JP7289454B2 - バッチャープラント - Google Patents
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Description
すなわち、予め設定されている駆動源の搬送能力を前提に停止制御するので、実際の駆動源の搬送能力とに差異があると、その分セメント供給量に誤差が生じ、均一なセメントミルクの製造ができないのである。
本発明は、セメントサイロからのセメントの投入計測を工夫して、正確な設定量のセメントをミキサーに供給して、安定した品質のセメントミルクを供給できるようにしたものである。
請求項2の発明は、ミキサー3に実際に供給搬送されるセメントの搬送量を実測平均セメント搬送量Aとし、実測平均セメント搬送量Aは、重量計測器10によりミキサー3の重量を所定時間毎に計測してミキサー3内のセメント重量の変化値として求めるバッチャープラントとしたものである。
請求項3の発明は、実際にミキサーに供給される所定水量に対するセメント量をセメント設定値Hとして設定し、実測平均セメント搬送量Aと設定搬送セメント量Bとを対比して、設定搬送セメント量B÷実測平均セメント搬送量Aから補正搬送割合Dを算出し、駆動源7の停止時の搬送ホース8内の概略セメント残量から補正値Cを予測設定して、この補正値Cに補正搬送割合Dを乗じて自動補正値Eを演算し、重量計測器10により実際に計測されたセメント量をセメント計量値Gとし、演算セメント搬送量Mをセメント設定値H-自動補正値Eとすると、セメント計量値G≧セメント設定値H-自動補正値Eの成否により、セメントサイロ5からミキサー3へのセメント供給の停止させるタイミングを制御する構成としたバッチャープラントとしたものである。
請求項4の発明は、セメントサイロ5からミキサー3へのセメント供給の停止は、駆動源7の駆動停止により行う構成としたバッチャープラントとしたものである。
請求項5の発明は、プラントフレーム2にはセメントサイロ5から供給されるセメントの搬送を入切するカットゲート30を設け、セメントサイロ5からミキサー3へのセメント供給の停止は、カットゲート30の開閉制御により行う構成としたバッチャープラントとしたものである。
請求項2の発明では、ミキサー3に実際に供給搬送されるセメントの搬送量を実測平均セメント搬送量Aとし、実測平均セメント搬送量Aは、重量計測器10によりミキサー3の重量を所定時間毎に計測して求めたミキサー3内のセメント重量の変化値として演算セメント搬送量Mを演算して制御するので、セメントの流量計の機器を用いずに正確なセメント供給制御を実現できる。
請求項3の発明では、予め製造する量のセメントミルクに対して混入させる設定セメント量をセメント設定値Hとして設定し、前記実測平均セメント搬送量Aと設定搬送セメント量Bとを対比して、設定搬送セメント量B÷実測平均セメント搬送量Aを算出し、駆動源7の停止時の搬送ホース8内のセメント残量を補正値Cとし、この補正値Cに補正搬送割合Dを乗じて自動補正値Eを演算し、セメント計量値G≧セメント設定値H-自動補正値Eとして演算セメント搬送量Mを演算して制御するので、バッチャープラント1のミキサー3で計測するセメント量の計測精度を向上させることができる。
請求項4の発明では、セメントサイロ5からミキサー3へのセメント供給の停止を、駆動源7の駆動停止により行うので、簡素な構成のバッチャープラントで、バッチャープラント1のミキサー3で計測するセメント量の計測精度を向上させ、均一な濃度のセメントミルクを製造できる。
請求項5の発明では、プラントフレーム2にはセメントサイロ5から供給されるセメントの搬送を入切するカットゲート30を設け、セメントサイロ5からミキサー3へのセメント供給の停止は、カットゲート30の開閉制御により行う構成としているので、セメントサイロ5とミキサー3との間の搬送路内に残存するセメント量を予測してカットゲート30の開閉制御を実行でき、これにより、セメントサイロ5とミキサー3の搬送路内に殆どセメントを残存させずに、セメントミルク製造作業を終了でき、廃棄セメントを減少させることができる。
バッチャープラント1のプラントフレーム2には水とセメントとを撹拌してセメントミルクを製造するミキサー3と、このミキサー3で製造したセメントミルクを固まらないようにかき回しながら一時貯留するアジテータ4とを備えている。
バッチャープラント1の近傍にはミキサー3に供給するセメントを貯留するセメントサイロ5と、セメントに加える水を貯留する貯水タンク6とを設けている。
前記セメントサイロ5の構成は任意であり、セメントサイロ5はセメントを貯留できればよく、セメントサイロ5は駆動源7により搬送ホース8を介してバッチャープラント1(ミキサー3)にセメントを送れるように構成する。
ミキサー3の排出口(図示省略)には排出バルブを(図示省略)設け、排出バルブを介してアジテータ4にセメントミルクを排出する構成とする。
20は制御部(操作盤)であり、前記駆動源7等を接続し、これらの作動を制御する。
制御部20の構成は任意であり、以下、一例を示す。
図4の21は表示操作部(タッチパネル)であり、通常時プラントの動作状態を表示し、画面を切り替えることで、各設定の入力を行う。
セメントサイロ5からバッチャープラント1への駆動源7によるセメントの供給搬送は、バッチャープラント1を設置する作業現場に、セメントサイロ5を持ち込んで行うため、セメントサイロ5の駆動源7の能力や搬送ホース8を含めた搬送手段の搬送効率等の諸条件が変化し、バッチャープラント1のミキサー3に供給されたセメント量をバッチャープラント1の重量計測機により、測定しても、セメントサイロ5から駆動源7へのセメント供給の停止させるタイミングにバラツキが生じ、正確な設定量のセメントを供給できないという課題があった。
バッチャープラント1にはセメントサイロ5から供給されるセメントの搬送を入切するカットゲート30を設け、ミキサー3は重量計測器10によりセメントサイロ5から駆動源7により供給搬送されたセメントの重量を計測しうる構成とし、実際のミキサー3に供給搬送されるセメントの重量を、重量計測器10によりミキサー3の重量を所定時間毎に計測し、ミキサー3のセメント重量の変化値を実測平均セメント搬送量Aとし、実測平均セメント搬送量Aと、予め設定された駆動源7の能力におけるミキサー3への供給搬送量となるセメント量である設定搬送セメント量Bとを対比し、設定搬送セメント量B÷実測平均セメント搬送量Aを算出し、駆動源7の停止時の搬送ホース8内のセメント残量を補正値Cとし、この補正値Cに補正搬送割合Dを乗じて自動補正値Eを演算し、セメント計量値G≧セメント設定値H-自動補正値Eとして演算セメント搬送量Mを演算し、演算セメント搬送量Mに基づいて、セメントサイロ5から駆動源7へのセメント供給の停止させるタイミングを制御する構成とする。
したがって、搬送ホース8内に殆どセメントを残存させずに、セメントミルク製造作業を終了でき、廃棄セメントを減少させられる。
35は開閉弁32を開閉させるシリンダ、36はバッチャープラント1に設けたバルブボックス、37はシリンダ35の駆動源となるコンプレッサである。
本発明は上記構成であり、杭打ちあるいは地盤改良の作業現場、あるいは、作業現場近傍にバッチャープラント1を運搬して設置する。また、バッチャープラント1の近傍にセメントサイロ5と貯水タンク6とを設置し、セメントサイロ5の搬送ホース8とバッチャープラント1のミキサー3とを接続し、貯水タンク6の給水ホースにプラントフレーム2の内部給水管を接続する。
そこで、上記構成のバッチャープラント1とセメントサイロ5において、以下のように、作動させ、設定割合に沿った正確な設定量のセメントを搬送供給するようにしている。
制御部(操作盤)の自動運転開始ボタンを操作してセメントサイロ5とバッチャープラント1の作動を開始する。
制御部(操作盤)は貯水タンク6の給水ポンプに通電して1バッチ(1工程)あたり設定した水をミキサー3に供給し、供給水が設定値になると給水ポンプへの通電を遮断すると共に、開閉バルブを閉塞し、ミキサー3の重量を重量計測器10により計測し(ステップ1)、実際にミキサー3に供給された水量を検出する。
実際にミキサー3に供給される所定水量に対するセメント量を数値入力(セメント設定値H)し、この数値入力操作の有無を、セメント設定値Hの有無で判定する(ステップ2)。
駆動源7によりセメントの供給が開始されると、実際のミキサー3に供給搬送されるセメントの重量を、重量計測器10によりミキサー3の重量の増加量を所定時間毎に計測して実測平均セメント搬送量Aとして計算する(ステップ4)。
このミキサー3のセメント重量の増加量の数値(実測平均セメント搬送量A)と、予め設定された駆動源7の能力におけるミキサー3への供給搬送量となるセメント量である設定搬送セメント量Bとを対比して、設定搬送セメント量Bを実測平均セメント搬送量Aにて除して(設定搬送セメント量B÷実測平均セメント搬送量A)を算出し、現在の駆動源7によるセメントサイロ搬送量がどの程度か推測する(ステップ5)。
この自動補正値Eをセメント補正値Fに反映させる(ステップ7)。
ステップ4からステップ7までは、本フローチャートにおいて、所定時間毎、例えば、5秒間隔で繰り返し実行されている。
次に、セメント計量値G≧セメント設定値H-自動補正値Eとして演算セメント搬送量Mを演算し(ステップ8)、これに基づいて、セメントサイロ5から駆動源7へのセメント供給の停止させるタイミングを制御する(ステップ9)。
次に、ミキサー3により混練作業が実行される(ステップ10)。
そして、混練されるとミキサー3からセメントミルクが排出されてアジテータ4に供給され、アジテータ4内では回転翼が駆動モーターにより回転し、セメントミルクが固化するのを防止し、アジテータ4から搬送ポンプを介して杭打ちあるいは地盤改良装置に供給される。
次に、混練作業が終了すると、ミキサー3は排出ルーチンを実行し(ステップ11)、次に、バッチプリントルーチンを実行する(ステップ12)。
そして、自動補正設定値をリセットする(ステップ13)。
なお、ステップ2でNOの場合、先に説明したステップ11のミキサー3の排出ルーチンに進む。また、ステップ8でNOの場合、ステップ4からステップ7が繰り返し実行される。
すなわち、5秒間に増加したセメント量を仮に10kgとしたとき、10kg/5secなので1秒間に2kgのセメントを搬送していることになり、この数値と設定搬送量を比較し、早く投入しているか遅く投入しているか推測する。
換言すると、駆動源7による設定上の搬送能力に対する実際の搬送能力を予測し、駆動源7の停止タイミングを演算実行する。
カットゲート30によりセメントサイロ5からミキサー3へのセメント供給搬送を停止させる制御について以下説明する。
制御部(操作盤)の自動運転開始ボタンを操作してセメントサイロ5とバッチャープラント1の作動を開始する。
制御部(操作盤)は貯水タンク6の給水ポンプに通電して1バッチ(1工程)あたり設定した水をミキサー3に供給し、供給水が設定値になると給水ポンプへの通電を遮断すると共に、開閉バルブを閉塞し、ミキサー3の重量を重量計測器10により計測し(ステップ1)、実際にミキサー3に供給された水量を検出する。
次に、供給搬送するべきセメント量が数値入力されていると、カットゲート30を開作動させ(ステップ3)、カットゲート30の開作動をカットゲート30の開閉検出部がすると(ステップ4)、セメントサイロ5の駆動源7の駆動開始する(ステップ5)。
次に、所定時間毎のミキサー3のセメント増加量を重量計測器10により測定し、平均の測定値を実測平均セメント搬送量Aとして計算する(ステップ6)。
次に、駆動源7の停止時の搬送ホース8内のセメント残量(補正値C)に補正搬送割合Dを乗じて自動補正値Eを計算(補正値C×補正搬送割合D=自動補正値E)する(ステップ8)。
この自動補正値Eをセメント補正値Fに反映させる(ステップ9)。
ステップ6からステップ9までは、本フローチャートにおいて、所定時間毎、例えば、5秒間隔で繰り返し実行されている。
次に、セメント計量値G≧セメント設定値H-自動補正値Eとする(ステップ10)。
この状態で、ミキサー3に設定量のセメントが搬送供給されたことになるので、セメントサイロ5の駆動源7の駆動を停止させ(ステップ11)、カットゲート30を閉作動させ(ステップ12)、セメント計量値G≧セメント設定値Hとなり(ステップ13)、ミキサー3により混練作業が実行される(ステップ14)。
次に、混練作業が終了すると、ミキサー3は排出ルーチンを実行し(ステップ15)、次に、バッチプリントルーチンを実行する(ステップ16)。
そして、自動補正設定値をリセットする(ステップ17)。
また、ステップ13にて、セメント計量値G≧セメント設定値Hとならなかったときには、タッチパネル表示に「微計量」と表示し(ステップ19)、カットゲート30を開作動させる(ステップ20)。
所定条件の下でカットゲート30を閉作動させ(ステップ21)、セメント計量値G≧セメント設定値Hを対比し(ステップ22)、セメント計量値G≧セメント設定値Hとなると、カットゲート30を閉じて(ステップ23)、前記したステップ14となって前記した混練作業となる。
また、ステップ21にて、カットゲート30の閉接点が閉じているとき(ON)は、所定時間(60秒)経過後にタッチパネルに『カットゲート「開」異常』と表示し(ステップ26)、運転再開ボタンの操作を促す。
Claims (5)
- 所定形状のプラントフレーム2に、少なくとも、セメントサイロ5から駆動源7によりセメントの供給を受けるミキサー3を設け、ミキサー3は重量計測器10によりセメントサイロ5から駆動源7により供給搬送されたセメントの搬送量を計測しうる構成とし、ミキサー3に駆動源7により実際に供給搬送されるセメントの実測平均セメント搬送量と、予め設定された駆動源7の能力におけるミキサー3への供給搬送量となるセメント量である設定搬送セメント量とを対比して、この対比結果により設定搬送セメント量÷実測平均セメント搬送量から補正搬送割合Dを算出し、駆動源7の停止後のセメント搬送量の予測重量から設定される補正値Cと補正搬送割合Dとにより自動補正値Eを計算して、設定搬送セメント量に自動補正値Eを反映した演算セメント搬送量Mを演算し、前記重量計測器10により実際に計測された前記セメントの搬送量と前記演算セメント搬送量Mとに基づいて、セメントサイロ5からミキサー3へのセメント供給の停止させるタイミングを制御する構成としたバッチャープラント。
- 請求項1において、ミキサー3に実際に供給搬送されるセメントの搬送量を実測平均セメント搬送量Aとし、実測平均セメント搬送量Aは、重量計測器10によりミキサー3の重量を所定時間毎に計測してミキサー3内のセメント重量の変化値として求めるバッチャープラント。
- 請求項2において、実際にミキサーに供給される所定水量に対するセメント量をセメント設定値Hとして設定し、実測平均セメント搬送量Aと設定搬送セメント量Bとを対比して、設定搬送セメント量B÷実測平均セメント搬送量Aから補正搬送割合Dを算出し、駆動源7の停止時の搬送ホース8内の概略セメント残量から補正値Cを予測設定して、この補正値Cに補正搬送割合Dを乗じて自動補正値Eを演算し、重量計測器10により実際に計測されたセメント量をセメント計量値Gとし、演算セメント搬送量Mをセメント設定値H-自動補正値Eとすると、セメント計量値G≧セメント設定値H-自動補正値Eの成否により、セメントサイロ5からミキサー3へのセメント供給の停止させるタイミングを制御する構成としたバッチャープラント。
- 請求項1~請求項3の何れかにおいて、セメントサイロ5からミキサー3へのセメント供給の停止は、駆動源7の駆動停止により行う構成としたバッチャープラント。
- 請求項1~請求項3の何れかにおいて、プラントフレーム2にはセメントサイロ5から供給されるセメントの搬送を入切するカットゲート30を設け、セメントサイロ5からミキサー3へのセメント供給の停止は、カットゲート30の開閉制御により行う構成としたバッチャープラント。
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