JP7288653B2 - 切削工具 - Google Patents
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- JP7288653B2 JP7288653B2 JP2019027771A JP2019027771A JP7288653B2 JP 7288653 B2 JP7288653 B2 JP 7288653B2 JP 2019027771 A JP2019027771 A JP 2019027771A JP 2019027771 A JP2019027771 A JP 2019027771A JP 7288653 B2 JP7288653 B2 JP 7288653B2
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Description
当該先行考案1に係るブレード91を1枚(即ち片側)のみ備えた構成とした場合には、単独のブレード91が回転する主軸を基準として回転するため、切削に伴う当該ブレード91に対する負荷により、主軸が偏心し易くなる。このため精度が十分に確保されがたい欠点がある。
また主軸の偏心に伴い、ブレード91、主軸に過剰な負荷がかかることで耐久性にも欠けることとなる。
ここで、切削終了後にブレード91を表側へ取り出す際には、ブレード91が貫通穴に引っ掛からないように、横向きに配置されたブレード91を縦向きに変更する必要がある。しかし、同文献にも記載されているように、裏面側に手が入らないような場合にはブレード91を取り出すことができず使用できない欠点がある。
このため、ブレード91の向きを変更する機能を付与するために、スリーブ92の機構を備えることで、構成の複雑化とブレード91の形状の著しい制限を受ける。
このため、下方に配置した貫通穴へブレード部を挿入する際等において、ブレードの向きを変更するために手指等でブレードに触れる必要もなく、安全性を高めることができる。
また、切削が終了すると、常に重量が相対的に大きい第1ブレード領域部が再び下方へ位置し、そのままブレード部を貫通穴から引き上げることが可能となる。
本実施例においては、ブレード部3におけるブレード本体部30に形成した軸穴部31の内径寸法に対して前記ブレード用軸部22の外径寸法はその7割程度の長さとしている。
第1ブレード領域部30aにおけるブレード本体部30には、錘取付穴36が貫通形成してあり、当該錘取付穴36に錘部34を嵌合し、併せて接着剤を用いることで固着している。
錘部34が第1ブレード領域部30aの重量を第2ブレード領域部30bよりも大とするために、錘部34の構成材料はブレード本体部の構成材料(本実施例においては上記したように鉄)よりも比重の大きい(密度の高い)ものを用いている。本実施例の錘部34においては、タングステンを用いるものとしている。
本実施例においては、上記重量バランスを調節する手段(錘部34、貫穴部33)を除き、第1ブレード領域部30aと第2ブレード領域部30bは前記中心軸2bを基準として回転対称に構成されている。
尚、本実施例においては、第1ブレード領域30aの先端部がブレード保持部2aの下端から少し突出した状態となっている。
例えば、第1ブレード領域部30aには錘部34や錘取付穴36を設けることなく第2ブレード領域部30bに貫穴部33のみを設けるものでもよい。また、第1ブレード領域部30aに錘部34を設け、第2ブレード領域部30bには貫穴部33を設けないものとしてもよい。
また、錘部がブレード本体部からはみ出すことを許容する場合には、上記のように比重に差を設けることは必ずしも要するものではなく、結果として第1ブレード領域部30aが第2ブレード領域部30bよりも重くなればよい。
例えば、錘取付穴36を雌螺子穴としてこれに雄螺子を錘部34として螺合するものであってもよいし、リベットを錘部34として錘取付穴36に加締めるものであってもよい。
更に、裏面側を切削加工するための刃部35自体は前記回転対称であることを保持しつつ第1ブレード領域部30aと第2ブレード領域部30bの形状を相違させることで重量を相違するものとしてもよい。
即ち、総じていえば、刃部32、32自体は前記回転対称であることを保持し、且つ、第1ブレード領域部30aと第2ブレード領域部30bの重量を相違するものとするものであればよい。
2 本体部
2a ブレード保持部
2b 中心軸
2c 保持空間部
20 保持溝部
21 支持脚部
22 ブレード用軸部
23 閉塞部
3 ブレード部(刃体部)
30 ブレード本体部
30a 第1ブレード領域部
30b 第2ブレード領域部
31 軸穴部
32 刃部
33 貫穴部
34 錘部
35 刃部
36 錘取付穴
9 切削工具(従来)
90 本体部(従来)
91 ブレード(従来)
92 スリーブ(従来)
93 切欠(従来)
94 当て(従来)
d 保持空間部の高さ寸法(保持溝部の深さ寸法)
m ブレード部の長幅寸法
n ブレード用軸部の上端位置からブレード保持部の下端までの寸法
p ブレード用軸部の上端位置からブレード部の下端までの寸法
t ブレード部の厚み寸法
w 溝幅
K 貫通穴
L 短幅方向仮想線
M 面取り
S 切削対象物
Z ザグリ
Claims (3)
- 柱状若しくは筒状の本体部(2)と、該本体部と一体若しくは別体として前記本体部の下端側に設けられるブレード保持部(2a)と、該ブレード保持部で保持される一つのブレード部(3)とを備え、
前記ブレード保持部(2a)は、前記ブレード部(3)の厚み寸法よりも広幅となる保持空間部(2c)と、該保持空間部(2c)の形成により対向する支持脚部(21、21)と、該支持脚部間に架設されるブレード用軸部(22)を備え、
前記ブレード部(3)は、前記ブレード用軸部(22)を通す軸穴部(31)を備え、且つ、当該ブレード部(3)の長幅方向を水平方向とした状態で、前記本体部の中心軸(2b)を基準として相互に回転対称位置となる左右の刃部(32、32)が配置される切削工具において、
前記ブレード部(3)の軸穴部(31)の中心を通り当該ブレード部(3)の短幅方向となる仮想線Lを基準として、前記ブレード部(3)の左右の刃部のうち一方の刃部を有する片側を第1ブレード領域部(30a)、他方の刃部を有する片側を第2ブレード領域部(30b)とし、
前記第2ブレード領域部(30b)は、切欠部又は貫穴部(33)を有し、
前記第1ブレード領域部(30a)の重量が、第2ブレード領域部(30b)の重量よりも大きいものとし、
前記本体部(2)を垂直に配置すると、当該本体部(2)が回転していない状態では第1ブレード領域部(30a)が下方に位置し、回転状態では遠心力によって第1ブレード領域部(30a)及び第2ブレード領域部(30b)が水平に配置されることを特徴とする切削工具。 - 柱状若しくは筒状の本体部(2)と、該本体部と一体若しくは別体として前記本体部の下端側に設けられるブレード保持部(2a)と、該ブレード保持部で保持される一つのブレード部(3)とを備え、
前記ブレード保持部(2a)は、前記ブレード部(3)の厚み寸法よりも広幅となる保持空間部(2c)と、該保持空間部(2c)の形成により対向する支持脚部(21、21)と、該支持脚部間に架設されるブレード用軸部(22)を備え、
前記ブレード部(3)は、前記ブレード用軸部(22)を通す軸穴部(31)を備え、且つ、当該ブレード部(3)の長幅方向を水平方向とした状態で、前記本体部の中心軸(2b)を基準として相互に回転対称位置となる左右の刃部(32、32)が配置される切削工具において、
前記ブレード部(3)の軸穴部(31)の中心を通り当該ブレード部(3)の短幅方向となる仮想線Lを基準として、前記ブレード部(3)の左右の刃部のうち一方の刃部を有する片側を第1ブレード領域部(30a)、他方の刃部を有する片側を第2ブレード領域部(30b)とし、
前記第1ブレード領域部(30a)は、錘部(34)を備え、
前記第1ブレード領域部(30a)の重量が、第2ブレード領域部(30b)の重量よりも大きいものとし、
前記本体部(2)を垂直に配置すると、当該本体部(2)が回転していない状態では第1ブレード領域部(30a)が下方に位置し、回転状態では遠心力によって第1ブレード領域部(30a)及び第2ブレード領域部(30b)が水平に配置されることを特徴とする切削工具。 - 前記第1ブレード領域部(30a)は、錘部(34)を備えることを特徴とする請求項1に記載の切削工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019027771A JP7288653B2 (ja) | 2019-02-19 | 2019-02-19 | 切削工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019027771A JP7288653B2 (ja) | 2019-02-19 | 2019-02-19 | 切削工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2020131358A JP2020131358A (ja) | 2020-08-31 |
JP7288653B2 true JP7288653B2 (ja) | 2023-06-08 |
Family
ID=72277275
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019027771A Active JP7288653B2 (ja) | 2019-02-19 | 2019-02-19 | 切削工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7288653B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102628494B1 (ko) * | 2022-03-25 | 2024-01-25 | (주)젠센로보틱스 | 디버링 툴 및 이를 포함하는 디버링 장치 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003145332A (ja) | 2001-11-16 | 2003-05-20 | Amada Co Ltd | バリ取り機能付き穴明け工具及びその工具を使用する穴明け加工方法 |
JP2010214583A (ja) | 2009-03-13 | 2010-09-30 | Heule Ulf | 圧力媒体によって制御される皿取り工具 |
Family Cites Families (4)
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DE650246C (de) * | 1937-09-17 | Georg Hildenbrandt | Maschinensenker mit ausschwingendem Messer fuer innenliegende Bohrungen | |
JPH0479022U (ja) * | 1990-11-20 | 1992-07-09 | ||
EP0787050B1 (en) * | 1994-08-23 | 2000-01-12 | H. Granlund Tools Ab | Coolant actuated rear-end countersinking tool |
FR2750905B1 (fr) * | 1996-07-11 | 1998-09-18 | Snecma | Outil et procede d'ebavurage d'un bord de percage oppose a l'outil |
-
2019
- 2019-02-19 JP JP2019027771A patent/JP7288653B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2003145332A (ja) | 2001-11-16 | 2003-05-20 | Amada Co Ltd | バリ取り機能付き穴明け工具及びその工具を使用する穴明け加工方法 |
JP2010214583A (ja) | 2009-03-13 | 2010-09-30 | Heule Ulf | 圧力媒体によって制御される皿取り工具 |
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