JP7288771B2 - 制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、制御装置に関し、特に、制御装置のパラメータを調節する技術に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2008-234326(特許文献1)及び特開2018-124700(特許文献2)がある。特許文献1には、「目標値信号と制御対象の出力信号との差分信号を出力する減算器と、差分信号が入力されるPID制御器と、PID制御器の出力信号が入力される制御対象とから構成される制御システムにおけるPID制御器の制御パラメータを調整する方法であって、制御対象への入力信号及び出力信号を通過域が互いに異なる複数のフィルタを用いてそれぞれ処理することによりフィルタ毎に処理後入力信号及び処理後出力信号を取得し、これらの信号を用いてPID制御器の制御パラメータである比例ゲインp1、積分ゲインp2、微分ゲインp3を要素とするベクトルpを反証することにより、PID制御器の制御パラメータを調整する方法であって、差分信号から評価値z1を得るための第1の重み関数Vを定数とする」PID制御器の制御パラメータの調整方法が記載されている(要約参照)。
また、特許文献2には、「制御対象を計測したセンサのセンシング信号を処理し、前記制御対象の計測値を取得する計測値取得部と、前記制御対象の目標値、およびPIDパラメータを記憶する記憶部と、前記制御対象の計測値と前記制御対象の目標値との偏差、および前記PIDパラメータを用いて操作量を算出する操作量算出部と、前記操作量算出部が算出した操作量を出力する出力部と、前記制御対象の計測値の変動幅を検出する変動幅検出部と、前記変動幅検出部が検出した前記制御対象の計測値の変動幅に応じて前記PIDパラメータを更新する更新部と、を備え、前記更新部は、前記変動幅検出部が検出した前記制御対象の計測値の変動幅が、第1の幅よりも大きければ、前記記憶部に記憶している前記PIDパラメータを更新する第1の更新処理を行い、前記変動幅検出部が検出した前記制御対象の計測値の変動幅が、第2の幅よりも小さければ、前記記憶部に記憶している前記PIDパラメータを更新する第2の更新処理を行う、PID制御装置。」と記載されている(請求項1参照)。
特開2008-234326号公報 特開2018-124700号公報
しかしながら、前述した特許文献1は、PID制御器ゲイン値の調整処理を起動する条件を規定するものではない。また、前述した特許文献2は、PID制御器ゲイン値の調整をするにあたり、制御対象からの出力(計測値)の振動幅に基づいて更新しており、制御対象の出力(計測値)が振動しないシステムを対象とするものではない。
本願において開示される発明の代表的な一例を示せば以下の通りである。すなわち、PID制御器のゲイン値を調整する制御装置において、制御対象へ入力される入力情報が所定時間ΔTu内に所定量ΔU変化し、かつ、前記制御対象から出力される出力情報が所定時間ΔTy内に所定量ΔY変化し、かつ、制御目標が所定時間ΔTr内に所定量Δr変化したことに基づいて、前記PID制御器のゲイン値を調整するためにゲイン値の演算処理を許可するかを判定する許可部と、前記許可部による判定に従って、前記PID制御器のゲイン値を演算するゲイン値調整部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、高い精度でPID制御器ゲイン値を調整できる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明によって明らかにされる。
実施例1~7における制御装置の全体図である。 実施例1~7における制御装置のシステム構成図である。 実施例1における制御装置と制御対象を示す図である。 実施例1におけるPIDゲイン値調整処理許可部の処理を示す図である。 実施例1~4における所望の出力値演算部の処理を示す図である 実施例1~4におけるPID制御器ゲイン値調整部の処理を示す図である。 実施例2~3における制御装置と制御対象を示す図である。 実施例2におけるPIDゲイン値調整処理許可部の処理を示す図である。 実施例3におけるPIDゲイン値調整処理許可部の処理を示す図である。 実施例4における制御装置と制御対象を示す図である。 実施例4におけるPIDゲイン値調整処理許可部の処理を示す図である。 実施例5における制御装置と制御対象を示す図である。 実施例5におけるPIDゲイン値調整処理許可部の処理を示す図である。 実施例5における所望の出力値演算部の処理を示す図である。 実施例5におけるPID制御器ゲイン値調整部の処理を示す図である。 実施例6における制御装置と制御対象を示す図である。 実施例6におけるPIDゲイン値調整処理許可部の処理を示す図である。 実施例6における所望の出力値演算部の処理を示す図である。 実施例6におけるPID制御器ゲイン値調整部の処理を示す図である。 実施例7における制御装置と制御対象を示す図である。 実施例7におけるPIDゲイン値調整処理許可部の処理を示す図である。 実施例7における所望の出力値演算部の処理を示す図である。 実施例7におけるPID制御器ゲイン値調整部の処理を示す図である。
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
[実施例1]
本実施例においては、PID制御器のゲイン値を調整する制御装置において、制御対象へ入力される入力情報が所定時間ΔTu内に所定量ΔU変化し、かつ、前記制御対象から出力される出力情報が所定時間ΔTy内に所定量ΔY変化した場合、前記PID制御器のゲイン値を調整するためのゲイン値の演算処理(PID制御器のゲイン値を調整するための新たなゲイン値を演算する処理)を許可するかを判定する許可部と、前記許可部による判定に従って、前記PID制御器のゲイン値を演算するゲイン値調整部と、を少なくとも備える制御装置について示す。
また、前記制御装置は、前記制御対象の所望の出力値を演算する演算部を備え、前記ゲイン値調整部は、前記演算された所望の出力値(時系列信号など)と前記制御対象の出力値(時系列信号など)との差が小さくなるように、前記PID制御器のゲイン値を調整する。
また、前記制御対象への入力情報は、前記PID制御器の出力である。
また、前記制御対象からの出力情報は、前記PID制御器へのフィードバック信号である。
また、前記制御装置は、プラントを制御する装置である。
図1は、制御装置1の中心機能を示す全体図である。
制御装置1において、PIDゲイン値調整処理許可部3は、制御対象からの出力情報と制御対象への入力情報とに基づいて、PIDゲイン値を調整する調整処理を実行するか否かを判定する。調整処理を実行すると判定された場合、PID制御器ゲイン値調整部2は、PID制御器5のゲイン値を調整する。
図2は、制御装置1のシステム構成図である。
制御装置1は、ハードウェアとして、記憶装置11、CPU12、ROM13、RAM14、データバス15、入力回路16、入出力ポート17及び出力回路18を有する。入力回路16は、外部から入力された信号を処理する。外部から入力される信号は、例えば、制御装置1に設置又は接続されているセンサから出力されるセンサ出力信号などである。外部から入力される信号は、入力回路16を経て、入力信号となり入出力ポート17へ送られる。入出力ポート17に送られた各入力情報は、データバス15を経て、RAM14又は記憶装置11に格納される。ROM13及び記憶装置11の少なくとも一方は、後述する処理を実行するためのプログラムを格納しており、該プログラムはCPU12で実行される。その際、RAM14及び記憶装置11の少なくとも一方に格納された値を、適宜、使用して演算を行う。演算結果のうち外部へ送り出す情報(値)は、データバス15を経て入出力ポート17に送られ、出力信号として出力回路18に送られる。出力回路18は、出力信号を外部に出力する。外部へ出力される出力信号は、制御対象を所望の動きをさせるために制御対象に備わるアクチュエータへ送信されるアクチュエータ駆動信号などである。
なお、CPU12がプログラムを実行して行う処理の一部を、他の演算装置(例えば、FPGA(Field Programable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのハードウェア)で実行してもよい。
図3は、制御装置1と、制御装置1に制御されるプラント6とを示す図である。
PID制御器5は、プラント6の温度を制御するための操作量(例えば、蒸気温度を調節するための目標バルブ開度)を演算する。所望の出力値演算部4は、制御目標に基づいて、制御対象の出力(プラント6の温度)の所望のプロフィールを演算する。
以下、各処理の詳細を説明する。
<PIDゲイン値調整処理許可部(図4)>
PIDゲイン値調整処理許可部3は、制御対象からの出力情報と制御対象への入力情報とに基づいて、PIDゲイン値の調整処理を実行するか否かを判定する。具体的には、図4に示す処理を実行する。
・下記の条件a)が成立する場合、PIDゲイン値調整処理許可フラグf_op=1を出力する。一方、条件a)が成立しない場合、PIDゲイン値調整処理許可フラグf_op=0を出力する。
条件a)
目標バルブ開度Tg_TVOが、所定時間ΔTu内に所定量ΔU変化し、かつ、プラント温度Tdegが、所定時間ΔTy内に所定量ΔY変化した。
なお、ΔTu,ΔU,ΔTy,ΔYは、所望の応答性を参考に、予め決めておくとよい。また、ΔTu,ΔU,ΔTy,ΔYは、特定の値ではなく、範囲を示す値でもよい。
また、入力情報は、Tg_TVOではなく、実バルブ開度、又はバルブ開度に応じて変化する他の物理量(例えば燃料流量)でもよい。
また、出力情報は、制御へのフィードバック情報そのものではなく、制御量に関するセンサ出力でもよい。
<所望の出力値演算部(図5)>
所望の出力値演算部4は、制御目標に基づいて、制御対象の出力(例えばプラント6の温度)の所望のプロフィールを演算する。具体的には、図5に示すように、制御目標である目標プラント温度Tg_Tdegに対して、例えば伝達関数などを用いて、所望のプラント温度De_Tdegのプロフィールを演算する。制御目標は、例えばステップ信号、ランプ信号などがある。伝達関数は、予め決めておくとよいが、プラント6の動作状態に応じて特性を変化させてもよい。
<PID制御器ゲイン値調整部(図6)>
PID制御器ゲイン値調整部2は、PID制御器5のゲイン値を調整する。具体的には、図6に示すように、PIDゲイン値調整処理許可フラグf_opが1の場合、以下の処理を実行する。
例えば、プラント温度Tdegのプロフィールと所望のプラント温度De_Tdegのプロフィールとの差が最も小さくなるように、PID制御器5のゲイン値を決める。得られたPID制御器5のPゲイン値、Iゲイン値、Dゲイン値をそれぞれKp_new,Ki_new,Kd_newとする。f_op=0の場合、調整処理を実行せず現状のPIDゲイン値を維持する。
プラント温度Tdegのプロフィールと所望のプラント温度De_Tdegのプロフィールとの差を評価する評価関数は、例えば、J2=||Tdeg-De_Tdeg||であるL2ノルム、又は、J1=|Tdeg-De_Tdeg|であるL1ノルムなどがある。J1やJ2を最小化するPIDゲイン値は、例えば、IFT(Iterative Feedback Tuning)、FRIT(Fictitious Reference Iterative Tuning)などのデータ駆動制御で決定すればよく、PIDゲイン値の決定は、最適化問題に帰着する。最適化のための解法は、ニュートン法、ガウス=ニュートン法などの様々な方法があり、多くの参考文献があるので、ここでは詳述しない。
なお、本最適化処理は、オフライン、オンラインのどちらで実行してもよい。
本実施例によれば、PIDゲイン値調整処理許可部3が、制御対象への入力情報の所定時間における変化量と制御対象からの出力情報の所定時間における変化量に基づいて、PID制御器ゲイン値の調整処理を実行するか否かを判定する。また、制御対象への入力情報は、PID制御器5の出力であり、制御対象からの出力情報は、PID制御器5へのフィードバック信号である。また、PID制御器ゲイン値調整部2は、制御対象の所望の出力値を演算し、所望の出力値(時系列信号など)と制御対象の出力値(時系列信号など)との差が小さくなるように、PID制御器5のゲイン値を調整する。また、制御装置1は、プラント6を制御する装置である。
従って、PIDゲイン値の調整に用いる適切な条件であるか否かを制御対象への入力情報と制御対象からの出力情報のプロフィールによって判断するので、より広範な動作条件でPID制御器ゲイン値の調整処理が実行でき、調整に不適当な条件を排除できる。特に、前述したFRITにおいては、所望の出力値(時系列信号など)と制御対象の出力値(時系列信号など)のデータセットの数が一つであってもPIDゲイン値を調整できるので、調整に適切なデータセットを適切に選ぶことによって、高精度にPIDゲインを調整できる。その結果、高い精度でPID制御器ゲイン値の調整が実現でき、プラント6の経時変化などの特性変化にきめ細かく適応できるので、プラント6の運転効率や生産効率を向上できる。
[実施例2]
本実施例においては、PID制御器のゲイン値を調整する制御装置において、制御対象へ入力される入力情報が所定時間ΔTu内に所定量ΔU変化し、かつ、前記制御対象から出力される出力情報が所定時間ΔTy内に所定量ΔY変化した場合、前記PID制御器のゲイン値を調整するためのゲイン値の演算処理(PID制御器のゲイン値を調整するための新たなゲイン値を演算する処理)を許可するかを判定する許可部と、前記許可部による判定に従って、前記PID制御器のゲイン値を演算するゲイン値調整部と、を少なくとも備える制御装置について示す。
また、前記制御装置は、前記制御対象の所望の出力値を演算する演算部を備え、前記ゲイン値調整部は、前記演算された所望の出力値(時系列信号など)と前記制御対象の出力値(時系列信号など)との差が小さくなるように、前記PID制御器のゲイン値を調整する。
また、前記制御対象への入力情報は、前記PID制御器の出力である。
また、前記制御対象からの出力情報は、前記PID制御器へのフィードバック信号である。
また、前記制御装置は、プラントを制御する装置である。
特に、制御目標が変化した場合の当該制御目標が所定時間ΔTr内に変化した量Δrに基づいて、前記制御対象への入力情報及び前記制御対象からの出力情報の少なくとも一つが変化するように、前記ΔTu,ΔU,ΔTy,ΔYの少なくとも一つによって、ゲイン値の演算処理を許可するかを判定する条件を決定する。
図1は、実施例2の制御装置1の中心機能を示しており、実施例1と同じであるので、詳述しない。図2は、実施例2の制御装置1のシステム構成を示しており、実施例1と同じであるので、詳述しない。
図7は、制御装置1と、制御装置1に制御されるプラント6とを示す図である。
PIDゲイン値調整処理許可部3は、制御対象からの出力情報と制御対象への入力情報に加えて、制御目標に基づいて、PIDゲイン値の調整処理を実行するか否かを判定する。それ以外は、実施例1と同じであるので、詳述しない。
以下、各処理の詳細を説明する。
<PIDゲイン値調整処理許可部(図8)>
PIDゲイン値調整処理許可部3は、制御対象からの出力情報と制御対象への入力情報とに基づいて、PIDゲイン値の調整処理を実行するか否かを判定する。具体的には、図8に示す処理を実行する。
・制御対象への入力情報(Tg_TVO)又は制御対象からの出力情報(Tdeg)が変化するように、制御目標(Tg_Tdeg)が変化した場合の制御目標(Tg_Tdeg)が所定時間ΔTrに変化した量Δrに基づいて、下記の様に、ΔTu、ΔU、ΔTy、ΔYを求める。
ΔTu:ΔTr+k_Tu_1
ΔU:Δr+k_U_1
ΔTy:ΔTy+k_Ty_1
ΔY:Δr+k_Y_1
・下記の条件a)が成立する場合、PIDゲイン値調整処理許可フラグf_op=1を出力する。一方、条件a)が成立しない場合、PIDゲイン値調整処理許可フラグf_op=0を出力する。
条件a)
目標バルブ開度Tg_TVOが、所定時間ΔTu内に所定量ΔU変化し、かつ、プラント温度Tdegが、所定時間ΔTy内に所定量ΔY変化した。
なお、k_Tu_1,k_U_1,k_Ty_1,k_Y_1は、所望の応答性を参考に、予め決めておくとよい。また、ΔTu,ΔU,ΔTy,ΔYは、特定の値ではなく、範囲を示す値でもよい。
また、入力情報は、Tg_TVOではなく、実バルブ開度、又はバルブ開度に応じて変化する他の物理量(例えば燃料流量)でもよい。
また、出力情報は、制御へのフィードバック情報そのものではなく、制御量に関するセンサ出力でもよい。
<所望の出力値演算部(図5)>
所望の出力値演算部4は、制御目標に基づいて、制御対象の出力(例えばプラント6の温度)の所望のプロフィールを演算する。具体的には、図5に示す実施例1と同じであるので、詳述しない。
<PID制御器ゲイン値調整部(図6)>
PID制御器ゲイン値調整部2は、PID制御器5のゲイン値を調整する。具体的には、図6に示す実施例1と同じであるので、詳述しない。
本実施例によれば、PIDゲイン値調整処理許可部3が、制御対象への入力情報の所定時間における変化量と制御対象からの出力情報の所定時間における変化量と制御目標に基づいて、PID制御器ゲイン値の調整処理を実行するか否かを判定する。また、制御対象への入力情報は、PID制御器5の出力であり、制御対象からの出力情報は、PID制御器5へのフィードバック信号である。また、PID制御器ゲイン値調整部2は、制御対象の所望の出力値を演算し、所望の出力値(時系列信号など)と制御対象の出力値(時系列信号など)との差が小さくなるように、PID制御器5のゲイン値を調整する。また、制御装置1は、プラント6を制御する装置である。
特に、ΔTu,ΔU,ΔTy,ΔYは、制御目標が変化した場合の当該制御目標が所定時間ΔTr内に変化した量Δrに基づいて決める。
従って、PIDゲイン値の調整に用いる適切な条件であるか否かを制御対象への入力情報と制御対象からの出力情報のプロフィールと制御目標によって判断するので、より広範な動作条件でPID制御器ゲイン値の調整処理が行える一方で、調整に不適当な条件を排除できる。
特に、制御目標のプロフィールと制御目標に基づいて、制御対象への入力情報と制御対象からの出力情報のプロフィールの適切さを判断するので、因果関係を考慮した実現可能な適切なプロフィールの判断が可能となる。その結果、高い精度でPID制御器ゲイン値の調整が実現でき、プラント6の経時変化などの特性変化にきめ細かく適応できるので、プラント6の運転効率や生産効率を向上できる。
[実施例3]
本実施例においては、PID制御器のゲイン値を調整する制御装置において、制御対象へ入力される入力情報が所定時間ΔTu内に所定量ΔU変化し、かつ、前記制御対象から出力される出力情報が所定時間ΔTy内に所定量ΔY変化した場合、前記PID制御器のゲイン値を調整するためのゲイン値の演算処理(PID制御器のゲイン値を調整するための新たなゲイン値を演算する処理)を許可するかを判定する許可部と、前記許可部による判定に従って、前記PID制御器のゲイン値を演算するゲイン値調整部と、を少なくとも備える制御装置について示す。
また、前記制御装置は、前記制御対象の所望の出力値を演算する演算部を備え、前記ゲイン値調整部は、前記演算された所望の出力値(時系列信号など)と前記制御対象の出力値(時系列信号など)との差が小さくなるように、前記PID制御器のゲイン値を調整する。
また、前記制御対象への入力情報は、前記PID制御器の出力である。
また、前記制御対象からの出力情報は、前記PID制御器へのフィードバック信号である。
また、前記制御装置は、プラントを制御する装置である。
特に、前記ΔU,ΔYの少なくとも一つは、過去に、前記制御対象への入力情報及び/又は前記制御対象からの出力情報が変化するように、制御目標が変化した場合の前記制御対象への入力情報が所定時間内ΔTu0で変化した量ΔU0及び/又は前記制御対象からの出力情報が所定時間内ΔTy0で変化した量ΔY0に基づいて決める。
図1は、実施例3の制御装置1の中心機能を示しており、実施例1と同じであるので、詳述しない。図2は、実施例3の制御装置1のシステム構成を示しており、実施例1と同じであるので、詳述しない。図7は、実施例3の制御装置1と、制御装置1に制御されるプラント6とを示しており、実施例2と同じであるので、詳述しない。
以下、各処理の詳細を説明する。
<PIDゲイン値調整処理許可部(図9)>
PIDゲイン値調整処理許可部3は、制御対象からの出力情報と制御対象への入力情報とに基づいて、PIDゲイン値の調整処理を実行するか否かを判定する。具体的には、図9で示す処理を実行する。
・過去に、制御対象への入力情報(Tg_TVO)又は制御対象からの出力情報(Tdeg)が、変化するように制御目標(Tg_Tdeg)が変化した場合の制御対象への入力情報(Tg_TVO)が所定時間内ΔTu0で変化した量ΔU0と制御対象からの出力情報(Tdeg)が所定時間内ΔTy0で変化した量ΔY0とに基づいて、下記の様に、ΔTu,ΔU,ΔTy,ΔYを求める。
ΔTu:ΔTu0とする。
ΔU:ΔU0-k_U_2a以上かつΔU0+k_U_2b以下を満たす値とする。
ΔTy:ΔTy0とする。
ΔY:ΔY0-k_Y_2a以上かつΔY0+k_Y_2b以下を満たす値とする。
・下記の条件a)が成立する場合、PIDゲイン値調整処理許可フラグf_op=1を出力する。一方、条件a)が成立しない場合、PIDゲイン値調整処理許可フラグf_op=0を出力する。
条件a)
目標バルブ開度Tg_TVOが、所定時間ΔTu内に所定量ΔU変化し、かつ、プラント温度Tdegが、所定時間ΔTy内に所定量ΔY変化した。
なお、k_U_2a,k_U_2b,k_Y_2a,k_Y_2bは、所望の応答性を参考に、予め決めておくとよい。また、ΔTu,ΔU,ΔTy,ΔYは、特定の値ではなく、範囲を示す値でもよい。
また、入力情報は、Tg_TVOではなく、実バルブ開度、又はバルブ開度に応じて変化する他の物理量(例えば燃料流量)でもよい。
また、出力情報は、制御へのフィードバック情報そのものではなく、制御量に関するセンサ出力でもよい。
<所望の出力値演算部(図5)>
所望の出力値演算部4は、制御目標に基づいて、制御対象の出力(例えばプラント6の温度)の所望のプロフィールを演算する。具体的には、図5に示す実施例1と同じであるので、詳述しない。
<PID制御器ゲイン値調整部(図6)>
PID制御器ゲイン値調整部2は、PID制御器5のゲイン値を調整する。具体的には、図6に示す実施例1と同じであるので、詳述しない。
本実施例によれば、PIDゲイン値調整処理許可部3が、制御対象への入力情報の所定時間における変化量と制御対象からの出力情報の所定時間における変化量と制御目標に基づいて、PID制御器ゲイン値の調整処理を実行するか否かを判定する。また、制御対象への入力情報は、PID制御器5の出力であり、制御対象からの出力情報は、PID制御器5へのフィードバック信号である。また、PID制御器ゲイン値調整部2は、制御対象の所望の出力値を演算し、所望の出力値(時系列信号など)と制御対象の出力値(時系列信号など)との差が小さくなるように、PID制御器5のゲイン値を調整する。また、制御装置1は、プラント6を制御する装置である。
特に、前記ΔU,ΔYの少なくとも一つは、過去に、前記制御対象への入力情報及び/又は前記制御対象からの出力情報が変化するように、制御目標が変化した場合の前記制御対象への入力情報が所定時間内ΔTu0で変化した量ΔU0及び/又は前記制御対象からの出力情報が所定時間内ΔTy0で変化した量ΔY0に基づいて決める。
従って、PIDゲイン値の調整に用いる適切な条件であるか否かを制御対象への入力情報と制御対象からの出力情報のプロフィールと制御目標によって判断するので、より広範な動作条件でPID制御器ゲイン値の調整処理が行える一方で、調整に不適当な条件は排除できる。
特に、過去の制御対象への入力情報と制御対象からの出力情報のプロフィールと制御目標に基づいて、制御対象への入力情報と制御対象からの出力情報のプロフィールの適切さを判断するので、実績及び再現性を考慮した実現可能な適切なプロフィールの判断が可能となる。その結果、高い精度でPID制御器ゲイン値の調整が実現でき、プラント6の経時変化などの特性変化にきめ細かく適応できるので、プラント6の運転効率や生産効率を向上できる。
[実施例4]
本実施例においては、PID制御器のゲイン値を調整する制御装置において、制御対象へ入力される入力情報が所定時間ΔTu内に所定量ΔU変化し、かつ、前記制御対象から出力される出力情報が所定時間ΔTy内に所定量ΔY変化した場合、前記PID制御器のゲイン値を調整するためのゲイン値の演算処理(PID制御器のゲイン値を調整するための新たなゲイン値を演算する処理)を許可するかを判定する許可部と、前記許可部による判定に従って、前記PID制御器のゲイン値を演算するゲイン値調整部と、を少なくとも備える制御装置について示す。
また、前記制御装置は、前記制御対象の所望の出力値を演算する演算部を備え、前記ゲイン値調整部は、前記演算された所望の出力値(時系列信号など)と前記制御対象の出力値(時系列信号など)との差が小さくなるように、前記PID制御器のゲイン値を調整する。
また、前記制御対象への入力情報は、前記PID制御器の出力である。
また、前記制御対象からの出力情報は、前記PID制御器へのフィードバック信号である。
また、前記制御装置は、プラントを制御する装置である。
特に、前記ΔYは、前記制御対象への入力情報及び/又は前記制御対象からの出力情報が変化するように、制御目標が変化した場合の制御対象の所望の出力値演算部4の出力値が所定時間内ΔTydで変化した量ΔYdに基づいて決める。
図1は、実施例4の制御装置1の中心機能を示しており、実施例1と同じであるので、詳述しない。図2は、実施例4の制御装置1のシステム構成を示しており、実施例1と同じであるので、詳述しない。
図10は、制御装置1と、制御装置1に制御されるプラント6を示す図である。
PIDゲイン値調整処理許可部3は、制御対象からの出力情報と制御対象への入力情報と制御目標に加えて、所望の出力値演算部4の出力に基づいて、PIDゲイン値の調整処理を実行するか否かを判定する。それ以外は、実施例2と同じであるので、詳述しない。
以下、各処理の詳細を説明する。
<PIDゲイン値調整処理許可部(図11)>
PIDゲイン値調整処理許可部3は、制御対象からの出力情報と制御対象への入力情報とに基づいて、PIDゲイン値の調整処理を実行するか否かを判定する。具体的には、図11で示す処理を実行する。
・制御対象への入力情報(Tg_TVO)もしくは制御対象からの出力情報(Tdeg)が、変化するように制御目標(Tg_Tdeg)が変化した場合の所望の出力値演算部4の出力値が所定時間内ΔTydで変化した量ΔYdに基づいて、下記の様に、ΔTy, ΔYを求める。
ΔTy:ΔTydとする。
ΔY:ΔYd-k_Y_3a以上かつΔYd+k_Y_3b以下を満たす値とする。
また、制御目標(Tg_Tdeg)が所定時間ΔTrに変化した量Δrに基づいて、下記の様に、ΔTu,ΔUを求める。
ΔTu:ΔTrとする。
ΔU:Δr-k_U_3a以上かつΔr+k_U_3b以下を満たす値とする。
・下記の条件a)が成立する場合、PIDゲイン値調整処理許可フラグf_op=1を出力する。一方、条件a)が成立しない場合、f_op=0を出力する。
条件a)
目標バルブ開度Tg_TVOが、所定時間ΔTu内に所定量ΔU変化し、かつ、プラント温度Tdegが、所定時間ΔTy内に所定量ΔY変化した。
なお、k_U_3a,k_U_3b,k_Y_3a,k_Y_3bは、所望の応答性を参考に、予め決めておくとよい。また、ΔTu,ΔU,ΔTy,ΔYは、特定の値ではなく、範囲を示す値でもよい。
また、入力情報は、Tg_TVOではなく、実バルブ開度、又はバルブ開度に応じて変化する他の物理量(例えば燃料流量)でもよい。
また、出力情報は、制御へのフィードバック情報そのものではなく、制御量に関するセンサ出力でもよい。
<所望の出力値演算部(図5)>
本処理では、制御目標に基づいて、制御対象の出力(プラント6の温度)の所望のプロフィールを演算する。具体的には、図5に示す実施例1と同じであるので、詳述しない。
<PID制御器ゲイン値調整部(図6)>
PID制御器ゲイン値調整部2は、PID制御器5のゲイン値を調整する。具体的には、図6に示す実施例1と同じであるので、詳述しない。
本実施例によれば、PIDゲイン値調整処理許可部3が、制御対象への入力情報の所定時間における変化量と制御対象からの出力情報の所定時間における変化量と制御目標と所望の出力値演算部4の出力に基づいて、PID制御器ゲイン値の調整処理を実行するか否かを判定する。また、制御対象への入力情報は、PID制御器5の出力であり、制御対象からの出力情報は、PID制御器5へのフィードバック信号である。また、PID制御器ゲイン値調整部2は、所望の出力値演算部4と、前記所望の出力値(時系列信号など)と制御対象の出力値(時系列信号など)との差が小さくなるように、PID制御器5のゲイン値を調整する。また、制御装置1は、プラント6を制御する装置である。
特に、前記ΔYは、前記制御対象への入力情報及び/又は前記制御対象からの出力情報が変化するように、制御目標が変化した場合の制御対象の所望の出力値演算部4の出力値が所定時間内ΔTydで変化した量ΔYdに基づいて決める。
従って、PIDゲイン値の調整に用いる適切な条件であるか否かを制御対象への入力情報と制御対象からの出力情報のプロフィールと制御目標と所望の出力値演算部4の出力によって判断するので、より広範な動作条件でPID制御器ゲイン値の調整処理が行える一方で、調整に不適当な条件は排除できる。
特に、制御対象の所望の出力値演算部4の出力値のプロフィールに基づいて、制御対象からの出力情報のプロフィールの適切さを判断するので、実現したいプロフィールを考慮した適切なプロフィールの判断が可能となる。その結果、高い精度でPID制御器ゲイン値の調整が実現でき、プラント6の経時変化などの特性変化にきめ細かく適応できるので、プラント6の運転効率や生産効率を向上できる。
[実施例5]
本実施例においては、PID制御器のゲイン値を調整する制御装置において、制御対象へ入力される入力情報が所定時間ΔTu内に所定量ΔU変化し、かつ、前記制御対象から出力される出力情報が所定時間ΔTy内に所定量ΔY変化した場合、前記PID制御器のゲイン値を調整するためのゲイン値の演算処理(PID制御器のゲイン値を調整するための新たなゲイン値を演算する処理)を許可するかを判定する許可部と、前記許可部による判定に従って、前記PID制御器のゲイン値を演算するゲイン値調整部と、を少なくとも備える制御装置について示す。
また、前記制御装置は、前記制御対象の所望の出力値を演算する演算部を備え、前記ゲイン値調整部は、前記演算された所望の出力値(時系列信号など)と前記制御対象の出力値(時系列信号など)との差が小さくなるように、前記PID制御器のゲイン値を調整する。
また、前記制御対象への入力情報は、前記PID制御器の出力である。
また、前記制御対象からの出力情報は、前記PID制御器へのフィードバック信号である。
また、前記制御装置は、自動運転車を制御する装置である。
図1は、実施例5の制御装置1の中心機能を示しており、実施例1と同じであるので、詳述しない。図2は、実施例5の制御装置1のシステム構成を示しており、実施例1と同じであるので、詳述しない。
図12は、制御装置1と、制御装置1に制御される自動運転車7を示す図である。
PID制御器5は、自動運転車7の運動を制御するための操作量(例えば、目標速度、目標回転角速度など)を演算する。所望の出力値演算部4は、制御目標に基づいて、制御対象の出力(自動運転車7の速度、回転角速度など)の所望のプロフィールを演算する。
以下、各処理の詳細を説明する。
<PIDゲイン値調整処理許可部(図13)>
PIDゲイン値調整処理許可部3は、制御対象からの出力情報と制御対象への入力情報とに基づいて、PIDゲイン値の調整処理を実行するか否かを判定する。具体的には、図13に示す処理を実行する。
・下記の条件a)が成立する場合、PIDゲイン値調整処理許可フラグf_op=1を出力する。一方、条件a)が成立しない場合、PIDゲイン値調整処理許可フラグf_op=0を出力する。
条件a)
目標スロットル開度Tg_TVOが、所定時間ΔTu内に所定量ΔU変化し、かつ、速度VSPが、所定時間ΔTy内に所定量ΔY変化した。
なお、ΔTu,ΔU,ΔTy,ΔYは、所望の応答性を参考に、予め決めておくとよい。また、ΔTu,ΔU,ΔTy,ΔYは、特定の値ではなく、範囲を示す値でもよい。
また、入力情報は、Tg_TVOではなく、目標スロットル開度、又は目標スロットル開度に応じて変化する他の物理量(例えばエンジン吸入空気流量、燃料噴射量)でもよい。
また、出力情報は、制御へのフィードバック情報そのものではなく、制御量に関するセンサ出力でもよい。
<所望の出力値演算部(図14)>
所望の出力値演算部4は、制御目標に基づいて、制御対象の出力(例えば自動運転車7の速度)の所望のプロフィールを演算する。具体的には、図14に示すように、制御目標である目標速度Tg_VSPに対して、例えば伝達関数などを用いて、所望の速度De_VSPのプロフィールを演算する。制御目標は、例えばステップ信号、ランプ信号などがある。伝達関数は、予め決めておくとよいが、自動運転車7の動作状態に応じて特性を変化させてもよい。
<PID制御器ゲイン値調整部(図15)>
PID制御器ゲイン値調整部2は、PID制御器5のゲイン値を調整する。具体的には、図15に示すように、PIDゲイン値調整処理許可フラグf_opが1の場合、以下の処理を実行する。
速度VSPのプロフィールと所望の速度De_VSPのプロフィールとの差が最も小さくなるように、PID制御器5のゲイン値を決める。得られたPID制御器5のPゲイン値、Iゲイン値、Dゲイン値をそれぞれKp_new,Ki_new,Kd_newとする。f_op=0の場合、調整処理を実行せず現状のPIDゲイン値を維持する。
速度VSPのプロフィールと所望の速度De_VSPのプロフィールとの差を評価する評価関数としては、例えば、J2=||VSP-De_VSP||であるL2ノルム、又は、J1=|VSP-De_VSP|であるL1ノルムなどがある。J1やJ2を最小化するPIDゲイン値は、例えば、IFT(Iterative Feedback Tuning)、FRIT(Fictitious Reference Iterative Tuning)などのデータ駆動制御で決定すればよく、PIDゲイン値の決定は、最適化問題に帰着する。最適化のための解法は、ニュートン法、ガウス=ニュートン法などの様々な方法があり、多くの参考文献があるので、ここでは詳述しない。
なお、本最適化処理は、オフライン、オンラインのどちらで実行してもよい。
本実施例によれば、PIDゲイン値調整処理許可部3が、制御対象への入力情報の所定時間における変化量と制御対象からの出力情報の所定時間における変化量に基づいて、PID制御器ゲイン値の調整処理を実行するか否かを判定する。また、制御対象への入力情報は、PID制御器5の出力であり、制御対象からの出力情報は、PID制御器5へのフィードバック信号である。また、PID制御器ゲイン値調整部2は、制御対象の所望の出力値を演算し、所望の出力値(時系列信号など)と制御対象の出力値(時系列信号など)との差が小さくなるように、PID制御器5のゲイン値を調整する。また、制御装置1は、自動運転車7を制御する装置である。
従って、PIDゲイン値の調整に用いる適切な条件であるか否かを制御対象への入力情報と制御対象からの出力情報のプロフィールによって判断するので、より広範な動作条件でPID制御器ゲイン値の調整処理が実行でき、調整に不適当な条件を排除できる。その結果、高い精度でPID制御器ゲイン値の調整が実現でき、自動運転車7の経時変化、量産ばらつきなどの特性変化にきめ細かく適応できるので、自動運転車7の運転性や燃費効率/安全性などを向上できる。
[実施例6]
本実施例においては、PID制御器のゲイン値を調整する制御装置において、制御対象へ入力される入力情報が所定時間ΔTu内に所定量ΔU変化し、かつ、前記制御対象から出力される出力情報が所定時間ΔTy内に所定量ΔY変化した場合、前記PID制御器のゲイン値を調整するためのゲイン値の演算処理(PID制御器のゲイン値を調整するための新たなゲイン値を演算する処理)を許可するかを判定する許可部と、前記許可部による判定に従って、前記PID制御器のゲイン値を演算するゲイン値調整部と、を少なくとも備える制御装置について示す。
また、前記制御装置は、前記制御対象の所望の出力値を演算する演算部を備え、前記ゲイン値調整部は、前記演算された所望の出力値(時系列信号など)と前記制御対象の出力値(時系列信号など)との差が小さくなるように、前記PID制御器のゲイン値を調整する。
また、前記制御対象への入力情報は、前記PID制御器の出力である。
また、前記制御対象からの出力情報は、前記PID制御器へのフィードバック信号である。
特に、前記制御装置は、ロボットを制御する装置である。
図1は、実施例6の制御装置1の中心機能を示しており、実施例1と同じであるので、詳述しない。図2は、実施例6の制御装置1のシステム構成を示しており、実施例1と同じであるので、詳述しない。
図16は、制御装置1と、制御装置1に制御されるロボット8を示す図である。
PID制御器5は、ロボット8の運動を制御するための操作量(例えば、角度、速度、トルク)を演算する。所望の出力値演算部4は、制御目標に基づいて、制御対象の出力(ロボット8のアーム位置など)の所望のプロフィールを演算する。
以下、各処理の詳細を説明する。
<PIDゲイン値調整処理許可部(図17)>
PIDゲイン値調整処理許可部3は、制御対象からの出力情報と制御対象への入力情報とに基づいて、PIDゲイン値の調整処理を実行するか否かを判定する。具体的には、図17に示す処理を実行する。
・下記の条件a)が成立する場合、PIDゲイン値調整処理許可フラグf_op=1を出力する。一方、条件a)が成立しない場合、PIDゲイン値調整処理許可フラグf_op=0を出力する。
条件a)
目標角度Tg_Angが、所定時間ΔTu内に所定量ΔU変化し、かつ、位置POSが、所定時間ΔTy内に所定量ΔY変化した。
なお、ΔTu,ΔU,ΔTy,ΔYは、所望の応答性を参考に、予め決めておくとよい。また、ΔTu,ΔU,ΔTy,ΔYは、特定の値ではなく、範囲を示す値でもよい。
また、入力情報は、Tg_Angではなく、実角度、又は実角度に応じて変化する他の物理量でもよい。
また、出力情報は、制御へのフィードバック情報そのものではなく、制御量に関するセンサ出力でもよい。
<所望の出力値演算部(図18)>
所望の出力値演算部4は、制御目標に基づいて、制御対象の出力(ロボット8の位置)の所望のプロフィールを演算する。具体的には、図18に示すように、制御目標である目標位置Tg_POSに対して、例えば伝達関数などを用いて、所望の位置De_POSのプロフィールを演算する。制御目標は、例えばステップ信号、ランプ信号などがある。伝達関数は、予め決めておくとよいが、ロボット8の動作状態に応じて特性を変化させてもよい。
<PID制御器ゲイン値調整部(図19)>
PID制御器ゲイン値調整部2は、PID制御器5のゲイン値を調整する。具体的には、図19に示すように、PIDゲイン値調整処理許可フラグf_opが1の場合、以下の処理を実行する。
位置POSのプロフィールと所望の位置De_POSのプロフィールとの差が最も小さくなるように、PID制御器5のゲイン値を決める。得られたPID制御器5のPゲイン値、Iゲイン値、Dゲイン値をそれぞれKp_new,Ki_new,Kd_newとする。f_op=0の場合、調整処理を実行せず現状のPIDゲイン値を維持する。
位置POSのプロフィールと所望の位置De_POSのプロフィールとの差を評価する評価関数としては、例えば、J2=||POS-De_POS||であるL2ノルム、又は、J1=|POS-De_POS|であるL1ノルムなどがある。J1やJ2を最小化するPIDゲイン値は、例えば、IFT(Iterative Feedback Tuning)、FRIT(Fictitious Reference Iterative Tuning)などのデータ駆動制御で決定すればよく、PIDゲイン値の決定は、最適化問題に帰着する。最適化のための解法は、ニュートン法、ガウス=ニュートン法などの様々な方法があり、多くの参考文献があるので、ここでは詳述しない。
なお、本最適化処理は、オフライン、オンラインのどちらで実行してもよい。
本実施例によれば、PIDゲイン値調整処理許可部3が、制御対象への入力情報の所定時間における変化量と制御対象からの出力情報の所定時間における変化量に基づいて、PID制御器ゲイン値の調整処理を実行するか否かを判定する。また、制御対象への入力情報は、PID制御器5の出力であり、制御対象からの出力情報は、PID制御器5へのフィードバック信号である。また、PID制御器ゲイン値調整部2は、制御対象の所望の出力値を演算し、所望の出力値(時系列信号など)と制御対象の出力値(時系列信号など)との差が小さくなるように、PID制御器5のゲイン値を調整する。また、制御装置1は、ロボット8を制御する装置である。
従って、PIDゲイン値の調整に用いる適切な条件であるか否かを制御対象への入力情報と制御対象からの出力情報のプロフィールによって判断するので、より広範な動作条件でPID制御器ゲイン値の調整処理が実行でき、調整に不適当な条件は排除できる。その結果、高い精度でPID制御器ゲイン値の調整が実現でき、ロボット8の経時変化、量産ばらつきなどの特性変化にきめ細かく適応できるので、ロボット8による作業効率や安全性などを向上できる。
[実施例7]
本実施例においては、PID制御器のゲイン値を調整する制御装置において、制御対象へ入力される入力情報が所定時間ΔTu内に所定量ΔU変化し、かつ、前記制御対象から出力される出力情報が所定時間ΔTy内に所定量ΔY変化した場合、前記PID制御器のゲイン値を調整するためのゲイン値の演算処理(PID制御器のゲイン値を調整するための新たなゲイン値を演算する処理)を許可するかを判定する許可部と、前記許可部による判定に従って、前記PID制御器のゲイン値を演算するゲイン値調整部と、を少なくとも備える制御装置について示す。
また、前記制御装置は、前記制御対象の所望の出力値を演算する演算部を備え、前記ゲイン値調整部は、前記演算された所望の出力値(時系列信号など)と前記制御対象の出力値(時系列信号など)との差が小さくなるように、前記PID制御器のゲイン値を調整する。
また、前記制御対象への入力情報は、前記PID制御器の出力である。
また、前記制御対象からの出力情報は、前記PID制御器へのフィードバック信号である。
また、前記制御装置は、ドローンなど飛行体を制御する装置である。
図1は、実施例7の制御装置1の中心機能を示しており、実施例1と同じであるので、詳述しない。図2は、実施例7の制御装置1のシステム構成を示しており、実施例1と同じであるので、詳述しない。
図20は、制御装置1と、制御装置1に制御されるドローン9を示す図である。
PID制御器5は、ドローン9の運動を制御するための操作量(例えば、各ロータの回転速度)を演算する。所望の出力値演算部4は、制御目標に基づいて、制御対象の出力(ドローン9の飛行速度など)の所望のプロフィールを演算する。
以下、各処理の詳細を説明する。
<PIDゲイン値調整処理許可部(図21)>
PIDゲイン値調整処理許可部3は、制御対象からの出力情報と制御対象への入力情報とに基づいて、PIDゲイン値の調整処理を実行するか否かを判定する。具体的には、図21に示す処理を実行する。
・下記の条件a)が成立する場合、PIDゲイン値調整処理許可フラグf_op=1を出力する。一方、条件a)が成立しない場合、PIDゲイン値調整処理許可フラグf_op=0を出力する。
条件a)
目標ローター回転速度Tg_Neが、所定時間ΔTu内に所定量ΔU変化し、かつ、飛行速度FSPが、所定時間ΔTy内に所定量ΔY変化した。
なお、ΔTu,ΔU,ΔTy,ΔYは、所望の応答性を参考に、予め決めておくとよい。また、ΔTu,ΔU,ΔTy,ΔYは、特定の値ではなく、範囲を示す値でもよい。
また、入力情報は、Tg_Neではなく、実回転速度、又は実回転速度に応じて変化する他の物理量でもよい。
また、出力情報は、制御へのフィードバック情報そのものではなく、制御量に関するセンサ出力でもよい。
<所望の出力値演算部(図22)>
所望の出力値演算部4は、制御目標に基づいて、制御対象の出力(ドローン9の飛行速度)の所望のプロフィールを演算する。具体的には、図22に示すように、制御目標である目標飛行速度Tg_FSPに対して、例えば伝達関数などを用いて、所望の飛行速度De_FSPのプロフィールを演算する。制御目標は、例えばステップ信号、ランプ信号などがある。伝達関数は、予め決めておくとよいが、ドローン9の動作状態に応じて特性を変化させてもよい。
<PID制御器ゲイン値調整部(図23)>
PID制御器ゲイン値調整部2は、PID制御器5のゲイン値を調整する。具体的には、図23に示すように、PIDゲイン値調整処理許可フラグf_opが1の場合、以下の処理を実行する。
飛行速度FSPのプロフィールと所望の飛行速度De_FSPのプロフィールとの差が最も小さくなるように、PID制御器5のゲイン値を決める。得られたPID制御器5のPゲイン値、Iゲイン値、Dゲイン値をそれぞれKp_new,Ki_new,Kd_newとする。f_op=0の場合、調整処理を実行せず現状のPIDゲイン値を維持する。
飛行速度FSPのプロフィールと所望の飛行速度De_FSPのプロフィールとの差を評価する評価関数としては、例えば、J2=||FSP-De_FSP||であるL2ノルム、又は、J1=|FSP-De_FSP|であるL1ノルムなどがある。J1やJ2を最小化するPIDゲイン値は、例えば、IFT(Iterative Feedback Tuning)、FRIT(Fictitious Reference Iterative Tuning)などのデータ駆動制御で決定すればよく、PIDゲイン値の決定は、最適化問題に帰着する。最適化のための解法は、ニュートン法、ガウス=ニュートン法などの様々な方法があり、多くの参考文献があるので、ここでは詳述しない。
なお、本最適化処理は、オフライン、オンラインのどちらで実行してもよい。
本実施例によれば、PIDゲイン値調整処理許可部3が、制御対象への入力情報の所定時間における変化量と制御対象からの出力情報の所定時間における変化量に基づいて、PID制御器ゲイン値の調整処理を実行するか否かを判定する。また、制御対象への入力情報は、PID制御器5の出力であり、制御対象からの出力情報は、PID制御器5へのフィードバック信号である。また、PID制御器ゲイン値調整部2は、制御対象の所望の出力値を演算し、所望の出力値(時系列信号など)と制御対象の出力値(時系列信号など)との差が小さくなるように、PID制御器5のゲイン値を調整する。また、制御装置1は、ドローン9を制御する装置である。
従って、PIDゲイン値の調整に用いる適切な条件であるか否かを制御対象への入力情報と制御対象からの出力情報のプロフィールによって判断するので、より広範な動作条件でPID制御器ゲイン値の調整処理が実行でき、調整に不適当な条件は排除できる。その結果、高い精度でPID制御器ゲイン値の調整が実現でき、ドローン9の経時変化、量産ばらつきなどの特性変化にきめ細かく適応できるので、ドローン9による飛行精度や飛行安全性などを向上できる。
以上に説明したように、本発明の実施例によると、PID制御器5のゲイン値を調整する制御装置1において、制御対象へ入力される入力情報が所定時間ΔTu内に所定量ΔU変化し、かつ、前記制御対象から出力される出力情報が所定時間ΔTy内に所定量ΔY変化した場合、PID制御器5のゲイン値を調整するためにゲイン値の演算処理を許可するかを判定するPIDゲイン値調整処理許可部3と、PIDゲイン値調整処理許可部3による判定に従って、PID制御器5のゲイン値を演算するPID制御器ゲイン値調整部2と、を備えるので、より広範な動作条件でPID制御器5のゲイン値を調整でき、かつ調整に不適当な条件は排除できるので、高い精度でPID制御器5のゲイン値を調整できる。
また、前記制御対象の所望の出力値を演算する所望の出力値演算部4を備え、PID制御器ゲイン値調整部2は、前記演算された所望の出力値と前記制御対象の出力値との差が小さくなるように、PID制御器5のゲイン値を演算するので、制御対象を所望の条件で運転できる。
また、前記制御対象への入力情報は、PID制御器5の出力信号、アクチュエータ駆動信号及びセンサ出力信号の少なくとも一つとしたので、制御対象への入力が実現可能な範囲を考慮して、PID制御器5のゲイン値を調整でき、調整に不適当な条件を排除できる。
また、前記制御対象からの出力情報は、センサ出力信号及び前記PID制御器へのフィードバック信号の少なくとも一つとしたので、制御対象の状態が実現可能な範囲を考慮して、PID制御器5のゲイン値を調整でき、調整に不適当な条件を排除できる。
また、PIDゲイン値調整処理許可部3は、ΔTu、ΔU、ΔTy、ΔY、及び制御目標が所定時間ΔTr内に変化した量Δrに基づいて、ゲイン値の演算処理を許可するかを判定するので、ノイズによる各信号の出力変動の影響を抑制して、PID制御器5のゲイン値を調整できる。
また、PIDゲイン値調整処理許可部3は、過去に前記制御対象への入力情報及び前記制御対象からの出力情報の少なくとも一方が変化するように制御目標が変化した場合の前記制御対象への入力情報が所定時間内ΔTu0で変化した量ΔU0及び前記制御対象からの出力情報が所定時間内ΔTy0で変化した量ΔY0の少なくとも一方に基づいて、ΔU、ΔYの少なくとも一つを決定するので、過去に制御対象が正常に運転された動作条件でPID制御器5のゲイン値を調整できるので、高い精度でPID制御器5のゲイン値を調整できる。
また、PIDゲイン値調整処理許可部3は、前記制御対象への入力情報及び前記制御対象からの出力情報の少なくとも一方が変化するように制御目標が変化した場合の所望の出力値演算部4の出力値が所定時間内ΔTydで変化した量ΔYdに基づいて、ΔYを決定するので、制御対象への出力が実現可能な範囲を考慮して、PID制御器5のゲイン値を調整でき、調整に不適当な条件を排除できる。
また、PID制御器ゲイン値調整部2は、IFT又はFRITを用いて構成されるので、公知の方法を用いてPID制御器5のゲイン値を調整でき、演算処理を簡易にできる。
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、添付した特許請求の範囲の趣旨内における様々な変形例及び同等の構成が含まれる。例えば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに本発明は限定されない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えてもよい。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えてもよい。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をしてもよい。
また、前述した各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等により、ハードウェアで実現してもよく、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し実行することにより、ソフトウェアで実現してもよい。
各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に格納することができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、実装上必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてよい。
1 制御装置
2 PID制御器ゲイン値調整部
3 PIDゲイン値調整処理許可部
4 所望の出力値演算部
5 PID制御器
6 発電プラント
7 自動運転車
8 ロボット
9 ドローン
11 制御装置の記憶装置
12 制御装置のCPU
13 制御装置のROM
14 制御装置のRAM
15 制御装置のデータバス
16 制御装置の入力回路
17 制御装置の入出力ポート
18 制御装置の出力回路

Claims (8)

  1. PID制御器のゲイン値を調整する制御装置において、
    制御対象へ入力される入力情報が所定時間ΔTu内に所定量ΔU変化し、かつ、前記制御対象から出力される出力情報が所定時間ΔTy内に所定量ΔY変化し、かつ、制御目標が所定時間ΔTr内に所定量Δr変化したことに基づいて、前記PID制御器のゲイン値を調整するためにゲイン値の演算処理を許可するかを判定する許可部と、
    前記許可部による判定に従って、前記PID制御器のゲイン値を演算するゲイン値調整部と、を備えることを特徴とする制御装置。
  2. PID制御器のゲイン値を調整する制御装置において、
    制御対象へ入力される入力情報が所定時間ΔTu内に所定量ΔU変化し、かつ、前記制御対象から出力される出力情報が所定時間ΔTy内に所定量ΔY変化した場合、前記PID制御器のゲイン値を調整するためにゲイン値の演算処理を許可するかを判定する許可部と、
    前記許可部による判定に従って、前記PID制御器のゲイン値を演算するゲイン値調整部と、を備え
    前記許可部は、過去に前記制御対象への入力情報及び前記制御対象からの出力情報の少なくとも一方が変化するように制御目標が変化した場合の前記制御対象への入力情報が所定時間内ΔTu0で変化した量ΔU0及び前記制御対象からの出力情報が所定時間内ΔTy0で変化した量ΔY0の少なくとも一方に基づいて、ΔU、ΔYの少なくとも一つを決定することを特徴とする制御装置。
  3. PID制御器のゲイン値を調整する制御装置において、
    制御対象へ入力される入力情報が所定時間ΔTu内に所定量ΔU変化し、かつ、前記制御対象から出力される出力情報が所定時間ΔTy内に所定量ΔY変化した場合、前記PID制御器のゲイン値を調整するためにゲイン値の演算処理を許可するかを判定する許可部と、
    前記許可部による判定に従って、前記PID制御器のゲイン値を演算するゲイン値調整部と、
    前記制御対象の所望の出力値を演算する演算部と、を備え
    前記許可部は、前記制御対象への入力情報及び前記制御対象からの出力情報の少なくとも一方が変化するように制御目標が変化した場合の前記演算部の出力値が所定時間内ΔTydで変化した量ΔYdに基づいて、ΔYを決定し、
    前記ゲイン値調整部は、前記演算された所望の出力値と前記制御対象の出力値との差が小さくなるように、前記PID制御器のゲイン値を演算することを特徴とする制御装置。
  4. 請求項1又は2に記載の制御装置において、
    前記制御対象の所望の出力値を演算する演算部を備え、
    前記ゲイン値調整部は、前記演算された所望の出力値と前記制御対象の出力値との差が小さくなるように、前記PID制御器のゲイン値を演算することを特徴とする制御装置。
  5. 請求項1から3のいずれか一つに記載の制御装置において、
    前記制御対象への入力情報は、前記PID制御器の出力信号、アクチュエータ駆動信号及びセンサ出力信号の少なくとも一つであることを特徴とする制御装置。
  6. 請求項1から3のいずれか一つに記載の制御装置において、
    前記制御対象からの出力情報は、センサ出力信号及び前記PID制御器へのフィードバック信号の少なくとも一つであることを特徴とする制御装置。
  7. 請求項1から3のいずれか一つに記載の制御装置において、
    前記ゲイン値調整部は、IFT又はFRITを用いて構成されることを特徴とする制御装置。
  8. 請求項1から3のいずれか一つに記載の制御装置において、
    少なくとも、プラントの温度を制御する装置、自動運転車を制御する装置、ロボットを制御する装置、及び飛行体を制御する装置のいずれかであることを特徴とする制御装置。
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