JP7289535B2 - アキシャルギャップモータ - Google Patents

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Description

本発明はアキシャルギャップモータに関する。
従来より、ステータとロータとが回転軸方向に所定の空隙(ギャップ)を介して対向するアキシャルギャップモータが知られている。ステータは、通電により励磁されるコイルが巻回された複数の鉄心(又はティース)が周方向に等間隔に配置され、ロータは、扇形のマグネット(永久磁石)が周方向に等間隔に配置されている。
ロータが回転すると、ロータとステータとの間の磁束変化によってコギングトルクが発生するため、このコギングトルクは、アキシャルギャップモータの振動や騒音の発生原因となる。
コギングトルクを低減するため、ロータのマグネット又はステータの鉄心に対して、所定の角度のスキューを設ける方法が開示されている。
特開2005-185075号公報 特開平10-164779 号公報
床井博洋、川又昭一、榎本裕治「圧粉磁心を適用した小型・高効率モータの検討」IEEJ Trans.IA、Vol.132、No5、pp574-580
特許文献1に開示されているように、ステータの鉄心にスキューを設けた場合、コイルの製造上の手間が増大し、生産効率の低下をもたらすことになる。
特許文献2及び非特許文献1に開示されているようなスキューを設けたロータを採用すると、例えば磁性粉体を成形加工してロータ用のマグネットを製造した場合、生産効率が低下する。或いは、ドーナツ状に成形された強磁性体からロータのマグネットを切り出した場合、ロータとして使用しない強磁性体が多く残り、強磁性材料の収率が低下し(強磁性材料のロスが増大し)、生産効率の低下に繋がることとなる。
本発明は、効率よくコギングトルクを低減することができるアキシャルギャップモータを提供することを目的とする。
本発明に係るアキシャルギャップモータは、
ステータと、前記ステータの少なくとも片側に対向し、回転軸の回りに回転可能なロータとを備え、
前記ロータは、周方向に交互に配置された複数の異なる磁極の第1のマグネット及び第2のマグネットを有し、
前記第1のマグネット及び前記第2のマグネットは、それぞれ周方向に対向する2つの側面を有し、前記2つの側面の形状は、いずれも動径方向軸に対する振幅関数により規定される第1の曲線及び第2の曲線を組み合わせた形状によって確定され、
前記第1の曲線及び前記第2の曲線は、それぞれ動径方向の内周側端部及び外周側端部が動径方向軸上にあり、前記内周側端部及び前記外周側端部の間において前記動径方向軸と交叉する少なくとも1つのノードを有することを特徴とする。
また、本発明に係るアキシャルギャップモータは、
前記第1の曲線及び前記第2の曲線は正弦波であることを特徴とする。
また、本発明に係るアキシャルギャップモータにおいて、
前記第1の曲線及び第2の曲線を組み合わせた形状は、三角波を表す関数により規定されることを特徴とするように構成されていてもよい



このような構成のアキシャルギャップモータとすることで、コギングトルクの低減が可能となるとともに、円環状(ドーナツ状)の永久磁石を用いて、収率よくロータに使用するマグネットを製造することが可能となる。
また、本発明に係るアキシャルギャップモータは、
前記第1の曲線及び前記第2の曲線は周期関数であり、その周期は、nを自然数として、n又はn+1/2であることを特徴とする。
また、本発明に係るアキシャルギャップモータは、
前記ノードの数が1であり、前記ノードと前記内周側端部との距離は、前記ノードと前記外周端部との距離より短いことを特徴とする。
このような構成のアキシャルギャップモータとすることで、コギングトルクの低減のためのマグネット形状の設計自由度が増加し、きめ細かなマグネットの設計が可能となる。
また、本発明に係るアキシャルギャップモータは、
前記第1の曲線と前記第2の曲線が同一形状であることを特徴とする。
また、本発明に係るアキシャルギャップモータは、
前記第1の曲線と前記第2の曲線が前記動径方向軸に対して互いに反転関係であることを特徴とする。
このような構成とすることで、第1のマグネットと第2のマグネットの形状が、実質1つの振幅関数により確定し、設計が容易になる。
また、本発明に係るアキシャルギャップモータは、
前記ロータは前記ステータを介して対向する第1のロータ及び第2のロータからなり、前記第1のロータ及び前記第2のロータは、それぞれ前記第1のマグネット及び前記第2のマグネットを備え、
前記第1のマグネットは、周方向右回りに前記第1の曲線及び前記第2の曲線により確定する側面を有し、
前記第2のマグネットは、周方向右回りに前記第2の曲線及び前記第1の曲線により確定する側面を有し、
前記第1のロータの前記第1のマグネットは、前記第2のロータの前記第2のマグネットと対向し、
前記第1のロータの前記第2のマグネットは、前記第2のロータの前記第1のマグネットと対向することを特徴とする。
このような構成とすることで、第1のロータ及び第2のロータ間の磁場に対してもスキューの効果が得られるとともに、第1のロータ及び第2のロータを組み込む作業の負担を低減することができる。
本発明によれば、効率よくコギングトルクを低減することができるアキシャルギャップモータを提供することが可能となる。
図1(a)は、実施形態1によるアキシャルギャップモータ100の主要構成を示す断面図であり、図1(b)はステータ2の平面図である。 図2(a)、(b)は、従来の扇状マグネット32及び実施形態1のマグネット32の配置を示す平面図である。 図3(a)はマグネット32の形状を確定する曲線Caの形状を示す図であり、図3(b)は、曲線Caの拡大図である。 扇状マグネット及び正弦波型マグネットをロータに用いたアキシャルギャップモータの磁場解析結果を示す図である。図4(a)は磁束密度の2次元分布、図4(b)、(c)、(d)、(e)は、それぞれ内周側端部及び外周側端部、中央(ノッチ部)、内周側端部と中央との中間部、外周側端部と中央との中間部での周方向磁束密度分布、図4(f)は積算された磁束密度の周方向磁束密度分布を示す。 図5(a)は、2周期の関数により定まる曲線Caを示し、図5(b)は、1周期半の関数により定まる曲線Caを示し、図5(c)は三角波により定まる曲線Caを示す。 図6(a)は、ノードRnの位置を変化させた曲線Caによるマグネット32の形状を示す図であり、図6(b)は曲線Caの形状を示す図であり、図6(c)は内周側から外周側に向かって振幅幅が減少する曲線Caの形状を示す図である。 マグネット32a及びマグネット32bの製造工程を示す模式図である。 図8(a)は、実施形態2のマグネット32a、マグネト32bの形状を示す図であり、図8(b)は、マグネット32aの周方向に対向する曲線Ca及び曲線Cbの形状を示す図である。 図9は実施形態3のアキシャルギャップモータ100の主要構成を示す断面図である。 図10(a)は、ステータ2側から見たロータ3(ロータ6)の平面図であり、図10(b)は、マグネット32a(マグネット62a)及びマグネット32b(マグネット62b)の形状を示す図である。 図11(a)は、シャフト4の回転軸方向に見た互いに対向するロータ3とロータ6の図であり、図11(b)は各マグネット32a、32b、62a、62bの配置を示す斜視図である。 図12は、マグネット32aとマグネット62bの周方向の断面の形状を示し、図12(a)は、図12(c)に示すA-A断面の展開図であり、図12(b)は図12(c)に示すB-B断面の展開図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。但し、以下の実施形態は、いずれも本発明の要旨の認定において限定的な解釈を与えるものではない。また、同一又は同種の部材については同じ参照符号を付して、説明を省略することがある。
(実施形態1)
図1(a)は、アキシャルギャップモータ100の主要構成を示す断面図であり、図1(b)はステータ2の平面図である。
円筒状の筐体1に、互いに対向するステータ2とロータ3とが収容されている。
ロータ3は、シャフト(回転軸芯)4に固定されており、シャフト4は、ベアリング5を介して、筐体1に回転可能に支持されている。シャフト4及びロータ3は、シャフト4の中心軸を回転軸として回転する。
シャフト4の少なくとも一端は、筐体1の開口部11を貫通し、筐体1の外部に突出し、ロータ3の回転運動を出力する。
ロータ3は、扁平な円環状のロータヨーク部31を有し、ロータヨーク部31には複数のマグネット(永久磁石)32が回転軸に対する周方向に配置され、固定されている。後述するように、隣合うマグネット32の磁極が互いに反対になるように配置されている。
ステータ2は、ステータヨーク部21を有し、ステータヨーク部21には複数の鉄心部22が固定され、各鉄心部22には導線が巻回され、通電により励磁するコイル23が設けられている。
図1(b)に示すように、各鉄心部22は、扇形状であり、ステータヨーク部21上において周方向に等角度間隔に配置されている。
マグネット32とコイル23とは、シャフト4の回転軸方向に、ギャップ(空隙)Dを介して対向して配置されている。
図2は、ロータヨーク部31上のマグネット32の配置を示す平面図である。図2(a)は従来の基本的な(扇状)マグネット32の配置を示し、図2(b)は、本発明の実施形態1にかかるマグネット32の配置例を示す。
ロータヨーク部31はシャフト4を貫通させるための開口部Hが中央に設けられている。開口部Hの径は、シャフト4の径と同じ値に設定される。
図2(a)、(b)においては、5個のマグネット32a(第1のマグネット)と5個のマグネット32b(第2のマグネット)が周方向に交互に配置されている。マグネット32aとマグネット32bとは互いに磁極(N極又はS極)が異なり、一方がN極であれば他方はS極である。
なお、マグネット32aとマグネット32bの数は5個に限定するものではない。
図2は平面図であり、実際のマグネット32は、図1(a)の断面図に示すように厚みを有する。そのため、図2に示される各稜線は、各マグネット32a(32b)の形状を確定するマグネット32aの側面と、シャフト4の回転軸に垂直な面とが交わる線を表す。マグネット32の各側面は、ロータヨーク部31に対して垂直であるため、各稜線によってマグネット32の形状を確定できる。
図2(a)において、扇形の互いに磁極が反対のマグネット32a(N極)及びマグネット32b(S極)が交互に等角度(θ)間隔に配置されている。
隣合うマグネット32aとマグネット32bの周方向に対応する2つの側面を確定する各稜線La及びLbは、シャフト4の回転軸に対する動径方向に沿った直線形状である。
また、マグネット32a及びマグネット32bの内周側及び外周側は円弧状であり、従ってマグネット32a及びマグネット32bは扇形形状である。
図2(b)に示すように、マグネット32aの周方向の側面は、周方向に対向する2つの稜線(第1の曲線Ca(単に曲線Caと略す)及び第2の曲線Cb(単に曲線Cbと略す)によって形状が確定される。マグネット32bも同様である。
以下、簡単のためマグネット32(32a、32b)の「側面」を、その形状を確定する「稜線」(「曲線Ca」、「曲線Cb」等)によって表現する(示す)ことがある。
マグネット32aとマグネット32bとは、ギャップgを介して離隔している。ギャップgは、周方向に離隔した曲線Ca及び曲線Cbに挟まれた形状である。曲線Ca及び曲線Cbは、後述するように動径方向の軸(以下、動径方向軸と称することがある。)を基準に定義することができ、この定義において同一形状である。そのため、ギャップgは等幅である。
なお、ギャップg部はロータヨーク部31が露出している。
マグネット32a及びマグネット32bの内周側稜線(Ari)及び外周側稜線(Aro)は円弧状であるが、周方向に対向する2つの稜線が曲線である点で、図2(a)に示す従来の扇形状と異なる。
図3は、マグネット32(マグネット32a、32b)の形状を確定する稜線を示す図であり、曲線Caの形状を示す。図3においては、曲線Caと曲線Cbとは同一形状であるため、曲線Cbは省略している。
以下、曲線Caについて具体的に説明する。
図3(a)において、放射状に延びる一点鎖線は、それぞれ動径方向軸(軸Er)であり、実線は曲線Caを示し、点線は内周側稜線Ari及び外周側稜線Aroを示す。
図3(b)は、図3(a)において楕円で囲んだ曲線Caの拡大図である。
図3(b)の横軸(X軸)は動径方向軸(軸Er)であり、原点0はロータヨーク部31の回転軸(シャフト4の回転軸)であり、原点からマグネット32の内周側端部までの距離をRs、原点からマグネット32の外周側端部までの距離をReとする。
内周側稜線Ariは半径Rsの円弧であり、外周側稜線Aroは半径Reの円弧である。
図3(b)の縦軸(Y軸)は、軸Erに垂直な軸である。
曲線Caは、原点0から動径方向の距離xに対する関数(y=f(x))であり、図3(b)に示された例は、x=Rsからx=Reまでの範囲において、式1で示される正弦波の1周期の曲線を示し、f(Rs)=f(Re)=0である。
f(x)=A*sin(2π*(x-Rs)/(Re-Rs)) (式1)
ここでA(定数)は振幅である。コギングトルクを低減するためのマグネット32の形状を最適化するパラメータである。平均トルクの低下を極力防止する(又は許容範囲内に収める)とともに、コギングトルクを低減するように、磁場解析によるシミュレーションによりAの最適値を算出することができる。
例えば、モータの出力、コイル23の形状、数等に応じて、振幅Aを最適化し、最適な曲線Caを算出し、マグネット32の形状を確定する。
なお、図2(b)に示すマグネット32を正弦波型マグネットと称することがある。
図3(b)に示すように関数f(x)はx=Rnにおいて0となり、Rnを境界に正から負に変化し、RsとRnとの間(Rnより内周側)で極大値、RnとReとの間(Rnより外周側)で極小値を有する。
このように関数f(x)は、動径方向の内周側端部(Rs)及び外周側端部(Re)で0となり、さらにRsとReの間のx=Rnにおいて0となる。すなわち関数f(x)は、動径方向の両端部でX軸(動径方向軸Er)と重なり、両端部の間に動径方向軸Erと交叉する少なくとも1つのノード(交叉点)を有し、X軸(軸Er)に対して正及び負側に振幅する。
このように両端部が動径方向軸上にあり、両端部の間に少なくとも1つの動径方向軸と交叉するノードを有する関数を、動径方向軸に対する振幅関数(又は単に振幅関数)と称することがある。また、この振幅関数により確定する曲線を動径方向軸に対する振幅曲線(又は単に振幅曲線)と称することがある。
このように曲線Caを、X軸に対して正及び負側に振幅する振幅関数とすることにより、マグネット32a(例えばN極)とマグネット32b(例えばS極)とが互いに動径方向軸から突出し、周方向の磁束の変化を緩和することが可能となる。それによりコギングトルクを低減するマグネット32を得ることが可能となる。
図2(a)に示す従来の扇状マグネットをロータに用いたアキシャルギャップモータと、図2(b)に示す正弦波型マグネットをロータに用いたアキシャルギャップモータの磁場解析結果を図4に比較して示し、トルク等の特性値を表1に比較して示す。
図4(a)は磁束密度の2次元分布を示し、図4(b)、(c)、(d)、(e)は、それぞれ内周側端部及び外周側端部、中央部(ノッチ部)、内周側端部と中央との中間部、外周側端部と中央との中間部での周方向磁束密度分布、図4(f)は積算された磁束密度の周方向磁束密度分布(磁束密度の角度依存性)を示す。図4(b)、(c)、(d)、(e)において、横軸は角度(°)、縦軸は磁束密度(任意単位)を示す。
図4(a)に示すように、実線で囲んだ領域において、基本的扇状マグネットと比較して正弦波型マグネットの方が磁束密度の変化が緩和されている。
図4(b)において、■は正弦波型マグネット、△は扇状マグネットを用いた場合の内周側端部(半径30[mm])の磁束密度の角度依存性を示し、◆は正弦波型マグネット、○は扇状マグネットを用いた場合の外周側端部(半径70[mm])の磁束密度の角度依存性を示す。また、図4(c)において、◆は正弦波型マグネット、○は扇状マグネットを用いた場合のノッチ部(又はノッチ部に相当する中央部)(半径50[mm])の磁束密度の角度依存性を示す。
正弦波型マグネットにおいて、マグネット32の形状を確定する振幅関数が動径方向軸と交わる内周側端部、外周側端部及びノッチ部での磁束密度分布は、扇状マグネットと同様の分布を示している。
図4(d)は、内周側端部とノッチ部との中央部(振幅関数が極大となる半径40[mm])での磁束密度分布を示し、◆は正弦波型マグネット、○は扇状マグネットを用いた場合の磁束密度の角度依存性を示す。
正弦波型マグネットの磁束密度分布は、扇状マグネットと比較して低角度側になだらかにシフトする傾向が見られ、図4(a)中実線で囲んだ領域に相当する角度で、磁束密度分布の変化が緩和していることが理解できる。
図4(e)は、外周側端部とノッチ部との中央部(振幅関数が極小となる半径60[mm])での磁束密度分布を示し、◆は正弦波型マグネット、○は扇状マグネットを用いた場合の磁束密度の角度依存性を示す。
正弦波型マグネットの磁束密度分布は、扇状マグネットと比較して高角度側になだらかにシフトする傾向が見られ、図4(a)中実線で囲んだ領域に相当する角度で、磁束密度分布の変化が緩和していることが理解できる。
正弦波型マグネットにおいては、ノッチ部を境に磁束密度分布が反対方向になだらかにシフトする傾向が確認され、従来の扇状マグネットと比較して磁束密度分布の変化を緩和できることが確認された。
また、図4(f)は、磁束密度分布の全体的傾向を視覚的に把握するため、各角度において半径方向に単純に積算した磁束密度の積算値の角度依存性を示し、◆は正弦波型マグネット、○は扇状マグネットを用いた場合の磁束密度の積算値の角度依存性を示す。
図4(f)からも、図4(a)中実線で囲んだ領域に相当する角度で、磁束密度分布の変化が緩和していることが容易に理解できる。
表1に示すように、平均トルクが僅かに低下するものの、コギングトルク及びトルクリップルは大幅に低減することが理解でき、さらに鉄損も低減する効果があることが確認された。
表1
Figure 0007289535000001
正弦波型マグネットの()内の値は、扇状マグネットに対する減少率を示す。
また、曲線Caを規定する振幅関数として、例えば以下の式2又は式3に例示するように、1周期以上の周期で振幅する周期関数を用いてもよい。
f(x)=A*sin(2n*π*(x-Rs)/(Re-Rs)) (式2)
n:自然数
又は
f(x)=A*sin(2(n+1/2)*π*(x-Rs)/(Re-Rs))(式3)
n:自然数
図5(a)は、式2においてn=2の場合の曲線Caを示し、3箇所のノード(Rn1、Rn2、Rn3)が存在する。図5(b)は、式3においてn=1の場合の曲線Caを示し、2箇所のノード(Rn1、Rn2)が存在する。
振幅Aとnをパラメータとして、磁場解析により最適なA及びnを求め曲線Caを確定することができる。
また、これらの振幅関数を複数組み合わせ(線形結合して)曲線Caを構成してもよい。このことは、以下の関数についても同様である。
また、図5(c)に示すように、曲線Caを規定する振幅関数は、直線を組み合わせた三角波であってもよい。この三角波関数で確定される曲線Caについても、両端部の間に軸Erを横切るノードRnを備え、ノードの個数は1以上に設定してもよい。
一般にスキューの傾斜角を大きくすることでコギングトルクが低減するが、モータの平均トルクが減少する傾向がある。振幅関数を用いることにより複数の箇所で、ロータ3のマグネット32とステータ2の鉄心部22との重なりを調整できる。トルクはシャフト4の中心からの距離に依存するため、上記振幅関数を用い、ノード(Rn)より内周側と外周側でマグネット32と鉄心部22との重なり領域を調整することができる。そのため、平均トルクの低減を極力防止しつつ、コギングトルクの低減を実現するマグネット32の形状を調整する自由度が増大し、効率的にマグネット32の設計が可能となる。
さらに、ノード(Rn)の位置を変更し、内周側と外周側の磁束の影響の程度を調整することも可能である。
例えば、以下のようにx=Rnを境に、内周側(x≦Rn)と外周側(x≧Rn)で関数をそれぞれ定義することができる。

f(x)=A*sin(π*(x-Rs)/(Rn-Rs)) (式4-1)
Rs≦x≦Rn

f(x)=A*sin(π*(1+(x-Rn)/(Re-Rn))) (式4-2)
Rn≦x≦Re
この場合、振幅AとノードRnの位置がパラメータであり、磁場解析により最適なA及びRnを算出し、マグネット32の形状を確定することができる。
また、式2、式3に示すように1周期以上の関数に対して、複数のRnの位置を適宜変更してもよい。
図6は、ロータヨーク部31上のマグネット32の形状を決める稜線を示す図であり、上記式4において、例えば点x=Rsから距離Re-Rsの3分の1だけ離れた箇所にノードRn(=(Re+2*Rs)/3))を有する振幅曲線の例を示す。
図6(a)において、放射状に延びる一点鎖線は、それぞれ動径方向の軸Erであり、実線は曲線Caを示し、点線は内周側稜線Ari及び外周側稜線Aroを示す。図6(b)は、図6(a)において楕円で囲んだ曲線Caの拡大図である。図6(b)中の実線は上記式4で定義された関数f(x)により定まる曲線Caを示し、比較のため点線は式1で定まる曲線Ca’を示す。
図6(b)中、Rnは曲線Caのノードであり、Rn’は曲線Ca’のノードである。
ノードRnと内周側端部との距離は、ノードと外周側端部との距離より小さく、曲線CaのノードRnは、曲線Ca’のノードRn’に対して内周側(シャフト4側)に移動することにより、曲線Caは、全体的に曲線Ca’に比べ内周側に移動していることが理解できる。この場合、隣合うマグネット32aとマグネット32bとの磁束の変化の緩和の効果を内周側に重みを置くことができる。
なお、上記ノードRnの位置は(Re+2*Rs)/3に限定されるものではない。
また、複数のノードを有する振幅曲線についても、適宜ノードの位置を修正できるように上記のように領域分けを行って定義した振幅関数を用いて曲線を規定することができる。
上記のように振幅曲線(曲線Ca)のノードの位置を調整することにより、磁束を変化させる領域の位置を適宜調整でき、きめ細かな磁束の修正が可能となる。
磁束の調整のための領域を設定できるため、平均トルクの低減を極力防止することとコギングトルクを低減することとを両立させる条件を、効果的に求めることを可能とする。
さらに、動径方向の距離に依存して振幅関数の振幅の幅を変更してもよい。
図6(c)は内周側から外周側に向かって振幅幅が減少する曲線Caの例を示す。
例えば式5に示すように振幅する関数(式1)に、動径方向の内周側端部から外周側端部に向かって減少する関数を乗じて、内周側から外周側に向かうに従い振幅幅を減少させ、曲線Caによる内周側と外周側の磁束への効果を調整してもよい。
f(x)=A*sin(π*(x-Rs)/(Re-Rs))/x (式5)

ここでAは定数であり式1の振幅AをA/xとしたものである。Aは、磁場解析により、所望のコギングトルク(例えば最小のコギングトルク)を実現するように求めることができる。
以下、マグネット32a及びマグネット32bの製造方法について説明する。
図7(a)に示すように、磁極の異なる2つの円還状の永久磁石であるマグネット30a及びマグネット30bを準備する。例えば、マグネット30aは上面がN極、下面がS極であり、マグネット30bは上面がS極、下面がN極である。
なお、マグネット30bはマグネット30aを上下反対にしたものであり、マグネット30a及びマグネット30bは、実質的に同じ永久磁石である。
永久磁石としてはネオジム磁石が好適に使用できるが、これに限定されるものではない。
次に、図7(b)に示すように、ワイヤーソー、レーザー加工、ウォータージェット切断等により、マグネット30a及びマグネット30bを曲線Ca、曲線Cbに沿って切断する。
以上のように、マグネット30aから分割されたマグネット32a、マグネット30bから分割されたマグネット32bを得ることができる。
得られたマグネット32a、32bは、図7(c)に示すように、交互に配して、ロータヨーク部31に固定し、ロータ3を得る。固定方法はネジ止め、接着剤、収容部を形成し圧入固定する等、公知の方法を用いればよい。
このように、周方向に対向するマグネット32a、32bの境界部であるギャップgの両側の稜線は、同一の振幅曲線(曲線Ca)によって確定されているため、マグネット30を無駄なく活用できる。
特許文献2に開示されているような、従来のスキューを有するマグネットの場合、周方向に対向する稜線の形状が異なるため、マグネット材料のロス(損失量)が多くなり収率が低くなる。しかし、図7に示すように本発明に係るマグネット32a、32bは、マグネット材料の収率が高く、有効に活用できる。
個々の製品仕様に合わせた曲線Ca及びマグネット数を決定し、予め準備された円環状のマグネット30からマグネット32a、32bを切り出すことで、製造工期が短縮され、材料ロスを低減するという効果も得られ、効率的にアキシャルギャップモータ100を製造することができる。
(実施形態2)
実施形態1においてはマグネット32a(及びマグネット32b)の周方向に対向する2つの稜線(曲線Ca及び曲線Cb)は同じ形状であったが、異なる形状の振幅曲線であってもよい。
図8(a)は、ロータ3に設けられたマグネット32a、マグネト32bの形状を示す図であり、図8(b)は、マグネット32aの周方向に対向する2つの曲線Ca及び曲線Cbの形状を示すグラフである。
曲線Ca及び曲線Cbは動径方向の軸Erに対する振幅曲線であるが、図2に示すマグネット32aとは異なり、本実施形態2のマグネット32aの曲線Caと曲線Cbとは同一形状ではなく、動径方向の軸Er(図8(b)中のX軸)に対して互いに反転させた形状である(反転関係にある)。
すなわち、曲線Caを表す関数をfa(x)とし、曲線Cbを表す関数をfb(x)とすると
fb(x)=-fa(x) (式6)
である。
fa(x)は、例えば式1~5等で表される関数である。fa(x)及びfb(x)は、ともに動径方向の軸Er両端部(Rs、Re)において0となり、さらに、これらの端部の間の少なくとも1箇所で動径方向の軸Erを横切る点(ノード)Rnを有する。
fa(Rs)=fa(Re)=fa(Rn)=0 (式7-1)
fb(Rs)=fb(Re)=fb(Rn)=0 (式7-2)
Rs<Rn<Re
なお、好適には、マグネット32aがステータ2と対向する面の面積とマグネット32bがステータ2と対向する面の面積とは同じ値に設定する。
図8(a)に示すように、マグネット32aとマグネット32bとは、交互に配置され、互いに異なる磁極を有する。
マグネット32aと周方向に隣合うマグネット32aとマグネット32bとの境界であるギャップgの形状は、周方向に対向する2つの曲線Cb’と曲線Ca又は2つの曲線Ca’と曲線Cbにより確定する。曲線Cb’と曲線Caは同一形状であり、曲線Ca’は曲線Cbと同一形状であるため、マグネット32aとマグネット32bとの間のギャップgは一定幅である。
このようなマグネット32a、マグネット32bの形状の場合にも、図7に示す製造方法と同様に磁極の異なる2つの円還状のマグネット30からマグネット32a及びマグネット32bを分割し、互いに交互に配置して組み合わせてロータ3を構成することができる。その結果、マグネット30を無駄なく活用できる。
(実施形態3)
図9は実施形態3のアキシャルギャップモータ100の主要構成を示す断面図である。図1に示された実施形態1のアキシャルギャップモータ100は、ステータ2の片側の面にロータ3が配置されているのに対し、実施形態3のアキシャルギャップモータ100は、ステータ2の一方の面にロータ3(第1のロータ)、他方の面にロータ6(第2のロータ)が配置されている点で異なる。
ステータ2は、ステータヨーク部21により筐体1に固定されており、ロータ3及びロータ6は、シャフト4に固定され、シャフト4はベアリング5を介して筐体1に回転自在に支持されている。ロータ3及びロータ6は、ステータ2を介して対向している。
シャフト4は、ロータ3及びロータ6の回転運動を出力する。
ロータ3と同様に、ロータ6は、扁平な円環状のロータヨーク部61を有し、ロータヨーク部61には複数のマグネット(永久磁石)62が周方向に配置され、固定されている。また、隣合うマグネット62の磁極が互いに反対になるように配置されている。
ロータ3とロータ6との間隔を決定するため、ロータ3とロータ6と間の領域のシャフト4の径を、それ以外の領域の径より大きく設定し、かつロータヨーク部31とロータヨーク部61の中央の開口部Hの径より大きく設定してもよい。
図10(a)は、ステータ2側から見たロータ3(ロータ6)の平面図である。
マグネット32及びマグネット62は、実施形態2に開示されるような形状を有する。
すなわち、マグネット32を構成する複数のマグネット32a(第1のマグネット)及びマグネット32b(第2のマグネット)は、周方向に対向する稜線が、それぞれ曲線Ca、Cb及び曲線Ca’、Cb’であり、マグネット62を構成する複数のマグネット62a(第3のマグネット)及びマグネット62b(第4のマグネット)は、周方向に対向する稜線が、それぞれ曲線Ca、Cb及び曲線Ca’、Cb’である。
曲線Ca’及び曲線Cb’は、それぞれ曲線Cb及び曲線Caと同一形状である。
従って、マグネット32a(62a)は周方向右回りに曲線Ca及び曲線Cbにより確定する側面に囲まれ、マグネット32b(62b)は周方向右回りに曲線Cb及び曲線Caにより確定する側面に囲まれている。マグネット32a(62a)とマグネット32b(62b)とはギャップgを介して隣合い、ギャップgの幅は等幅である。
図10(a)に示すようにマグネット32a(62a)とマグネット32b(62b)とが交互に配置され、隣合うマグネットは互いに磁極が反対である。
マグネット32aとマグネット62aとは同じ磁極であり、マグネット32bとマグネット62bとは同じ磁極である。例えば、マグネット32a及びマグネット62aがN極、マグネット32b及びマグネット62bがS極である。
従って、マグネット32a(第1のマグネット)とマグネット62a(第3のマグネット)とは同一(形状及び磁極が同一)であり、マグネット32b(第2のマグネット)とマグネット62b(第4のマグネット)とは同一(形状及び磁極が同一)である。
図10(b)は、マグネット32a(マグネット62a)及びマグネット32b(マグネット62b)の形状を示す。
曲線Caと曲線Cbとは、互いに軸Erに対して反転させた形状であるため、マグネット32a(マグネット62a)は、曲線Caと曲線Cbの周方向に中央に位置する直線A-A(第1の対称軸Aと称す)に対して対称な形状である。
同様に、曲線Ca’と曲線Cb’とは、互いに軸Erに対して反転させた形状であるため、マグネット32b(マグネット62b)は、曲線Ca’と曲線Cb’の周方向に中央に位置する直線B-B(第2の対称軸Bと称す)に対して対称な形状である。
図9に示すように、ロータ3とロータ6とは、ステータ2を介して対向する。
図11は、互いに対向するロータ3とロータ6の各マグネット32a、32b、62a、62bの位置関係を示す図であり、図11(a)はシャフト4の回転軸方向に見たマグネット32とマグネット62の重なりを示す平面図であり、図11(b)は各マグネット32a、32b、62a、62bの互いに対向する配置を示す斜視図である。なお、図11は、各マグネットの対向関係を示すものでありステータ2、ロータヨーク部31及びロータヨーク部61は省略している。
図11に示すように、マグネット32aは、マグネット62bと対向し、マグネット32bは、マグネット62aと対向する。また、マグネット32a(マグネット62a)の第1の対称軸A(図11中一点鎖線)と、マグネット32b(マグネット62b)の第2の対称軸B(図11中一点鎖線)とが重なり合うように配置される。
マグネット32aとマグネット62b及びマグネット32bとマグネット62aは互いに磁極が異なるために引力が働き、マグネット32aとマグネット62a及びマグネット32bとマグネット62bは互いに磁極が同じであるために斥力が働く。そのため、ロータ3及びロータ6をシャフト4に組み込む際に、ロータ3及びロータ6の開口部Hにシャフト4を貫通させると、自己整合的にマグネット32aはマグネット62bと対向し、マグネット32bはマグネット62aと対向する。このように整列した状態でロータ3とロータ6とをシャフト4に固定することができ、ロータ3及びロータ6のシャフト4への組み込み時に位置合わせ作業負担が軽減される。
図11(a)において、例えば点線で囲んだ領域αにおいて、マグネット32a(又はマグネット32b)の周方向の両側面の稜線とマグネット62b(マグネット62a)の周方向の両側面の稜線とは一致しない。
図12は、マグネット32aとマグネット62bの周方向の断面の形状を示す。図12(a)は、図12(c)に示すA-A断面の展開図であり、図12(b)は図12(c)に示すB-B断面の展開図である。
図12(a)に示すようにA-A断面においてはマグネット32aの幅はマグネット62bの幅より広く、B-B断面においてはマグネット32aの幅はマグネット62bの幅より狭い。
従って、マグネット32aとマグネット62bとの間で、図12中上下の磁場に対してスキューが設けられた構成となる。さらに、断面A-Aと断面B-Bとはそのスキューの方向が互いに反対方向に設定される。
また、マグネット32bとマグネット62aとの間についても同様にスキューが設けられる。
このように、ステータ2の両側のロータ3とロータ6との間でスキューが設けられ、さらにそのスキューの方向がロータ3及びロータ6の内周側と外周側で反対方向となる。トルクは動径方向の距離に強く依存するため、動径方向の距離に依存してスキューの角度が変化する磁場がステータ2に加えられることになる。
実施形態3においては、各ロータ3及びロータ6の周方向のスキューの効果に加え、ロータ3とロータ」6との間のスキューの効果を得ることができる。また、このようなロータ3とロータ6の位置合わせも容易に行うことができる。
曲線Ca、曲線Cbの振幅及びノードRnの位置をパラメータとして、平均トルクの低下を極力防止することとコギングトルクの大幅に低減することとを両立するようなマグネット32a32b及びマグネット62a、62bの設計が容易になる。
なお、実施形態1に記載されているマグネット32を備えたロータ3をステータ2の両側に配置してもよい。この場合、自己整合的に2つのロータ3を配置すると、2つのロータ3の間にスキューの効果は得られない。2つのロータ3間のスキューの効果を得るには、一方のロータ3を周方向にずらす必要がある。
本発明によれば、平均トルクの低減を極力防止し(又は許容範囲内に収め)、コギングトルクを低減することができるマグネットの設計が容易となり、その結果、振動、騒音を低減できる高性能なアキシャルギャップモータを提供することが可能となる。
また、ロータに使用するマグネットを効率的に製造することを可能とし、産業上の利用可能性は大きい。
100 アキシャルギャップモータ
1 筐体
2 ステータ
21 ステータヨーク部
22 鉄心部
23 コイル
3 ロータ
31 ロータヨーク部
32、32a、32b マグネット(永久磁石)
30a、30b マグネット
4 シャフト
5 ベアリング
6 ロータ
61 ロータヨーク部
62、62a、62b マグネット(永久磁石)
D ギャップ
g ギャップ
Ari 内周側稜線
Aro 外周側稜線
La、Lb 周方向に対向する稜線(直線)
Ca、Cb、Ca'、Cb' 周方向に対向する稜線(曲線)

Claims (8)

  1. ステータと、前記ステータの少なくとも片側に対向し、回転軸の回りに回転可能なロータとを備え、
    前記ロータは、周方向に交互に配置された複数の異なる磁極の第1のマグネット及び第2のマグネットを有し、
    前記第1のマグネット及び前記第2のマグネットは、それぞれ周方向に対向する2つの側面を有し、前記2つの側面の形状は、いずれも動径方向軸に対する振幅関数により規定される第1の曲線及び第2の曲線を組み合わせた形状によって確定され、
    前記第1の曲線及び前記第2の曲線は、それぞれ動径方向の内周側端部及び外周側端部が動径方向軸上にあり、前記内周側端部及び前記外周側端部の間において前記動径方向軸と交叉する少なくとも1つのノードを有することを特徴とするアキシャルギャップモータ。
  2. 前記第1の曲線及び前記第2の曲線は正弦波であることを特徴とする請求項1記載のアキシャルギャップモータ。
  3. 前記第1の曲線及び第2の曲線を組み合わせた形状は、三角波を表す関数により規定されることを特徴とする請求項1記載のアキシャルギャップモータ。
  4. 前記第1の曲線及び前記第2の曲線は周期関数であり、その周期は、nを自然数として、n又はn+1/2であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のアキシャルギャップモータ。
  5. 前記ノードの数が1であり、前記ノードと前記内周側端部との距離は、前記ノードと前記外周端部との距離より短いことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のアキシャルギャップモータ。
  6. 前記第1の曲線と前記第2の曲線が同一形状であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載のアキシャルギャップモータ。
  7. 前記第1の曲線と前記第2の曲線が前記動径方向軸に対して互いに反転関係であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載のアキシャルギャップモータ。
  8. 前記ロータは前記ステータを介して対向する第1のロータ及び第2のロータからなり、前記第1のロータ及び前記第2のロータは、それぞれ前記第1のマグネット及び前記第2のマグネットを備え、
    前記第1のマグネットは、周方向右回りに前記第1の曲線及び前記第2の曲線により確定する側面を有し、
    前記第2のマグネットは、周方向右回りに前記第2の曲線及び前記第1の曲線により確定する側面を有し、
    前記第1のロータの前記第1のマグネットは、前記第2のロータの前記第2のマグネットと対向し、
    前記第1のロータの前記第2のマグネットは、前記第2のロータの前記第1のマグネットと対向することを特徴とする請求項7項記載のアキシャルギャップモータ。
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