JP7285395B2 - 集塵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、集塵装置に関する。
壁面に設けた吸込口に直接塵埃を掃き込めるようにして掃除を行いやすくするようにしたセントラル集塵装置が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載のセントラル集塵装置は、建物構造物等の居室毎に壁面(床面側)に設けられ塵埃を掃き込み可能な吸込口と、各居室の吸込口からダスタダクト(空気経路)を介して連通する集塵機とを備える。集塵機には送風機が設けられており、送風機の駆動により集塵機内に吸引の気流を生み出すことで、各居室の吸込口に掃き込まれた塵埃がダスタダクトを介して集塵機内に導かれ、集塵箱に集溜される。
実願昭52-039940号(実開昭53-134555号)のマイクロフィルム
上記した従来のセントラル集塵装置では、各居室に設けられた吸込口から集塵機までのダストダクトの長さが居室毎にばらつくことになる。これにより、居室へ漏れる送風機の音量に差が生じ、また、ダストダクトの長さによっては共鳴が生じることで、居室により騒音が問題となるおそれがあった。
また、上記した従来のセントラル集塵装置には、集塵機内に吸引された塵埃が送風機のあるファン部を通過することを抑制するために、集塵箱とファン部との間にフィルタを設ける必要がある。よって、繰り返して運転するうちにフィルタが目詰まりを起こし、性能劣化を招くおそれがあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、騒音を抑制し、安定して集塵性能を維持可能な集塵装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明の集塵装置は、筐体と、吸込口と、第一ノズルと、第二ノズルと、排出口とを備えている。筐体は、吸込空間を有する。吸込口は、建築構造物の壁面の室内側下端部において筐体に設けられ、室内から吸込空間に空気を吸い込みながら塵埃を取り込み可能とする。第一ノズルは、筐体の第一側壁に設けられ、第一側壁か
ら当該第一側壁と対向する第二側壁に向かう第一方向に加圧空気を吹き出す。第二ノズルは、筐体の第一側壁に設けられ、第一ノズルの先端よりも第一側壁側において、吸込口とは反対側の第三側壁に沿って加圧空気を吹き出す。排出口は、第二側壁に設けられ、加圧空気と吸込空間に吸い込まれた空気と共に塵埃を排出する。そして、吸込口は、第一側壁と第二側壁との間において第一方向に沿って延設され、第一ノズルから吹き出される加圧空気に誘引されて外部から吸込空間内に誘引空気を吸い込む。
本発明によれば、騒音を抑制し、安定した集塵性能を維持可能な集塵装置を実現できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る集塵装置を含む集塵システムの概略接続図である。 図2(a)は、集塵装置の斜視図であり、図2(b)は、壁面を取り外した状態での集塵装置の斜視図であり、図2(c)は、壁面を取り外した状態であって、排出ダクトを取り付けた状態での集塵装置の斜視図である。 図3は、集塵装置を排出口側から見た側面図である。 図4(a)は、第一ノズルから加圧空気を吹き出した場合の空気の流れを集塵装置の排出口側から見た図であり、図4(b)は、第一ノズルから加圧空気を吹き出した場合の空気の流れを集塵装置の斜めから見た図である。 図5は、第二ノズルによる塵埃の排出作用を説明するための図である。
以下、本発明を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。よって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。従って、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化する。
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る集塵装置20を含んで構成される集塵システム1の概略構成について説明する。図1は、その集塵システム1の概略接続図である。
集塵システム1は、建築構造物40に構築され、建築構造物40の居室5において掃き出された塵埃を回収するシステムである。集塵システム1は、複数の居室5のそれぞれに対して設けられた集塵装置20により塵埃を取り込み、それぞれの集塵装置20に取り付けられた排出ダクト14を介して取り込んだ塵埃を回収箱15にて回収する。
集塵システム1は、上記の集塵装置20、排出ダクト14、回収箱15の他、コンプレッサ2、空気タンク3、分配器16、レギュレータ10、電磁弁11、供給ダクト12およびスイッチ13を含んで構成されている。
コンプレッサ2は、空気を圧縮して加圧空気(圧縮空気)を生成するものであり、建築構造物40の屋外に設置される。コンプレッサ2を建築構造物40の屋外に設置することにより、コンプレッサ2において空気を圧縮する際に生じる騒音が屋内に漏れることを抑制できる。なお、集塵装置20では、空気を圧縮して0.1~0.3[MPa]の高い圧力にしたものを加圧空気として用いている。
なお、コンプレッサ2は、建築構造物40とは別の構造物として建てられた小屋の中に設置されてもよい。また、防音対策を施すことにより、コンプレッサ2が建築構造物40の屋内(例えば、建築構造物40に設けられた機械室4)に設置されてもよい。
空気タンク3は、コンプレッサ2の出力側に接続されて、コンプレッサ2にて生成された加圧空気を蓄積するものであり、建築構造物40の屋外に設置される。コンプレッサ2は、空気の圧縮に時間を要するため、常に加圧空気を出力することができない。コンプレッサ2により生成された加圧空気を空気タンク3に蓄積することで、空気タンク3から安定して加圧空気が出力される。
なお、空気タンク3は、建築構造物40とは別の構造物として建てられた小屋の中に設
置されてもよいし、機械室4など建築構造物40の屋内に設置されてもよい。また、集塵システム1において、空気タンク3は、必ずしも設けられなくてもよい。
空気タンク3に蓄積された加圧空気は、分配器16に送られる。分配器16は、加圧空気をそれぞれの集塵装置20に分配するものであり、例えば建築構造物40内に設けられた機械室4に設置される。分配器16により分配された加圧空気は、それぞれの集塵装置20に対応して設けられた供給ダクト12を介して、各集塵装置20に供給される。分配器16が建築構造物40の屋内に設けられることにより、建築構造物40の屋内にいて集塵システム1を使用する使用者は、分配器16の補修を容易に行うことができる。
なお、分配器16は、機械室4以外の建築構造物40の屋内に設置されてもよいし、建築構造物40の屋外に設置されてもよい。建築構造物40の屋外として、別に建てられた小屋の中であってもよいし、建築構造物40の床下7または天井裏8であってもよい。
供給ダクト12は、分配器16より分配された加圧空気を対応する集塵装置20へ供給するダクトである。分配器16より延びた供給ダクト12は、機械室4から天井裏8に延設され、居室5を構成する壁9の内部を通って対応する集塵装置20と接続される。なお、集塵装置20も壁9の内部で構成される。よって、供給ダクト12が建築構造物40内にいる人の目に触れることなく、分配器16から各集塵装置20へ加圧空気を供給できるので、建築構造物40内の美観が損なわれることを抑制できる。
それぞれの供給ダクト12の途中には、レギュレータ10および電磁弁11が設けられている。レギュレータ10は、分配器16から集塵装置20へ供給される加圧空気の圧力を調整する。レギュレータ10によって加圧空気の圧力を調整することで、集塵装置20において吹き出される加圧空気の風量が容易に調整できる。
電磁弁11は、その開閉によって供給ダクト12における加圧空気の流路を開放または閉鎖するための弁である。集塵装置20が設けられた居室5には、それぞれスイッチ13が設けられている。スイッチ13は、対応する居室5の集塵装置20に接続された供給ダクト12の電磁弁11を開閉するためのものである。
使用者によりスイッチ13がオンされると、対応する居室5の集塵装置20に接続された供給ダクト12の電磁弁11が開き、その供給ダクト12における加圧空気の流路が開放されて、その集塵装置20に加圧空気が供給される。一方、使用者によりスイッチ13がオフされると、対応する居室5の集塵装置20に接続された供給ダクト12の電磁弁11が閉じ、その供給ダクト12における加圧空気の流路が閉鎖されて、その集塵装置20への加圧空気の供給が停止する。
レギュレータ10および電磁弁11は、機械室4に設けられ、建築構造物40の屋内にいて集塵システム1を使用する使用者が、レギュレータ10および電磁弁11の補修を容易に行うことができるようになっている。
なお、レギュレータ10および電磁弁11は、機械室4以外の建築構造物40の屋内に設置されてもよいし、建築構造物40の屋外に設置されてもよい。建築構造物40の屋外として、別に建てられた小屋の中であってもよいし、建築構造物40の床下7または天井裏8であってもよい。また、レギュレータ10および電磁弁11は必ずしも同じ場所に設置される必要はない。ただし、レギュレータ10および電磁弁11が同じ場所に設置されれば、その補修容易性を高めることができる。
集塵装置20は、居室5を構成する壁9の内側に設置され、居室5に面する壁面9aの
室内側下端部において集塵装置20の筐体20aに設けられた吸込口21から、対応する居室5において掃き出された塵埃を取り込む。集塵装置20の詳細構成については、図2および図3を参照して後述する。
それぞれの集塵装置20において取り込まれた塵埃は、集塵装置20において吹き出された加圧空気と、その加圧空気により誘引された後述の誘引空気と共に、それぞれの集塵装置20に対応して設けられた排出ダクト14を介して回収箱15に送られる。それぞれの排出ダクト14は、壁9の内側に設けられた集塵装置20から、建築構造物40の床下7を通って回収箱15まで延設される。よって、排出ダクト14が少なくとも居室5にいる人の目に触れることなく、集塵装置20から回収箱15へと塵埃を運ぶことができるので、少なくとも居室5の美観が損なわれることを抑制できる。
回収箱15は、集塵システム1において1つだけ設けられており、それぞれの集塵装置20により取り込まれ、対応する排出ダクト14を介して送られてきた塵埃を、この1つの回収箱15によって回収する。排出ダクト14は、対応する集塵装置20から運んできた塵埃を加圧空気および誘引空気と共に回収箱15の上から下へと落とすように、回収箱15に接続される。これにより、回収箱15に設けられたゴミ箱に、塵埃を確実に落とすことができる。
一方、回収箱15には、空気抜け穴(図示せず)が設けられており、排出ダクト14を介して送られてきた加圧空気および誘引空気は、その空気抜け穴から排出される。よって、回収箱15が加圧状態になることを抑制できる。
回収箱15は、建築構造物40の玄関6に設置される。玄関6に設置することで、建築構造物40の居室5のそれぞれを汚すことなく、回収した塵埃を容易に外に運び出すことができる。なお、回収箱15は、必ずしも玄関6に設置されなくてもよく、建築構造物40の屋外に設置されてもよい。また、回収箱15は、複数設けられてもよい。ただし、塵埃の回収の手間を抑制するために、回収箱15は1つであることが望ましい。
次いで、図2および図3を参照して、本実施形態に係る集塵装置20の詳細構成について説明する。図2(a)は、集塵装置20の斜視図であり、図2(b)は、壁面9aを取り外した状態での集塵装置20の斜視図であり、図2(c)は、壁面9aを取り外した状態であって、集塵装置20に排出ダクト14を取り付けた状態での集塵装置20の斜視図である。また、図3は、集塵装置20を排出口28側から見た側面図である。
図2に示す通り、集塵装置20は、壁面9aと、第一側壁23と、第一側壁23と対向する第二側壁24と、壁面9aと対向する第三側壁(吸込口21とは反対側の第三側壁)22と、天板25と、底板31とによって、吸込空間26を有する筐体20aが形成される。壁面9aは、建築構造物40において居室5を形成する壁9の壁面である。第一側壁23は、居室5の壁面9a側から筐体20aを見た場合に右側に設けられた側壁である。筐体20aの内部は空洞となっており、その空洞によって吸込空間26が構成される。なお、第一側壁23の背面側には、後述する第一ノズル29および第二ノズル30に加圧空気を供給するための供給ホース(図示せず)が配置される空間26aが構成されている。
筐体20aには、壁面9aにおいて居室5の室内側下端部(居室5の床面7aと接する位置)に吸込口21が設けられている。吸込口21は、第一側壁23と第二側壁24との間において、第一側壁23から第二側壁24に向かう第一方向32に沿って延設され、外部(即ち、居室5の室内)から吸込空間26に空気を吸い込みながら、居室5において掃き出された塵埃を吸込空間26に取り込み可能な開口である。吸込口21は、所定の開口高さ(例えば、10mm)を有する矩形形状の単一の開口であるが、複数の開口によって
構成されていてもよい。
また、図2および図3に示す通り、第一側壁23には、第一ノズル29と、第二ノズル30とが設けられている。第一ノズル29は、吸込口21よりも上側(天板25側)であって第二ノズル30よりも吸込口21側において、第一側壁23から第二側壁24に向かう第一方向32に、供給ダクト12より供給された加圧空気を吸込空間26内に吹き出すように構成されている。第一ノズル29は、第一側壁23から第一方向32に延びており、加圧空気が吹き出される先端が第一側壁23と第二側壁24との略中間部分に位置している。即ち、吸込口21よりも上側であって吸込口21に近い側において、第一側壁23と第二側壁24との略中間部分から第一ノズル29より加圧空気が吹き出される。
第二ノズル30は、第一ノズル29の先端よりも第一側壁23側において、吸込口21とは反対側の第三側壁22に沿って加圧空気を吹き出すように構成されている。即ち、第二ノズル30は、加圧空気が吹き出される先端が第一ノズル29の先端よりも第一側壁23側に設けられている。また、第二ノズル30は、第一側壁23において第一ノズル29よりも下側(底板31側)に設けられている。ここで、第二ノズル30の加圧空気を吹き出す吹出径が所定の径(例えば、第一ノズル29の吹出径)よりも小さくなるように設定される。
なお、集塵装置20の筐体20aは最大4つまで加圧空気を吹き出すノズルを装着可能とするために、図3に示すように、第一側壁23に4つのノズル孔23aが設けられており、それぞれのノズル孔23aに一のノズルが装着できるように構成されている。本実施形態に係る集塵装置20は、それぞれのノズル孔23aのうち、壁面9a側かつ上側(天板25側)のノズル孔23aに第一ノズル29が装着され、第三側壁22側かつ下側(底板31側)のノズル孔23aに第二ノズル30が装着される。また、その他の2つのノズル孔23aにはノズルが非装着とされ、蓋によって塞がれている。これにより、吸込空間26と空間26aとを分離でき、吸込空間26において誘引気流41が効率よく発生できる。
天板25には、第一ノズル29へ加圧空気を供給するための供給ホース(図示せず)と第二ノズル30へ加圧空気を供給するための供給ホース(図示せず)とを通す孔27が設けられている。供給ダクト12は、集塵装置20の手前でそれぞれの供給ホースと接続され、供給ホースのそれぞれが孔27を通って空間26a(第一側壁23)において第一ノズル29または第二ノズル30と接続される。これにより、第一ノズル29および第二ノズル30には、供給ダクト12から送られた加圧空気が供給され、それぞれの先端から加圧空気が吹き出される。
なお、図2において天板25には孔27が4つ開けられている。これは、上述した通り、集塵装置20の筐体20aが最大4つまで加圧空気を吹き出すノズルを装着可能に構成されており、その4つのノズルのそれぞれに対して加圧空気を供給する供給ホースが通せるようにしたためである。よって、孔27の数は、筐体20aに接続可能なノズルの数に応じて変更されてもよい。なお、供給ホースを通さず使用されていない孔27は、蓋がされて塞がれている。
また、孔27は、供給ホースでなく供給ダクト12を通すものが1つだけ用意されてもよい。この場合、天板25と第一側壁23との間で、供給ダクト12から第一ノズル29および第二ノズル30に供給する加圧空気を分岐し、分岐された加圧空気をそれぞれ第一ノズル29または第二ノズル30へ供給すればよい。
また、図2(a)に示す通り、集塵装置20の第二側壁24には、排出口28が形成さ
れている。排出口28は、第一ノズル29および第二ノズル30より吹き出された加圧空気と、吸込口21より吸込空間26に吸い込まれた空気と共に、吸込空間26に取り込まれた塵埃を集塵装置20から排出するための開口である。排出口28には、図2(c)に示すように、排出ダクト14が取り付けられており、排出口28から排出された塵埃は、加圧空気および吸込口21より吸込空間26に吸い込まれた空気にのって、排出ダクト14を経由して回収箱15へ運ばれる。
次いで、図4および図5を参照して、上記のように構成された集塵装置20の作用および効果について説明する。まず、図4を参照して、第一ノズル29による塵埃の吸引作用について説明する。図4(a)は、第一ノズル29から加圧空気を吹き出した場合の空気の流れを集塵装置20の排出口28側から見た図であり、図4(b)は、第一ノズル29から加圧空気を吹き出した場合の空気の流れを集塵装置20の斜めから見た図である。
第一ノズル29から加圧空気が吹き出されると、吹き出された加圧空気による高速気流によってその周辺が低圧となり、図4(a)に示すように、周囲の空気が第一ノズル29から吹き出される加圧空気に向かって流れ込む誘引気流41が発生する。この誘引気流41によって、吸込空間26全体が低圧になり、吸込口21を介して、居室5の室内から吸込空間26内に誘引空気を吸い込む気流42が生み出される。集塵装置20は、居室5において掃き出され、この生み出された気流42によって、吸込口21付近に集められた塵埃を吸込口21から吸込空間26へと取り込むことができる。
吸込空間26に取り込まれた塵埃は、第一ノズル29(および第二ノズル30)から吹き出された加圧空気と、吸込口21より吸込空間26に吸い込まれた空気(誘引空気)と共に、排出口28から排出され、排出ダクト14を介して回収箱15に回収される。
このように、集塵装置20は、加圧空気を吹き出すだけで、居室5から塵埃を取り込み、集めることができ、従来の集塵装置に用いられていた送風機を不要とすることができる。よって、集塵装置20は、送風機による音漏れあるいはダクトによる共鳴の心配がなく、騒音を抑制できる。また、集塵装置20は、送風機を用いないため、フィルタも不要とすることができる。よって、集塵装置20は、フィルタの目詰まりによる性能劣化が生じることがなく、安定して集塵性能を維持することができる。
ここで、仮に第一ノズル29において、加圧空気が吹き出される先端が第二側壁24から離れて第一側壁23寄りに設けられている場合、加圧空気による高速気流が第二側壁24付近で弱まるために、第二側壁24周辺で発生する誘引気流41も弱く、第二側壁24近くの吸込口21から塵埃を取り込むことが難しくなる。一方、仮に第一ノズル29において、加圧空気が吹き出される先端が第一側壁23から離れて第二側壁24寄りに設けられている場合、第一側壁23付近の空気が高速気流によって誘引され難くなるため、第一側壁23近くの吸込口21から塵埃を取り込むことが難しくなる。
これに対し、本実施形態に係る集塵装置20は、第一側壁23と第二側壁24との略中間部分から第一ノズル29より加圧空気が吹き出されるように、第一ノズル29の先端が設けられている。これにより、第一側壁23付近の空気も第二側壁24付近の空気も、第一ノズル29より吹き出される加圧空気による高速気流によって確実に誘引されるので、図4(b)に示す通り、吸込口21全体で居室5の室内から吸込空間26内に誘引空気を吸い込む気流42を、生み出すことができる。よって、集塵装置20は、吸込口21全体で塵埃を取り込むことができる。
また、第一ノズル29は、吸込口21よりも上側で第一方向32に加圧空気を吹き出すように構成されている。これにより、第一ノズル29から吹き出される加圧空気による高
速気流が吸込口21付近を流れることを抑制できる。よって、吸込口21から吸い込まれる塵埃が、吸込口21付近を流れる高速気流によって居室5側に跳ね返され、塵埃が吸込空間26に取り込めない事態が生ずることを抑制できる。
さて、第一ノズル29から加圧空気を吹き出すことで、居室5から取り込まれた塵埃は、その少なくとも一部が吸込空間26内の吸込口21とは反対側の第三側壁22にぶつかり、その第三側壁22付近で留まることが懸念される。特に、第一ノズル29において加圧空気が吹き出される先端よりも第一側壁23側においては、誘引気流41が弱くなる可能性があるため、そのような懸念が顕著になる。第二ノズル30は、そのような問題を解決するためのものである。
図5は、第二ノズル30による塵埃の排出作用を説明するための図である。第二ノズル30は、上記したように、第一側壁23に設けられ、吸込口21とは反対側の第三側壁22に沿って加圧空気を吹き出す。これにより、第三側壁22に沿って高速気流43が生じるので、第三側壁22付近に留まる塵埃を、第一側壁23と対向する第二側壁24に設けられた排出口28に接続される排出ダクト14へと、確実に排出できる。よって、第三側壁22に付近に塵埃が貯まることを抑制できる。
また、第二ノズル30は、第一ノズル29の先端よりも第一側壁23側において、第三側壁22に沿って加圧空気を吹き出す。よって、第一ノズル29の先端よりも第一側壁23側から第三側壁22に沿って高速気流43が生じるので、その第一側壁23側の第三側壁22付近に留まる塵埃も確実に排出することができる。
また、第三側壁22付近に留まる塵埃は、重力によって吸込空間26の下方に集まるところ、第二ノズル30は、第一側壁23において第一ノズル29よりも下側に設けられているので、第三側壁22付近に留まる塵埃を第二ノズル30から吹き出される加圧空気によって確実に排出できる。
また、第二ノズル30の加圧空気を吹き出す吹出径が所定の径よりも小さくなるように、第二ノズル30が構成されている。これにより、第二ノズル30から吹き出される加圧空気の円錐状の広がり角度を抑制できる。よって、第二ノズル30の加圧空気を吹き出す吹出径が小さいために、吸込口21より取り込まれた塵埃が居室5に跳ね返されるような事態が発生することを抑制できる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、各実施形態は、それぞれ、他の実施形態が有する構成の一部または複数部分を、その実施形態に追加しあるいはその実施形態の構成の一部または複数部分と交換等することにより、その実施形態を変形して構成するようにしても良い。また、上記各実施形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
本実施の形態に係る集塵システム1では、集塵装置20の底板31の上面を居室5の床面7aと面一となるように構成したが、これに限られない。例えば、底板31を、壁面9a側から第三側壁22側に向かって傾斜して低くなる構成としてもよい。これにより、吸込口21より取り込まれた塵埃が居室5に跳ね返されるような事態が発生することをさらに抑制できる。
本実施の形態に係る集塵システム1では、集塵装置20の吸込口21に対して、加圧空気の送風に連動して開閉するシャッター(開閉扉)を設けるようにしてもよい。これによ
り、吸込口21が少なくとも居室5にいる人の目に触れにくくなり、居室5の美観が損なわれることを抑制できる。
本実施の形態に係る集塵システム1では、集塵装置20を居室5に設置していたが、これに限られない。例えば、建築構造物40の廊下、洗面室、脱衣所等に設置するようにしてもよい。
本発明に係る集塵装置は、建築構造物の室内にて掃き出された塵埃を回収する集塵装置に適用可能である。
1 集塵システム
2 コンプレッサ
3 空気タンク
4 機械室
5 居室
6 玄関
7 床下
7a 床面
8 天井裏
9 壁
9a 壁面
10 レギュレータ
11 電磁弁
12 供給ダクト
13 スイッチ
14 排出ダクト
15 回収箱
16 分配器
20 集塵装置
20a 筐体
21 吸込口
22 第三側壁
23 第一側壁
23a ノズル孔
24 第二側壁
25 天板
26 吸込空間
26a 空間
27 孔
28 排出口
29 第一ノズル
30 第二ノズル
31 底板
32 第一方向
40 建築構造物
41 誘引気流
42 気流
43 高速気流

Claims (3)

  1. 吸込空間を有する筐体と、
    建築構造物の壁面の室内側下端部において前記筐体に設けられ、前記室内から前記吸込空間に空気を吸い込みながら塵埃を取り込み可能な吸込口と、
    前記筐体の第一側壁に設けられ、前記第一側壁から前記第一側壁と対向する第二側壁に向かう第一方向に加圧空気を吹き出す第一ノズルと、
    前記第一側壁に設けられ、前記第一ノズルの先端よりも前記第一側壁側において、前記吸込口とは反対側の第三側壁に沿って前記加圧空気を吹き出す第二ノズルと、
    前記第二側壁に設けられ、前記加圧空気と前記吸込空間に吸い込まれた空気と共に前記塵埃を排出する排出口と、
    を備え、
    前記吸込口は、前記第一側壁と前記第二側壁との間において前記第一方向に沿って延設され、前記第一ノズルから吹き出される前記加圧空気に誘引されて外部から前記吸込空間内に誘引空気を吸い込むことを特徴とする集塵装置。
  2. 前記第一ノズルは、前記吸込口よりも上側で前記第一方向に前記加圧空気を吹き出すことを特徴とする請求項1に記載の集塵装置。
  3. 前記第二ノズルは、前記第一側壁において前記第一ノズルよりも下側に設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の集塵装置。
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