JP7291502B2 - 粘着フィルム - Google Patents
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Description
(ずれ量)
ずれ量は、10mm以下であり、好ましくは、5mm以下であり、より好ましくは、2mm以下である。なお、ずれ量の下限は0mmである。ずれ量が10mm以下であることで、粘着剤の露出が顕著に低減される。一方で、ずれ量が10mmを超えると、粘着剤の露出が顕在化する。これにより外観不良となる。
ポリウレタン系基材を形成するウレタン樹脂は、ポリエステル系ウレタン樹脂、ポリエーテル系ウレタン樹脂、ポリカーボネート系ウレタン樹脂などを用いることができる。破断伸度が大きいことから、ジイソシアネート、鎖延長剤である分子量500以下の低分子量ジオール及び分子量500~4000の高分子量ポリオールを重合することで得られる熱可塑性エラストマーであることが好ましい。高分子量ポリオールは、1種単独で用いても、2種類以上併用してもよい。
粘着剤層は粘着剤組成物から形成され、粘着剤組成物はアクリル系共重合体および架橋剤を含む。
Tg:重合体の計算Tg(K)
Wn:モノマーnの重量分率
Tgn:モノマーnのホモポリマーのガラス転移温度(K)
モノマーnのホモポリマーのTg値(Tgn)は、例えば、株式会社日本触媒、三菱ケミカル株式会社、東亞合成株式会社などのモノマーメーカーの技術資料や高分子データハンドブック(培風館発行、高分子学会編(基礎編)、昭和61年1月初版)、Polymer Handbook 4th edition(J.Brandrup, E.H.Immergut, E.A.Grulke, 1999年発行、Wiley-Interscience)に記載されている。
ポリウレタン系基材上の最表面に防汚層を設けてもよい。防汚層を形成する材料としては、フッ素系樹脂、ポリウレタン、ポリアクリル樹脂、シリコーン樹脂などが挙げられる。防汚層の厚さは0.5~20μm程度である。
剥離ライナーは、粘着剤層を保護し、粘着性の低下を防止する機能を有する部材である。そして、剥離ライナーは、塗膜に貼付する際に塗膜保護シートから剥離される。このため、本発明における塗膜保護シートは、剥離ライナーを有していないものも包含される。
本発明の第二実施形態は、上述した形態に係る粘着フィルムの粘着剤層面および被着体の粘着フィルム接触面の少なくとも一方に水系媒体を付与し(工程1)、粘着剤層面を被着体上に接触させ(工程2)ることを有する、粘着フィルムの被着体への貼付方法である。また、当該方法は、工程2の後に必要に応じて水系媒体を除去する(工程3)、工程3を有する。以下、第一実施形態の粘着フィルムを単に粘着フィルムとも称する。
第一実施形態の粘着フィルムは、好ましくは、塗装面を有する被着体に粘着剤層面が貼付されて用いられる。
(ポリウレタン系基材)
厚さ150μmのエステル系ポリウレタン樹脂フィルムを用いた。
還流器および攪拌機を備えたフラスコに、アクリル酸ブチル95質量部、アクリル酸5質量部、過酸化物系開始剤およびトルエン(溶剤)を混合し、窒素置換を行いながら加温し、重合を行って、アクリル系共重合体を得た(重量平均分子量Mw=500,000)。
粘着剤組成物中のエポキシ系架橋剤量を0.02質量部から0.1質量部(アクリル酸由来の構成単位100に対して2(質量比))に変更したこと以外は、実施例1と同様にして粘着フィルムを得た。
粘着剤組成物中のエポキシ系架橋剤量を0.02質量部から0.2質量部(アクリル酸由来の構成単位100に対して4(質量比))に変更したこと以外は、実施例1と同様にして粘着フィルムを得た。
粘着剤組成物中のエポキシ系架橋剤量を0.02質量部から1質量部(アクリル酸由来の構成単位100に対して20(質量比))に変更したこと以外は、実施例1と同様にして粘着フィルムを得た。
粘着剤組成物中のエポキシ系架橋剤量を0質量部(エポキシ系架橋剤を添加しない)としたこと以外は、実施例1と同様にして粘着フィルムを得た。
粘着剤組成物中のエポキシ系架橋剤量を0.02質量部から0.01質量部(アクリル酸由来の構成単位100に対して0.2(質量比))に変更したこと以外は、実施例1と同様にして粘着フィルムを得た。
ずれ量は、JIS Z0237:2009に規定される保持力に準じて測定した。実施例および比較例で得られた粘着フィルムを25mm×125mmのサイズに裁断し、剥離ライナーを剥がして、上記粘着フィルムの粘着剤層表面25mm×25mm分のみを、それ以外の表面部分がSUS板に接しないように上記SUS板に貼付した(粘着フィルムの非貼付部分がSUS板からはみ出すように貼付した)。その後、SUS板を地面に垂直に、かつ上記粘着フィルムがSUS板にぶら下がるように配置して、40℃、相対湿度80%RHで15分間放置した。その後、粘着フィルムに1kgの荷重をかけながら40℃、相対湿度80%RHで24時間放置し、24時間放置する前後の粘着フィルムのずれ量を測定した。なお、24時間の放置の間に落下したものについては「落下」とした。結果を表1に示す。
曲面部を有する自動車車体のフィルム貼付面および粘着フィルムの粘着剤層面に施工液(界面活性剤の濃度0.1質量%水溶液)を噴霧器を用いて噴霧した後、車体に粘着剤層面を貼付した。フィルムを延伸しながら曲面部に追従させ、位置決めを行った。位置決め後、スキージを用いて施工液をフィルム外に排出した。1日標準環境下に静置後、外観を目視により評価し、以下の評価基準にしたがって評価した。
○:端部からごくわずかに粘着剤のはみだしがある、
×:端部から粘着剤のはみだしが観察される。
粘着フィルムから幅25mm、長さ100mmの試験片を切り出し、試験片の一方の端部から50mmの粘着剤層面をSUS板に対してローラ圧着しながら貼付し、貼付直後から24時間、23℃、50%RHの標準環境下に放置した後、SUS板を試験片が貼付された面を下側に向けて水平に配置し、試験片の他方の端部に、試験片が鉛直方向に剥離するように質量50gのおもりを取り付け、その状態を24時間維持した後、試験片がSUS板の表面から剥離される距離(剥離距離、mm)を測定した。
△:25mmを超え49mm以下
×:49mm以上
11 ポリウレタン系基材、
12 粘着剤層、
13 剥離ライナー。
Claims (10)
- ポリウレタン系基材と、粘着剤組成物から形成されてなる粘着剤層と、を有する粘着フィルムであって、
前記粘着剤組成物がアクリル系共重合体および架橋剤を含み、
前記アクリル系共重合体は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルおよび前記架橋剤と反応しうる官能基含有ビニルモノマーを含むモノマー混合物を共重合して得られ、
温度40℃、相対湿度80%RH環境下で1kgの荷重をかけて測定したずれ量(被着体:SUS板、貼付面積:25mm×25mm)が10mm以下であり、
水貼りで被着体に貼付する用途である、粘着フィルム。 - 前記架橋剤がエポキシ系架橋剤である、請求項1に記載の粘着フィルム。
- 前記ポリウレタン系基材がエステル系ポリウレタンである、請求項1または2に記載の粘着フィルム。
- 前記ポリウレタン系基材の厚みが100μm以上である、請求項1~3のいずれか1項に記載の粘着フィルム。
- 前記架橋剤と反応しうる官能基がカルボキシル基である、請求項1~4のいずれか1項に記載の粘着フィルム。
- ポリウレタン系基材と、粘着剤組成物から形成されてなる粘着剤層と、を有する粘着フィルムの被着体への貼付方法であって、
前記粘着剤組成物がアクリル系共重合体および架橋剤を含み、
前記アクリル系共重合体は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルおよび前記架橋剤と反応しうる官能基含有ビニルモノマーを含むモノマー混合物を共重合して得られ、
前記粘着フィルムの、温度40℃、相対湿度80%RH環境下で1kgの荷重をかけて測定したずれ量(被着体:SUS板、貼付面積:25mm×25mm)が10mm以下であり、
前記粘着フィルムの粘着剤層面および被着体の粘着フィルム接触面の少なくとも一方に水系媒体を付与し、
前記粘着剤層面を前記被着体上に接触させることを有する、粘着フィルムの被着体への貼付方法。 - 前記架橋剤がエポキシ系架橋剤である、請求項6に記載の粘着フィルムの被着体への貼付方法。
- 前記ポリウレタン系基材がエステル系ポリウレタンである、請求項6または7に記載の粘着フィルムの被着体への貼付方法。
- 前記ポリウレタン系基材の厚みが100μm以上である、請求項6~8のいずれか1項に記載の粘着フィルムの被着体への貼付方法。
- 前記架橋剤と反応しうる官能基がカルボキシル基である、請求項6~9のいずれか1項に記載の粘着フィルムの被着体への貼付方法。
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