JP7287861B2 - 決済管理システムおよび決済管理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、決済管理システムおよび決済管理方法に関する。
世界的な潮流として、キャッシュレス化の波が我が国にも押し寄せている。ただし、決済には現金を使用したいとする層は、いまだ根強く残っている。そのため、ほぼ完全なキャッシュレス世界が実現するまでには、相当の猶予期間があるものと推定される。
このようなキャッシュレスや現金取り扱いに関する各種の従来技術としては、例えば、スーパー、百貨店、各種商店等に於て、受け取った釣銭を筐体投入口に投入して金券カードに変換したり、又は銀行等に於て貯金したい金銭を筐体投入口より投入して指定銀行の金券カードに変換するようにした金銭を金券カードに変換する装置(特許文献1参照)などが提案されている。
また、一定金額を有する紙幣マネーの発行番号とバリュー金額としての硬貨マネーの残高とを記憶する記憶手段と、支払取引の場合の処理をする手段であって、硬貨マネー残高が取引金額以上であれば硬貨マネー残高から取引金額を差し引くことによって支払手続きを行い、硬貨マネー残高が取引金額未満でありかつ紙幣金額以上であれば取引金額を越えない最大数の紙幣マネーの発行番号を消去することによって支払手続きを行って残りを取引残額とし、硬貨マネー残高が取引残額以上であれば硬貨マネー残高から取引残額を差し引くことによって取引残額の支払を行い、硬貨マネー残高が取引金額未満か又は取引残額未満であれば紙幣マネーを硬貨マネーのバリュー金額に変換し紙幣マネーの発行番号を消去することによって取引金額又は取引残額の支払手続きを行う処理手段とを有することを特徴とするトークン・バリュー混合型電子マネーカード(特許文献2参照)なども提案されている。
特開平8-293053号公報 特開平11-143976号公報
上述のごとく現金使用を続ける者としては、スマートフォンやICカードなどによるキャッシュレス決済に現実感を感じにくい点や、実際にいくら決済したのか自身の手元で確認しにくく使いすぎの心配が残る、といった種々の懸念を感じている。また、スマートフォンやICカードが盗まれた場合、そのまま決済に使用されてしまうのではないか、といった不安感もある。
一方で、そうした者にとっても、現金を引き出すために金融機関に都度赴くことは手間が大きい。特に、金融機関の数が少ない郊外や過疎地に居住する者で、移動手段を保有しない又は利用困難な者にとって、そうした現金引き出しに関する不便さ、手間は、都市部に居住する者と比べて非常に大きくなりやすい。
そこで本発明の目的は、非キャッシュレス決済の環境下において、管理容易かつセキュアな決済を可能とする技術を提供することにある。
上記課題を解決する本発明の決済管理システムは、紙媒体と当該紙媒体の利用権限者の銀行口座との紐付けを定義し、前記利用権限者の銀行口座の預金額のうち、前記紙媒体の印字額分としてロックした金額の情報を保持する紙媒体DBと、前記銀行口座の保有者に関する認証情報を管理する認証DBとを保持する記憶装置と、前記紙媒体を決済手段として提示された店舗の端末から、当該紙媒体のユーザに関する認証用情報を取得し、当該認証用情報と前記認証DBとに基づく認証処理に成功した場合、前記紙媒体と紐付く前記銀行口座から前記店舗の銀行口座に対し、決済金額に応じた資金移動を実行する際、前記紙媒体DBに基づいて、前記紙媒体の前記印字額分の預金額を、前記利用権限者の銀行口座から前記店舗の銀行口座に振込する処理と、前記振込した金額から前記決済金額を差し引きして得た釣銭額の返金手法に関して、前記ユーザまたは前記店舗による指示を前記店舗の端末から受け付ける処理と、前記指示に応じて、前記釣銭額の一部又は全部を、前記店舗の銀行口座から前記利用権限者の銀行口座に振込する処理と、前記店舗の端末から識別情報を得た釣銭用紙媒体に関して、前記利用権限者の銀行口座の預金額のうち、前記一部又は全部の前記釣銭額を、前記釣銭用紙媒体の印字額分としてロックした金額の情報として前記紙媒体DBに保持する処理と、前記紙媒体DBにおいて前記紙媒体に対する前記利用権限者の銀行口座の紐付けを解消する処理と、を実行する演算装置と、を備えた銀行システムを含むことを特徴とする。
また、本発明の決済管理方法は、銀行システムが、紙媒体と当該紙媒体の利用権限者の銀行口座との紐付けを定義し、前記利用権限者の銀行口座の預金額のうち、前記紙媒体の印字額分としてロックした金額の情報を保持する紙媒体DBと、前記銀行口座の保有者に関する認証情報を管理する認証DBとを保持して、前記紙媒体を決済手段として提示された店舗の端末から、当該紙媒体のユーザに関する認証用情報を取得し、当該認証用情報と前記認証DBとに基づく認証処理に成功した場合、前記紙媒体と紐付く前記銀行口座から前記店舗の銀行口座に対し、決済金額に応じた資金移動を実行する際、前記紙媒体DBに基づいて、前記紙媒体の前記印字額分の預金額を、前記利用権限者の銀行口座から前記店舗の銀行口座に振込する処理と、前記振込した金額から前記決済金額を差し引きして得た釣銭額の返金手法に関して、前記ユーザまたは前記店舗による指示を前記店舗の端末から受け付ける処理と、前記指示に応じて、前記釣銭額の一部又は全部を、前記店舗の銀行口座から前記利用権限者の銀行口座に振込する処理と、前記店舗の端末から識別情報を得た釣銭用紙媒体に関して、前記利用権限者の銀行口座の預金額のうち、前記一部又は全部の前記釣銭額を、前記釣銭用紙媒体の印字額分としてロックした金額の情報として前記紙媒体DBに保持する処理と、前記紙媒体DBにおいて前記紙媒体に対する前記利用権限者の銀行口座の紐付けを解消する処理と、を実行することを特徴とする。
本発明によれば、非キャッシュレス決済の環境下において、管理容易かつセキュアな決済が可能になる。
本実施形態の決済管理システムを含むネットワーク構成図である。 本実施形態における紙媒体の例を示す図である。 本実施形態における媒体発行装置のハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態における銀行システムのハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態における店舗端末のハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態の紙媒体DBのデータ構成例を示す図である。 本実施形態の認証DBのデータ構成例を示す図である。 本実施形態の履歴DBのデータ構成例を示す図である。 本実施形態における決済管理方法のフロー例1を示す図である。 本実施形態における画面例1を示す図である。 本実施形態における画面例2を示す図である。 本実施形態における決済管理方法のフロー例2を示す図である。 本実施形態における画面例3を示す図である。 本実施形態における画面例4を示す図である。 本実施形態における画面例5を示す図である。 本実施形態における決済管理方法のフロー例3を示す図である。 本実施形態における画面例6を示す図である。 本実施形態における画面例7を示す図である。 本実施形態における決済管理方法のフロー例4を示す図である。 本実施形態における画面例8を示す図である。 本実施形態における画面例9を示す図である。
---ネットワーク構成---
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態の
決済管理システム10を含むネットワーク構成図である。図1に示す決済管理システム10は、非キャッシュレス決済の環境下において、管理容易かつセキュアな決済を可能とするコンピュータシステムである。
こうした決済管理システム10は、媒体発行装置100、銀行システム200、および店舗端末300を少なくとも含んで構成されている。
このうち媒体発行装置100は、現状の現金(紙幣、硬貨)ではない紙媒体5を発行する装置である。紙媒体5は、図2に例示するように、金種を示す当該紙媒体5における額面の金額51、および、二次元バーコード52が印字されている。この二次元バーコード52は、当該紙媒体5を一意に識別する媒体IDがコード化されたものである。勿論、この二次元バーコード52は一例であって、1次元バーコード、あるいはRFIDなどの適宜なICチップであってもよい。
これらの印字は、媒体発行装置100に紙媒体5が装填される前に、予め金融機関等で実行済みである場合と、紙媒体発行装置100がユーザから発行要求を受けて、当該紙媒体発行装置100で実行する場合、の両方のケースを想定できる。
また、銀行システム200は、紙媒体発行装置100でユーザに発行された紙媒体5に関して、その情報を管理するシステムである。ここで管理する情報は、紙媒体5の識別情報、額面、紐付けられたユーザとその対象口座、といったものを想定する。
また、銀行システム200は、紙媒体5が店舗での決済に利用された場合に、当該紙媒体5に紐付いていた利用権限者の口座から当該店舗の口座に、該当額面の金額を振り替え処理する(この際に発生する釣銭の処理については後述)。
なお、この銀行システム200は、勘定系システムそのものであってもよいし、紙媒体5の発行や使用などに伴って、勘定系システムに必要な処理を要求するシステムであってもよい。
また、店舗端末300は、紙媒体5のユーザが訪れた店舗に備わる端末である。この店舗では、訪れたユーザに商品やサービスを販売する際、現金やクレジットカードのみならず紙媒体5での決済も受け入れる、或いは紙媒体5での決済のみ受け入れる。
店舗端末300は、紙媒体5に印字された二次元バーコード52の読取り処理や、この読取り処理で得た媒体IDをキーに、銀行システム200に照会を行う処理、この照会の結果、認証に成功し、銀行システム200での振込が行われた際、釣銭が発生した場合に、必要となる釣銭額に対応した紙媒体5に関する処理、といった一連の処理を実行する端末である。
---ハードウェア構成---
図3は、本実施形態における媒体発行装置100のハードウェア構成例を示す図である。本実施形態において、決済管理システム10に含まれる媒体発行装置100のハードウェア構成は以下の如くとなる。
媒体発行装置100は、記憶装置101、メモリ103、演算装置104、入力装置105、出力装置106、通信装置107、紙媒体発行機構108、およびスキャン装置109を備えている。このうち記憶装置101は、SSD(Solid State Drive)やハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される。また、メモリ103は、RAMなど揮発性記憶素子で構成される。
また、演算装置104は、記憶装置101に保持されるプログラム102をメモリ103に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なうCPUである。
また、入力装置105は、ユーザからのキー入力や音声入力を受け付ける、タッチパネルやマイクなどの適宜な装置である。また、出力装置106は、演算装置104での処理データの表示を行うディスプレイ、スピーカー等の適宜な装置である。
また、通信装置107は、ネットワーク1と接続して、銀行システム200との通信処理を担うネットワークインターフェイスカードである。
また、紙媒体発行機構108は、種々の額面が印字された紙媒体5をスタッカ等の構造にて保持し、ここで保持する紙媒体5のうち所定の額面が印字されたものを、演算装置104からの指示に応じて搬送、排出する機構である。具体的には、ATMに備わる現金管理機構を想定すればよい。ただし、本実施形態の媒体発行装置100の場合は、対象が現金ではなく、紙媒体5である。
なお、紙媒体発行機構108は、上述のようにスタッカ等の構造にて保持する紙媒体5、すなわち未発行の紙媒体5について、その媒体IDを未発行媒体リスト1081として管理しているものとする。
このリストは、スタッカ等の構造に紙媒体5の束をセットする際、当該束に含まれる紙媒体5の媒体IDが、発行予定順(機構の構造や運用で排出される順)に列挙されたもの想定できる。紙媒体5の束をセットする担当者は、紙媒体発行装置100の入力装置105にて、該当する情報のデータ入力を行うものとする。
また、スキャン装置108は、銀行のキャッシュカードまたは通帳に対する読取り動作を実行する装置である。具体的には、キャッシュカードのICチップと通信して当該ICチップが保持している口座情報を取得する一般的な機能や、或いは、通帳の磁気ストライプに対する読取りを実行し、当該磁気ストライプが情報として保持する口座情報を取得する一般的な機能を有する装置となる。
なお、紙媒体発行装置100の具体例としては、例えば、金融機関が管理するATMを想定できる。或いは、金融機関の営業店の他、コンビニエンスストアや個人商店、郵便局などといった各種店舗に備わる端末で、所定の認証機能を備えた印字装置、も想定できる。
こうした印字装置は、その認証機能であるカードリーダーでユーザが持参したキャッシュカードを読み取り、そこで得た口座情報を銀行システム200に照会し、所定の認証処理に成功した場合に、紙媒体5を印字、出力するものを想定できる。
或いは、生体情報のリーダーでユーザの身体をスキャンし、そこで得た生体情報を銀行システム200に照会し、所定の認証処理に成功した場合に、紙媒体5を印字、出力するものも想定できる。
図4は、本実施形態における銀行システム200のハードウェア構成例を示す図である。本実施形態の銀行システム200は、記憶装置201、メモリ203、演算装置204、および通信装置205を備えている。このうち記憶装置201は、SSD(Solid
State Drive)やハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構
成される。また、メモリ203は、RAMなど揮発性記憶素子で構成される。
また、演算装置204は、記憶装置201に保持されるプログラム202をメモリ203に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なうCPUである。
また、通信装置205は、ネットワーク1と接続して、上述の紙媒体発行装置100および店舗端末300との通信処理を担うネットワークインターフェイスカードである。
なお、記憶装置201内には、本実施形態の決済管理システム10を構成する銀行システム200として必要な機能を実装する為のプログラム202に加えて、紙媒体DB225、認証DB226、および履歴DB227が少なくとも記憶されている。この紙媒体DB225、認証DB226および履歴DB227の詳細については後述する。
図5は、本実施形態における店舗端末300のハードウェア構成例を示す図である。本実施形態の店舗端末300は、記憶装置301、メモリ303、演算装置304、入力装置305、出力装置306、通信装置307、コードリーダー308、および生体情報センサ309を備えている。
このうち記憶装置301は、SSD(Solid State Drive)やハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される。また、メモリ303は、RAMなど揮発性記憶素子で構成される。
また、演算装置304は、記憶装置301に保持されるプログラム302をメモリ303に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なうCPUである。
また、入力装置305は、ユーザからのキー入力や音声入力を受け付ける、タッチパネルやマイクなどの適宜な装置である。また、出力装置306は、演算装置304での処理データの表示を行うディスプレイ、スピーカー等の適宜な装置である。
また、通信装置307は、ネットワーク1と接続して、銀行システム200との通信処理を担うネットワークインターフェイスカードである。
また、コードリーダー308は、紙媒体5に印字されているコード(例えば二次元バーコード)をスキャンし、当該コードが含んでいる情報を抽出するリーダーである。
また、生体情報センサ309は、購入希望者の生体情報を観測するセンサであり、具体的には、静脈や虹彩のパターン、顔画像の特徴量、といった予め定めた種類の生体情報に関して観測を行うセンサである。
---データ構造例---
続いて、本実施形態の決済管理システム10における銀行システム200が用いるデータベースについて説明する。図6に、本実施形態における紙媒体DB225の一例を示す。紙媒体DB225は、上述の金融機関が発行する紙媒体5に関する各種情報を蓄積したデータベースである。
そのデータ構造は、紙媒体5を一意に特定する媒体IDをキーとして、当該紙媒体の券面に印字されている金額、対象口座、および利用権限者、といったデータから成るレコードの集合体である。
このうち対象口座は、当該紙媒体5の利用権限者が上述の金融機関で保有する口座であって、当該紙媒体5の利用した決済に伴う決済資金が担保された口座、の情報である。口座の情報としては、店番、科目、口座番号といった値が想定できる。
また、利用権限者は、上述のとおり、当該紙媒体5の利用権限者の情報である。この利用権限者の情報は、例えば当該紙媒体5の発行時、当該発行を担当した紙媒体発行装置100からの通知を受けて、銀行システム200が当該紙媒体5に関して紐付けた、口座保有者の識別情報を想定する。ここでは、口座保有者の識別情報として、顧客IDを想定する。
また、上述の紙媒体発行装置100からの通知は、当該紙媒体発行装置100で、利用権限者が提示したキャッシュカードや通帳から読み取った口座情報を想定する。
なお、紙媒体5と対象口座、利用権限者との紐付けは、少なくとも店舗での当該紙媒体5の利用直前までであれば、いずれのタイミングでもよく、運用環境や金融機関のポリシーなどに応じて適宜に運用できるものとする。
また、図7に本実施形態における認証DB226の一例を示す。認証DB226は、金融機関の口座保有者それぞれの認証情報を保持、管理するデータベースである。そのデータ構造は、口座保有者を一意に特定する顧客IDをキーとして、当該口座保有者の認証情報を対応付けたレコードの集合体である。
上述の認証情報としては、例えば、口座保有者の指静脈や虹彩のパターン、顔画像の特徴量といったものを想定するが、これに限定しない。例えば、金融機関のポリシーによっては、暗証番号のみ、生体情報と暗証番号の組み合わせ、といったものを認証情報として取り扱うとしてもよい。
なお、上述の認証DB226は、本実施形態のように銀行システム200が保持する形態の他、店舗端末300が保持する形態も想定しうる。その場合、例えば、上述の金融機関の口座保有者のうち、所定の店舗の所在エリアに居住する者、の認証情報を、当該店舗の店舗端末300で保持する運用形態が想定できる。つまり、店舗端末300が、自身の近隣に居住する者に関して、その認証処理を実行することとなる。
また、図8に本実施形態における履歴DB227の一例を示す。履歴DB227は、紙媒体5を決済手段として行われた資金移動の履歴情報を蓄積したデータベースである。そのデータ構造は、例えば、履歴情報の収集期間をキーとして、当該収集期間における各ユーザ(金融機関の顧客)の資金移動の履歴を対応付けたレコードの集合体となっている。---フロー例(紙媒体発行)---
以下、本実施形態における決済管理方法の実際手順について図に基づき説明する。以下で説明する決済管理方法に対応する各種動作は、決済管理システム10を構成する各装置がそのメモリ等に読み出して実行するプログラムによって実現される。そして、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
図9は、本実施形態における決済管理方法のフロー例1を示す図である。ここではまず、紙媒体発行装置100において紙媒体5を発行する手順について説明する。
この場合、紙媒体発行装置100は、紙媒体5の発行を希望するユーザの指示を、タッチパネル等の入力装置105で受け付け、これに応じて、キャッシュカードまたは通帳の
セットを誘導し、暗証番号入力を受け付ける画面(図10の画面1000)を表示する(s1)。
また、紙媒体発行装置100のスキャン装置109は、上述のユーザが入力した暗証番号を含む認証要求を、例えばキャッシュカードのICチップに実行し、この認証に成功したことを受けて、紙媒体5の発行額の指定受け付け(図11の画面1100)と、当該キャッシュカードに対する読取り動作を実行する(s2)。ここで得られる情報は、紙媒体5の発行希望額の値と、当該キャッシュカードが紐付く銀行口座の情報(店番、科目、口座番号)になる。
続いて、紙媒体発行装置100は、s2で情報を得た上述のユーザすなわち紙媒体5の発行希望者の銀行口座と、発行額(発行希望額)、および媒体IDを含む、紙媒体5の登録要求を生成し、これを銀行システム200に通知する(s3)。
なお、紙媒体発行装置100は、上述の登録要求の通知に先立ち、自身の紙媒体発行機構108で保持している、すなわち未発行の紙媒体5であって、印字額が当該発行額に応じたものの識別情報を、未発行媒体リスト1081から(規定の発行順序に従い)抽出し、登録要求に含める。
一方、銀行システム200では、上述の登録要求を受信し、紙媒体DB225に対し、発行希望者すなわち利用権限者となる者の銀行口座、発行額、および紙媒体5の媒体IDを紐付けて登録することとなる。銀行システム200は、登録完了の通知を、上述の紙媒体発行装置100に返す。
他方、紙媒体発行装置100は、登録完了の通知を銀行システム200から受けて、紙媒体DB225に登録された紙媒体5を、紙媒体発行機構108から排出し(s4)、処理を終了する。
---フロー例(紙媒体利用に伴う運用)---
続いて、上述のように発行された紙媒体5が、商品等の購入希望者によって実際に決済手段として店舗で利用される際の処理について説明する。図12は、本実施形態における決済管理方法のフロー例2を示す図である。
この場合、当該店舗における店舗端末300は、上述の購入希望者に対して、コードリーダー308への紙媒体5のセットを要求し(図13の画面1300)、この紙媒体5に対し、コードリーダー308による読取り動作を実行し、当該紙媒体5に印字されている二次元バーコード52から紙媒体5の媒体IDを取得する(s10)。
また、店舗端末300は、上述の購入希望者に対して、生体情報センサ309への身体部位のセットを要求し(図14の画面1400)、生体情報センサ309により、購入希望者の例えば指静脈に関してセンシングを行って、生体情報を取得する(s11)。
店舗端末300は、s10で得た媒体IDとs11で得た生体情報とを含む認証用情報を生成し、これを認証要求として銀行システム200に送信する(s12)。
一方、銀行システム200は、店舗端末300から上述の購入希望者に関する認証用情報を取得し、当該認証用情報と認証DB226とに基づく認証処理を実行する(s13)。
この認証処理では、認証用情報が含む媒体IDをキーに、紙媒体DB225で利用権限
者の識別情報たる顧客IDを特定し、当該顧客IDをキーに認証DB226で認証情報を特定する。この認証DB226から得た認証情報に、上述の認証用情報が含む生体情報を照合し、その一致度が基準以上であれば認証成功となる。上述の認証処理に失敗した場合(s14:n)、銀行システム200は、処理を終了する。
一方、上述の認証処理に成功した場合(s14:y)、銀行システム200は、紙媒体DB225に基づいて、当該紙媒体5の印字額分(印字金額欄の値)の預金額を、当該紙媒体5と紐付く利用権限者の銀行口座から、上述の店舗の銀行口座に振込し(s15)、決済金額に応じた資金移動を実行する。
こうした振込の処理は、金融機関における通常の勘定系の処理となる。銀行システム200は、こうした資金移動の完了について、店舗端末300に通知する(s16)。
また、銀行システム200は、紙媒体DB225において上述の紙媒体5に対する利用権限者の銀行口座の紐付けを解消し(s17)、処理を終了する。
ただし、この紙媒体5に対する利用権限者の銀行口座の紐付け解消の処理は、銀行システム200と店舗端末300との間の通信環境に異常がある場合あるいは不通である場合にペンディングとし、銀行システム200が、当該通信環境を以後モニターしておき、復旧した際に実行するとしてもよい。
他方、店舗端末300は、上述の通知をディスプレイ等で表示(図15の画面1500)し(s18)、処理を終了する。この図12で示すフローでは、購入希望者が提示した紙媒体5の印字額と、決済対象の商品等の金額すなわち決済金額とが一致し、釣銭が発生しない状況を前提としている。
そこで以降では、紙媒体5を利用した決済に伴って、釣銭が発生する状況について説明する。そこで、上述のs15での資金移動に際し、銀行システム200は、図16のフローに示すように、釣銭の有無に応じて種々の処理を実行するものとする。
ここで銀行システム200は、s15での資金移動で店舗の口座に振込した金額と、店舗端末300からの認証要求が示す決済金額の値とを比較する(s20)。
この比較の結果、振込額と決済金額とが一致していれば(s21:n)、銀行システム200は、本フローを終了する(全体フローとしては図12のフローにおけるs16に遷移する)。
一方、上述の比較の結果、振込額が決済金額を上回っている場合(s21:y)、銀行システム200は、振込額から決済金額を減算して釣銭額を特定し、上述の購入希望者への当該釣銭の返金手法について判定する(s22)。
この返金方法は、購入希望者または店舗スタッフが店舗端末300で指定したものを銀行システム200が上述の認証要求から取得する場合と、銀行システム200として予めデフォルトで規定済みの場合とを想定できる(勿論、限定はしない)。
上述の判定の結果、返金方法が振込であった場合(s23:振込)、銀行システム200は、s22で得た釣銭額を、店舗端末300に通知するとともに、当該店舗の銀行口座から、購入希望者すなわち紙媒体5の利用権限者の銀行口座に振込する(s24)。
一方、店舗端末300は、銀行システム200からの釣銭額の通知を受けて、当該店舗
で保持し利用権限者との紐付きが無い釣銭用の紙媒体5の用意と媒体IDの入力指示(図17の画面1700)を、ディスプレイ等で表示する(s25)。
また、店舗端末300は、s25で表示した画面を通じて、釣銭用に使用する紙媒体5の媒体IDを取得し、この媒体IDを含む当該釣銭用の紙媒体5の登録要求を、銀行システム200に通知する(s26)。
他方、銀行システム200は、店舗端末300から媒体IDを得た釣銭用の紙媒体5に関して、上述の購入希望者の銀行口座の預金額のうち、釣銭額分を、釣銭用の紙媒体5の印字額分としてロックした金額の情報として紙媒体DB225に保持し、登録完了の通知を店舗端末300に返す(s27)。
一方、店舗端末300は、上述の通知を受けて、これをディスプレイ等で表示し(図18の画面1800)し(s28)、処理を終了する。
なお、上述のs23での判定の結果、返金方法が、釣銭額の一部についてのみ、釣銭用の紙媒体5でユーザに返金し、釣銭額のうち残額を例えば現金でユーザに返金するものであった場合(s23:一部)、銀行システム200は、図19のフローのs30に処理を遷移させる。
この場合、銀行システム200は、上述の釣銭額の一部(購入希望者ないし店舗スタッフが店舗端末300から指定した額)を、当該店舗の銀行口座から上述の購入希望者者の銀行口座に振込する(s30)。
また、銀行システム200は、店舗端末300から媒体IDを得た釣銭用の紙媒体5に関して、上述の購入希望者の銀行口座の預金額のうち、上述の釣銭額の一部の分を、釣銭用の紙媒体5の印字額分としてロックした金額の情報として紙媒体DB225に保持する(s31)。
また、銀行システム200は、店舗端末300に対し、釣銭額の残額(すなわち釣銭額から上述の"一部"の額を差し引いた残り)を、現金で返金した旨のレシート出力の要求を通知する(s32)。
店舗端末300は、上述の要求を受けて、釣銭用の紙媒体5と現金のそれぞれで返金した釣銭の内訳の情報をレシート(図20のレシート2000)に印字して出力し(s33)、処理を終了する。なお、本実施形態では、店舗端末300が出力する媒体をレシートとして示したが、この他にも、当該レシートの印字内容を出力する画面表示、あるいは電子メール、といった種々の電子的手段であってもよい。その場合、当該画面データが店舗端末300における購入希望者向けのディスプレイ等に表示される形態や、当該画面データや電子メール等の電子データが、店舗端末300から上述の購入希望者の端末に送信される形態を想定する(勿論、店舗端末300は、当該端末やテレビなどの送信先のアドレスを予め保持し、利用可能である)。
なお、返金手法が、釣銭額の全部を振込、というものであった場合、銀行システム200は、釣銭額の全部を、店舗の銀行口座から購入希望者の銀行口座に振込することとなる。この場合も、上述と同様に、銀行システム200は、店舗端末300に対し、釣銭額を全て振込で返金した旨の出力要求を通知し、店舗端末300でレシート出力をさせる。
なお、銀行システム200は、例えば、1日や一週間といった予め定めた期間において、紙媒体5を決済手段として行われた決済金額に応じた資金移動の履歴を、記憶装置20
1の履歴DB227に格納しているものとする。
そこで銀行システム200は、履歴DB227で保持する所定期間分の履歴の情報を、利用権限者の端末または当該利用権限者の関係者の端末に配信(図21の画面2100)するとすれば好適である。この場合、配信対象の端末としては、TVが好適である。
以上、本発明を実施するための最良の形態などについて具体的に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
こうした本実施形態において、利用権限者の情報が紐付けられていない状態の紙媒体は決済手段としては無価値であって、そのまま使用しようとしても決済不可である。
すなわち、紙媒体が盗難被害にあったとしても、この紙媒体に利用権限者の情報が紐付けられていなければ、第三者による不正使用は根本的に不可能である。また、たとえ利用権限者の情報が紐付けられていても、当該利用権限者の本人認証に成功しなければ、同様に使用不可である。
こうした効果は、搬送に際してのセキュアな取扱いが基本的に不要であることを意味する。そのため、紙媒体を利用権限者に届ける際、普通郵便など様々な経路を適宜に採用しうる。
一方、金融機関においては、上述の紙媒体DBや勘定系での口座情報等を決済履歴として分析し、利用権限者の属性や階層などに応じた、店舗での商品やサービスの購入傾向の推定を行うなど、情報の二次活用を行うことができる。
すなわち、現金と利用感覚のほぼ変わらない紙媒体を用いたキャッシュレスサービス(認証機能付き定額小切手相当の紙媒体を用いた決済管理)を提供し、非キャッシュレス決済の環境下において、管理容易かつセキュアな決済が可能となる。
本明細書の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。すなわち、本実施形態の決済管理システムにおける、前記銀行システムにおいて、前記記憶装置の前記紙媒体DBにおいて、前記利用権限者の銀行口座の預金額のうち、前記紙媒体の印字額分としてロックした金額の情報をさらに保持し、前記演算装置は、前記資金移動に際し、前記紙媒体DBに基づいて、前記紙媒体の前記印字額分の預金額を、前記利用権限者の銀行口座から前記店舗の銀行口座に振込するものである、としてもよい。
これによれば、紙媒体の印字額を裏打ちする実資金として、利用権限者の銀行口座の預金残高のうち該当金額を出金不可として管理することで、決済手段としての紙媒体の有効性が担保され、セキュアかつ円滑な決済につながりうる。
また、本実施形態の決済管理システムにおける、前記銀行システムにおいて、前記演算装置は、前記振込した金額から前記決済金額を差し引きして得た釣銭額を、前記店舗の銀行口座から前記利用権限者の銀行口座に振込する処理と、前記店舗の端末から識別情報を得た釣銭用紙媒体に関して、前記利用権限者の銀行口座の預金額のうち、前記釣銭額を、前記釣銭用紙媒体の印字額分としてロックした金額の情報として前記紙媒体DBに保持する処理と、をさらに実行するものである、としてもよい。
これによれば、紙媒体を用いた決済に伴って釣銭が発生する状況に対応し、釣銭についても紙媒体で返金を行う運用が可能になる。ひいては、非キャッシュレス決済の環境下において、より管理容易かつセキュアな決済が可能となる。
また、本実施形態の決済管理システムにおける、前記銀行システムにおいて、前記演算装置は、前記店舗の端末から、前記釣銭額の一部についてのみ、前記釣銭用紙媒体で前記ユーザに返金し、前記釣銭額のうち残額を現金ないし振込で前記ユーザに返金する旨の通知を受けた場合、前記釣銭額の一部を、前記店舗の銀行口座から前記利用権限者の銀行口座に振込する処理と、前記店舗の端末から識別情報を得た釣銭用紙媒体に関して、前記利用権限者の銀行口座の預金額のうち、前記釣銭額の一部を、前記釣銭用紙媒体の印字額分としてロックした金額の情報として前記紙媒体DBに保持する処理と、前記店舗の端末に対し、前記残額を現金ないし振込で返金した旨の出力要求を通知する処理とをさらに実行するものである、としてもよい。
これによれば、店舗にて釣銭用の紙媒体を潤沢に用意していない状況であっても、釣銭のうち一部については紙媒体で返金する運用を行いつつ、残りの釣銭を現金や振込で返金するといった柔軟を運用が可能となる。また、こうした変則的な運用を行う場合でも、そうした運用が行われた旨とその内容について印字したレシートの出力を店舗で行わせることで、釣銭の返金に関する店舗側での怠慢や不正を効果的に抑止し、ユーザにとって決済の安心感を高める仕掛けを提供する。ひいては、非キャッシュレス決済の環境下において、より管理容易かつセキュアな決済が可能となる。
また、本実施形態の決済管理システムにおける、前記銀行システムにおいて、前記演算装置は、前記店舗の端末から、前記釣銭額の全部を振込で前記ユーザに渡す旨の通知を受けた場合、前記釣銭額の全部を、前記店舗の銀行口座から前記利用権限者の銀行口座に振込する処理と、前記店舗の端末に対し、前記釣銭額を振込で返金した旨の出力要求を通知する処理とをさらに実行するものである、としてもよい。
これによれば、店舗にて釣銭用の紙媒体の在庫を切らしてしまった状況であっても、釣銭全部を振込で返金するという臨機応変な運用が可能となる。また、こうした特異な運用を行う場合でも、当該運用が行われた旨とその内容について印字したレシートの出力を店舗で行わせることで、釣銭の返金に関する店舗側での怠慢や不正を効果的に抑止し、ユーザにとって決済の安心感を高める仕掛けを提供する。ひいては、非キャッシュレス決済の環境下において、より管理容易かつセキュアな決済が可能となる。
また、本実施形態の決済管理システムにおける、前記銀行システムにおいて、前記記憶装置の前記認証DBは、前記認証情報として前記利用権限者の生体情報を管理しており、前記演算装置は、前記店舗の端末から、前記認証用情報として前記ユーザの生体情報を取得し、前記ユーザの生体情報を前記認証DBの生体情報に照合することで、前記ユーザの認証処理を実行するものである、としてもよい。
これによれば、店舗の端末で読み取った紙媒体の識別情報とユーザの生体情報とに基づき、当該紙媒体の利用権限者として真正に登録された者であるか高精度の本人認証を実行できる。ひいては、非キャッシュレス決済の環境下において、より管理容易かつセキュアな決済が可能となる。
また、本実施形態の決済管理システムにおける、前記銀行システムにおいて、前記演算装置は、所定期間において、前記紙媒体を決済手段として行われた前記決済金額に応じた資金移動の履歴を記憶装置に格納し、当該履歴の情報を、前記利用権限者の端末または当該利用権限者の関係者の端末に配信する処理をさらに実行するものである、としてもよい。
これによれば、紙媒体を用いた決済の履歴を、例えば、当該紙媒体の利用権限者が保持
するTVなど、普段から最も日常的に視聴する端末に表示させることで、お金の使いすぎを自身で認識しやすくなり、キャッシュレス決済に関して従来から存在する不安感を抑制する効果が期待できる。ひいては、非キャッシュレス決済の環境下において、より管理容易かつセキュアな決済が可能となる。
また、本実施形態の決済管理システムにおいて、紙媒体の発行希望者が提示した、当該発行希望者のキャッシュカードまたは通帳に対する読取り動作を実行するスキャン装置と、前記読取り動作で情報を得た前記発行希望者の銀行口座と、前記発行希望者が指定する発行額に対応し未発行の紙媒体の識別情報とを含む、紙媒体の登録要求を前記銀行システムに通知する処理と、前記登録要求に応じて、前記銀行システムの前記紙媒体DBに、前記発行希望者の銀行口座たる利用権限者の銀行口座と前記未発行の紙媒体の前記識別情報とが紐付けて登録されたことを受けて、前記登録がなされた紙媒体を排出する処理とを実行する演算装置と、を備える紙媒体発行装置をさらに含むとしてもよい。
これによれば、紙媒体をセキュアかつ簡便に発行し、利用権限者に提供可能となる。ひいては、非キャッシュレス決済の環境下において、より管理容易かつセキュアな決済が可能となる。
また、本実施形態の決済管理システムにおいて、商品やサービスの購入希望者が決済手段として提示した紙媒体に対し、当該紙媒体に印字されたコードの読取り動作を実行するコードリーダーと、前記購入希望者の生体情報を感知する生体情報センサと、前記コードリーダーにより前記コードから得た前記紙媒体の識別情報と、前記生体情報センサにより前記購入希望者に関して得た生体情報とを含む認証用情報を、認証要求として前記銀行システムに送信し、前記購入希望者の認証処理を実行させる処理と、前記銀行システムから、前記振込した金額から前記決済金額を差し引きした釣銭額の通知を受けて、前記店舗で保持し利用権限者との紐付きが無い釣銭用紙媒体の識別情報を含む当該釣銭用紙媒体の登録要求を、前記銀行システムに通知する処理と、を実行する演算装置と、を備える店舗の端末をさらに含むとしてもよい。
これによれば、店舗における紙媒体を用いた決済手続を、銀行システムと協働してセキュアかつ効率的に実行可能となる。ひいては、非キャッシュレス決済の環境下において、より管理容易かつセキュアな決済が可能となる。
また、本実施形態の決済管理方法において、紙媒体発行装置が、紙媒体の発行希望者が提示した、当該発行希望者のキャッシュカードまたは通帳に対する読取り動作を実行するスキャン装置を備えて、前記読取り動作で情報を得た前記発行希望者の銀行口座と、前記発行希望者が指定する発行額に対応し未発行の紙媒体の識別情報とを含む、紙媒体の登録要求を前記銀行システムに通知する処理と、前記登録要求に応じて、前記銀行システムの前記紙媒体DBに、前記発行希望者の銀行口座たる利用権限者の銀行口座と前記未発行の紙媒体の前記識別情報とが紐付けて登録されたことを受けて、前記登録がなされた紙媒体を排出する処理と、を実行するとしてもよい。
また、本実施形態の決済管理方法において、店舗の端末が、商品やサービスの購入希望者が決済手段として提示した紙媒体に対し、当該紙媒体に印字されたコードの読取り動作を実行するコードリーダーと、前記購入希望者の生体情報を感知する生体情報センサと、を備えて、前記コードリーダーにより前記コードから得た前記紙媒体の識別情報と、前記生体情報センサにより前記購入希望者に関して得た生体情報とを含む認証用情報を、認証要求として前記銀行システムに送信し、前記購入希望者の認証処理を実行させる処理と、前記銀行システムから、前記振込した金額から前記決済金額を差し引きした釣銭額の通知を受けて、前記店舗で保持し利用権限者との紐付きが無い釣銭用紙媒体の識別情報を含む
当該釣銭用紙媒体の登録要求を、前記銀行システムに通知する処理と、を実行するとしてもよい。
1 ネットワーク
5 紙媒体
10 決済管理システム
100 紙媒体発行装置
101 記憶装置
102 プログラム
103 メモリ
104 演算装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信装置
108 紙媒体発行機構
109 スキャン装置
200 銀行システム
201 記憶装置
202 プログラム
203 メモリ
204 演算装置
205 通信装置
225 紙媒体DB
226 認証DB
227 履歴DB
300 店舗端末
301 記憶装置
302 プログラム
303 メモリ
304 演算装置
305 入力装置
306 出力装置
307 通信装置
308 コードリーダー
309 生体情報センサ

Claims (10)

  1. 紙媒体と当該紙媒体の利用権限者の銀行口座との紐付けを定義し、前記利用権限者の銀行口座の預金額のうち、前記紙媒体の印字額分としてロックした金額の情報を保持する紙媒体DBと、前記銀行口座の保有者に関する認証情報を管理する認証DBとを保持する記憶装置と、
    前記紙媒体を決済手段として提示された店舗の端末から、当該紙媒体のユーザに関する認証用情報を取得し、当該認証用情報と前記認証DBとに基づく認証処理に成功した場合、前記紙媒体と紐付く前記銀行口座から前記店舗の銀行口座に対し、決済金額に応じた資金移動を実行する際、前記紙媒体DBに基づいて、前記紙媒体の前記印字額分の預金額を、前記利用権限者の銀行口座から前記店舗の銀行口座に振込する処理と、前記振込した金額から前記決済金額を差し引きして得た釣銭額の返金手法に関して、前記ユーザまたは前記店舗による指示を前記店舗の端末から受け付ける処理と、前記指示に応じて、前記釣銭額の一部又は全部を、前記店舗の銀行口座から前記利用権限者の銀行口座に振込する処理と、前記店舗の端末から識別情報を得た釣銭用紙媒体に関して、前記利用権限者の銀行口座の預金額のうち、前記一部又は全部の前記釣銭額を、前記釣銭用紙媒体の印字額分としてロックした金額の情報として前記紙媒体DBに保持する処理と、前記紙媒体DBにおいて前記紙媒体に対する前記利用権限者の銀行口座の紐付けを解消する処理と、を実行する演算装置と、
    を備えた銀行システムを含むことを特徴とする決済管理システム。
  2. 前記銀行システムにおいて、
    前記演算装置は、前記店舗の端末から、前記釣銭額の一部についてのみ、前記釣銭用紙媒体で前記ユーザに返金し、前記釣銭額のうち残額を現金ないし振込で前記ユーザに返金する旨の通知を受けた場合、前記釣銭額の一部を、前記店舗の銀行口座から前記利用権限者の銀行口座に振込する処理と、前記店舗の端末から識別情報を得た釣銭用紙媒体に関して、前記利用権限者の銀行口座の預金額のうち、前記釣銭額の一部を、前記釣銭用紙媒体の印字額分としてロックした金額の情報として前記紙媒体DBに保持する処理と、前記店舗の端末に対し、前記残額を現金ないし振込で返金した旨の出力要求を通知する処理とをさらに実行するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の決済管理システム。
  3. 前記銀行システムにおいて、
    前記演算装置は、前記店舗の端末から、前記釣銭額の全部を振込で前記ユーザに渡す旨の通知を受けた場合、前記釣銭額の全部を、前記店舗の銀行口座から前記利用権限者の銀行口座に振込する処理と、前記店舗の端末に対し、前記釣銭額を振込で返金した旨の出力要求を通知する処理とをさらに実行するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の決済管理システム。
  4. 前記銀行システムにおいて、
    前記記憶装置の前記認証DBは、前記認証情報として前記利用権限者の生体情報を管理しており、
    前記演算装置は、前記店舗の端末から、前記認証用情報として前記ユーザの生体情報を取得し、前記ユーザの生体情報を前記認証DBの生体情報に照合することで、前記ユーザの認証処理を実行するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の決済管理システム。
  5. 前記銀行システムにおいて、
    前記演算装置は、
    所定期間において、前記紙媒体を決済手段として行われた前記決済金額に応じた資金移動の履歴を記憶装置に格納し、当該履歴の情報を、前記利用権限者の端末または当該利用権限者の関係者の端末に配信する処理をさらに実行するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の決済管理システム。
  6. 紙媒体の発行希望者が提示した、当該発行希望者のキャッシュカードまたは通帳に対する読取り動作を実行するスキャン装置と、
    前記読取り動作で情報を得た前記発行希望者の銀行口座と、前記発行希望者が指定する発行額に対応し未発行の紙媒体の識別情報とを含む、紙媒体の登録要求を前記銀行システムに通知する処理と、前記登録要求に応じて、前記銀行システムの前記紙媒体DBに、前記発行希望者の銀行口座たる利用権限者の銀行口座と前記未発行の紙媒体の前記識別情報とが紐付けて登録されたことを受けて、前記登録がなされた紙媒体を排出する処理とを実行する演算装置と、
    を備える紙媒体発行装置をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の決済管理システム。
  7. 商品やサービスの購入希望者が決済手段として提示した紙媒体に対し、当該紙媒体に印字されたコードの読取り動作を実行するコードリーダーと、
    前記購入希望者の生体情報を感知する生体情報センサと、
    前記コードリーダーにより前記コードから得た前記紙媒体の識別情報と、前記生体情報センサにより前記購入希望者に関して得た生体情報とを含む認証用情報を、認証要求として前記銀行システムに送信し、前記購入希望者の認証処理を実行させる処理と、前記銀行システムから、前記振込した金額から前記決済金額を差し引きした釣銭額の通知を受けて、前記店舗で保持し利用権限者との紐付きが無い釣銭用紙媒体の識別情報を含む当該釣銭用紙媒体の登録要求を、前記銀行システムに通知する処理と、を実行する演算装置と、
    を備える店舗の端末をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の決済管理システム。
  8. 銀行システムが、
    紙媒体と当該紙媒体の利用権限者の銀行口座との紐付けを定義し、前記利用権限者の銀行口座の預金額のうち、前記紙媒体の印字額分としてロックした金額の情報を保持する紙媒体DBと、前記銀行口座の保有者に関する認証情報を管理する認証DBとを保持して、
    前記紙媒体を決済手段として提示された店舗の端末から、当該紙媒体のユーザに関する認証用情報を取得し、当該認証用情報と前記認証DBとに基づく認証処理に成功した場合、前記紙媒体と紐付く前記銀行口座から前記店舗の銀行口座に対し、決済金額に応じた資金移動を実行する際、前記紙媒体DBに基づいて、前記紙媒体の前記印字額分の預金額を、前記利用権限者の銀行口座から前記店舗の銀行口座に振込する処理と、前記振込した金額から前記決済金額を差し引きして得た釣銭額の返金手法に関して、前記ユーザまたは前記店舗による指示を前記店舗の端末から受け付ける処理と、前記指示に応じて、前記釣銭額の一部又は全部を、前記店舗の銀行口座から前記利用権限者の銀行口座に振込する処理と、前記店舗の端末から識別情報を得た釣銭用紙媒体に関して、前記利用権限者の銀行口座の預金額のうち、前記一部又は全部の前記釣銭額を、前記釣銭用紙媒体の印字額分としてロックした金額の情報として前記紙媒体DBに保持する処理と、前記紙媒体DBにおいて前記紙媒体に対する前記利用権限者の銀行口座の紐付けを解消する処理と、
    を実行することを特徴とする決済管理方法。
  9. 紙媒体発行装置が、
    紙媒体の発行希望者が提示した、当該発行希望者のキャッシュカードまたは通帳に対する読取り動作を実行するスキャン装置を備えて、
    前記読取り動作で情報を得た前記発行希望者の銀行口座と、前記発行希望者が指定する発行額に対応し未発行の紙媒体の識別情報とを含む、紙媒体の登録要求を前記銀行システムに通知する処理と、前記登録要求に応じて、前記銀行システムの前記紙媒体DBに、前記発行希望者の銀行口座たる利用権限者の銀行口座と前記未発行の紙媒体の前記識別情報とが紐付けて登録されたことを受けて、前記登録がなされた紙媒体を排出する処理と、
    を実行することを特徴とする請求項8に記載の決済管理方法。
  10. 店舗の端末が、
    商品やサービスの購入希望者が決済手段として提示した紙媒体に対し、当該紙媒体に印字されたコードの読取り動作を実行するコードリーダーと、前記購入希望者の生体情報を感知する生体情報センサと、を備えて、
    前記コードリーダーにより前記コードから得た前記紙媒体の識別情報と、前記生体情報センサにより前記購入希望者に関して得た生体情報とを含む認証用情報を、認証要求として前記銀行システムに送信し、前記購入希望者の認証処理を実行させる処理と、前記銀行システムから、前記振込した金額から前記決済金額を差し引きした釣銭額の通知を受けて、前記店舗で保持し利用権限者との紐付きが無い釣銭用紙媒体の識別情報を含む当該釣銭用紙媒体の登録要求を、前記銀行システムに通知する処理と、
    を実行することを特徴とする請求項8に記載の決済管理方法。
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