JP7288574B2 - 天びん用風防 - Google Patents

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Description

本発明は、自動で開閉する扉を有する天びん用風防に関する。
スイッチにより、自動で開閉する扉を有する風防がある。例えば特許文献1では、光センサをスイッチとしている。
特開2003-262549号
しかし、光センサなどの非接触スイッチでは、意図せずに作動させてしまうことがある。一方で、押圧スイッチでは指先などで押す必要があるため、試料を手で保持しているときに押し難い。また、手動開閉では扉を所望の位置まで移動させることが手間である。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、使い勝手のよい開閉モードを備えた天びん用風防を提供する。
上記問題を解決するために、本開示のある態様によれば、天びんに装着されて秤量室を形成する風防であって、前記秤量室の一部を構成する開閉可能な扉と、前記扉を開閉させる開閉機構と、前記扉の動きを検出するセンサと、前記センサによって前記扉の静止状態からの移動が検知されると、前記開閉機構に前記扉を開閉させるように制御する制御部と、を備えるように構成した。
この態様によれば、扉の静止状態からの移動とは作業者による扉の僅かな移動であり、作業者が扉を開閉しようと僅かに移動すると、この移動が検知されて扉は自動で開閉される。光センサなどのスイッチは使用されず、扉の静止状態からの移動をスイッチとしているため、意図しない開閉という誤作動を抑制することができる。試料を手にしていても扉を少し押すだけで、扉が自動で開閉されるため、試料をそのまま秤量室にいれることができる。所望の位置まで扉を移動させる必要がなく、手の甲などで僅かに移動させるだけで、扉の開閉動作がアシストされる。扉の自動開閉モード、手動開閉モードの中間である、僅かな移動をアシストするアシストモードとなり、使い勝手が良い。
また、ある態様では、前記センサは、前記扉の移動方向を検知するよう構成され、前記制御部は、前記扉が開方向へ移動したときには前記開閉機構に前記扉を開かせるように制御し、前記扉が閉方向へ移動したときには前記開閉機構に前記扉を閉じさせるように制御するように構成した。この態様によれば、作業者の扉の開閉の移動がそのままアシストされる。作業者が意図しない方向へ動く誤作動も少なく、使い勝手が良い。
また、ある態様では、前記開閉機構は、前記扉を駆動させる駆動源として、前記扉に連結されるエアシリンダを含み、前記センサは前記エアシリンダのエア圧力を計測する圧力センサであり、前記圧力センサが計測するエア圧力の変化によって、前記扉の移動が検知されるよう構成した。エアシリンダのエア圧力を監視する圧力センサを扉の移動を感知するセンサとしても使用するため、特別な機構を追加することなく、扉の移動を監視することができる。
また、ある態様では、前記センサは、前記扉の開位置および閉位置に配置される光センサであるように構成した。光センサにより、扉の位置が確認されるため、駆動手段に依存せず、扉の移動を検知できる。
また、ある態様では、前記扉を半開位置で停止させる機構を備え、前記扉の移動を、全開閉または半開閉に、切り替え可能に構成されるよう構成した。扉を自動で半開させることもでき、作業者の要望に合わせて開度を選択できるため、使い勝手が良い。
上記構成によれば、使い勝手のよい開閉モードを備えた天びん用風防を提供できる。
第1の実施形態に係る風防を備えた電子天びんの部分破断斜視図である。 第1の実施形態に係る風防の右側面図である。 図2のIII-III線に沿った端面図である。 第1の実施形態に係る風防の背面図である。 第1の実施形態に係るドアの開閉機構を説明するための説明図であり、図4のV-V線で、一部を破断した部分断面斜視図である。 第1の実施形態に係る電子天びんのブロック図である。 第1の実施形態に係るドアの開閉機構のブロック図である。 第1の実施形態に係るドアの開閉機構の動作表である。 ストッパーの斜視図である。 第1の実施形態に係る半開機構を説明するための説明図である。 第1の実施形態にかかるドアの開閉動作のフローチャートである。 第1の実施形態に係るアシストモードのフローチャートである。 第2の実施形態に係る風防の側面図である。 第2の実施形態に係る電子天びんのブロック図である。 位置センサ配置場所の説明図である。 ドアと位置センサの挙動を説明する説明図(全閉⇒全開)である。 ドアと位置センサの挙動を説明する説明図(全開⇒全閉)である。 ドアと位置センサの挙動を説明する説明図(全閉⇒半開)である。 ドアと位置センサの挙動を説明する説明図(半開⇒全閉)である。 第2の実施形態に係るドアの開閉機構の動作表である。 第2の実施形態に係るドア開閉動作のフローチャートである。 第2の実施形態に係るアシストモードのフローチャートである。
(電子天びんの構成)
以下、本開示の構成に係る好ましい実施形態を図面に従って説明する。図1は、第1の実施形態に係る天びん用の風防10を備える電子天びん1の部分破断斜視図である。
図1に示すように、電子天びん1は、天びん本体30と、風防10とを備える。天びん本体30は、その上面に試料を載置するための秤量皿31を備える。秤量皿31の下部には秤量機構3が備えられているが、これは従来周知の構成を用いているため、説明は省略する。
風防10は、秤量皿31の周囲を囲うように天びん本体30の上面に配置され、秤量皿31の周囲の空気の流動、たとえばエアコンの風、秤量時の人の息、人が歩くときに発生する空気の流れなど、秤量皿31を中心とした荷重負荷部分に風圧として作用して、計量に影響を与えるのを防ぐ。
風防10は天びん本体30に着脱可能に備えられており、着脱機構には従来周知に構成、例えば特開2008-216047号公開の構成が使用されているが、これに限らず、また風防10と天びん本体30とが分離不可に一体化して構成されていても構わない。
風防10は無底箱型で、前面に正面ガラス12、背部に箱型のケース18、左右の側壁の一部にドア11、上面に上面ドア13を有し、これらによって区画された空間として、内部に直方体形状の秤量室Sが形成される。なお、風防10は無底箱型以外の構成であっても良い。
ドア11は風防10の下部の枠部材である下部フレーム14に設けられたレール14aに沿って、上面ドア13は風防10の上部の左右辺にあるシリンダボックス20に設けられたレール20aに沿って、それぞれ前後方向に移動可能となっている。
正面ガラス12、上面ドア13、及び左右のドア11には、内部の状態が観察可能なように透明なガラス又は樹脂材料が用いられている。上面ドア13およびドア11には、それぞれスライドを補助する取手6,15が取り付けられている。上面ドア13は手動にて開閉可能であり、左右側面のドア11は自動及び手動にて開閉可能に構成されている。
コントロールパネル35は、天びん本体30及び風防10を操作するためのものであり、天びん本体30および風防10とは別体で設けられている。別体であるため、ユーザーは操作し易い位置に自由に配置することができる。ケーブルにて天びん本体30と接続されており、信号の送受信は有線にて行われるが、通信機構を設けて無線にて信号の送受信が行われるように構成しても構わない。また、コントロールパネル35は、別体ではなく、天びん本体30や風防10と一体的に構成されても良い。
コントロールパネル35は、その上面に、秤量結果や状態を表示する表示部38、入力部39、押圧スイッチ37、赤外線スイッチ36を備える。赤外線スイッチ36は、ドア11を開閉するための非接触センサであり、上部に手をかざすだけでドア11を自動で開閉させることができる。押圧スイッチ37もドア11の開閉スイッチであり、押圧することでドア11を開閉させることができる。
本実施形態ではドア11の開閉スイッチを二種類設けたが、片方だけでも構わず、また赤外線スイッチ36や押圧スイッチ37に、ドア11開閉機能以外の天びん操作機能を割り当てても良い。それぞれ左右に二つ設け、対応するドア11を開閉させるように構成してもよい。
入力部39により、設定や数値、命令などを入力することができる。例えば、赤外線スイッチ36を受け付けない状態とすることや、ドア11の開閉モードの切り替えなどの設定を行うことができる。
略直方体形状である風防10の左右の上辺を構成するように、上部フレーム17が設けられており、上部フレーム17に長手方向を合わせてシリンダボックス20が係合している。シリンダボックス20は、中空の筐体であり、内部にはドア11を開閉させる駆動手段であるエアシリンダ40が納められている。
エアシリンダ40は複動型であり、内部のピストンの往復運動は、往きと帰りの両方がエア圧力によってなされるため、エアシリンダ40内にエアを送るポートは二箇所に設けられている。エアシリンダ40の前方側には送られたエアによりピストンを後方へと進ませるための後進側ポート46が、後方側にはピストンを前方へと送るための前進側ポート44が、それぞれ設けられている。前進側ポート44および後進側ポート46には図示しないエアチューブが接続され、ケース18内へと繋がっている。
ケース18内部には、エアシリンダ40の駆動源であるポンプやエアの流止を制御する電磁弁、これらを制御する制御部34などが納められている。
(ドアの構造)
次に、ドア11の開閉機構およびその構造を説明する。図2は風防10の右側面図、図3は図2中のIII-III線に沿った端面図、図4は風防10の背面図である。図5はドア11の形状や構成を説明するための説明図であり、ドア11、シリンダボックス20、上部フレーム17のみを示し、シリンダボックス20及び上部フレーム17を図4のV-V線に沿って切断した部分断面斜視図である。
図3に示すように、シリンダボックス20の内壁にはエアシリンダ40の形状に合わせて凹部が形成されており、ここにエアシリンダ40が係合して固定される。またシリンダボックス20は上部にカバー20eを備え、これを押さえとしてレール20aを形成している。
図4および図5に示すように、一対の上部フレーム17は、ケース18の上部の左右の縁部に設けられた凹部18aに沿って配置され、風防10の上部の枠部材を構成する。シリンダボックス20は背面視して逆L字型を押し出した外形を有し、上辺部分が上部フレーム17の上面に載置され、内側面が上部フレーム17の側面に当接して、逆L字の直角部分が上部フレーム17の角部に係合し、上部フレーム17と長手方向を合わせて固定されている。
シリンダボックス20は底面を有さず(図3参照)、ドア11の上部がシリンダボックス20内部に入り込んで配置されている。シリンダボックス外側面20bの下端部には内側に向けて内フランジ部20cが長手方向の全長にわたって形成されている。また、上部フレーム17の外側面17bの下部には、内フランジ部20cに対向して長手方向(前後方向)の全長にわたって伸びる凸部17cが形成されている。
ドア11は全体の外縁部に備えられるホルダー16に保持される。ホルダー16の上部の前後二箇所には、ドア11のスライド方向(前後方向)に直交して、ドア11の厚み方向(左右方向)に突き出た保持部5が形成されている。ドア11の上部が内フランジ部20cと凸部17cとの間に形成されたスリット(以下、ガイド孔20dと呼ぶ)に入り込み、ホルダー16の保持部5が、内フランジ部20cと凸部17cとに係合し、ドア11を懸吊保持している。これにより、ドア11は下部フレーム14上面やこれに形成されたレール14a上面からは離間して配置され、ガイド孔20dに沿ってスライド可能に保持される。レール14aにゴミや砂等が侵入すると、ドア11開閉時の摺動抵抗が大きくなって開閉が困難になる問題があるが、ドア11自体を上部から吊るすことでこれを防止している。
内フランジ部20cと凸部17cは、正対せずに上下方向に僅かにオフセットされて形成されており、内側である凸部17cの方が内フランジ部20cよりも僅かに高い位置にある。これは、保持部5がドア11の上部から左右同じ高さに突き出して、ドア11が左右どちらにも振れ易い状態にするよりも、僅かに内側を高くしてドア11を内側に傾けさせて、ドア11の下部をレール14a側面に当接させて、ドア11の姿勢を安定して保持するためである。このように構成することで、移動させてもドア11が揺れることがなく、ドア11の開閉の際にも、同じ姿勢を維持した状態で移動させることができ、不用意なドア11の摺動を防止することができる。
ドア11の保持部5は、内フランジ部20cと凸部17cの形状と配置に合わせて形成されており、外側配置された内フランジ部20c側に向かって突出して形成される第1係合部16b、内側配置された凸部17c側に向かって突出して形成される第2係合部16c、さらに第2係合部16cの下方にオフセットされて形成される第3係合部16dからなる。
第3係合部16dは、第2係合部16cと併せて凸部17cを挟むように形成されるが、第3係合部16dは、凸部17c底面とは離間するよう隙を持たせて形成されている。
本実施形態においては、ドア11の懸吊支持形態をこのように構成したが、平板に形成されたスリットにT字に形成された保持部5が係合する形態や、保持部5をフック状として凸状レールに係合させる形態など、他の従来周知の構成を用いても構わない。
図5に示すように、ホルダー16の前端上部には、結合部16eが形成されている。結合部16eはドア11の上方へ向けて凸設され、中央にはドア11のスライド方向に沿った結合孔16fが形成されている。エアシリンダ40内のピストンから延在するピストンロッド40aの先端が、この結合孔16fに嵌合して固定されている。ピストン(ピストンロッド40a)がホルダー16でドア11と接続され、ピストンがエアにより前後に移動することで、ホルダー16はガイド孔20dに沿ってスライドし、ドア11は開閉する。
ホルダー16が内フランジ部20cと係合した状態においても、エアシリンダ40はホルダー16の上面とは接触せず、ホルダー16とは離間して固定されており(図3参照)、エアシリンダ40はドア11の動きを邪魔しない。また、結合部16eはホルダー16上面よりも上方に突出しているが、結合部16eはピストンロッド40aの先端に固定されているため、エアシリンダ40下方に入り込むことはなく、またシリンダボックス20内の結合部16eの経路も確保されているため、シリンダボックス20と結合部16eが干渉することはない。
ドア11の駆動手段であるエアシリンダ40は、ドア11のほぼ真上に、ドア11のスライド方向と平行に配置されている。ドア11を懸吊支持するホルダー16は、上面に形成された結合部16eでエアシリンダ40に連結されており、エアシリンダ40はドア11を懸吊支持するホルダー16を直接摺動させてドア11を開閉させている。このため、エアシリンダ40からの力の伝達率がよく、僅かな力でドア11を開閉させることができ、ドア11をスムーズに開閉させることができる。
(ブロック図)
ドア11の自動開閉機構について詳しく説明する。図6は電子天びん1の制御機構のブロック図であり、図7はドア11を開閉させる開閉機構60のブロック図である。
図6に示すように、電子天びん1は、秤量機構3、風防10に設けられ、開閉機構60を構成する第1加圧ポンプ62A、第2加圧ポンプ62B、第1圧力センサ64A、第2圧力センサ64B、第1一方電磁弁66A、第2一方電磁弁66B、さらにコントロールパネル35に設けられた、押圧スイッチ37、赤外線スイッチ36、入力部39、表示部38、およびこれら構成要素を全て制御する制御部34を備える。制御部34は、入力された信号を基に各種命令信号を生成する。本実施形態では制御部34は風防10と天びん本体30の両方を制御するが、風防10に風防用制御部を用いて、開閉機構60を制御させて、風防10と天びん本体30はそれぞれ独立して制御される構成としても良い。またドア11の開閉スイッチである赤外線スイッチ36,押圧スイッチ37を風防10に直接設けても良い。
図7に示す開閉機構60はドア11を自動で開閉させるための機構であり、左右のドア11はそれぞれ開閉機構60を備え、接続された開閉機構60により独立して制御される。エアシリンダ40はピストンロッド40aを介してドア11に接続されており、エアシリンダ40の内部のピストン(さらにはピストンから延在するピストンロッド40a)を前方へ移動(前進)させるポンプと、後方へ移動(後進)させるためのポンプは、別々に存在する。
第1加圧ポンプ62A,第2加圧ポンプ62Bは、共にエアポンプである。エアシリンダ40の駆動源であり、エアを圧縮してエアシリンダ40に送り、エア圧力によりピストンを動かしてドア11を移動させる。
第1一方電磁弁66A,第2一方電磁弁66Bは、弁の出口側は大気に開放されており、弁の開閉によりエアの流止を制御する。
第1圧力センサ64A,第2圧力センサ64Bはエア圧力を監視する。
エアシリンダ40の後方に設けられた前進側ポート44には、ピストンを前方へ移動させるための第1加圧ポンプ62Aが接続されている。途中分岐があり、さらに第1圧力センサ64Aと第1一方電磁弁66Aが接続されている。このため、第1圧力センサ64Aは、前進側ポート44を通しての第1加圧ポンプ62Aからエアシリンダ40間のエア圧力を監視する。具体的には、第1圧力センサ64Aは、第1加圧ポンプ62A作動時のエアシリンダ40に供給されるエア圧力の監視、第1一方電磁弁66A解放によるエア圧力低下の検知、エアシリンダ40のピストン移動/停止に伴うエア圧力変化の検知などを行う。
同様に、エアシリンダ40の前方に設けられた後進側ポート46には、ピストンを後方へ移動させるための第2加圧ポンプ62Bが接続されている。途中分岐があり、さらに第2圧力センサ64Bと第2一方電磁弁66Bが接続されている。第2圧力センサ64Bは、後進側ポート46を通しての第2加圧ポンプ62Bからエアシリンダ40間のエア圧力を監視する。具体的には、第2圧力センサ64Bは、第2加圧ポンプ62B作動時のエアシリンダ40に供給されるエア圧力の監視、第1一方電磁弁66A解放によるエア圧力変化の検知、エアシリンダ40のピストン移動/停止に伴うエア圧力変化の検知などを行う。
開閉機構60の両加圧ポンプ(62A,62B)、および両一方電磁弁(66A,66B)の動作は制御部34により制御される。制御部34は、圧力センサ(64A,64B)の計測値や、コントロールパネル35からの命令により、各種要素への動作命令を決定する。
(ドア開閉時の動作)
次に、ドア11の開閉について説明する。本実施形態においては、開閉モードとしてアシストモードAMが設けられている。アシストモードAMは入力部39により、有効/無効の切り替えが可能である。
アシストモードAMが無効の場合、「標準状態」として、手動でドア11を開閉可能であり、なおかつ押圧スイッチ37または赤外線スイッチ36により開閉命令が入力されると、ドア11は自動で開閉する。自動開閉/手動開閉の設定の切り替えは不要である。ドア11は手動開閉可能でありながら、スイッチ入力による自動開閉も可能であり、自動開閉された後には、特別な操作なしに、即座に手動開閉が可能となる。
アシストモードAMが有効の場合、ドア11の移動は監視されており、検知されたドア11の静止状態からの移動とその移動方向によって、作業者の行動がアシストされる。即ち、作業者が静止状態にあるドア11を手動で僅かに開けるまたは閉じると、その動作が検知されて、その後は自動でドア11が開閉する。例えば作業者の手が試料により塞がっているときでも、作業者が手の甲で取手15を軽く開閉したい方向へ押すだけで、自動でドア11は開閉する。アシストモードAMでは、手動開閉を補助する動作が実施され、スイッチ動作よりも直観的で使い勝手が良い。試料を保持してドア11前まで運び、軽くドア11を押して自動で開けばすぐに秤量室S内に配置できるため、作業効率もよい。作業者がドア11を開閉するために静止状態から動かすことがトリガーであるため、非接触スイッチと異なり誤作動させることも少ない。
アシストモードAMが有効であっても、スイッチ入力による自動開閉も可能に構成されており、押圧スイッチ37または赤外線スイッチ36から命令が入力されると、ドア11は自動で開閉する。
(アシストモード)
第1実施形態における、各構成要素の動作を説明する。図8は、開閉機構60の動作表である。
まず、アシストモードAMが無効では、使用者が手動で自在にドア11を開閉可能な「標準状態」となる。標準状態では、第1加圧ポンプ62A、第2加圧ポンプ62B共に作動せず、第1一方電磁弁66Aおよび第2一方電磁弁66Bは、開かれている。両加圧ポンプ(62A,62B)が動作せず、両一方電磁弁(66A,66B)が開いて大気と連通しているため、全くエアシリンダ40からの負荷はなく、ドア11を手動でスムーズに開閉させることが出来る。
コントロールパネル35の赤外線スイッチ36または押圧スイッチ37より、「ドアを開ける/閉じる」の命令が入力されると、制御部34は各要素に動作を命令する。
ドア11を開ける「自動開操作」の場合、即ち、エアシリンダ40のピストンを後方へ移動させる場合、第2一方電磁弁66Bは閉じられ、第2加圧ポンプ62Bの加圧が開始される。このとき、第1加圧ポンプ62Aは作動せず、第1一方電磁弁66Aは開かれているため、エア圧力によりピストンは後方へ移動し、ドア11が開かれる。
ドア11が開ききると、エア圧力が急激に上昇するため、この変化を第2圧力センサ64Bが検知すると、第2加圧ポンプ62Bは停止させられ、第2一方電磁弁66Bが開かれ、エアシリンダ内の圧縮されたエアが大気に開放され、標準状態に戻る。
ドア11を閉じる「自動閉操作」の場合、即ち、エアシリンダ40内のピストンを前方へ移動させる場合、第1一方電磁弁66Aは閉じられ、第1加圧ポンプ62Aの加圧が開始される。このとき、第2加圧ポンプ62Bは動作せず、第2一方電磁弁66Bは開かれているため、エア圧力によりピストンは前方へ移動し、ドア11が閉じられる。
ドア11が閉じきると、やはりエア圧力が急激に上昇するため、この変化を第1圧力センサ64Aが検知すると、第1加圧ポンプ62Aは停止させられ、第1一方電磁弁66Aが開かれ、エアシリンダ内の圧縮されたエアが大気に開放され、標準状態に戻る。
一方の加圧ポンプが可動時にはもう一方の加圧ポンプは可動せず、一方の電磁弁のみ閉じられ、もう一方の電磁弁は開いて大気と連通している。可動していたポンプが停止すると、閉じていた電磁弁は開いて大気に連通する。即ち、加圧ポンプが停止した際には、全一方電磁弁が開かれて大気に連通するように構成されている。ドア11が自動で開閉された後には、エアは大気に開放され、ドア11にかかる負荷が無くなり、ドア11を手動でスムーズに移動させることが可能となる。ドア11は自動開閉可能でありながら、自動開閉された後には、特別な操作なしに即座に手動開閉が可能となる。
次に、アシストモードAMが有効である場合を説明する。
アシストモードが有効の場合、スタンバイ状態として、第1加圧ポンプ62A、第2加圧ポンプ62B共に作動せず、第1一方電磁弁66Aおよび第2一方電磁弁66Bは、閉じられている。両一方電磁弁(66A,66B)が大気に連通していないため、作業者がドア11を手で動かすには多少の負荷があるものの、両加圧ポンプ(62A,62B)は動作していないため、問題なく動かすことができる。
アシストモードAMがスタンバイ状態で、作業者が静止状態のドア11を僅かに開けると、ドア11に連結されたピストンロッド40aを介してシリンダチューブ内のピストンも後方へ移動するため、ピストンに押された分だけ前進側ポート44側のエア圧力が増加する(同時に後進側ポート46側ではエア圧力が低下する)。この動作を、前進側ポート44側に配置された第1圧力センサ64Aがエア圧力増加として検知すると、制御部34は、「作業者がドア11を開こうとしている」と判断し、作業者の動作をアシストするために「自動開操作」を実施する。即ち、第1一方電磁弁66Aが開かれ、第2加圧ポンプ62Bの加圧が開始される。第1加圧ポンプ62Aは作動せず、第2一方電磁弁66Bは閉じられているため、エア圧力によりピストンは後方へ移動し、ドア11が開かれる。
ドア11が開ききると、エア圧力が急激に上昇するため、この変化を第2圧力センサ64Bが検知すると、第2加圧ポンプ62Bは停止させられ、第2一方電磁弁66Bが開かれ、エアシリンダ40内の圧縮されたエアが大気に開放され、いったん標準状態に戻る。そして、またアシストモードAMスタンバイ状態に戻すために、第1一方電磁弁66Aおよび第2一方電磁弁66Bが閉じられる。
一方、アシストモードAM有効時に、開状態のドア11を閉じようと、作業者が静止状態のドア11を前方に僅かに前方へ移動させると、ドア11に連結されたピストンロッド40aを介してシリンダチューブ内のピストンも前方へ移動するため、ピストンに押された分だけ、後進側ポート46側のエア圧力が増加する(同時に前進側ポート44側ではエア圧力が低下する)。この動作を後進側ポート46側に配置された第2圧力センサ64Bがエア圧力増加として検知すると、制御部34は、「作業者がドア11を閉じようとしている」と判断し、作業者の動作をアシストするために「自動閉操作」を実施する。即ち、第2一方電磁弁66Bが開かれ、第1加圧ポンプ62Aの加圧が開始される。第2加圧ポンプ62Bは作動せず、第1一方電磁弁66Aは閉じられているため、エア圧力によりピストンは前方へ移動し、ドア11が閉じられる。
ドア11が全閉状態になると、エア圧力が急激に上昇するため、この変化を第1圧力センサ64Aが検知すると、第1加圧ポンプ62Aは停止させられ、第1一方電磁弁66Aが開かれ、エアシリンダ40内の圧縮されたエアが大気に開放されて、いったん標準状態に戻る。そして、またアシストモードAMスタンバイ状態に戻すために、第1一方電磁弁66Aおよび第2一方電磁弁66Bが閉じられる。
(半開機構)
次に、ドア11を半開閉させるための半開機構50を説明する。図9はドア11の係止部材であるストッパー51の斜視図である。図10は図1のA部拡大図であり、ケース18とストッパー51のみを示してストッパー51の回動状態を説明する説明図である。図10(A)はストッパー51不使用状態を示し、図10(B)はストッパー51使用状態を示す。
図9に示すように、ストッパー51は上部が略直方体形状、下部が円柱形状の外形を有する。上面には突出して把持部51aが、下部の円柱形状の中心には前後方向に突出する回転軸51bが、それぞれ形成されている。また前面上部には弾性部材52が、ストッパー51の前面に形成された孔(図示せず)に嵌合して固定されている。
ケース18の側面には、ストッパー51の大きさに合わせて内側に凹み形成された収納部18bが設けられている(図2参照)。ストッパー51は、収納部18b内に、回転軸51bがドア11のスライド方向と平行となるように配置され、回転軸51bを軸として回動可能に保持される。このとき、弾性部材52はドア11配置側(前方側)となるように配置される。
図10(A)に示すように、ストッパー51不使用時には、ストッパー51はこの収納部18b内に直立状態で保持される。そのため、ドア11の移動を妨げることはない。
図10(B)に示すように、ストッパー51使用時には、ストッパー51は上部の把持部51aを把持されて収納部18bから引き出される。ストッパー51は図10(A)の状態から回動して、その上部がレール14aを横断した状態で、側面がレール14a上面に当接して保持される。
ストッパー51はドア11の移動を妨げる目的で配置されるものであり、ストッパー51の回動角度により、ストッパー51はドア11の移動経路上、またはドア11の移動経路外に選択的に配置される。
ドア11が停止する構成および半開閉動作について詳しく説明する。
ドア11は全閉位置では正面ガラス12に当接する。詳しくは正面ガラス12背面に備えられた図示しない弾性部材に当接する。上述の通り、本実実施形態では、風防10には位置センサや距離センサなどのドア11の配置を検知する光センサは設けられておらず、エア圧力の上昇を圧力センサが検知して、所定値以上となると加圧ポンプを停止させるように構成されている。エア圧力の上昇は、ピストンの移動が何らかの理由により阻害され、それでも加圧ポンプがエアを送り続けようとするために引き起こされる。
「自動閉操作」においては、ドア11が正面ガラス12に当接することにより、ドア11を移動させていたピストンも移動できなくなり、第1加圧ポンプ62Aはエアを送ろうとしてエア圧力が上昇し、これを検知した第1圧力センサ64Aが第1加圧ポンプ62Aを停止させる。
「自動開操作」においては、エアシリンダ40内でピストンがエアチューブの端部まで移動し、これに当接して移動できなくなり、第2加圧ポンプ62Bはエアを送ろうとしてエア圧力が上昇し、これを検知した第2圧力センサ64Bが第2加圧ポンプ62Bを停止させる。
このように、ドア11の駆動手段にエアシリンダ40を用いて、ドア11の移動は圧力センサにより監視され、エアシリンダ40内のピストン、あるいはピストンに接続されたドア11が何かに当接することによりエアシリンダ40内のエア圧力が高まり、エア圧力が所定値以上となったことを圧力センサが検知すると、加圧ポンプが停止されるため、ドア11の移動が停止する構成となっている。即ち、ドア11が何かに当接することによって移動が停止する構成であり、ドア11の停止位置はドア11に当接して移動を阻害する物体の配置位置によって決定される。
ドア11が移動途中であっても、ドア11が移動阻害物に当接すると、当接位置で停止をし、さらに開閉信号が入力されると、逆のポートからエアが送られるため、その位置から逆方向へ移動を開始する。ドア11の移動経路上の所望の位置に移動阻害物を配置することで、ドア11の停止位置を自由に決定することができる。
即ち、ドア11は何かに当接することで自動開閉動作が止まるように構成されており、半開機構50はこれを利用してドア11を自動で半開閉させている。
ストッパー51がドア11の移動経路上に配置されていない場合、ドア11の移動は邪魔されず、ドア11は自動で全開閉するが、ストッパー51がドア11の移動経路上に配置されると、ドア11は全閉状態から全開状態へ移動の途中でストッパー51に嵌合した弾性部材52に当接して停止し、さらに開閉信号が入力されると、その位置からドア11は前方に移動して正面ガラス12に当接して全閉位置で停止する。ストッパー51はドア11の移動経路の略中央に配置されるため、ストッパー51を使用する(回動させる)ことで、ドア11を自動で半開閉させることができる。
ドア11の移動経路上に、ストッパー51を配置/撤去すること、換言すればストッパー51の回動状態で、ドア11の全開閉/半開閉を簡単に切り替えることができる。ストッパー51の位置の変更は、把持部51aを把持して引き出す、あるいは押し込むだけでよく、配置の変更も非常にシンプルであり、設定状態も一目で把握することができる。
ここで、半開機能とは、ドア11の自動半開閉を行う機能である。ストッパー51は半開機能の切り替えスイッチでもあり、ストッパー51を使用するか否かで自動開閉時においての全開閉/半開閉が選択可能となっている。アシストモードAMが有効であっても無効であってもドア11の自動開閉命令を受け付けることから、半開機能はアシストモードAMに関係なく動作する。
即ち、アシストモードAMが無効の場合、ストッパー51が収納部18b内にあると(図10(A)参照)、ドア11は押圧スイッチ37または赤外線スイッチ36の入力により自動で全開閉する。ストッパー51が収納部18bから引っ張り出されて経路上に配置されていると(図10(B)参照)、ドア11は押圧スイッチ37または赤外線スイッチ36の入力により自動で半開閉する。
アシストモードAMが有効の場合、ストッパー51が収納部18b内にあると(図10(A)参照)、押圧スイッチ37または赤外線スイッチ36の入力、あるいはドア11が作業者により僅かに移動させられることで、ドア11は自動で全開閉する。ストッパー51が収納部18bから引っ張り出されて経路上に配置されていると(図10(B)参照)、押圧スイッチ37または赤外線スイッチ36の入力、あるいはドア11が作業者により僅かに移動させられることで、ドア11は自動で半開閉する。
このように、半開機能とアシストモードAMは、互いにその動作を阻害することなく両立する。
(フローチャート)
次に、ドア11の開閉動作の流れを、図11および図12のフローチャートを用いて説明する。
図11に示すように、まずステップS101で、アシストモードAMの有効/無効が確認される。有効の場合、アシストモードAMに移行する(ステップS102)。アシストモードAMが有効の場合の説明は後述し、先にアシストモードAMが無効の場合(ステップS103~ステップS112)を説明する。
アシストモードAMが無効の場合、ステップS103に移行し、開閉機構60は標準状態となる。具体的には、第1加圧ポンプ62Aおよび第2加圧ポンプ62Bは動作せず、第1一方電磁弁66Aおよび第2一方電磁弁66Bが開かれる(図8参照)。
次に、ステップS104で、ドア11開閉のスイッチである赤外線スイッチ36または押圧スイッチ37から、ドア11開閉の命令信号が入力される。信号が入力されない場合は、入力されるまで待機する。
命令が入力されると、ステップS105に移行し、ドア11の位置が閉位置であるか開位置であるかが確認される。本実施形態では、制御部34は、直前のドア11の開閉動作を記憶しており、その内容によって判断する。
ここで、ドア11は自動で半開も可能であり、さらに手動でも開閉可能である構成のため、ドア11が僅かでも開いていれば開状態であり、ドア11が開位置であるとは、ドア11が全閉位置ではない、ということを意味している。これに対し、閉位置であるとは、ドア11が全閉状態にあることを意味する。このため、ドア11全閉位置にセンサを設けて、ドア11が閉位置か否かを判断するように構成してもよい。
まずドア11が閉位置にあった場合(ステップS106~ステップS108)について説明する。
ドア11が閉位置にあった場合、ステップS106に移行し、閉位置にあるドア11を開けるため、ドア11の「自動開操作」が実施される。具体的には、第2一方電磁弁66Bが閉じられ、第2加圧ポンプ62Bの加圧が開始される。この時、第1一方電磁弁66Aは開かれたままで、第1加圧ポンプ62Aは作動しない(図7および図8参照)。
次にステップS107で、第2圧力センサ64Bの計測値が所定値以上であるか否かが判定される。ドア11が移動を始めると、エア圧力は一度降下し、ドア11の移動が完了すると、エア圧力が急上昇するため、第2圧力センサ64Bの計測値が所定値以上となることで、ドア11の開動作が終了したと判断される。
エア圧力の上昇は、ドア11の移動が妨げられることにより引き起こされる。前述の通り、半開機能がOFFである場合には、ドア11に連結したピストンがピストンチューブの端部に当接し、半開機能がONである場合には、ストッパー51に当接して、エア圧力が上昇する。このように、半開機能がONであってもOFFであっても、ドア11の開状態での停止位置が異なるだけで、判定はどちらも第2圧力センサ64B計測値が所定値以上か否かとなる。
第2圧力センサ64Bの計測値が所定以上となった場合には、ドア11は開かれたと判断され、ステップS109に移行し、第2加圧ポンプ62Bの動作が停止され、第2一方電磁弁66Bが開かれる。これにより、標準状態に戻り、手動での開閉が可能となる。
第2圧力センサ64Bの計測値が所定値未満の場合、ステップS108に移行する。
ステップS108で、制御部34は、第2加圧ポンプ62Bの加圧を開始させたときから、内部タイマーを作動させており、これにより所定時間を過ぎた否かが判定される。タイムアウトした場合(所定時間を過ぎた場合)には、ステップS109に移行して、標準状態に戻る。まだ所定時間が経過していなければ、ステップS107に戻る。第2圧力センサ64Bの計測値が所定値未満であっても、所定時間が経過すると、ステップS109に移行して標準状態に戻る構成となっている。
ステップS107およびステップS108は安全装置としての役割も果たす。ドア11の移動時に、作業者が指をドア11に巻き込まれて挟まれてしまった場合、あるいはドア11移動に不都合があり移動を強引に止めた場合にも、エア圧力が上昇する。これを第2圧力センサ64Bが検知して、直ちにドア11の動作が停止となり、両一方電磁弁(66A,66B)が大気に連通され、ドア11の負荷が消え安全が確保される。また不具合などにより意図せぬ大きなエア圧力がかかった場合に緊急停止となる。エア圧力が所定値以上となるとポンプによる加圧が停止するよう構成したことにより、安全性が確保される。
さらに、ドア11の直前の位置は記憶されているが、本実施形態では、アシストモードAMが無効である場合には手動による開閉も可能であり、使用者によるドア11の位置が移動している場合がある。手動動作によりドア11が既に開状態にあっても、自動開操作をしても、エア圧力がすぐに所定値以上となるため、動作を停止する。このようにドア11の位置の誤判断もこのステップS107で担保される。
またタイムアウトも用意することで、エア圧力が上昇しない場合、例えばエア漏れや故障が疑われる場合に、強制終了を避け、エラー処理としてひとまず停止させる構成とした。
次に、ステップS105でドア11が開位置にあった場合(ステップS110~ステップS112)を説明する。
ドア11が開位置であった場合、ステップS110に移行し、開位置にあるドア11を閉めるため、ドア11の「自動閉操作」が実施される。具体的には、第1一方電磁弁66Aが閉じられ、第1加圧ポンプ62Aの動作が開始される。この時、第2一方電磁弁66Bは開かれたままで、第2加圧ポンプ62Bは作動しない(図7および図8参照)。
次にステップS111に移行し、第1圧力センサ64Aの計測値が、所定値以上となったか否かが判断される。前述の通り、これはドア11が閉じられたか否かの判断である。
第1圧力センサ64Aの計測値が所定以上となった場合には、ドア11は閉じられたと判断され、ステップS109に移行し、第1加圧ポンプ62Aの動作が停止され、第1一方電磁弁66Aが開かれる。これにより、標準状態に戻り、手動での開閉が可能となる。
第1圧力センサ64Aの計測値が所定値未満の場合、ステップS112に移行する。
ステップS112で、制御部34は、第1加圧ポンプ62Aを動作させたときから、内部タイマーを作動させており、これにより所定時間を過ぎたか否かが判定される。タイムアウトした場合(所定時間を過ぎた場合)には、ステップS109に移行して、標準状態に戻る。まだ所定時間経過していなければ、ステップS111に戻る。第1圧力センサ64Aの計測値が所定値未満であっても、所定時間を経過することでステップS109に移行し、標準状態に戻るよう構成となっている。
ステップS111とステップS112の構成や効果は、ステップS107およびステップS108と同等であり、閉状態の判定だけではなく、安全装置としての役割も果たしている。
(アシストモード有効時のフロー)
次に、アシストモードAM有効時の開閉機構60の動作の流れを説明する。
図12に示すように、まずステップS201で、リセット操作として、一度標準状態となる。具体的には、第1一方電磁弁66Aおよび第2一方電磁弁66Bが開かれる。このとき、第1加圧ポンプ62Aと第2加圧ポンプ62Bは動作していない(図8参照)。
次に、ステップS202に移行して、アシストモードAMのスタンバイ状態となる。具体的には、第1一方電磁弁66Aと第2一方電磁弁66Bが閉じられる。両加圧ポンプ(62A,62B)は動作しない(図8参照)。
次に、ステップS203に移行して、スイッチから命令が入力されると、ステップS204に移行する。スイッチからの命令がない場合、ステップS213に移行する。命令がない場合(ステップS213~ステップS214)を後述し、まずは命令が入力された場合(ステップS204~ステップS212)を先に説明する。
ステップS204~ステップS208は、それぞれステップS105~ステップS109に対応しており、同等の構成となっている。
スイッチから開閉命令が入力されると、ステップS204に移行し、ドア11の位置が閉位置であるか開位置であるかが確認される。制御部34は、直前のドア11の開閉動作を記憶しており、その内容によって判断する。
まずドア11が閉位置にあった場合(ステップS205~ステップS208)について説明する。
ドア11が閉位置にあった場合、ステップS205に移行し、閉位置にあるドア11を開けるため、ドア11の「自動開操作」が実施される。具体的には、第1一方電磁弁66Aが開かれ、第2加圧ポンプ62Bの加圧が開始される。この時、第2一方電磁弁66Bは閉じられたままで、第1加圧ポンプ62Aは作動しない(図7、および図8参照)。
次にステップS206で、第2圧力センサ64Bの計測値が、所定値以上となったか否かが確認される。第2圧力センサ64Bの計測値が所定値未満の場合、ドア11がまだ所定の位置まで開かれていないとして、ステップS207に移行し、第2圧力センサ64Bの計測値が所定値を超えた場合、ステップS208に移行する。
ステップS207では、内部タイマーがタイムアウトしたか否かが判断される。制御部34は、第2加圧ポンプ62Bの加圧を開始させたときから、内部タイマーを作動させており、これが所定時間を過ぎてタイムアウトした場合には、ステップS208に移行する。まだ所定時間経過していなければ、ステップS206に戻る。
第2圧力センサ64Bの計測値が所定値以上となった場合、または第2圧力センサ64Bの計測値が所定値未満のままタイムアウトした場合、ステップS208に移行し、第2加圧ポンプ62Bの動作が停止され、第2一方電磁弁66Bが開かれ、リセット操作として、標準状態となる。
次に、ステップS209に移行し、再びアシストモードAMをスタンバイ状態とするため、第1一方電磁弁66Aと第2一方電磁弁66Bが閉じられる。
次に、ステップS204でドア11が開位置にあった場合(ステップS210~ステップS112)を説明する。これは、ステップS110~ステップS112にそれぞれ対応し、ほぼ同等の構成となっている。
ドア11が開位置にあった場合、ステップS210に移行し、開位置にあるドア11を閉めるため、ドア11の「自動閉操作」が実施される。具体的には、第2一方電磁弁66Bが開かれ、第1加圧ポンプ62Aの動作が開始される。この時、第1一方電磁弁66Aは閉じられたままで、第2加圧ポンプ62Bは作動しない(図7および図8参照)。
次にステップS211で、第1圧力センサ64Aの計測値が、所定値以上となったか否かが確認される。第1圧力センサ64Aの計測値が所定値未満の場合、ドア11がまだ所望の位置まで閉じられていないとして、ステップS212に移行し、第1圧力センサ64Aの計測値が所定値を超えた場合、ステップS208に移行する。
ステップS212では、内部タイマーがタイムアウトしたか否かが判断される。制御部34は、第1加圧ポンプ62Aの加圧を開始させたときから、内部タイマーを作動させており、これが所定時間を過ぎてタイムアウトした場合には、ステップS208に移行する。まだ所定時間経過していなければ、ステップS211に戻る。
第1圧力センサ64Aの値が所定以上となった場合、または第1圧力センサ64Aの計測値が所定値未満のままタイムアウトした場合、ステップS208に移行し、第1加圧ポンプ62Aの動作が停止され、第1一方電磁弁66Aが開かれ、標準状態となる。
ステップS209に移行し、再びアシストモードをスタンバイ状態とするため、第1一方電磁弁66Aと第2一方電磁弁66Bが閉じられる。
次に、ステップS203でスイッチからの命令がなく、ステップS213へ移行した場合を説明する。
ステップS213で、第2圧力センサ64Bによってエア圧力の増加が検知されたか否かが判断される。前述の通り、アシストモードAMがスタンバイ状態では、第1一方電磁弁66Aおよび第2一方電磁弁66Bは閉じられているため、前方配置された第2圧力センサ64Bによるエア圧力増加の検知は、作業者がドア11を前方へ移動させた、即ちドア11を閉めようとしたことにより引き起こされる。このため、第2圧力センサ64Bがエア圧力の増加を検知すると、ドア11の閉動作をアシストするために、ステップS210へ移行して、自動閉操作が実施される。第2圧力センサ64Bがエア圧力の増加を検知しなかった場合には、ステップS214へ移行する。
次に、ステップS214で、第1圧力センサ64Aによってエア圧力の増加が検知されたか否かが判断される。後方配置された第1圧力センサ64Aによるエア圧力の増加の検知は、作業者がドア11を後方へ移動させた、即ち、ドア11を開こうとしたことにより引き起こされる。このため、第1圧力センサ64Aがエア圧力増加を検知すると、ドア11の開動作をアシストするために、ステップS205に移行して、自動開操作が実施される。第1圧力センサ64Aがエア圧力増加を検知しなかった場合、ステップS203へ戻る。
(第2実施形態)
次に、本開示の構成に係る好ましい第2の実施形態について図を用いて説明する。図13は、第2の実施形態に係る風防110の側面図である。点線は開位置でのドア11を示す。図14は風防110を備える電子天びん1のブロック図である。第2の実施形態においては、第1実施形態と同等の構成には、同じ符号を付して、説明を省略する。
ケース18の側面上部に、三か所の開口部18c,18d,18eが設けられており、そこへケース18内部に収められた第1位置センサ7A、第2位置センサ7B、および第3位置センサ7Cが、それぞれ配置されている。以下、特定の位置センサを指す場合を除いて、三つの位置センサ(7A,7B,7C)をまとめて位置センサ7と称する。
位置センサ7は反射型のフォトインタラプタであり、発光部と受光部が同一面に並設されており、発光部から出た光が物体に反射すると、その反射光が受光部で検出される。位置センサ7は、それぞれ発光部と受光部とを配置された開口部から露出させて配置されており、近接する物体の有無を検知することができる。ドア11がスライドするとホルダー上部16gが開口部18c,18d,18eを塞ぎ、位置センサ7に検知されるように構成されている。三つの位置センサ7は水平方向に離間して並置されており、位置センサ7の検知の有無で、ドア11の位置が判断される。位置センサ7は透明部材でも反応するため、各開口部はケース18側面上部に限られず、ケース18の上下方向のどの位置に配置されても問題ない。
第2の実施形態に係る風防110においては、ストッパー51は備えられていないが、代わりに半開位置に第2位置センサ7Bが配置されており、第2位置センサ7Bの検知により、ドア11を半開位置にて停止/移動させる構成で、半開機構が実装されている。
図14に示すように、三つの位置センサ7は、制御部34に接続されており、三つの位置センサ7の検出結果は、それぞれ制御部34に送られる。制御部34は、どの位置センサ7が反応しているか、あるいは切り替わったかなど、位置センサ7の信号から、ドア11の位置や動きを判断して、開閉機構60への各種命令を生成する。
(位置センサ)
位置センサ7の反応とドア11の位置および移動の関係を、図を用いて詳しく説明する。図15は、ドア11の位置と位置センサ7の反応を示した概要図である。位置センサ7がドア11を検知した状態をON、検知しない状態をOFFとして説明する。図15中の矩形Aは第1位置センサ7A、矩形Bは第2位置センサ7B、矩形Cは第3位置センサ7Cをそれぞれ示す(後述の図16~図19も同様)。
第1位置センサ7Aは、ドア11の全閉状態を検知するセンサであるが、ドア11が全閉時にはドア11を検知せず、ドア11が僅かに開いたときにドア11を検知する位置に配置されている。このため、ドア11が全閉位置にある場合、第1位置センサ7AはOFFである(図15(A)参照)。全ての位置センサ(7A,7B,7C)がOFFの時、ドア11は全閉位置と判断される。ドア11が全閉状態から僅かに開かれると、第1位置センサ7AはONとなる。
第2位置センサ7Bは、ドア11の半開状態を検知するセンサであり、ドア11が半開したときにドア11を検知する位置に配置されている。このため、ドア11が半開位置にある場合、第2位置センサ7BはONである(図15(B)参照)。ドア11が半開位置から僅かに閉じられると、第2位置センサ7BはOFFとなる。
第3位置センサ7Cは、ドア11の全開状態を検知するセンサであり、ドア11が全開したときにドア11を検知する位置に配置されている。このため、ドア11が全開状態にある場合、第3位置センサ7CはONである(図15(C)参照)。全ての位置センサ(7A,7B,7C)がONの時、ドア11は全閉状態と判断される。ドア11が全開状態から僅かに閉じられると、第3位置センサ7CはOFFとなる。
第1実施形態においては、ドア11の動きは、二つの圧力センサ(64A,64B)で把握された。第2実施形態においては、圧力センサ(64A,64B)は加圧ポンプの吐出するエア圧力を監視するのみで、ドア11の動きは監視せず、ドア11の動きは位置センサ7で監視される。位置センサ7を用いることで、ドア11の駆動源はエアシリンダに限らず、例えばモーターを駆動源としてラックアンドピニオンやゴムプーリーなど、他の多様な駆動源を用いてアシストモードAMを実施することができる。
(アシストモードAM有効時のドアとセンサ)
次に、アシスト機能が有効である場合の、ドア11の移動と位置センサ7の反応について詳しく説明する。図16~図19は、ドア11が移動するときの位置センサ7の反応を示す。図20は第2実施形態における各構成要素の動作表である。なお、第2実施形態における開閉機構60のブロック図は、第1実施形態における開閉機構(図7)と同様であるため、省略する。
図20に示すように、第2実施形態においては、ドア11の動きは位置センサ7によって監視されるため、アシストモードAM有効時において、エア圧力を監視する必要がなく、一方電磁弁(66A,66B)は開いている。アシストモードAMは入力部39により、有効/無効の切り替えが可能である。
アシストモードAMが無効の場合、自動開操作/自動閉操作は、第1実施形態と同等の構成である。よって、説明は省略する。
アシストモードAMが無効の「標準状態」では、一方電磁弁(66A,66B)は開かれ、加圧ポンプ(62A,62B)は動作していない。手動でドア11を開閉可能であり、なおかつ押圧スイッチ37または赤外線スイッチ36により開閉命令が入力されると、ドア11は自動で開閉する。自動開閉/手動開閉の設定の切り替えは不要である。ドア11は手動開閉可能でありながら、スイッチ入力による自動開閉も可能であり、自動開閉された後には、特別な操作なしに、即座に手動開閉が可能となる。
アシストモードAMが有効の場合、一方電磁弁(66A,66B)は開かれ、加圧ポンプ(62A,62B)は動作しておらず、ドア11の移動が位置センサ7で監視されている。作業者が静止状態のドア11を手動で僅かに開けるまたは閉じると、その動作が位置センサ7により検知されて、その後は自動でドア11が開閉する。アシストモードAMが有効であっても、スイッチ入力による自動開閉も可能に構成されており、押圧スイッチ37または赤外線スイッチ36から命令が入力されると、ドア11は自動で開閉する。
アシストモードAMが有効な場合のドア11と位置センサ7の動作を詳しく説明する。
ドア11が全閉状態で、作業者がドア11を全開させようとした場合(半開機能はOFF)を、図16を用いて説明する。ドア11が全閉状態では三つの位置センサ(7A,7B,7C)は全てOFFとなっている(図16(A)参照)。ドア11が僅かに移動して第1位置センサ7AがOFFからONへ切り替わったときに、制御部34は「ドア11が開かれようとしている」と判断して、これをアシストするために自動開操作を実施する(図16(B)参照)。ドア11が全開状態となり、第3位置センサ7CがOFFからONへ切り替わると、制御部34は「ドア11は開位置まで移動した」と判断して自動開操作を停止する(図16(C)参照)。
ドア11が全開状態で、作業者がドア11を閉じようとした場合(半開機能はOFF)を、図17を用いて説明する。ドア11が全開状態では三つの位置センサ(7A,7B,7C)は全てONとなっている(図17(A)参照)。ドア11が僅かに閉方向に移動して第3位置センサ7CがONからOFFへ切り替わると、制御部34は「ドア11は閉じられようとている」と判断して、これをアシストするために自動閉操作を実施する(図17(B)参照)。ドア11が全閉状態となり、第1位置センサ7AがONからOFFへ切り替わると、制御部34は「ドア11は閉位置まで移動した」と判断して自動閉操作を停止する(図17(C)参照)。
ドア11が全閉状態で、作業者がドア11を半開させようとした場合(半開機能はON)を、図18を用いて説明する。ドア11が全閉状態では三つの位置センサ(7A,7B,7C)は全てOFFとなっている(図18(A)参照)。ドア11が僅かに移動して第1位置センサ7AがOFFからONへ切り替わったときに、制御部34は「ドア11が開かれようとしている」と判断して、これをアシストするために自動開操作を実施する(図18(B)参照)。ドア11が半開状態となり、第2位置センサ7BがOFFからONへ切り替わると、制御部34は「ドア11は開位置まで移動した」と判断して自動開操作を停止する(図18(C)参照)。
ドア11が半開状態で、作業者がドア11を閉じようとした場合(半開機能はON)を、図19を用いて説明する。ドア11が半開状態では第1位置センサ7Aおよび第2位置センサ7BがON、第3位置センサ7CはOFFとなっている(図19(A)参照)。ドア11が僅かに閉方向に移動して第2位置センサ7BがONからOFFへ切り替わると、制御部34は「ドア11は閉じられようとている」と判断して、これをアシストするために自動閉操作を実施する(図19(B)参照)。ドア11が全閉状態となり、第1位置センサ7AがONからOFFへ切り替わると、制御部34は「ドアは閉位置まで移動した」と判断して自動閉操作を停止する(図19(C)参照)。
半開機能が無効である場合、ドア11は全開閉するため、ドア11の開閉は第3位置センサ7CのON/OFFの切り替わりで判断される。半開機能が有効である場合、ドア11は半開閉するため、ドア11の開閉は第2位置センサ7BのON/OFFの切り替わりで判断される。それぞれトリガーとなる位置センサが異なるだけで、どちらの場合も自動開操作および自動閉操作は同等に作動する。
本実施形態では、全開閉位置に配置した二個、半開機能を持たせるために中間位置に一個、合計三個の位置センサ7を使用したが、位置センサ7の数を増やして、ドア11の開度を選択できるように構成してもよい。距離センサを用いて、ドア11の詳細な位置や移動方向を把握して、アシストモードAMを実施することも可能である。また、半開機能は無く、ドア11は自動で全開閉されるのみとして、第1位置センサ7Aおよび第3位置センサ7Cだけ配置する構成としても良い。
(第2実施形態フローチャート)
次に、第2実施形態におけるドア11の開閉動作の流れを、図21および図22のフローチャートを用いて説明する。
図21に示すように、まずステップS301で、アシストモードAMの有効/無効が確認される。有効の場合、アシストモードAMに移行する(ステップS302)。アシストモードAMが有効の場合の説明は後述し、先にアシストモードAMが無効の場合(ステップS303~ステップS314)を説明する。
アシストモードAMが無効の場合、ステップS303に移行し、開閉機構60は標準状態となる。具体的には、第1加圧ポンプ62Aおよび第2加圧ポンプ62Bは動作せず、第1一方電磁弁66Aおよび第2一方電磁弁66Bが開かれる(図20参照)。
次に、ステップS304で、ドア11開閉のスイッチである赤外線スイッチ36または押圧スイッチ37から、ドア11開閉の命令信号が入力される。信号が入力されない場合は、入力されるまで待機する。
命令が入力されると、ステップS305に移行し、ドア位置が閉位置であるか開位置であるかが確認される。位置センサ7の検知内容によって、全閉状態/全開状態/半開状態など、ドア11の開度が確認される(図16~図19参照)。第1実施形態と同様、手動でのドア11の移動や制御部34の誤判断を担保するため、全閉状態を閉位置、それ以外が開位置となる。
まずドア11が閉位置にあった場合(ステップS306~ステップS310)について説明する。
ドア11が閉位置にあった場合、ステップS306に移行し、閉位置にあるドア11を開けるため、ドア11の「自動開操作」が実施される。具体的には、第2一方電磁弁66Bが閉じられ、第2加圧ポンプ62Bの加圧が開始される。この時、第1一方電磁弁66Aは開かれたままで、第1加圧ポンプ62Aは作動しない(図7、図20参照)。
次にステップS307で、半開機能が無効時には第3位置センサ7Cが、半開機能が有効時には第2位置センサ7Bが、OFFからONに切り替わったか否かで、ドア11が開いたか否かが判定される。
第3位置センサ7C(半開機能有効時は第2位置センサ7B)がONになった場合には、ドア11は開かれたと判断され、ステップS310に移行し、第2加圧ポンプ62Bの動作が停止され、第2一方電磁弁66Bが開かれる。これにより、標準状態に戻り、手動での開閉が可能となる。
ドア11がまだ所望の位置まで開かれていない、即ち、第3位置センサ7C(半開機能有効時は第2位置センサ7B)がOFFの場合、ステップS308に移行する。
次に、ステップS308で、第2圧力センサ64Bの計測値が所定値以上か否かが判定される。指はさみ等、不測の事態でドア11の動きが阻害されると、エア圧力が急上昇するため、これを第2圧力センサ64Bが検知すると、ステップS310に移行する。直ちにポンプが停止してドア11の動きが停止となり、両一方電磁弁(66A,66B)が大気に連通され、ドア11の負荷が消え安全が確保される。また不具合などにより意図せぬ大きなエア圧力がかかった場合に緊急停止となる。エア圧力が所定値以上でポンプによる加圧を停止するよう構成することで、安全性が担保される。第2圧力センサ64Bの計測値が所定値未満の場合、ステップS309へ移行する。
次に、ステップS309で、制御部34は、第2加圧ポンプ62Bの加圧を開始させたときから、内部タイマーを作動させており、これがタイムアウトした場合(所定時間を過ぎた場合)には、ステップS310に移行して、標準状態に戻る。まだ所定時間経過していなければ、ステップS307に戻る。第3位置センサ7C(半開機能有効時は第2位置センサ7B)がOFFであり、第2圧力センサ64Bの計測値が所定値未満であっても、所定時間を経過することでステップS310に移行して標準状態に戻る構成となっている。タイムアウトを用意することで、例えばエア漏れや故障が疑われる際の強制終了を避け、エラー処理としてひとまず停止させる構成とした。
次に、ステップS305でドア11が開位置にあった場合(ステップS311~ステップS314)を説明する。
ドア11が開位置にあった場合、ステップS311に移行し、開位置にあるドア11を閉じるため、ドア11の「自動閉操作」が実施される。具体的には、第1一方電磁弁66Aが閉じられ、第1加圧ポンプ62Aの動作が開始される。この時、第2一方電磁弁66Bは開かれたままで、第2加圧ポンプ62Bは作動しない(図7、図20参照)。
次にステップS312に移行し、第1位置センサ7AがONからOFFとなったか否かで、ドア11が閉じたか否かが確認される。
第1位置センサ7AがOFFとなった場合には、ドア11は閉じられたと判断されて、ステップS310に移行し、第1加圧ポンプ62Aの動作が停止され、第1一方電磁弁66Aが開かれる。これにより、標準状態に戻り、手動での開閉が可能となる。
第1位置センサ7AがONの場合、ドア11はまだ全閉状態ではないとして、ステップS313に移行する。
ステップS313では、第1圧力センサ64Aの計測値が、所定値以上か否かが判定される。ステップS308と同様に、安全性の確保のための工程である。所定値以上であれば、ステップS310に移行して標準状態に戻され、所定値未満であれば、ステップS314に移行する。
ステップS314では、制御部34は、第1加圧ポンプ62Aを動作させたときから、内部タイマーを作動させており、これがタイムアウトした場合(所定時間を過ぎた場合)には、ステップS310に移行して、標準状態に戻る。まだ所定時間経過していなければ、ステップS312に戻る。
第1圧力センサ64Aの値が所定値未満であっても、所定時間を経過することでステップS310に移行し、標準状態に戻る構成となっている。
ステップS313とステップS314の構成や効果は、ステップS308およびステップS309と同等である。
(第2実施形態のアシストモード有効時のフロー)
次に、第2実施形態におけるアシストモードAM有効時の開閉機構60の動作の流れを説明する。
図22に示すように、まずステップS401で、アシストモードAMのスタンバイ状態となる。このとき、両一方電磁弁(66A,66B)は開かれ、両加圧ポンプ(62A,62B)は動作しない(図20参照)。
次に、ステップS402に移行して、スイッチから命令が入力されると、ステップS403に移行する。スイッチからの命令がない場合、ステップS413に移行する。命令がない場合(ステップS413~ステップS414)を後述し、まずは命令が入力された場合(ステップS403~ステップS412)を先に説明する。
ステップS403~ステップS412は、それぞれステップS305~ステップS314に対応しており、同等の構成となっている。
スイッチから開閉命令が入力されると、ステップS403に移行し、ドア11の位置が閉位置であるか開位置であるかが確認される。位置センサ7の検知内容によって、全閉状態/全開状態/半開状態など、ドア11の開度が確認される(図16~図19参照)。
まずドア11が閉位置にあった場合(ステップS404~ステップS408)について説明する。
ドア11が閉位置にあった場合、ステップS404に移行し、閉位置にあるドア11を開けるため、ドア11の「自動開操作」が実施される。具体的には、第2一方電磁弁66Bが閉じられ、第2加圧ポンプ62Bの加圧が開始される。この時、第1一方電磁弁66Aは開かれたままで、第1加圧ポンプ62Aは作動しない(図7、図20参照)。
次に、ステップS405に移行し、半開機能が無効時には第3位置センサ7Cが、半開機能が有効時には第2位置センサ7Bが、OFFからONに切り替わったか否かで、ドア11が開いたか否かが判定される。
第3位置センサ7C(半開機能有効時は第2位置センサ7B)がONになった場合には、ドア11は開かれたと判断され、ステップS408に移行し、第2加圧ポンプ62Bの動作が停止され、第2一方電磁弁66Bが開かれる。これにより、アシストモードAMスタンバイ状態に戻る。
ドア11がまだ所望の位置まで開かれていない、即ち、第3位置センサ7C(半開機能有効時は第2位置センサ7B)がOFFの場合、ステップS406に移行する。
次に、ステップS406で、第2圧力センサ64Bの計測値が所定値以上か否かが判定される。指はさみ等、不測の事態でドア11の動きが阻害されると、エア圧力が急上昇するため、これを第2圧力センサ64Bが検知すると、ステップS408に移行する。直ちにポンプが停止してドア11の動きが停止となり、両一方電磁弁(66A,66B)が大気に連通され、ドア11の負荷が消え安全が確保される。また不具合などにより意図せぬ大きなエア圧力がかかった場合に緊急停止となる。エア圧力が所定値以上でポンプによる加圧を停止するよう構成することで、安全性が担保される。第2圧力センサ64Bの計測値が所定値未満の場合、ステップS407へ移行する。
次に、ステップS407で、制御部34は、第2加圧ポンプ62Bの加圧を開始させたときから、内部タイマーを作動させており、これがタイムアウトした場合(所定時間を過ぎた場合)には、ステップS408に移行して、アシストモードAMスタンバイ状態に戻る。まだ所定時間経過していなければ、ステップS405に戻る。第3位置センサ7C(半開機能有効時は第2位置センサ7B)がOFFであり、第2圧力センサ64Bの計測値が所定値未満であっても、所定時間を経過することでステップS408に移行して、第2加圧ポンプ62Bが停止し、第2一方電磁弁66Bが開かれる構成となっている。タイムアウトを用意することで、例えばエア漏れや故障が疑われる際の強制終了を避け、エラー処理としてひとまず停止させる構成とした。
次に、ステップS403でドア11が開位置にあった場合(ステップS409~ステップS412)を説明する。
ドア11が開位置にあった場合、ステップS409に移行し、開位置にあるドア11を閉じるため、ドア11の「自動閉操作」が実施される。具体的には、第1一方電磁弁66Aが閉じられ、第1加圧ポンプ62Aの動作が開始される。この時、第2一方電磁弁66Bは開かれたままで、第2加圧ポンプ62Bは作動しない(図7、図20参照)。
次に、ステップS410に移行し、第1位置センサ7AがONからOFFとなったか否かで、ドア11が閉じたか否かが確認される。
第1位置センサ7AがOFFとなった場合には、ドア11は閉じられたと判断されて、ステップS408に移行し、第1加圧ポンプ62Aの動作が停止され、第1一方電磁弁66Aが開かれる。これにより、標準状態に戻り、手動での開閉が可能となる。
第1位置センサ7AがONの場合、ドア11はまだ全閉状態ではないとして、ステップS411に移行する。
ステップS411では、第1圧力センサ64Aの計測値が、所定値以上か否かが判定される。ステップS406と同様に、安全性の確保のための工程である。所定値以上であれば、ステップS408に移行して、第1加圧ポンプ62Aが停止し、第1一方電磁弁66Aが開かれ、アシストモードAMスタンバイ状態に戻る。
第1圧力センサ64Aの計測値が所定値未満の場合、ステップS412に移行する。ステップS412で、制御部34は、第1加圧ポンプ62Aを動作させたときから、内部タイマーを作動させており、これがタイムアウトした場合(所定時間を過ぎた場合)には、ステップS408に移行する。まだ所定時間経過していなければ、ステップS410に戻る。
第1圧力センサ64Aの値が所定値未満であっても、所定時間を経過することでステップS408に移行し、第1加圧ポンプ62Aは停止して、第1一方電磁弁66Aが開かれ、アシストモードAMスタンバイ状態に戻る構成となっている。
ステップS414とステップS412の構成や効果は、ステップS406およびステップS412と同等である。
次に、ステップS402でスイッチからの命令がなく、ステップS413へ移行した場合を説明する。
ステップS413で、第3位置センサ7Cまたは第2位置センサ7BがONからOFFに切り替わったか否かが判断される。これにより、開位置にあるドア11を作業者が閉じようとしているか否かが確認される。第3位置センサ7Cまたは第2位置センサ7BがONからOFFに切り替わった場合、「ドア11が閉じられようとしている」と判断され、これをアシストするためにステップS409に移行して、自動閉操作が実施される。それ以外の場合は、ステップS414に移行する。
次に、ステップS414で、第1位置センサ7AがOFFからONに切り替わったか否か判断される。これにより、閉位置にあるドア11を作業者が開こうとしているか否かが確認される。第1位置センサ7AがOFFからONに切り替わると、「ドア11が開かれようとしている」と判断され、これをアシストするために、ステップS404に移行して、自動開操作が実施される。それ以外の場合は、ステップS402に戻る。
このように構成することで、位置センサ7を用いて風防110でのアシストモードAMが実装される。
(変形例)
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限られない。例えば、アシストモードAM有効時には、非接触スイッチであるため誤作動させやすい赤外線スイッチ36を受け付けない設定としてもよい。
アシストモードAMでは、作業者によるドア11の開閉動作を検知して、これをアシストするが、換言すれば、ドア11の静止状態からの移動を検知して、これをスイッチとして、制御部34は、ドア11が自動で開閉するように開閉機構60を制御する。赤外線スイッチ36、押圧スイッチ37、ドア11によるスイッチ(アシストモードAM)を、作業者の要望に合わせて受けつけるか否かを自由に設定できるマニュアルモードを搭載してもよい。
以上、本発明の実施形態及び変形例を述べたが、形態及び変形例を当業者の知識に基づいて組み合わせることも可能であり、そのような形態は本発明の範囲に含まれる。
7 位置センサ
10 風防
11 ドア
30 天びん本体
34 制御部
40 エアシリンダ
50 半開機構
51 ストッパー
62A、62B 加圧ポンプ
64A、64B 圧力センサ
66A,66B 一方電磁弁
S 秤量室

Claims (5)

  1. 天びんに装着されて秤量室を形成する風防であって、
    前記秤量室の一部を構成する開閉可能な扉と、
    前記扉を開閉させる開閉機構と、
    前記扉の動きを検出するセンサと、
    前記センサによって前記扉の静止状態からの移動が検知されると、前記開閉機構に前記扉を開閉させるように制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする天びん用風防。
  2. 前記センサは、前記扉の移動方向を検知するように構成され、
    前記制御部は、前記扉が開方向へ移動したときには前記開閉機構に前記扉を開かせるように制御し、前記扉が閉方向へ移動したときには前記開閉機構に前記扉を閉じさせるように制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の天びん用風防。
  3. 前記開閉機構は、前記扉を駆動させる駆動源として、前記扉に連結されるエアシリンダを含み、
    前記センサは前記エアシリンダのエア圧力を計測する圧力センサであり、
    前記圧力センサが計測するエア圧力の変化によって、前記扉の移動が検知される、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の天びん用風防。
  4. 前記センサは、前記扉の開位置および閉位置に配置される光センサである、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の天びん用風防。
  5. 前記扉を半開位置で停止させる半開機構を備え、
    前記扉の移動は、全開閉または半開閉に、切り替え可能に構成される、
    ことを特徴とする請求項1~請求項4のいずれかに記載の天びん用風防。
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