JP7290982B2 - 自然排気システム - Google Patents
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Description
このようなリネンシュートは、上階側の運搬元階に対応する部位に、投入口が設けられ、下階側の運搬先階に対応する部位に、重力で落下搬送されてくるリネン類を運搬先階の洗濯室等に搬出可能な搬出口が設けられている。
そのため、宿泊室等を清掃する作業者は、上階側の運搬元階に設けられた投入口からリネンシュートにリネン類を投入するだけで、下階側の運搬先階にリネン類を運搬することができる。
ところが、このように建物全体では比較的大きな面積を占有しているにもかかわらず、リネンシュートは、宿泊客が入れ替わる午前中の短い時間(例えば1~2時間)に一斉に使用されるだけで、それ以外の多くの時間では全く使用されておらず、建物内のスペースを有効に活用できていないのが実情である。
前記リネンシュートの前記投入口及び前記搬出口とは別に設けられて室内の空気を前記リネンシュートに導く排気路、及び、前記リネンシュートの上部側で屋外に開口する屋外排気口を有して、前記排気路、前記リネンシュート、前記屋外排気口を通じて室内の空気を自然排気可能な自然排気手段が備えられている点にある。
室内の空気を前記リネンシュートに導く排気路、及び、前記リネンシュートの上部側で屋外に開口する屋外排気口を有して、前記排気路、前記リネンシュート、前記屋外排気口を通じて室内の空気を自然排気可能な自然排気手段が備えられ、
前記自然排気手段には、前記排気路を開閉可能な排気用ダンパが備えられ、
前記投入口が開閉自在に構成され、
前記排気用ダンパが、前記リネンシュートの前記投入口が開かれるのに連動して閉じ作動するように構成されている点にある。
更に、本構成によれば、排気用ダンパを開くことで、排気路、リネンシュート、屋外排気口を通じて室内の空気を自然排気することができる。また、リネン類等の投入物を投入口から投入してリネンシュートにて下方側に移動させる場合には、排気用ダンパを閉じることで、リネンシュート内を投入物が滑落することで発生する粉塵等が排気路を通じて室内に侵入するのを防止することができる。
また、本構成によれば、リネンシュートの開閉自在な投入口が開かれた場合に排気用ダンパにて排気路を自動的に遮断することができる。よって、投入口から投入物が投入されてリネンシュート内を滑落することで発生する粉塵等が排気路を通じて室内に侵入するのを防止することができる。
室内の空気を前記リネンシュートに導く排気路、及び、前記リネンシュートの上部側で屋外に開口する屋外排気口を有して、前記排気路、前記リネンシュート、前記屋外排気口を通じて室内の空気を自然排気可能な自然排気手段が備えられ、
前記リネンシュートの内面が、光反射性の素材にて構成され、
前記リネンシュートの上部側で屋外から自然光を取り入れ可能な採光部が備えられている点にある。
更に、本構成によれば、採光部からリネンシュート内に取り入れた自然光を、光反射性の素材からなる内面で反射させながら室内側に導くことができる。そして、リネンシュートの投入口や排気路の開口端等の放光部、或いは、専用の放光部等から室内に自然光を放光することができる。よって、ホテル等の建物において使用時間帯の短いリネンシュートを有効に活用して自然採光も効率的に行うことができる。
図1、図2に示す建物1は、例えば、宿泊室や洗濯室や共用廊下等の換気対象室3(室の一例)が備えられたホテル等の用途の中高層建物等として構成されている。
この建物1には、図1に示すように、宿泊室等の清掃時等において、使用済のシーツ等のリネン類L(投入物の一例)を上階側の運搬元階K1(宿泊室を有する階等)から下階側の運搬先階K2(洗濯室を有する最下階等)に運搬するためのリネンシュート10が縦穴状に配設されている。
また、この建物1には、図2に示すように、換気対象室3の自然換気時において、リネンシュート10を用いて換気対象室3の室内RSの空気の自然排気(図2中の黒塗り矢印参照)を行う自然排気システム20が備えられている。
(リネンシュート)
図1に示すように、リネンシュート10は、金属製の筒状部材等から略鉛直姿勢に構成され、上階側の運搬元階K1と下階側の運搬先階K2とを接続している。本例では、リネンシュート10は、鉄筋コンクリート製の区画体2A等にて建物1内の他の部位と区画された竪穴区画2の内部に配設されている。
また、リネンシュート10における下階側の運搬先階K2に対応する部位には、上階側の運搬元階K1から投入されて重力で落下搬送されてくるリネン類Lを運搬先階K2の洗濯室等に搬出可能な搬出口12が設けられている。
そのため、宿泊室等を清掃する作業者は、上階側の運搬元階K1に設けられた投入口11からリネンシュート10にリネン類Lを投入するだけで、下階側の運搬先階K2にリネン類Lを運搬することができる。
図1、図2に示すように、自然排気システム20には、自然換気時(図1参照)にリネンシュート10を通じて換気対象室3の室内RSの空気を屋外Oに自然排気可能な自然排気手段Aと、自然排気手段Aの動作を制御するためのプログラムを有するコントローラ等の制御部Bとが備えられている。なお、図示は省略するが、建物1の各階には、自然換気時に室内RSに外気を自然供給可能な開閉操作自在な給気口等が備えられている。
排気用ダンパ22は、例えば、換気対象室3の室内RS等に設置された操作スイッチ等の操作部を在室者が操作することで、制御部Bから送られる開放指令に応じて開き作動するように構成されている。なお、排気用ダンパ22の通常状態(初期状態)は、開き状態と閉じ状態のいずれに設定されていてもよい。
そこで、この自然排気システム20では、リネンシュート10の投入口11の扉11Aが開かれた場合に排気路21を自動的に遮断するように構成されている。具体的には、排気用ダンパ22は、リネンシュート10の投入口11の扉11Aが開かれたことがセンサ等にて検出されると、制御部Bから送られる遮断指令に応じて閉じ作動するように構成されている。排気用ダンパ22が閉じ作動することで、排気路21が遮断され、排気路21を通じて室内RSに音や臭いや粉塵等が侵入するのを確実に防止することができる。
そのため、この自然排気システム20は、火災時に高温下に晒された際に排気用ダンパ22が自動的に閉じ作動して排気路21を遮断し、排気路21を通じて煙や炎が伝播するのを防止することができる。
本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
11 投入口
12 搬出口
20 自然排気システム
21 排気路
22 排気用ダンパ
24 屋外排気口
26 採光部
A 自然排気手段
O 屋外
RS 室内
S 自然光
Claims (5)
- 建物内に縦穴状に配設されて上方側の開閉自在な投入口から投入された投入物を下方側の搬出口から搬出可能なリネンシュートを用いた自然排気システムであって、
前記リネンシュートの前記投入口及び前記搬出口とは別に設けられて室内の空気を前記リネンシュートに導く排気路、及び、前記リネンシュートの上部側で屋外に開口する屋外排気口を有して、前記排気路、前記リネンシュート、前記屋外排気口を通じて室内の空気を自然排気可能な自然排気手段が備えられている自然排気システム。 - 前記自然排気手段には、前記排気路を開閉可能な排気用ダンパが備えられている請求項1記載の自然排気システム。
- 前記排気用ダンパが、所定温度以上となると閉じ作動する防火ダンパにて構成されている請求項2記載の自然排気システム。
- 建物内に縦穴状に配設されて上方側の開閉自在な投入口から投入された投入物を下方側の搬出口から搬出可能なリネンシュートを用いた自然排気システムであって、
室内の空気を前記リネンシュートに導く排気路、及び、前記リネンシュートの上部側で屋外に開口する屋外排気口を有して、前記排気路、前記リネンシュート、前記屋外排気口を通じて室内の空気を自然排気可能な自然排気手段が備えられ、
前記自然排気手段には、前記排気路を開閉可能な排気用ダンパが備えられ、
前記投入口が開閉自在に構成され、
前記排気用ダンパが、前記リネンシュートの前記投入口が開かれるのに連動して閉じ作動するように構成されている自然排気システム。 - 建物内に縦穴状に配設されて上方側の開閉自在な投入口から投入された投入物を下方側の搬出口から搬出可能なリネンシュートを用いた自然排気システムであって、
室内の空気を前記リネンシュートに導く排気路、及び、前記リネンシュートの上部側で屋外に開口する屋外排気口を有して、前記排気路、前記リネンシュート、前記屋外排気口を通じて室内の空気を自然排気可能な自然排気手段が備えられ、
前記リネンシュートの内面が、光反射性の素材にて構成され、
前記リネンシュートの上部側で屋外から自然光を取り入れ可能な採光部が備えられている自然排気システム。
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