部、前記第２フランク部、および前記第３フランク部の各々は、第１フランク３０から遠ざかる方向を向いている。さらに、各フランク部は、前記対応する法線ベクトルが平行であるため、同じ方向を向いている。同様に、第２フランク４１の各前記フランク部は、第１フランク３１とは反対側の同じ方向を向いている。

図４Ａの前記実施形態では、前記第１フランク部、前記第２フランク部、および前記第３フランク部は、点Ａから点Ｄを通る線によって指示されるように整列している。より具体的には、第１連結外形は、第３フランク５０によって形成されたパネル１の辺の方へ先細りする形状を有する。同様に、前記第４フランク部、前記第５フランク部、および前記第６フランク部は、点Ｅから点Ｈを通る線によって指示されるように整列している。前記第２連結外形も、第３フランク５１によって形成されたパネル１'の辺の方へ先細りする形状を有する。

先に図３Ａに示した第１ロック要素１００が、第２フランク４１の前記第４フランク部上に設けられている。先に図３Ａに示した対応する第２ロック要素２００が、第２フランク４０の前記第１フランク部上に設けられている。

図４Ａに示す前記実施形態と比較して、図４Ｂに示す前記実施形態は、パネル１の第２フランク４０の前記第２フランク部に凹部４２を含む。同様に、パネル１'の第２フランク４１の前記第５フランク部は、凹部４２に受容されるように構成された突起４３を含む。凹部４２と突起４３の間の協働により、パネル１、１'間のさらなる相互のロックが提供される。しかしながら、あまりはっきりとはしていないかもしれないが、図４Ａの前記実施形態でも同様のロックが達成され、点Ｇと点Ｈの間に延在する前記第５フランク部は、ロック要素２００の前記外側右の側壁と第１フランク３０の間に形成された前記凹部に受容される突起を形成していると見られることができることに留意する。

図４Ａに示す前記実施形態と比較して、図４Ｃに示す前記実施形態は、突起として形作られ、第１フランク３１に設けられた第４ロック要素４００と、凹部として形作られ、第３フランク５０に設けられた第３ロック要素３００とを含む。第３ロック要素および第４ロック要素３００、４００は、協働してパネル１、１'間のさらなる相互ロックを提供するように構成されている。

図４Ｂに示す前記実施形態と同様に、図４Ｄに示す前記実施形態は、パネル１の第２フランク４０の前記第２フランク部に凹部４２を含む。しかしながら、この実施形態では、凹部４２は丸くなっている。同様に、パネル１'の第２連結外形６の第２フランク４１の前記第５フランク部は、凹部４２に受容されるように構成された丸い突起（図示せず）を含む。

図４Ｅの前記実施形態では、前記第１フランク部、前記第２フランク部、および前記第３フランク部は水平に位置する。また、凹部の形をした第５ロック要素５００が、第１連結外形５の第１フランク３０に設けられており、第５ロック要素５００は、突起の形状を有し、第２連結外形６の第３フランク５１上に配置された第６ロック要素（図示せず）と協働するように構成されている。第５ロック要素５００および第６ロック要素は、協働してパネル１、１'間のさらなる相互ロックを提供するように構成される。

図４Ｃの前記実施形態と同様に、第３ロック要素および第４ロック要素３００、４００も、それぞれ前記第１連結外形および前記第２連結外形５、６の前記第３フランク５０および前記第１フランク３１に設けられている。しかしながら、この場合、第３ロック要素および第４ロック要素３００、４００の位置は逆になっている。

図４Ｆの前記実施形態では、前記第１フランク部は第１フランク３０の方に向けられている。前記第３フランク部は、第１フランク３０から遠ざかる方向に向けられ、前記第２フランク部はパネル１の法線Ｎと平行である。同様に、前記第４フランク部は第１フランク３１の方に向けられ、前記第５フランク部はパネル１'の法線Ｎ'と平行であり、前記第６フランク部は第１フランク３１から遠ざかる方向に向けられる。

図４Ｂに示す前記実施形態と比較して、図４Ｇに示す前記実施形態は、図３Ａに示す第１ロック要素１００と同様に形作られた、第３フランク３０上に設けられた第７ロック要素７００を含む。同様に、図３Ａに示す第２ロック要素２００と同様に形作られた第８ロック要素８００が、第１フランク３１上に設けられている。第７ロック要素および第８ロック要素７００、８００は、協働してパネル１、１'間のさらなる相互ロックを提供するように構成される。二対のロック要素のこの特定の組み合わせ、すなわち、両方の対の各々が図３に示す対として形作られたロック要素１００、２００およびロック要素７００、８００により、製造性および／または連結強度の面で、パネル１、１'間に向上した連結が提供される。

上記の説明において、本発明をその詳細な実施形態を用いて解説した。しかしながら、本発明はこれらの実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物によって定められる本発明の範囲から逸脱することなく、図示の前記実施形態に対する様々な修正を実施することができる。

１ パネル
１' パネル
２ コア
３ 第１延出領域
４ 第２延出領域
５ 第１連結外形
６ 第２連結外形
７ 上向き舌部
８ 上向き溝
９ 下向き溝
１０ 下向き舌部
３０ 第１連結外形の第１フランク
３１ 第２連結外形の第１フランク
４０ 第１連結外形の第２フランク
４１ 第２連結外形の第２フランク
４２ 凹部
４３ 突起
５０ 第１連結外形の第３フランク
５１ 第２連結外形の第３フランク
１００ 第１ロック要素
１０１ 第１ロック要素の凹部
１０１Ａ、１０１Ｂ 第１ロック要素の副凹部
１０２ 第１ロック要素の底部
１０３ 第１ロック要素の側壁
１０４ 第１ロック要素の突出部
１１０ 突出部
２００ 第２ロック要素
２０１ 第２ロック要素の突出部
２０１Ａ、２０１Ｂ 第２ロック要素の副突出部
２０２ 第２ロック要素の側壁
２０３ 第２ロック要素の基部
２０４ 第２ロック要素の凹部
２１０ 突出部
３００ 第３ロック要素
４００ 第４ロック要素
５００ 第５ロック要素
７００ 第７ロック要素
８００ 第８ロック要素
Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ 第１連結外形のフランク点
Ｅ、Ｆ、Ｇ、Ｈ 第２連結外形のフランク点
Ｂ１ 第１ロック要素を示す破線の囲み
Ｂ２ 第２ロック要素を示す破線の囲み
Ｌ 線
Ｎ、Ｎ' パネル１、パネル１'の法線ベクトル
Ｎ１、Ｎ２、Ｎ３ 第１フランク部、第２フランク部、第３フランク部の法線ベクトル

Claims (18)

1. パネルであって、複数の該パネルを含む床カバー材を構築するために使用されるように構成され、
   第１延出領域を備える第１側部と、第２延出領域を備える第２側部とを有するコアであって、前記第１側部は前記第２側部に対して反対側に配置され、前記第１延出領域は第１連結外形を含み、前記第２延出領域は、前記第１連結外形に対して相補的な第２連結外形を含み、前記パネルの前記第１連結外形は、該パネルと、前記複数のパネルのうちの隣接するパネルとを相互にロックする目的で、該隣接するパネルの前記第２連結外形に連結されることができる、コアを含み、
   前記第１連結外形および前記第２連結外形の各々は、前記コアの内側フランクを形成する第１フランクと、前記パネルのそれぞれの外側辺を形成する第３フランクと、前記第１フランクと前記第３フランクを接続する第２フランクとを含み、
   前記第１連結外形の少なくとも前記第２フランクは、第１ロック要素および第２ロック要素の一方を含み、前記第２連結外形の少なくとも前記第２フランクは、前記第１ロック要素および前記第２ロック要素の他方を含み、前記第１ロック要素および前記第２ロック要素は、前記パネルと前記隣接するパネルを相互にロックする前記目的で協働するように構成され、
   ロック状態において、前記パネルの前記第１フランクは、前記隣接するパネルの前記第３フランクと整列し、前記パネルの前記第２フランクは、前記隣接するパネルの前記第２フランクと整列し、前記パネルの前記第３フランクは、前記隣接するパネルの前記第１フランクと整列する、パネルにおいて、
   前記第１ロック要素は、前記第１連結外形または前記第２連結外形の前記第２フランクに対して内向きに延出した凹部を含み、該凹部は、底部と、該底部から前記関連する第２フランクの外側部まで延出した側壁とを有し、前記第１ロック要素は、さらに、前記底部から前記関連する第２フランクの前記外側部の方へ延出した突出部を含み、
   前記第２ロック要素は、それぞれ前記第２連結外形または前記第１連結外形の前記第２フランクの外側部から外向きに基部まで延出した側壁と、該基部から前記関連する第２フランクに対して内向きに延出した凹部とを含む突出部を含み、
   前記第２ロック要素の前記突出部は、前記第２ロック要素の前記凹部によって、二つの対向配置された副突出部に分割され、
   前記第１ロック要素の前記凹部は、前記第１ロック要素の前記突出部によって、二つの対向配置された副凹部に分割され、
   前記第１ロック要素の前記突出部は、前記第２ロック要素の前記凹部に受容されるように構成され、
   前記第２ロック要素の各副突出部は、前記第１ロック要素のそれぞれの副凹部に受容されるように構成され、
   前記第１連結外形の前記第２フランクは、第１ロック要素および第２ロック要素の前記一方を含む第１フランク部と、該第１フランク部を前記第１フランクに接続する第２フランク部とを含み、
   前記第２連結外形の前記第２フランクは、第１ロック要素および第２ロック要素の前記他方を含む第４フランク部と、前記第４フランク部を前記第３フランクに接続する第５フランク部とを含み、
   前記第１フランク部および前記第２フランク部は、実質的に同じ方向を向き、前記第４フランク部および前記第５フランク部は実質的に同じ方向を向いていることを特徴とするパネル。
2. 前記第１フランクおよび／または前記第３フランクは、前記パネルの法線ベクトルと実質的に平行に延出する、請求項１のパネル。
3. 前記第１ロック要素の前記突出部は、前記第１ロック要素の前記凹部内に全体が配置され、前記第２ロック要素の前記凹部は、前記第２ロック要素の前記突出部内に全体が配置される、請求項１または２に記載のパネル。
4. 前記第２フランク部は、凹部および該凹部に対して相補的な突起の一方を含み、前記第５フランク部は、凹部および相補的な突起の他方を含む、請求項１に記載のパネル。
5. 前記第２フランク部は、第１溝の形をした凹部を含み、前記第１フランク部および前記第１連結外形の前記第３フランクは第１舌部を形成し、前記第５フランク部は突起を含み、該突起は、前記第２連結外形の前記第３フランクとともに、第２舌部を形成し、該突起は、前記第２連結外形の前記第１フランクおよび第４フランク部とともに、第２溝を画定し、前記パネルの前記第１舌部は、前記隣接するパネルの前記第２溝に受容されるように構成され、前記隣接するパネルの前記第２舌部は、前記パネルの前記第１溝に受容されるように構成される、請求項４に記載のパネル。
6. 前記第１連結外形の前記第２フランクは、前記第１フランク部を前記第３フランクに接続する第３フランク部を含み、前記第２連結外形の前記第２フランクは、前記第４フランク部を前記第１フランクに接続する第６フランク部を含む、請求項１から５のいずれかに記載のパネル。
7. 前記第３フランク部は、前記第１連結外形の前記第１フランクから遠ざかる方向を向き、前記第５フランク部は、前記第２連結外形の前記第１フランクから遠ざかる方向を向いている、請求項６に記載のパネル。
8. 前記第３フランク部および前記第６フランク部は本質的に平らである、請求項６から７のいずれかに記載のパネル。
9. 前記第１フランク部および前記第２フランク部は、前記パネルの法線ベクトルと平行な方向を向き、前記第４フランク部および前記第５フランク部は、前記パネルの前記法線ベクトルと平行な方向を向いている、請求項１に記載のパネル。
10. 前記第２フランク部は、前記第１連結外形の前記第１フランクから遠ざかる方向に向けられ、前記第５フランク部は、前記第２連結外形の前記第１フランクから遠ざかる方向に向けられている、請求項１から９のいずれかに記載のパネル。
11. 前記第２フランク部および前記第５フランク部は湾曲している、請求項１から１０のいずれかに記載のパネル。
12. さらに、前記第１連結外形の前記第１フランクおよび前記第３フランクの一方に配置された第３ロック要素と、前記第２連結外形の前記第３フランクおよび前記第１フランクの一方に配置された第４ロック要素とをそれぞれ含み、前記第３ロック要素および前記第４ロック要素は、前記パネルと前記隣接するパネルをさらに相互にロックする目的で構成される、請求項１～１１のいずれかに記載のパネル。
13. 前記第３ロック要素は、前記第１ロック要素および前記第２ロック要素の一方として構成され、前記第４ロック要素は、前記第１ロック要素および前記第２ロック要素の他方として構成される、請求項１２に記載のパネル。
14. 前記第３ロック要素は、凹部および該凹部に対して相補的な突起の一方を含み、前記第４ロック要素は、前記凹部および前記相補的な突起の他方を含む、請求項１２に記載のパネル。
15. 前記第１ロック要素は、前記第１ロック要素の前記凹部の対向側部上に配置された一対のさらなる突起を含み、前記第２ロック要素は、前記第２ロック要素の前記突出部の対向側部上に配置された一対のさらなる凹部を含み、各前記さらなる凹部は、それぞれのさらなる突起を受容するように構成される、請求項１～１４のいずれかに記載のパネル。
16. 前記パネルは積層床パネルであり、前記コアは、中密度繊維板（ＭＤＦ）および高密度繊維板（ＨＤＦ）の少なくとも一方から作られる、請求項１～１５のいずれかに記載のパネル。
17. 前記パネルは、装飾層を含む頂側部と、底側部とを含み、前記第１延出領域は該底側部を部分的に形成し、前記第２延出領域は該頂側部を部分的に形成する、請求項１～１６のいずれかに記載のパネル。
18. 請求項１～１７のいずれかにおいて定められた複数のパネルを含む床カバー材において、該複数のパネルのうちの所与のパネルの前記第１ロック要素は、該所与のパネルに隣接配置される該複数のパネルのうちの別のパネルの前記第２ロック要素に連結される、床カバー材。

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