JP2011068225A - 舵取機の作動監視方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータリーベーン式舵取機のローターの回転角速度を検知することによって、シールの摩耗あるいは破損、すなわち舵取機の作動の異常を監視する方法を提供する。
【解決手段】舵取機の舵角発信器49から発する舵角信号を演算器2に入力し、演算器2において、舵角信号に基づき所定の微小時間に対する舵44の実際の回転角速度を演算し、舵取機の作動油室の容積と油圧ポンプの吐出量とから計算上あるべき舵回転角速度を演算し、演算により求めた計算上あるべき舵回転角速度と舵の実際の回転角速度との差値を演算し、前記差値の大きさに対応する監視情報を表示装置3に表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は舵取機の作動監視方法に関し、ローターの回転角速度を指標として舵取機の作動の異常を監視する技術に係るものである。
従来のロータリーベーン式舵取機のアクチュエーター1は、例えば図6〜図8に示すようなものであり、ハウジング11と、その内部に収納されて回転するローター12とを有している。
ローター12は、半径方向ではその下部軸部12aがハウジング11の底部に設けたボス部11aによりラジアル軸受14aを介して支持されており、上部軸部12bがハウジング11の上部開口を塞ぐように配置した環状のトップカバー13によりラジアル軸受14bを介して支持されている。また、ローター12は、軸方向ではその下端面がハウジング11の内底面によりスラスト軸受14cを介して支持されている。
ローター12は、舵軸17の軸頭17aを装入して緊密に嵌合する内部貫通孔12cを有し、外周面の周方向に沿った等間隔の位置にn個(ここではn=2の場合について説明する。以下同じ)のベーン12dを突設している。ハウジング11は、内周面の周方向に沿った等間隔の位置に、上記ベーン12dと同数のセグメント11bを突設している。
ローター12の各ベーン12dは、上端面に形成した上部横スリット12e内に、トップカバー13の下面に摺接する上部横シール12fを保持し、下端面に形成した下部横スリット12g内に、ハウジング11の内底面に摺接する下部横シール12hを保持し、半径方向の先端の縁面に形成した縦スリット12i内に、ハウジング11の内周面に摺接する縦シール12jを保持している。
また、ハウジング11のセグメント11bは、半径方向の先端の縁面に形成した縦スリット11c内に、ローター12の外周面に摺接する縦シール11dを保持している。なお、上記各シール12f、12h、12j、11dはそれぞれポリマー等の弾性材料によって形成されている。
ローター12はハウジング11内において、ベーン12dの上部および下部横シール12f、12hがそれぞれトップカバー13の裏面およびハウジング11の内底面に摺接し、同縦シール12jがハウジング11の内周面に摺接する。また、ローター12の外周面がハウジング11のセグメント11bの縦シールlldに摺接する状態で回転する。これにより、ローター12の外側周囲に形成された油室用空間15がベーン12dとセグメント11bとによって、作動油室15a、15b、15c、15dに区画される。
トップカバー13は、ローター12の上部端面の外周円環面に対向する部位に全周にわたって形成した上部リングスリット13a内に、一体構造の環状の上部リングシール13bを保持している。また、ハウジング11は、ローター12の下部端面の外周円環面に対向する部位に全周にわたって形成した下部リングスリット11e内に、一体構造の環状の下部リングシール11fを保持している。上部および下部リングシール13b、11fはそれぞれポリマー等の弾性材料によって形成されている。
図7に示すように、上記上部リングシール13bは、リングシール面13cがローター12の上部端面の半径方向端縁部と全周にわたって接触するとともに、リングシール面13cの外周縁部13dがベーン12dの上部横シール12fの内周側上端縁12kとセグメント11bの縦シール11dの内周側上端縁llhとにそれぞれ接触している。
また、上記下部リングシール11fは、上部リングシール13bと同様に、リングシール面11gがローター12の下部端面の半径方向端縁部と全周にわたって接触するとともに、リングシール面11gの外周縁部11iがベーン12dの下部横シール12hの内周側下端縁12mとセグメント11bの縦シール11dの内周側下端縁11jとにそれぞれ接触している。
これらにより、各作動油室15a、15b、15c、15dの圧油が、ローター12の上部端面とトップカバー13との間の微小な間隙を通って、また、上部リングスリット13aおよび下部リングスリット11eのそれぞれ外周側面を通って、あるいは、ベーン12の上部および下部横シール12f、12hの上下の各内周端縁部12k、12m、およびセグメント11bの縦シール11dの上下の各内周端縁部11h、11iを通って、高圧側となる作動油室から低圧側となる隣接する作動油室に漏洩するのを防ぐとともに、大気に通ずるローター軸部12a、12bへ漏出するのを防いでいる。
ローター12の回転軸心に対して対極の位置にある作動油室15a、15c同士、および作動油室15b、15d同士はそれぞれ連通しており、例えば作動油室15aに油圧ポンプから圧油が供給されると、対極の位置にある作動油室15cにも同時に圧油が供給される。一方、残りの作動油室15b、15dからは同時に油が排出されて油圧ポンプ側に戻される。これにより、圧油によるローター12の回転が成立する。
上記のローター12のベーン12dの上部横シール12f、下部横シール12h、縦シール12j、ハウジング11のセグメント11bの縦シール11d、ハウジング11の下部リングシール11fおよびトップカバー13の上部リングシール13bは、それぞれが接触摺動ずる相手面との間のシーリング効果を高めるために、各シール12f、12h、12j、11d、11f、13bの背面に、高圧側となる作動油室(15a、15cあるいは15b、15d)から圧油を導いて、この油圧によりそれぞれのシール面をそれぞれ相手面に押し付けるようにしている。
高圧側となる作動油室(15a、15cあるいは15b、15d)から圧油を各シール12f、12h、12j、11d、11f、13bの背面に導く手段として以下の構成を有している。
すなわち、各ベーン12dの縦シール12j、上部横シール12fおよび下部横シール12hに対しては、図7に示すように、各ベーン12dを貫通する各油室連通孔12nにそれぞれ圧力バルブ16を装着し、いずれか高圧側となった作動油室の圧油が圧力バルブ16を通って各べ一ン12dの各縦シール12jと、上部横シール12fおよび下部横シール12hの各背面に作用する。
また、各セグメント11bの縦シールlldに対しては、ベーン12dと同様に、図7に示すように、各セグメント11bを貫通する各油室連通孔11kにそれぞれ圧力バルブ16を装着し、いずれか高圧側となった作動油室の圧油が圧力バルブ16を通って各セグメント11bの縦シール11dの背面に導かれている。
また、上部および下部リングシール13b、11fに対しては、図7に示すように、セグメント11bの縦シール11dの背面の上端部から上部リングシール13bの背面に通じる油路13eがトップカバー13に穿孔されている。また、上記セグメント縦シール11dの背面の下端部から下部リングシール11fの背面に通じる油路11mがハウジング11の底部に穿孔されている。
これによって、高圧側となる作動油室15a〜15dからの圧油を、セグメント11bの縦シール11dの背面を通して、上部および下部リングシール13b、11fの各背面に作用させている。
なお、ローター12には、上部リングシール13bの位置よりも内側の上部端面と下部リングシール11fの位置よりも内側の下部端面とを連通するバランス孔12oが設けられており、上下部端面への漏洩油圧をバランス孔12oを介して上下で均圧化することにより、ローター12に軸方向に差圧による不均等な力が作用するのを防いでいる。
上記のロータリーベーン式舵取機のアクチュエーター1を作動させる油圧装置の回路は、例えば図9に示すようなものであり、油圧回路を構成する主要要素は、油圧ポンプ21、方向切換弁22およびそれを駆動する電磁弁23、取舵側パイロット逆止弁24および面舵側パイロット逆止弁25、取舵側流量調整弁26および面舵側流量調整弁27、油タンク28、方向切換弁22の出口とアクチュエーター1とを結ぶ取舵側主油圧ライン29および面舵側主油圧ライン30である。
油圧ポンプ21は一方向一定吐出量型であり、油圧ポンプ21からの吐出油によりアクチュエーター1を取舵側に回転させる場合と面舵側に回転させる場合との流路の切換えを方向切換弁22によって行う。また、方向切換弁22はアクチュエーター1を作動させないときに油圧ポンプ21からの吐出油を油タンク28に戻す作用も行う。
取舵側パイロット逆止弁24および面舵側パイロット逆止弁25は、アクチュエーター1を作動させるとき、すなわち油圧ポンプ21からの吐出油に油圧が発生するときには主油圧ライン29、30を開き、アクチュエーター1を作動させないときには逆止作用を行って作動油をアクチュエーター1の作動油室15a、15b、15c、15d内に閉じ込めてローター12すなわち舵軸17を固定する。
而して、取舵側および面舵側流量調整弁26、27は、作動油のアクチュエーター1からの流出側、すなわち、油タンク28への戻り側である取舵側主油圧ライン29あるいは面舵側主油圧ライン30に抵抗を与えることによって、アクチュエーター1の運動を滑らかにするものである。
なお、アクチュエーター1の隣接する作動油室15a、15dおよび15b、15c間をそれぞれ防衝弁31、32によって結んでおり、作動油室15a、15b、15c、15dがパイロット逆止弁24、25によってロックされているとき、舵に異常に大きい力が作用すると、防衝弁31あるいは32が作用して、高圧側となった作動油室15a、15cあるいは15b、15dの作動油を低圧側の作動油室15b、15dあるいは15a、15cに逃がすようになっている。
なお、方向切換弁22を作動させるための制御油圧は、油圧ポンプ21の吐出圧を利用する場合と、制御油圧を独立した制御油ポンプ33から作り出す場合とがあり、図9において、その両方の場合を示している。
船舶の舵取機の制御装置は一般に次のように構成されている。すなわち、図10に示すように、オートパイロット操舵装置41は自動制御系42および手動舵輪操舵系43の二つの操舵命令系統を有している。舵44を作動させる舵取機アクチュエーター1は、それぞれ独立した第一油圧ポンプユニット45aあるいは第二油圧ポンプユニット45bによって駆動され、そして、第一油圧ポンプユニット45aと第二油圧ポンプユニット45bはそれぞれ第一制御増幅器46a、第二制御増幅器46bによって制御されている。
舵44すなわち舵取機アクチュエーター1が実際に回転した角度は、回転する舵軸17と機械的手段により結合されている第一舵角検出器47aおよび第二舵角検出器47bによってそれぞれ検出される。第一舵角検出器47aおよび第二舵角検出器47bで検出した角度は、電気信号に変換されてそれぞれ第一制御増幅器46a、第二制御増幅器46bに追従制御のためにフィードバックされている。
さらに、舵取機に対するその他の制御手毅として、船橋から直接第一制御増幅器46aおよび第二制御増幅器46bを追従制御なしで操作するノンフォローアップ制御系48が設けられ、また、機側で第一油圧ポンプユニット45aおよび第二油圧ポンプユニット45bを手動で操作する装置が設けられている。
また、舵44の実際の回転角度は、回転する舵軸17と機械的手段により結合されている舵角発信器49により検出され、検出した回転角度は舵角発信器49において電気信号に変換される。その電気信号が舵角指示器50に入力されて、舵44の実際の回転角度が舵角指示器50に表示される。
オートパイロット操舵装置41の自動制御系42あるいは手動舵輪操舵系43から或る舵角命令信号δiが発せられると、この信号は第一制御増幅器46aあるいは第二制御増幅器46bに入力される。第一制御増幅器46aあるいは第二制御増幅器46bは舵角命令信号δiを増幅して制御信号δcを出力し、制御信号δcにより第一油圧ポンプユニット45aあるいは第二油圧ポンプユニット45bを制御して、舵取機アクチュエーター1および舵44を作動させる。
舵44すなわち舵取機アクチュエーター1の回転角度は、それぞれ第一舵角検出器47aおよび第二舵角検出器47bによって検出されて、舵角フィードバック信号δfとして第一制御増幅器46a、第二制御増幅器46bにそれぞれフィードバックされる。第一制御増幅器46a、第二制御増幅器46bにおいてそれぞれ、舵角命令信号δiと舵角フィードバック信号δfとが比較され、δi=δfとなれば第一制御増幅器46aあるいは第二制御増幅器46bは、第一油圧ポンプユニット45aあるいは第二油圧ポンプユニット45bの作動を停止させ、舵取機アクチュエーター1すなわち舵44は命令された舵角、すなわち舵角命令信号δiに相当する舵角に保持される。
特開2008−279828
上記した従来のロータリーベーン式舵取機の構成において、舵取機が作動不良になる原因の主なるものは以下のものである。
作動油室15a、15b、15c、15dの油密を確保するために設けられているシール、つまりローターベーン12dの上部横シール12fおよび下部横シール12h、および縦シール12j、ハウジングセグメント11bの縦シール11d、下部リングシール11fおよび上部リングシール13bのそれぞれが、相手面に対して摺動することにより摩耗してシーリング機能を損なうに至ることであり、または何らかの原因によって破損してシーリング機能を失うことである。
しかし、これらシール12f、12h、12j、11d、11f、13bはいずれも舵取機アクチュエーター1のハウジング11の内部に存在し、外部からは観察できないので、主としてこれらシール12f、12h、12j、11d,llf、13bの摩耗あるいは破損による舵取機の作動不良を外部において監視することができないという問題があった。ましてや、作動不良の前兆を知ることはできないという問題があった。そのため、舵取機アクチュエータ1の作動が悪くなったことが明らかになり、その事態を感覚的に知覚できるようになって初めて舵取機が作動不良であることを認知するという、船の安全性にとっての問題があった。
本発明は上記した課題を解決するものであり、ロータリーベーン式舵取機ではローターベーンの縦および上下横シール、ハウジングセグメントの縦シール、上下リングシールにより作動油室の油密を確保して舵取機の作動を可能ならしめているので、これらのシールの摩耗あるいは破損が究極的にはローターの回転角速度の低下に帰結することに鑑みたものであり、さらには油圧ポンプの作動不良、弁類のスティック、電磁弁の焼損などの舵取機の作動を不良ならしめる原因の多くも究極的にはローターの回転角速度の低下に帰結することに鑑みたものであり、ローターの回転角速度を検知することによって、これらシールの摩耗あるいは破損、すなわち舵取機の作動の異常を監視する方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の舵取機の作動監視方法は、舵取機の舵角発信器から発する舵角信号を演算器に入力し、演算器において、舵角信号に基づき所定の微小時間に対する舵の実際の回転角速度を演算し、舵取機の作動油室の容積と油圧ポンプの吐出量とから計算上あるべき舵回転角速度を演算し、演算により求めた計算上あるべき舵回転角速度と舵の実際の回転角速度との差値を演算し、前記差値の大きさに対応する監視情報を表示装置に表示することを特徴とする。
これによると、舵の実際の回転角速度、つまりロータリーベーン式舵取機におけるローターの実際の回転角速度が計算上あるべき舵回転角速度に対してどの程度ずれているかを監視情報として表示装置に表示して外部に知らせることができ、表示装置に監視情報として舵取機作動異常あるいは舵取機作動要注意を表示することによって、舵取機の内部に存在するシールのいずれかが摩耗あるいは破損している可能性が高いことを、あるいはその兆しがあることを外部にて監視することが可能になる。
本発明の舵取機の作動監視方法は、舵取機の舵角発信器から発する舵角信号を演算器に入力し、演算器において舵角信号に基づき所定の微小時間に対する舵の実際の回転角速度を演算し、舵取機の作動油室から抽出した作動油圧を電気信号に変換して演算器に入力し、演算器において作動油圧に基づいて油圧ポンプの吐出量を補正演算し、補正した油圧ポンプの吐出量と舵取機の作動油室の容積とから計算上あるべき舵回転角速度を演算し、計算上あるべき舵回転角速度と舵の実際の回転角速度との差値を演算し、前記差値の大きさに対応する監視情報を表示装置に表示することを特徴とする。
これによると、舵取機による実際の舵の回転角速度が、作動油室の作動油圧の大きさに対応して定まる計算上あるべき舵回転角速度に対してどの程度ずれているかを監視情報として表示装置に表示して外部に知らせることができる。
また、表示装置に舵取機作動異常、あるいは舵取機作動要注意を表示することによって、舵取機の内部に存在するシールのいずれかに磨耗や破損を生じている可能性が高いこと、もしくはその兆しがあることを外部にて監視することができる。
本発明の舵取機の作動監視方法は、舵取機の舵角発信器から発する舵角信号を演算器に入力し、演算器において舵角信号に基づき所定の微小時間に対する舵の実際の回転角速度を演算し、舵回転角度に対する舵軸トルクの特性曲線において得られる作動油圧を、舵角信号に相当する舵回転角度に基づいて演算器で演算し、演算器において作動油圧に基づいて油圧ポンプの吐出量を補正演算し、補正した油圧ポンプの吐出量と舵取機の作動油室の容積とから計算上あるべき舵回転角速度を演算し、計算上あるべき舵回転角速度と舵の実際の回転角速度との差値を演算し、前記差値の大きさに対応する監視情報を表示装置に表示することを特徴とする。
これによると、ロータリーベーン式舵取機のローターの実際の回転角速度が、舵回転角度に対する舵軸トルクの特性曲線から得られる舵取機作動油圧の演算値により補正された油圧ポンプ吐出量に基づく計算上あるべきローターの回転角速度からどの程度ずれているかを外部から知ることができ、そのため、表示装置に舵取機作動異常あるいは舵取機作動要注意が表示されることによって、舵取機アクチュエーターの内部に存在するシールのいずれかに摩耗や破損を生じている可能性が高いことを、もしくはその兆しがあることを、舵取機の作動油室から作動油圧を抽出する必要なしに、より実際に即して外部にて監視することが可能になる。
また、本発明の舵取機の作動監視方法においては、差値が所定の最大規定値を超える場合には舵取機作動異常を知らせる監視情報を表示装置に表示し、差値が所定の最小規定値と最大規定値との間にある場合には舵取機作動要注意を知らせる監視情報を表示装置に表示することを特徴とする。
本発明の舵取機の作動監視装置は、舵取機の舵角発信器から発する舵角信号を入力する演算器と、演算器の演算結果に基づいて情報を表示する表示装置を備え、演算器は、舵角信号に基づき所定の微小時間に対する舵の実際の回転角速度を演算し、舵取機の作動油室の容積と油圧ポンプの吐出量とから計算上あるべき舵回転角速度を演算し、演算により求めた計算上あるべき舵回転角速度と舵の実際の回転角速度との差値を演算し、
あるいは舵取機の作動油室の容積と舵取機の作動油室から抽出した作動油圧に基づいて補正した油圧ポンプの吐出量とから計算上あるべき舵回転角速度を演算し、演算により求めた計算上あるべき舵回転角速度と舵の実際の回転角速度との差値を演算し、
あるいは舵取機の作動油室の容積と舵軸トルク特性曲線から導かれたその舵角に対応する作動油圧に基づいて補正した油圧ポンプの吐出量とから計算上あるべき舵回転角速度を演算し、演算により求めた計算上あるべき舵回転角速度と舵の実際の回転角速度との差値を演算し、
表示装置は、前記差値の大きさに対応する監視情報を表示することを特徴とする。
以上のように本発明によれば、ロータリーベーン式舵取機では、シールの摩耗あるいは破損が究極的にローターの回転角速度の低下に帰結するので、ローターの回転角速度を検知することによってシールの摩耗あるいは破損、すなわち舵取機の作動の異常を監視することができる。
本発明の第一の実施の形態における舵取機の作動監視方法を示すブロック図 本発明の第二の実施の形態における舵取機の作動監視方法に関する、油圧ポンプの油圧に対する吐出量特性を示すグラフ図 本発明の第二の実施の形態における舵取機の作動監視方法を示すブロック図 本発明の第三の実施の形態における舵取機の作動監視方法に関する、舵角に対する舵軸トルク(作動油圧)の特性曲線を示すグラフ図 本発明の第三の実施の形態における舵取機の作動監視方法を示すブロック図 従来のロータリーベーン式舵取機を示す一部切欠斜視図 同、ロータリーベーン式舵取機を示す正面図であり、図8におけるa−a矢視断面図 同、ロータリーベーン式舵取機を示す横断面図 同、ロータリーベーン式舵取機の油圧系統図 同、ロータリーベーン式舵取機の制御系統図
以下、本発明の第一の実施の形態における舵取機の作動監視方法および作動監視装置を図1に基づいて説明する。なお、先に背景技術において説明したものと基本的に同じ部材については、図6から図10を参照して同一の符号を付しており、その説明を省略する。
ロータリーベーン式舵取機のアクチュエーター1では、作動油室15a、15b、15c、15dの容積変化はローター12の回転角度変化に正比例し、さらに、背景技術において説明したように、油圧ポンプ21の吐出量は一定であるから、舵44すなわちアクチュエーター1の回転角速度は次式によって表わされる。
ωo=Q/RA=nq/RA‥‥‥(1)
ここに、ωo:計算上あるべき舵回転角速度(rad/sec)
Q:単位時間当りの作動油室(15a〜15d)への計算上あるべき流入油量(m/sec)
R:ベーン12dの舵軸17中心からの平均距離(m)
A:ベーン12dの合計面積(m
n:油圧ポンプ21の運転台数
q:1台の油圧ポンプ21の計算上あるべき吐出量(m/sec)
ここで、RとAとはロータリーベーン式舵取機のアクチュエーター1の形式によって固有の一定値であるので、k=1/RAと置くと、ωo=kQ=knqで表わされる。
図1に示すように、本実施の形態の作動監視装置では、舵44すなわちロータリーベーン式舵取機のアクチュエーター1の回転に伴い、舵角発信器49から舵角指示器50へ発信される舵角信号を演算器2にも入力する。そして、演算器2において、油圧ポンプ21の運転台数nPの入力情報のもとに、所定の微小時間dtの間の微小回転角度変化dδを検知し、微小時間ごとの回転角速度ωa(=dδ/dt)を演算し、そのωaによって、舵取機の作動が正常であるか、あるいは、異常であるかを次の手段によって判断して表示装置3に監視情報を表示する。
すなわち、演算器2において、演算回路は、式(1)で求められる計算上あるべき舵回転角速度ωoと、演算器2に入力される実際の舵角信号に基づいて演算される実際の回転角速度ωa=dδ/dtとの差を演算する。そして、その差値|ωo−ωa|に対して、正常、異常を判断するための所定の最小規定値Δω1と最大規定値Δω2とを定めておき、差値の大きさに対応する監視情報を表示装置に表示する。
演算結果の差値が
|ωo−ωa|<Δω1‥‥‥(2)
となれば、表示装置3において、「正常」ランプ(図1におけるG)を点灯表示させて監視情報として舵取機作動正常を知らせる。
Δω1≦|ωo−ωa|<Δω2‥‥‥(3)
となれば、表示装置3において、「要注意」ランプ(図1におけるY)を点灯表示させて監視情報として舵取機作動要注意を知らせる。
|ωo−ωa|>Δω2‥‥‥(4)
となれば、表示装置3において、「異常」ランプ(図1におけるR)を点灯表示させて監視情報として舵取機作動異常を知らせる。
なお、運転者の注意を喚起し易いように、「要注意」ランプおよび「異常」ランプの点灯は、最初はフリッカーさせ、その状況が継続すれば、フリッカーから全点灯になるようにする。本実施の形態において表示装置3はランプの点灯により監視情報を表示するが、文字、アイコン等によって監視情報を表示することも可能である。また、必要に応じて、「要注意」時および「異常」時に作動するブザー101を設け、そして、「異常」を確認したあと、ブザー吹鳴を停止させるブザー停止押釦102を設ける。
なお、舵取機の運転中にはアクチュエーター1の作動をいったん停止させる状態、例えば舵44をある角度に転舵した状態で舵44をその角度位置に保持するなどの状態がある。このため、演算器2においては、そのような状態にも対処するための演算を行うようにする。
舵44すなわちロータリーベーン式舵取機のアクチュエーター1の作動を停止させるためには、図9において、方向切換弁22を中立位置に置く命令が与えられる。すると、パイロット逆止弁24、25の作用で作動油がアクチュエーター1の各作動油室15a、15b、15c、15dの中に封じ込められることにより、アクチュエーター1すなわち舵44はその位置に保持される。
このとき、アクチュエーター1の作動油室15a、15b、15c、15dの油密を作り出しているシール11d、12f、12h、12j、11f、13bの作用が健全でない場合には、舵44に外力が作用したとき、高圧側となる作動油室15a、15cあるいは15b、15dから低圧側となる作動油室15b、15dあるいは15a、15cへ作動油が漏洩することにより、アクチュエーター1のローター12すなわち舵44をその角度位置に保持できなくなる。
従って、この状態を外部から検知するために、舵取機の運転中にアクチュエーター1の作動を停止させる命令が出されたとき、方向切換弁22が中立位置になったことを知らせる信号Nを演算器2に与える。演算器2は、この信号Nにより、上記の式(2)、(3)、(4)におけるωoをゼロに置換し、上述したものと同様の演算および比較により、「正常」、「要注意」、「異常」の判定および表示を行うようにする。
上記構成と作用により、舵取機アクチュエーター1の内部にあるシールlld、12f、12h、12j、11f、13bのいずれかに磨耗や破損を生じている可能性があること、あるいはその兆しがあることを外部から監視することが可能になる。
次に、本発明の第二の実施の形態における舵取機の作動監視方法を図2、図3に基づいて説明する。なお、先に背景技術において説明したものと基本的に同じ部材については、図6から図10を参照して同一の符号を付しており、その説明を省略する。
油圧ポンプ21は一定吐出量型であるが、実際の吐出量は作動油圧による容積効率の変化によって変化する。また、油圧ポンプ21を駆動する電動機の回転数は、油圧ポンプ21の負荷によるスリップ量の変化によって変化する。従って、それに伴い油圧ポンプ21の吐出量も変化する。而して、これらの変動は、主として舵取機アクチュエーター1にかかる負荷すなわち作動油の油圧の変動に起因する。
従って、第一の実施の形態における舵取機の作動監視方法を、より厳密に実際に即するようにするために、演算器5にロータリーベーン式舵取機のアクチュエーター1の作動油圧の情報を入力し、作動油圧の影響を加味した演算を行わせる。これを以下に説明する。
上記の作動油圧による油圧ポンプ21の容積効率の変化、および負荷変動による油圧ポンプ21を駆動する電動機の回転数の変化は、アクチュエーター1にかかる通常の負荷範囲では負荷の大きさ、すなわち作動油圧に比例すると見倣してよい。
上記の作動油圧の変動を考慮した油圧ポンプ21の実際の吐出量は次式で表わされる。この関係を図2に示す。
q=qo−kp..............(5)
q:油圧ポンプ21の実際の吐出量(m/sec)
qo:作動油圧がゼロのときの油圧ポンプ21の吐出量(m/sec)
p:作動油圧(MPa)
:電動機の油圧pに対する負荷による回転数変動、および油圧ポンプ21の油圧pに対する容積効率による吐出量変動に応じた係数
本発明の第二の実施の形態における舵取機の作動監視方法は、第一の実施の形態において、さらに上記油圧変動の影響を考慮したものである。すなわち、図3に示すように、アクチュエーター1の作動油室15a、15cおよび15b、15dからそれぞれ作動油圧を取り出す(例えば、図9において防衝弁31、32のそれぞれの入口のラインから取り出す)。
取り出す作動油圧はそれぞれ圧力センサー4a、4bによって電気信号:PAa、PAbとして検出し、その電気信号PAa、PAbを演算器5に入力する。演算器5においては、前記の式(1)におけるq(一定値)を式(5)におけるq(油圧の関数)に置き換えて、作動油室15a、15cおよび15b、15dから抽出した作動油圧に基づいて油圧ポンプ吐出量を補正演算し、補正した油圧ポンプ吐出量と作動油室15a、15cおよび15b、15dの容積とから計算上あるべき舵回転角速度を演算する。
以降は、第一の実施の形態におけると同様の判定および表示を行う。ただし、式(2)、(3)、(4)における最小規定値と最大規定値は、式(2)、(3)、(4)における△ω1、△ω2よりもそれぞれ小さな値の最小規定値△ω1’と最大規定値△ω2’にすることができる。これにより、舵取機作動の異常、つまりアクチュエーター1の内部に存在するシールのいずれかに摩耗や破損を生じている可能性が高いこと、あるいはその兆しをより早く検知できる。
次に、本発明の第三の実施の形態における舵取機の作動監視方法を図4、図5に基づいて説明する。なお、先に背景技術において説明したものと基本的に同じ部材については、図6から図10を参照して同一の符号を付しており、その説明を省略する。
ロータリーベーン式舵取機のアクチュエーター1にかかる負荷は、舵44の形状、舵44の舵回転角度、船の速力などによって決まる。舵44の形状は船に装備されてしまえば変化しないが、舵44の舵回転角度、船の速力は、船が操船される状況によって変化する。これらの変化はすべて、アクチュエーター1の舵軸17における舵軸トルクに反映される。そして、各船速に対して、舵44の舵回転角度(舵角)とアクチュエーター1の舵軸17にかかる舵軸トルクとの間の関係、すなわち特性曲線は、一般に図4に示すごときである。而して、この舵軸トルクは、舵取機アクチュエーター1の作動油室15a、15cおよび15b、15dの作動油圧として表れる。
従って、前記第二の実施の形態における舵取機の作動監視方法における、演算器5への実際の作動油圧信号:PAa、PAbの入力に代えて、本発明の第三の実施の形態における舵取機の作動監視方法においては、図4から計算的に得ることができるところの各舵角に対する舵軸トルク(作動油圧)を用いて舵取機の作動監視を行うようにする。
すなわち、計画されている最大船速時に舵44に作用する力によって舵取機アクチュエーター1の舵軸17にかかる舵軸トルク(作動油圧)を舵角ごとに図4に基づいて予め求めて、アクチュエーター1の作動油室15a、15cおよび15b、15dにおける作動油圧pTを求める。
そして、図5に示すように、演算器6は、舵角発信器49から入力された舵角信号Aに基づき、その舵角信号に相当する舵回転角度(舵角)に相当する作動油圧pTを図4の舵軸トルクの特性曲線に従って演算し、そのpTの値を式(5)におけるpに代入して、油圧ポンプ21の実際の吐出量qを補正演算し、補正した油圧ポンプ吐出量と作動油室15a、15cおよび15b、15dの容積とから計算上あるべき舵回転角速度を演算する。
以降は、第一の実施の形態におけると同様の判定および表示を行う。ただし、式(2)、(3)、(4)における最小規定値と最大規定値は、式(2)、(3)、(4)における△ω1、△ω2よりもそれぞれ小さな値の最小規定値△ω1”と最大規定値△ω2”にすることができる。
これにより、舵取機作動の異常、つまりアクチュエーター1の内部に存在するシールのいずれかに摩耗や破損を生じている可能性が高いこと、あるいはその兆しを、舵取機の作動油室から作動油圧を抽出する必要なしに、より実際に即して検知できる。
本発明の舵取機の作動監視方法は、以下に説明する置換を行なうことによって、ラム型(ラプソン・スライド式)舵取機、およびピストン型舵取機にも適用できる。
すなわち、ラム型(ラプソン・スライド式)舵取機に対しては、本発明の第一の実施の形態における式(1)を次式(6)に置き換える。
ωo1=(Q1/R1A1)cosδ=(nq/R1A1)cosδ‥‥‥(6)
ここに、ωo1:計算上あるべき舵回転角速度(rad/sec)
Q1:単位時間当たりのシリンダーへの計算上あるべき流入油量(m/s ec)
R1:舵軸中心からラム中心までの距離(m)
A1:ラムの合計断面積(m
δ:舵角(rad)
n:油圧ポンプの運転台数
q:1台の油圧ポンプの計算上あるべき吐出量(m/sec)
また、ピストン型舵取機に対しては、本発明の第一の実施の形態における式(1)を次式(7)に置き換える。
ωo2=(Q2/R2A2)/cosδ=(nq/R2A2)/cosδ‥‥‥(7)
ここに、ωo2:計算上あるべき舵回転角速度(rad/sec)
Q2:単位時間当たりのシリンダーへの計算上あるべき流入油量(m/s ec)
R2:ピストン中心と舵柄作用点とを結んだ線に対して舵軸中心から下した 垂線の長さ(m)
A2:ピストンの合計断面積(m
δ:舵角(rad)
n:油圧ポンプの運転台数
q:1台の油圧ポンプの計算上あるべき吐出量(m/sec)
1 アクチュエーター1
2、5、6 演算器
3 表示装置
4a、4b 圧力センサー
12 ローター
11d、12f、12h、12j、11f、13b シール
15a、15b、15c、15d 作動油室
17 舵軸
21 油圧ポンプ
44 舵
49 舵角発信器
50 舵角指示器
101 ブザー
102 ブザー停止押釦

Claims (5)

  1. 舵取機の舵角発信器から発する舵角信号を演算器に入力し、演算器において、舵角信号に基づき所定の微小時間に対する舵の実際の回転角速度を演算し、舵取機の作動油室の容積と油圧ポンプの吐出量とから計算上あるべき舵回転角速度を演算し、演算により求めた計算上あるべき舵回転角速度と舵の実際の回転角速度との差値を演算し、前記差値の大きさに対応する監視情報を表示装置に表示することを特徴とする舵取機の作動監視方法。
  2. 舵取機の舵角発信器から発する舵角信号を演算器に入力し、演算器において舵角信号に基づき所定の微小時間に対する舵の実際の回転角速度を演算し、舵取機の作動油室から抽出した作動油圧を電気信号に変換して演算器に入力し、演算器において作動油圧に基づいて油圧ポンプの吐出量を補正演算し、補正した油圧ポンプの吐出量と舵取機の作動油室の容積とから計算上あるべき舵回転角速度を演算し、計算上あるべき舵回転角速度と舵の実際の回転角速度との差値を演算し、前記差値の大きさに対応する監視情報を表示装置に表示することを特徴とする舵取機の作動監視方法。
  3. 舵取機の舵角発信器から発する舵角信号を演算器に入力し、演算器において舵角信号に基づき所定の微小時間に対する舵の実際の回転角速度を演算し、舵回転角度に対する舵軸トルクの特性曲線において得られる作動油圧を、舵角信号に相当する舵回転角度に基づいて演算器で演算し、演算器において作動油圧に基づいて油圧ポンプの吐出量を補正演算し、補正した油圧ポンプの吐出量と舵取機の作動油室の容積とから計算上あるべき舵回転角速度を演算し、計算上あるべき舵回転角速度と舵の実際の回転角速度との差値を演算し、前記差値の大きさに対応する監視情報を表示装置に表示することを特徴とする舵取機の作動監視方法。
  4. 差値が所定の最大規定値を超える場合には舵取機作動異常を知らせる監視情報を表示装置に表示し、差値が所定の最小規定値と最大規定値との間にある場合には舵取機作動要注意を知らせる監視情報を表示装置に表示することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の舵取機の作動監視方法。
  5. 舵取機の舵角発信器から発する舵角信号を入力する演算器と、演算器の演算結果に基づいて情報を表示する表示装置を備え、演算器は、舵角信号に基づき所定の微小時間に対する舵の実際の回転角速度を演算し、
    舵取機の作動油室の容積と油圧ポンプの吐出量とから計算上あるべき舵回転角速度を演算し、演算により求めた計算上あるべき舵回転角速度と舵の実際の回転角速度との差値を演算し、
    あるいは舵取機の作動油室の容積と舵取機の作動油室から抽出した作動油圧に基づいて補正した油圧ポンプの吐出量とから計算上あるべき舵回転角速度を演算し、演算により求めた計算上あるべき舵回転角速度と舵の実際の回転角速度との差値を演算し、
    あるいは舵取機の作動油室の容積と舵軸トルク特性曲線から導かれたその舵角に対応する作動油圧に基づいて補正した油圧ポンプの吐出量とから計算上あるべき舵回転角速度を演算し、演算により求めた計算上あるべき舵回転角速度と舵の実際の回転角速度との差値を演算し、
    表示装置は、前記差値の大きさに対応する監視情報を表示することを特徴とする舵取機の作動監視装置。
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