JP7287584B2 - 方向性電磁鋼板の製造方法 - Google Patents
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Description
C:0.01%以上0.10%以下、
Si:2.0%以上4.0%以下、
Mn:0.01%以上0.20%以下、
Ti:0.010%以下、
Al:0.010%以下及び
N:0.0050%以下を含有し、さらに
S及びSeのうちいずれか1種または2種を合計で0.005%以上0.10%以下
を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる成分組成を有する鋼スラブを、1300℃以上にスラブ加熱し、熱間圧延を施して熱延板とし、次いで、熱延板焼鈍を施した後もしくは施すことなく、
次いで、前記熱延板に中間焼鈍を挟む2回の冷間圧延を施して冷延板とし、
次いで、前記冷延板に、脱炭焼鈍を施して脱炭焼鈍板とし、
次いで、前記脱炭焼鈍板の表面に焼鈍分離剤を塗布した後、仕上焼鈍を施して方向性電磁鋼板を得る、方向性電磁鋼板の製造方法において、
1回目の前記冷間圧延の総圧下率R1(%)と2回目の前記冷間圧延の総圧下率R2(%)とが下記式(1)を満たし、
さらに、前記仕上焼鈍において、50℃から900℃までの平均昇温速度H1(℃/hr)、及び900℃から(最高到達温度-50℃)までの平均昇温速度H2(℃/hr)が、下記式(2)、(3)を満足する、方向性電磁鋼板の製造方法。
R1≧R2≧50 …(1)
H1≧1.1×H2 …(2)
5≦H1≦40 …(3)
前記熱延板焼鈍では、熱延板を、800℃以上1250℃以下で5秒以上保持した後、800℃から350℃までの平均冷却速度を5℃/s以上100℃/s以下として冷却し、
前記中間焼鈍では、1回目の前記冷間圧延後の冷延板を、800℃以上1250℃以下で5秒以上保持した後、800℃から350℃までの平均冷却速度を5℃/s以上100℃/s以下として冷却し、
前記脱炭焼鈍では、H2とN2とを含む雰囲気にて、かつ脱炭焼鈍の少なくとも一部での露点を20℃以上80℃以下の湿潤雰囲気として、前記冷延板を750℃以上950℃以下で10秒以上保持し、
前記仕上焼鈍前に、MgOを含む前記焼鈍分離剤を前記脱炭焼鈍板の表面に片面当たり2.5g/m2以上塗布し、
前記仕上焼鈍では、1050℃以上の温度範囲内の少なくとも一部における雰囲気がH2を含む条件にて、前記脱炭焼鈍板を1050℃以上1300℃以下で3時間以上保持する、前記[1]に記載の方向性電磁鋼板の製造方法。
Ni:0%以上1.50%以下、
Cr:0%以上0.50%以下
Cu:0%以上0.50%以下、
P :0%以上0.50%以下、
Sb:0%以上0.50%以下、
Sn:0%以上0.50%以下、
Bi:0%以上0.50%以下、
Mo:0%以上0.50%以下、
B :0ppm以上25ppm以下、
Nb:0%以上0.020%以下、
V :0%以上0.010%以下及び
Zr:0%以上0.10%以下
からなる群から選ばれる1種または2種以上を含有する、前記[1]又は[2]に記載の方向性電磁鋼板の製造方法。
Co:0%以上0.050%以下及び
Pb:0%以上0.0100%以下からなる群から選ばれる1種または2種を含有する、前記[1]から[3]のいずれかに記載の方向性電磁鋼板の製造方法。
As:0%以上0.0200%以下、
Zn:0%以上0.020%以下、
W:0%以上0.0100%以下
Ge:0%以上0.0050%以下及び
Ga:0%以上0.0050%以下からなる群から選ばれる1種または2種以上を含有する、前記[1]から[4]のいずれかに記載の方向性電磁鋼板の製造方法。
以下、本発明を成功に至らしめた実験について説明する。
質量%で、C:0.032%、Si:3.25%、Mn:0.15%、S:0.014%、Ti:0.002%、Al:0.002%、N:0.0012%を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなる成分組成を有する鋼スラブを、1400℃の温度に再加熱し、熱間圧延により0.6から3.5mmの種々の板厚の熱延板を作製した。次いで、熱延板表面のスケールを酸洗で除去した後、1回目の冷間圧延にて0.35から1.4mmの種々の板厚の冷延板を作製した。次いで、該冷延板に対して1000℃で150秒の中間焼鈍を施し、その後2回目の冷間圧延を行い、板厚0.23mmの冷延板を得た。該冷延板に、さらに、850℃×120秒、60%H2+40%N2、露点60℃にて脱炭焼鈍を施して脱炭焼鈍板とした。該脱炭焼鈍板の表面に固形分換算で90質量%以上のMgOを含む焼鈍分離剤を塗布した後、1200℃で5時間、H2雰囲気下で保持する仕上焼鈍を施して方向性電磁鋼板を得た。仕上焼鈍の昇温過程では、室温から900℃までは昇温速度を25℃/hr、900℃から1150℃までは昇温速度を18℃/hr、1150℃から1200℃までは昇温速度を10℃/hrとした。得られた方向性電磁鋼板から60mm角のサンプルを切り出した。次いで、直径20mmの鉄ロールと直径300mmのウレタンロールとで構成されたツインロール加工機を用いてサンプルに丸め加工を行った。丸める方向はサンプルの圧延直交方向(鋼板幅方向)とした。すなわち、サンプルの圧延直交方向が円弧を描くように丸め加工を施した。得られた丸め加工後のサンプルの加工精度を、図3に示す2つのパラメータH、θで評価した。図3に示すように、Hは突き合わさるサンプルの角a、b間の距離であり、θは突き合わせた二辺A、Bのなす角である。本条件では、理想的な形状が得られた場合、各々のパラメータは、H:2.0mm、θ:0°となる。この値から乖離するほど、加工精度が悪いことを示す。各パラメータがそれぞれ、H:1.8~3.0mm、θ:0~2.5°の範囲内であれば合格とする。丸め加工における加工精度の評価として、両パラメータが合格の場合を〇、片方のみが合格の場合を△、両パラメータが不合格の場合を×とした。図4に、1回目及び2回目の冷間圧延の総圧下率と、加工精度との関係を示した。図4に示すように、1回目及び2回目の冷延圧延の総圧下率がいずれも50%以上であり、かつ1回目の冷間圧延の総圧下率が2回目よりも大きい場合に、丸め加工における加工精度が良好であることが明らかとなった。
質量%で、C:0.073%、Si:2.89%、Mn:0.09%、Se:0.022%、Ti:0.002%、Al:0.002%、N:0.0009%を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなる成分組成を有する鋼スラブを、1410℃に再加熱し、板厚2.3mmに熱間圧延して熱延板とした。次いで、熱延板のスケールを酸洗で除去した後、1回目の冷間圧延を施して板厚0.68mmとした。次いで、該冷延板に対し、1025℃で80秒の中間焼鈍を施し、その後2回目の冷間圧延を行い、板厚0.23mmの冷延板に仕上げた。該冷延板に、さらに840℃×80秒、50%H2+50%N2、露点60℃の脱炭焼鈍を施し、鋼板表面に固形分換算で90質量%以上のMgOを含む焼鈍分離剤を塗布した後、1200℃で10時間、H2雰囲気下で保持する仕上焼鈍を施して方向性電磁鋼板を得た。仕上焼鈍の昇温過程では、室温から900℃までの昇温速度、及び900℃から1150℃までの昇温速度を種々変更した。1150℃から1200℃までの昇温速度は5℃/hrとした。得られた方向性電磁鋼板から50mm角のサンプルを切り出し、直径20mmの鉄ロールと直径300mmのウレタンロールとで構成されたツインロール加工機を用いてサンプルに丸め加工を行った。丸める方向はサンプルの圧延直交方向(鋼板幅方向)とした。得られた丸め加工後のサンプルの加工精度は実験1と同様の方法で丸め加工における加工精度について評価した。加工精度の評価結果と冷間圧延の圧下率との関係を図5に示す。図5に示すように、室温から900℃までの昇温速度H1が900℃から1150℃までの昇温速度H2の1.1倍よりも大きく、かつH1が5℃/hr以上40℃/s以下の場合に丸め加工の形状が良好であることが明らかとなった。
C量が0.10%を超えると、脱炭焼鈍後に磁気時効が生じるおそれがある。一方、C量が0.01%に満たないと二次再結晶粒が粗大になり鉄損の増大や曲げ加工性の劣化を引き起こす。従って、Cは0.01%以上0.10%以下に限定する。C量は、好ましくは0.03%以上とする。また、C量は、好ましくは0.06%以下である。
Siは鋼の比抵抗を高め、鉄損を改善させるために必要な元素であるが、2.0%未満であると効果がなく、4.0%を超えると二次再結晶が不安定になり磁気特性が劣化することから、Si量は2.0%以上4.0%以下に限定する。Si量は、好ましくは3.0%以上とする。Si量は、好ましくは3.6%以下である。
MnはMnSやMnSeをインヒビタとして利用するために必要な元素であるが、0.005%未満であるとインヒビタ量が少なくなり磁気特性が劣化し、0.20%を超えると二次再結晶が不安定になり磁気特性が劣化する。よって、Mn量は0.01%以上0.20%以下とする。Mn量は、好ましくは0.03%以上とする。Mn量は、好ましくは0.15%以下である。
Al:0.010%以下
N:0.0050%以下
また、TiやAlは窒化物を形成し、MnS及びMnSeのインヒビタとしての効果を損ね、磁気特性を劣化させることから、Ti:0.010%以下、Al:0.010%以下、N:0.0050%以下とする。好ましくは、Ti、Al、Nは、各々0.0020%以下である。ただし、これらの元素を低減することはコスト増大の可能性があるため、上記範囲内で残存しても問題ない。これらの元素は少ないほど好ましく、0%であってもよいが、コスト低減の観点から、好ましくはTi及びAlはそれぞれ0.001%以上、Nは0.0005%以上とする。
S及びSeは、Mnと結合してインヒビタとなるMnS及びMnSeを形成する。しかしながら、単独もしくは合計で0.005%に満たないと、その効果が十分に得られない。一方、0.10%を超えると、スラブ加熱で十分に固溶させることができなくなり、鋼中への微細分散が達成されず、磁気特性を大きく劣化させる。よって、S及びSeの含有量は、合計で0.005%以上0.10%以下の範囲とする。好ましくは0.010%以上であり、また0.040%以下である。
R1≧R2≧50…(1)
H1≧1.1×H2 …(2)
5≦H1≦40 …(3)
質量%で、C:0.055%、Si:3.02%、Mn:0.06%、Se:0.014%、Ti:0.002%、Al:0.003%、N:0.0015%を含み、残部がFe及び不可避的不純物からなる成分組成を有する鋼スラブを、1400℃にスラブ加熱し、1240℃から粗圧延を3パスで行い、1000℃から仕上圧延を5~7パスで行う熱間圧延により0.92から3.65mmの種々の板厚の熱延板を作製した。次いで、熱延板表面のスケールを酸洗で除去した後、1回目の冷間圧延を施し、0.40から1.53mmの種々の板厚とした。次いで975℃で150秒の中間焼鈍を施した。中間焼鈍の800℃から350℃までの平均冷却速度は25℃/sとした。その後、2回目の冷間圧延を行い板厚0.23mmの冷延板に仕上げた。この際の1回目及び2回目の冷間圧延R1,R2の総圧下率を表1に記載した。さらに、冷延板に、850℃×120秒、60%H2+40%N2、露点60℃の条件にて脱炭焼鈍を施して脱炭焼鈍板を得た。次いで、脱炭焼鈍板表面に固形分換算で90質量%以上のMgOを含む焼鈍分離剤を片面当たり5.0g/m2の目付量で塗布した後、1200℃で10時間、H2雰囲気下で保持する仕上焼鈍を施して方向性電磁鋼板を得た。仕上焼鈍の昇温過程では、室温から900℃までの平均昇温速度H1と、900℃から1150℃までの平均昇温速度H2とを表1記載のごとく変化させた。また1150℃から1200℃の平均昇温速度は10℃/hrとした。
表2に記載の成分組成を有する鋼スラブを、1425℃の温度にスラブ加熱し、1270℃から粗圧延を4パスで行い、1050℃から仕上圧延を5パスで行う熱間圧延により2.4mmの板厚の熱延板に仕上げた。次いで、熱延板表面のスケールを酸洗で除去した後、1回目の冷間圧延により0.68mmの板厚とし、次いで1100℃で30秒の中間焼鈍を施した。中間焼鈍の800℃から350℃までの温度域での平均冷却速度は35℃/sとした。その後2回目の冷間圧延を行い板厚0.27mmの冷延板に仕上げた。さらに、冷延板に、830℃×120秒、50%H2+50%N2、露点60℃の脱炭焼鈍を施して脱炭焼鈍板を得た。次いで、脱炭焼鈍板表面に固形分換算で90質量%以上のMgOを含む焼鈍分離剤を片面当たり7.5g/m2の目付量で塗布した後、1220℃で5時間保持する仕上焼鈍を施して方向性電磁鋼板を得た。なお、仕上焼鈍の昇温過程では、室温から900℃までの平均昇温速度を23℃/s、該温度域での雰囲気をN2雰囲気とした。さらに、900℃から1170℃までの昇温速度を15℃/s、該温度域での雰囲気を25%N2+75%H2雰囲気とした。さらに、1170℃から1220℃までの昇温速度を10℃/hr、該温度域での雰囲気をH2雰囲気とした。1220℃での保持後の冷却時は、Ar雰囲気中にて冷却した。
Claims (5)
- 質量%で、
C:0.022%以上0.10%以下、
Si:2.0%以上4.0%以下、
Mn:0.03%以上0.20%以下、
Ti:0.010%以下、
Al:0.010%以下及び
N:0.0025%以下を含有し、さらに
S及びSeのうちいずれか1種または2種を合計で0.008%以上0.080%以下
を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる成分組成を有する鋼スラブを、1300℃以上にスラブ加熱し、熱間圧延を施して熱延板とし、
次いで、前記熱延板に熱延板焼鈍を施した後もしくは施すことなく、前記熱延板に中間焼鈍を挟む2回の冷間圧延を施して冷延板とし、
次いで、前記冷延板に、脱炭焼鈍を施して脱炭焼鈍板とし、
次いで、前記脱炭焼鈍板の表面に焼鈍分離剤を塗布した後、仕上焼鈍を施して方向性電磁鋼板を得る、方向性電磁鋼板の製造方法において、
1回目の前記冷間圧延の総圧下率R1(%)と2回目の前記冷間圧延の総圧下率R2(%)とが下記式(1)を満たし、
さらに、前記仕上焼鈍において、50℃から900℃までの平均昇温速度H1(℃/hr)、及び900℃から(最高到達温度-50℃)までの平均昇温速度H2(℃/hr)が、下記式(2)、(3)を満足する、方向性電磁鋼板の製造方法。
R1≧R2≧50 …(1)
H1≧1.1×H2 …(2)
5≦H1≦40 …(3) - 前記熱間圧延では、前記スラブ加熱後、前記鋼スラブに1100℃以上1300℃以下で1パス以上の粗圧延を施し、続いて800℃以上1100℃以下で2パス以上の仕上圧延を施し、巻取り温度を400℃以上750℃以下とし、
前記熱延板焼鈍では、熱延板を、800℃以上1250℃以下で5秒以上保持した後、800℃から350℃までの平均冷却速度を5℃/s以上100℃/s以下として冷却し、
前記中間焼鈍では、1回目の前記冷間圧延後の冷延板を、800℃以上1250℃以下で5秒以上保持した後、800℃から350℃までの平均冷却速度を5℃/s以上100℃/s以下として冷却し、
前記脱炭焼鈍では、H2とN2とを含む雰囲気にて、かつ脱炭焼鈍の少なくとも一部での露点を20℃以上80℃以下の湿潤雰囲気として、前記冷延板を750℃以上950℃以下で10秒以上保持し、
前記仕上焼鈍前に、MgOを含む前記焼鈍分離剤を前記脱炭焼鈍板の表面に片面当たり2.5g/m2以上塗布し、
前記仕上焼鈍では、1050℃以上の温度範囲内の少なくとも一部における雰囲気がH2を含む条件にて、前記脱炭焼鈍板を1050℃以上1300℃以下で3時間以上保持する、請求項1に記載の方向性電磁鋼板の製造方法。 - 前記成分組成は、さらに質量%又は質量ppmで、
Ni:0%以上1.50%以下、
Cr:0%以上0.50%以下
Cu:0%以上0.50%以下、
P :0%以上0.50%以下、
Sb:0%以上0.50%以下、
Sn:0%以上0.50%以下、
Bi:0%以上0.50%以下、
Mo:0%以上0.50%以下、
B :0ppm以上25ppm以下、
Nb:0%以上0.020%以下、
V :0%以上0.010%以下及び
Zr:0%以上0.10%以下
からなる群から選ばれる1種または2種以上を含有する、請求項1又は2に記載の方向性電磁鋼板の製造方法。 - 前記成分組成は、さらに、下記A又はB群のうちの少なくとも1群の成分を含有する、請求項1又は2に記載の方向性電磁鋼板の製造方法。
A群:質量%で、
Co:0%以上0.050%以下及び
Pb:0%以上0.0100%以下からなる群から選ばれる1種または2種。
B群:質量%で、
As:0%以上0.0200%以下、
Zn:0%以上0.020%以下、
W:0%以上0.0100%以下
Ge:0%以上0.0050%以下及び
Ga:0%以上0.0050%以下からなる群から選ばれる1種または2種以上。 - 前記成分組成は、さらに、下記A又はB群のうちの少なくとも1群の成分を含有する、請求項3に記載の方向性電磁鋼板の製造方法。
A群:質量%で、
Co:0%以上0.050%以下及び
Pb:0%以上0.0100%以下からなる群から選ばれる1種または2種。
B群:質量%で、
As:0%以上0.0200%以下、
Zn:0%以上0.020%以下、
W:0%以上0.0100%以下
Ge:0%以上0.0050%以下及び
Ga:0%以上0.0050%以下からなる群から選ばれる1種または2種以上。
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