JP7290311B2 - 容器の開閉機構 - Google Patents

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Description

本発明は蓋を閉め切った状態では蓋が空転する容器の開閉機構に関する。
従来の容器の開閉機構としては、二重キャップと称される蓋と、その蓋がねじ込まれる容器口部とを備えるものが知られている(特許文献1)。
この蓋は、容器口部にねじ込まれる内蓋と、内蓋の外側に配置されると共に内蓋を回転可能に収容する外蓋とを備える。また蓋は外蓋と内蓋との口径方向に対向する面にはラチェット機構を備えている。
ラチェット機構は、外蓋の内面から口径方向内側に突出する係脱突起と、内蓋の外面から口径方向外側に突出する被係脱突起とから構成される。そしてラチェット機構は、蓋を閉める方向に回す場合には係脱突起と被係脱突起とが噛み合って外蓋と内蓋とが一緒に回転する。一方、ラチェット機構は閉め切った蓋を開ける方向に回す場合には係脱突起と被係脱突起との噛み合いが解消され、外蓋が内蓋に対して空転するようになっている。
また蓋を開けられるようにするために、外蓋の一部には口径方向内側に弾性変形可能な押し込み部が形成され、押込み部の内面には弾性変形状態においてラチェット機構の被係脱突起に引っ掛かる係合爪が形成されている。
特開平11-180456号公報
上記した容器の開閉機構は内蓋と外蓋という二部品で蓋を形成し、蓋の空転機能を達成している。本発明は上記実情を考慮して創作されたもので、その目的は、蓋を一部品としながらも、閉め切った蓋を開けようとした場合に蓋を空転させることである。
本発明の容器の開閉機構は、相対的に回転させることによって開閉可能な蓋と容器口部とを備える。容器口部は、容器胴部から突出する筒状の口壁と、口壁の外面に形成された雄ネジとを備える。蓋は、口壁の開口を塞ぐ天壁と、天壁から容器口部の外面を覆うように延びると共に口径方向に弾性変形可能な内壁と、内壁の内面に形成された雌ネジとを備える。また容器口部と蓋とは、蓋を閉め切った状態では容器口部の貫通方向に対向すると共に容器胴部とは反対側への蓋の変位を規制する容器側ストッパー及び蓋側ストッパーを備える。そして容器側ストッパーは口壁の外面において雄ネジよりも容器胴部側に形成され、蓋側ストッパーは内壁の内面において雌ネジよりも容器胴部側に形成される。そのうえで蓋を閉め切った状態では容器胴部側に向かって順に雄ネジ、雌ネジ、容器側ストッパー、蓋側ストッパーが配置されるようにする。以上を本発明は前提とする。
蓋は内壁に対し口径方向外側に別の壁を備えるか否かを問わないし、口壁は全長に亘って同一の外径であるか否かも問わない。
また蓋を閉め切った状態で容器胴部とは反対側への蓋の変位を規制できるのは、容器側ストッパーと蓋側ストッパーとが容器口部の貫通方向に対向することと、容器側ストッパーに対し蓋側ストッパーが容器胴部側に位置することによる。一方、蓋を開くには、蓋を容器胴部とは反対側に変位させて、蓋側ストッパーが容器側ストッパーを容器胴部とは反対側に乗り越えるようにする。そして蓋を容器胴部とは反対側に変位させるのを補助するために、本発明の容器の開閉機構の第一の態様では次のようにする。
すなわち口壁は、容器胴部から突出する第1の口壁部と、第1の口壁部から突出すると共に第1の口壁部よりも外径の小さな第2の口壁部とを備えることにする。蓋は、天壁から内壁を部分的に覆うように延びると共に口径方向に弾性変形可能な一対の外壁片部を備えることにする。一対の外壁片部は内壁に対し口径方向外側に離れた位置であって且つ容器口部の貫通方向から見て対称位置に形成されるものとする。容器口部と蓋とは、容器口部に対する蓋の相対的な回転に伴って蓋を容器胴部とは反対側に案内するガイドを備えるものとする。ガイドは、口壁を基準とする周方向に向かうにつれて容器胴部から離れる斜面を容器胴部とは反対側の面として含むガイドレールと、蓋を閉め切った状態では斜面に対して口径方向に離れ且つ一対の外壁片部を口径方向内側に弾性変形させた状態では斜面に沿って相対的に移動可能なスライダーとを備えるものとする。そしてガイドレールとスライダーのうち一方は第1の口壁部に形成され、他方は一対の外壁片部の内面に形成されるものとする。
また本発明の容器の開閉機構の第二の態様では次のようにする。
すなわち容器口部は蓋を閉め切った状態において蓋の回転に伴って蓋側ストッパーが衝突して乗り上がるステップを備えることにする。そしてステップは、口壁の外面から突出すると共に周方向の一部範囲に形成され、容器側ストッパーから容器胴部側に延びるものとする。
なお第二の態様ではさらに、蓋を容器胴部とは反対側に変位させるのを補助するために第一の態様のようにしても良い。
口壁を基準とする周方向に関して一対の外壁片部の間は空間部であるか否かを問わない。しかし当該周方向に関して一対の外壁片部の間が空間部であると、一対の外壁片部を口径方向内側に変位させるものであることが、視覚的に判別し易い。一対の外壁片部が口径方向内側に変位することを理解させ難くして、意図せずに蓋を開けられることを防止するには次のようにすることが望ましい。
すなわち蓋は、天壁から内壁をその全周に亘って覆うように延びると共に内壁に対し口径方向の外側に離れて配置される外壁を備えることにする。そして外壁の一部は一対の外壁片部とする。
外壁の外径は口径方向のどの位置においても同一であるか否かを問わない。また蓋を開く操作の一例として、蓋を容器胴部とは反対側に引っ張って、その引張力を利用して蓋側ストッパーを容器側ストッパーに当てながら弾性変形させ、最終的に容器側ストッパーを容器胴部とは反対側に乗り越えるようにする操作があるが、この操作をさせ難くするには次のようにすることが望ましい。
すなわち外壁の外径を天壁に近づくにつれて短くすることである。
ガイドは、容器口部に対する蓋の相対的な回転に伴って蓋を容器胴部から離れる方向に案内するものなので、雄ネジと雌ネジの噛み合いによる蓋の開方向への回転に伴って蓋を容器胴部から離れる方向に案内するものだけでなく、閉方向への回転に伴って蓋を容器胴部から離れる方向に案内するものも含まれる。
また雄ネジのリードと斜面のリードとは一致するか否かを問わない。
そして蓋を開けやすくするには次のようにすることが望ましい。
すなわちガイドは、雄ネジと雌ネジとが噛み合った場合の蓋の開方向への回転に伴って蓋を容器胴部から離れる方向に案内するものにする。そして雄ネジのリードと斜面のリードとを一致させることである。
容器側ストッパーは、蓋側ストッパーに対し容器口部の貫通方向に対向するものであれば、どのような構成であるのか問わない。一例としては次のような構成が挙げられる。例えば、口壁の外面において口径方向内側に凹む凹部を形成し、その凹部のうち容器胴部とは反対側を形作る部分を容器側ストッパーとする構成や、口壁の外面から口径方向外側に突出する部分を容器側ストッパーとする構成である。
そして蓋を閉めたときに、蓋側ストッパーが容器側ストッパーに対し容器胴部側に位置する状態、つまり蓋を閉め切った状態を理解し易くするには、次のようにすることが望ましい。
すなわち容器側ストッパーを口壁の外面から口径方向外側に突出する外向鍔にし、蓋側ストッパーを内壁の内面から口径方向内側に突出する内向鍔にすることである。
また容器側ストッパー及び蓋側ストッパーは蓋を閉め切った状態において容器口部の貫通方向に隣接しているか否かを問わない。しかし蓋を閉め切った状態で容器側ストッパー及び蓋側ストッパーが容器口部の貫通方向に離れていると、蓋が容器口部の貫通方向にがたつくことになり、蓋を閉め切った状態が不安定になり、望ましくない。したがって次のようにすることが望ましい。
すなわち容器側ストッパーと蓋側ストッパーとは蓋を閉め切った状態において容器口部の貫通方向に隣接していることである。
本発明の容器の開閉機構は、蓋を閉め切った場合には容器口部の雄ネジと蓋の雌ネジとの噛み合いが解消されるので、さらに蓋を閉める方向に回しても開く方向に回しても、蓋が空転することになる。そして蓋を閉め切った状態では、容器側ストッパーと蓋側ストッパーとが容器口部の貫通方向に対向し、且つ蓋側ストッパーが容器側ストッパーに対して容器胴部側に位置するので、蓋を容器胴部とは反対側へ変位させようとすると、その変位を阻止するように蓋側ストッパーと容器側ストッパーとが機能する。なお蓋は一部品である。
また本発明の容器の開閉機構は、ガイドを備える場合には、一対の外壁片部を口径方向内側に弾性変形させた上で蓋を回せば、ガイドレールの斜面に沿ってスライダーが相対的に移動し、それに伴って蓋が容器胴部から離れる方向に移動し、蓋側ストッパーが容器側ストッパーを乗り越えるので、雄ネジと雌ネジとが噛み合う位置関係になり、蓋を開けやすくなる。
また本発明の容器の開閉機構は、ステップを備える場合には、蓋側ストッパーがステップに衝突すると、蓋を閉め切った状態が安定する。しかも蓋側ストッパーがステップに乗り上がると、ステップがない場合に比べて、蓋側ストッパーが口径方向外側に変位するので、蓋側ストッパーを容器側ストッパーに対し容器胴部とは反対側に変位させやすくなり、蓋を開けやすくなる。しかもステップに乗り上がると、ステップが容器側ストッパーから延びているので、ステップに乗り上がった蓋側ストッパーが容器側ストッパーを乗り越えやすくなり、蓋を開けやすくなる。
また本発明の容器の開閉機構は、外壁を備える場合には、一対の外壁片部が外壁の一部を構成するので、一対の外壁片部が口径方向内側に変位可能であることを視覚的に判別し難くなり、意図せずに蓋が開けられることを防止する。
また本発明の容器の開閉機構は、外壁の外径を天壁に近づくにつれて短くしてある場合には、容器胴部とは反対側に蓋を引っ張ると、手が滑り易くなり、意図せずに蓋が開けられることを防止する。
また本発明の容器の開閉機構は、蓋の開方向への回転に伴って蓋を容器胴部とは反対側に案内するようにガイドを構成し、雄ネジのリードと斜面のリードとを一致させてある場合には、蓋の回転量に対する容器胴部とは反対側への変位量が、ガイドによる変位量と雄ネジと雌ネジとの噛み合いによる変位量とで一緒になり、蓋を開けやすくなる。
また本発明の容器の開閉機構は、容器側ストッパーを外向鍔とし、蓋側ストッパーを内向鍔としたものの場合、蓋の閉め始めには内向鍔を含む内壁が外向鍔によって口径方向外側に弾性変形させられ、雄ネジと雌ネジとの噛み合いだけのときよりも大きな力で蓋を回さなければならず、さらなる蓋の閉方向への回転によって内向鍔が外向鍔を乗り越えて容器胴部側へ変位したときには、内壁が口径方向内側に復元し、蓋を回す力が軽くなるので、蓋側ストッパーが容器側ストッパーを乗り越えた感触が理解できるようになり、蓋を閉め切った状態が理解し易くなる。
また本発明の容器の開閉機構は、蓋を閉め切った状態において容器側ストッパーと蓋側ストッパーとが容器口部の貫通方向に隣接している場合には、蓋ががたつかずに安定する。
本発明の第一実施形態の容器の開閉機構を示す断面図である。 容器口部の雄ネジ及び容器側ストッパーに対する蓋の雌ネジ及び蓋側ストッパーの位置関係を示す正面図である。 第一実施形態の容器の開閉機構のうちガイドの位置関係を示す正面図である。 蓋を容器口部に被せた状態を示す断面図である。 蓋の外壁を口径方向内側に弾性変形させた状態を示す断面図である。 蓋を開方向に回して蓋側ストッパーが容器側ストッパーの上に乗り上げた状態を示す断面図である。 (A)(B)図は容器口部を示す平面図、図7のA-A線断面図である。 (A)(B)(C)図は蓋を示す平面図、正面図、底面図である。 (A)(B)(C)図は図8のA-A線断面図、図8のA-A線断面図から外壁以外を除去した図面、図8のB-B線断面図から内壁を除去した図面である。
本発明が適用される容器は図1に示すように、内容物を収容する容器本体1と、容器本体1のうち内容物が排出される口部11(以後、容器口部11と言う。)に対して相対的に回転させることによって容器口部11を開閉可能な蓋2とを備える。
容器本体1は内容物を収容する主要部としての容器胴部12と、容器胴部12のうち内容物を排出する排出穴12aからその周囲を取り囲む状態で突出する容器口部11とを備える。以後、容器胴部側、容器胴部12とは反対側という用語を用いる。「容器胴部12とは反対側」および「容器胴部側」とは、容器口部11の貫通方向を基準とし、特定の地点に対して相対する方向の位置関係を言うものとする。ちなみに図1では「容器胴部12とは反対側」とは上側であり、「容器胴部側」とは下側である。また「周方向」とは、容器口部11を基準として、その外周や内周を回る方向である。
そして本発明の第一実施形態の容器の開閉機構は図1,2に示すように、蓋2を回転させることによって容器口部11を開閉する基本的構成の他、容器口部11に対して蓋2を閉め切った状態では容器口部11の貫通方向に対向すると共に容器胴部12とは反対側への蓋2の変位を規制する容器側ストッパー3及び蓋側ストッパー4と、蓋2を開方向に回した場合に蓋2を開けられるように補助する第1の補助部5および第2の補助部6とを備える。以後、容器口部11に対して蓋2を閉め切った状態を基本状態と称する。そして特段の断りがない場合には、基本状態に基づいて本実施形態の構成について説明しているものとする。
容器口部11は図7に示すように、容器胴部12から突出する筒状の口壁13と、口壁13の外面に形成された雄ネジ14とを備える。
口壁13は、容器胴部12から突出する第1の口壁部15と、第1の口壁部15の先部から口径方向内側に張り出す口壁肩部16と、口壁肩部16の内周部から突出すると共に第1の口壁部15よりも外径の小さな第2の口壁部17とを備える。第2の口壁部17の先端の内側には内容物が排出される開口17aが形成される。
容器口部11(口壁13)の貫通方向から見て、第1の口壁部15と第2の口壁部17とは互いの中心を共通とする。つまり第1の口壁部15と第2の口壁部17とは、容器口部11の貫通方向に延びる中心線を共通とするものである。この共通の中心線を軸線Lと称する。また容器口部11の貫通方向を軸線方向と称する。第1の口壁部15と第2の口壁部17とは円筒状である。第2の口壁部17の外面には雄ネジ14が口径方向外側に突出して形成される。第2の口壁部17の先にはその内側に開口17aが形成される。口壁肩部16は環状である。
蓋2は図1,8,9に示すように、口壁13の開口17aを塞ぐ天壁21と、天壁21から容器口部11のうち第2の口壁部17の内面に密接するように延びる密閉壁22と、天壁21から容器口部11のうち第2の口壁部17の外面を覆うように延びる内壁23と、内壁23の内面において口径方向内側に突出して形成されると共に雄ネジ14に嵌まる雌ネジ24と、天壁21から内壁23と第1の口壁部15を覆うように延びると共に内壁23と第2の口壁部17に対し口径方向の外側に離れて配置される外壁25とを備える。また蓋2は合成樹脂製の一部品である。そして合成樹脂の弾性を利用して、内壁23と外壁25とは何れも容器胴部側の部分(図での下部)が口径方向に弾性変形可能となっている。ちなみに雄ネジ14と雌ネジ24とは多条ネジである。
天壁21は板状である。密閉壁22と内壁23と外壁25は円筒状である。そして外壁25は、内壁23をその全周に亘って覆う状態となる。軸線方向から見て、内壁23と外壁25とは互いの中心を共通とする。つまり内壁23と外壁25とは、軸線方向に延びる中心線を共通とするものである。この共通の中心線は軸線Lと一致する。
上記した構成のうち天壁21と内壁23と雌ネジ24とは蓋2の基本的構成を形成する。また口壁13の第2の口壁部17と雄ネジ14とは容器口部11の基本的構成を形成する。また蓋2を閉め切った場合に、雄ネジ14と雌ネジ24とが外れるように設計されている。その設計は図2に示すように、天壁21の内面と雌ネジ24との間隔W1を、容器口部11の先端と雄ネジ14の下端との間隔W2以上にすることである。
基本状態から容器胴部12とは反対側(図での上側)に蓋2を変位させないことを前提として、さらに蓋2を閉める方向に回した場合、逆に蓋2を開く方向に回した場合の何れの場合においても、雄ネジ14と雌ネジ24とが外れているので、蓋2は空転する。また基本状態から容器胴部12とは反対側に変位させると、雌ネジ24と雄ネジ14とが接触し、噛み合うようになる。そこで蓋2の容器胴部12とは反対側への変位を規制するのが容器側ストッパー3及び蓋側ストッパー4である。
容器側ストッパー3は図1,2に示すように、口壁13のうち第2の口壁部17の外面において雄ネジ14よりも容器胴部側に形成される。また容器側ストッパー3は口壁13の外面から口径方向外側に突出する外向鍔3である。外向鍔3は雄ネジ14よりも口径方向外側に突出している。また外向鍔3を軸線方向に切断したときの断面形状は、外向鍔3の軸線方向の全長のうち中間部が最も口径方向外側に突出する形の三角形状である。したがって外向鍔3の表面(外面)は、軸線方向の全長の中間部が最も口径方向外側に突出した頂部となり、当該中間部(頂部)に対する容器胴部12とは反対側の部分および容器胴部側の部分が頂部から離れるにつれて口径方向内側に向かう斜面になっている。外向鍔3は第2の口壁部17の外面の周方向の全周に亘って形成されており、環状である。外向鍔3と雄ネジ14との間W3には雌ネジ24が収容される。
蓋側ストッパー4は図1,8,9に示すように、内壁23の内面において雌ネジ24よりも容器胴部側、より詳しく言えば容器胴部側の端部(天壁21とは反対側の端部)に形成される。蓋側ストッパー4は内壁23の内面から突出する内向鍔4である。また内向鍔4を軸線方向に切断したときの断面形状は、内向鍔4の軸線方向の全長のうち中間部が最も口径方向内側に突出する形の三角形状である。したがって内向鍔4の表面(内面)は、軸線方向の全長の中間部が最も口径方向内側に突出した頂部となり、当該中間部(頂部)に対する容器胴部12とは反対側の部分および容器胴部側の部分が頂部から離れるにつれて口径方向外側に向かう斜面になっている。
内向鍔4は図2,8,9に示すように、内壁23の周方向に間隔を開けて配置された複数の内向鍔片41,41,…によって形成される。そして内壁23のうち周方向に隣り合う内向鍔片41,41の間には、容器胴部側に向かって開口すると共に口径方向に貫通するスリット23sが形成される。スリット23sは内壁23の周方向に間隔を開けて形成される。スリット23sは、内向鍔4が形成された内壁23の部分を口径方向に変位しやすくしている。内向鍔4と雌ネジ24との間W4には外向鍔3が収容される。
図1,2に示すように基本状態では雄ネジ14、雌ネジ24、外向鍔3、内向鍔4は、この列挙順に容器胴部側に向かって配置されている。また内向鍔4と外向鍔3とは軸線方向に対向し、且つ本実施形態では隣接している。このように内向鍔4(蓋側ストッパー4)と外向鍔3(容器側ストッパー3)とによって、蓋2は容器胴部12とは反対側への変位が規制される。しかし内壁23が弾性変形可能であるので、蓋2を容器胴部12とは反対側へ大きな力で引っ張ると、外向鍔3が内向鍔4を乗り越えて雄ネジ14と雌ネジ24が噛み合う位置関係になる。そして外向鍔3が内向鍔4を乗り越えやすくし、蓋2を開方向に回した場合に蓋2を開けられるように補助するのが、第1の補助部5および第2の補助部6である。
第1の補助部5は図1~3に示すように、外壁25を口径方向内側へ押し潰すように弾性変形させる第1の操作と、蓋2を相対的に開方向に回転させる第2の操作によって、内向鍔4が外向鍔3を乗り越えて容器胴部12とは反対側に変位するのを補助するものである。そして第1の補助部5は、容器口部11に対する蓋2の相対的な回転に伴って蓋2を容器胴部12とは反対側に案内するガイド5である。
ガイド5は、周方向に向かうにつれて容器胴部12から離れるように相対的に移動可能なガイドレール51とスライダー53とを備える。ちなみにガイドレール51とスライダー53とは本実施形態では、周方向のうち開方向へ向かうにつれて容器胴部12から離れるように相対的に移動可能となっている。
ガイドレール51は第1の口壁部15の外面に対し口径方向外側に突出する形で形成される。またガイドレール51は雄ネジ14の形、より詳しく言えば、多条ネジの形となっている。つまりガイドレール51は周方向に等間隔をあけて複数のレール部52を備える。また複数のレール部52は平行となっている。そしてレール部52は第1の口壁部15の外面に対しつる巻線状(一回り未満の螺旋状)に延びる。またレール部52のうち容器胴部12とは反対側の面は、周方向のうち開方向に向かうにつれて容器胴部12から離れる斜面52aとなっている。ちなみに斜面52aの傾きの基準は、容器胴部12を正面視した場合に軸線Lに対する直交線(図示の例では水平線)である。斜面52aは当該直交線に対し交差している。
スライダー53は図8に示すように、外壁25のうち容器胴部側の端部の内面に対し口径方向内側に突出する形で形成される。またスライダー53は図1に示すように基本状態ではレール部52の斜面52aに対して口径方向に離れ、図5に示すように外壁25を口径方向内側に弾性変形させた状態では斜面52aに密接するようになっている。またスライダー53のうち容器胴部側の端面53aは、ガイドレール51の斜面52aと同じ傾きの斜面53aとなっている。なおスライダー53の周方向の長さは、容器胴部12とは反対側から見た場合における一つのレール部52の全長よりも短くしてある。
スライダー53のうち容器胴部側の部分は図8,9に示すように、周方向に離れる複数のスライダー片54,54,…によって形成される。またスライダー53は、外壁25の内面のうち軸線方向から見て軸線Lを中心として対称位置に形成される。そして外壁25の全周のうちスライダー53が形成された部分を外壁片部25aと称する。したがって一対の外壁片部25a,25aは内壁23を部分的に覆うと共に、内壁23に対し口径方向外側に離れている。また外壁25の一部は一対の外壁片部25a,25aであり、蓋2は一対の外壁片部25a,25aを備えるものである。そして一対の外壁片部25a,25aを口径方向内側に押し潰すように挟むと、スライダー53の斜面53aがガイドレール51の斜面52aに密接するようになる。
なお外壁片部25aの位置を視認させる目印として、本実施形態では外壁片部25aのうち天壁21側の部分は、一対の外壁片部25a,25aの間に位置する部分に対して口径方向内側に凹む凹部25bとしてある。
ガイド5は、容器胴部12を正面視した場合に軸線Lに対する直交線(図示の例では水平線)を基準として、当該直交線に対するガイドレール51の斜面52aの傾き方向を、雄ネジ14(右ネジ)のつる巻線の傾き方向と一致させてある。このようにガイドレール51の斜面52aの傾き方向と雄ネジ14のつる巻線の傾き方向を一致させてあるので、雄ネジ14と雌ネジ24とが噛み合った場合の蓋2の開方向への回転に伴って、ガイド5は蓋2を容器胴部12から離れる方向に案内する。
また雄ネジ14のリードとガイドレール51の斜面52aのリードとは一致させてある。ちなみに雄ネジ14のリードは、雄ネジ14のつる巻き線に沿って軸線Lの周りを一周するとき、軸線方向に進む距離である。そして斜面52aのリードも、本実施形態ではガイドレール51が多条ネジの形になっているので、雄ネジ14のリードと同様である。
第2の補助部6は、蓋2を相対的に開方向に回転させる操作によって、内向鍔4が外向鍔3を乗り越えて容器胴部12とは反対側に変位するのを補助するものである。また第2の補助部6は、基本状態において蓋2の回転に伴って蓋側ストッパー4が衝突して乗り上がるステップ6である。
ステップ6は、口壁13の第2の口壁部17の外面から口径方向外側に突出している。またステップ6は、第2の口壁部17の周方向に間隔を開けて形成される。したがってステップ6は周方向の一部範囲に形成される。ちなみに蓋側ストッパー4は前述したように複数の内向鍔片41によって形成される。そして容器口部11に対する蓋2の回転位置によっては、ステップ6は周方向に関して隣り合う内向鍔片41,41の間(スリット23s)に位置したり、内向鍔片41と同じ箇所に位置したりする。そして内向鍔片41の数は、ステップ6の数の2倍以上の倍数に設定してある。またステップ6は周方向に延びている。しかもステップ6は、外向鍔3の頂部と同じか、頂部よりも口径方向外側に突出している。またステップ6は容器側ストッパー3から容器胴部側に延びている。
上記した第一実施形態の容器の開閉機構は以下のようにして蓋2を開閉する。蓋2を閉める場合には図4に示すように、蓋2を容器口部11の上に被せると、雄ネジ14に対して容器胴部12とは反対側に雌ネジ24が乗り、内向鍔4が外向鍔3に対して容器胴部12とは反対側に離れた状態になる。そのまま蓋2を閉方向に回すと、雄ネジ14と雌ネジ24とが噛み合い始める。さらに蓋2を閉方向に回すと、内向鍔4が外向鍔3に衝突する。そのまま蓋2を閉方向に回すと、内向鍔4が外向鍔3によって口径方向外側に押し出され、それに伴って内壁23が弾性変形する。さらに蓋2を閉方向に回すと、内向鍔4が外向鍔3を乗り越えて、内壁23が復元し、外向鍔3に対して容器胴部側に隣接するようになる。またこの乗り越えた瞬間に、雄ネジ14と雌ネジ24との噛み合いが解消される。そして内向鍔4と外向鍔3によって、容器胴部12とは反対側への蓋2の変位が規制され、蓋2の空転が確保される。また蓋2を回して容器口部11に対する蓋2の周方向の位置を変えると、内向鍔4のうち全数の内向鍔片41が各ステップ6に対して周方向に隣り合う位置に位置したり、内向鍔4のうち一部の内向鍔片41が一部のステップ6に乗り上げ、残りの内向鍔片41が残りのステップ6に対して周方向に隣り合う位置に位置したりする。つまり容器口部11に対する蓋2の周方向の位置はどの位置であっても、内向鍔4のうち一部の内向鍔片41は外向鍔3に対して軸線方向に対向する位置関係となるので、蓋側ストッパー4と容器側ストッパー3とによるストッパー機能(容器胴部12とは反対側への蓋2の変位を規制する機能)が維持され、図1に示すように蓋2を閉め切った状態(基本状態)が維持される。
一方、蓋2を開ける場合には図5に示すように、一対の外壁片部25a,25aを容器胴部側において押し潰すように口径方向内側に挟んで弾性変形させながら、蓋2を開方向に回す。そうすると、スライダー53の斜面53aがガイドレール51の斜面52aに乗り、蓋2の回転に伴ってスライダー53が容器胴部12とは反対側に案内される。そしてスライダー53がガイドレール51で案内されている間にステップ6に一部の内向鍔片41が乗り上げて口径方向外側に変位し、残りの内向鍔片41が外向鍔3の斜面に乗り上げて口径方向外側に変位し、図6に示すように外向鍔3の頂部に内向鍔4の頂部が一致する位置関係になる。またさらなる蓋2の開方向の回転に伴って、スライダー53がガイドレール51から外れると、全ての内向鍔4が外向鍔3の頂部を乗り越えて容器胴部12とは反対側へ変位し、雄ネジ14と雌ネジ24とが噛み合い始める。そしてさらなる蓋2の開方向の回転に伴って、図4に示すように雄ネジ14と雌ネジ24との噛み合いが最終的に解消され、蓋2が容器口部11から外れる。
上記した第一実施形態の容器の開閉機構は、基本状態では、容器口部11の雄ネジ14と蓋2の雌ネジ24との噛み合いが解消されるので、さらに蓋2を閉める方向に回しても開く方向に回しても、蓋2が空転することになる。そして基本状態では、容器側ストッパー3と蓋側ストッパー4とが軸線方向に対向し、且つ蓋側ストッパー4が容器側ストッパー3に対して容器胴部側に位置するので、蓋2を容器胴部12とは反対側へ変位させようとすると、その変位を阻止するように蓋側ストッパー4と容器側ストッパー3とが機能する。
また第一実施形態の容器の開閉機構は、基本状態において容器側ストッパー3と蓋側ストッパー4とが軸線方向に隣接しているので、蓋2ががたつかずに安定するし、雄ネジ14と雌ネジ24との噛み合いが解消された状態が維持される。
また第一実施形態の容器の開閉機構は、ガイド5を備えるので、一対の外壁片部25a,25aを口径方向内側に弾性変形させた上で蓋2を回せば、ガイドレール51の斜面52aに沿ってスライダー53が移動し、それに伴って蓋2が容器胴部12から離れる方向に移動し、蓋側ストッパー4が容器側ストッパー3を乗り越えるので、雄ネジ14と雌ネジ24とが噛み合う位置関係になり、蓋2を開けやすくなる。
また第一実施形態の容器の開閉機構は、一対の外壁片部25a,25aが外壁25の一部を構成するので、一対の外壁片部25a,25aが口径方向内側に変位可能であることを視覚的に判別し難くなり、意図せずに蓋2が開けられることを防止する。
また第一実施形態の容器の開閉機構は、雄ネジ14と雌ネジ24とが噛み合った場合の蓋2の開方向への回転に伴って蓋2を容器胴部12とは反対側に案内する構成にガイド5を構成し、雄ネジ14のリードとガイドレール51の斜面52aのリードとを一致させてあるので、蓋2の回転量に対する容器胴部12とは反対側への変位量がガイド5による変位量と雄ネジ14と雌ネジ24との噛み合いによる変位量とで一緒になり、蓋2を開けやすくなる。
また第一実施形態の容器の開閉機構は、容器側ストッパー3を外向鍔3とし、蓋側ストッパー4を内向鍔4としてあるので、蓋2の閉方向への閉め始めのときには内向鍔4が外向鍔3によって口径方向外側に弾性変形させられ、雄ネジ14と雌ネジ24との噛み合いだけのときよりも大きな力で蓋2を回さなければならず、さらなる蓋2の閉方向への回転によって内向鍔4が外向鍔3を乗り越えて容器胴部側へ変位したときには、内壁23が口径方向内側に復元し、蓋2を回す力が軽くなるので、蓋側ストッパー4が容器側ストッパー3を乗り越えた感触が理解できるようになり、蓋2を閉め切った状態が理解し易くなる。
また第一実施形態の容器の開閉機構はステップ6を備えるので、蓋側ストッパー4がステップ6に衝突すると、蓋2を閉め切った状態が安定する。しかも蓋側ストッパー4の内向鍔4の一部の内向鍔片41がステップ6に乗り上がると、ステップ6がない場合に比べて、当該一部の内向鍔片41が口径方向外側に変位するので、蓋側ストッパー4を容器側ストッパー3に対し容器胴部12とは反対側に変位させやすくなり、蓋2を開けやすくなる。しかもステップ6に乗り上がると、ステップ6が容器側ストッパー3から延びているので、ステップ6に乗り上がった内向鍔片41が容器側ストッパー3を乗り越えやすくなり、蓋2を開けやすくなる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。例えば、外向鍔3は上記実施形態では口壁13の周方向の全周に亘って連続する環状であったが、本発明ではこれに限らず、容器胴部12とは反対側への内向鍔4の変位を規制するものであれば良く、例えば口壁13の周方向の全周に亘って等間隔おきに形成されたものであっても良い。
1 容器本体
11 容器口部
12 容器胴部
12a 排出穴
13 口壁
14 雄ネジ
15 第1の口壁部
16 口壁肩部
17 第2の口壁部
17a 開口
2 蓋
21 天壁
22 密閉壁
23 内壁
23s スリット
24 雌ネジ
25 外壁
25a 外壁片部
25b 凹部
3 容器側ストッパー(外向鍔)
4 蓋側ストッパー(内向鍔)
41 内向鍔片
5 第1の補助部(ガイド)
51 ガイドレール
52 レール部
52a 斜面
53 スライダー
53a 端面(斜面)
54 スライダー片
6 第2の補助部(ステップ)
L 軸線
W1 天壁の内面と雌ネジの上端との間の間隔
W2 容器口部の先端と雄ネジの下端との間隔
W3 外向鍔と雄ネジとの間
W4 内向鍔と雌ネジとの間

Claims (8)

  1. 相対的に回転させることによって開閉可能な蓋と容器口部とを備え、
    容器口部は、容器胴部から突出する筒状の口壁と、口壁の外面に形成された雄ネジとを備え、
    口壁は、容器胴部から突出する第1の口壁部と、第1の口壁部から突出すると共に第1の口壁部よりも外径の小さな第2の口壁部とを備え、
    蓋は、口壁の開口を塞ぐ天壁と、天壁から容器口部の外面を覆うように延びると共に口径方向に弾性変形可能な内壁と、内壁の内面に形成された雌ネジと、天壁から内壁を部分的に覆うように延びると共に口径方向に弾性変形可能な一対の外壁片部とを備え、
    一対の外壁片部は内壁に対し口径方向外側に離れた位置であって且つ容器口部の貫通方向から見て対称位置に形成され、
    容器口部と蓋とは、蓋を閉め切った状態では容器口部の貫通方向に対向すると共に容器胴部とは反対側への蓋の変位を規制する容器側ストッパー及び蓋側ストッパーと、容器口部に対する蓋の相対的な回転に伴って蓋を容器胴部とは反対側に案内するガイドとを備え、
    容器側ストッパーは口壁の外面において雄ネジよりも容器胴部側に形成され、蓋側ストッパーは内壁の内面において雌ネジよりも容器胴部側に形成され、
    蓋を閉め切った状態では容器胴部側に向かって順に雄ネジ、雌ネジ、容器側ストッパー、蓋側ストッパーが配置され
    ガイドは、口壁を基準とする周方向に向かうにつれて容器胴部から離れる斜面を容器胴部とは反対側の面として含むガイドレールと、蓋を閉め切った状態では斜面に対して口径方向に離れ且つ一対の外壁片部を口径方向内側に弾性変形させた状態では斜面に沿って相対的に移動可能なスライダーとを備え、
    ガイドレールとスライダーのうち一方は第1の口壁部に形成され、他方は一対の外壁片部の内面に形成されることを特徴とする容器の開閉機構。
  2. 相対的に回転させることによって開閉可能な蓋と容器口部とを備え、
    容器口部は、容器胴部から突出する筒状の口壁と、口壁の外面に形成された雄ネジとを備え、
    蓋は、口壁の開口を塞ぐ天壁と、天壁から容器口部の外面を覆うように延びると共に口径方向に弾性変形可能な内壁と、内壁の内面に形成された雌ネジとを備え、
    容器口部と蓋とは、蓋を閉め切った状態では容器口部の貫通方向に対向すると共に容器胴部とは反対側への蓋の変位を規制する容器側ストッパー及び蓋側ストッパーを備え、
    容器側ストッパーは口壁の外面において雄ネジよりも容器胴部側に形成され、蓋側ストッパーは内壁の内面において雌ネジよりも容器胴部側に形成され、
    蓋を閉め切った状態では容器胴部側に向かって順に雄ネジ、雌ネジ、容器側ストッパー、蓋側ストッパーが配置され、
    容器口部は蓋を閉め切った状態において蓋の回転に伴って蓋側ストッパーが衝突して乗り上がるステップを備え、
    ステップは、口壁の外面から突出すると共に周方向の一部範囲に形成され、容器側ストッパーから容器胴部側に延びることを特徴とする容器の開閉機構。
  3. 口壁は、容器胴部から突出する第1の口壁部と、第1の口壁部から突出すると共に第1の口壁部よりも外径の小さな第2の口壁部とを備え、
    蓋は、天壁から内壁を部分的に覆うように延びると共に口径方向に弾性変形可能な一対の外壁片部を備え、
    一対の外壁片部は内壁に対し口径方向外側に離れた位置であって且つ容器口部の貫通方向から見て対称位置に形成され、
    容器口部と蓋とは、容器口部に対する蓋の相対的な回転に伴って蓋を容器胴部とは反対側に案内するガイドを備え、
    ガイドは、口壁を基準とする周方向に向かうにつれて容器胴部から離れる斜面を容器胴部とは反対側の面として含むガイドレールと、蓋を閉め切った状態では斜面に対して口径方向に離れ且つ一対の外壁片部を口径方向内側に弾性変形させた状態では斜面に沿って相対的に移動可能なスライダーとを備え、
    ガイドレールとスライダーのうち一方は第1の口壁部に形成され、他方は一対の外壁片部の内面に形成されることを特徴とする請求項に記載の容器の開閉機構。
  4. 蓋は、天壁から内壁をその全周に亘って覆うように延びると共に内壁に対し口径方向の外側に離れて配置される外壁を備え、
    外壁の一部は一対の外壁片部であることを特徴とする請求項1又は3に記載の容器の開閉機構。
  5. 外壁の外径は天壁に近づくにつれて短くなることを特徴とする請求項4に記載の容器の開閉機構。
  6. ガイドは、雄ネジと雌ネジとが噛み合った場合の蓋の開方向への回転に伴って蓋を容器胴部から離れる方向に案内するものであり、
    雄ネジのリードと斜面のリードとは一致することを特徴とする請求項1,3,4又は5に記載の容器の開閉機構。
  7. 容器側ストッパーは口壁の外面から口径方向外側に突出する外向鍔であり、
    蓋側ストッパーは内壁の内面から口径方向内側に突出する内向鍔であることを特徴とする請求項1~6の何れかに記載の容器の開閉機構。
  8. 容器側ストッパーと蓋側ストッパーとは蓋を閉め切った状態において容器口部の貫通方向に隣接していることを特徴とする請求項1~7の何れかに記載の容器の開閉機構。
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