JP7292589B2 - 遮水構造及び護岸の施工方法 - Google Patents
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Description
請求項1の発明では、保護マットを、下地面からの貫入抵抗力を従来よりも増大させることができる。その結果、下地面に粒径及び質量の大きな石材が多数位置している場合でも、保護マットにより、下地面の各石材角による遮水シートの貫通孔や擦り傷などの損傷を防止して、該遮水シートの遮水品質を確保することができる。また、保護マットを、下地面からの貫入抵抗力を従来よりも増大させることができるので、従来のように、下地面の凹凸を±20cmになるように均す作業や、敷設すべき箇所に、新たに、粒径及び質量の小さな砕石などの石材を積層してなる下地層を構築する必要はなく、護岸築造における作業効率を向上させることができる。
請求項2の発明では、下地面に1~500kg/個の範囲に含まれる石材が多数配置され、石材が転がらずに石材の角が遮水シートを突くように配置されていても、その下地面を均すことなく、保護マットにより、遮水シートが保護されてその損傷を抑制することができる。
請求項3の発明では、遮水シート上に上載しなければならない押さえ荷重を従来よりも軽く設定することができ、遮水シート上の多数石材が法面を滑落しにくくなる。
請求項4の発明では、1回の敷設作業で済み、その敷設作業を容易に行うことができる。
請求項5の発明では、捨石傾斜堤護岸や混成堤護岸などの捨石マウンドは、1~500kg/個の範囲に含まれる捨石を積層して構築されており、本遮水構造を、この捨石マウンドの法面等に、その面を均すことなく、直接敷設することができる。その結果、捨石マウンドの法面等を均す作業や、捨石マウンドの法面に、新たに、捨石よりも粒径及び質量の小さい石材を捨石の間詰め材として積層してなる下地層を構築する作業を必要とせず、その護岸築造における作業効率を向上させることができる。
請求項6の発明では、保護マットは、長繊維不織布で構成され、その目付量が1200~2100g/m 2 の範囲で設定され、前記保護マットの内部には基布が配置され、該基布は、引張強度が1000N/5cm~3000N/5cmの範囲で、且つ伸び率が10%~50%の範囲である特性を有しているので、特に、シート敷設工程において、ラミネート加工シートを、基礎マウンドの処分場側の面に、その面を均すことなく敷設している。その結果、基礎マウンドの処分場側の面を均す作業が必要なく、また基礎マウンドの処分場側の面に沿って、基礎マウンドの捨石よりも、その粒径及び質量の小さい石材を捨石の間詰め材として積層してなる下地層を構築する作業も必要ないので、その作業効率を大幅に向上させることができる。
請求項7の発明では、機械式シート敷設機の回転軸を回転させることで、回転軸に巻き取られたラミネート加工シートを送り出して敷設するので、作業効率をさらに向上させることができる。
例えば、港湾域において、図1に示すように、浚渫土を埋立処分する海面土砂処分場10は、捨石傾斜堤護岸11や混成堤護岸により外海12と区画されている。本実施形態では、海面土砂処分場10は、捨石傾斜堤護岸11により外海12と区画されている。本発明の実施形態に係る遮水構造1は、上述した捨石傾斜堤護岸11の内側でその内部に使用される。
まず、地盤改良層構築工程を実施する。該地盤改良層構築工程では、海底の所定範囲に敷砂や砕石を投入して、薄層盛土を構築する。これは、次工程の地盤改良工程時に、原地盤を押え、原地盤の圧密時に排水を促進させるための盛土層を構築するものである(図示略)。
次に、地盤改良工程(例えばサンドコンパクションパイル)を実施する。該地盤改良工程は、海底地盤が軟弱層であるために護岸を上載した場合に護岸が沈下しないように、海底地盤の強度を増加させるために実施する。具体的に、地盤改良工程では、海底地盤にケーシングパイプ(図示略)によって砂の杭(図示略)を打ち込み、軟弱な粘土層内によく締まった砂の杭を一定の割合で強制的に配置することで、海底地盤の強度を増加させている。そして、上述した地盤改良層構築工程及び地盤改良工程により、図1に示す地盤改良層15が構築される。
次に、コンクリートブロック据付工程を実施する。該コンクリートブロック据付工程では、基礎マウンド16の上面にコンクリートブロック17を据え付ける。
次に、シート敷設工程を実施する。該シート敷設工程では、本遮水構造1である2層ラミネート加工シート5を、コンクリートブロック17の護岸内側の面から基礎マウンド16の護岸内側の法面(下地面20)に至る範囲に敷設する。このとき、当然ながら、2層ラミネート加工シート5の保護マット3が、基礎マウンド16の法面(下地面20)に接触するように敷設する。
なお、幅広加工シートを鋼管軸(図示略)に巻き取る際、2層ラミネート加工シートの保護マット3は、プレス加工や鋼管軸への巻き取り時の加圧等による押圧で保護マット3の密度を約400kg/m3とするとき、その厚さが約4mmに圧縮されるので、鋼管軸への巻き厚を薄くすることができる。その結果、同一径で2層ラミネート加工シート5の巻取量を増加させることができる。
次に、裏込層構築工程を実施する。該裏込層構築工程では、コンクリートブロック17の護岸内側の面に敷設された2層ラミネート加工シート5の部位から内側であって、上載層30の上方に、多数の裏込石(例えば1~70kg/個)を投入して積層し、所定高さの裏込層31を構築する。
また、これらの、傾斜堤護岸11内側の施工と並行して、傾斜堤護岸11外側に被覆層21及び消波ブロック層24を構築する。被覆層21に用いる石材や、消波ブロック層24の消波ブロックの規格は、護岸が構築される海域の海象条件により設計・設定される。一般的には、上述したように、被覆層21には、300kg/個~2t/個の被覆石が用いられる。また消波ブロック層24には、4t/個~32t/個の消波ブロックが用いられる。なお、これら被覆層21及び消波ブロック層24の詳細な施工方法の説明は省略する。
さらに、本実施形態に係る遮水構造1は、遮水シート2と保護マット3とを重ねて一体化される2層ラミネート加工シート5にて構成されているので、これを敷設する際1回の敷設作業で済むので、作業効率をさらに向上させることができる。
Claims (7)
- 多数の石材が配置される下地面に配置される遮水構造であって、
該遮水構造は、遮水シートと、該遮水シートと前記下地面との間に介装される保護マットと、を備え、
前記保護マットは、長繊維不織布で構成され、その目付量が1200~2100g/m2の範囲で設定され、
前記保護マットの内部には基布が配置され、
該基布は、引張強度が1000N/5cm~3000N/5cmの範囲で、且つ伸び率が10%~50%の範囲である特性を有することを特徴とする遮水構造。 - 前記保護マットは、その貫入抵抗力が2500N~5000Nの範囲である特性を有することを特徴とする請求項1に記載の遮水構造。
- 前記保護マットと前記下地面との間の摩擦係数は、0.4~1.0であることを特徴とする請求項1または2に記載の遮水構造。
- 前記遮水構造は、前記遮水シートと前記保護マットとが一体的にラミネート加工されてなる2層ラミネート加工シートにて構成されていることを特徴とする請求項1~3いずれかに記載の遮水構造。
- 前記下地面には、1~500kg/個の範囲に含まれる石材が多数配置されていることを特徴とする請求項1~4いずれかに記載の遮水構造。
- 海面処分場を外海と区画する護岸の施工方法であって、
海底に基礎マウンドを構築するマウンド構築工程と、
前記基礎マウンドの処分場側の面を均すことなく、当該面に沿って、遮水シートと保護マットとを重ねて一体化したラミネート加工シートを敷設するシート敷設工程と、
前記ラミネート加工シートの上面に、多数の石材を積層してなる上載層を構築する上載層構築工程と、を備え、
前記保護マットは、長繊維不織布で構成され、その目付量が1200~2100g/m 2 の範囲で設定され、
前記保護マットの内部には基布が配置され、
該基布は、引張強度が1000N/5cm~3000N/5cmの範囲で、且つ伸び率が10%~50%の範囲である特性を有することを特徴とする護岸の施工方法。 - 前記シート敷設工程では、前記ラミネート加工シートを巻き取り、または送り出す回転軸を有する機械式シート敷設機を使用することを特徴とする請求項6に記載の護岸の施工方法。
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