以下、本開示の一態様に係る実施の形態を、図面を参照して説明する。
3GPPでは、Internet of Things(IoT)向けの無線通信システム(例えば、端末(ユーザ装置:UE)の仕様)が検討されている。
基地局(例えば、eNodeB:eNB)は、端末から送信されるバッファ状態報告(Buffer Status Report:BSR)に基づいて、端末の上りリンク(Uplink:UL)のバッファ滞留量を管理する。
バッファ滞留量は、例えば、端末から基地局への送信を待機しているデータ量、別言すると、端末がバッファにおいて保持している上りデータ量であってよい。バッファ滞留量は、新たに送信予定のデータが生じた場合(例えば、上位レイヤにて送信予定のデータが発生した場合)に変化する。
バッファ滞留量は、上りデータを処理するレイヤ毎に測定されてもよい。バッファ滞留量は、例えば、上りリンクのPacket Data Convergence Protocol(PDCP)レイヤにおけるService Data Unit(SDU)の滞留量、上りリンクのRadio Link Control(RLC)レイヤにおけるSDUの滞留量、上りリンクのRLCレイヤにおけるProtocol Data Unit(PDU)の滞留量により表現されてもよい。
また、バッファ滞留量は、例えば、ベアラ毎の送信レート(又は、スループット)により表現されてもよい。或いは、端末の上りデータ滞留量は、例えば、Data Radio Bearer(DRB)のベアラの送信レート(又は、スループット)により表現されてもよい。或いは、バッファ滞留量は、所定の送信レートを上回る(或いは下回る)ベアラの数(又は、論理チャネル数)により表現されてもよい。
基地局は、管理するULのバッファ滞留量に応じて、端末にリソース割り当てを行う。
しかしながら、BSRでは、端末において変化するバッファ滞留量を即座に通知できないため、基地局は、端末のULのバッファ滞留量に基づいて、適切なリソース割り当てを行えない。そのため、端末の通信効率が低下する可能性がある。
例えば、3GPPにおいて検討されているNarrow band Internet of Things(NB IoT)では、端末(NB IoT UE)が、リソース割り当てを要求するScheduling Requestを基地局に送信する機能を有していない。そのため、端末において新たなデータが生じた場合、端末は、基地局との接続を確立するための手続(例えば、Random Access(RA) procedure)が実行される。RA procedureは、端末と基地局との間において制御信号の送受信を行って、接続を確立する処理である。そのため、接続が確立されるまでの間、端末において生じたデータの送信が遅延し、また、制御信号の送受信に係るシーケンスが無駄になる。
以下では、NB-IoTをサポートする基地局と端末との間のシーケンスの一例を説明する。
図1は、基地局と端末との間の処理の例を示すシーケンス図である。図1には、基地局と端末との間で送受信されるデータおよび制御情報と、端末のバッファ滞留量と、基地局が管理する端末のバッファ滞留量とが示されている。
S101にて、端末において100バイトのデータが生じる。この場合、端末のバッファ滞留量は、100バイトに更新される。
S102にて、端末は、バッファ滞留量が残り100バイトであることを示すBSRを基地局に送信する。ここで、基地局は、端末のバッファ滞留量が100バイトであると判断し、管理する端末のバッファ滞留量を100バイトに更新する。
S103にて、基地局は、端末に対するリソース割り当てに関するULグラント(UL grant)を送信する。ULグラントは、端末に割り当てたデータの送信機会を示す。基地局が管理する端末のバッファ滞留量は100バイトであるので、S103のULグラントでは、端末に対して、100バイトのデータを送信可能なリソースが割り当てられる。また、ULグラントでは、100バイトのデータを送信可能なリソースに加えて、BSRを送信可能なリソースが割り当てられてもよい。また、S103では、基地局は、管理する端末のバッファ滞留量を0バイトに更新する。
S104にて、端末は、バッファに保持していた100バイトのデータと、BSRとを基地局へ送信する。S104では、端末は、バッファに保持していた100バイトのデータを送信するので、BSRは、端末のバッファ滞留量が0バイトであることを示す。
S105にて、端末において50バイトのデータが生じる。この場合、端末のバッファ滞留量は、50バイトに更新される。
S106にて、端末が、新たに生じた50バイトのデータを送信するために、基地局との接続を確立するための手続(例えば、Random Access(RA) procedure)を実行する。
図1のS104に示すように、例えば、バッファ滞留量が0バイトであることを示すBSRを端末が基地局に通知した場合、基地局は端末のバッファ滞留量が0バイトであると判断する。この場合、基地局は、端末に対してデータの送信機会(例えば、リソース)を割り当てなくてもよいと判断し、S104以降では、ULグラントを送信することはない。
しかしながら、バッファ滞留量が0バイトであることを示すBSRの通知後に、S105のように、端末において、基地局に送信する新たなデータが生じる可能性がある。このような場合、基地局は、既述のように、端末との間の接続を確立するための手続が完了するまで、適切なリソース割り当てを行うことができない。そのため、端末において生じた新たなデータの送信が遅延する可能性がある。
本実施の形態では、端末のバッファ滞留量が0バイトであることを示すBSRの通知後の、基地局における制御を工夫することによって、端末が保持するデータの量の変化に応じたリソース割り当ての改善を図る。
[基地局及び端末の構成]
図2は、本実施の形態に係る基地局10の構成の一例を示すブロック図である。図3は、本実施の形態に係る端末20の構成の一例を示すブロック図である。
基地局10と端末20とは、NB-IoTの通信をサポートする。端末20は、端末20が有するバッファのバッファ滞留量を示すBSRを基地局10へ送信する。基地局10は、BSRに基づいて、端末20にリソースを割り当てる。そして、基地局10は、端末20に割り当てたリソースを示すULグラントを端末20に送信する。ULグラントでは、端末20に対するデータの送信機会を与える制御信号の一例であり、端末20が送信可能なデータ量が設定される。
図2に例示した基地局10は、例えば、送信部101と、受信部102と、制御部103と、を含む。
送信部101は、制御部103の制御により、下りリンク(Downlink:DL)信号を端末20へ送信する。DL信号には、チャネル品質情報、制御情報を含む制御チャネルの信号、データを含むデータチャネルの信号、又は、参照信号等が含まれてよい。また、DL信号には、ULグラントが含まれてよい。
受信部102は、制御部103の制御により、端末20から送信されるUL信号を受信する。UL信号には、チャネル品質情報、制御情報を含む制御チャネルの信号、データを含むデータチャネルの信号、又は、参照信号等が含まれてよい。また、UL信号には、BSRが含まれてよい。
制御部103は、送信部101における送信処理、及び、受信部102における受信処理を制御する。例えば、制御部103は、上位レイヤからデータおよび制御情報等を受信し、送信部101へ出力する。また、制御部103は、受信部102から受信したデータおよび制御情報等を上位レイヤへ出力する。
また、例えば、制御部103は、端末20との通信におけるリソースの割り当てを行う。例えば、制御部103は、BSRに基づいて、端末20のバッファ滞留量を管理する。そして、制御部103は、バッファ滞留量に応じて、リソースを割り当て、端末20に割り当てたリソース(データの送信機会)を示すULグラントを送信部101へ出力する。
図3に例示した端末20は、例えば、受信部201と、送信部202と、制御部203と、を含む。
受信部201は、制御部203の制御により、基地局10から送信されるDL信号を受信する。
送信部202は、制御部203の制御により、UL信号を基地局10へ送信する。
制御部203は、受信部201における受信処理、及び、送信部202における送信処理を制御する。例えば、制御部203は、上位レイヤからデータおよび制御情報等を受信し、送信部202へ出力する。また、制御部103は、受信部201から受信したデータおよび制御情報等を上位レイヤへ出力する。
また、例えば、制御部203は、DL信号に含まれるULグラントに基づいて、端末20が送信可能なデータ量を有するデータの送信処理を制御する。また、例えば、制御部203は、上位レイヤから受信するデータ等を格納するバッファを有し、バッファ滞留量を管理する。そして、制御部203は、バッファ滞留量を示すBSRを送信部202へ出力する。
次に、本実施の形態に係る基地局10が、端末20のバッファ滞留量が0バイトであると判断した後の制御について説明する。例えば、基地局10は、BSRの通知、および/または、基地局10が送信したULグラントによって、端末20のバッファ滞留量が0バイトであると判断する。
本実施の形態に係る基地局10は、端末20のバッファ滞留量が0バイトとなったことを判断した後に、端末20に対してULグラントを送信する。基地局10において、端末20のバッファ滞留量が0バイトであるという判断がなされる間に送信されるULグラントでは、例えば、端末20がBSRを送信可能な量のデータ量が設定されてよい。また、この間のULグラントは、所定の回数送信されてよく、送信周期は、一定の周期であってよい。
以下では、端末20のバッファ滞留量が0バイトとなった後、端末20においてデータの発生の有無、および、データ発生のタイミングの違いに応じた3つのシチュエーションを説明する。
[シチュエーション1]
シチュエーション1では、端末20が、バッファ滞留量が残り0バイトであることを示すBSRを基地局10に送信した後、すぐに、端末20においてデータが発生する。
図4は、本実施の形態に係る基地局10と端末20との間での処理の第1の例を示すシーケンス図である。
図4には、基地局10と端末20との間で送受信されるデータおよび制御情報と、端末20のバッファ滞留量と、基地局10が管理する端末20のバッファ滞留量とが示されている。また、図4において、基地局10から端末20へ送信されるULグラントには、送信される順を表す識別番号#i(iは0以上の整数)が付されている。
S201にて、端末20において100バイトのデータが生じる。この場合、端末20のバッファ滞留量は、100バイトに更新される。
S202にて、端末20は、バッファ滞留量が残り100バイトであることを示すBSRを基地局10に送信する。ここで、基地局10は、端末20のバッファ滞留量が100バイトであると判断し、管理する端末20のバッファ滞留量を100バイトに更新する。
S203にて、基地局10は、端末20に対するリソース割り当てに関するULグラント#0を送信する。基地局10が管理する端末20のバッファ滞留量は100バイトであるので、ULグラント#0では、端末20に対して、100バイトのデータを送信可能なリソースが割り当てられる。また、ULグラント#0では、100バイトのデータを送信可能なリソースに加えて、BSRを送信可能なリソースが割り当てられてもよい。また、S203では、基地局10は、管理する端末20のバッファ滞留量を0バイトに更新する。
S204にて、端末20は、バッファに保持していた100バイトのデータと、BSRとを基地局10へ送信する。S204では、端末20は、バッファに保持していた100バイトのデータを送信するので、BSRは、端末20のバッファ滞留量が0バイトであることを示す。
S205にて、端末20において50バイトのデータが生じる。この場合、端末20のバッファ滞留量は、50バイトに更新される。
S206にて、基地局10は、ULグラント#1を送信する。ULグラント#1では、端末20に対して、BSRを送信可能なリソース(例えば、2バイト)が割り当てられる。ここで、基地局10のバッファ滞留量管理において、端末20のバッファ滞留量が2バイトであると更新してもよいし、0バイトであるという判断を維持してもよい。
なお、S204にて基地局10がデータとBSRとを受信するタイミングとULグラント#1の送信タイミングとの時間間隔は、例えば、Taである。
S207にて、端末20は、バッファ滞留量が残り50バイトであることを示すBSRを基地局10に送信する。ここで、基地局10は、端末20のバッファ滞留量が50バイトであると判断し、管理する端末20のバッファ滞留量を50バイトに更新する。
S208にて、基地局10は、ULグラント#2を送信する。基地局10が管理する端末20のバッファ滞留量は50バイトであるので、ULグラント#2では、端末20に対して、50バイトのデータを送信可能なリソースが割り当てられる。また、ULグラント#2では、50バイトのデータを送信可能なリソースに加えて、BSRを送信可能なリソースが割り当てられてよい。また、S208では、基地局10は、管理する端末20のバッファ滞留量を0バイトに更新する。
なお、ULグラント#2は、端末20のバッファ滞留量が0バイトでは無いと判断した場合に送信されるULグラントである。ULグラント#2の送信タイミングと、ULグラント#1の送信タイミングとの時間間隔は、Taと異なってもよいし、Taと同一であってもよい。
S209にて、端末20は、バッファに保持していた50バイトのデータと、BSRとを基地局10へ送信する。S209では、端末20は、バッファに保持していた50バイトのデータを送信するので、BSRは、端末20のバッファ滞留量が0バイトであることを示す。基地局10は、端末20のバッファ滞留量が0バイトであることを示すBSRを受信し、管理する端末20のバッファ滞留量を0バイトに更新する。
S210にて、基地局10は、ULグラント#3を送信する。ULグラント#3では、端末20に対して、BSRを送信可能なリソース(例えば、2バイト)が割り当てられる。ここで、基地局10のバッファ滞留量管理において、端末20のバッファ滞留量が2バイトであると更新してもよいし、0バイトであるという判断を維持してもよい。
なお、S209にて基地局10がデータとBSRとを受信するタイミングとULグラント#3の送信タイミングとの時間間隔は、Taである。
S211にて、端末20は、バッファ滞留量が残り0バイトであることを示すBSRを基地局10に送信する。例えば、基地局10は、端末20のバッファ滞留量が2バイトであると更新していた場合(S210参照)、端末20のバッファ滞留量が0バイトであると判断し、管理する端末20のバッファ滞留量を0バイトに更新してもよい。
S212にて、基地局10は、ULグラント#4を送信する。ULグラント#4では、端末20に対して、BSRを送信可能なリソース(例えば、2バイト)が割り当てられる。ここで、基地局10のバッファ滞留量管理において、端末20のバッファ滞留量が2バイトであると更新してもよいし、0バイトであるという判断を維持してもよい。
なお、ULグラント#4の送信タイミングと、ULグラント#3の送信タイミングとの間の時間間隔は、Taである。別言すれば、S209にて基地局10がデータとBSRとを受信した後、基地局10は、端末20のバッファ滞留量が0バイトであると判断している間、送信周期TaにてULグラント#3および#4を送信する。
図4に示すシーケンスでは、基地局10は、端末20のバッファ滞留量が0バイトであると判断した場合であっても、ULグラントを送信する。例えば、S203(またはS204)にて、基地局10が、端末20のバッファ滞留量が0バイトであると判断した場合であっても、S206にて、基地局10は、ULグラントを送信する。
このシーケンスによって、端末20において、データが生じた場合に(例えば、S205)、基地局10は、ULグラントを端末20に送信するため、端末20が保持するデータの量の変化に応じたリソース割り当ての改善を図ることができる。また、RA procedureの実施が抑制されるため、通信効率が向上する。
例えば、基地局10は、端末20においてデータが発生する可能性が高い場合、図4に示すシーケンスに基づいて、リソース割り当てを制御してよい。
また、図4に示すシーケンスでは、Taを短く設定するほど、端末20において生じたデータを素早く送信できる。
なお、図4では、基地局10が、端末20のバッファ滞留量が0バイトである、という判断をしている場合、1つの送信周期TaにてULグラントを送信する例を示したが、本開示はこれに限定されない。ULグラントの送信周期は、複数であってもよい。例えば、基地局10は、端末20のバッファ滞留量が0バイトであるという判断を維持している間、第1の送信周期にて第1の所定回数のULグラントを送信し、その後、第2の送信周期にて第2の所定回数のULグラントを送信してよい。
複数の送信周期が設定される例について、以下のシチュエーション2および3にて説明する。
[シチュエーション2]
シチュエーション2では、端末20が、バッファ滞留量が残り0バイトであることを示すBSRを基地局10に送信した後、一定時間経過後に、データが発生する。
図5は、本実施の形態に係る基地局10と端末20との間での処理の第2の例を示すシーケンス図である。
図5には、図4と同様に、基地局10と端末20との間で送受信されるデータおよび制御情報と、端末20のバッファ滞留量と、基地局10が管理する端末20のバッファ滞留量とが示されている。また、図5において、基地局10から端末20へ送信されるULグラントには、送信される順を表す識別番号#i(iは0以上の整数)が付されている。
なお、図4と図5との間で、同一の識別番号を付されているULグラントは、同一のULグラントでなくてもよい。例えば、図4と図5との間で、同一の識別番号を付されているULグラントが、互いに異なるリソース割り当てを示してもよいし、互いに異なる時間間隔で送信されてもよい。
なお、図5において、図4と同様の処理については、同一の符番を付し説明を省略する場合がある。図4と図5との相違点は、図4では、S204の後に、データが発生(図4のS205)するのに対し、図5では、図4よりもデータの発生までに時間が経過する点である。
S301にて、基地局10は、ULグラント#1を送信する。ULグラント#1では、端末20に対して、BSRを送信可能なリソース(例えば、2バイト)が割り当てられる。ここで、基地局10のバッファ滞留量管理において、端末20のバッファ滞留量が2バイトであると更新してもよいし、0バイトであるという判断を維持してもよい。
S302にて、端末20は、バッファ滞留量が残り0バイトであることを示すBSRを基地局10に送信する。例えば、基地局10は、端末20のバッファ滞留量が2バイトであると更新していた場合(S301参照)、基地局10は、端末20のバッファ滞留量が0バイトであると判断し、管理する端末20のバッファ滞留量を0バイトに更新してもよい。
S303とS304とは、それぞれ、S301とS302と同様の処理なので、説明を省略する。また、S305とS306とは、それぞれ、S301とS302と同様の処理なので、説明を省略する。
なお、ULグラント#2の送信タイミングと、ULグラント#1の送信タイミングとの時間間隔は、Taである。また、ULグラント#3の送信タイミングと、ULグラント#2の送信タイミングとの時間間隔は、Taである。別言すれば、S204にて基地局10がデータとBSRとを受信した後、基地局10は、端末20のバッファ滞留量が0バイトであると判断している間、送信周期Taにて3回のULグラント(ULグラント#1~ULグラント#3)を送信する。
S307にて、基地局10は、ULグラント#4を送信する。ULグラント#4では、端末20に対して、BSRを送信可能なリソース(例えば、2バイト)が割り当てられる。ここで、基地局10のバッファ滞留量管理において、端末20のバッファ滞留量が2バイトであると更新してもよいし、0バイトであるという判断を維持してもよい。
基地局10は、送信周期Taにて、3回のULグラントを送信した後、送信周期をTaからTbへ変更する。そのため、S307にて、基地局10が、端末20のバッファ滞留量が0バイトであると判断している場合に送信するULグラント#4の送信タイミングと、ULグラント#3の送信タイミングとの時間間隔は、Tbである。
S308にて、端末20は、バッファ滞留量が残り0バイトであることを示すBSRを基地局10に送信する。例えば、端末20のバッファ滞留量が2バイトであると更新していた場合(S307参照)、基地局10は、端末20のバッファ滞留量が0バイトであると判断し、管理する端末20のバッファ滞留量を0バイトに更新してもよい。
S309にて、端末20に50バイトのデータが生じる。この場合、端末20のバッファ滞留量は、50バイトに更新される。
S310にて、基地局10は、ULグラント#5を送信する。ULグラント#5では、端末20に対して、BSRを送信可能なリソース(例えば、2バイト)が割り当てられる。ここで、基地局10のバッファ滞留量管理において、端末20のバッファ滞留量が2バイトであると更新してもよいし、0バイトであるという判断を維持してもよい。
なお、ULグラント#5の送信タイミングと、ULグラント#4の送信タイミングとの時間間隔は、Tbである。
S311にて、端末20は、バッファ滞留量が残り50バイトであることを示すBSRを基地局10に送信する。ここで、基地局10は、端末20のバッファ滞留量が50バイトであると判断し、管理する端末20のバッファ滞留量を50バイトに更新する。また、基地局10は、バッファ滞留量が残り0バイトでは無いことを示すBSRを受信したので、ULグラントの送信周期および送信回数の履歴をリセットしてよい。
S312にて、基地局10は、ULグラント#6を送信する。基地局10が管理する端末20のバッファ滞留量は50バイトであるので、ULグラント#6では、端末20に対して、50バイトのデータを送信可能なリソースが割り当てられる。また、ULグラント#6では、BSRを送信可能なリソースが割り当てられてよい。また、S312では、基地局10は、管理する端末20のバッファ滞留量を0バイトに更新する。
S313にて、端末20は、バッファに保持していた50バイトのデータと、BSRとを基地局10へ送信する。S313では、端末20は、バッファに保持していた50バイトのデータを送信するので、BSRは、端末20のバッファ滞留量が0バイトであることを示す。基地局10は、端末20のバッファ滞留量が0バイトであることを示すBSRを受信し、管理する端末20のバッファ滞留量を0バイトに更新する。
S314にて、基地局10は、ULグラント#7を送信する。S314におけるULグラントでは、端末20に対して、BSRを送信可能なリソース(例えば、2バイト)が割り当てられる。ここで、基地局10のバッファ滞留量管理において、端末20のバッファ滞留量が2バイトであると更新してもよいし、0バイトであるという判断を維持してもよい。
なお、S311にて、基地局10は、バッファ滞留量が残り0バイトでは無いことを示すBSRを受信したので、ULグラントの送信周期および送信回数の履歴がリセットされ、送信周期が初期値(例えば、Ta)に変更される。そのため、S314にて基地局10がデータとBSRとを受信するタイミングとULグラント#7の送信タイミングとの時間間隔は、Taである。
図5に示すシーケンスでは、基地局10は、端末20のバッファ滞留量が0バイトであると判断した場合であっても、ULグラントを送信する。このシーケンスによって、端末20において、データが生じた場合に、基地局10は、ULグラントを端末20に送信するため、端末20が保持するデータの量の変化に応じたリソース割り当ての改善を図ることができる。また、RA procedureの実施が抑制されるため、通信効率が向上する。
また、図5に示すシーケンスでは、送信周期Taおよび送信周期Tbの2つの送信周期が設定される。この送信周期の設定により、ULグラントの送信回数の削減と通信効率との両立を図ることができる。
例えば、送信周期Tbは、送信周期Taよりも長く設定される。この設定によって、基地局10は、端末20のバッファ滞留量が0バイトであると判断している状態で、ULグラントを所定回数送信した後でULグラントの送信周期を長く設定する。この設定によって、ULグラントの送信回数を削減できる。また、送信周期を長く設定した状態で、ULグラントの送信を停止しないため、RA procedureの実施が抑制され、通信効率を向上できる。
なお、送信周期Tbと送信周期Taとの設定は、限定されない。送信周期Tbは、送信周期Taよりも短く設定されてよい。例えば、端末20におけるデータ発生の確率が、時間の経過と共に増加する場合、時間の経過に併せてULグラントの送信周期を短縮することができるため、通信効率を向上できる。
[シチュエーション3]
シチュエーション3では、端末20が、バッファ滞留量が残り0バイトであることを示すBSRを基地局10に送信した後、データが発生しない。
図6は、本実施の形態に係る基地局10と端末20との間での処理の第3の例を示すシーケンス図である。
図6には、図4と同様に、基地局10と端末20との間で送受信されるデータおよび制御情報と、端末20のバッファ滞留量と、基地局10が管理する端末20のバッファ滞留量とが示されている。また、図6において、基地局10から端末20へ送信されるULグラントには、送信される順を表す識別番号#i(iは0以上の整数)が付されている。
なお、図4と図5と図6の間で、同一の識別番号を付されているULグラントは、同一のULグラントでなくてもよい。例えば、図4と図5と図6の間で、同一の識別番号を付されているULグラントが、互いに異なるリソース割り当てを示してもよいし、互いに異なる時間間隔で送信されてもよい。
また、図6において、図4および図5と同様の処理については、同一の符番を付し説明を省略する場合がある。図5と図6との相違点は、図5では、S308の後に、データが発生(図5のS309)するのに対し、図6では、データが発生しない点である。
S308にて、端末20が、バッファ滞留量が残り0バイトであることを示すBSRを基地局10に送信した後、S310にて、基地局10は、ULグラント#5を送信する。ULグラント#5では、端末20に対して、BSRを送信可能なリソース(例えば、2バイト)が割り当てられる。ここで、基地局10のバッファ滞留量管理において、端末20のバッファ滞留量が2バイトであると更新してもよいし、0バイトであるという判断を維持してもよい。
S401にて、端末20は、バッファ滞留量が残り0バイトであることを示すBSRを基地局10に送信する。例えば、端末20のバッファ滞留量が2バイトであると更新していた場合(S310参照)、基地局10は、端末20のバッファ滞留量が0バイトであると判断し、管理する端末20のバッファ滞留量を0バイトに更新してもよい。
S402にて、基地局10は、ULグラント#6を送信する。ULグラント#6では、端末20に対して、BSRを送信可能なリソース(例えば、2バイト)が割り当てられる。ここで、基地局10のバッファ滞留量管理において、端末20のバッファ滞留量が2バイトであると更新してもよいし、0バイトであるという判断を維持してもよい。
なお、ULグラント#6の送信タイミングと、ULグラント#5の送信タイミングとの時間間隔は、Tbである。別言すると、基地局10は、ULグラント#3を送信した後、送信周期Tbにて3回のULグラント(ULグラント#4~ULグラント#6)を送信する。
S403にて、端末20は、バッファ滞留量が残り0バイトであることを示すBSRを基地局10に送信する。例えば、端末20のバッファ滞留量が2バイトであると更新していた場合(S402参照)、基地局10は、端末20のバッファ滞留量が0バイトであると判断し、管理する端末20のバッファ滞留量を0バイトに更新してもよい。
S404にて、基地局10は、送信周期TbにてULグラントを3回送信した後、端末20から、バッファ滞留量が残り0バイトであることを示すBSRを受信したことをトリガに、ULグラントの送信を停止する。
図6に示すシーケンスでは、基地局10は、端末20のバッファ滞留量が0バイトであると判断した場合であっても、ULグラントを送信する。また、図6に示すシーケンスでは、送信周期Taおよび送信周期Tbの2つの送信周期が設定される。この送信周期の設定により、ULグラントの送信回数の削減と通信効率との両立を図ることができる。
例えば、送信周期Tbは、送信周期Taよりも長く設定されてもよいし、送信周期Taよりも短く設定されてよい。
また、図6に示すシーケンスでは、送信周期TbにてULグラントを所定回数(図6では、3回)送信した後、端末20のバッファ滞留量が0バイトである状態に変更が無い場合に、ULグラントの送信を停止する。ULグラントの送信回数によって送信を停止することによって、ULグラントの余分な送信を回避でき、ULグラントの送信回数の削減と通信効率との両立を図ることができる。
なお、図6では、送信周期Taにて、3回のULグラントが送信され、送信周期Tbにて3回のULグラントが送信される例を示したが、送信周期の数および各送信周期にて送信されるULグラントの数は、これらに限定されない。
なお、図4、図5および図6では、一定の送信周期(例えば、送信周期TaとTb)にてULグラントが送信される例を示したが、本開示はこれに限定されない。例えば、ULグラントの送信間隔が、互いに異なってもよい。例えば、ULグラントは、ULグラントの送信回数の増加と共に、徐々に長い送信間隔にて送信されてもよいし、あるいは、ULグラントの送信回数の増加と共に、徐々に短い送信間隔にて送信されてもよい。
また、図4、図5および図6では、端末20のバッファ滞留量が0バイトであると判断している場合に基地局10が送信するULグラントでは、端末20に対して、BSRを送信可能なリソースが割り当てられる例を示した。本開示はこれに限定されない。端末20のバッファ滞留量が0バイトであると判断している場合に基地局10が送信するULグラントにて、所定量のデータを送信可能なリソースが割り当てられてもよい。例えば、基地局10は、ULグラントの送信回数の増加と共に、徐々に割り当てるリソースを減らしてもよいし、あるいは、ULグラントの送信回数の増加と共に、徐々に割り当てるリソースを増やしてもよい。
また、図4、図5および図6では、端末20のバッファ滞留量がゼロであるか否かに応じて、ULグラントの送信制御を変更する例を示したが、本開示はこれに限定されない。「端末20のバッファ滞留量がゼロである」ことは、「端末20に対して送信機会(例えば、リソース)が要求されない(不要である)」ことの一例に相当する。例えば、「端末20に対して送信機会(例えば、リソース)が要求されない(不要である)」ことは、「端末20のバッファ滞留量が閾値以下である」ことに対応してもよい。この場合、基地局10は、端末20のバッファ滞留量が閾値以下であるか否かに応じて、ULグラントの送信制御を変更してもよい。
以上説明した本実施の形態に係る基地局10の受信部102は、端末20が保持する上りデータ量(例えば、バッファ滞留量)を示す情報(例えば、BSR)を端末20から受信する。制御部103は、情報が、ULの送信機会の割り当てが要求されない上りデータ量を示すことを検出した後、端末20に上り送信機会を割り当てる。
この制御によって、端末20において、データが生じた場合に、基地局10は、データ送信のための送信機会(例えば、リソース)を割り当てられるため、端末20が保持するデータの量の変化に応じたリソース割り当ての改善を図ることができる。そのため、端末20において生じたデータの送信が遅延することなく、通信効率が向上する。
例えば、NB-IoTでは、端末がScheduling Requestを基地局に送信する機能を有していない。そのため、端末は、バッファ滞留量が0バイトであることを示すBSRの通知した後に、端末において基地局に送信する新たなデータが生じた場合、基地局との接続を確立するための手続が実行される。本実施の形態によれば、バッファ滞留量が0バイトであることを示すBSRの通知した後に、端末において、基地局に送信する新たなデータが生じた場合に、基地局との接続を確立するための手続を回避できる。
また、本実施の形態によれば、基地局10は、端末20のバッファ滞留量が0であると判断した後に、端末20に割り当てるデータ量を、BSRが通知可能なデータ量(例えば、2byte)に設定する。このデータ量の設定により、端末20に対して無駄なリソースが割り当てられることを回避できる。
なお、端末20のバッファ滞留量が0であると判断された後に、端末20に割り当てるデータ量は、上述した例に限定されない。例えば、端末20のバッファ滞留量が0であると判断された後に、端末20に割り当てる送信機会のデータ量は、端末20のバッファ滞留量が0では無い場合に、端末20に割り当てる送信機会のデータ量よりも少なくてよい。
なお、上述した実施の形態では、基地局10と端末20とが、NB-IoTの通信をサポートする例を示したが、本開示はこれに限定されない。例えば、本開示は、NB-IoTと異なる無線通信システムをサポートする基地局10と端末20とに対しても適用されてよい。例えば、LTEの通信をサポートする基地局10と端末20とに対して適用されてよい。
(ハードウェア構成)
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
例えば、本開示の一実施の形態における基地局、端末などは、本開示の無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図7は、本開示の一実施の形態に係る基地局及び端末のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の基地局10及び端末20は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。基地局10及び端末20のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
基地局10及び端末20における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。例えば、上述の制御部103および制御部203などは、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、基地局10の制御部103または端末20の制御部203は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施の形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及びストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、上述の送信部101、受信部102、受信部201および送信部202などは、通信装置1004によって実現されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
また、基地局10及び端末20は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
(情報の通知、シグナリング)
情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
(適用システム)
本開示において説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、NR(New Radio)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
(処理手順等)
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
(基地局の動作)
本開示において基地局によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局を有する1つ又は複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局及び基地局以外の他のネットワークノード(例えば、MME又はS-GWなどが考えられるが、これらに限られない)の少なくとも1つによって行われ得ることは明らかである。上記において基地局以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MME及びS-GW)であってもよい。
(入出力の方向)
情報等(※「情報、信号」の項目参照)は、上位レイヤ(又は下位レイヤ)から下位レイヤ(又は上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
(入出力された情報等の扱い)
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
(判定方法)
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
(ソフトウェア)
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
(情報、信号)
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
(「システム」、「ネットワーク」)
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
(パラメータ、チャネルの名称)
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
(基地局(無線基地局))
本開示においては、「基地局(BS:Base Station)」、「無線基地局」、「固定局(fixed station)」、「NodeB」、「eNodeB(eNB)」、「gNodeB(gNB)」、「アクセスポイント(access point)」、「送信ポイント(transmission point)」、「受信ポイント(reception point)、「送受信ポイント(transmission/reception point)」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」、「コンポーネントキャリア」などの用語は、互換的に使用され得る。基地局は、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
基地局は、1つ又は複数(例えば、3つ)のセルを収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(RRH:Remote Radio Head)によって通信サービスを提供することもできる。「セル」又は「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局及び基地局サブシステムの少なくとも一方のカバレッジエリアの一部又は全体を指す。
(端末)
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
(基地局/移動局)
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型又は無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのIoT(Internet of Things)機器であってもよい。
また、本開示における基地局は、ユーザ端末で読み替えてもよい。例えば、基地局及びユーザ端末間の通信を、複数のユーザ端末間の通信(例えば、D2D(Device-to-Device)、V2X(Vehicle-to-Everything)などと呼ばれてもよい)に置き換えた構成について、本開示の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、上述の基地局10が有する機能を端末20が有する構成としてもよい。また、「上り」及び「下り」などの文言は、端末間通信に対応する文言(例えば、「サイド(side)」)で読み替えられてもよい。例えば、上りチャネル、下りチャネルなどは、サイドチャネルで読み替えられてもよい。
同様に、本開示における端末は、基地局で読み替えてもよい。この場合、上述の端末20が有する機能を基地局10が有する構成としてもよい。
(用語の意味、解釈)
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
参照信号は、RS(Reference Signal)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)と呼ばれてもよい。
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
上記の各装置の構成における「部」を、「手段」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
無線フレームは時間領域において1つ又は複数のフレームによって構成されてもよい。
時間領域において1つ又は複数の各フレームはサブフレームと呼ばれてもよい。サブフレームは更に時間領域において1つ又は複数のスロットによって構成されてもよい。サブフレームは、ニューメロロジー(numerology)に依存しない固定の時間長(例えば、1ms)であってもよい。
ニューメロロジーは、ある信号又はチャネルの送信及び受信の少なくとも一方に適用される通信パラメータであってもよい。ニューメロロジーは、例えば、サブキャリア間隔(SCS:SubCarrier Spacing)、帯域幅、シンボル長、サイクリックプレフィックス長、送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)、TTIあたりのシンボル数、無線フレーム構成、送受信機が周波数領域において行う特定のフィルタリング処理、送受信機が時間領域において行う特定のウィンドウイング処理などの少なくとも1つを示してもよい。
スロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボル(OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル、SC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)シンボル等)で構成されてもよい。スロットは、ニューメロロジーに基づく時間単位であってもよい。
スロットは、複数のミニスロットを含んでもよい。各ミニスロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボルによって構成されてもよい。また、ミニスロットは、サブスロットと呼ばれてもよい。ミニスロットは、スロットよりも少ない数のシンボルによって構成されてもよい。ミニスロットより大きい時間単位で送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(又はPUSCH)マッピングタイプAと呼ばれてもよい。ミニスロットを用いて送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(又はPUSCH)マッピングタイプBと呼ばれてもよい。
無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、いずれも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、それぞれに対応する別の呼称が用いられてもよい。
例えば、1サブフレームは送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)と呼ばれてもよいし、複数の連続したサブフレームがTTIと呼ばれてよいし、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれてもよい。つまり、サブフレーム及びTTIの少なくとも一方は、既存のLTEにおけるサブフレーム(1ms)であってもよいし、1msより短い期間(例えば、1-13シンボル)であってもよいし、1msより長い期間であってもよい。なお、TTIを表す単位は、サブフレームではなくスロット、ミニスロットなどと呼ばれてもよい。
ここで、TTIは、例えば、無線通信におけるスケジューリングの最小時間単位のことをいう。例えば、LTEシステムでは、基地局が各ユーザ端末に対して、無線リソース(各ユーザ端末において使用することが可能な周波数帯域幅、送信電力など)を、TTI単位で割り当てるスケジューリングを行う。なお、TTIの定義はこれに限られない。
TTIは、チャネル符号化されたデータパケット(トランスポートブロック)、コードブロック、コードワードなどの送信時間単位であってもよいし、スケジューリング、リンクアダプテーションなどの処理単位となってもよい。なお、TTIが与えられたとき、実際にトランスポートブロック、コードブロック、コードワードなどがマッピングされる時間区間(例えば、シンボル数)は、当該TTIよりも短くてもよい。
なお、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれる場合、1以上のTTI(すなわち、1以上のスロット又は1以上のミニスロット)が、スケジューリングの最小時間単位となってもよい。また、当該スケジューリングの最小時間単位を構成するスロット数(ミニスロット数)は制御されてもよい。
1msの時間長を有するTTIは、通常TTI(LTE Rel.8-12におけるTTI)、ノーマルTTI、ロングTTI、通常サブフレーム、ノーマルサブフレーム、ロングサブフレーム、スロットなどと呼ばれてもよい。通常TTIより短いTTIは、短縮TTI、ショートTTI、部分TTI(partial又はfractional TTI)、短縮サブフレーム、ショートサブフレーム、ミニスロット、サブスロット、スロットなどと呼ばれてもよい。
なお、ロングTTI(例えば、通常TTI、サブフレームなど)は、1msを超える時間長を有するTTIで読み替えてもよいし、ショートTTI(例えば、短縮TTIなど)は、ロングTTIのTTI長未満かつ1ms以上のTTI長を有するTTIで読み替えてもよい。
リソースブロック(RB)は、時間領域及び周波数領域のリソース割当単位であり、周波数領域において、1つ又は複数個の連続した副搬送波(subcarrier)を含んでもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジーに関わらず同じであってもよく、例えば12であってもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジーに基づいて決定されてもよい。
また、RBの時間領域は、1つ又は複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1ミニスロット、1サブフレーム、又は1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームなどは、それぞれ1つ又は複数のリソースブロックで構成されてもよい。
なお、1つ又は複数のRBは、物理リソースブロック(PRB:Physical RB)、サブキャリアグループ(SCG:Sub-Carrier Group)、リソースエレメントグループ(REG:Resource Element Group)、PRBペア、RBペアなどと呼ばれてもよい。
また、リソースブロックは、1つ又は複数のリソースエレメント(RE:Resource Element)によって構成されてもよい。例えば、1REは、1サブキャリア及び1シンボルの無線リソース領域であってもよい。
帯域幅部分(BWP:Bandwidth Part)(部分帯域幅などと呼ばれてもよい)は、あるキャリアにおいて、あるニューメロロジー用の連続する共通RB(common resource blocks)のサブセットのことを表してもよい。ここで、共通RBは、当該キャリアの共通参照ポイントを基準としたRBのインデックスによって特定されてもよい。PRBは、あるBWPで定義され、当該BWP内で番号付けされてもよい。
BWPには、UL用のBWP(UL BWP)と、DL用のBWP(DL BWP)とが含まれてもよい。UEに対して、1キャリア内に1つ又は複数のBWPが設定されてもよい。
設定されたBWPの少なくとも1つがアクティブであってもよく、UEは、アクティブなBWPの外で所定の信号/チャネルを送受信することを想定しなくてもよい。なお、本開示における「セル」、「キャリア」などは、「BWP」で読み替えられてもよい。
上述した無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルなどの構造は例示に過ぎない。例えば、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレーム又は無線フレームあたりのスロットの数、スロット内に含まれるミニスロットの数、スロット又はミニスロットに含まれるシンボル及びRBの数、RBに含まれるサブキャリアの数、並びにTTI内のシンボル数、シンボル長、サイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)長などの構成は、様々に変更することができる。
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
(態様のバリエーション等)
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、特許請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。