JP7290660B2 - 超伝導量子干渉装置 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれている、2018年3月29日に出願された豪州仮特許出願第2018901053号の優先権を主張する。
本開示は、限定はしないが、高温超伝導材料を使用して製造された多数の(1000を超える)超伝導量子干渉デバイス(SQUID: Quantum Interference Device)のアレイである超伝導量子干渉フィルタ(SQUIF: Quantum Interference Filter)を含む超伝導量子干渉装置と、これらの装置の感度に関連したその改良に関する。
超伝導量子干渉デバイス(SQUID)は、非常に感度の高い磁力計であり、一般に、1つまたは2つの脆弱なリンクを有する超伝導材料のループを備え、リンクは通常、ジョセフソン接合として実装される。SQUIDは、外部磁束に応じた電圧を生成し、すなわち、SQUIDは事実上、磁束-電圧変換器として働く。電圧は、比較的容易に測定して磁束の測定値を得ることができる。
SQUIDは、極めて感度が高いので、たとえば、脳、胃、および心臓によって生成される磁場などの弱い磁場を測定するために使用される。SQUIDを使用して鉄鉱床を見つけることもできる。その理由、このような金属鉱床が地球の磁場を変化させ、その変化を、SQUIDを使用して感知することができるからである。
磁力計の1つの品質尺度は、電圧曲線に対する磁束の傾斜であり、これは感度とも呼ばれる。特定の磁束変化に対する電圧変化が増大するにつれて、磁力計の感度が高くなる。SQUIDはすでに比較的険しい傾斜、したがって良好な感度を実現しているが、複数のSQUIDをともに使用することによってこれをさらに向上させることができる。異なるループ面積を有し、1000を超えるような多数のSQUIDのアレイは一般に超伝導量子干渉フィルタ(SQUIF)と呼ばれる。その理由は、光学回折格子を使用する光学干渉と同様に、個々のSQUID応答が建設的かつ破壊的にともに合わさるからである。しかし、いくつかの用途については、最大のSQUIFであっても感度が不十分であり、SQUIDデバイスの性能をさらに向上させる必要がある。
これらのデバイスの製造では、国際特許出願第PCT/AU2013/001074号および/または豪州特許出願第AU2018903963号に記載された技法が使用され得、これらは両方とも参照により本明細書に組み込まれている。
本明細書に含められた文献、行為、材料、デバイス、物品などについてのどの説明も、添付の各請求項の優先日よりも前に存在していたという理由で、これらの事項のいずれかまたはすべてが従来技術ベースの一部を形成するか、または本開示の関連分野における一般常識であったと見なされるべきではない。
本明細書全体にわたって、「備える」という語または「備えて」もしくは「備えた」などの変形は、この語によって示される要素、整数、もしくはステップ、または要素、整数、もしくはステップのグループを含むが、任意の他の要素、整数、もしくはステップ、または要素、整数、もしくはステップのグループを排除しないことを意味すると理解されるであろう。
国際特許出願第PCT/AU2013/001074号 豪州特許出願第AU2018903963号 国際公開第2004/015788号 国際公開第2000/016414号
V. Schultze, R. IJsselsteijn and H-G Meyer, Supercond. Sci. Technol. 19 (2006) S411-S415
本開示全体にわたって、「超伝導材料」、「超伝導デバイス」などの用語は、ある状態およびある温度で超伝導を示すことができる材料またはデバイスを指すために使用される。そのような語の使用は、材料またはデバイスがすべての状態またはすべての温度で超伝導を示すことを意味しない。
超伝導量子干渉装置は、各々が超伝導量子干渉デバイスを構成するループのアレイを備える。アレイは、複数の列を備え、列の各々は、直列接続された複数の行を備え、複数の行の各々は、並列接続されたいくつかのループを備え、各行において並列接続されたループの数は2つよりも多く、20個よりも少ない。
並列接続されたループの数を20個よりも少なく維持すると、装置の性能が向上するので有利である。このことは、互いに並列のループの数が多いほど性能が向上すると一般に想定されている既存の知識と相反する。
各列において並列接続されたループの数は、10個よりも少なくてもよく、8つよりも少なくてもよく、および7つよりも少なくてもよい。
装置は、
感度、
直線性、および
ダイナミックレンジのうちの1つまたは複数から選択される性能を向上させることがある。
各ループは、高温超伝導材料のループであってもよい。超伝導の文脈における「高温」は、材料が、通常30K(-243.2℃)よりも低い転移温度(転移温度よりも低い温度では超伝導性を有する)を有する「通常」または金属の超伝導体よりも高い温度で超伝導が生じ、超伝導を実現するには液体ヘリウムを使用して冷却しなければならないような材料であることを意味する。これに対して、高温超伝導材料は、138Kほどの高さの転移温度を有する。たとえば、「高温」のうちの下限は、77Kと見なされてもよく、この温度では液体窒素による冷却が可能である。1つのそのような材料は、転移温度が90Kのイットリウムバリウム銅酸化物(YBCO)である。高温超伝導材料は、必要とする複雑な冷却機構が少なく、電力消費量が少なく、占有する体積が小さいので有利である。しかし、製造は、超伝導材料のエピタキシャル成長を伴うことが多く、エピタキシャル成長には高品質のより大きい基板が利用可能であることが問題になることがある。その結果、高温超伝導材料を使用すると、ループサイズを大きくして感度を高くすることがより困難になる。その理由は、この場合、チップサイズ全体が大きくなるからである。したがって、上記の装置は、ループの数を増やすことによって感度を高めるのを可能にし、しかしその場合に、チップサイズの増大は比較的わずかに過ぎないという利点を有し、このことは高温超伝導材料において特に有利である。
各ループは2ステップエッジ接合を備えてもよい。並列接続された任意の2つの隣接するループは、共通する1つの接合を有してもよい。
装置は、超伝導量子干渉フィルタ(SQUIF)であってもよい。ループは、アレイ全体にわたって変化するループ面積を有してもよい。
装置は超伝導量子干渉デバイス(SQUID)アレイであってもよい。ループは、各行において並列接続されてもよく、等しいループ面積を有してもよい。
各列は、列の複数のセットを備えてもよく、各セットの列は、直列接続されてもよい。第1のセットの直列接続された列は、第2のセットの直列接続された列に並列接続されてもよい。
各列は、列の複数のセットを備えてもよく、各セットの列は並列接続されてもよい。第1のセットの並列接続された列は、第2のセットの並列接続された列に直列接続されてもよい。
アレイのインピーダンスは、1kΩ以下であってもよい。
アレイは、少なくとも1,000,000個のループを備えてもよい。
装置は、少なくとも1,000,000個のループを備えてもよく、各行において並列接続されるループの数は、2つよりも多く20個よりも少なくてもよく、各行において並列接続されるループの数、直列接続される列の数、および並列接続される列の数は、たとえば増幅器に送られる電力を最適化するようにアレイのインピーダンスが1kΩ以下であり、好ましくは50Ωに等しくなるような数であってもよい。
アレイは、並列接続された少なくとも2つのいくつかの列を備えてもよく、列の各々は、直列接続された複数の行を備えてもよく、複数の行の各々は、並列接続されたいくつかのループを備えてもよく、各行において並列接続されるループの数は、2つよりも多く、並列接続される列の数の10倍よりも少なくてもよい。
装置は、各ループが超伝導量子干渉デバイスを構成する、少なくとも1,000,000個のループのアレイを備えてもよく、アレイは、並列接続された少なくとも100個のいくつかの列を備えてもよく、列の各々は、直列接続された複数の行を備えてもよく、複数の行の各々は、並列接続されたいくつかのループを備えてもよい。
各ループは中央にバイアスさせてもまたは均一にバイアスさせてもよい。
アレイは、半導体チップ上にアレイを形成することによってチップに組み込まれてもよい。
非一時コンピュータ可読媒体にはコンピュータコードが記憶される。コンピュータコードは、各ループが超伝導量子干渉デバイスを構成するループのアレイを備える量子干渉装置を定義し、
アレイは複数の列を備え、
列の各々は、直列接続された複数の行を備え、
複数の行の各々は、並列接続されたいくつかのループを備え、
各行において並列接続されるループの数は、2つよりも多く、20個よりも少ない。
ループのアレイを備える量子干渉装置を画定するフォトマスクまたはフォトマスクのセットであって、各ループが、超伝導量子干渉デバイスを構成し、
アレイは複数の列を備え、
列の各々は、直列接続された複数の行を備え、
複数の行の各々は、並列接続されたいくつかのループを備え、
各行において並列接続されるループの数は、2つよりも多く、20個よりも少ないフォトマスクまたはフォトマスクのセット。
各ループが超伝導量子干渉デバイスを構成する、ループのアレイを備える電子チップであって、
アレイは複数の列を備え、
列の各々は、直列接続された複数の行を備え、
複数の行の各々は、並列接続されたいくつかのループを備え、
各行において並列接続されるループの数は、2つよりも多く、20個よりも少ない電子チップ。
超伝導量子干渉装置は、各ループが超伝導量子干渉デバイスを構成するループのアレイを備える。アレイは複数の列を備え、列の各々は、直列接続された複数の行を備え、複数の行の各々は、並列接続されたいくつかのループを備え、各行において並列接続されるループの数は、2つよりも多く、20個よりも少なく、アレイのインピーダンスは1kΩ以下である。
磁束を測定する方法であって、
各ループが超伝導量子干渉デバイスを構成するループのアレイを磁束にさらすステップと、
磁束に対するアレイの電気応答を測定するステップと、
測定に基づいて磁束を示す値を判定するステップとを含む方法であって、
アレイは複数の列を備え、
列の各々は、直列接続された複数の行を備え、
複数の行の各々は、並列接続されたいくつかのループを備え、
各行において並列接続されるループの数は、2つよりも多く、20個よりも少ない方法。
ここで、以下の図面を参照して一例について説明する。
例示的なSQUIDの写真である。 2次元(2D)SQUIFアレイの写真である。 SQUIDの電圧応答を示す図である。 SQUIFアレイの電圧応答を示す図である。 例示的なチップ設計を示す図である。 蛇行構造のより詳細な写真である。 図6における矩形内の構造を示す図である。 ピークトゥピーク電圧が直列接続される接合の数に正規化されることを示す図である。 ループが並列接続されたSQUIFアレイの一部の写真である。 図9aよりも多くのループが並列接続されたSQUIFアレイの一部の写真である。 図9bよりも多くのループが並列接続されたSQUIFアレイの一部の写真である。 超伝導量子干渉フィルタ(SQUIF)の別の例を示す図である。 2つの折り畳まれ並列接続された列を有するさらなる例を示す図である。 2つの折り畳まれ並列接続された列を有するさらなる例を示す図である。 4つの4列ブロックの直列/並列接続のさらなる例を示す図である。 4μm×8μmによって与えられるYBCOステップエッジ接合インナーループを使用した1D並列アレイの一部の写真である。 =互いに並列の4、6、11、21、および31個の接合を有するアレイについての1D等ループ面積アレイに対する電圧-磁場応答を示す図である。 =互いに並列の8、16、51、および81個の接合を有するアレイについての1D等ループ面積アレイに対する電圧-磁場応答を示す図である。 互いに並列の接合の数Nの関数として1D SQUIDアレイ(すべてのアレイが同じSQUIDホール面積を有する)の2つのセットについて測定された最大感度(dV/dB)を示す図である。方形のデータおよび円形のデータは、Nの異なる値を対象とするアレイの異なるセットを表す。 垂直に印加された磁場における互いに並列のN個の接合とNp-1個のループを有する1D並列SQUIFアレイの概略図である。十字は、位相φを有するジョセフソン接合を表す。j番目のループの周りの電流は水平(J)成分および垂直成分(I)に分割される。垂直成分(I)は接合を通って流れる。バイアス電流が、図23aにおけるアレイとの入出力に用いる1本のリード線を介して中央にバイアスされるバイアス方式が調査される。 垂直に印加された磁場における互いに並列のN個の接合とNp-1個のループを有する1D並列SQUIFアレイの概略図である。十字は、位相φを有するジョセフソン接合を表す。j番目のループの周りの電流は水平(J)成分および垂直成分(I)に分割される。垂直成分(I)は接合を通って流れる。バイアス電流が、図23bにおけるすべてのループを通じて均一にバイアスされるバイアス方式が調査される。 =4つの接合および3つの値β=0.3、0.7、および1.0を有し、バイアス電流1.1×4Iがアレイの中心に注入される1Dアレイについての算出されたV-Φ応答を示す図である。すべての接合パラメータは同一であると仮定される(σIc=σ=0)。 β=0.7であり、N=4つの接合を有し、1.1×4Iにおいてバイアスされ、σIc=0.3のI広がりのパラメータ広がりを有する1DアレイについてのV-Φ応答を示す図である。 β=0.7であり、N=4つの接合を有し、1.1×4Iにおいてバイアスされ、σ=0.3のR広がりのパラメータ広がりを有する1DアレイについてのV-Φ応答を示す図である。 =16個の接合を有し、β=0.3であり、1.01Iにおいて均一にバイアスされた1Dアレイについての正規化されたV-Φ応答を示す図であり、ループ面積の広がりを有さないσ=0のアレイおよびループ面積においてσ=0.07広がりを有するアレイを比較した図である。 =16個の接合を有する等ループ面積アレイについての実験的V-Bデータを示す図である。 =16個の接合を有し、β=0.3であり、ループ面積においてσ=0.3の広がりを有する(σIc=0)1Dアレイについての正規化されたV-Φ応答を示す図である。アレイの比較は1.01Iにおいて均一にバイアスされるように示されている。 =16個の接合を有し、β=0.3であり、ループ面積においてσ=0.3の広がりを有する(σ=0)1Dアレイについての正規化されたV-Φ応答を示す図である。アレイの比較は、1.01Nにおいて中央にバイアスされ、図21aの均一にバイアスされたケースに重なるように示されている。 =16個の接合を有し、ループ面積においてσ=0.3の広がりを有し(σIc=0、σ=0)、1.01Iにおいて均一にバイアスされ、平均β値の範囲が0.005~1.5である1Dアレイについての正規化されたV-Φ応答を示す図である。 σIc、σ、σの広がりを有さず、Nが増えており、βの3つの値が0.1、0.3、および0.7である1D等ループ面積SQIFアレイについての最大正規化感度|VΦmaxの理論値を示す図である。アレイは1.1Iで均一にバイアスされている。 σIc、σ、σの広がりを有さず、Nが増えており、βの3つの値が0.1、0.3、および0.7である1D等ループ面積SQIFアレイについての最大正規化感度|VΦmaxの理論値を示す図である。アレイは1.1Nで中央にバイアスされている。 =16個の接合を有し、σ=0.3であり、接合パラメータの4つのランダムセットを使用し、広がりがσIc=0.3であり、一方σ=0である(点線の曲線)1Dアレイについての正規化されたV-Φ応答を示す図である。実線は、σ=σIc=0のときの計算を表す。すべての1Dアレイは、β=1.5を有し、1.01Iにおいて均一にバイアスされる。 =16個の接合を有し、σ=0.3であり、接合パラメータの4つのランダムセットを使用し、広がりがσ=0.3であり、一方σIc=0である(点線の曲線)1Dアレイについての正規化されたV-Φ応答を示す図である。実線は、σ=σIc=0のときの計算を表す。すべての1Dアレイは、β=1.5を有し、1.01Iにおいて均一にバイアスされる。 =16個の接合を有し、σ=0.3であり、接合パラメータの4つのランダムセットを使用し、広がりがσIc=0.3であり、一方σ=0である(点線の曲線)1Dアレイについての正規化されたV-Φ応答を示す図である。実線は、σ=σIc=0のときの計算を表す。すべての1Dアレイは、β=0.1を有し、1.01Iにおいて均一にバイアスされる。 =16個の接合を有し、σ=0.3であり、接合パラメータの4つのランダムセットを使用し、広がりがσ=0.3であり、一方σIc=0である(点線の曲線)1Dアレイについての正規化されたV-Φ応答を示す図である。実線は、σ=σIc=0のときの計算を表す。すべての1Dアレイは、β=0.1を有し、1.01Iにおいて均一にバイアスされる。 磁束を測定する方法を示す図である。
前述のように、SQUIFデバイスにおけるより多くのループ(SQUID)によってそのデバイスの感度が改善する。しかし、感度プラトーおよびループの数をさらに増やすことが、感度の期待される向上をもたらさないことがわかっている。このことは、従来の見識を使用して感度をさらに向上させることが困難であることを意味する。
同様の考えが直線性に当てはまり、ここでループを増やすと動作領域内の応答曲線の直線性が改善される。このことは、既存の設計の感度をさらに向上させる必要はないが、直線性および/またはダイナミックレンジを向上させるべきであるという意味でループの数を増やすことの主な目的であってもよい。このことは、RF信号などの時変信号について特に重要である。その理由は、任意の非直線性が歪みをもたらし、そのような歪みによって一般に、さらなる周波数が生成されるからである。その場合、これらのさらなる周波数は、歪んだ信号はナイキスト条件に違反することがあるので、サンプリングおよび/またはダウンミキシングの間にペイロード周波数上にマップされることがある。したがって、センサの直線性を改善すると、信号出力の品質が著しく向上し、すなわち、信号中のノイズが低減する。他の例では、ダイナミックレンジが広くされ、それによって増幅器に送られる電力が増大するが、アレイは、電力損失を最小限に抑えるためにソースインピーダンスを一致させるべきである。ダイナミックレンジは本明細書では、Nに比例することがあるピークトゥピーク電圧に関する。
さらに、直線性が向上すると、応答曲線も広い動作範囲にわたって十分な直線性を有する。言い換えれば、信号は、曲線上の最適点から離れることができ、それにもかかわらず直線領域内にとどまる。直線性を向上させない場合、そのような信号は「クリップする」と見なす必要がある。しかし、直線性を向上させると、この信号を正確に取り込むことができ、すなわち、直線性を向上させると、事実上センサのダイナミックレンジが広くなる。
ダイナミックレンジは、SQUIF応答におけるアンチピークのピークトゥピーク電圧と定義されることがあることに留意されたい。ダイナミックレンジを最大にすると、増幅器または他の50オーム電子機器などの接続された回路に送られる電力が最大になり得、すなわち、ループの数Nが最大になる。しかし、アレイインピーダンスを最適化してソースインピーダンスを合理的な範囲内(50オームなど)に一致させることも重要である。
本開示では、互いに並列接続されるループの数を減らすことによって感度、直線性、および/またはダイナミックレンジを向上させる。この文脈では、ループの並列接続は、各ループが同じメタライゼーション層を共有し、同じ行内の各ループにわたる電圧が同一であることを意味する。言い換えれば、電荷は、並列接続された各ループにわたって自由に流れることができる。
この問題に対処するために、本開示では、並列接続されるループの数を減らし、同時に、ループの総数を大きい数に維持するSQUIF構造を提供する。多数のループの直列接続を使用すると、大部分の電子機器インターフェースでは全体的なインピーダンスが対処できなくなるほど高くなるので、そのような使用が困難であることに留意されたい。
SQUIFの説明
DC超伝導量子干渉デバイスすなわちSQUIDは、2つのジョセフソン接合によって中断される超伝導材料のループからなり、ジョセフソン接合は、超伝導材料における脆弱なリンクと見なすことができる。SQUIDは、磁場に対する余弦状電圧応答を有し、磁束量子の100万分の1、すなわち、Φ=2.07×10-15Wb未満である非常に高い感度を有する磁束-電圧変圧器として一般に使用される。SQUID応答のピークトゥピーク電圧は、ループインダクタンスLおよび臨界電流Iを有する単一SQUIDについてSQUIDインダクタンス係数β=2LI/Φ~1であるときに最適化することができる。いくつかの例では、インダクタンス係数βは0.5未満である。SQUID電圧応答の周期性はSQUIDループ面積に反比例する。直列および/または並列接続されたDC SQUIDループの1次元および2次元アレイは、周期的電圧-磁場出力およびノイズ応答を単一SQUIDと比較して向上させるために使用されてもよい。
図1は、絶縁基板101と、YBCOなどの高温超伝導材料の層102とを備えるSQUID100を示す。超伝導層102内の穴103はループ104を画定する。ステップエッジ105がループ104を横切って延び、それによって第1の脆弱なリンク106および第2の脆弱なリンク107を画定する。脆弱なリンクは、本明細書では接合またはジョセフソン接合とも呼ばれ、これらの用語は同義に使用される。ジョセフソン接合は、ステップエッジ接合としてまたは他の技法を使用して製作されてもよい。
図2は、同じくYBCOなどの超伝導層202を備える2次元(2D)SQUIFアレイ200(単に“SQUIF”または“SQIF”)を示し、超伝導層202には、複数のループを画定するために例示的な穴203などの複数の穴が製作される。ステップエッジ205は複数のループにわたって延び、各ループにおいて2つの接合を画定する。互いに隣接するループは共通の接合を共有するので、接合の数は行当たりのループの数よりも1だけ多い。他の例では、各接合は、それ自体のステップエッジを有し、それらは整列していなくてもよい。図2では、垂直方向に整列し、第1の列206を形成するいくつかのループがある。第2の行207、第3の行208、および第4の行209もある。各行は、金属バーまたは超伝導バー210、211、および212によって互いに接続される。このことは、図2において、直列接続された4つの列があり、各行において35個のループが並列接続され、したがってN=4およびN=35となることを意味する。
個々のSQUIDループの面積が全体にわたって異なるアレイは、SQUIF(超伝導量子干渉フィルタ)と呼ばれる。SQUIFでは、磁場の関数としての電圧応答は、光学干渉プロセスと同様に、ゼロ磁場では険しいアンチピークに支配され、面積が異なるすべてのSQUIDループからの信号の建設的干渉に起因して非ゼロ磁場ではより弱い非周期的電圧振動を有する。SQUIFアレイは本来、アンチピークがゼロ磁場に位置するので絶対磁場検出のために開発された。
図3は、応答の周期的性質を示すSQUIDの電圧応答を示す。これに対して、図4は20,000個の接合を有するSQUIFアレイの電圧応答を示す。重要なこととして、0uTに深いアンチピーク401がある。この目的は、応答が最も近くなる動作点402について直線性を維持しかつ最大限に険しくすることである。場合によっては、この点はアンチピークのエッジの中心に近くなる。これによって、磁力計は磁束のわずかな差異に対する感度が高くなる。
SQUIFアレイは、総接合数Nが20,000を超えることがある。これは、参照により本明細書に組み込まれているWO2004/015788およびWO2000/016414に記載されたようにYBCOステップエッジ接合技術を使用して製作されてもよい。この技術は、基板上のほぼあらゆる場所に接合を配置するのを可能にし、それぞれ直列接続および並列接続されたジョセフソン接合の数である総接合数N=N×Nを有する2D設計を利用する。
ジョセフソン接合は、基板内のステップエッジの上に超伝導材料を形成することによって実装することができる。具体的には、製造プロセスは、MgOまたはその他の材料などの基板上のステップエッジを作成することを含む。YBCOなどの結晶超伝導材料を基板上に成長させると、基板内にエッジが作成された粒界バリアが超伝導材料内に形成される。この粒界バリアは、ジョセフソン接合を形成する脆弱なリンクとして働く。
アレイのインピーダンスZはN/Nとしてスケーリングされ、したがって、単一接合通常抵抗がアレイ全体にわたってそれほど異ならない場合、アレイ形状を使用してアレイのインピーダンスを所定の値に一致させることができる。
図5は、上の説明に従って製造され、例示的なパッド501などのいくつかの接続パッドと、互いに並列のSQUIDループの直列接続された行の蛇行構造、すなわち、図2に示す構造の繰り返しとを備える例示的なチップ設計を示す。各垂直列は、ブロックとも呼ばれ、この例では、直列接続された20個のブロックがあり(Nb約20)、ブロック当たり約1000個の接合がある。ブロックは、アレイの頂部および底部に“u”字形および“n”字形のコネクタを有する蛇行線を介して直列接続される。リード線は、単一ブロック自体または互いに直列のいくつかのブロックを調べることができる。開始位置と終了位置との間でアレイ全体が測定される。感度は互いに直列のブロックの数に応じて高くなるが、インピーダンスも高くなる。
図6は、蛇行構造のより詳細な写真であり、以下の説明のために矩形601が示されている。
図7は、各ループを横切るステップエッジ703によって形成される接合702などの接合を含むループを画定する穴701などの穴を備える、図6における矩形601内の構造を示す。この例では、ループの数は7つであり、ループ面積は行全体にわたって異なっている。
図8は、互いに直列の接合の数に正規化されたピークトゥピーク電圧を示す。このことは、感度が一般に、互いに並列のループの数が少なくなるにつれて高くなることを示す。
SQUIF性能の予測
図4を再び参照すると、対象のパラメータには、ピークトゥピーク電圧ΔV403、アンチピークの感度または最大傾斜V=dV/dB(図示せず)、アンチピーク幅ΔBext404、および非ゼロ磁場における小振幅振動の範囲δV405が含まれる。SQUIFの電圧ノイズSおよび磁場雑音Sも測定することもできる。
良好なSQUIF応答は、互いに整合しないループサイズによって実現されてもよく、その場合、あらゆるループが異なる面積であり、寄生磁束を回避する。さらに、以下のパラメータが特定された[V. Schultze, R. IJsselsteijn and H-G Meyer, Supercond. Sci. Technol. 19 (2006) S411-S415を参照されたい、これは参照により本明細書に組み込まれている]:
ΔV ∝ N
ΔBext ∝ 1/N
dV/ΔV ∝ 1/(N
dV/dB ∝ N
∝ (N0.5
∝ 1/(N0.5
Z ∝ N/N
このことは、アレイから出力される電圧がN、すなわち互いに直列のジョセフソン接合の数によってスケーリングされることが予期され、一方、アンチピーク幅が、互いに並列のループの数Nが増えるにつれて狭くなることが予期されることを意味する。したがって、ループの総数Nが多くなると、それに比例して感度(dV/dB)も高くなるべきである。
異なるアスペクト比を有する2D SQUIFアレイの特徴付け
各々が1,000個の接合を有する20個のブロックからなるアレイ(N=20,000)において同じ総数の接合を有する2D SQUIFアレイに関して調査を行った。アレイのこのセットでは、互いに並列および直列の接合の数を変えるが同じNを維持する効果を調べる。
図9a、図9b、および図9cは、互いに並列のループの数が多くなり、N=14(図9a)、35(図9b)、および50(図9c)である3つのSQUIFアレイの一部の写真である。Nが増えるにつれて、同様の総数Nを維持するためにNを減らした。この結果、Nを小さくするとより大きいアンチピークが生じることがわかった。
このセットにおける追加のアレイからの同様のデータが測定され、図8に概略的に示されている。ここでN=7~50がプロットされている。このデータは、互いに直列の接合の数に正規化されたピークトゥピーク電圧である。データは、SQUIF感度を高める、Nの感度に対する効果を排除するためにこのようにプロットされる。データをこのようにプロットすることによって、2D SQUIF感度に対するNのみの効果を調べることができる。N約30付近で感度が低下するようであるが、これは、接合パラメータのチップ間差異に起因する可能性が高く、この差異はチップ内差異よりも大きい。
図8におけるデータは、アレイの幅が大きくなるにつれて、感度が低くなるようであることを示し、このことは最初に予測されたことではない。
図10は、ステップエッジ1502によって交差される、1501などのループのアレイ(参照番号1500)を備える超伝導量子干渉フィルタ(SQUIF)の別の例を示す。各ループは、超伝導量子干渉デバイスを構成する。アレイ1500は、複数の列1503、1504、1505、および1506を備える。列1503、1504、1505、および1506の各々は、直列接続された複数の行1507、1508、および1509を備える。すなわち、1つの列の行は金属バーもしくは超伝導バーまたは1510などの他の接続部によって接続される。複数の行1507、1508、および1509の各々は、並列接続されたループ1501などのいくつかのループを備える。各行において並列接続されたループの数は、上述のようにSQUIFの感度を高めるために少なく、すなわち、感度を高めるために並列のループの数を増やす現在の考えとは逆に数が選択される。
図10の例では、並列接続された6つのループがあり、これらのループは、7つの接合を形成する。この例におけるループの並列接続は、各ループが同じ超伝導材料層を共有することを意味し、この超伝導材料層は図10では白で塗りつぶされている。列1503、1504、1505、および1506は並列接続される。たとえば、列1503は、行のいずれかの端部において金属バー1511および1512によって1504に接続される。実際、金属バー1511および1512はすべての4つの列を並列接続する。しかし、互いに隣接する列のループは、互いに分離される。たとえば、列同士の間の超伝導層には、列を互いに分離する基板1513を分離する面積を画定する隙間がある。それによって、電子などの電荷担体は、1つの列の並列接続されたループを横切って自由に流れることができるが、異なる列に横切って流れることはできない。実際、これによって、ループの全体的な構成が、並列接続されたいくつかの分離された列に分割される。これによって、直列接続されたループに起因するインピーダンスを低く維持しつつ所望の多数のループが得られる。
行と列の交差部は、セルと呼ばれることもあり、図10に例示的なセル1514が示されている。ループの数がすべてのセルについて同一である必要がないことに留意されたい。すなわち、より多くのループを有するセルおよびより少ないループを有するセルがあってもよい。たとえば、より広い列およびより狭い列があってもよく、またはループの数は同じ列のセル同士の間で異なってもよい。しかし、他の例では、各セルは同一数のループを有する。上述のように、ループは異なるループ面積を有してもよく、ループ面積は、統計分布またはランダム分布に従って分散されてもよい。さらに、各セルおよび列は、ループ面積の異なる分布または同じ分布の異なるランダムサンプルを有してもよい。他の例では、ループ面積はすべてのループについて同一である。
一例では、各行において並列接続されたループの数は、2つよりも多くかつ20個よりも少なくまたは10個よりも少ない。さらなる例では、各行において並列接続されたループの数は、8つよりも少なく、または場合によっては7つよりも少なくてもよい。場合によっては、ループの数は2つ程度の少ない数であってもよい。
いくつかの例では、SQUIFアレイは、アレイの各列および各行にわたって分散された、全部で少なくとも1,000,000個のループを備えてもよい。より長い直列接続を実現するためにいくつかの列を直列接続することが可能である。一例が図11に示されており、ここで列1503と列1504が列の第1のセットを形成し、直列接続され、列1505と列1506が列の第2のセットを形成し、同じく直列接続される。得られる2つの「二重列」が並列接続される。すなわち、デバイスが図示のように端子1601および1602/1603の所で接続されるときに二重列1503/1504は二重列1505/1506と並列接続される。言い換えれば、より長い列がアレイ構造として折り畳まれ、方形設計により近いよりコンパクトな設計が実現され、この構造は、非常に長いチップよりも製造が容易である。
図12は、直列接続された3つのブロック(すなわち、セット)1701、1702、および1703の別の例を示し、各ブロック(セット)は、並列接続された4つの列を有し、各列に並列接続された6つのループがある。これは、互いに直列の12個の列よりも低いインピーダンスを有するが、互いに直列の12個の列に匹敵する感度を有する。
図13は、4つの4列ブロックの直列/並列接続のさらなる例を示す。任意の1列における並列接続されたループの数は6つのままであり、一方、直列接続されたループ全体の数も6つのままであるが、ループの総数は48個である。
いくつかの例では、SQUIFは、特定の所望のインピーダンスを実現するように設計されてもよい。その場合、互いに直列のループの数としては、所望のインピーダンスを実現する数が選択され、その場合、直列接続されたループの数は、深く直線的な電圧応答アンチピークを実現するために、ループの所望の総数とともに20個などの小さい数に維持される。たとえば、所望のインピーダンスのためにループの総数が1,000,000個であり、互いに並列のループが20個であり、互いに直列のループが1,000個である場合、並列接続された50個の列がある。上述のように、各列は、数回折り畳まれてもよい。たとえば、250個のループがチップの高さに適合され得、すなわち、4つの列が直列接続されて並列接続された列のうちの1つを形成する。言い換えれば、SQUIFは、少なくとも1,000,000個のループを備え、各行において並列接続されたループの数は2つよりも多く20個よりも少なく、各行において並列接続されたループの数、直列接続された列の数、および並列接続された列の数は、アレイのインピーダンスが1kΩまたは50Ωなどの任意の他の所望のインピーダンス値以下であるような数である。
設計パラメータを調べるさらに別の方法では、アレイは、並列接続された少なくとも2つのいくつかの列を備える。列の各々は、直列接続された複数の行を備える。複数の行の各々は、並列接続されたいくつかのループを備える。各行において並列接続されたループの数は、2つよりも多く、並列接続された列の数の10倍よりも少ない。様々な異なる選択肢は以下の表に示される。
Figure 0007290660000001
アレイを設計するさらに別の例では、SQUIFは、少なくとも1,000,000個のループなど総数の多いループのアレイを備え、各ループが超伝導量子干渉デバイスを構成する。列の各々は、直列接続された複数の行を備え、複数の行の各々は、並列接続されたいくつかのループを備える。その場合、アレイは、並列接続されたループの数として少ない数を維持するように並列接続された(折り畳まれてもよい)少なくとも100個のいくつかの列を備える。列の数は1,000個または10,000個であってもよい。さらに別の例では、列の数は、ループの総数を所望のインピーダンスをもたらす直列接続されたループの数で割り、30(または20、10、8、もしくは7)で割った値である。
本明細書で説明するいくつかの例は、ループ面積が変化するSQUIFデバイスに関するが、磁力計などの前述の概念に対して一定面積SQUIDアレイを使用してもよい。より再現性の高いパラメータを有してもよく、10,000個よりも多くのSQUIDを含むことのできるNb/AlOx/Nb接合、HTS接合、LTS接合、およびMgB2接合がSQUIDアレイにおいて使用されてもよい。
単一アンチピークを対象とする1つの理由は、磁場のSQUID測定において、フィードバック制御を使用した測定の間に、ある範囲のソースからの磁場が急激に増大することに起因してSQUIDが1つの正弦波から別の正弦波に「ジャンプ」する(このことはロック喪失と呼ばれる)ことがある問題が生じる場合があるからであり、この問題は「フラックスジャンプ」と呼ばれることもあり、測定を劣化させ、デバイスを「リセットする」には温めて再冷却する必要がある。1つの主要なアンチピークを有するSQUIFと同様に、他に等しい大きさの電圧振動が近くにない場合、SQUIDがロックを喪失したことの方がずっと目立つ。したがって、アレイを使用してRF検出についての感度を高める場合、SQUIDアレイがSQUIFアレイよりも優れた感度をもたらす場合にはSQUIDアレイを使用するのが好ましい場合がある。ここでSQUIDアレイを使用しない理由は、SQUIDアンチピークが、多くの同様の正弦波と合計されることに起因してよくある正弦波とすべきである(ピークトゥピーク電圧を高くする)SQUIDアレイと比較して、より大きくすべきであり(より広いダイナミックレンジをもたらす)、また最大傾斜時により広い範囲にわたって直線性をより高くすべきである。フィードバックを使用して単一のSQUID応答を線形化してもよいが、この場合、ダイナミックレンジも制限される。SQUIDアレイでは、磁場に対する正弦波電圧応答がより丸くなることに起因してノイズも生じ易くなる。このことは、より積極的なフィードバックループをSQUIFアレイ(帯域幅を狭くすることもある)とともに使用できることを意味する。
上の説明は、5~10オームの単一接合通常抵抗をもたらすことがあるYBCOなどの高温超伝導材料に関する。しかし、低温超伝導材料などの他の材料などを同様に使用してもよい。同様に、YBCOまたは他のHTS材料に使用される他の接合タイプを同様に使用してもよい。
(実施例)
高温超伝導(HTS)SQUIDのいくつかの1次元(1D)並列アレイの電圧-磁場応答をN=4~81個の互いに並列のジョセフソン接合の関数として測定した。ループ面積の等しいSQUIDアレイを実験的に測定した。標準モデルの予測とは逆に、互いに並列の接合の数が増えるにつれてアレイの感度は概して低下した。単一DC SQUIDについてのモデルを、アレイ内のすべてのループを循環する電流によって生成される磁束を含む互いに並列の複数のループに拡張することによって、印加された磁場における1D並列HTSアレイを表すために完全な理論的記述を展開した。ループ面積が一定であるSQUIDアレイと、一連のループ面積を有し、他の点では超伝導量子干渉フィルタ(SQIF)と呼ばれるアレイについて計算を実行した。このモデルには、臨界電流および通常抵抗およびそれらの公知の大きい統計的差異(30%)などのHTSジョセフソン接合パラメータについての代表的な値を含む、HTSアレイに関連するパラメータを使用した。電流バイアスリード線の位置の効果も計算によって調べた。このモデルは、異なる形状の実験的に測定された1Dアレイとの良好な一致を示し、アレイ応答を最適化する際のアレイへの電流バイアスリード線の形状の重要性を強調する。
HTS SQIFおよびSQUIDアレイ感度のスケーリングに関連する問題に対処するために、本開示ではN=3~81個の接合を有する小型の1D並列SQUIDアレイおよびSQIFアレイの感度を実験によって調査するとともに理論的に調査する。具体的には、1Dアレイにおいて互いに並列の接合の数を増やすことに起因するアレイ感度に対する効果、ならびにSQIF感度に対する電流バイアス方式の効果。これらのHTS SQIFアレイは、MgO基板上の薄膜YBCOステップエッジ接合に基づく。計算は、個々のアレイループの周りを流れる電流および印加された磁場に起因してアレイ内の各ループを通過する磁束を考慮し、単一DC SQUIDの電圧-磁場性能を算出するために使用されるモデルを拡張することによって導出される。HTS接合の接合パラメータ特性における統計的広がりは、一連のSQUIFループ面積(インダクタンス)および分布とともにモデルにおいて考慮される。
アレイ設計、製作、および測定
YBCOステップエッジジョセフソン接合に基づく小型1D SQUIDおよびSQIFアレイを、MgO基板の1cm基板上にYBCOのエピタキシャル薄膜を成長させることによってリソグラフィによって製作した(約100~200nm)。基板には、アルゴンイオンビーム加工[Foleyら、1999年]に基づく定評ある技法を使用して表面に段差をエッチングした。ジョセフソン接合を形成するMgO段差の上縁部の所にeビーム蒸着を使用して堆積させたYBCO膜に粒界が形成される。次いで、膜を、幅2μmのステップエッジジョセフソン接合を有する様々な1D接合アレイ設計に製作する。互いに並列の接合の数Nを4つから81個まで増やし、同じ基板上に製作した。これは、各アレイにおけるN-1個のSQUIDループに相当し、図1の例は、N=10個の接合を有し、したがって、互いに並列の9つのSQUIDループを有する。
互いに並列のループの数が増えていく等ループ面積を有する1D SQUIDアレイの2つのセット(SQUIDループ穴は幅w=4μmおよび高さh=8μmとした)を製作し、N=4、6、11、21、31を有する第1のセットとN=8、16、51、81を有する第2のセットによって測定した。それらの異なるセットを、電流バイアス形状の効果を実験によって調査するように設計した。各アレイは、概ねアレイの中心に位置する単一の電流バイアスリード線を有しており、それらのアレイをすべて、同じYBCO膜を有する同じMgO基板上に製作した。
液体窒素のデュワービンにおいて測定プローブ上のアレイを冷却することによって77Kにおいて、ミューメタルシールドの5つの層を用いて地球の磁場を遮蔽し、標準的な4端子法を使用して、電流-電圧(I-V)特性および電圧-磁場(V-B)特性をすべてのアレイについて測定した。アレイの臨界電流Iおよび通常抵抗Rnaを、Iの5倍よりも大きい電流におけるI-Vデータに直線を当てはめることによってI-V特性から判定した。この線の傾斜およびy切片を使用してそれぞれRnaおよびIを算出した。FastHenryおよび平均接合臨界電流Iを使用して判定された単一SQUIDループインダクタンスL(これは形状と動力学SQUIDインダクタンスの両方を含む)からアレイのインダクタンス係数β=2L/Φを判定した。
実験結果
より大型のSQUIDおよびSQIFアレイの感度が単一SQUID等価電圧変調に比例するようにこの感度を向上させる方法[Schultzeら、2006年]として、本開示では、1D並列アレイ等ループ面積SQUIDアレイに基づいて形状を調査する。ループ面積(インダクタンス)によってβ<1が確保される。ここで、互いに並列の接合の数がN=4~81で増えていくときのSQUIDの1D並列アレイの電圧-磁場(V-B)測定値について報告する。
5つのタイプAアレイおよび4つのタイプDアレイの電圧-磁場応答をそれぞれ図15aおよび図15bに示す。アレイの測定値ごとに、バイアス電流Iとして電圧変調を最大にする電流を選択した。
≦16のより小さい値を有するアレイでは、V-B応答は、ピークトゥピーク電圧(Vp-p)がより大きい周期包絡関数内で変調され、いくつかのより小さい周期振動が重畳される大きい振動によって支配される。Φに関するより狭いアレイの支配的周期は、第1のセットについては約20μTであり、第2のセットについては14.9μTであった。これらの値はそれぞれ、Φ=B.Aeffに従って104μm(139μm)の有効ループ面積に相当する。これらの有効面積はAeff=96μmおよび144μmの予測値に近い。Nが増えるにつれて、ゼロ磁場におけるアンチピークの振幅が小さくなり、各側の最大傾斜が小さくなり、すなわち、感度が低下する。さらに、図21aおよび図21bにおいてN>16の場合により広いアレイの周期性が低下する。N=51、81のアレイでは、メインアンチピークがすっかり消失しており、より高い磁場振動では、主期間に複数の特徴が畳み込まれている。
すべてのアレイについての感度は、ゼロ磁場に近いV-B曲線の最大傾斜として判定された。N>20のアレイの場合、ゼロ磁場では目立つアンチピークがないことに起因して、最大感度は必ずしもゼロ磁場に近かったとは限らない。その代わりに、これらのより長いアレイでは、より短いアレイについて測定されたのと同じアンチピーク位置に近いV-B曲線の傾斜から、記録された感度が得られた。関数Nとしてのアレイの両方のセットについての1Dアレイ感度(dV/dB)の概要が図16に示されている。方形データポイント(第1のセット)は、N=約10個の接合を有する1Dアレイについての最大感度を示し、一方、円形データポイント(第2のセット)は、Nが増えるにつれて感度が連続的に低下することを示す。どちらの場合も、N>10の場合、N=20を示す際にアレイ感度の低下は、いくつかの用途では有用な感度をもたらすことがある。アレイ幅が広くなるにつれて感度が低下するのは、より大きい超伝導遮蔽電流がアレイの周りを循環することを理由として生じるより高い電界効果に起因する可能性が高く、これによって、アレイが最適にバイアスされるときに、過度の磁束がアレイに結合される。
理論的モデリング
本明細書で開発されたモデルは、HTS材料パラメータを仮定して1Dアレイを表す。ループ内の2つのジョセフソン接合を有する単一DC SQUIDを表す以前のモデル[TescheおよびClarke、1977年]から始まり、それを互いに並列のN個の接合を含むNp-1個のループを有するアレイに拡張する(図23a、図23b)。ループを循環する電流は、接合を通過する垂直電流Iとj番目のループの頂部および底部の周りの水平電流Jに分割される。バイアスリード線を介してアレイに注入されるバイアス電流Ibjも含まれる。2つのバイアス方式がモデル化される。第1の方式は、電流が1DアレイIbjに沿って1本のバイアスリード線を介して注入されると仮定する。この1Dアレイの位置は、モデル内で選択することができるが(図17a)、一般にアレイの中心に近い。第2の方式は、接合(最大IbNp個)と同じ数のバイアスリード線Nを介してアレイを「均一にバイアスする」(図17b)を含む。ループごとに、ジョセフソン接合を通過する電流および電圧をゲージ不変位相差φの関数として表す標準ジョセフソン式を使用してIを判定する。キルヒホッフの法則を使用して各ループの周りにこのような電流を付加する。
次いで、各ループ内の磁束φが、印加された磁束に起因して算出され、磁束が、ループ内を循環しバイアスリード線内を流れる超電流に起因して算出される。第2のギンツブルク-ランダウ式[1]に基づいて、φについての1階微分方程式の結合系の数値解が求められる。
Figure 0007290660000002
数式[1]では、
Figure 0007290660000003
は電流密度であり、λは侵入深さであり、μは、自由空間の透磁性であり、
Figure 0007290660000004
は磁束であり、
Figure 0007290660000005
は磁気ベクトル電位であり、ここで
Figure 0007290660000006
である。すべてのループからの自己インダクタンス、動力学インダクタンス、および相互インダクタンスを計算に含めた。最後に、時間平均電圧<V>をdφ/dt、すなわち、φの時間導関数から正規化された単位で算出する。まず、この方法を使用して、Oppenlanderら(2000年)によって1D SQIFアレイにおけるOppenlanderらのLTS接合について導出された電圧-磁場応答を検証した。次いで、互いに並列の接合の数Nを変化させて1DアレイにおけるHTS接合について以下の結果を導出した。重要なパラメータであるSQUIDインダクタンスパラメータβ=2I/Φは、単一SQUIDループパラメータに類似しており、2つの変数、すなわち、I、平均接合臨界電流と、L、平均SQUIDインダクタンス、すなわち、自己インダクタンスと動力学インダクタンスの平均との積に比例する。モデルは、βの差異の効果を単一の変数と見なすが、実際には、アレイを設計する際、個々のパラメータIとLの実験値は重要な設計パラメータである。
本明細書で説明するモデルが大きい多重パラメータ空間を包含し、実世界HTSデバイスをよりうまく反映することに留意されたい。Iおよび接合通常抵抗Rなどのデバイスパラメータにおける大きい統計的広がり(σ約30~35%)は、本明細書において以前に報告されているHTSデバイスパラメータを再現するようにモデルに含められている。同様に、SQIF応答が必要なときに、ループ面積および/またはループインダクタンスにおける広がりを使用してアレイをモデル化する。したがって、このモデルはI、R、LならびにN、βおよびバイアス電流Ibjにおけるパラメータ広がりを調べる。熱雑音はモデルに付加されていない。その理由は、結果によって、77K動作と同等の熱雑音は本明細書で説明した主要な結論または一般的な傾向を変化させないことが示されているからである。この理由は、モデルにおける総バイアス電流Iとしてすべての接合Iの和よりも大きい値が選択されたからである。
1D並列SQUIDアレイおよびSQIFアレイの理論モデル化
本明細書で提示された1D SQUIDアレイについての実験結果から、接合(したがって、ループ)の数が約8~10個を超えて大きくなると、アレイの磁場感度が低下し、V-B応答は、反直感的電圧応答との周期性が低くなることがわかった。以下の説明では、一般にHTSデバイスに見られる接合パラメータの差異を含む、実験のアレイに見られる同様のパラメータを使用して、アレイ内の接合の数が増えていく1D SQUIDおよびSQIFアレイをモデル化する。結果は、1D SQUIDアレイ(等面積ループ、すなわち、σ=0を有する)および1D SQIFアレイ(一連のループ面積、σ=0.07、0.3を有する)の理論計算から提示され、一般に実験作業において測定されるパラメータおよびパラメータ広がりを含む。計算は、正規化された単位で提示され、ここで電圧応答はI積に正規化され、一方、印加された磁束は、単一の磁束量子Φに正規化された印加された磁束Φに関してプロットされる。アレイはその臨界電流を超えてバイアスされる。
接合パラメータσIc、σにおける等面積ループおよび広がりを有するSQUIDアレイ
図18は、図2に示す1Dアレイに基づくモデルを使用して算出された3つのV-Φ曲線の例を示し、β=0.3、0.7、および1.0の3つの値についてN=4個の接合を有し、アレイの中央が1.1×4Iにおいてバイアスされている。βが増えるにつれて電圧変調振幅が小さくなり、V-Φ応答の傾斜が小さくなり、アレイの感度が低下していることを意味する。すべての曲線は、この範囲の磁束/磁場について同様の電圧ピークを示し、このことは図21bの実験データと一致する。β≒0の場合、モデルは最大電圧変調が1.0になり(正規化)、最小値がゼロボルトに達すると予測する[Oppenlanderら、2000年]。しかし、βがこれらの範囲である場合、モデルは、電圧最小値が最大電圧の0.25~0.53倍であると予測する(図18)。実際、β=0.3である場合、図18は、ピークトゥピーク値が0.53<V>であることを示し、これは図15bに示す実験データと一致し、変調度は、β=0.44であるアレイについては最大電圧の約0.37倍である。
提案されたモデルは、YBCOステップエッジ接合を含む多くのHTS接合において実験によって観測される代表的な変形例を反映する接合パラメータにおける広がりを含むように拡張されてもよい[Lam、2016年]。図19aと図19bはそれぞれ、β=0.7であるN=4個の接合アレイについてのIおよびRにおけるσIc=0.3またはσ=0.3広がりのV-Φに対する効果を比較している。I広がりの効果σIcは、電圧変調が約10%だけ低下し、わずかな非対称性が導入されることであったが、V-Φピークの傾斜はそれほど変化しなかった。同様に、計算にσ=0.3を含めたときに同様の変化が観測されたが、感度は、接合が一様である場合と同様なままであることに再度留意されたい。
ループ面積広がりσ=0.07~0.3および電流バイアス形状を有するSQIFアレイ
以前の開示では、ループ面積の広がりを有さない(σ=0)1Dアレイがモデル化された。図20aは、N=16およびβ=0.3を有するアレイがループ面積のわずかな広がりを有する場合(2601)と有さない場合(2602)についてモデル化されたが(σ=0.07)、接合パラメータRおよびIにおいては広がりを仮定しない場合を示す。ループ面積におけるそのような広がり(約7%)は、たとえば、フォトリソグラフィックパターニングの差に起因する製作におけるばらつきの結果として実験的に生じる場合がある。モデルは、アレイが均一にバイアスされる(すなわち、1Dアレイにおける各SQUIDループが図17bに示すように均等にバイアスされる)。σ=0.07であるアレイV-B応答は、電圧ピークを徐々に±3Φまで小さくする包絡関数を生じさせ、電圧は、±3Φを超えると非周期的に変動する(図20a)。このモデル化されたアレイの全体的な応答は、図21bで測定され、図20bで再現されるN=16等ループ面積アレイについての実験データに見られる一般的な特徴に類似している。
図21aは、N=16個のループを有するが、ループ面積における広がりがより大きくσ=0.3であり、平均β=0.3である同様な1Dアレイについての印加された磁束に対する理論的な正規化電圧応答を示す。ループ面積におけるこの大きさの広がりは、一般にSQIFアレイを形成するために使用される。V-Φ応答は、平均ループ面積当たりの印加された磁束に基づいて、かつアレイを均一にバイアスさせることによって算出された。図21bは、同じSQIFアレイのモデル化を示すが、前述のように(図17a)、バイアス電流はアレイの中央に印加される。
図21aおよび図21bは、非常に感度の低いアレイを形成する中央アンチピークの大幅な低減およびアレイが中央にバイアスされるときのゼロ磁場の周りのV-Φ応答の対称性の喪失を示す。この挙動は自己場効果に起因する。1Dアレイの先端における単一SQUIDループを最適にバイアスさせるために、大量の電流がアレイの中央に注入される。この例では、すべての接合が同じ臨界電流Iを有すると仮定し、その場合、注入されるバイアス電流はI≒16×Iになる。このことは、大量のバイアス電流がアレイの注入点においてループに注入され、大量の磁場(自己場)を生成し、この磁場が磁束をそれらのループに非最適なやり方で結合し、個々のループの感度を低下させることを意味する。
を増やすことおよび様々なβを有する異なるバイアス方式の感度に対する効果
いくつかの1Dアレイパラメータの効果を組み合わせて、理論計算を拡張して、アレイ幅Nを広げること、および最大正規化感度|VΦmaxに対するいくつかの異なる平均β値についての異なるバイアス方式(均一および中央バイアス)の効果を調べた。ここで、VΦは数式[2]において定義される。
Figure 0007290660000007
図23aおよび図23bは、1D等ループ面積アレイについてのこれらの効果の概要を示し、ここで最大正規化感度|VΦmaxが、3つの値β=0.1、0.3、および0.7についてN=3~45に対してプロットされている。アレイが均一にバイアスされると(図23a)、Nが増えるにつれてアレイの最大感度が高くなっていき、この上昇は、βに依存するNのある値まで継続する。β=0.1の場合、感度は、N≒10程度で約7.8のプラトーに達し、それよりも高いNではそれほど向上しないが、βが増大するにつれて全体的な最大感度が4分の1に低下して(β=0.7に対して)約2になり、感度のプラトーがN≒4のより低い値で開始する。その代わりに、同じアレイが中央にバイアスされた場合(図23b)、アレイ感度はすべての状況について全体的により低くなる(図23aおよび図23bにおける同じβ値を比較されたい)。β=0.1の場合、中央にバイアスされたアレイについて理論的に予測される最大感度は、約4.5に過ぎず、N=6で生じる。アレイ幅がさらに広がると、アレイ感度が低くなり(2301)、その代わりに図23aのプラトーが、図23bにおけるNの低い値での最大値に移行する。βが増大すると、この最大値は抑制され、β=0.7のとき、アレイ感度は、NがN=2から増えるときにのみ低下する。なお、図23におけるすべての計算が、アレイパラメータの広がりを想定せず、すなわち、σIc、σ、σ=0である。
接合パラメータIcj、Rにおける広がりの1D SQIFアレイに対する効果
図19は別として、すべての理論的計算では、アレイ内のすべての接合jについて接合パラメータ(Icj, R)が同一であると仮定している。しかし、高T接合は特に、短いコヒーレンス長の組合せ、およびジョセフソン接合を形成する粒界の成長における固有の差異に起因してパラメータの大きい広がりを有することができる。IcjおよびRにおける広がりは10%から60%までの広い範囲を対象としてもよい。ここで、ステップエッジ接合の前述の測定から得られるσIc、σの値0.3を理論計算において使用する。
図24aおよび図24bにおける正規化されたV-Φ応答についての曲線は、σIc=0.3のIにおける広がり(図24a)またはσ=0.3のRにおける広がり(図23b)を有する接合についてランダム値の4つの異なるセットを使用してN=16を有する1D SQIFアレイについて生成され、図21aにおいて使用されるようなβ=1.5およびループ面積広がりσ=0.3を有する1Dアレイについて生成された。接合パラメータ広がりは、可変の全体的な悪影響をSQIF感度に及ぼす。
結論
要するに、互いに並列のほぼ等しいループ面積を有し、一連の接合パラメータを有するいくつかの1D高T SQUIDアレイについての磁場性能が、77Kにおいて測定され、1Dアレイの幅が広くなるにつれて感度(電圧変調)が徐々に低下することがわかった。接合パラメータ(Icj、R)の適度な差異、(インダクタンスパラメータβを介した)ループ面積の適度な差異、およびアレイの電流バイアス形状の適度な差異などの高T材料に重要なデバイスパラメータの差異を含むHTS薄膜に適用可能な1D SQUIDおよびSQIFアレイについての理論モデルが開発された。提案されたモデルは、SQIFに対する以前の研究(Oppenlanderら)による結果を再現し、アンチピークの傾斜を大きくすることによってSQIFアレイ感度を向上させるにはβを低くする必要があることを示す。たとえば、アレイ全体にわたって不均一なアレイパターンのアンダーエッチングまたはオーバーエッチングによる製作プロセスにおけるばらつきに起因して生じるようなループ面積のわずかな差異(約7%)では、理想的な期待されるV-B応答からの逸脱を考慮に入れてもよく、実験的に観測される包絡形状の応答を生成してもよい。
実験的モデリング結果と理論的モデリング結果の両方が、βが小さい値に維持される場合、HTSデバイスにおいて一般的な接合パラメータにおける代表的な差異(約30%)は、SQUIDまたはSQIFアレイ応答に対する悪影響を有さないであろうことを示唆している。アレイ応答(感度)は、特にアレイの幅が広がるとき、より大きいβ(>0.7)を有するデバイスの場合、電流バイアス構造の悪影響を受けることになる。均一電流バイアスは、アレイ感度を維持するのを助けることがある。その理由は、これによって、より大きい電流が単一の点からアレイに注入され、過剰な磁束がアレイを横切ってループに結合されることに起因する自己場効果を低減させる助けになる場合があるからである。
図26は、本明細書で説明する装置を使用して磁束を測定する方法3200を示す。この方法は、ループのアレイを磁束にさらすステップ3201を含む。各ループは、本明細書で説明するような超伝導量子干渉デバイスを構成する。方法3200は、次いで、デバイスを通過する電流を測定することなどによって、磁束に対するアレイの電気応答を測定するステップ3202を含む。次いで、3203において、測定に基づく磁束を示す値が判定される。アレイは複数の列を備えることに留意されたい。さらに、列の各々は、直列接続された複数の行を備え、複数の行の各々は、並列接続されたいくつかのループを備える。重要なこととして、各行において、並列接続されたループの数は、2つよりも多く、20個よりも少ない。その理由は、これによって、他のアレイと比較して、より小さい磁束を測定することができ(感度)、磁束の歪みが低減し(直線性)、ならびに/または磁束の範囲がより広くなる(ダイナミックレンジ)という点で磁束の測定が向上する。
上述の実施形態には、本開示の広義の一般的な範囲から逸脱せずに多数の変形および/または修正が施されてもよいことが当業者には諒解されよう。本実施形態は、したがって、すべての点で例示的なものであり、制限的なものではない。
100 SQUID
101 絶縁基板
102 高温超伝導材料層、超伝導層
103 穴
104 ループ
105 ステップエッジ
106 第1の脆弱なリンク
107 第2の脆弱なリンク
200 2次元(2D)SQUIFアレイ
203 穴
205 ステップエッジ
206 第1の行
207 第2の行
208 第3の行
209 第4の行
210、211、212 金属バーまたは超伝導バー
401 深いアンチピーク
402 動作点
403 ピークトゥピーク電圧ΔV
404 アンチピーク幅ΔBext
405 非ゼロ磁場における小振幅振動の範囲δV
601 矩形
701 穴
702 接合
703 ステップエッジ
1500 アレイ
1501 ループ
1502 ステップエッジ
1503、1504、1505、1506 列
1507、1508、1509 行
1510 接続部
1511、1512 金属バー
1513 分離基板
1514 セル
1601、1602、1603 端子
1701、1702、1703 ブロック

Claims (23)

  1. 各ループが超伝導量子干渉デバイスを構成する、ループのアレイを備える超伝導量子干渉装置であって、
    前記アレイは複数の列を備え、
    前記列の各々は、直列接続された複数の行を備え、
    前記複数の行の各々は、並列接続されたいくつかのループを備え、
    各行において並列接続されるループの数は、2つよりも多く、20個よりも少なく、
    各行において並列接続されるループは、それぞれの隣接する列におけるループから電気的に分離され、
    前記複数の列の少なくとも2つが、並列接続される、装置。
  2. 各行において並列接続されるループの前記数は、10個よりも少ない、請求項1に記載の装置。
  3. 各行において並列接続されるループの前記数は、8個よりも少ない、請求項2に記載の装置。
  4. 各行において並列接続されるループの前記数は、7個よりも少ない、請求項3に記載の装置。
  5. 感度、
    直線性、および
    ダイナミックレンジのうちの1つまたは複数から選択される性能を向上させる、請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 前記各ループは、高温超伝導材料のループである、請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
  7. 超伝導量子干渉フィルタ(SQUIF)である、請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。
  8. 前記ループは、前記アレイ全体にわたって変化するループ面積を有する、請求項7に記載の装置。
  9. 超伝導量子干渉デバイス(SQUID)アレイである、請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。
  10. 前記ループは、各行において並列接続され、等しいループ面積を有する、請求項9に記載の装置。
  11. 前記列は、列の複数のセットを備え、各セットの前記列は、直列接続される、請求項1から10のいずれか一項に記載の装置。
  12. 第1のセットの前記直列接続された列は、第2のセットの直列接続された列に並列接続される、請求項11に記載の装置。
  13. 前記列は、列の複数のセットを備え、各セットの前記列は並列接続される、請求項1から12のいずれか一項に記載の装置。
  14. 第1のセットの前記並列接続された列は、第2のセットの並列接続された列に直列接続される、請求項11に記載の装置。
  15. 前記アレイのインピーダンスは、1kΩ以下である、請求項1から14のいずれか一項に記載の装置。
  16. 前記アレイは、少なくとも1,000,000個のループを備える、請求項1から15のいずれか一項に記載の装置。
  17. 少なくとも1,000,000個のループを備え、各行において並列接続されるループの前記数は、2つよりも多く20個よりも少なく、各行において並列接続されるループの前記数、直列接続される列の前記数、および並列接続される列の前記数は、前記アレイのインピーダンスが1kΩ以下であるような数である、請求項1から16のいずれか一項に記載の装置。
  18. 前記アレイは、並列接続された少なくとも2つのいくつかの列を備え、
    前記列の各々は、直列接続された複数の行を備え、
    前記複数の行の各々は、並列接続されたいくつかのループを備え、
    各行において並列接続されるループの数は、2つよりも多く、並列接続される列の数の10倍よりも少ない、請求項1から17のいずれか一項に記載の装置。
  19. 前記装置は、各ループが超伝導量子干渉デバイスを構成する、少なくとも1,000,000個のループのアレイを備え、
    前記アレイは、並列接続された少なくとも100個のいくつかの列を備え、
    前記列の各々は、直列接続された複数の行を備え、
    前記複数の行の各々は、並列接続されたいくつかのループを備える、請求項1から18のいずれか一項に記載の装置。
  20. コンピュータコードが記憶される非一時コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータコードは、各ループが超伝導量子干渉デバイスを構成するループのアレイを備える量子干渉装置を定義し、
    前記アレイは複数の列を備え、
    前記列の各々は、直列接続された複数の行を備え、
    前記複数の行の各々は、並列接続されたいくつかのループを備え、
    各行において並列接続されるループの数は、2つよりも多く、20個よりも少なく、
    各行において並列接続されるループは、それぞれの隣接する列におけるループから電気的に分離され、
    前記複数の列の少なくとも2つが、並列接続される、非一時的コンピュータ可読媒体。
  21. 各ループが超伝導量子干渉デバイスを構成する、ループのアレイを備える量子干渉装置を画定するフォトマスクまたはフォトマスクのセットであって、
    前記アレイは複数の列を備え、
    前記列の各々は、直列接続された複数の行を備え、
    前記複数の行の各々は、並列接続されたいくつかのループを備え、
    各行において並列接続されるループの数は、2つよりも多く、20個よりも少なく、
    各行において並列接続されるループは、それぞれの隣接する列におけるループから電気的に分離され、
    前記複数の列の少なくとも2つが、並列接続される、フォトマスクまたはフォトマスクのセット。
  22. 各ループが超伝導量子干渉デバイスを構成する、ループのアレイを備える電子チップであって、
    前記アレイは複数の列を備え、
    前記列の各々は、直列接続された複数の行を備え、
    前記複数の行の各々は、並列接続されたいくつかのループを備え、
    各行において並列接続されるループの数は、2つよりも多く、20個よりも少なく、
    各行において並列接続されるループは、それぞれの隣接する列におけるループから電気的に分離され、
    前記複数の列の少なくとも2つが、並列接続される、電子チップ。
  23. 各ループが超伝導量子干渉デバイスを構成する、ループのアレイを備える超伝導量子干渉装置であって、
    前記アレイは複数の列を備え、
    前記列の各々は、直列接続された複数の行を備え、
    前記複数の行の各々は、並列接続されたいくつかのループを備え、
    各行において並列接続されるループの数は、前記装置の感度を向上させるために2つよりも多く、20個よりも少なく、前記アレイのインピーダンスは1kΩ以下であり、
    各行において並列接続されるループは、それぞれの隣接する列におけるループから電気的に分離され、
    前記複数の列の少なくとも2つが、並列接続される、装置。
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