JP7285720B2 - 舶用舵取機 - Google Patents

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Description

本発明は、舶用舵取機に関する。
従来から、舵板と連結された舵軸を舵柄を介して回転させる油圧アクチュエータを含む舶用舵取機が知られている。例えば、特許文献1には、ラムシリンダ型の2つの油圧アクチュエータを含む舶用舵取機が開示されている。各油圧アクチュエータは、舵柄と係合するピンが設けられたラムと、このラムの両端がそれぞれ挿入された一対のシリンダを含む。
特開2017-149181号公報
ところで、船体の中心線に対する舵板の角度である舵角が0度でない場合には、舵軸が回転中であるか停止中であるかに拘らず、船体を旋回させるトルクが舵軸に作用する。また、舵角が0度である場合でも、潮流や船体の揺動(ローリング、ピッチング、ヨーイング)などの影響で、舵軸にトルクが作用することがある。このため、舵軸に作用するトルクを監視したいという要望がある。
そこで、本発明は、舵軸に作用するトルクを監視することが可能な舶用舵取機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の舶用舵取機は、舵板と連結された舵軸を舵柄を介して回転させる、前記舵柄と係合するピンが設けられたラム、および前記ラムの両端がそれぞれ挿入された一対のシリンダ、を含む少なくとも1つの油圧アクチュエータと、前記一対のシリンダのそれぞれへ作動油を供給する油圧ポンプと、前記油圧ポンプを駆動する電動モータと、前記一対のシリンダ内の圧力をそれぞれ検出する一対の第1検出器と、船体の中心線に対する前記舵板の角度である舵角を検出する第2検出器と、前記第1検出器で検出された圧力と前記第2検出器で検出された舵角とに基づいて前記舵軸に作用するトルクを連続的または間欠的に算出するトルク算出器と、を備える、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、舵軸に作用するトルクがトルク算出器によって連続的または間欠的に算出されるので、そのトルクを監視することができる。
前記トルク算出器は、前記第2検出器で検出された舵角が小さくなるほど1に近づく伝達効率を用いて前記舵軸に作用するトルクを算出してもよい。この構成によれば、舵軸に作用するトルクを舵角に応じて正確に算出することができる。
前記トルク算出器は、前記伝達効率を、前記舵軸が停止中のときは静摩擦係数を用いて決定し、前記舵軸が回転中のときは動摩擦係数を用いて決定してもよい。この構成によれば、静摩擦係数および動摩擦係数を考慮して舵軸に作用するトルクを算出することができる。
本発明によれば、舵軸に作用するトルクを監視することができる。
本発明の一実施形態に係る舶用舵取機の概略構成図である。
図1に、本発明の一実施形態に係る舶用舵取機1を示す。この舶用舵取機1は、舵板21と連結された舵軸22を舵柄23を介して回転させる、ラムシリンダ型の油圧アクチュエータ3を含む。
具体的に、油圧アクチュエータ3は、舵軸22の軸方向と直交する方向に延びる棒状のラム31と、ラム31の両端がそれぞれ挿入された一対のシリンダ32を含む。ラム31の中央には、ラム31の中心線上にピン33が設けられており、このピン33が舵柄23と係合している。
より詳しくは、舵柄23には、舵軸22から遠ざかる方向に開口する溝が設けられており、この溝にピン33が挿入されている。ピン33および舵柄23は、舵軸22とラム31の間のリンク機構を構成する。
油圧アクチュエータ3の各シリンダ32へは2つの油圧ポンプ4から作動油が供給される。ただし、油圧ポンプ4の数は1つであってもよい。
本実施形態では、各油圧ポンプ4が、斜板がセンターから両方向に傾倒可能な可変容量型の斜板ポンプである。斜板の傾倒方向および角度は、操船者に操作される図略の操作装置からの出力に応じて図略のレギュレータにより変更される。各油圧ポンプ4は、電動モータ5により駆動される。本実施形態では、電動モータ5の回転数が一定である。
ただし、各油圧ポンプ4は、可変容量型の斜軸ポンプであってもよい。あるいは、各油圧ポンプ4が固定容量型であるとともに、電動モータ5がサーボモータであり、図略の操作装置からの出力に応じて油圧ポンプ4の回転方向および回転数が変更されてもよい。
各油圧ポンプ4は一対の給排ポートを有し、これらの給排ポートは一対の給排ライン41により一対のシリンダ32と接続されている。これにより油圧アクチュエータ3と2つの油圧ポンプ4との間で閉回路が形成されている。なお、その閉回路への作動油の補給のために、各給排ライン41には、逆止弁43が設けられたタンクライン42が接続されている。
さらに、舶用舵取機1は、舵軸22に作用するトルクTを算出するトルク算出器7を含む。例えば、トルク算出器7は、ROMやRAMなどのメモリと、HDDなどのストレージと、CPUを有するコンピュータであり、ROMまたはHDDに記憶されたプログラムがCPUにより実行される。
トルク算出器7は、一対の圧力センサ61,62(第1検出器)および角度センサ63(第2検出器)と電気的に接続されている。一対の圧力センサ61,62は、一対のシリンダ32内の圧力P1,P2をそれぞれ検出する。角度センサ63は、船体の中心線10に対する舵板21の角度である舵角θを検出する。
本実施形態では、角度センサ63が舵柄23に設けられているが、角度センサ63は舵軸22に設けられてもよい。あるいは、ラム31にストロークセンサが設けられて、このストロークセンサで検出されるストロークが舵角θに変換されることで、舵角θが検出されてもよい。すなわち、舵角θを検出する第2検出器は、ストロークセンサと変換器とで構成されてもよい。
トルク算出器7は、圧力センサ61,62で検出された圧力P1,P2と角度センサ63で検出された舵角θとに基づいて、舵軸22に作用するトルクT[N・m]を連続的または間欠的に算出する。なお、連続的に算出するとはリアルタイムに算出することであり、間欠的に算出するとは一定の時間間隔で算出することである。
本実施形態では、以下の式1により、トルク算出器7がトルクTを算出する。
T=Tm・K・Pc/(Pm・cos2θ)・・・(式1)
Tm:定格トルク[N・m](θ=0のときのトルク)
K:伝達効率
Pc:P1とP2の圧力差[MPa](=|P1-P2|)
Pm:定格圧力[MPa]
ただし、P1とP2の低い方がゼロと仮定して、Pcの代わりにP1とP2の高い方が採用されてもよい。
定格トルクTmは、油圧ポンプ4および油圧アクチュエータ3を含む油圧回路により舵軸22に作用させることが可能な最大トルクである。すなわち、定格トルクTmは、油圧ポンプ4の最大吐出容量などから決定される。一方、定格圧力は、シリンダ32内の最大圧力である。
伝達効率Kは、舵角θが小さくなるほど1に近づくものである。本実施形態では、以下の式2により、トルク算出器7が伝達効率Kを決定する。
K=1-(μ1+μ2)tanθ-L・・・(式2)
μ1:舵柄23に対するピン33の摩擦係数であり、舵軸22が停止中のときはそ
の静摩擦係数、舵軸22が回転中のときはその動摩擦係数
μ2:ラム31に対するシリンダ32の摩擦係数であり、舵軸22が停止中のとき
はその静摩擦係数、舵軸22が回転中のときはその動摩擦係数
L:ラム31の移動による摩擦損失
摩擦損失Lは、例えば、シリンダ32用パッキンの摩擦係数、シリンダ32用パッキン幅、およびラム31の直径から求めることができる。
例えば、θ=0°である場合は、舵軸22が停止中はK=0.98であり、舵軸22が回転中はK=0.99である。また、θ=35°である場合は、舵軸22が停止中はK=0.9であり、舵軸22が回転中はK=0.92である。
以上説明したように、本実施形態の舶用舵取機1では、舵軸22に作用するトルクTがトルク算出器7によって連続的または間欠的に算出されるので、そのトルクTを監視することができる。
また、本実施形態では、舵角θが小さくなるほど1に近づく伝達効率Kを用いてトルクTが算出されるので、トルクTを舵角θに応じて正確に算出することができる。さらに、本実施形態では、式2により伝達効率Kが決定されるので、静摩擦係数および動摩擦係数を考慮してトルクTを算出することができる。
(変形例)
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、前記実施形態では油圧アクチュエータ3の数が1つであるが、油圧アクチュエータ3の数は、油圧アクチュエータ3が舵軸22を挟んで互いに平行となるように2つであってもよい。この場合、式1におけるPcは、2つの油圧アクチュエータ3のシリンダ32内の圧力差の平均である。
また、式1の代わりに、トルク算出器7は、以下の式3によりトルクTを算出してもよい。
T=Pc・R・D・K/cos2θ・・・(式3)
R:ラム31の中心線から舵軸22の中心までの距離[mm]
また、油圧アクチュエータ3と2つまたは1つの油圧ポンプ4との間には必ずしも閉回路が形成される必要はない。例えば、油圧ポンプ4が切換弁を介して一方のシリンダ32へ作動油を供給し、他方のシリンダ32から前記切換弁を介してタンクへ作動油が排出されてもよい。
1 舶用舵取機
10 中心線
21 舵板
22 舵軸
23 舵柄
3 油圧アクチュエータ
31 ラム
32 シリンダ
33 ピン
4 油圧ポンプ
5 電動モータ
61,62 圧力センサ(第1検出器)
63 角度センサ(第2検出器)
7 トルク算出器

Claims (2)

  1. 舵板と連結された舵軸を舵柄を介して回転させる、前記舵柄と係合するピンが設けられたラム、および前記ラムの両端がそれぞれ挿入された一対のシリンダ、を含む少なくとも1つの油圧アクチュエータと、
    前記一対のシリンダのそれぞれへ作動油を供給する油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプを駆動する電動モータと、
    前記一対のシリンダ内の圧力をそれぞれ検出する一対の第1検出器と、
    船体の中心線に対する前記舵板の角度である舵角を検出する第2検出器と、
    前記第1検出器で検出された圧力と前記第2検出器で検出された舵角とに基づいて前記舵軸に作用するトルクを連続的または間欠的に算出し、前記トルクを算出する際に、前記第2検出器で検出された舵角が小さくなるほど1に近づく伝達効率を用いる、トルク算出器と、
    を備える、舶用舵取機。
  2. 前記トルク算出器は、前記伝達効率を、前記舵軸が停止中のときは静摩擦係数を用いて決定し、前記舵軸が回転中のときは動摩擦係数を用いて決定する、請求項に記載の舶用舵取機。
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