JP7286423B2 - 筒状構造物、砂防堰堤及び筒状構造物の構築方法 - Google Patents

筒状構造物、砂防堰堤及び筒状構造物の構築方法 Download PDF

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Description

本発明は、筒状構造物、砂防堰堤及び筒状構造物の構築方法に関する。
山間部の渓流、沢や河川における土石流対策工として、上流から流れてくる土石及び流木等を捕捉する砂防ダム(砂防堰堤)が知られている。例えば、複数の円筒型セル(筒状構造物)を配置して構築した砂防堰堤がある。筒状構造物は、壁面を形成する部材である複数の広幅矢板を円周方向及び上下方向に連結させて構成されている。筒状構造物の内部には小石等が中詰材として充填されている(例えば、特許文献1参照。)。
図10は従来の砂防堰堤における筒状構造物500について説明するための図である。筒状構造物500の構築は、まず、壁面に使用される矢板510を、その上下方向に延びる縁に設けられた嵌合部520同士において周方向にかつ段違いに嵌め合わせることにより連結する。矢板510を周方向に一段連結させた後、内部に中詰材530として現地で発生した砂礫や土砂を投入し、重機等により転圧して締め固める。その後、所定の高さに達するまで、高さ方向における矢板510の連結、中詰材530の投入、締固め、の作業を繰り返す。
特開2005-23521号公報
筒状構造物を用いた従来の砂防堰堤においては、筒状構造物を構成する矢板は、周方向に矢板が円形に連結されるまでは自立することができないため、矢板が倒れないように適宜、支保工が必要になっていた。また、矢板を一段毎に組み立てた後に現地発生土を中詰材として投入し、重機による転圧を行っていた。そのため、重機の搬入・搬出が矢板を一段毎に組み立てた際に必要となり、筒状構造物の施工期間及び施工費を改善したいという要求があった。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、従来の施工方法に比べて筒状構造物の施工期間及び施工費を抑制する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る筒状構造物は、複数の自立可能な鋼板を互いに連結して筒状に形成した外殻部と、前記外殻部の内側に設けられた中詰部と、を備え、前記中詰部は、有スランプのソイルセメントにより形成されていることを特徴とする。
また、前記鋼板は、壁面部と、前記壁面部の周縁部に立設されたフランジ部と、を有し、前記鋼板は、フランジ部において互いに連結されていてもよい。
また、前記壁面部は、波付けされていてもよい。
また、前記壁面部の内周面に作業設備が設けられていてもよい。
さらに、上記課題を解決するために、本発明に係る砂防堰堤は、上記本発明に係る筒状構造物が複数配置されていることを特徴とする。
さらに、上記課題を解決するために、本発明に係る、砂防堰堤用の筒状構造物の構築方法は、自立可能な鋼板を周方向及び高さ方向に連結して外殻部を形成する工程と、前記外殻部の内部に有スランプのソイルセメントを充填する工程と、を備えることを特徴とする。
また、前記外殻部を形成する工程において、前記鋼板の壁面部の周縁部に立設されたフランジ部において前記鋼板を周方向に連結したリング体を前記高さ方向に連結してもよい。
また、前記鋼板に作業設備を設ける工程を備えていてもよい。
本発明により、従来の施工方法に比べて筒状構造物の施工期間及び施工費を抑制し、作業効率を向上させることができる。
本発明に係る不透過型のセル型砂防堰堤の斜視図である。 本発明に係るセル型砂防堰堤の筒状構造物の構成を説明するための斜視図である。 本発明に係るセル型砂防堰堤の筒状構造物におけるライナープレートの構成を説明するための斜視図である。 本発明に係る筒状構造物の構築方法を説明するための図である。 本発明に係る筒状構造物の構築方法を説明するための図である。 本発明に係る筒状構造物の構築方法を説明するための図である。 本発明に係る透過型のセル型砂防堰堤の斜視図である。 本発明に係る他の不透過型のセル型砂防堰堤の斜視図である。 本発明に係る他の透過型のセル型砂防堰堤の斜視図である。 従来の砂防堰堤における筒状構造物について説明するための図である。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明に係る砂防堰堤は、河川の上流から流れてくる流水を通すとともに土石及び流木を捕捉するものである。図1は、本発明の実施の形態に係る不透過型の砂防堰堤の斜視図である。本発明に係る砂防堰堤100は、独立した複数の筒状構造物(以下、「円筒型セル」ともいう。)1A,1Bを、所定の間隔をあけて配置することにより構築したセル型砂防堰堤である。なお、本発明に係るセル型砂防堰堤100は、透過型砂防堰堤や不透過型砂防堰堤に適用される。セル型砂防堰堤100は、独立した複数の大きさの異なる円筒型セル1A,1Bにより構成されている。なお、セル型砂防堰堤100における円筒型セル1A,1Bは、同一の大きさを有していてもよい。
セル型砂防堰堤100は、複数の円筒型セル1A,1Bを備える。3つの円筒型セル1Aが河川の両岸の間に設けられている。3つの円筒型セル形1Aは、河川の両岸から河川を横断する方向に互いに所定の間隔をあけて設けられている。円筒型セル形1A同士の間には、所定の間隔があけられて開口部111が形成されている。
2つの円筒型セル1Bが円筒型セル1Aの上流側に設けられている。2つの円筒型セル1Bは、3つの円筒型セル1Aの間の開口部111に設けられている。2つの円筒型セル1Bは、円筒型セル1Aに接するように又は僅かな隙間をもって開口部111を塞ぐようにして設けられている。
円筒型セル1Aは、円筒型セル1Bよりも大きな径を有している。円筒型セル1A,1Bのうち、両岸に設けられている円筒型セル1A以外の円筒型セル1A,1Bは、円筒型高さ方向において両岸に設けられている円筒型セル1Aよりも小さく形成されている。両岸に設けられている円筒型セル1Aは、非越流部として機能し、両岸に設けられている以外の円筒型セル1A,1Bは、透過部、越流部として機能する。河川の水、上流から流れてきた砂、小礫等は、河川の中央に設けられ、高さ方向において低い円筒型セル1A,1Bを超え開口部111を通流していく。
円筒型セル1A,1Bは、複数の自立可能な鋼板を互いに連結して円筒状に形成した外殻部10と、外殻部の内側に設けられた中詰部30と、を備え、中詰部30は、流動性のソイルセメントにより形成されている。不透過型のセル型砂防堰堤100の場合、各円筒型セル1A,1Bは、互いに間隔をあけずに、又は所定の部材等により隙間を塞いで、又は僅かな隙間をあけて設けられている。また、透過型のセル型堰堤砂防100の場合、各円筒型セル1A,1Bは、互いに所定の間隔をあけて設けられている。以下、本発明に係る円筒型セル1A,1Bの構成を具体的に説明する。図2は、本発明に係るセル型砂防堰堤100の円筒型セル1A,1Bの構成を説明するための斜視図である。
円筒型セル1A,1Bは、外殻部10と、中詰部30と、天端部40と、を有する。なお、本実施の形態におけるセル型砂防堰堤100は、円筒型セル1A,1Bを有しているが、セルの縦軸線に交差する断面形状は、円形に限られず、楕円形、矩形又は円形及び矩形の組み合わせによる形状であってもよい。
外殻部10は、円筒型セル1A,1Bの外周壁をなし、中詰材又は中詰部30が設けられる空間を画定している。外殻部10は、複数のリング体10aを高さ方向に所定の高さまで積み重ねて連結して構成されている。リング体10aは、例えば、複数のライナープレート(鋼板)11を有する。
図3は、本発明に係るセル型砂防堰堤100の円筒型セル1A,1Bにおけるライナープレート11の構成を説明するための斜視図である。外殻部10においてライナープレート11は、周方向及び上下方向に互いに連結されている。ライナープレート11は、単独で自立可能であり、プレート面部(壁面部)12と、フランジ部13と、を有する。
プレート面部12は、平面視矩形状に形成されており、例えば、鋼板をその短手方向に沿って波形状に湾曲させると共に、その長手方向に沿って円弧状に湾曲させて形成されている。また、プレート面部12は、波形状又は円弧形状に湾曲させて形成したものに限られず、平板状に形成されていてもよい。
フランジ部13は、プレート面部12の縁部に設けられており、長手フランジ部14と、短手フランジ部15と、を有する。長手フランジ部14は、プレート面部12の長手側の2つの縁部に設けられており、プレート面部12に一体に形成されている。長手フランジ部14は、プレート面部12を成形する際に、長手側の縁部をその主面に直交するように折り曲げることで形成されている。長手フランジ部14は、円筒型セル1の内側に向かって突出している。なお、長手フランジ部14は、プレート面部12に一体に形成される場合に限られず、プレート面部12に溶接によって接合されていてもよい。
各長手フランジ部14には、複数の挿通孔16が形成されている。挿通孔16には、高さ方向に隣接するライナープレート11同士を互いに連結する連結部材Bが挿通される。挿通孔Bは、長手フランジ部14の延在方向に沿って所定の間隔をあけて形成されている。なお、連結部材Bは、ボルト及びナットにより形成されており、また、他の連結部材により形成されていてもよく、特に限定されない。
短手フランジ部15は、例えば、プレート面部12に溶接によって接合できる鋼板から形成されている。短手フランジ部15は、プレート面部12の短手側の2つの縁部に溶接によって接合され、プレート面部12の主面に対して立設されている。各短手フランジ部15には、複数の挿通孔27が形成されている。挿通孔27には、周方向に隣接するライナープレート11同士を互いに連結する連結部材Bが挿通される。挿通孔27は、長手フランジ部14の延在方向に沿って所定の間隔をあけて形成されている。なお、連結部材Bは、ボルト及びナットにより形成されているが、特に限定されない。挿通孔27は、短手フランジ部15の延在方向に沿って所定の間隔をあけて形成されている。
このように、1つのライナープレート11は、1つのプレート面部12と、2つの長手フランジ部14と、2つの短手フランジ部15と、を有する。高さ方向及び周方向に隣接するライナープレート11同士は、それぞれの長手フランジ部14及び短手フランジ部15同士の主面方向が互いに平行となるように配置されている。隣接するライナープレート11は、互いの短手フランジ部15が円筒型セル1A,1Bの高さ方向に連続するのではなく、ライナープレート11の長手方向の長さの半分程度、円筒型セル1A,1Bの周方向にずらして千鳥状に配置されている。
外殻部10は、内面側に作業設備20を有している(図5参照。)。作業設備20は、タラップ21と、足場22とを有している。タラップ21及び足場22は、外殻部10に対して着脱自在であっても、円筒型セル1A,1Bの完成状態において中詰部30内に埋められてもよい。作業設備20は、外殻部10の完成後に、外殻部10の内部空間に中詰材を充填する際に用いられる。タラップ21及び足場22は、円筒型セル1A,1Bの高さ方向において複数箇所に設けられていてもよい。
中詰部30は、外殻部10により画定された空間内に設けられている。中詰部30は、流動性があり、つまりスランプが発生する(目標スランプが5cm~25cmの軟練り状態)有スランプのソイルセメントにより形成されている。ソイルセメントは、セル型砂防堰堤1を設置する現場の現地発生土にセメント及び水を混合して形成されている。天端部40は、円筒型セル1A,1Bの上端において中詰部30を外部から保護する部分である。天端部40は、コンクリートにより形成されている。
次に、円筒型セル1A,1Bの構築方法について説明する。図4乃至図6は、本発明に係る円筒型セル1構築方法を説明するための図である。まず、円筒型セル1A,1Bを設置する河川の河床を整地し、所定の深さまで掘削して、ライナープレート11を円環状に設置する。円環状に設置されたライナープレート11を周方向に互いに連結してリング体10aを構成する。なお、河床から所定の深さ(一段目から数段目)までのリング体10aは根入れされた状態にある。次いで、リング体10aの上にライナープレート11を連結してさらにリング体10aを形成する。所定の高さまでリング体10aを複数段に亘って重ねる。なお、外殻部10の形成途中、ライナープレート11に、後続のソイルセメントの充填作業に必要となる足場22を取り付ける(図5参照。)。具体的には、足場22が取り付けられたライナープレート11をリング体10aに用いる。足場22の取付位置は、ソイルセメントの充填高さに応じて決まる。
足場22を取り付けた位置からさらにリング体10aをさらに高さ方向に重ねていく。この作業を円筒型セル1A,1Bの設計高さに達するまで繰り返して外殻部10を構築する。また、足場22に対してタラップ21を取り付ける。
外殻部10の構築後、中詰材として現場発生土にセメント及び水を混合した有スランプのソイルセメントを充填する。ソイルセメントの充填作業は、外殻部10の内部に作業員がタラップ21を使って足場22まで降りてソイルセメントを充填する。作業員は、ソイルセメントの充填は、バイブレータを用いて実施される。ソイルセメントは、設計高さまで段階的に実施しても、一度に設計高さまで充填してもよい。ソイルセメントが固化することにより中詰部30が形成される。中詰部30の形成後、中詰部30の上端面にコンクリートを打設して天端部40を形成することにより円筒型セル1A,1Bが完成する。
近年、想定を超える数の災害が発生している。一度災害が発生した場所では、再度、災害が発生するおそれがあり、そのような場所における迅速な災害対策が求められる。従来のセル型砂防堰堤のように、矢板を一段形成して中詰材を充填する作業の繰り返しでは、円筒型セルの構築にかかる作業時間が非常に大きかった。
これに対して、本発明に係る円筒型セル1A,1Bにおいて外殻部10は、単独で自立可能なライナープレート11を用いて形成されているので、外殻部10全体を構築後、中詰部30の形成作業を行うことができる。つまり、従来の方法のように、外殻部10を一段構築して中詰部30を外殻部10一段分だけ形成することはないので、同じ作業を最後まで行うことができ作業効率が向上する。これにより、円筒型セル1A,1Bの施工期間を短縮することができるので、本発明に係る円筒型セル1A,1Bは、緊急災害対策として有効である。
また、外殻部10は、波付けされたライナープレート11を用いて構成されているので、円筒型セル1A,1Bの強度が増大する。
また、中詰部30が有スランプのソイルセメントにより形成されているので、中詰材の転圧を必要とする従来の方法のように、砂礫や土砂を転圧する必要がないので、大きい礫をソイルセメントと共に混合することができる。大きな礫を含む中詰材を充填することにより、セメントの量を減らすことができるので、中詰部30にかかるコストを抑えることができる。
中詰部30がソイルセメントにより形成されているので、流量の多い河川に円筒型セル1を設置した場合であっても中詰部30が流出することはない。さらに、中詰部30を現地発生土のみにより形成した円筒型セルと比べて、現地発生土をソイルセメントと混合することにより、現場発生土のみを用いた場合よりも安定計算上信頼できる値を安全率として算出することができる。
また、外殻部10に作業設備20が設けられているので、外殻部10内部でのソイルセメントを充填する作業などの作業効率が上がる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。例えば、上記実施の形態における各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的使用態様によって適宜変更されうる。上記の実施の形態においては、セル型砂防堰堤100の設置現場においてライナープレート11を連結して、リング体10aを構築して、一段ずつ高さ方向に連結していたが、例えば、設置現場とは異なる場所において予めリング体10aを構築してもよい。さらに、予め構築した複数のリング体10aを円筒型セル1A,1Bの設計高さまで重ねて外殻部10を構築して、クレーンにより外殻部10を設置現場に搬送してもよい。クレーンによる搬送時に作業設備20は既に外殻部10に取り付けられていてもよい。この場合、最上段のリング体10aの幾つかのライナープレート11は、クレーンとの係合が可能な構成を有していることが好ましい。
外殻部10を設置現場とは異なる場所で予め構築することにより、例えば、一度災害が発生した場所に円筒型セル1A,1Bを迅速に設置することができる。構築した外殻部10をセル型砂防堰堤100の設置現場まで運搬して整地した所定の場所に設置し、直ぐにソイルセメントの充填作業を開始することができる。この場合、一段目から数段目までのリング体10aは、所定の深さに根入れされていることが好ましい。
なお、上記の実施の形態において、タラップ21は、ソイルセメントと共に埋設したが、ソイルセメントの充填後に外殻部10から取り外してもよい。
なお、上記実施の形態に係るセル型砂防堰堤100では、円筒型セル1A,1Bのうち、上流側に設けられた円筒型セル1Bは、下流側に設けられた円筒型セル1Aに接して又は僅かな隙間をもって設けられていたが、円筒型セル1Aと円筒型セル1Bとは互いに所定の間隔をあけて設けられていてもよい。図7は、本発明の実施の形態に係る透過型の砂防堰堤100Aの斜視図である。
砂防堰堤100Aにおいて、円筒型セル1A,1Bは、河川の両岸から河川を横断する方向に互いに所定の間隔をあけて設けられている。円筒型セル1Aと円筒型セル1Bとは、河川の流れ方向において互いに所定の間隔をあけて設けられている。
さらに、円筒型セル1A,1Bは、河川の幅方向に一列に並べられていてもよい。図8は、本発明に係る他の不透過型のセル型砂防堰堤100Bの斜視図である。図9は、本発明に係る他の透過型のセル型砂防堰堤100Cの斜視図である。なお、セル型堰堤砂防100B,100Cの構造は、セル型堰堤砂防100の構造と同じである。以下、セル型堰堤砂防100と異なる構造のみを説明する。
不透過型及び透過型のセル型堰堤砂防100B,Cにおいては、円筒型セル1A,1Bが河川を横切る方向に直線上に互いに間隔をあけて配置されている。不透過型のセル型堰堤砂防100Bにおいては、円筒型セル1Aが両岸側に設けられており、円筒型セル1Aの間に円筒型セル1Aよりも少し小さい径を有する円筒型セル1Bが直線上に配置されている。円筒型セル1Bは、円筒型セル1Aに対して高さ方向において低くなっている。各円筒型セル1A,1Bは、互いに間隔をあけずに又は所定の部材等により隙間を塞いで設けられている。不透過型のセル型堰堤砂防100Bにおいて円筒型セル1Aが非越流部となり円筒型セル1Bが越流部となる。なお、セル型砂防堰堤100Bにおいて用いられる円筒型セルの直径を全て同じにしてもよい。
透過型のセル型堰堤砂防100Cにおいては、円筒型セル1Bが円筒型セル1Aの間に直線上に配置されている。各円筒型セル1A,1Bは、互いに間隔をあけて設けられている。
なお、セル型堰堤砂防100~100Cにおいて非越流部には、円筒型のセルではなく、例えば、小判型、矩形型等の他の形状を有するセルを用いることもできる。
100,100A,100B,100C セル型砂防堰堤
110 袖部
120 基礎部
1 円筒型セル
10 外殻部
11 ライナープレート
12 プレート面部(壁面部)
13 フランジ部
14 長手フランジ部
15 短手フランジ部
20 作業設備
30 中詰部
40 天端部

Claims (8)

  1. 複数の自立可能な鋼板を互いに連結して筒状に形成した外殻部と、前記外殻部の内側に設けられた、有スランプのソイルセメントにより形成されている中詰部と、有する複数の筒状構造物を備え河川に設けられるセル型砂防堰堤であって、
    複数の前記筒状構造物が河川の幅方向に所定の間隔をあけて並べられており、
    幅方向に並べられた前記複数の筒状構造物に対して河川の上流側で、前記複数の筒状構造物の直径よりも小さい直径を有する複数の前記筒状構造物が並べられている
    ことを特徴とするセル型砂防堰堤。
  2. 上流側に並べられた前記筒状構造物は、河川の幅方向において、下流側に並べられた前記複数の筒状構造物の間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のセル型砂防堰堤。
  3. 前記鋼板は、
    壁面部と、
    前記壁面部の周縁部に立設されたフランジ部と、
    を有し、
    前記鋼板は、フランジ部において互いに連結されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のセル型砂防堰堤。
  4. 前記壁面部は、波付けされていることを特徴とする請求項3に記載のセル型砂防堰堤。
  5. 前記壁面部の内周面に作業設備が設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載のセル型砂防堰堤。
  6. 設置現場とは異なる場所において自立可能な鋼板を周方向及び高さ方向に連結して外殻部を形成する工程と、
    前記外殻部を設置現場に搬送する工程と、
    前記外殻部の内部に有スランプのソイルセメントを充填する工程と、
    を備えることを特徴とする請求項1から5までのいずれか一項に記載のセル型砂防堰堤用の筒状構造物の構築方法。
  7. 前記外殻部を形成する工程において、
    前記鋼板の壁面部の周縁部に立設されたフランジ部において前記鋼板を周方向に連結したリング体を前記高さ方向に連結することを特徴とする請求項6に記載のセル型砂防堰堤用の筒状構造物の構築方法。
  8. 前記鋼板に作業設備を設ける工程を備えることを特徴とする請求項6又は7に記載のセル型砂防堰堤用の筒状構造物の構築方法。
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