JP7292272B2 - 体臭の処置又は予防に用いるチロスリシン及びそのための製剤 - Google Patents

体臭の処置又は予防に用いるチロスリシン及びそのための製剤 Download PDF

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Description

本発明は、ヒト体臭の処置及び/又は予防のための、好ましくは局所表層適用並びに/又は好ましくは創傷のない皮膚及び/若しくは粘膜への適用によるチロスリシンの治療的若しくは非治療的使用に関する。本発明はさらに、ヒト体臭の処置及び/又は予防のための、チロスリシン及び角質溶解薬を含む、治療的、好ましくは医薬組成物、又は非治療的、好ましくは美容組成物に関する。同様に本発明は、チロスリシン及び角質溶解薬を含むキット、並びにチロスリシンを含むフットウェア用品にも関する。
特に不快な匂いのするヒト体臭という形の体臭は、特に皮膚の表面、特に、足若しくは腋窩又は例えば股間部(鼠径部)若しくは乳房域下(乳腺下)の十分に通気されない皮膚のひだ(間擦部)から発するか、或いは粘膜、例えば口腔粘膜又は腟粘膜から発し得る。不快と知覚される上記タイプ又は起源の体臭は、現在の知識によれば、一般的に細菌定着及び/又は特定細菌の代謝産物によって引き起こされ及び/又は促進され及び/又は誘発される。
皮膚の表面からの創生の場合、不快と知覚される体臭は、特に発汗によって、特に増大した若しくは過剰な発汗によって有利になるか又は促進される。皮膚の表面に定着するいくつかの微生物、特に皮膚の構成要素を分解する細菌の代謝産物及び発汗で放出された他の物質がこの体臭の形成に重要な役割を果たすのは明らかである。細菌叢の正確な組成及び量が臭い放出のタイプ及び程度に影響し得るようでもある。対照的に、たとえあったとしても、新たに生じた未分解汗からは少量の臭いしか発しない。
皮膚の表面における望ましくない臭いの形成は、激しい乃至過剰な発汗及び十分に通気されていない衣類のような影響因子によって有利になるか又は促進される。過剰な発汗は、用語「多汗症」、特に用語「原発性局所多汗症」としても知られている。足領域の過剰な発汗は、用語「足底多汗症」及び「ペディス(pedis)/ペドゥム(pedum)多汗症」によっても知られている。腋窩領域の過剰な発汗は、用語「腋窩多汗症」によっても知られている。
過剰な発汗は、「臭汗症」として知られる現象と関連することが多く:臭汗症は、悪臭のある発汗作用を指し、高度に生じた汗が皮膚の角質層を常に濡らし、その中に存在する微生物フローラの増殖を促進する特異タイプの多汗症である。角質層内のケラチンの分解が分解産物、例えば短鎖脂肪酸及びアミンをもたらし、これらは前記病原菌フローラ内の特定病原菌によってさらに代謝されて種々の二次産物を与え得る。これらの病原菌には複数の代謝経路を持つように思われるものがあり、そのいくつかの経路は特定代謝産物の発生に関して普通でなく:1つの特性は、例えば、いくつかの微生物の場合に観察されるグルタチオンよりはむしろマイコチオールの合成である。さらに、揮発性(特に短鎖)有機チオールも前記病原菌フローラ内のいくつの病原菌の代謝産物として生じるように思われる。揮発性有機チオールは、ヒトが特に不快であると、場合によってはむかつくと知覚する臭いを有することが多く、従って特に鼠径部、腋窩及び足、例えば足趾間の間隙において不快であると知覚される体臭にかなり寄与する可能性がある。
アポクリン腺から生じるアポクリン汗又は皮脂は細菌によって分解され、分解産物又は代謝産物の組成に応じて変動し得る顕著な臭いをもたらす。「アポクリン分泌」は、一般的に周囲頂端細胞質を有する分泌小胞が細胞膜部分によって腺細胞からピンチオフされるときのプロセスを意味すると理解されている。
臭汗症の現象は、「アポクリン臭汗症」及び「エクリン臭汗症」というサブカテゴリーに区別可能である。エクリン腺は、それらの分泌物を清澄面(例えば皮膚又は消化管)に放出し、分泌時に光学顕微鏡で同定可能な細胞質の損失なしで分泌物を形成する(例えば小発汗腺)。
アポクリン臭汗症は、主にアポクリン腋窩汗腺による汗の顕著な分泌を指す。次にアポクリン汗の有機成分が細菌によって分解されて不快な匂いのする代謝産物を与える。不十分な衛生状態がアポクリン臭汗症の発生を促す。それは主に性成熟後に起こる。
エクリン臭汗症は、様々な原因によるエクリン汗の分泌の結果として生じる不快な臭いを指す。角質原性(keratogenic)エクリン臭汗症のサブカテゴリーは、過剰な多汗症に至るまでのそれを含めた多汗症が最上皮膚層(表皮の最上層;角質層)の軟化をもたらし、これが次に細菌によって分解され、その後に臭いが形成される状態を指す。この現象は「臭多汗症(bromhyperhidrosis)」としても知られている。角質原性エクリン臭汗症は、特に若年及び中年成人の間で発生し、子供、特に男児で発生することもある。特定の病変領域は足の底(足底(plantary))の領域、手の表面(手のひら(palmary))及び間擦部である。
足から発する不快であると知覚される体臭の1つの原因は、十分に通気されないフットウェアである。例えば、窮屈で十分に通気されない靴の長時間の着用後に、蓄積水分によって腫れ上がり、部分的に浸柔したうね状に隆起した皮膚(特に皮膚のより高度にストレスを受けた部分の)には、角質皮膚の窪み状病変があることが多く、それは顕微鏡で拡大すると、表在性圧痕のように見えるか又は穴の開いたクレーター様外観を有する。これらの皮膚の病変は「ピット」とも呼ばれる。これらの知見は「角化腫サルカタム(Keratoma sulcatum)」、「圧痕角質溶解(pitted keratolysis)」又は「足底圧痕(plantar pitting)」としても知られている。表在性角質皮膚層の摩滅は、例えば標準的擦過によって一時的に防ぐことができるが、一般的に足から発する不快な体臭を完全に排除することはできない。上記ピットは常に再発する。
患者は、上述したように生じた自分自身の体臭が非常に過酷であると感じて、心理的問題にまで進展することがある。多くの場合患者は1日数回洗浄するけれども、「不快な臭いがする」という考えは、極端な場合には臭いを特定形態の異形症と妄想認識してしまうことがある。
不快と知覚される体臭、特に足又は腋窩から発する体臭の処置の種々の手段及び方法が既に提案されている。衛生状態の改善及びよく通気した衣類の使用のみならず、これらには、体の患部を洗浄するための抗菌石鹸及びローション(例えば、活性成分トリクロサンを含有することが多い);例えば、チャノキ油を用いる定型的なフットバス;例えば三塩化アルミニウム等のアルミニウム塩を含有する脱臭剤及び制汗剤;例えば酸化亜鉛、亜鉛及び/又は芳香剤を含有する普通に汗を乾かすフットクリーム又はパウダーの使用;芳香剤を含有する靴脱臭剤又は足スプレー;例えば、酸化亜鉛、炭酸ナトリウム、活性炭及び/又はスギ材等の乾燥剤で改変したインソール;紫外線による靴の滅菌;天然ウールソックス、例えばメリノウールソックスの着用、並びに/或いは特定栄養補助食品、例えば亜鉛の使用が含まれる。
しかしながらこれらの公知手段及び方法は、体臭の速効性、持続性並びに/又は長期的処置及び/若しくは予防には種々の理由で適していない。上記ほとんどのケアでは、定期的な通常は毎日の処置又は適用が必要である。上記例では、少なくとも長期間にわたって、その原因を排除しなければ単に不快な臭いがマスクされるに過ぎない場合がある。
従ってヒト体臭、好ましくは皮膚の表面から発する体臭の即効性及び持続性処置用の組成物が必要である。また上記組成物は、好ましくは如何なる抗生物質耐性をも引き起こさないか又は促進せず、かつ良好な耐容性を示すべきである。
チロスリシン(CAS RN:1404-88-2;例えばエントリー01/2005:1662による欧州薬局方の定義及び記述をも参照されたい)は、グラミシジン及びチロシジンの群からの種々の抗細菌的及び部分的に抗真菌的に活性な直鎖状及び環状ポリペプチドの混合物であり;加えて、さらなる構造的に関連するポリペプチドが少量存在する。チロスリシンは、「ブレビバチルス・ブレビス・ズボス(Brevibacillus brevis Dubos)」の発酵ブロスから得ることができる。それはポリペプチド抗生物質に割り当てられ、これにはアクチノマイシン、バシトラシン及びポリミキシンも含まれる。その抗細菌作用モードによれば、チロスリシンは、種々の微生物の細胞膜を不可逆的に破壊する。そういう意味では、それは真核生物で知られる抗菌ペプチド(「宿主防御ペプチド」とも呼ばれる)、例えばデフェンシン及びカテリシジンと同様である。数十年に及ぶチロスリシンの使用にもかかわらず、他の抗生物質の場合のように耐性の進化は未だ知られていない。
チロスリシンは、嚥下困難を伴う咽頭炎及び咽頭痛の場合、咽頭及び喉頭の炎症の場合、並びに口腔粘膜及び歯肉の炎症の場合の咽喉錠剤の形態で局所的に活性な抗生物質として既に使用されている。
同様に小程度の滲出を伴う細菌重複感染による小部位の表在性皮膚創傷、例えば裂傷、引っ掻き傷又は擦り傷の処置を緩和するためのチロスリシンの使用も既に知られている。
チロスリシンの公知使用の概要は、例えば、C. Lang et al., Pharmazie 71 (2016) 299-305で見つけることができる。
文献DE 2316597は、チロスリシンを含め、抗菌組成物として、例えば火傷の表面処置のため、組織又は皮膚の中へ及びそれを通して種々の薬理活性物質の浸透を増強できる皮膚適用製剤について記載している。記載製剤は、糖エステル又は糖エーテルをスルホキシド又はホスフィンオキシドと組み合わせて含有する。
文献DE 36 04 865 A1は、とりわけチロスリシンを含有し、重複感染皮膚疾患の場合の処置に適している皮膚化粧品について記載している。
文献EP 0 355 536 A2は、フレキシブルな親水性ゲルフィルム並びにその製造方法及び使用方法について記載している。チロスリシンは、ゲルフィルムの頬側投与の使用例の1つとして言及されている。
文献WO 99/061011は、皮膚の伝染性軟属腫の処置を含めた特定のウィルス感染症の処置のためのチロスリシンの使用について記載している。
独国特許商標庁は、本出願の優先出願について下記先行技術を見出した:
US 2007 / 0 292 355 A1及び
Knols B.G.J.: On human odor, malaria mosquitoes, and Limburger cheese. In: The Lancet., Vol. 348, 1996, Nov. 9, 1322。
本発明の主目的は、ヒト体臭、好ましくは皮膚の表面から発するヒト体臭の処置及び/又は予防に用いる治療的又は非治療的組成物であって、先行技術を超えるさらなる利点を有する組成物を提供することだった。
本発明のさらなる目的は、ヒト体臭、特に皮膚の表面から発するヒト体臭の処置及び/又は予防での使用に適した治療的又は非治療的、好ましくは美容組成物を提供することだった。本発明の特定のさらなる目的は、たとえあったとしても少しの固有臭しか持たない上記治療的又は非治療的、好ましくは美容組成物を提供することであった。
本発明のさらなる目的は、ヒト体臭、特に皮膚の表面から発するヒト体臭の処置及び/又は予防での使用に適したキットを提供することだった。
本発明、並びに本発明に基づいて好ましい本発明の好ましいパラメーター、特性及び/又は構成要素の組み合わせについては、添付の特許請求の範囲で詳細に規定及び/又は定義する。
本発明の具体的及び/又は好ましい実施形態並びに本発明に係るその組み合わせについてさらに詳細に後述する。特に断りのない限り、本発明の好ましい態様、パラメーター又は実施形態は、本発明の他の態様、パラメーター又は実施形態、特に他の好ましい態様、パラメーター又は実施形態と組み合わせることができる。それぞれ互いに好ましい態様、パラメーター又は実施形態の組み合わせは、特に断りのない限り、同様に本発明のそれぞれ好ましい態様、パラメーター又は実施形態をもたらす。
チロスリシンの本発明の使用又は適用について記載するか又は本発明との関連で好ましいとして記載する実施形態、態様、パラメーター若しくは特性は、それぞれ本発明の組成物又はその使用若しくは適用、本発明のキット及びその使用、並びに本発明のフットウェア用品にも相応に又は変更すべきところは変更して適用可能である。
詳細に規定される実施形態、構成要素又は特徴を「含む」又は「含有する」チロスリシンの新規使用若しくは適用、本発明のチロスリシン含有組成物又はその使用若しくは適用、本発明のキット又はその使用、本発明の方法及び本発明のフットウェア用品について述べる場合には、いずれの場合も狭い状況で理解すべき対応する定義をも開示されるものとし、チロスリシンの前記使用若しくは適用、本発明のチロスリシン含有組成物又はその使用若しくは適用、本発明のキット又はその使用、本発明の方法及び本発明のフットウェア用品は、それぞれ詳細に規定されたこれらの実施形態、構成要素又は特徴から成る。
今や本発明の主目的及びさらなる目的及び/又は一部の目的は、ヒト体臭の処置及び/又は予防のための、チロスリシン及び/又は本発明のチロスリシン含有組成物の治療的、好ましくは医薬的、若しくは非治療的、好ましくは美容的使用によって達成されることが分かった。
チロスリシンの上記発明に係る使用であって、体臭が細菌定着及び/若しくは細菌の代謝産物及び/若しくは発汗によって引き起こされ及び/若しくは促進され及び/若しくは誘発され、並びに/又は体臭が上記現象の1つ以上に関連する使用が好ましい。
体臭が皮膚の表面、好ましくは足及び/若しくは腋窩及び/若しくは間擦部から発し、並びに/又は体臭が粘膜、好ましくは口腔粘膜及び/若しくは腟粘膜から発する、本発明の使用又は本発明の好ましい使用も好ましい。ここで間擦部には好ましくは鼠径部及び/若しくは乳房部下(乳腺下)、好ましくは女性の乳房部下の皮膚の表面、並びに/又は足趾間の間隙の十分に通気されない領域が含まれる。
同様に、体臭が皮膚の表面、好ましくは足及び/若しくは腋窩及び/若しくは間擦部、さらに好ましくは足の間擦部を含めた足から発する、本発明の使用又は好ましいとして上述した本発明の使用が好ましい。
体臭が、皮膚の表面、好ましくは足及び/又は腋窩及び/又は間擦部から発する場合、過剰な発汗の場合、好ましくは多汗症、好ましくは原発性局所多汗症、足底多汗症、腋窩多汗症及び/又は足多汗症(Hyperhidrosis pedis);溝角化腫(Keratoma sulcatum)(「足底圧痕(plantar pitting)」又は「圧痕角質溶解(pitted keratolysis)」とも呼ばれる、上記参照)並びに臭汗症、好ましくはアポクリン臭汗症、エクリン臭汗症及び/又は角質原性エクリン臭汗症;並びに上記現象の混合形態から成る群より選択される現象に起因し得る過剰な汗の存在下におけるチロスリシンの本発明の使用が特に好ましい。
適用が局所的及び表面的であり、並びに/又は適用が創傷のない皮膚及び/若しくは創傷のない粘膜、好ましくは創傷のない皮膚へのものである、本発明の使用又は好ましいとして上述した本発明の使用も好ましい。
本発明の状況の「創傷のない皮膚」は、皮膚が好ましくは未損傷であり、特にいずれの表面創傷、例えば裂傷、引っ掻き傷又は擦り傷をも持たないことを意味する。対照的に、疣贅、角質化(hornification)及び/又は爪真菌症は、本発明の状況では、「創傷のない皮膚」に包含されない。相応に及び変更すべきところは変更して、本発明の状況の「創傷のない粘膜」は、粘膜が好ましくは未損傷であることを意味する。明確化の目的で、皮膚への比較的小さい面積の創傷、例えば比較的小さい裂傷、引っ掻き傷又は擦り傷等は、純粋に医学的観点から、ヒト体臭の処置及び/又は予防のためのチロスリシンの治療的若しくは非治療的使用に関して何の問題もなく、本発明の上記使用又は適用に対して如何なる妨害又は禁忌をも構成しないことを強調しなければならない。
本発明の状況の「局所表面的使用又は適用」は、チロスリシン活性成分が、好ましくは非経皮的(non-percutaneous)及び/又は非全身的及び/又は非経皮的(non-transdermal)様式で、すなわち皮膚を経て体内、例えば血流又はリンパ循環内へ取り込むことによってではなく、すなわち皮膚及び/又は粘膜を通ってチロスリシンの吸収することによってではなく作用することを意味する。しかしながら、本発明の局所的及び/又は表面的適用又は使用は、最上皮膚層又は表皮層(角質層)及びおそらく真下の皮膚層へさえのチロスリシンの浸透を含むことになる。
社内研究において、1~7日の範囲、例えば2~7日の範囲、例えば3~7日の範囲、一般的に5~6日の範囲の一定期間(「処置期間」)のにわたる1日少なくとも1回のチロスリシン含有組成物の局所的表面適用の場合、不快と知覚される体臭は顕著に低減され、驚いたことに永久的にさえ排除されることが分かった(「成功適用」)。
さらに、調査した相当数の事例において、不快と知覚される体臭の顕著な低減又は排除さえも、典型的にチロスリシン含有組成物の適用終了後、7~14日の範囲、多くの場合に7~21日の範囲さえ、相当数の例で7~28日の範囲さえ、場合によっては7~30日の範囲さえの長期(「成功期間」)にわたって持続することが分かった。従ってこの場合もやはり成功期間が経過した後にだけ、ほとんどの場合、先行処置期間の終結後7日経過した後、複数の場合、先行処置期間の終結後14日経過した後、多くの場合、先行処置期間の終結後21日経過した後、場合によっては先行処置期間の終結後28日経過した後にだけ、チロスリシン含有組成物による反復適用が必要とされた。
本発明は、ヒト体臭の処置及び/又は予防に用いるチロスリシンにも関する。ここでチロスリシンは、好ましくは後述する本発明の組成物の構成要素である。
チロスリシンの本発明の使用について上述した本発明の全ての構成及び組み合わせは、いずれの場合も好ましいとして規定した構成及び組み合わせを含め、本発明の上記適用のためのチロスリシンに関しても無制限に及び適切な場合には変更すべきところは変更して適用可能である。
本発明は、ヒト体臭の治療的若しくは非治療的、好ましくは美容的処置及び/又は予防方法であって、チロスリシン又はチロスリシン含有組成物、好ましくは後述する本発明の組成物が、局所的及び表面的に好ましくは創傷のない皮膚及び/又は好ましくは創傷のない粘膜に適用される方法にも関する。上記適用は、好ましくは創傷のない皮膚へのものであるのが好ましい。上記適用又は好ましい適用は、治療的又は非治療的、好ましくは美容的に活性な用量で行うのが好ましい。
チロスリシンの本発明の使用について上述した本発明の全ての構成及び組み合わせは、いずれの場合も好ましいとして規定した構成及び組み合わせを含め、本発明の上記方法に関しても無制限に及び適切な場合には変更すべきところは変更して適用可能である。
いずれの場合もヒト体臭の処置及び/又は予防のための、チロスリシ及び/又はチロスリシンを含有する、好ましくは本発明の組成物(好ましくは後述するとおり)の本発明の上記方法及び/又は本発明の使用及び/又は本発明の適用は、長期間にわたってでさえ原則として毎日適用、好ましくは1日1回又は2回適用に適している。
チロスリシ及び/又はチロスリシンを含有する、好ましくは本発明の組成物の本発明の方法及び/又は本発明の使用及び/又は本発明の適用の有利な特性のため、特にヒト体臭の即効性及び持効性処置又は予防のため、多くの場合に低頻度適用のみが必要とされる。
いずれの場合もヒト体臭の処置及び/又は予防のための、チロスリシ及び/又はチロスリシンを含有する、好ましくは本発明の組成物(好ましくは後述する)の本発明の上記方法及び/又は本発明の使用及び/又は本発明の適用であって、
チロスリシン及び/又は好ましくは本発明のチロスリシン含有組成物(好ましくは後述するとおり)が、
好ましくは1~7日の範囲、好ましくは2~7日の範囲、さらに好ましくは3~7日の範囲、最も好ましくは5~6日の範囲の処置期間又は第1の処置期間にわたって、
1日少なくとも1回、好ましくは1日2回、さらに好ましくは朝1回及び夜1回で1日2回、局所的及び表面的に適用され、
処置期間が好ましくは7日毎を超える頻度では繰り返されず、さらに好ましくは14日毎を超える頻度では繰り返されず、
及び/又は
適用が好ましくは創傷のない皮膚及び/又は創傷のない粘膜へのものである、
方法が好ましい。
本発明の上記好ましい方法及び/又は本発明の上記好ましい使用及び/又は本発明の上記好ましい適用の好ましい実施形態では、チロスリシン及び/又は好ましくは本発明のチロスリシン含有組成物は、第1の処置期間(上記定義どおり又は好ましいとしての上記定義どおり)後に、
好ましくは1~4日の範囲、さらに好ましくは2~3日の範囲の第2の又はさらなる処置期間(「再発予防」)にわたって、
1日少なくとも1回、好ましくは1日2回、さらに好ましくは朝1回及び夜1回で1日2回、局所的及び表面的に適用され、
第2の又はさらなる処置期間は、いずれの場合も第1の又は先行する処置期間の最後から計算して好ましくは30日毎を超える頻度では繰り返されず、さらに好ましくは21日毎を超える頻度では繰り返されず、最も好ましくは14日毎を超える頻度では繰り返されず、
及び/又は
適用は好ましくは創傷のない皮膚及び/又は創傷のない粘膜へのものである。
好ましくは、本発明の上記使用及び/又は適用及び/又は本発明の上記方法の状況において、チロスリシン又はチロスリシン含有組成物は、通例の投与形態で局所的及び表面的に適用され得る。好ましくは創傷のない皮膚表面への適用に適した媒体の例は以下のとおりであり、これら自体周知である:クリーム、ゲル、ローション、粉末、粉末スプレー、ロールオン製剤、軟膏、フォーム、スプレー、スティック及びチンキ。好ましくは創傷のない粘膜への適用に適した媒体の例は、口腔粘膜の場合、以下のとおりであり、これら自体周知である:ボンボン、トローチ(pastille)、ロレンジ剤、舌下錠、バッカル錠、糖衣錠又は洗口液若しくは含嗽剤。好ましくは創傷のない粘膜への適用に適した媒体の例は、腟粘膜の場合、以下のとおりであり、これら自体周知である:クリーム、ゲル、ローション、粉末、粉末スプレー、軟膏、フォーム、スプレー、チンキ、リンス液又は坐剤。
本発明はさらに、好ましくはヒト体臭の処置及び/又は予防に用いる、好ましくは抗菌有効量のチロスリシンと、好ましくは角質溶解有効量の少なくとも1種の角質溶解薬とを含む、治療的、好ましくは医薬組成物、又は非治療的、好ましくは美容組成物にも関する。本発明の好ましい組成物は、臭いが中性である。対照的に、ヒト体臭の処置及び/又は予防のための多くの先行技術の組成物、例えば脱臭剤及び制汗剤は、多少なりとも固有の臭いを有する。
本発明の組成物は、好ましくはヒト体臭の処置及び/又は予防であって、体臭が皮膚の表面、好ましくは足及び/又は腋窩及び/又は間擦部から発する処置及び/又は予防において、チロスリシンの本発明の使用の状況又は「ヒト体臭の処置及び/又は予防に用いるチロスリシン」という本発明の態様の状況での使用に適しており、それを意図している。
何ら正確さを保証するものではないが、角質溶解薬の作用は、少なくとも最上皮膚層、好ましくは表皮の最上層(角質層)が、最初に、たとえあったとしても、わずかな皮膚残部が、細菌等の微生物による分解に利用できるように、及び第二に、不快と知覚される体臭が発する皮膚の表面又は部分へのチロスリシン活性成分の局所作用が促進、助長され及び/又は実際に有効になるように、(部分的に)溶解することであると想定される。
本発明の上記組成物において、角質溶解薬は、好ましくはα-ヒドロキシ酸、好ましくはグリコール酸、マンデル酸及び/又は乳酸;アシトレチン;アダパレン;アラントイン;酸化アルミニウム;アゼライン酸;過酸化ベンゾイル;尿素;イソトレチノイン;モノクロロ酢酸;モトレチニド;レチノイド;サリチル酸;シェール油;二硫化セレン;タザロテン;タール;トレチノイン及び上記角質溶解薬の混合物から成る群より選択される。本発明によれば、角質溶解薬として尿素が特に好ましい。
組成物の総質量に基づいて、0.01質量%~0.5質量%の範囲内、好ましくは0.05質量%~0.2質量%の範囲内の量でチロスリシンが存在し、
及び/又は(好ましくは「及び」)
組成物の総質量に基づいて、0.5質量%~20.0質量%の範囲内、好ましくは1.0質量%~15.0質量%の範囲内、さらに好ましくは3.0質量%~12.0質量%の範囲内の量で尿素が存在する、
本発明の組成物又は好ましいとして上述した若しくは後述する本発明の組成物が好ましい。
さらに1種以上のポリエチレングリコール(以降「PEGs」とも称する)及び/又はプロピレングリコールを含む、本発明の組成物又は好ましいとして上述した若しくは後述する本発明の組成物が好ましい。本発明の該組成物は、特に他の構成要素と調剤するときに有利なことに臭いが中性である可能性があり(無臭);該組成物が特に好ましい。
本発明の組成物又は本発明の好ましい組成物に用いる好ましいポリエチレングリコールは、好ましくはサイズ排除クロマトグラフィーによって決定される平均相対分子質量が200~12000の範囲、好ましくは200~8000の範囲、最も好ましくは200~6000の範囲であるポリエチレングリコールの群より選択される。特に好ましいタイプのポリエチレングリコールは、PEG 300、PEG 400、PEG 600、PEG 1500、PEG 2000、PEG 3000及びPEG 4000から成る群より選択され、当業者に通例の様式の数字は、それぞれ平均相対分子質量を示す。特定平均相対分子質量の1つのポリエチレングリコールタイプ、例えば 「PEG 300」又は「PEG 1500」を単独で使用することができ、或いはそれぞれ特定平均相対分子質量の2つ以上のポリエチレングリコールタイプの混合物、例えば「PEG 300」と「PEG 1500」の混合物を有利に使用することができる。適切な平均相対分子質量のポリエチレングリコールタイプ又はそれぞれ特定平均相対分子質量の2つ以上のポリエチレングリコールタイプの混合物の選択によって、様々な粘稠度又は粘度の本発明の組成物を作り出すことができ、それらが所望の最終用途(例えば軟膏として又はロールオン脱臭剤の充填物として)に適合するように本発明の組成物を作り出すことができる。
本発明の目的では、プロピレングリコール(1,2-ジヒドロキシプロパン)には、この化合物の全ての異性体、両光学活性化合物((R)-及び(S)-1,2-ジヒドロキシプロパン)並びにその混合物、特にラセミ体が含まれる。
組成物の総質量に基づいて15質量%~90質量%の範囲、好ましくは30質量%~90質量%の範囲、さらに好ましくは40質量%~90質量%の範囲の総量(ポリエチレングリコールに加えてプロピレングリコール)で、ポリエチレングリコール及び/又はプロピレングリコール(上述したとおり、いずれの場合も個々に又は互いに複数のポリエチレングリコールタイプの混合物及び/若しくはプロピレングリコールとの混合物として)を含有する本発明の組成物又は好ましいとして上述した若しくは後述する本発明の組成物が好ましい。
1種以上のポリエチレングリコール及び/又はプロピレングリコールを含む本発明の上記好ましい組成物は、多くの利点を有する。
例えば、組成物の総質量に基づいて、総量15質量%以上の1種以上のポリエチレングリコール及び/又はプロピレングリコールを含有する本発明の上記組成物は、抗菌又は防腐作用を有することができ、その結果、追加の防腐剤は一般的に不要であるか又は組成物に添加する必要がない。
組成物の安定性を高めるための由状粘稠度の発明組成物(油)は、褐色ガラス瓶中で調剤及び貯蔵するのが好ましく;軟膏の形態の発明組成物は、被覆された、好ましくはPVCフリーのアルミニウムチューブ中で調剤及び貯蔵するのが好ましい。
さらに、ポリエチレングリコール及びプロピレングリコールは非常の良好な適合性を有する。
社内実験では、ポリエチレングリコール及び/又はプロピレングリコールを含有する本発明の組成物においてチロスリシン活性成分の損傷につながる恐れのある尿素分解(おそらく緩徐な発生)の如何なる可能性のあるリスクも結果として生じる組成物のpH値の上昇も起こらないか又は観察されないことも分かった。対照的に、本発明の上記好ましい組成物は、長期間に及んでも安定していた。
本発明の状況でのプロピレングリコールの使用のさらなる利点は、浸透増強作用であり、これは尿素の上記有利な角質溶解作用が促進又は増強され得ることを意味する。
従って、チロスリシン及び尿素に加えて、単独でポリエチレングリコール及び/又はプロピレングリコールを含む本発明の組成物又は好ましいとして上述した若しくは後述する本発明の組成物が特に好ましい。
多くの場合、好ましくはポリジメチルシロキサン、ポリエチレンオキシド、ポリソルベート及びその混合物から成る群より選択される湿潤剤をさらに含有する本発明の組成物又は好ましいとして上述した若しくは後述する本発明の組成物も好ましい。これに関連して特に好ましい湿潤剤は、名称ジメチコン(INN)、CAS RN 9006-65-9によっても知られているポリジメチルシロキサン(PDMS)である。
同様に多くの場合、さらに皮膚適合性pH調節剤、好ましくは緩衝系、さらに好ましくは7.1~8.5の範囲、好ましくは7.5~8.0の範囲にpHを調整又は緩衝するのに適した緩衝系、例えばそれら自体周知の下記緩衝液:リン酸緩衝液、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝液(トロメタモールとも呼ばれる)又はホウ酸緩衝液を含有する本発明の組成物又は好ましいとして上述した若しくは後述する本発明の組成物が好ましい。角質溶解薬として尿素を含有する本発明の組成物は、好ましくは緩衝系によって安定化される8.0以下のpHを有するのが好ましい。
同様に、好ましくはデナトニウム誘導体、さらに好ましくは安息香酸デナトニウム及びサッカリン酸デナトニウムから成る群より選択される変性剤をさらに含有する本発明の組成物又は好ましいとして上述した若しくは後述する本発明の組成物が好ましい。
本発明の組成物又は好ましいとして上述した若しくは後述する本発明の組成物は、好ましくは局所組成物、さらに好ましくはクリーム、ゲル、ローション、粉末、粉末スプレー、油、ロールオン製剤、軟膏、フォーム、スプレー、スティック及びチンキから成る群より選択され、さらに好ましくはクリーム、ゲル、ローション、粉末、粉末スプレー、油、ロールオン製剤、軟膏及びスプレーから成る群より選択される形態の局所組成物である。
本発明により好ましい足への使用又は適用のためには、再発予防目的での使用を含め、クリーム、粉末、粉末スプレー、軟膏及びスプレーから成る群より選択される形態の本発明の局所組成物が好ましい。この文脈では、クリーム、軟膏又は粉末の形態の本発明の局所組成物が特に好ましい。この文脈ではクリーム又は軟膏の形態の本発明の局所組成物が最も好ましい。
本発明により好ましい腋窩又はその下での使用又は適用のためには、再発予防目的での使用を含め、ゲル、ローション、粉末、油、ロールオン製剤、フォーム、スプレー及びスティックから成る群より選択される形態の本発明の局所組成物が好ましい。この文脈では、クリーム、軟膏、油又はロールオン製剤の形態の本発明の局所組成物が特に好ましい。
粘膜への使用又は適用のためには、クリーム、ゲル、ローション、粉末、粉末スプレー、軟膏、フォーム、スプレー、スティック及びチンキから成る群より選択される形態の本発明の局所組成物が好ましい。この文脈では、クリーム、ゲル、軟膏、フォーム又はスプレーの形態の局所組成物が特に好ましい。
本発明は、いずれの場合もヒト体臭の処置及び/又は予防のため、好ましくは体臭が皮膚の表面、好ましくは足及び/又は腋窩及び/又は間擦部から発する、ヒト体臭の処置及び/又は予防における本発明の組成物若しくは好ましいとして上述した本発明の組成物及び/又は本発明の局所組成物若しくは好ましいとして上述した本発明の局所組成物の使用にも関する。
チロスリシンの使用について上述した本発明の全ての構成及び組み合わせは、いずれの場合も好ましいとして上述した構成及び組み合わせを含め、無制限に及び適切な場合には変更すべきところは変更して、いずれの場合もヒト体臭の処置及び/又は予防のための、本発明の組成物若しくは本発明の好ましい組成物及び/又は局所組成物の上記使用にも当てはまる。
同様に本発明は、いずれの場合もヒト体臭の処置及び/又は予防に用いる、本発明の組成物若しくは好ましいとして上述した本発明の組成物及び/又は本発明の局所組成物若しくは好ましいとして上述した本発明の局所組成物に関する。
チロスリシンの使用について上述した本発明の全ての構成及び組み合わせは、いずれの場合も好ましいとして上述した構成及び組み合わせを含め、無制限に及び適切な場合には変更すべきところは変更して、いずれの場合もヒト体臭の処置及び/又は予防のための、上記組成物及び/又は局所組成物にも当てはまる。
チロスリシン及び角質溶解薬、好ましくは尿素を含む、本発明の組成物若しくは好ましいとして上述した本発明の組成物の使用又は適用は、好ましくは皮膚若しくは角質皮膚の通気が不十分な部位並びに/或いは皮膚若しくは角質皮膚が腫れ及び/又は全体的若しくは部分的に浸柔し、病変を有し(特に「角化腫サルカタム」、「圧痕角質溶解」又は「足底圧痕」の場合、上記参照)及び/又は臭汗症、特に臭多汗症、アポクリン臭汗症、エクリン臭汗症及び/若しくは角質原性エクリン臭汗症の症状を有する部位における好ましくは皮膚の表面へのものである。従って足、特に足底及び/若しくは足趾間の間隙の皮膚の表面、手の表面及び/又は間擦部、最も好ましくは足、特に足底及び/若しくは足趾間の間隙の皮膚の表面における本発明の組成物又は本発明の好ましい組成物の使用又は適用が特に好ましい。
本発明は、以下の空間的に分離された構成要素:
a)抗菌有効量のチロスリシンを含む、局所投与に適した組成物、及び
b)いずれの場合も角質溶解有効量の少なくとも1種の角質溶解薬を含有する、局所投与に適した少なくとも1種の組成物
を含むキットにも関する。
「局所投与に適した組成物」は、好ましくはクリーム、ゲル、ローション、粉末、粉末スプレー、ロールオン製剤、軟膏、フォーム、スプレー、スティック及びチンキから成る群より選択され、さらに好ましくはクリーム、ゲル、ローション、粉末、粉末スプレー、ロールオン製剤、軟膏及びスプレーから成る群より選択される。本発明のキットの場合、用語「局所投与に適した組成物」には、意図したとおりに使用又は適用する前にまずすぐに使える形態又はすぐに使える組成物に変換しなければならないプレミックス及び前駆物質も含まれる。
一実施形態では、本発明は、ヒト体臭の処置及び/又は予防に用いる上記キット並びに/或いはヒト体臭の処置及び/又は予防のための本発明の上記キットの使用にも関する。
さらなる実施形態では、本発明は、ヒト体臭の処置及び/又は予防における上記適用又は使用のためのキットであって、適用が少なくとも成功期間に発汗と関連する体臭を低減し、好ましくは少なくとも成功期間に該体臭を排除するのに十分な処置期間にわたって、創傷のない皮膚に構成要素a)及びb)の好ましくは交互の適用を含むキットにも関する。本発明の状況における用語「処置期間」及び「成功期間」は、好ましくは(成功適用の記述に関連して)既に上述したのと同じ意味を有する。
本発明はさらに、抗菌有効量のチロスリシンを含むフットウェア用品、好ましくは靴インサート、インソール、ストッキング、ソックス若しくは中敷きに関する。
好ましくは、本発明の全ての態様(使用、適用、組成物、組成物の使用/適用;キット、キットの使用)においては、チロスリシンとは別に、さらなる活性抗菌成分(抗生物質)又は防腐成分を使用しないが、本発明に従って使用可能な角質溶解薬、好ましくは尿素は、本発明の状況で好ましくは避けるべき活性抗菌及び/又は防腐成分とみなすべきでない。単独の活性抗菌及び/又は防腐成分としてのチロスリシンの使用に関連する1つの利点は、本発明の体臭の処置が耐性菌の進化又は形成のリスクをほんのわずかしかもたらさないことである。
実施例:
後述する実施例は、本発明の範囲を限定することなく本発明を詳細に説明することを目的とする。
実施例1:チロスリシン及び角質溶解薬を含む本発明の組成物(軟膏)の作製
下表1に示す成分/構成要素をそれ自体既知の様式で互いに組み合わせて混合して、臭いが中性の外観を呈する均質外観の軟膏を与えた。
表1:本発明の軟膏の組成
Figure 0007292272000001
実施例1で作製される本発明の組成物(軟膏)は、体臭の影響を受ける足、特に足底の皮膚への適用に特に適している。
実施例2:チロスリシン及び角質溶解薬を含む本発明の組成物(油)の作製
下表2に示す成分/構成要素をそれ自体既知の様式で互いに組み合わせて混合して、無色かつ臭いが中性の外観を呈する均質外観の油を与えた。
表2:本発明の油の組成
Figure 0007292272000002
実施例2で作製される本発明の組成物(油)は、例えば、ロールオン脱臭剤の充填又は体臭の影響を受ける皮膚の部分、例えば足底若しくは腋窩若しくは間擦部への直接適用に適している。
実施例3:チロスリシン及び角質溶解薬を含む本発明の組成物(油)の作製
下表3に示す成分/構成要素をそれ自体既知の様式で互いに組み合わせて混合して、無色かつ臭いが中性の外観を呈する均質外観の油を与えた。
表3:本発明のさらなる油の組成
Figure 0007292272000003
実施例3で作製される本発明の組成物(油)は、例えば、ロールオン脱臭剤の充填又は体臭の影響を受ける皮膚の部分、例えば足底若しくは腋窩若しくは間擦部への直接適用に適している。
実施例4:体臭処置における試験対象へのチロスリシンの有効性を検証するための試験シリーズ
試験シリーズの開始前に、足の皮膚の表面から発する不快と知覚される体臭(「足臭」)に悩む22名のボランティア(「試験対象者」;14名の男性、8名の女性)を対象にして試験シリーズを行った。
試験対象者の足臭の強度を評価するため、試験管理者は、臭い評価の主観的尺度を採用し、これにより試験対象者を表4に示す下記群に分類した。
表4:足臭の強度に従う試験対象者の区分
Figure 0007292272000004
試験シリーズ参加の選定基準:
-表4の主観的尺度について少なくとも強度2の足臭
-足若しくは足底の皮膚が無傷で病理学的に変化していない(表面創傷又は損傷なし)。
試験シリーズ参加の除外基準:
-足(足裏、足底、足趾間の間隙)の皮膚への病理学的変化、例えば開放創、アレルギー性又は特発性皮膚疾患、潰瘍等;角化(hornification)、疣贅又は爪甲真菌症(onychomycoses)は除外基準でなかった。
試験シリーズの手順:
いずれの場合も6日にわたって(「処置期間」)、試験対象者に、右足の隆起した皮膚及び真皮との境界を越えて約5mmの全領域にわたって、足趾及び足趾間の間隙を含めて、チロスリシン含有組成物(「試験軟膏」、0.1%のチロスリシンを含有し、実施例1の組成に従う)を1日1回投与した。趾爪は適用から除外し、試験シリーズの開始前にできる限り短くした。試験軟膏の適用後、試験対象者の足は少なくとも12時間洗わなかった。
試験対象者は、試験シリーズの持続期間中及び試験シリーズの終了後の引き続く期間(30日)にわたって自分の身体の手入れ習慣を変えなかったが、試験シリーズの持続期間及びそれに続く期間は体臭処置のいずれの個人的な措置又は手段(本発明の処置以外)をも停止した。靴の装着は許されたが、素足歩行は、できる限り避けなければならなかった。
6日の各処置時には、試験軟膏の適用前に、試験管理者は足臭の強度を評価し、ランクを付けた(表2の尺度で)。試験軟膏の新たな適用前に、いずれの場合も処置の結果として又は処置中に望まれない病理学的な皮膚の変化が生じていないことを確認した。
試験結果:
処置期間完了直後に、下記結果が得られた(表4に従う足臭の強度に関する尺度値):
尺度値2の足臭を有する試験対象者の場合、処置2日目には、不快と知覚される如何なる足臭もほとんど知覚できなかった。
尺度値3~5の足臭を有する試験対象者の場合、不快と知覚(されたかもしれない)足臭の顕著な、いずれの場合も2~3の尺度値の低下が処置3日目から記録された。
処置5日目からは、いずれの試験対象でも尺度値2に相当する足臭より顕著な足臭は知覚されなかった。15名の試験対象者では、足臭の強度は処置期間終了直後に0又は1の尺度値により評価された。
いずれの試験対象でも望まれない副作用(例えば皮膚刺激又は臭いの望ましくない変化)は生じなかった。
試験軟膏による処置は、全ての試験対象について成功した;処置の失敗は確認されなかった。
処置期間が終了した後、引き続く28日間にわたって処置成功の持続期間に関して試験対象者を毎週調査した。これらの毎週調査の結果は、試験対象者の66%について処置が終了した後14日でさえ肯定的な処置結果がまだ持続していることだった。試験対象者の50%については、処置が終了した後21日でさえ肯定的な処置結果がまだ持続していた。
従って上記試験シリーズの記録された成果は、不快と知覚される体臭のチロスリシンによる処置は迅速に起こり、長期間にわったて持続し(一般的に≧14日)、成功する可能性が非常に高く(治療失敗は確認されなかった)、良好な耐容性を示すということである。
本発明は、以下の事項を含んでいるともいえる。
(付記1)
ヒト体臭の処置及び/又は予防のためのチロスリシンの非治療的使用。
(付記2)
ヒト体臭の処置及び/又は予防のためのチロスリシンの治療的使用。
(付記3)
前記体臭が、細菌定着及び/若しくは細菌代謝産物及び/若しくは発汗によって引き起こされ及び/若しくは促進され及び/若しくは誘発され並びに/又は前記体臭が、前記現象の1つ以上と関連している、付記1又は2に記載の使用。
(付記4)
前記体臭が、皮膚の表面、好ましくは足及び/若しくは腋窩及び/若しくは間擦部から発し、
並びに/又は
前記体臭が、粘膜、好ましくは口腔粘膜及び/若しくは腟粘膜から発する、
付記1~3のいずれか1項に記載の使用。
(付記5)
前記体臭が、皮膚の表面、好ましくは足及び/若しくは腋窩及び/若しくは間擦部、さらに好ましくは足の間擦部を含めた足から発する、
付記1~4のいずれか1項、好ましくは付記4に記載の使用。
(付記6)
適用が局所的及び表面的であり、
並びに/又は
適用が創傷のない皮膚及び/若しくは創傷のない粘膜、好ましくは創傷のない皮膚へのものである、
付記1~5のいずれか1項に記載の使用。
(付記7)
ヒト体臭の処置及び/又は予防に用いるチロスリシン。
(付記8)
好ましくは抗菌有効量のチロスリシンと、好ましくは角質溶解有効量の少なくとも1種の角質溶解薬とを含む、好ましくはヒト体臭の処置及び/又は予防のための、治療的、好ましくは医薬組成物、又は非治療的、好ましくは美容組成物。
(付記9)
前記角質溶解薬が、α-ヒドロキシ酸、好ましくはグリコール酸、マンデル酸及び/又は乳酸;アシトレチン;アダパレン;アラントイン;酸化アルミニウム;アゼライン酸;過酸化ベンゾイル;尿素;イソトレチノイン;モノクロロ酢酸;モトレチニド;レチノイド;サリチル酸;シェール油;二硫化セレン;タザロテン;タール;トレチノイン並びに上記角質溶解薬の混合物から成る群より選択される、付記8に記載の組成物。
(付記10)
前記角質溶解薬が尿素である、付記8又は9に記載の組成物。
(付記11)
チロスリシンが、前記組成物の総質量に基づいて、0.01質量%~0.5質量%の範囲内、好ましくは0.05質量%~0.2質量%の範囲内の量で存在し、
及び/又は
尿素が、前記組成物の総質量に基づいて、0.5質量%~20.0質量%の範囲内、好ましくは1.0質量%~15.0質量%の範囲内、さらに好ましくは3.0質量%~12.0質量%の範囲内の量で存在する、
付記8~10のいずれか1項に記載の組成物。
(付記12)
さらに1種以上のポリエチレングリコール及び/又はプロピレングリコールを含む、付記8~11のいずれか1項、好ましくは付記10に記載の組成物。
(付記13)
好ましくはクリーム、ゲル、ローション、粉末、粉末スプレー、油、ロールオン製剤、軟膏、フォーム、スプレー、スティック及びチンキから成る群より選択され、さらに好ましくはクリーム、ゲル、ローション、粉末、粉末スプレー、油、ロールオン製剤、軟膏及びスプレーから成る群より選択される形態の、付記7~11のいずれか1項に記載の局所組成物。
(付記14)
付記8~12のいずれか1項に記載の組成物及び/又は付記13に記載の局所組成物の、いずれの場合もヒト体臭の処置及び/又は予防のための使用。
(付記15)
以下の空間的に分離した構成要素:
a)局所投与に適しており、かつ抗菌有効量でチロスリシンを含む組成物、及び
b)局所投与に適しており、かついずれの場合も角質溶解有効量で少なくとも1種の角質溶解薬を含む少なくとも1種の組成物
を含むキット。
(付記16)
抗菌有効量のチロスリシンを含むフットウェア用品、好ましくは靴インサート、インソール、ストッキング、ソックス又は中敷き。
(付記17)
チロスリシン又はチロスリシン含有組成物を好ましくは創傷のない皮膚及び/又は好ましくは創傷のない粘膜に局所的及び表面的に適用する、ヒト体臭の非治療的、好ましくは美容的処置及び/又は予防方法。
(付記18)
チロスリシン又はチロスリシン含有組成物を好ましくは創傷のない皮膚及び/又は好ましくは創傷のない粘膜に局所的及び表面的に適用する、ヒト体臭の治療的処置及び/又は予防方法。

Claims (12)

  1. チロスリシン
    少なくとも1種の角質溶解薬
    を含み、
    前記角質溶解薬が尿素である、
    治療的は非治療的成物。
  2. チロスリシンが、前記組成物の総質量に基づいて、0.01質量%~0.5質量%の範囲内量で存在し、
    かつ/又は
    尿素が、前記組成物の総質量に基づいて、0.5質量%~20.0質量%の範囲内量で存在する、
    請求項1に記載の組成物。
  3. チロスリシンが、前記組成物の総質量に基づいて、0.05質量%~0.2質量%の範囲内の量で存在し、
    かつ/又は
    尿素が、前記組成物の総質量に基づいて、1.0質量%~15.0質量%の範囲内の量で存在する、
    請求項1に記載の組成物。
  4. さらに1種以上のポリエチレングリコール及び/又はプロピレングリコールを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 局所組成物であ、請求項1~のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 請求項1~のいずれか1項に記載の組成物であって、ヒト体臭の処置及び/又は予防用であ、組成物。
  7. 請求項1~のいずれか1項に記載の組成物であって、ヒト体臭の処置及び/又は予防用であり、前記体臭が、足の間擦部を含めた足から発する、組成物。
  8. 前記体臭が、細菌定着及び/若しくは細菌代謝産物及び/若しくは発汗によって引き起こされ及び/若しくは促進され及び/若しくは誘発され、並びに/又は、前記体臭が、前記現象の1つ以上と関連している、請求項1~のいずれか1項に記載の組成物。
  9. 適用が局所的及び表面的であり、
    かつ/又は、
    適用が創傷のない皮膚へのものである、
    請求項1~のいずれか1項に記載の組成物。
  10. 以下の空間的に分離した構成要素:
    a)局所投与に適しており、かつ抗菌有効量でチロスリシンを含む組成物、及び
    b)局所投与に適しており、かついずれの場合も角質溶解有効量で少なくとも1種の角質溶解薬を含む少なくとも1種の組成物
    を含み、前記角質溶解薬が尿素である、キット。
  11. 請求項1~のいずれか1項に記載のチロスリシン含有組成物を、の皮膚に局所的及び表面的に適用する、ヒト体臭の非治療的置及び/又は予防方法。
  12. 請求項1~のいずれか1項に記載のチロスリシン含有組成物を、の皮膚に局所的及び表面的に適用する、ヒト体臭の予防方法。
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