JP7291234B2 - ラケット用解析システム、ラケット用解析装置、ラケット用解析プログラム及びラケット用解析方法 - Google Patents

ラケット用解析システム、ラケット用解析装置、ラケット用解析プログラム及びラケット用解析方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7291234B2
JP7291234B2 JP2021553545A JP2021553545A JP7291234B2 JP 7291234 B2 JP7291234 B2 JP 7291234B2 JP 2021553545 A JP2021553545 A JP 2021553545A JP 2021553545 A JP2021553545 A JP 2021553545A JP 7291234 B2 JP7291234 B2 JP 7291234B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
racket
angular velocity
axis
hitting surface
hitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021553545A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021079967A1 (ja
Inventor
俊 ▲高▼浪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Publication of JPWO2021079967A1 publication Critical patent/JPWO2021079967A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7291234B2 publication Critical patent/JP7291234B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B59/00Bats, rackets, or the like, not covered by groups A63B49/00 - A63B57/00
    • A63B59/40Rackets or the like with flat striking surfaces for hitting a ball in the air, e.g. for table tennis
    • A63B59/42Rackets or the like with flat striking surfaces for hitting a ball in the air, e.g. for table tennis with solid surfaces
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B60/00Details or accessories of golf clubs, bats, rackets or the like
    • A63B60/42Devices for measuring, verifying, correcting or customising the inherent characteristics of golf clubs, bats, rackets or the like, e.g. measuring the maximum torque a batting shaft can withstand
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B60/00Details or accessories of golf clubs, bats, rackets or the like
    • A63B60/46Measurement devices associated with golf clubs, bats, rackets or the like for measuring physical parameters relating to sporting activity, e.g. baseball bats with impact indicators or bracelets for measuring the golf swing
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B69/00Training appliances or apparatus for special sports
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/18Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration in two or more dimensions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B2102/00Application of clubs, bats, rackets or the like to the sporting activity ; particular sports involving the use of balls and clubs, bats, rackets, or the like
    • A63B2102/16Table tennis

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Description

本開示は、ラケットの動きを解析するためのラケット用解析システム、ラケット用解析装置、ラケット用解析プログラム及びラケット用解析方法に関する。
ラケットにセンサを取り付け、ラケットの動きを解析することによって選手の技量の向上を図る技術が知られている(例えば下記特許文献1)。特許文献1では、卓球用のラケットに、加速度センサと、接触センサとを設けた技術が開示されている。接触センサは、タブレット等における面接触位置座標検出型センサによって構成されており、打面(フェイス)の全面に亘って設けられている。そして、接触センサは、球が打面のうちのいずれの位置に当たったかを推定することに寄与している。
特開2009-183455号公報
本開示の一態様に係るラケット用解析システムは、ラケットの動きを解析する。ラケットは、打面を有している打部と、前記打面に平行で前記打面の中央部を通る仮想線に沿って前記打面の外側で延びているグリップと、を有している。ラケット用解析システムは、前記ラケットに固定されている角速度センサと、前記ラケットに球が当たったときの前記角速度センサの検出値に基づいて、前記打面のうちの前記球が当たった位置を推定する処理部と、を有している。
本開示の一態様に係るラケット用解析装置は、ラケットの動きを解析する。ラケットは、打面を有している打部と、前記打面に平行で前記打面の中央を通る仮想線に沿って前記打面の外側で延びているグリップと、を有している。ラケット用解析装置は、前記ラケットに球が当たったときの前記ラケットの角速度に基づいて、前記打面のうちの前記球が当たった位置を推定する処理部を有している。
本開示の一態様に係るラケット用解析プログラムは、ラケットの動きを解析するためのものである。ラケットは、打面を有している打部と、前記打面に平行で前記打面の中央を通る仮想線に沿って前記打面の外側で延びているグリップと、を有している。ラケット用解析プログラムは、コンピュータに、前記ラケットに球が当たったときの前記ラケットの角速度に基づいて、前記打面のうちの前記球が当たった位置を推定する推定ステップ、を実行させる。
本開示の一態様に係るラケット用解析方法は、ラケットの動きを解析する。ラケットは、打面を有している打部と、前記打面に平行で前記打面の中央を通る仮想線に沿って前記打面の外側で延びているグリップと、を有している。ラケット用解析方法は、前記ラケットに球が当たったときの前記ラケットの角速度に基づいて、前記打面のうちの前記球が当たった位置を推定する推定ステップ、を有している。
実施形態に係るラケット用解析システムの構成の一例を示す模式的な斜視図である。 図1の解析システムの信号処理系の構成を示すブロック図である。 図3(a)及び図3(b)はインパクトの検出方法を説明するための図である。 図4(a)及び図4(b)は球が当たった打面の推定方法を説明するための図である。 図5(a)、図5(b)及び図5(c)は左右方向における球が当たった位置の推定方法を説明するための図である。 図6(a)及び図6(b)は上下方向における球が当たった位置の推定方法を説明するための図である。 図1の解析システムのセンサ装置が実行するセンシング処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図1の解析システムの解析装置が実行する解析処理の手順の一例を示すフローチャートである。 インパクトの検出方法を説明するための図である。
図1は、実施形態に係る解析システム1の構成の一例を示す模式的な斜視図である。
解析システム1は、例えば、ラケット3に固定されたセンサ装置5と、センサ装置5が検出したラケット3の動きを解析する解析装置7とを有している。解析装置7は、具体的には、例えば、センサ装置5の検出値に基づいて、球がラケット3のどの位置に当たったかを推定する。以下の説明では、球が当たった位置をインパクト位置ということがある。
ラケット3は、解析システム1に含まれていないと捉えられてもよいし、含まれていると捉えられてもよい。本実施形態の説明では、便宜上、前者とする。また、ラケット3とセンサ装置5との組み合わせは、センサ付きラケットとして概念されてもよい。
(ラケット)
ラケット3は、種々のスポーツに用いられるものとされてよく、本実施形態の説明では、卓球用のラケットを例に取る。卓球以外のスポーツとしては、例えば、テニス(硬式及び軟式)、バドミントン、スカッシュ及びラケットボールを挙げることができる。バドミントンが挙げられていることから理解されるように、本開示において、「球」はラケットで打つものであればよく、狭義の球だけでなく、例えば、シャトル(羽球)などの球形以外のものも含む。
ラケット3は、例えば、球を打つための打部9(ヘッド)と、選手が握るためのグリップ11とを有している。
打部9は、球を打つための例えば平面状の打面9aを有している。ラケット3は、表裏1対の打面9a(別の観点ではラバー)を有しているタイプ(通常はシェークハンドタイプ)であってもよいし、1つの打面9aのみを有しているタイプ(通常はペンホルダータイプ)であってもよい。本実施形態の説明では、前者を例に取る。なお、卓球用のラケット3の打面9aが凹凸を有することがあること、及びテニス用のラケットの打面がガットによって構成されていることなどから明らかなように、ここでいう平面状は、厳密な意味での平面であることを要しない。
グリップ11は、選手が握ることができる太さの長尺状の部材である。打部9とグリップ11とは互いに一体的に形成されることなどによって互いに固定されている。卓球以外のラケットでは、グリップと打部とは、スロートを介して互いに固定されていることがある。
打面9aに平行で打面9aの中央を通る(すなわち打面9aを概ね2等分する)仮想線CLを仮定する。このとき、グリップ11は、打面9aの外側で仮想線CLに沿って延びている。ここでいう「仮想線CLに沿っている」は、グリップ11の中心線(不図示)と仮想線CLとが同一線上に位置していたり、互いに平行であったりすることを要しない。各競技におけるルール及び/又は常識の範囲内において、グリップ11の中心線と仮想線CLとは互いに傾斜していてもよいし、互いにずれていてもよい。
(座標系)
図1では、ラケット3に固定的な相対座標系xyz(センサ座標系)と、ラケット3が移動可能な空間に固定的な絶対座標系XYZ(空間座標系)とが示されている。これらの座標系の各軸の向きは適宜に設定されてよい。
本実施形態の説明では、z軸は、仮想線CLに平行(概ねグリップ11に平行)であるものとする。x軸は打面9aに直交するものとする。y軸はx軸及びz軸に直交するものとする。換言すれば、y軸は打面9aに平行で、かつz軸に直交するものとする。以下の説明では、便宜上、y軸方向を左右方向と言うことがあり、z軸方向を上下方向と言うことがある。各軸回りに示す矢印の向きは、以下の説明に用いる各軸回りの角速度の正負を示している。
(打面の分割領域)
図1では、打面9aを複数に分割した分割領域R(RC、RE、RNE、RN、RNW、RW、RSW、RS及びRSE)を定義している。打面9a内の球が当たった位置(インパクト位置)の推定は、例えば、このように打面9aを適宜な数に分割した分割領域Rのいずれに当たったかの推定とされてよい。ただし、分割領域Rの複数領域でインパクト位置が推定されることもあり得る。もちろん、このようなインパクト位置をいずれかの分割領域Rに分類するのではなく、インパクト位置の座標、又は基準位置からインパクト位置までの距離が推定されてもよい。
分割領域Rの数(打面9aの分割数)、各分割領域Rの位置及び各分割領域が打面9aに占める面積割合等は適宜に設定されてよい。図示の例では、分割数は9とされている。より詳細には、打面9aは、y軸方向において打面9aの長さ(例えば最大長さ)を基準として概ね3等分されるとともに、z軸方向において打面9aの長さ(例えば最大長さ)を基準として概ね3等分されている。すなわち、打面9aは、3×3に分割されている。中央の分割領域Rを分割領域RCとする。他の分割領域Rは、-y側の分割領域Rから半時計回りに順に、分割領域RE、RNE、RN、RNW、RW、RSW、RS及びRSEであるものとする。
9分割以外の分割態様について以下に例示する。例えば、打面9aは、y軸方向のみにおいて分割され、その分割数が、2つ、3つ、又は4つ以上とされてよい。また、例えば、打面9aは、z軸方向のみにおいて分割され、その分割数が、2つ、3つ、又は4つ以上とされてよい。また、打面9aは、y軸方向及びz軸方向のそれぞれにおいて分割され、2×2、2×3、3×2、2×4、4×2、3×4、4×3又は4×4に分割されてよい。別の観点では、n及びmを2以上の整数としたときに、打面9aは、1×m、n×1又はn×mに分割されてよい。また、打面9aは、中央側の1つの円形状の領域と、その周囲に配置された複数の扇状の領域とに分割されるなど、縦横に分割する概念とは異なる概念で分割されてもよい。
上記から理解されるように、y軸方向の分割数とz軸方向の分割数とは同一であってもよいし、異なっていてもよい。また、y軸方向又はz軸方向において打面9aの中央を体現する領域(例えば図示の例の分割領域RC)は、存在してもよいし、存在しなくてもよい。
(センサ装置の概要)
センサ装置5は、ラケット3に固定されており、少なくとも角速度を検出する慣性センサとして機能する。センサ装置5のラケット3に対する取付位置、形状及び大きさ等は適宜に設定されてよい。図示の例では、センサ装置5は、グリップ11の打部9とは反対側の端部に位置している。また、センサ装置5は、z軸方向に見て、グリップ11の端面と概ね同等の大きさを有している。センサ装置5は、1種類のラケット3又は種々のラケット3に対して着脱可能であってもよいし、ラケット3に対して着脱不可能に固定されていてもよい。
(解析装置の概要)
解析装置7は、コンピュータを含んで構成されている。図示の例では、解析装置7は、スマートデバイスによって構成されている。スマートデバイスは、例えば、スマートフォン(図示の例)、タブレット及びノートパソコンであるが、インパクト位置を推定できるものであればよく、上記のものに限定されない。コンピュータのハードウェア及び基本的なソフトウェア(例えばOS(Operating System))は、公知の種々のもの(別の観点では一般的なもの)と同様とされてよい。所定のアプリケーションを一般的なコンピュータにインストールすることによって、解析装置7を得ることができる。
(信号処理系の構成)
図2は、解析システム1の信号処理系の構成を示すブロック図である。この図において、ブロック同士を結ぶ矢印が示す方向は、主要な信号が伝達される方向を示しているが、実際には、矢印とは逆方向へ伝達される信号が存在してもよい。
センサ装置5は、例えば、ラケット3の角速度を検出する角速度センサ13(ジャイロセンサ)と、ラケット3の加速度を検出する加速度センサ15と、解析装置7と通信を行う通信部17と、これらに対して入力又は出力がなされる信号の処理等を行う検出処理部19とを有している。
解析装置7は、例えば、ユーザの操作を受け付ける入力部21と、画像を表示するディスプレイ23と、センサ装置5と通信を行う通信部25と、これらに対して入力又は出力がなされる信号の処理等を行う解析処理部27とを有している。解析処理部27は、インパクト位置の推定を行う処理部として機能する。
(センサ装置の各部の構成)
角速度センサ13は、例えば、x軸、y軸及びz軸の3軸それぞれの角速度を検出可能な3軸角速度センサによって構成されている。このような角速度センサとしては、例えば、特に図示しないが、x軸回りの角速度を検出する角速度センサ、y軸回りの角速度を検出する角速度センサ及びz軸回りの角速度を検出する角速度センサの組み合わせが挙げられる。ただし、角速度センサ13は、相対座標系xyzに傾斜した座標系の各軸の回りの角速度を検出する3つのセンサの組み合わせであってもよい。この場合においても、角速度センサ13又はその外部の機器による座標変換によって、x軸、y軸及びz軸の3軸それぞれの角速度を特定可能である。このため、角速度センサ13は、x軸、y軸及び/又はz軸の角速度を検出可能なセンサであるといってよい。
x軸、y軸及びz軸の各軸回りの角速度を検出するセンサの構成は、例えば、公知の種々のものとされて構わない。例えば、米国特許出願公開第2019/265033号明細書(以下、先行文献1という。国際公開第2018/021166号に対応している。)におけるz軸回りの角速度を検出する角速度センサが、図1で定義したz軸の回りの角速度を検出する角速度センサとして用いられてよい。先行文献1におけるy軸回りの角速度を検出する角速度センサが、図1で定義したy軸の回りの角速度を検出する角速度センサとして用いられてよい。先行文献1におけるy軸回りの角速度を検出する角速度センサが、先行文献1のy軸が図1のx軸に、先行文献1のx軸が図1のy軸に一致するように配置されて、図1で定義したx軸の回りの角速度を検出する角速度センサとして用いられてよい。先行文献1の内容は、本開示において参照による引用(Incorporation by reference)がなされてよい。
加速度センサ15は、例えば、x軸、y軸及びz軸の3軸それぞれの加速度を検出可能な3軸加速度センサによって構成されている。3軸加速度センサの構成は、公知の種々のものとされて構わない。例えば、国際公開第2009/119840号公報に開示されているようなピエゾ抵抗型の3軸加速度センサが用いられてよい。当該文献の内容は、本開示において参照による引用がなされてよい。また、例えば、静電容量型の3軸加速度センサ又は熱検知型の3軸加速度センサが用いられてもよい。適宜な形式の1軸又は2軸の加速度を検出する加速度センサが2つ以上組み合わされて、加速度センサ15を構成していてもよい。角速度センサ13と同様に、加速度センサ15が加速度を直接的に検出する方向は、x軸、y軸及びz軸に対して傾斜していてもよい。
通信部17は、例えば、少なくとも解析装置7と通信を行うことができる構成を有している。通信は、解析装置7へ送信を行うことができるだけであってもよいし、解析装置7と送受信を行うことができるものであってもよい。通信は、無線通信であってもよいし(図示の例)、有線通信であってもよく、また、無線通信と有線通信とを切り換え可能であってもよい。無線通信としては、電波を用いるもの、赤外線を用いるものを挙げることができる。また、電波を用いるものとしては、例えば、Bluetooth(登録商標)及びWi-Fi(登録商標)のような近距離用のものを挙げることができる。
検出処理部19は、例えば、CPU19a(Central Processing Unit、プロセッサ)及びメモリ19bを有している。メモリ19bは、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及び外部記憶装置等を含んでいる。CPU19aがメモリ19b(ROM及び外部記憶装置)に記憶されている所定のプログラムを実行することによって検出処理部19が構築される。検出処理部19は、例えば、検出された角速度の情報を角速度センサ13から取得するとともに、検出された加速度の情報を加速度センサ15から取得し、取得した情報を通信部17から送信する。
(解析装置の各部の構成)
入力部21は、公知の種々の構成とされてよい。図示の例では、タッチパネル29(図1の参照)を構成する板状のポインティングデバイスを含んで構成されている。この他、入力部21としては、例えば、キーボード及び押しボタンスイッチ等を含むものを挙げることができる。
ディスプレイ23は、例えば、任意の画像を表示可能なものであり、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって構成されている。図示の例では、入力部21の少なくとも一部と組み合わされて、タッチパネル29を構成している。
通信部25は、センサ装置5の通信部17と通信を行うものであるから、通信部17についての既述の説明は適宜に通信部25に援用されてよい。通信部25は、通信部17からの受信を行うことができるだけであってもよいし、通信部17と送受信を行うことができるものであってもよい。
解析処理部27は、例えば、CPU27a(プロセッサ)及びメモリ27bを有している。メモリ27bは、例えば、ROM、RAM及び外部記憶装置等を含んでいる。CPU27aがメモリ27b(ROM及び外部記憶装置)に記憶されているプログラム31を実行することによって解析処理部27が構築される。解析処理部27は、例えば、センサ装置5によって検出された角速度及び加速度の情報を、通信部25を介して取得し、取得した情報に基づいて解析を行い、その解析結果(例えばインパクト位置)をディスプレイ23に表示させる。
(解析項目及び解析方法)
以下、センサ装置5の検出結果に基づいて解析装置7(より詳細には解析処理部27)が行う解析の項目及びその方法について説明する。以下では、基本的に、-x側の打面9aに球が当たる場合を例に取って説明する。+x側の打面9aに球が当たる場合についても同様に推定されてよい。
(インパクトの推定)
解析装置7は、インパクト(打面9aによって球が打たれること。別の観点では球が打面9aに当たること。)の有無、及びインパクトの時点を推定してよい。その推定方法は、例えば、以下のとおりである。
図3(a)は、加速度センサ15によって検出されるx軸方向の加速度の経時変化の一例を示す図である。この図において、横軸t(sec)は時間を示しており、縦軸Ax(G)はx軸方向の加速度を示している。記号のGは、標準重力の何倍であるかを表すための単位である。この図は、選手がラケット3を振って球を打つ実験によって得られている。
この図では、図1の-x側の打面9aによって球が打たれたときの経時変化が示されている。極値P1によって示されているように、球が打面9aに当たると、打面9aが面する側とは反対側への加速度が急激に立ち上がる。別の観点では、インパクトのときの加速度と、ラケット3を振ったときの加速度とは種々のパラメータ(例えば絶対値、変化率及び/又は周波数)が異なる。従って、このようなx軸方向における加速度の立ち上り(又は立ち下り)を検出することによって、インパクトの有無及びその時点を推定することができる。
図3(b)は、角速度センサ13によって検出されるz軸回りの角速度の経時変化の一例を示す図である。この図において、横軸t(sec)は時間を示しており、縦軸Gz(dps:degree per second)はz軸回りの角速度を示している。この図は、図3(a)と同一の実験から得られている。
この図では、図1の-x側の打面9aのうちの+y側の領域(分割領域RW)によって球が打たれたときの経時変化が示されている。極値P2によって示されているように、打面9aのうち仮想線CLから離れた位置に球が当たると、打面9aが仮想線CL回りに回転し、角速度が急激に立ち下がる(又は立ち上がる)。別の観点では、インパクトのときの角速度と、ラケット3を振ったときの角速度とは種々のパラメータ(例えば絶対値、変化率及び/又は周波数)が異なる。従って、このようなz軸回りの角速度の立ち上り及び立ち下りを検出することによって、インパクトの有無及びその時点を推定することができる。
図9は、加速度センサ15によって検出されるz軸方向の加速度の経時変化の一例を示す図である。この図において、横軸t(sec)は時間を示しており、縦軸Az(G)はz軸方向の加速度を示している。この図は、図3(a)及び図3(b)と同一の実験から得られている。
この図に示されるように、球を打つためにスイングがなされると、遠心力によって+z側への加速度が一時的に大きくなる(tが概ね2.7~3.2の範囲)。極値P3によって示されているように、この加速度は瞬間的に低下する。これは、球が当たった瞬間にわすかにスイングの速度が変化(低下)することによって、遠心力も変化したものと考えられる。従って、このようなz軸方向における加速度の瞬間的な変化を検出することによって、インパクトの有無及びその時点を推定することができる。
ここでは、インパクトを推定する物理量(加速度及び/又は角速度)として3種を例示したが、他の軸に係る物理量に基づいてインパクトを推定することも可能である。具体的には、x軸回りの角速度、y軸回りの角速度又はy軸方向の加速度が用いられてもよい。インパクトの推定においては、複数の物理量(例えばx軸方向の加速度、z軸回りの角速度及びz軸方向の加速度)のいずれか1つのみが用いられてもよいし、2つ以上が組み合わされて用いられてもよい。後者の例としては、例えば、2以上の物理量の少なくとも1つに基づいてインパクトがあったと推定できたときにインパクトがあったと推定する方法、逆に、2以上の物理量の全てに基づいてインパクトがあったと推定できたときにのみインパクトがあったと推定する方法が挙げられる。
インパクトの有無の推定においては、加速度(又は角速度。本段落において、以下同様。)に係る種々のパラメータが用いられてよい。例えば、加速度の絶対値のみに着目し、加速度が所定の閾値を超えたときにインパクトがあったと推定してよい。また、例えば、加速度の絶対値に代えて、又は加速度の絶対値に加えて、加速度の変化率(加加速度)の絶対値が所定の閾値を超えたときにインパクトがあったと推定してよい。また、例えば、上記に代えて、又は上記に加えて、加速度の振動の周波数が所定値よりも高いときにインパクトがあったと推定してよい。
また、インパクトの時点の推定においては、インパクトがあったと判定した元になった加速度(又は角速度。本段落において、以下同様。)の変化のいずれの時点をインパクトの時点としてもよい。解析において実用上許容される範囲内で、適宜に設定されてよい。例えば、図3(a)の極値P1の時点ように、最も加速度の絶対値が大きくなった時点をインパクトの時点としてもよい。また、例えば、加速度の絶対値の急激な増加の開始時点をインパクトの時点としてもよい。また、例えば、インパクトの時点は、その字句どおりの時間の1点ではなく、解析において実用上許容される範囲内で、ある程度の時間長さを有するものとして扱われてもよい。例えば、加速度の絶対値の急激な増加の開始時点から加速度の絶対値が最も大きくなるまでの範囲がインパクトの時点として扱われてもよい。
推定は、例えば、解析システム1の製造者がプログラム31内において推定手順を直接的に規定することによって実現されてもよいし、AI(Artificial Intelligence)技術によって実現されてもよい。前者の場合においては、上述した推定方法に基づいて判定手順が設定されてよい。後者の場合においては、例えば、x軸方向の加速度(及び/又はz軸回りの角速度)の上述した各種のパラメータの少なくとも1つを入力とし、インパクトの有無及び時点を出力とする教師データを用いて学習モデルを生成し、この学習モデルがプログラム31に組み込まれることによって推定されてよい。
教師データに含まれるインパクトの有無及び時点は、例えば、ビデオカメラでラケット3を撮影して特定されたり、適宜なセンサ(例えば打面9aに亘る板状のポインティングデバイス)が設けられた教師データ作成用のラケットを用いることによって特定されたりしてよい。後述する、表裏の推定、左右推定、中央推定及び上下推定等についても、AI技術に関して触れる。このときの教師データが出力とする情報も、上記のように、撮影及びセンサによって特定されてよい。情報によっては、目視によって特定されてもよい。
(表裏の推定)
本実施形態では、ラケット3は、表裏1対の打面9aを有している。このような場合において、解析装置7は、1対の打面9aのいずれに球が当たったかを推定してよい。その推定方法は、例えば、以下のとおりである。
図4(a)は、角速度センサ13によって検出される角速度の経時変化の一例を示す図である。この図において、横軸t(sec)は時間を示しており、縦軸ω(dps)は角速度を示している。ωx、ωy及びωzは、それぞれx軸回り、y軸回り及びz軸回りの角速度を示している。この図は、選手がラケット3を振って球を打つ実験によって得られている。
このように3軸の角速度が時系列データで得られる場合においては、この時系列データに基づいて、ラケット3の姿勢を示す時系列データを得ることができる。姿勢は、例えば、オイラー角で表されてよい。オイラー角は、例えば、ロール角、ピッチ角及びヨー角を使用するものである。このオイラー角では、例えば、絶対座標系XYZをZ軸回り、Y軸回り、X軸回りに順に回転させたときに、Z軸回りの角度をヨー角、Y軸回りの角度をピッチ角及びX軸回りの角度をロール角としてよい。
具体的には、例えば、相対座標系xyz(センサ座標系)の各軸回りの角速度を絶対座標系XYZ(空間座標系)の各軸回りの角速度に変換する。この絶対座標系XYZにおける角速度を積分してロール角、ピッチ角及びヨー角を得る。このような演算を時間軸に沿って繰り返す。このようなオイラー角を得る計算式(行列式)は、ロボット及びドローン等の種々の分野で公知であり、これが利用されてよい。時間軸に沿って演算していくときのオイラー角の初期値は、例えば、計測開始時のラケット3の姿勢を予め指定することによって任意の値とされてよい。又は、角速度センサと他のセンサとを組み合わせることによって、初期値が特定されてもよい。例えば、ロール角及びピッチ角の初期値は、加速度センサ15の検出する加速度(別の観点では重力加速度)に基づいて特定されてよい。ヨー角の初期値は、例えば、センサ装置5に地磁気センサを設け、地磁気センサの検出値に基づいて特定されてよい。このようなセンサ・ヒュージョンも公知であり、これが利用されてよい。
図4(b)は、上記のようにして算出したオイラー角の経時変化の一例を示す図である。この図において、横軸t(sec)は時間を示しており、縦軸はオイラー角を示している。φはロール角を示し、θはピッチ角を示し、ψはヨー角を示している。
このようにオイラー角の時系列データが得られ、かつ既述のようにインパクトの有無及びその時点が特定されると、インパクトのときのラケット3の姿勢を特定することができる。この特定した姿勢に基づいて、1対の打面9aのうちのいずれに球が当たったかを特定することができる。
例えば、インパクトのとき、球が当たる打面9aは、通常、相手コートに向いている。従って、例えば、一方の打面9aが面する側へ延びる当該一方の打面9aの法線を考えたときに、この法線が自分のコートから相手のコートへの並び方向への成分を有している場合においては、前記一方の打面9aに球が当たったと推定することができる。換言すれば、オイラー角が所定の第1範囲に含まれているときは、球が一方の打面9aに当たったと推定することができ、オイラー角が第1範囲とは異なる第2範囲に含まれているときは、球が他方の打面9aに当たったと推定することができる。
上記では、オイラー角のみに着目した。ただし、オイラー角に加えて、他の検出値が考慮されてもよい。例えば、加速度センサ15の検出値に基づいて絶対座標系XYZにおけるラケット3の位置を検出し、ラケット3と相手コートとの位置関係の変化に応じて第1範囲及び第2範囲を変化させてもよい。
推定は、例えば、解析システム1の製造者がプログラム31内において推定手順を直接的に規定することによって実現されてもよいし、AI技術によって実現されてもよい。前者の場合においては、上述した推定方法に基づいて判定手順が設定されてよい。後者の場合においては、例えば、インパクトのときのオイラー角(及び必要に応じてラケット3の位置等)を入力とし、球が当たった打面9aを特定する情報を出力とする教師データを用いて学習モデルを生成し、この学習モデルがプログラム31に組み込まれることによって推定されてよい。教師データに含まれる、球が当たった打面9aを特定する情報が目視、撮影又はセンサ等によって得られてよいことは既に述べたとおりである。
(左右の推定)
解析装置7は、打面9aに球が当たった位置(インパクト位置)のy軸方向における位置を推定してよい。例えば、解析装置7は、インパクト位置が打面9aの中央側(例えば仮想線CL)に対してy軸方向の正側及び負側のいずれであるかを推定してよい。その推定方法は、例えば、以下のとおりである。
図5(a)~図5(c)は、角速度センサ13によって検出されるz軸回りの角速度の経時変化の一例を示す図である。この図において、横軸t(msec)は時間を示しており、縦軸ωz(dps)は角速度を示している。これらの図は、いずれも-x側の打面9aに球が当たったときの経時変化を示している。図5(a)は、-y側の分割領域REに球が当たったときの経時変化を示している。図5(b)は、y軸方向中央の分割領域RCに球が当たったときの経時変化を示している。図5(c)は、+y側の分割領域RWに球が当たったときの経時変化を示している。これらの図は、選手によって一定の位置に保持されているラケット3に対して球を当てる実験によって得られている。
インパクトの推定の説明でも述べたように、打面9aのうち仮想線CLから離れた位置に球が当たると、打面9aが仮想線CL回りに回転し、角速度が急激に立ち下がる又は立ち上がる。このときの回転方向は、仮想線CLに対して+y側の領域(例えば分割領域RW)に当たったときと、仮想線CLに対して-y側の領域(例えば分割領域RE)に当たったときとで逆である。ひいては、図5(a)及び図5(c)に示されているように、インパクトのときのz軸回りの角速度(例えば図5(a)の極大値及び図5(b)の極小値を参照)の正負は、+y側の領域に当たったときと、-y側の領域に当たったときとで逆になる。従って、インパクトのときのz軸回りの角速度の正負に基づいて、インパクト位置が打面9aの中央側に対して-y側及び+y側のいずれであったかを推定することができる。
推定は、例えば、上記の推定方法に基づいて、解析システム1の製造者がプログラム31内において推定手順を直接的に規定することによって実現されてよい。ただし、AI技術によって実現されてもよい。例えば、教師データの入力として、インパクトのときの角速度の正負(及び必要に応じて球が当たった打面9aを特定する情報)だけでなく、角速度の他のパラメータ及び加速度等も用いれば、製造者の気付いていなかった誤差補正がなされることが期待される。教師データが出力として含む情報、つまりインパクト位置が-y側及び+y側のいずれであるかの情報が、目視、撮影又はセンサ等によって得られてよいことは既に述べたとおりである。
(中央からの距離の推定)
球がy軸方向中央に当たった場合に対応する図5(b)と、球がy軸方向中央から離れた位置に当たった場合に対応する図5(a)及び図5(c)との比較から理解されるように、インパクト位置の仮想線CLからの距離と、z軸回りの角速度の絶対値とは相関している。具体的には、仮想線CLからの距離が長くなるほど、角速度の絶対値は大きくなる。従って、角速度の絶対値に基づいて、インパクト位置のy軸における位置が推定されてよい。
インパクト位置のy軸方向における位置の推定は、既に述べたように、y軸方向において打面9aを分割した分割領域Rのいずれに球が当たったかを推定するものであってもよいし、インパクト位置のy軸座標を推定するものであってもよい。
y軸方向において分割領域Rのいずれに球が当たったかを推定する場合には、例えば、y軸方向の分割数は3以上とされてよい。分割数が2つの場合は、上記のインパクトのときの角速度の正負に基づく左右の推定のみで足りるからである。分割領域Rのいずれに球が当たったかの推定は、例えば、解析システム1の製造者がプログラム31内において推定手順を直接的に規定することによって実現されてもよいし、AI技術によって実現されてもよい。
推定手順が直接的に規定される場合においては、例えば、角速度の絶対値が大きいほど、外側の領域に当たったと推定する手順が規定される。具体的には、例えば、製造者(ユーザとすることも可)は、y軸方向における分割数に応じた数の閾値をメモリ27bに記憶させる。例えば、分割数が3つ又は4つであれば閾値は1つであり、分割数が5つであれば閾値は2つである。そして、解析処理部27は、インパクトのときのz軸回りの角速度の絶対値が閾値を超えたか否かによって、いずれの領域に当たったかを推定する。図1に示す例では、角速度の絶対値が所定の閾値よりも小さいときは、中央側の分割領域R(RC、RN及びRS)のいずれかに球が当たったと推定され、それ以外のときは、外側の分割領域R(RE、RNE、RNW、RW、RSW及びRSE)のいずれかに球が当たったと推定されてよい。
AI技術によって実現される場合においては、例えば、インパクトのときのz軸回りの角速度の絶対値を入力とし、y軸方向に分割したいずれの領域に当たったかの情報を出力とする教師データを用いて学習モデルを生成し、この学習モデルがプログラム31に組み込まれてよい。教師データに含まれる、いずれの領域に当たったかの情報が、目視、撮影又はセンサ等によって得られてよいことは既に述べたとおりである。
インパクト位置のy軸座標の推定も、例えば、解析システム1の製造者がプログラム31内において推定手順を直接的に規定することによって実現されてもよいし、AI技術によって実現されてもよい。
前者の場合においては、例えば、製造者は、仮想線CLからインパクト位置までの距離(別の観点ではy軸座標)と、角速度の絶対値との相関関係を示す情報(例えば近似式又はマップ)をメモリ27bに記憶させる。そして、解析処理部27(CPU27a)は、上記の相関関係を示す情報を参照して、検出された角速度に対応するy軸座標を推定する。
AI技術によって実現される場合においては、例えば、z軸回りの角速度の絶対値を入力とし、インパクト位置の仮想線CLからの距離(別の観点ではy軸座標)を出力とする教師データを用いて学習モデルを生成し、この学習モデルがプログラム31に組み込まれることによって推定されてよい。教師データに含まれる、インパクト位置の仮想線CLからの距離が、撮影又はセンサ等によって得られてよいことは既に述べたとおりである。
インパクト位置の仮想線CLからの距離(別の観点ではy軸座標)は、z軸回りの角速度の絶対値だけでなく、例えば、z軸回りの角速度の振動の周波数及びz軸回りの角速度が所定の大きさに減衰するまでの時間にも影響する。従って、上述したいずれの場合においても、角速度の絶対値に加えて、又は角速度の絶対値に代えて、これらのパラメータの値が用いられてもよい。例えば、これらのパラメータの値が教師データの入力として用いられてもよい。
(上下の推定)
解析装置7は、打面9aに球が当たった位置(インパクト位置)のz軸方向における位置を推定してよい。その推定方法は、例えば、以下のとおりである。
図6(a)及び図6(b)は、角速度センサ13によって検出されるy軸回りの角速度の経時変化の一例を示す図である。この図において、横軸t(sec)は時間を示しており、縦軸ωy(dps)は角速度を示している。これらの図は、いずれも-x側の打面9aに球が当たったときの経時変化を示している。図6(a)は、+z側の分割領域RNに球が当たったときの経時変化を示している。図6(b)は、-z側の分割領域RSに球が当たったときの経時変化を示している。これらの図は、選手がラケット3を振って球を打つ実験によって得られている。
打面9aに球が当たると、打部9は、y軸に平行で、グリップ11側に位置する不図示の回転軸回りに回転する。その結果、y軸回りの角速度が急激に立ち下がる又は立ち上がる。図6(a)と図6(b)との比較から理解されるように、インパクト位置のグリップ11からの距離(換言すればインパクト位置のz軸座標)と、y軸回りの角速度の振幅が所定の大きさに減衰するまでの時間Taとは相関している。具体的には、グリップ11からの距離が長くなるほど、時間Taは長くなる。従って、時間Taに基づいて、インパクト位置のz軸における位置が推定されてよい。
時間Taの始期は、例えば、インパクトの推定によって求められたインパクトの時点とされてよい。ただし、時間Taの始期は、y軸回りの角速度に基づいて設定されてもよい。時間Taの終期は、上記のようにy軸回りの角速度の振幅が所定の大きさ(閾値)まで減衰したときであり、この閾値は、実験等に基づいて適宜に設定されてよい。例えば、図示の例では、閾値は、概ね0としてよいことが示されている。
インパクト位置のz軸方向における位置の推定は、既に述べたように、z軸方向において打面9aを分割した分割領域Rのいずれに球が当たったかを推定するものであってもよいし、インパクト位置のz軸座標を推定するものであってもよい。
z軸方向において分割領域Rのいずれに球が当たったかを推定する場合においては、例えば、z軸方向の分割数は2以上(図示の例では3)とされてよい。分割領域Rのいずれに球が当たったかの推定は、例えば、解析システム1の製造者がプログラム31内において推定手順を直接的に規定することによって実現されてもよいし、AI技術によって実現されてもよい。
推定手順が規定される場合においては、例えば、時間Taが長いほど、グリップ11から離れた領域に当たったと推定する手順が規定される。具体的には、例えば、製造者(ユーザとすることも可)は、z軸方向における分割数よりも1つ少ない数の閾値をメモリ27bに記憶させる。例えば、分割数が2つであれば閾値は1つであり、分割数が3つであれば閾値は2つである。そして、解析処理部27は、インパクトのときに生じた角速度の振動がある程度の大きさに減衰するまでの時間Taが閾値を超えたか否かによって、いずれの領域に当たったかを推定する。図1に示す例では、角速度の絶対値が第1の閾値よりも小さいときは、グリップ11に最も近い分割領域R(RSW、RS及びRSE)のいずれかに球が当たったと推定される。一方、角速度の絶対値が第1の閾値以上であり、第2の閾値(>第1の閾値)よりも小さいときは、中央の分割領域R(RE、RC及びRW)に当たったと推定され、角速度の絶対値が上記以外のときは、グリップ11から最も離れた分割領域R(RNE、RN及びRNW)のいずれかに球が当たったと推定されてよい。
AI技術によって実現される場合においては、例えば、時間Taを入力とし、z軸方向に分割したいずれの領域に当たったかの情報を出力とする教師データを用いて学習モデルを生成し、この学習モデルがプログラム31に組み込まれてよい。教師データに含まれる、いずれの領域に当たったかの情報が、目視、撮影又はセンサ等によって得られてよいことは既に述べたとおりである。
インパクト位置のz軸座標の推定も、例えば、解析システム1の製造者がプログラム31内において推定手順を直接的に規定することによって実現されてもよいし、AI技術によって実現されてもよい。
前者の場合においては、例えば、製造者は、インパクト位置のグリップ11からの距離(別の観点ではz軸座標)と、時間Taとの相関関係を示す情報(例えば近似式又はマップ)をメモリ27bに記憶させる。そして、解析処理部27(CPU27a)は、上記の相関関係を示す情報を参照して、検出された角速度に対応するz軸座標を推定する。
AI技術によって実現される場合においては、例えば、時間Taを入力とし、インパクト位置のグリップ11からの距離(別の観点ではz軸座標)を出力とする教師データを用いて学習モデルを生成し、この学習モデルがプログラム31に組み込まれることによって推定されてよい。教師データに含まれる、グリップ11からの距離が、撮影又はセンサ等によって得られてよいことは既に述べたとおりである。
インパクト位置のグリップ11からの距離(別の観点ではz軸座標)は、時間Taだけでなく、例えば、y軸回りの角速度の絶対値及びy軸回りの角速度の振動の周波数にも影響する。従って、上述したいずれの場合においても、時間Taに加えて、又は時間Taに代えて、これらのパラメータの値が用いられてもよい。例えば、これらのパラメータの値が教師データの入力として用いられてもよい。
(角速度の補正)
インパクトのときのラケット3の速度等は、インパクトのときの各種の角速度の大きさに影響を及ぼす。ひいては、上述したインパクトのときの角速度に基づくインパクト位置の推定の精度が低下する可能性がある。例えば、インパクトのときのラケット3の速度が速いと、仮想線CLからの距離が短いにも関わらず、z軸回りの角速度の絶対値が大きくなり、仮想線CLからの距離が長いと誤判定される可能性がある。そこで、インパクトのときの角速度を補正して、補正後の角速度を用いて上記の種々の推定を行ってもよい。
具体的には、例えば、以下のような補正がなされてよい。まず、加速度センサ15の検出値に基づいて、インパクトのときのラケット3の速度を特定する。この速度のうち、球が当たった打面9aが面している方向の成分を特定する。この成分が大きいほど、y軸回りの角速度の絶対値が小さくなるように、z軸回りの角速度の絶対値が小さくなるように、及び/又は時間Taが短くなるように補正がなされてよい。具体的な補正量は、理論的に導かれてもよいし、実験等によって求められてもよい。
また、インパクトのとき(厳密にはインパクトの直前)の球速も、上記のラケット3の速度と同様に、インパクトのときの各種の角速度の大きさに影響を及ぼす。そこで、ビデオカメラ及び/又はスピード測定器によって球速(ベクトル量又は絶対値)を測定し、球速に基づく補正がなされてもよい。また、そのような補正がなされないとしても、例えば、サーブの解析、及び機械から放出される一定の速度の球を打ち返す練習の解析では、インパクト位置の推定の精度が低下する蓋然性は低い。
(その他の推定方法)
上記の説明では、y軸方向の位置の推定とz軸方向の位置の推定とを分けるなど、インパクト位置の推定を複数の項目に分けて行う方法を示した。しかし、上記の推定項目の2以上が纏めて推定されてもよい。例えば、AI技術を用いる場合において、3軸それぞれの角速度及び加速度の時系列データを入力とし、インパクトの時点及びインパクト位置(9個の分割領域Rのいずれに属するか、又はyz座標)を出力とする教師データを用いて学習モデルを生成してもよい。これまで示してきたように、角速度及び加速度と、インパクトの時点及びインパクト位置との間には相関があり、適切な学習モデルが得られることは明らかである。
(フローチャート)
センサ装置5の検出処理部19(CPU19a)及び解析装置7の解析処理部27(CPU27a)が実行する手順の一例について、フローチャートを参照して説明する。なお、以下に示すフローチャートは、処理の概念の理解を容易にするように描かれており、必ずしも実際の処理とは合致しない。
ラケットの動きの解析は、例えば、練習(又は試合等。以下、同様。)が終わった後になされてもよいし、練習中に(概ね)リアルタイムで行われてもよい。前者の場合においては、例えば、練習中においては検出値の時系列データがセンサ装置5に蓄積され、練習後にセンサ装置5から解析装置7へ検出値の時系列データが送信されて解析が行われてよい。また、例えば、練習中においてセンサ装置5から解析装置7へ検出値のデータが逐次送信され、練習後に解析が行われてもよい。また、リアルタイムで行われる場合においては、例えば、練習中にセンサ装置5から解析装置7へ検出値のデータが逐次送信され、解析装置7において逐次解析が行われてよい。
以下では、上記の態様のうち、最も処理が複雑な、練習中にリアルタイムで解析が行われる場合のフローチャートの一例を示す。練習後に解析を行う場合の処理については、リアルタイムで解析が行われる場合の処理から類推できる。
図7は、センサ装置5の検出処理部19が実行するセンシング処理の手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、例えば、センサ装置5の不図示の操作部(例えばスイッチ)に対する操作がなされたときに開始される。
ステップST1では、検出処理部19は、所定の時間T1が経過したか否か判定する。この時間T1は、以下の説明から理解されるように、角速度及び加速度を検出するサンプリング周期である。時間T1の長さは、製造者又はユーザによって設定されてよい。検出処理部19は、否定判定のときは待機し(ステップST1を繰り返し)、肯定判定のときはステップST2に進む。ステップST2では、検出処理部19は、角速度センサ13から角速度の検出値の情報を取得する。また、ステップST3では、検出処理部19は、加速度センサ15から加速度の検出値の情報を取得する。
ステップST4では、検出処理部19は、所定の時間T2が経過したか否か判定する。この時間T2は、以下の説明から理解されるように、角速度及び加速度の検出値の情報を送信する周期である。時間T2は、時間T1の2倍以上とされている。すなわち、ここで示す処理では、通信の負担を低減するために、複数時点における検出値の情報を纏めて送信している。ただし、ステップST4を設けずに、検出のサンプリング周期と同じ周期で送信が行われても構わない。時間T2の長さは、製造者又はユーザによって設定されてよい。検出処理部19は、否定判定のときはステップST1に戻り、肯定判定のときはステップST5に進む。ステップST5では、検出処理部19は、これまでに取得した角速度及び加速度の検出値の情報のうち未送信のものを送信する。
ステップST6では、検出処理部19は、センシング処理を終了する終了条件が満たされたか否か判定する。終了条件は、例えば、センサ装置5が有する不図示の操作部に対する操作がなされたことである。そして、検出処理部19は、否定判定のときは、ステップST1に戻って処理を継続し、肯定判定のときは処理を終了する。
図8は、解析装置7の解析処理部27が実行する解析処理の手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、例えば、解析処理部27の不図示の入力部21に対して所定の操作がなされたときに開始される。なお、ここではオイラー角の初期値の設定等の初期化の処理は省略されている。
ステップST11では、解析処理部27は、センサ装置5からデータを受信したか否か判定する。解析処理部27は、否定判定のときは待機し(ステップST11を繰り返し)、肯定判定のときはステップST12に進む。ここでは、センサ装置5が能動的にデータを送信し、解析処理部27が受動的にデータを受信しているが、解析処理部27が所定の周期(時間T2)でデータ送信をセンサ装置5に指示してもよい。
以下の説明から理解されるように、ここでは、データを受信する周期でインパクトに関する推定を繰り返している。ただし、データを受信する周期よりも長い周期で推定が繰り返されても構わない。
ステップST12では、解析処理部27は、図4(a)及び図4(b)を参照して説明したように、ステップST11で得られた情報に基づいてラケット3の姿勢を推定する。この推定に際しては、例えば、今回受信したデータに対応する時間T2内の各時点(時間T1刻み)の姿勢が推定される。
ステップST13では、解析処理部27は、図3(a)、図3(b)及び図9を参照して説明したように、インパクトの有無及び時点を特定する。この推定に際しては、例えば、少なくとも今回受信した時間T2分の時系列データにおいてインパクトの有無を推定する。また、今回の時間T2と前回の時間T2との境界付近に生じたインパクトも推定できるように、今回受信したデータだけでなく、それ以前に受信したデータ(前回の時間T2のデータ、必要に応じて更に以前のデータ)を用いてもよい。
上記のように、インパクトに関する推定に際して、検出値の時系列データが必要である場合においては、適宜に以前の検出値が用いられてよい。以下に述べる他の推定についても同様である。また、このことは、時間T2が設定されず、時間T1で検出値のサンプリング周期で逐次推定を行う場合も同様である。
また、ステップST13では、解析処理部27は、インパクトがあったと推定したときは、ステップST14に進み、インパクトがなかったと推定したときは、ステップST11に戻る。
以下の説明から理解されるように、ここでは、インパクトがあったと推定されると、他の種々の推定が順次行われる。ただし、推定項目によっては、インパクトのときの情報だけでなく、その前後の情報が必要な場合がある(例えば時間Taの特定)。従って、実際の処理では、種々の推定は、例えば、インパクトがあったと推定されたことをトリガとして開始されつつ、他の推定処理及び次のインパクトの推定処理と並列に行われてよい。
ステップST14では、解析処理部27は、図4(a)及び図4(b)を参照して説明したように、ステップST13におけるインパクトの時点の推定結果と、ステップST13におけるラケット3の姿勢の推定結果とに基づいて、インパクトのときのラケット3の姿勢を推定する。ひいては、解析処理部27は、表裏1対の打面9aのいずれに球が当たったかを推定する。
ステップST15では、解析処理部27は、ステップST13におけるインパクトの時点の推定結果及び加速度センサ15の検出値に基づいて、インパクトのときのラケット3の速度を算出する。次に、解析処理部27は、その算出した速度と、インパクトのときの姿勢の推定結果とに基づいて、角速度の検出値を補正する。以下に説明する各種の推定では、この補正後の角速度が用いられてよいが、用いられなくてもよい。
ステップST16では、解析処理部27は、ステップST13におけるインパクトの時点の推定結果に基づいてインパクトのときのz軸回りの角速度を特定する。そして、解析処理部27は、図5(a)及び図5(c)を参照して説明したように、上記の特定した角速度と、ステップST14における球が当たった打面の推定結果とに基づいて、+y側及び-y側のいずれに球が当たったかを推定する。
ステップST17では、解析処理部27は、図5(a)~図5(c)を参照して説明したように、インパクトのときのz軸回りの角速度の絶対値に基づいて、インパクト位置の仮想線CLからの距離を推定する。
ステップST18では、解析処理部27は、ステップST13におけるインパクトの時点の推定結果に基づいて、インパクトのときに生じたy軸回りの角速度の振動の振幅が所定の大きさまで減衰する時間Taを特定する。そして、解析処理部27は、図6(a)及び図6(b)を参照して説明したように、時間Taに基づいてインパクト位置のグリップ11からの距離を推定する。
ステップST19では、解析処理部27は、以上の表裏推定(ステップST14)、左右推定(ステップST16)、中央推定(ステップST17)、上下推定(ステップST18)に基づいて、インパクト位置が複数(本実施形態は9個)の分割領域Rのいずれに属するかを判定する(分類する)。
ステップST20では、解析処理部27は、これまでの推定結果のいずれかをディスプレイ23に表示させる。表示内容は、適宜なものとされてよい。例えば、複数の分割領域Rを模式的に示す図形において、最新のインパクト位置がいずれの分割領域Rに属するかを示したり、分割領域R毎のインパクトの度数を示したりしてよい。
ステップST21では、解析処理部27は、解析処理を終了する終了条件が満たされたか否か判定する。終了条件は、例えば、入力部21に対する所定の操作がなされたことである。そして、解析処理部27は、否定判定のときは、ステップST11に戻って処理を継続し、肯定判定のときは処理を終了する。
以上のとおり、本実施形態に係る解析システム1は、ラケット3の動きを解析するラケット用解析システムである。ラケット3は、打部9及びグリップ11を有している。打部9は、例えば平面状の打面9aを有している。グリップ11は、打面9aに平行で打面9aの中央を通る仮想線CLに沿って打面9aの外側で延びている。解析システム1は、ラケット3に固定されている角速度センサ13と、ラケット3に球が当たったときの角速度センサ13の検出値に基づいて、打面9aのうちの球が当たった位置を推定するプロセッサ(CPU27a)とを有している。
別の観点では、本実施形態に係る解析装置7は、ラケット3の動きを解析するラケット用解析装置である。解析装置7は、ラケット3に球が当たったときのラケット3の角速度に基づいて、打面9aのうちの球が当たった位置を推定するプロセッサ(CPU27a)を有している。
さらに別の観点では、本実施形態に係るプログラム31は、ラケット3の動きを解析するためのラケット用解析プログラムである。プログラム31は、コンピュータ(CPU27a及びメモリ27b)に推定ステップ(例えば、ステップST16~ST18の少なくともいずれか1つ)を実行させる。推定ステップは、ラケット3に球が当たったときのラケットの角速度に基づいて打面9aのうちの球が当たった位置を推定する処理である。
さらに別の観点では、本実施形態に係るラケット用解析方法は、ラケット3に球が当たったときのラケット3の角速度に基づいて、打面9aのうちの球が当たった位置を推定する推定ステップを有している。
従って、例えば、ラケット3に板状のポインティングデバイスを設ける必要がない。その結果、例えば、センサ付きラケットの重量がラケット3の重量から乖離してしまう蓋然性が低減される。また、例えば、ビデオカメラでインパクト位置を特定する場合と異なり、球が打部9によって隠れてしまっても、インパクト位置を特定することができる。
また、本実施形態では、仮想線CLに平行な軸をz軸とし、打面9aに平行かつz軸に直交する軸をy軸としたときに、角速度センサ13は、z軸回りの角速度を検出可能である。CPU27aは、ラケット3に球が当たったときのz軸回りの角速度の正負に基づいて、球が当たった位置が打面9aの中央側(例えば仮想線CL)に対してy軸方向の正側及び負側のいずれであるかを推定する。
この場合、例えば、インパクト位置がy軸方向の正側及び負側のいずれであったかの推定方法が簡便である。その結果、例えば、推定のための負担を軽減することができる。ひいては、例えば、一般的なスマートデバイスによってリアルタイムで解析を行うことも容易化される。
また、本実施形態では、角速度センサ13は、z軸回りの角速度を検出可能である。CPU27aは、ラケット3に球が当たったときのz軸回りの角速度が小さいほど、球が当たった位置がy軸方向において打面9aの中央側であると推定する。具体的には、例えば、CPU27aは、z軸回りの角速度が所定の閾値よりも小さいときに、分割領域RC、RN及びRSのいずれかに球が当たったと推定する。
ここで、ラケットを用いる競技においては、例えば、バットを用いる競技に比較して、ラケットのz軸回りの回転が積極的に利用されている。従って、この回転を検出するために、z軸回りの角速度を高精度に検出可能な角速度センサ13が設けられることが予想される。その結果、例えば、上記のようにz軸回りの角速度に基づいてインパクト位置のy軸方向の位置を推定すると、角速度センサ13の高精度化に伴って、インパクト位置の推定の精度向上も期待される。
CPU27aは、ラケット3に球が当たったときのz軸回りの角速度の、正負および絶対値に基づいて、球が当たった位置が、打面9aをy軸方向において3つ以上に分割した分割領域のいずれに位置するかを推定してよい。
この場合、例えば、インパクト位置が繰り返し推定され、推定された多数のインパクト位置に係る統計処理が行われるとき、インパクト位置が属する分割領域に関して統計処理を行う。これにより、インパクト位置の座標に関して統計処理を行う態様(そのような態様も本開示に係る技術に含まれる。)に比較して、演算の負担を軽減できる。また、例えば、インパクト位置の座標の推定の精度が低く、前回のインパクト位置と今回のインパクト位置とが互いに近い場合においては、当該2つのインパクト位置の相対関係として、実際の相対関係とは逆の相対関係が推定されることがある。そして、そのような実際とは逆の相対関係がユーザに提示されると、ユーザの技量の向上を却って妨げる可能性が生じる。しかし、インパクト位置が属する分割領域が推定されて提示される場合においては、座標の微小な誤差はユーザに提示されないから、上記のような不都合が生じる蓋然性が低減される。
また、本実施形態では、角速度センサは、y軸回りの角速度を検出可能である。CPU27aは、ラケット3に球が当たったときに生じたy軸回りの角速度の振動の振幅が所定の大きさまで減衰する時間Taが長いほど、球が当たった位置がz軸方向においてグリップ11から離れていると推定する。具体的には、例えば、CPU27aは、時間Taが長いほど、グリップ11からの距離が相対的に長い分割領域Rに球が当たったと推定する。
ここで、インパクトのときに生じる角速度の極大値又は極小値には、瞬間的にラケット3が受けた慣性力が反映されている。一方、時間Taの長さの差が生じる要因の一つとして、振動のエネルギーがグリップ11及び選手の手に散逸される速さがグリップ11との距離によって異なることが挙げられる。すなわち、時間Taは、瞬間的な慣性力のみによって支配されるパラメータではない。このことから、例えば、上記のように時間Taに基づいてインパクト位置を推定すると、球速が推定に及ぼす影響を低減することができる。
CPU27aは、時間Taに基づいて、球が当たった位置が、打面9aをz軸方向において2つ以上に分割した分割領域のいずれに位置するかを推定してよい。
この場合、例えば、打面9aをy軸方向に分割した分割領域のいずれにインパクト位置が属するかを推定する場合の効果と同様の効果が奏される。例えば、演算の負担が低減される。また、例えば、2以上のインパクト位置に関して、実際とは逆の相対関係をユーザに提示してしまう蓋然性が低減される。
また、本実施形態では、角速度センサ13は、x軸回りの角速度、y軸回りの角速度及びz軸回りの角速度を検出可能である。CPU27aは、x軸回りの角速度、y軸回りの角速度及びz軸回りの角速度に基づいて絶対座標系における打部9の姿勢を推定する。そして、CPU27aは、ラケット3に球が当たったときのラケット3の姿勢が所定の第1範囲に含まれているときは球が打面9aに当たったと推定し、ラケット3に球が当たったときのラケット3の姿勢が第1範囲とは異なる第2範囲に含まれているときは球が打面9aの背面(他の打面9a)に当たったと推定する。
この場合、例えば、板状のポインティングデバイスを設ける場合とは異なり、解析対象の打面9aが増えても、角速度センサ13の数は増加しない。従って、センサ付きラケットの重量がラケット3の重量から乖離する蓋然性が低減される。また、ロボット及びドローン等の他の技術分野で実用化されている姿勢推定の技術を応用することができる。
また、本実施形態では、角速度センサ13は、z軸回りの角速度を検出可能である。CPU27aは、z軸回りの角速度に基づいてラケット3に球が当たった時点を推定する。
この場合、例えば、ビデオカメラの撮影等によってインパクトの有無及び時点を推定する態様(当該態様も本開示に含まれる。)に比較して、解析システム1の構成が簡素化される。また、例えば、インパクトの時点の推定の元になるデータと、インパクト位置の推定の元になるデータとを同一にできるから、互いに異なるセンサ同士で検出結果に齟齬又はずれが生じるというような不都合が生じる蓋然性が低減される。
また、本実施形態では、解析システム1は、打面9aに直交するx軸方向の加速度を検出可能な加速度センサ15を更に有している。CPU27aは、打面9aに直交する方向における加速度の検出値に基づいて球が当たった時点を推定する。
この場合、例えば、既述のz軸回りの角速度に基づいてラケット3に球が当たった時点を推定する方法に比較して、インパクト位置の影響が低減される。すなわち、インパクトの時点の推定精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、解析システム1は、仮想線CLに平行なz軸方向の加速度を検出可能な加速度センサ15を更に有している。CPU27aは、z軸方向における加速度の検出値に基づいて球が当たった時点を推定する。
この場合、例えば、既述のx軸方向の加速度に基づいてラケット3に球が当たった時点を推定する方法に比較して、球が打面9aに当たる方向の、打面9aの法線(x軸)に対する傾斜角の影響が低減される。
また、本実施形態では、打面9aに直交するx軸方向の加速度を検出可能な加速度センサを更に有している。CPU27aは、打面9aに球が当たったときの打面9aが面する方向への加速度の検出値が大きいほど、角速度の絶対値が小さくなるように角速度の検出値を補正し、その補正後の角速度を用いて打面9aのうちの球が当たった位置を推定する。
この場合、例えば、ラケット3の速度がインパクトのときの角速度に及ぼす影響を低減できる。ひいては、角速度に基づくインパクト位置の推定の精度を向上させることができる。
角速度センサ13(センサ装置5)は、グリップ11の打部9とは反対側の端部に位置してよい。
この場合、例えば、角速度センサ13が打部9に位置している態様(当該態様も本開示に係る技術に含まれる。)に比較して、スイングのときに角速度センサ13が他の部材(例えば、球、テーブル又は床)に衝突する蓋然性が低減される。
本開示に係る技術は、以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
ラケット用解析システムに要求される性能によって、実施形態で挙げた種々の要素又は機能は省略されてよい。例えば、実施形態の説明からも理解されるように、角速度センサのみに基づいてインパクト位置を特定することも可能であり、インパクト位置に高い精度が要求されないのであれば、加速度センサは省略されてもよい。また、例えば、ラケットの姿勢を推定しない場合においては、x軸回りの角速度の検出は不要である。すなわち、角速度センサは、2軸角速度センサであってもよい。さらに、y軸方向及びz軸方向のいずれか一方のみについてインパクト位置を特定するのであれば、角速度センサは、1軸の回りの角速度を検出できるだけであっても構わない。
実施形態では、解析装置7がインパクト位置等の解析を行うものとして説明した。ただし、センサ装置5がインパクト位置の推定等の解析を行ってよい。すなわち、解析装置7のCPU27aが行うものとして説明したステップは、センサ装置5のCPU19aが行ってもよい。また、解析の処理は、CPU27aとCPU19aとで分担してもよい。換言すれば、ラケット用解析システムにおいて、インパクト位置の推定等の解析を行うプロセッサは、CPU27aでなく、CPU19aであってもよいし、両者の組み合わせであってもよい。
本開示に係る技術は、競技の練習等の解析に利用されるだけでなく、競技を模したアーケードゲーム機におけるプレイの良否判定に利用されてもよい。
1…解析システム(ラケット用解析システム)、3…ラケット、9…打部、9a…打面、11…グリップ、13…角速度センサ、27a…CPU(プロセッサ)、CL…仮想線。

Claims (14)

  1. 打面を有している打部と、前記打面に平行で前記打面の中央部を通る仮想線に沿って前記打面の外側で延びているグリップと、を有しているラケットの動きを解析するラケット用解析システムであって、
    前記ラケットに固定されている角速度センサと、
    前記打面に直交するx軸方向の加速度を検出可能な加速度センサと、
    前記ラケットに球が当たったときの前記角速度センサの検出値に基づいて、前記打面のうちの前記球が当たった位置を推定する処理部と、
    を有しており、
    前記処理部は、前記打面に前記球が当たったときの、前記x軸方向かつ前記打面が面する側への加速度の検出値が大きいほど、角速度の絶対値が小さくなるように角速度の検出値を補正し、その補正後の角速度を用いて前記打面のうちの前記球が当たった位置を推定する
    ラケット用解析システム。
  2. 前記仮想線に平行なz軸と、前記打面に平行かつ前記z軸に直交するy軸とを定義したときに、
    前記角速度センサは、前記z軸回りの角速度を検出可能であり、
    前記処理部は、前記ラケットに前記球が当たったときの前記z軸回りの角速度の正負に基づいて、前記球が当たった位置が前記打面の中央側に対して前記y軸方向の正側及び負側のいずれであるかを推定する
    請求項1に記載のラケット用解析システム。
  3. 前記仮想線に平行なz軸と、前記打面に平行かつ前記z軸に直交するy軸とを定義したときに、
    前記角速度センサは、前記z軸回りの角速度を検出可能であり、
    前記処理部は、前記ラケットに前記球が当たったときの前記z軸回りの角速度が小さいほど、前記球が当たった位置が前記y軸方向において前記打面の中央側であると推定する
    請求項1又は2に記載のラケット用解析システム。
  4. 前記処理部は、前記ラケットに前記球が当たったときの前記z軸回りの角速度の、正負および絶対値に基づいて、前記球が当たった位置が、前記打面を前記y軸方向において3つ以上に分割した分割領域のいずれに位置するかを推定する
    請求項2又は3に記載のラケット用解析システム。
  5. 前記仮想線に平行なz軸と、前記打面に平行かつ前記z軸に直交するy軸とを定義したときに、
    前記角速度センサは、前記y軸回りの角速度を検出可能であり、
    前記処理部は、前記ラケットに前記球が当たったときに生じた前記y軸回りの角速度の振動の振幅が所定の大きさまで減衰する時間が長いほど、前記球が当たった位置が前記z軸方向において前記グリップから離れていると推定する
    請求項1~4のいずれか1項に記載のラケット用解析システム。
  6. 前記処理部は、前記時間に基づいて、前記球が当たった位置が、前記打面を前記z軸方向において2つ以上に分割した分割領域のいずれに位置するかを推定する
    請求項5に記載のラケット用解析システム。
  7. 前記仮想線に平行なz軸と、前記打面に直交するx軸と、前記x軸及び前記z軸に直交するy軸とを定義したときに、
    前記角速度センサは、前記x軸回りの角速度、前記y軸回りの角速度及び前記z軸回りの角速度を検出可能であり、
    前記処理部は、前記x軸回りの角速度、前記y軸回りの角速度及び前記z軸回りの角速度に基づいて、絶対座標系における前記打部の姿勢を推定し、前記ラケットに前記球が当たったときの前記ラケットの姿勢が所定の第1範囲に含まれているときは前記球が前記打面に当たったと推定し、前記ラケットに前記球が当たったときの前記ラケットの姿勢が前記第1範囲とは異なる第2範囲に含まれているときは前記球が前記打面の背面に当たったと推定する
    請求項1~6のいずれか1項に記載のラケット用解析システム。
  8. 前記仮想線に平行なz軸を定義したときに、
    前記角速度センサは、前記z軸回りの角速度を検出可能であり、
    前記処理部は、前記z軸回りの角速度に基づいて前記ラケットに前記球が当たった時点を推定する
    請求項1~7のいずれか1項に記載のラケット用解析システム。
  9. 前記仮想線に平行なz軸方向の加速度を検出可能な加速度センサを更に有しており、
    前記処理部は、前記z軸方向における加速度の検出値に基づいて前記球が当たった時点を推定する
    請求項1~8のいずれか1項に記載のラケット用解析システム。
  10. 前記打面に直交するx軸方向の加速度を検出可能な加速度センサを更に有しており、
    前記処理部は、前記x軸方向における加速度の検出値に基づいて前記球が当たった時点を推定する
    請求項1~9のいずれか1項に記載のラケット用解析システム。
  11. 前記角速度センサが、前記グリップの前記打部とは反対側の端部に位置している
    請求項1~10のいずれか1項に記載のラケット用解析システム。
  12. 打面を有している打部と、前記打面に平行で前記打面の中央を通る仮想線に沿って前記打面の外側で延びているグリップと、を有しているラケットの動きを解析するラケット用解析装置であって、
    前記ラケットに球が当たったときの前記ラケットの角速度に基づいて、前記打面のうちの前記球が当たった位置を推定する処理部を有しており、
    前記処理部は、前記打面に前記球が当たったときの、前記打面に直交するx軸方向かつ前記打面が面する側への加速度の検出値が大きいほど、角速度の絶対値が小さくなるように角速度の検出値を補正し、その補正後の角速度を用いて前記打面のうちの前記球が当たった位置を推定する
    ラケット用解析装置。
  13. 打面を有している打部と、前記打面に平行で前記打面の中央を通る仮想線に沿って前記打面の外側で延びているグリップと、を有しているラケットの動きを解析するためのラケット用解析プログラムであって、コンピュータに、
    前記ラケットに球が当たったときの前記ラケットの角速度に基づいて、前記打面のうちの前記球が当たった位置を推定する推定ステップ、を実行させ
    前記推定ステップでは、前記打面に前記球が当たったときの、前記打面に直交するx軸方向かつ前記打面が面する側への加速度の検出値が大きいほど、角速度の絶対値が小さくなるように角速度の検出値を補正し、その補正後の角速度を用いて前記打面のうちの前記球が当たった位置を推定する
    ラケット用解析プログラム。
  14. 打面を有している打部と、前記打面に平行で前記打面の中央を通る仮想線に沿って前記打面の外側で延びているグリップと、を有しているラケットの動きを解析するラケット用解析方法であって、
    前記ラケットに球が当たったときの前記ラケットの角速度に基づいて、前記打面のうちの前記球が当たった位置を推定する推定ステップ、を有しており、
    前記推定ステップでは、前記打面に前記球が当たったときの、前記打面に直交するx軸方向かつ前記打面が面する側への加速度の検出値が大きいほど、角速度の絶対値が小さくなるように角速度の検出値を補正し、その補正後の角速度を用いて前記打面のうちの前記球が当たった位置を推定する
    ラケット用解析方法。
JP2021553545A 2019-10-25 2020-10-23 ラケット用解析システム、ラケット用解析装置、ラケット用解析プログラム及びラケット用解析方法 Active JP7291234B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019194190 2019-10-25
JP2019194190 2019-10-25
PCT/JP2020/039825 WO2021079967A1 (ja) 2019-10-25 2020-10-23 ラケット用解析システム、ラケット用解析装置、ラケット用解析プログラム及びラケット用解析方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2021079967A1 JPWO2021079967A1 (ja) 2021-04-29
JP7291234B2 true JP7291234B2 (ja) 2023-06-14

Family

ID=75620153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021553545A Active JP7291234B2 (ja) 2019-10-25 2020-10-23 ラケット用解析システム、ラケット用解析装置、ラケット用解析プログラム及びラケット用解析方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP7291234B2 (ja)
CN (1) CN114555196A (ja)
WO (1) WO2021079967A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220088460A1 (en) * 2020-09-23 2022-03-24 Sensor Maestros, LLC Visual Or Audible Indicators Of Sensed Motion In A Hockey Puck
WO2023276640A1 (ja) * 2021-06-30 2023-01-05 国立大学法人筑波大学 飛翔体制御システム、飛翔体制御方法およびプログラム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009125499A (ja) 2007-11-27 2009-06-11 Panasonic Electric Works Co Ltd テニススイング改善支援システム
JP2012130414A (ja) 2010-12-20 2012-07-12 Seiko Epson Corp スイング分析装置
US20150120021A1 (en) 2012-05-10 2015-04-30 Lubin Kerhuel Method for analyzing the game of a user of a racket
JP2015126813A (ja) 2013-12-27 2015-07-09 カシオ計算機株式会社 状態推定装置、状態推定方法及びプログラム
JP2016209122A (ja) 2015-04-30 2016-12-15 セイコーエプソン株式会社 打撃解析装置、打撃解析システム、打撃解析方法、及びプログラム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6136926B2 (ja) * 2013-06-13 2017-05-31 ソニー株式会社 情報処理装置、記憶媒体および情報処理方法
JP6766335B2 (ja) * 2014-12-26 2020-10-14 住友ゴム工業株式会社 ゴルフスイングの分析装置
JP6187558B2 (ja) * 2015-09-03 2017-08-30 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理システムおよび記録媒体

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009125499A (ja) 2007-11-27 2009-06-11 Panasonic Electric Works Co Ltd テニススイング改善支援システム
JP2012130414A (ja) 2010-12-20 2012-07-12 Seiko Epson Corp スイング分析装置
US20150120021A1 (en) 2012-05-10 2015-04-30 Lubin Kerhuel Method for analyzing the game of a user of a racket
JP2015126813A (ja) 2013-12-27 2015-07-09 カシオ計算機株式会社 状態推定装置、状態推定方法及びプログラム
JP2016209122A (ja) 2015-04-30 2016-12-15 セイコーエプソン株式会社 打撃解析装置、打撃解析システム、打撃解析方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021079967A1 (ja) 2021-04-29
JPWO2021079967A1 (ja) 2021-04-29
CN114555196A (zh) 2022-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10459002B2 (en) Motion analysis method and motion analysis device
US9962591B2 (en) Motion analysis method, program, and motion analysis device
KR20140148299A (ko) 운동 해석 방법 및 운동 해석 장치
US20150111657A1 (en) Movement analysis method, movement analysis apparatus, and movement analysis program
US9864904B2 (en) Motion analysis device and motion analysis system
US20170239520A1 (en) Motion analysis apparatus, motion analysis system, motion analysis method, recording medium, and display method
KR20150005447A (ko) 운동 해석 장치
US10354550B2 (en) Swing diagnosis apparatus, swing diagnosis system, swing diagnosis method, and recording medium
US10307656B2 (en) Swing diagnosis apparatus, swing diagnosis system, swing diagnosis method, and recording medium
WO2015083429A1 (ja) 解析装置、解析方法および記録媒体
WO2014097579A1 (en) Motion analysis system and motion analysis method
WO2014125790A1 (en) Motion analysis system and azimuth tuning method
JP2016067410A (ja) 運動解析装置、運動解析システム、運動解析方法及びプログラム
JP7291234B2 (ja) ラケット用解析システム、ラケット用解析装置、ラケット用解析プログラム及びラケット用解析方法
JP2016067409A (ja) センサー、運動計測システム及び運動計測方法
JP2016067408A (ja) センサー、演算装置、運動計測方法、運動計測システム及びプログラム
JP6380733B2 (ja) 運動解析装置、運動解析システム、運動解析方法、運動解析情報の表示方法及びプログラム
US10252136B2 (en) Swing diagnosis apparatus, swing diagnosis system, swing diagnosis method, and recording medium
JP2016116615A (ja) 運動解析装置、運動解析システム、運動解析方法、及びプログラム
US20170011652A1 (en) Motion analysis method, motion analysis apparatus, motion analysis system, and program
US20150119159A1 (en) Motion analyzing apparatus, motion analyzing method, and motion analyzing program
JP6862931B2 (ja) 運動解析装置、運動解析方法、運動解析システムおよび表示方法
JP2016116745A (ja) 傾き判定装置、傾き判定システム、傾き判定方法及びプログラム
JP2016116572A (ja) 運動解析装置、運動解析方法、プログラム、及び運動解析システム
JP7291011B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び情報処理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230314

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230502

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230516

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230602

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7291234

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150