JP7291467B2 - 画像処理装置、x線撮影装置、及び画像処理システム - Google Patents

画像処理装置、x線撮影装置、及び画像処理システム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、画像処理装置、X線撮影装置、及び画像処理システムに関する。
X線撮影装置は、被検体にX線を照射し、透過X線をX線検出器で検出することで被検体の画像信号を得る。そして、画像処理部で画像信号を処理することにより、表示部にX線画像を表示する。一般的なX線撮影装置では、X線検出器を立位検査台及び臥位検査台に組み合わせたシステムが知られており、天井に設けられた稼動式の支持器を用いてX線管を懸垂し、操作部により立位検査台又は臥位検査台に対して適切な撮影位置に移動、回転させて撮影を行なっている。X線撮影装置は、X線検出器としてFPD(Flat Panel Detector)を備える。
また、X線撮影装置は、立位検査を単純撮影によって行う一方で、臥位検査を透視撮影によって行うシステムを含む。X線撮影装置は、立位検査による単純撮影用のFPDと臥位検査による透視撮影用のFPDとをそれぞれ固定で使用しており、一方のFPDを他方のFPDとして利用できない。つまり、単純撮影用のFPDと、透視撮影用のFPDとの2つのFPDを必要とする。
また、現状のFPDの性能と、無線の伝送速度の性能とを考慮すると、透視撮影を行う目的であれば有線のFPDでなければならず、2つのFPDが搭載される分、高い設備費用となる。また、1つの有線のFPDを単純撮影用及び透視撮影用に付け替えて使用することも考えられるが、単純撮影用及び透視撮影用で適切なパラメータで処理を行おうとすると手動で操作しなければならず、煩雑である。
特開2001-94714号公報
本発明が解決しようとする課題は、各検出器ユニットに対応する適切な画像処理を施しつつ、FPDのコストを低減することである。
実施形態に係る画像処理装置は、取得部と、識別部と、画像処理部とを備える。取得部は、複数の検出器ユニットのうちX線検出器が収納されている特定の検出器ユニットで検出されたX線に基づく画像信号を取得する。識別部は、複数の検出器ユニットのうちの特定の検出器ユニットを識別する。画像処理部は、特定の検出器ユニットに対して設定された処理情報に従って、画像信号に対する画像処理を行う。
図1は、第1の実施形態に係る画像処理システムの構成を示す外観図。 図2は、第1の実施形態に係る画像処理システムの全体構成図。 図3は、第1の実施形態に係る画像処理システムにおいて、メモリに予め記憶される画像処理パラメータの一例を示す図。 図4は、第1の実施形態に係る画像処理システムの機能を示すブロック図。 図5は、第1の実施形態に係る画像処理システムの動作をフローチャートとして示す図。 図6は、第1の実施形態に係る画像処理システムにおいて、立位用ブッキー又は臥位用ブッキーへのFPDの収納状態を説明するための図。 図7は、第2の実施形態に係る画像処理システムの構成を示す外観図。 図8は、第3の実施形態に係る画像処理システムの構成を示す外観図。 図9は、第4の実施形態に係る画像処理システムの構成を示す外観図。 図10は、第4の実施形態に係る画像処理システムの動作をフローチャートとして示す図。
以下、図面を参照しながら、画像処理装置、X線撮影装置、及び画像処理システムの実施形態について詳細に説明する。
1.第1の実施形態
図1は、第1の実施形態に係る画像処理システムの構成を示す外観図である。図2は、第1の実施形態に係るX線撮影装置の全体構成図である。
図1及び図2は、第1の実施形態に係る画像処理システム1を示す。画像処理システム1は、X線撮影装置10及び画像処理装置(コンソール)30を備える。X線撮影装置10は、検査室に備えられる一方、画像処理装置30は、検査室に隣接する制御室に備えられる。
X線撮影装置10は、X線管筐体11、立位検査台12、立位検出器ユニット13、臥位検査台14、臥位検出器ユニット15、兼用のX線検出器(例えば、FPD)16、天井レール17、台車部18、支柱部19、高電圧発生装置20、及び撮影コントローラ21を備える。
X線管筐体11は、X線管11aを内蔵する。X線管11aは、高電圧発生装置20から電力供給を受けて、立位検査台12の前、又は、臥位検査台14の上に配置された被検体(例えば、患者)にX線を照射する。X線管筐体11は-180°~+180°の範囲で支柱部19に対して回転可能である。X線管筐体11は、画像処理装置30の制御回路31による制御の下、支柱部19の上下方向の伸縮に従って高さが変更される。
なお、図1及び図2では、複数の検出器ユニット13,15に対して1つのX線管11aを備える場合について図示するが、その場合に限定されるものではない。例えば、立位検出器ユニット13に対して1つのX線管11aを、臥位検出器ユニット15に対して1つのX線管11aを備え、高電圧発生装置20からの高電圧電力の供給により、2つのX線管11aのいずれかがX線を発生する。
立位検査台12は、X線管筐体11に対向する位置に鉛直向きに配置される。
立位検出器ユニット13は、立位検査台12によって支持され、X線管11aからのX線を検出可能なように配置される。立位検出器ユニット13は、画像処理装置30の制御回路31による制御の下、X線管筐体11の高さの変更に従って、立位検査台12に沿って高さが変更される。ここで、立位検査台12の高さ方向をY軸方向とし、立位検査台12に立つ患者の左右方向をX軸方向とし、X軸方向とY軸方向に直交する方向をZ軸方向とする。
立位検出器ユニット13は、FPD16を収納可能な立位用収納部(ブッキー)13aと、A/D(Analog to digital)変換回路等を含む立位用出力回路13bとを備える。図1では、立位検出器ユニット13の立位用ブッキー13aが、FPD16を収納している状態を示すが、後述する臥位検出器ユニット15の臥位用ブッキー15aが、FPD16を収納している場合もある。なお、立位用ブッキー13aの前面には、散乱線を除去するグリッド(図示省略)が設けられる。
立位用ブッキー13aは、FPD16をその内部に着脱自在に収納可能なような形状を有する。また、立位用ブッキー13aは、その内部に収納されているFPD16によってX線管11aから照射されたX線を検出可能な位置に設けられる。FPD16が立位用ブッキー13aに収納されている場合、FPD16は、立位検出器として機能し、単純撮影により立位の患者からの透過X線を検出して画像信号として立位用出力回路13bに出力する。
ここで、X線撮影は、単純撮影及び透視撮影に大別される。単純撮影は、比較的高い管電流にてX線を照射する撮影であり、主に、CR(Computed Radiography)画像を収集する1ショット撮影を意味するが、動画撮影に利用される場合もある。一方で、透視撮影は、比較的低い管電流にてX線を照射する撮影であり、主に、動画撮影を意味する。また、透視撮影は、連続透視及びパルス透視に大別される。パルス透視とは、連続透視と異なり、X線のパルスが断続的に繰り返し照射される透視方法を意味する。パルス透視によれば、連続透視に比べ、透視画像の連続性(フレームレート)がやや劣るが患者に対する被曝線量を抑えることができる。
立位用出力回路13bのA/D変換回路は、立位用ブッキー13aに収納されているFPD16から出力されるアナログ信号(ビデオ信号)を入力し、デジタルの画像信号に変換する。なお、立位用出力回路13bは、出力部の一例である。
臥位検査台14は、患者を載置可能なように横向きに配置され、X線管11aからのX線を検出可能なように配置される。臥位検査台14は、画像処理装置30の制御回路31による制御の下、上部に備えられる天板(図示省略)をスライドさせる。
臥位検出器ユニット15は、臥位検査台14によって支持される。臥位検出器ユニット15は、FPD16を収納可能な臥位用収納部(ブッキー)15aと、A/D変換回路等を含む臥位用出力回路15bとを備える。なお、臥位用ブッキー15aの前面には、散乱線を除去するグリッド(図示省略)が設けられる。
臥位用ブッキー15aは、FPD16をその内部に着脱自在に収納可能なような形状を有する。また、臥位用ブッキー15aは、その内部に収納されているFPD16によってX線管11aから照射されたX線を検出可能な位置に設けられる。FPD16が臥位用ブッキー15aに収納されている場合、FPD16は、臥位検出器として機能し、単純撮影又は透視撮影により臥位の患者からの透過X線を検出して画像信号として臥位用出力回路15bに出力する。以下、臥位検出器ユニット15が、単純撮影及び透視撮影のうち、透視撮影を実行する場合について説明する。
臥位用出力回路15bのA/D変換回路は、臥位用ブッキー15aに収納されているFPD16から出力されるアナログ信号(ビデオ信号)を入力し、デジタルの画像信号に変換する。なお、臥位用出力回路15bは、出力部の一例である。
FPD16は、立位用(又は、単純撮影用)及び臥位用(又は、透視撮影用)の兼用のX線検出器である。FPD16は、二次元に配列された複数の検出素子を有するFPD本体161(図6(A)に図示)を備える。FPD本体161の各検出素子間は、走査線と信号線とが直交するように配設される。なお、FPD本体161の前面に、グリッド(図示省略)が備えられてもよい。グリッドは、FPD本体161に入射する散乱線を吸収してX線画像のコントラストを改善するために、X線吸収の大きい鉛等によって形成されるグリッド板と透過しやすいアルミニウムや木材等とが交互に配置される。
天井レール17は、天井Cに敷設される。
台車部18は、支柱部19を介してX線管筐体11を支持する。台車部18は、天井レール17に沿って移動可能なように天井レール17に係合される。台車部18は、画像処理装置30の制御回路31による制御の下、X線管筐体11が立位検査台12の側と臥位検査台14の側との間を移動可能である。即ち、台車部18は、X線管11a(X線焦点)と、立位用ブッキー13aに収納されているFPD16との間の距離(SID:Source image Receptor Distance)を変更可能である。なお、台車部18は、天井レール17に沿った方向と、その直交方向との水平方向に移動可能なように設置されてもよい。
支柱部19は、台車部18に支持され、その下端のX線管筐体11を垂直・水平方向に回転自在に支持する。支柱部19は、画像処理装置30の制御回路31による制御の下、上下方向に伸縮自在である。即ち、支柱部19は、X線管11a(X線焦点)と、臥位用ブッキー15aに収納されているFPD16との間の距離(SID)を変更可能である。
高電圧発生装置20は、X線管11aに高電圧電力を供給する。
撮影コントローラ21は、制御回路31による制御の下、モータ(図示省略)を介して台車部18を水平方向に移動させ、支柱部19を伸縮させることで撮影位置を設定し、高電圧発生装置20を介してX線管11aからX線を照射させる。
画像処理装置30は、コンピュータをベースとして構成されており、X線撮影装置10の立位検出器ユニット13と、臥位検出器ユニット15と有線により接続される。現状のFPDの性能と、無線の伝送速度の性能とを考慮すると、透視撮影を行う目的であれば有線のFPDであることが好適だからである。
画像処理装置30は、画像処理システム1全体の動作制御や、X線撮影装置10によって取得された複数のX線画像(X線画像データ)に関する画像処理等を行なう装置である。画像処理装置30は、制御回路31、メモリ32、ディスプレイ33、入力インターフェース34、及びネットワークインターフェース35を有する。なお、画像処理装置30は、規格に応じた通信制御を行なう通信制御装置を設けてもよい。これにより、画像処理システム1は、通信制御装置を介してネットワーク網に接続することができる。
制御回路31は、X線診断装置1の全体の動作を制御する。制御回路31は、専用又は汎用のCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processor Unit)、又はGPU(Graphics Processing Unit)の他、ASIC、及び、プログラマブル論理デバイス等を意味する。プログラマブル論理デバイスとしては、例えば、単純プログラマブル論理デバイス(SPLD:Simple Programmable Logic Device)、複合プログラマブル論理デバイス(CPLD:Complex Programmable Logic Device)、及び、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)等が挙げられる。なお、制御回路31は、制御部の一例である。
また、制御回路31は、単一の回路によって構成されてもよいし、複数の独立した処理回路要素の組み合わせによって構成されてもよい。後者の場合、メモリ32は処理回路要素ごとに個別に設けられてもよいし、単一のメモリ32が複数の処理回路要素の機能に対応するプログラムを記憶するものであってもよい。
メモリ32は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等によって構成される。メモリ32は、USB(Universal Serial Bus)メモリ及びDVD(Digital Video Disk)等の可搬型メディアによって構成されてもよい。メモリ32は、制御回路31において用いられる各種処理プログラム(アプリケーションプログラムの他、OS(Operating System)等も含まれる)や、プログラムの実行に必要なデータを記憶する。また、OSに、操作者に対するディスプレイ33への情報の表示にグラフィックを多用し、基礎的な操作を入力インターフェース34によって行うことができるGUI(Graphic User Interface)を含めることもできる。
また、メモリ32は、X線撮影装置10の立位用出力回路13b又は臥位用出力回路15bから出力された投影データや、後述する画像処理機能314(図4に図示)による画像処理前のデータや、画像処理機能314による画像処理後のデータを記憶する。さらに、メモリ32は、検査種ごとに画像処理パラメータが設定された処理情報を予め記憶する。つまり、メモリ32は、立位用、つまり、単純撮影用の画像処理パラメータと、臥位用、つまり、透視撮影用の画像処理パラメータとを処理情報として予め記憶する。なお、メモリ32は、記憶部の一例である。
図3は、メモリ32に予め記憶される画像処理パラメータの一例を示す図である。
図3に示すように、メモリ32は、立位用、つまり、単純撮影用の画像処理パラメータと、臥位用、つまり、透視撮影用の画像処理パラメータとをそれぞれ予め記憶する。画像処理の種別としては、ノイズ除去処理、鮮鋭化処理、DR(Dynamic Range)圧縮処理、マルチ周波数処理、及び階調処理等が挙げられる。画像処理の種別ごとに、単純撮影用の画像処理パラメータA1~E1が設定され、また、透視撮影用の画像処理パラメータA2~E2が設定される。また、単純撮影用と透視撮影用とに加え、撮影部位等によってさらに画像処理パラメータが細分化されてもよい。
図1及び図2の説明に戻って、ディスプレイ33は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ33は、画像処理機能314によって生成されたX線画像データや、操作者からの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。例えば、ディスプレイ33は、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ等である。ディスプレイ33は、手技室にも設けられる場合がある。また、ディスプレイ33は、デスクトップ型でもよいし、コンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしてもよい。なお、ディスプレイ33は、表示部の一例である。
入力インターフェース34は、操作者によって操作が可能な入力デバイスと、入力デバイスからの信号を入力する入力回路とを含む。入力デバイスは、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、操作面に触れることで入力操作を行うタッチパッド、表示画面とタッチパッドとが一化されたタッチスクリーン、光学センサを用いた非接触入力回路、音声入力回路等によって実現される。入力デバイスが操作者から入力操作を受け付けると、入力回路は当該入力操作に応じた電気信号を生成して制御回路31に出力する。入力インターフェース34は、手技室にも設けられる場合がある。なお、入力インターフェース34は、入力部の一例である。
ネットワークインターフェース35は、パラレル接続仕様やシリアル接続仕様に合わせたコネクタによって構成される。ネットワークインターフェース35は、各規格に応じた通信制御を行ない、電話回線を通じてネットワークNに接続することができる機能を有しており、これにより、画像処理システム1をネットワークN網に接続させる。なお、ネットワークインターフェース35は、通信部の一例である。
図4は、画像処理システム1の機能を示すブロック図である。
制御回路31がプログラムを実行することによって、画像処理システム1の画像処理装置30は、撮影制御機能311、取得機能312、識別機能313、及び画像処理機能314を実現する。なお、機能311~314は、プログラムを実行することによって実現されるものとして説明するが、その場合に限定されるものではない。機能311~314の全部又は一部は、画像処理装置30にASIC等のハードウェアとして実現されるものであってもよい。また、機能311~314の全部又は一部は、画像処理装置30のみならず、撮影コントローラ21に備えられる場合もある。
撮影制御機能311は、立位検出器ユニット13に対して、患者の単純撮影を実行させる機能と、臥位検出器ユニット15に対して、患者の単純撮影又は透視撮影を実行させる機能とを含む。なお、撮影制御機能311は、撮影制御部の一例である。
取得機能312は、撮影制御機能311による撮影によりFPD16で検出されたX線に基づく画像信号を、立位用出力回路13b又は臥位用出力回路15bから取得する機能を含む。当該画像信号には、FPD16が立位検出器ユニット13の立位用ブッキー13aに収納されている場合には、立位用出力回路13bにより、当該ユニットを識別するためのフラグが付加されている。一方で、当該画像信号には、FPD16が臥位検出器ユニット15の臥位用ブッキー15aに収納されている場合には、臥位用出力回路15bにより、当該検出器ユニットを識別するための識別子(例えば、フラグ)が付加されている。なお、取得機能312は、取得部の一例である。
識別機能313は、複数の検出器ユニット13,15のうちFPD16が収納されている検出器ユニットを識別する機能を含む。例えば、識別機能313は、画像処理装置30が複数の検出器ユニット13,15に接続された状態で、取得機能312によって取得された画像信号に付加されたフラグに基づいて、複数の検出器ユニット13,15のうちFPD16が収納されている検出器ユニットを識別する(第1~第3の実施形態)。また、例えば、識別機能313は、複数の検出器ユニット13,15のうち画像処理装置30に接続された検出器ユニットを検出し、その検出信号に基づいて、FPD16が収納されている検出器ユニットを識別する(第4の実施形態)。なお、識別機能313は、識別部の一例である。
画像処理機能314は、識別機能313により識別された検出器ユニットに対して設定された処理情報に従って、取得機能312により取得された画像信号に対する画像処理を行う機能を含む。具体的には、画像処理機能314は、X線撮影装置10の立位用出力回路13b又は臥位用出力回路15bから出力された投影データに対して対数変換処理(LOG処理)を行なって必要に応じて加算処理して、X線画像データを生成する機能を含む。また、画像処理機能314は、加算処理後のX線画像データに対して、画像処理パラメータ(図3に図示)に従って画像処理を施す機能を含む。なお、画像処理機能314は、画像処理部の一例である。
なお、機能311~314の詳細については、図5~図10を用いて後述する。
図5は、画像処理システム1の動作をフローチャートとして示す図である。図5において、「ST」に数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
まず、検査に先立ち、操作者により、FPD16がブッキー13(立位用ブッキー13a又は臥位用ブッキー15a)に挿入され、ブッキー13に収納されると共に、FPD16の電気的な接続が行われる。その状態で、画像処理システム1は、動作を開始する。この時点では、画像処理システム1は、FPD16が、立位用ブッキー13a及び臥位用ブッキー15aのいずれに収納されているかについては認識していない。
図6は、立位用ブッキー13a又は臥位用ブッキー15aへのFPD16の収納状態を説明するための図である。図6(A)は、FPD16の外観を示す斜視図である。図6(B)は、立位用ブッキー13aへの挿入によるFPD16の収納状態を示す斜視図である。図6(C)は、臥位用ブッキー15aへの挿入によるFPD16の収納状態を示す斜視図である。
図6(A)に示すように、FPD16は、FPD本体161、ケーブル162、及び接続部163を備える。FPD本体161は、生成した画像信号を、ケーブル162を介して接続部163から画像信号を立位用出力回路13b(図6(B)に図示)又は臥位用出力回路15b(図6(C)に図示)に出力する。
FPD本体161は、X線管11aから照射されたX線を検出する、二次元に配列された複数の検出素子を有する。なお、FPD本体161は、検出器本体の一例である。
ケーブル162は、FPD本体161で生成された画像信号を伝送する。なお、ケーブル162は、伝送部の一例である。
接続部163は、ケーブル162の端部に設けられる。
図6(B)に示すように、立位用ブッキー13aは、FPD本体161を挿入又は引き出すための開口部を設ける。その開口部は、FPD本体161を立位用ブッキー13aに挿入する立位の操作者の手の可達域の位置に設けられることが好適である。例えば、開口部は、立位用出力回路13bの筐体の側面や上面に設けられる。なお、図6(B)は、開口部が、立位用出力回路13bの筐体の側面に設けられる例を示す。
立位用出力回路13bの筐体は、接続部163を着脱可能である被接続部(図中の接続部163の接続箇所)を備える。その被接続部は、FPD本体161を立位用ブッキー13aに挿入する立位の操作者の手の可達域の位置に設けられることが好適である。例えば、被接続部は、立位用出力回路13bの筐体の側面や上面に設けられる。なお、図6(B)は、被接続部が、立位用出力回路13bの筐体の側面に設けられる例を示す。
操作者により、立位用ブッキー13aにFPD本体161が挿入されることで、立位用ブッキー13aにFPD本体161を収納することができる。また、操作者により、接続部163が立位用出力回路13bの筐体に設けられる被接続部に係合されることで、FPD本体161が立位用出力回路13bに電気的に接続される。
一方で、操作者により、立位用出力回路13bの筐体に設けられる被接続部に係合された接続部163の係合が解除されることで、FPD本体161の立位用出力回路13bへの電気的な接続が解除される。また、操作者により、立位用ブッキー13aに収納されているFPD本体161を立位用ブッキー13aの開口部から取り出すことができる。このように、立位の操作者の手の可達域の位置に開口部や被接続部が設けられることにより、操作者は、容易にFPD16のセット作業及びセット解除作業を行うことができる。
図6(C)に示すように、臥位用ブッキー15aは、FPD本体161を挿入又は引き出すための開口部を設ける。その開口部は、FPD本体161を臥位用ブッキー15aに挿入する立位の操作者の手の可達域の位置に設けられることが好適である。例えば、開口部は、臥位用出力回路15bの筐体の側面や上面に設けられる。なお、図6(C)は、開口部が、臥位用出力回路15bの筐体の側面に設けられる例を示す。
臥位用出力回路15bの筐体は、接続部163を着脱可能である被接続部(図中の接続部163の接続箇所)を備える。その被接続部は、FPD本体161を臥位用ブッキー15aに挿入する立位の操作者の手の可達域の位置に設けられることが好適である。例えば、被接続部は、臥位用出力回路15bの筐体の側面や上面に設けられる。なお、図6(C)は、被接続部が、臥位用出力回路15bの筐体の側面に設けられる例を示す。
操作者により、臥位用ブッキー15aにFPD本体161が挿入されることで、臥位用ブッキー15aにFPD本体161を収納することができる。また、操作者により、接続部163が臥位用出力回路15bの筐体に設けられる被接続部に係合されることで、FPD本体161が臥位用出力回路15bに電気的に接続される。
一方で、操作者により、臥位用出力回路15bの筐体に設けられる被接続部に係合された接続部163の係合が解除されることで、FPD本体161の臥位用出力回路15bへの電気的な接続が解除される。また、操作者により、臥位用ブッキー15aに収納されているFPD本体161を臥位用ブッキー15aの開口部から取り出すことができる。このように、立位の操作者の手の可達域の位置に開口部や被接続部が設けられることにより、操作者は、容易にFPD16のセット作業及びセット解除作業を行うことができる。
なお、FPD本体161と立位用出力回路13bとを電気的に接続するための構造は図6(B)に示す構造に限定されるものではない。例えば、FPD本体161の側面に接続部163を備え、立位用出力回路13bの被接続部を、ケーブルを介して立位用ブッキー13aの内壁面に備える構造を有してもよい。つまり、FPD16がケーブル162を有さない構造である。その場合、FPD本体161が立位用ブッキー13aに挿入されて立位用ブッキー13aに収納位置にセットされると、接続部163が被接続部に係合されることになる。なお、FPD本体161と臥位用出力回路15bとを電気的に接続するための構造についても同様である。
図5の説明に戻って、撮影制御機能311は、操作者による入力インターフェース34を介した操作によって、所定の撮影条件に従って撮影コントローラ21を介してX線撮影装置10を制御して患者の検査に対応する撮影を実行する(ステップST1)。撮影の実行により、出力回路(立位用出力回路13b又は臥位用出力回路15b)は、ブッキー13に収納されているFPD16から、画像信号を入力する。
出力回路(立位用出力回路13b又は臥位用出力回路15b)は、制御回路31による制御の下、ブッキー15に収納されているFPD16から出力されるアナログ信号(ビデオ信号)を入力し、デジタルの画像信号に変換する(ステップST2)。出力回路は、画像信号に対してフラグを付加する(ステップST3)。
取得機能312は、ステップST1で開始された撮影によりFPD16で検出されたX線に基づく画像信号であって、ステップST3によってフラグが付加された画像信号を、FPD16が収納されている側の出力回路(立位用出力回路13b又は臥位用出力回路15b)から取得する(ステップST4)。なお、この時点では、画像処理システム1は、FPD16が、立位用ブッキー13a及び臥位用ブッキー15aのいずれに収納されているかについては認識していない。
識別機能313は、ステップST4によって取得された画像信号のフラグに基づいて、立位検出器ユニット13及び臥位検出器ユニット15のうちFPD16が収納されている検出器ユニットを識別する(ステップST5)。
画像処理機能314は、FPD16が収納されている検出器ユニットが、立位検出器ユニット13(立位用ブッキー13a)であるか否かを判断する(ステップST6)。ステップST6の判断にてYES、即ち、FPD16が収納されている検出器ユニットが、立位検出器ユニット13であると判断される場合、画像処理機能314は、X線画像データを生成し、立位検出器ユニット13の検査種、つまり、単純撮影に対して予め設定された画像処理パラメータ(図3に図示するパラメータA~E)に従ってX線画像データの画像処理を行う(ステップST7)。ステップST7によって画像処理後のX線画像データは、メモリ32に保存されたり、ディスプレイ33に表示されたりする。
ステップST6の判断にてNO、即ち、FPD16が収納されている検出器ユニットが、臥位検出器ユニット15であると判断される場合、画像処理機能314は、X線画像データを生成し、臥位検出器ユニット15の検査種、つまり、透視撮影に対して予め設定された画像処理パラメータ(図3に図示するパラメータA~E)に従ってX線画像データの画像処理を行う(ステップST8)。ステップST8によって画像処理後のX線画像データは、メモリ32に保存されたり、ディスプレイ33に表示されたりする。
以上のように、画像処理システム1によれば、複数の検出器ユニット13,15に対して1つのFPD16を兼用できる。また、画像処理システム1によれば、画像信号に付加されたフラグに基づいて、複数の検出器ユニット13,15のうちFPD16が収納されている特定の検出器ユニットを識別できる。これにより、画像処理システム1によれば、複数の検出器ユニット13,15のうち、FPD16が収納されている特定の検出器ユニットに対応する適切な画像処理を施しつつ、FPDのコストを低減することができる。
2.第2の実施形態
第2の実施形態に係る画像処理システムは、図1に示すX線診断装置10及び画像処理装置30を、1台の車両、例えば健診車に設ける場合の例を示す。
図7は、第2の実施形態に係る画像処理システムの構成を示す外観図である。
図7は、第2の実施形態に係る画像処理システム1Aを示す。画像処理システム1Aは、健診車TAを備え、その健診車TAの車内に、X線診断装置10及び画像処理装置30を備える。なお、図7において、図1に示す画像処理システム1と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
また、画像処理システム1Aの機能は、図4に示す画像処理システム1の機能と同等であるので、説明を省略する。さらに、画像処理システム1Aの動作は、図5に示す画像処理システム1の動作と同等であるので、説明を省略する。
X線診断装置10及び画像処理装置30を1台の健診車TAに設ける場合、操作者が往来可能な車内のスペースは限定的なものになる。そこで、図6(B),(C)を用いて説明したように、FPD本体161を挿入するためのブッキー13a,15aの開口部や、出力回路13b,15bの筐体の被接続部は、操作者が往来可能な通路に立つ操作者の手の可達域に設けられることが好適である。例えば、ブッキー13a,15aの開口部は、ブッキー13a,15aの通路側の側面や、上面に設けられ、被接続部は、出力回路13b,15bの筐体の通路側の側面や、上面に設けられる。
以上のように、画像処理システム1Aを備えた健診車TAによれば、複数の検出器ユニット13,15に対して1つのFPD16を兼用できる。また、画像処理システム1Aを備えた健診車TAによれば、画像信号に付加されたフラグに基づいて、複数の検出器ユニット13,15のうちFPD16が収納されている特定の検出器ユニットを識別できる。これにより、画像処理システム1Aを備えた健診車TAによれば、複数の検出器ユニット13,15のうち、FPD16が収納されている特定の検出器ユニットに対応する適切な画像処理を施しつつ、FPDのコストを低減することができる。
3.第3の実施形態
第3の実施形態に係る画像処理システムは、図1に示すX線診断装置10及び画像処理装置30を、複数台、例えば2台の健診車にそれぞれ設ける場合の例を示す。なお、画像処理装置30は2台の健診車の両方に設けられてもよいし、片方に設けられてもよい。以下、2台の健診車のうち2号車のみに画像処理装置30が設けられる場合について説明する。この場合、例えば、1号車のX線診断装置10は、2号車のバックアップ用として使用される。
図8は、第3の実施形態に係る画像処理システムの構成を示す外観図である。
図8は、第3の実施形態に係る画像処理システム1Bを示す。画像処理システム1Bは、2台の健診車TB1,TB2を備え、それら健診車TB1,TB2の各車内のX線診断装置10を備える。また、2台の健診車TB1,TB2のうち健診車TB2の車内に画像処理装置30を備える。なお、図8において、図1に示す画像処理システム1と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
X線診断装置10を1号車の健診車TB1に設け、X線診断装置10及び画像処理装置30を2号車の健診車TB2に設ける場合、操作者が往来可能な車内のスペースは限定的なものになる。そこで、図6(B),(C)を用いて説明したように、FPD本体161を挿入するためのブッキー13a,15aの開口部や、出力回路13b,15bの筐体の被接続部は、操作者が往来可能な通路に立つ操作者の手の可達域に設けられることが好適である。例えば、ブッキー13a,15aの開口部は、ブッキー13a,15aの通路側の側面や、上面に設けられ、被接続部は、出力回路13b,15bの筐体の通路側の側面や、上面に設けられる。
前述した第1及び第2の実施形態に係る画像処理システム1,1Aの識別機能313は、2個の検出器ユニットのいずれかを識別するものであるが、画像処理システム1Bの識別機能313は、1号車及び2号車の4個の検出器ユニットのいずれかを識別する。
以上のように、複数の健診車TB1,TB2を備えた画像処理システム1Bによれば、複数の検出器ユニット13,15に対して1つのFPD16を兼用できる。また、複数の健診車TB1,TB2を備えた画像処理システム1Bによれば、画像信号に付加されたフラグに基づいて、複数の検出器ユニット13,15のうちFPD16が収納されている特定の検出器ユニットを識別できる。これにより、複数の健診車TB1,TB2を備えた画像処理システム1Bによれば、複数の検出器ユニット13,15のうち、FPD16が収納されている特定の検出器ユニットに対応する適切な画像処理を施しつつ、FPDのコストを低減することができる。
4.第4の実施形態
第4の実施形態に係る画像処理システムは、前述した画像処理システム1~1Bと異なり、画像信号に付加されたフラグによってではなく、画像処理装置30への接続関係によって検出器ユニットを識別する点である。
図9は、第4の実施形態に係る画像処理システムの構成を示す外観図である。
図9は、第4の実施形態に係る画像処理システム1Cを示す。画像処理システム1Cは、X線診断装置10及び画像処理装置30を備える。なお、図9において、図1に示す画像処理システム1と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
立位検出器ユニット13は、FPD16を収納可能な立位用ブッキー13aと、A/D変換回路等を含む立位用出力回路13cとを備える。立位用出力回路13cは、図1に示す立位用出力回路13bの代替として設けられるものである。立位用出力回路13cは、立位用出力回路13bとは異なり、画像信号に、立位用検出器ユニット13を識別するためのフラグを付加する必要はない。
臥位検出器ユニット15は、FPD16を収納可能な臥位用ブッキー15aと、A/D変換回路等を含む臥位用出力回路15cとを備える。臥位用出力回路15cは、図1に示す臥位用出力回路15bの代替として設けられるものである。臥位用出力回路15cは、臥位用出力回路15bとは異なり、画像信号に、臥位用検出器ユニット15を識別するためのフラグを付加する必要はない。
識別機能313(図4に図示)は、複数の検出器ユニット13,15のうち画像処理装置30に接続された検出器ユニットを検出し、その検出信号に基づいて、FPD16が収納されている検出器ユニットを識別する。
図10は、画像処理システム1Cの動作をフローチャートとして示す図である。図10において、「ST」に数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。なお、図10において、図5に示すフローチャートと同一ステップには同一符号を付して説明を省略する。
まず、検査に先立ち、操作者により、FPD16がブッキー13(立位用ブッキー13a又は臥位用ブッキー15a)に挿入され、ブッキー13に収納されると共に、FPD16の電気的な接続が行われる。また、操作者により、複数の検出器ユニット13,15のいずれかの検出器ユニットの画像処理装置30への電気的な接続が行われる。その状態で、画像処理システム1Cは、X線照射による撮影が可能であると判断し、動作を開始する。この時点では、画像処理システム1Cは、FPD16が、立位用ブッキー13a又は臥位用ブッキー15aのいずれに収納されているかについては認識していない。
撮影制御機能311は、操作者による入力インターフェース34を介した操作によって、所定の撮影条件に従って撮影コントローラ21を介してX線撮影装置10を制御して患者の検査に対応する撮影を実行する(ステップST1)。撮影の実行により、出力回路(立位用出力回路13c又は臥位用出力回路15c)は、ブッキー13に収納されているFPD16から、画像信号を入力する。
出力回路(立位用出力回路13c又は臥位用出力回路15c)は、制御回路31による制御の下、ブッキー15に収納されているFPD16から出力されるアナログ信号(ビデオ信号)を入力し、デジタルの画像信号に変換する(ステップST2)。
取得機能312は、ステップST1で開始された撮影によりFPD16で検出されたX線に基づく画像信号を、FPD16が収納されている側の出力回路(立位用出力回路13c又は臥位用出力回路15c)から取得する(ステップST14)。
識別機能313は、複数の検出器ユニット13,15のうち画像処理装置30に接続された検出器ユニットを検出し、その検出信号に基づいて、立位検出器ユニット13及び臥位検出器ユニット15のうちFPD16が収納されている検出器ユニットを識別する(ステップST15)。
なお、画像処理システム1CのX線診断装置10及び画像処理装置30は、図7に示す検診車TAに設けられてもよいし、図8に示す検診車TB1,TB2に設けられてもよい。
以上のように、画像処理システム1Cによれば、複数の検出器ユニット13,15に対して1つのFPD16を兼用できる。また、画像処理システム1Cによれば、画像処理装置30に接続された検出器ユニットに係る検出信号に基づいて、複数の検出器ユニット13,15のうちFPD16が収納されている特定の検出器ユニットを識別できる。これにより、画像処理システム1Cによれば、複数の検出器ユニット13,15のうち、FPD16が収納されている特定の検出器ユニットに対応する適切な画像処理を施しつつ、FPDのコストを低減することができる。
なお、撮影制御機能311は、撮影制御部の一例である。取得機能312は、取得部の一例である。識別機能313は、識別部の一例である。画像処理機能314は、画像処理部の一例である。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、各検出器ユニットに対応する適切な画像処理を施しつつ、FPDのコストを低減することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 画像処理システム
10 X線撮影装置
13 立位検出器ユニット
13a 立位用ブッキー
13b,13c 立位用出力回路
15 臥位検出器ユニット
15a 臥位用ブッキー
15b,15c 臥位用出力回路
16 FPD
161 FPD本体
162 ケーブル
163 接続部
30 画像処理装置(コンソール)
31 制御回路
311 撮影制御機能
312 取得機能
313 識別機能
314 画像処理機能

Claims (10)

  1. 1つのX線検出器兼用可能である、X線撮影装置の複数の検出器ユニットのうち、前記X線検出器が収納されている特定の検出器ユニットで検出されたX線に基づく画像信号を取得する取得部と、
    前記複数の検出器ユニットのうちの前記特定の検出器ユニットを識別する識別部と、
    前記特定の検出器ユニットに対して設定された識別子と、画像処理のパラメータとを対応付けた対応テーブルに従って、前記特定の検出器ユニットの識別子に対応する、前記画像信号に対する画像処理を行う画像処理部と、
    を備え
    前記識別子は、前記特定の検出器ユニットが立位と臥位とのいずれの用途であるかを識別するものであり、
    前記画像処理は、ノイズ除去処理、鮮鋭化処理、DR(Dynamic Range)圧縮処理、マルチ周波数処理、及び、階調処理を含む、
    画像処理装置。
  2. 前記識別部は、前記画像処理装置が前記複数の検出器ユニットに接続された状態で、前記画像信号に付加された、前記特定の検出器ユニットを識別するための識別子に基づいて、前記特定の検出器ユニットを識別する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記識別部は、前記複数の検出器ユニットのうち前記画像処理装置に接続された検出器ユニットを検出し、その検出器ユニットを前記特定の検出器ユニットとして識別する、
    請求項1に記載の画像処理装置
  4. X線撮影装置と、画像処理装置とを備えた画像処理システムであって、
    前記X線撮影装置は、
    X線を照射するX線管と、
    前記X線を検出可能なように配置され、1つのX線検出器兼用可能である複数の検出器ユニットと、
    を備え、
    前記複数の検出器ユニットの各検出器ユニットは、
    X線検出器を収納するための収納部と、
    前記収納部に収納されている前記X線検出器から画像信号を入力し、前記各検出器ユニットを識別するための識別子を前記画像信号に付加して画像処理装置に出力する出力部と、
    を備え、
    前記画像処理装置は、
    前記画像信号を取得する取得部と、
    前記複数の検出器ユニットのうちの前記X線検出器が収納されている特定の検出器ユニットを識別する識別部と、
    前記特定の検出器ユニットに対して設定された識別子と画像処理のパラメータとを対応付けた対応テーブルに従って、前記特定の検出器ユニットの識別子に対応する、前記画像信号に対する画像処理を行う画像処理部と、
    を備え
    前記識別子は、前記特定の検出器ユニットが立位と臥位とのいずれの用途であるかを識別するものであり、
    前記画像処理は、ノイズ除去処理、鮮鋭化処理、DR(Dynamic Range)圧縮処理、マルチ周波数処理、及び、階調処理を含む、
    画像処理システム。
  5. 前記複数の検出器ユニットと、前記画像処理装置とが1台の車両に備えられる、
    請求項に記載の画像処理システム。
  6. 前記複数の検出器ユニットとしての第1の検出器ユニットが第1の車両に備えられ、
    前記複数の検出器ユニットとしての第2の検出器ユニットと、前記第1及び第2の検出器ユニットに接続可能な前記画像処理装置とが第2の車両に備えられる、
    請求項に記載の画像処理システム。
  7. 前記識別部は、前記画像処理装置が前記複数の検出器ユニットに接続された状態で、前記画像信号に付加された、前記特定の検出器ユニットを識別するための識別子に基づいて、前記特定の検出器ユニットを識別する、
    請求項乃至のうちいずれか1項に記載の画像処理システム。
  8. 前記識別部は、前記複数の検出器ユニットのうち前記画像処理装置に接続された検出器ユニットを検出し、その検出器ユニットを前記特定の検出器ユニットとして識別する、
    請求項乃至のうちいずれか1項に記載の画像処理システム。
  9. 前記X線検出器は、
    前記X線を検出する検出器本体と、
    前記検出器本体で生成された前記画像信号を伝送する伝送部と、
    前記伝送部の端部に設けられる接続部と、
    を備え、
    前記収納部の、立位の操作者の手の可達域の位置に、前記X線検出器を挿入又は引き出すための開口部を備える、
    請求項乃至のうちいずれか1項に記載の画像処理システム。
  10. 前記出力部は、前記接続部を着脱可能であり、かつ、立位の操作者の手の可達域の位置に設けられる被接続部を備えた、
    請求項に記載の画像処理システム。
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