JP7281627B2 - 空気排出装置 - Google Patents

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本発明は、外部から空気を吸い込んで排出する空気排出装置に関する。
建物の換気を行う換気装置には、ファンを用いて空気を吸い込み、排出するものが多く存在する。しかしながら、この種の換気装置は、吸い込む空気に含まれる油分等によってファンが汚れるため、定期的なメンテナンス(清掃等)が必要である。そこで、ファンを用いずに、ノズルから加圧空気を噴射し、噴射された加圧空気が周辺の空気を誘引することによって、外部から空気を吸い込んで排出する換気装置が知られている。
例えば、特許文献1に記載の換気装置は、内部に絞り部を有する誘引ガイドと、この誘引ガイド内の絞り部近傍に設けられたノズルとからなる。この換気装置では、前記ノズルから絞り部に向けて空気を噴射し、一方側開口部から誘引ガイド外の空気を誘引ガイド内に誘引し、他方側開口部より吹き出すエジェクターを形成することで、誘引作用によって居室内の空気を排出するという構成をとっている。
実願昭57-140307号(実開昭59-45428号)のマイクロフィルム
しかしながら、特許文献1に記載の換気装置においては、ノズル近傍と誘引ガイドや絞り部とで囲まれる領域において、本来の排出する空気の流れとは逆向きの流れが発生していた。これにより、ノズルから吹き出す流量に対して、誘引作用による十分な排出流量を確保できないという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ノズルから吹き出す加圧空気の風量に対して誘引空気の風量を高めることが可能な空気排出装置を提供する。
この目的を達成するために、本発明の空気排出装置は、筐体と、第一ノズルと、複数の第二ノズルと、吸込口と、排出口とを備える。筐体は、吸込空間を有する。第一ノズルおよび複数の第二ノズルは、吸込空間内で第一方向に加圧空気を吹き出す。吸込口は、外部から吸込空間内に空気を吸い込む。排出口は、加圧空気と吸込空間に吸い込まれた空気とを排出する。そして、吸込口は、第一ノズルおよび複数の第二ノズルから吹き出される加圧空気に誘引されて外部から吸込空間内に誘引空気を吸い込む。第二ノズルは、第一方向に垂直な面への投影図において、第一ノズルの周囲に少なくとも配置されている。
本発明によれば、ノズルから吹き出す加圧空気の風量に対して誘引空気の風量を高めることが可能な空気排出装置を提供できる。
図1(a)は、本発明の第一実施形態に係るレンジフードの平面側から見た斜視図であり、図1(b)は、同レンジフードの底面側から見た斜視図であり、図1(c)は、同レンジフードの正面図である。 図2(a-1)は、加圧空気を吹き出すノズルとして第一ノズルおよび第二ノズルとを設けた同レンジフードの正面図であり、図2(a-2)は、同レンジフードにおいて、第一ノズルおよび第二ノズルから加圧空気を吹き出した場合の吸込空間内の誘引気流を示したシミュレーション結果であり、図2(a-3)は、図2(a-2)の破線で囲んだ箇所の拡大図であり、図2(b-1)は、加圧空気を吹き出すノズルとして第一ノズルのみを設けた比較例に係るレンジフードの正面図であり、図2(b-2)は、同レンジフードにおいて、第一ノズルから加圧空気を吹き出した場合の吸込空間内の誘引気流を示したシミュレーション結果であり、図2(b-3)は、図2(b-2)の破線で囲んだ箇所の拡大図である。 図3(a)は、本発明の第二実施形態に係る集塵装置の斜視図であり、図3(b)は、壁面を取り外した状態での同集塵装置の斜視図であり、図3(c)は、壁面を取り外した状態であって、排出ダクトを取り付けた状態での同集塵装置の斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。よって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。従って、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化する。
(第一実施形態)
まず、図1を参照して、本発明の空気排出装置の第一実施形態に係るレンジフード10の概略構成について説明する。図1(a)は、そのレンジフード10の平面側から見た斜視図であり、図1(b)は、レンジフード10の底面側から見た斜視図であり、図1(c)は、レンジフード10の正面図である。
なお、以下の説明において、排出口13がある面をレンジフード10の正面とし、吸込口12がある面をレンジフード10の底面として説明する。また、図1(a)および図1(b)において、第一ノズル14を視認可能に排出口13を短く図示しているが、排出口13は、第一ノズル14における加圧空気の吹き出し方向である第一方向17に対して図示したものよりも長く筒状に形成されている(図2参照)。
レンジフード10は、建築構造物においてキッチンの加熱調理器具の上方に設置され、キッチンの空気を吸い込み、吸い込んだ空気を建築構造物の屋外に排出することで、加熱調理により生成した油煙、蒸気、臭いを効率的にキッチンから排出するものである。
レンジフード10は、筐体11と、吸込口12と、誘引ガイド18と、排出口13と、第一ノズル14と、複数の第二ノズル15と、を少なくとも含んで構成されている。筐体11の内部は空洞となっており、その空洞によって吸込空間16が構成される。
筐体11には、その底面に円形状の吸込口12が設けられている。吸込口12は、外部(即ち、キッチン)から吸込空間16に空気を吸い込みながら、加熱調理により生成した油煙、蒸気、臭い等を吸込空間16に取り込み可能な開口である。
なお、図示はしていないが、吸込口12には、その吸込口12を覆うようにして化粧板が取り付けられている。外部(キッチン)の空気は、この化粧板と吸込口12との間に形成された隙間から吸込口12へと吸い込まれ、吸込口21を通って筐体11内の吸込空間
16に取り込まれる。この化粧板の存在により、キッチンにいる者からレンジフード10の筐体11内部(吸込空間16)が視認できないようになっている。そして、化粧板のキッチン側(キッチンから見える側)に所定の意匠を施すことによって、レンジフード10の美観性を向上させている。
筐体11の正面には、その略中央部に排出口13が設けられており、筐体11の平面、底面、右側面および左側面の各正面側から排出口13にかけて誘引ガイド18が形成されている。排出口13は、筐体11の正面に対して垂直な方向である第一方向17に、所定の長さを有した円筒形状をしており、排出口13の内部に、第一ノズル14と複数の第二ノズル15とが配設されている。
第一ノズル14と第二ノズル15とは、建築構造物の屋外に設置されたコンプレッサ(図示せず)により生成された加圧空気(圧縮空気)がそれぞれに供給され、吸込空間16内で第一方向17に加圧空気を吹き出すように構成されている。第一ノズル14は、第一方向17に垂直な面(即ち、レンジフード10の正面)への投影図において、排出口13の中心に配置されている。なお、レンジフード10では、空気を圧縮して0.1~0.3[MPa]の高い圧力にしたものを加圧空気として用いている。
また、複数の第二ノズル15はそれぞれ、当該投影図において、第一ノズル14の周囲に少なくとも配置されている。
誘引ガイド18は、吸込口12より吸込空間16に取り込まれた空気(誘引空気)を、第一ノズル14および第二ノズル15から吹き出される加圧空気によって効率よく排出口13に向けて誘引するためのガイドである。
排出口13は、第一ノズル14および第二ノズル15から吹き出される加圧空気と、その加圧空気によって誘引された誘引空気とを筐体11の外部に排出する。この排出口13には排出ダクト(図示せず)が接続され、排出口13から排出された加圧空気および誘引空気は、排出ダクトを経由して建築構造物の屋外へと排出される。
次いで、このように構成されたレンジフード10の動作について説明する。レンジフード10を動作させるスイッチがオンされると、第一ノズル14および第二ノズル15から第一方向17に加圧空気が吹き出される。この吹き出された加圧空気による高速気流によってその周辺が低圧となり、第一ノズル14および第二ノズル15から吹き出される加圧空気に向かって流れ込む誘引気流が発生する。この誘引気流により、吸込空間16に取り込まれた誘引空気が誘引ガイド18に沿って排出口13へと導かれ、第一ノズル14および第二ノズル15から吹き出される加圧空気と共に、排出口13から排出される。
そして、吸込空間16に取り込まれていた誘引空気が排出口13へと導かれることで、吸込空間16が全体として低圧になり、結果として、吸込口12を介して継続的にキッチン空間から吸込空間16内に誘引空気を吸い込む気流が生み出される。
レンジフード10は、この生み出された気流によって、加熱調理により生成した油煙、蒸気、臭いを含む誘引空気を吸込口21から吸込空間26へと継続して取り込み続ける。そして、レンジフード10は、第一ノズル14および第二ノズル15から第一方向17に吹き出される加圧空気の誘引作用によって、誘引ガイド18に沿って誘引された誘引空気を、加圧空気と共に排出口13から排出する。これにより、レンジフード10は、加熱調理により生成した油煙、蒸気、臭いを効率的にキッチンから排出することができる。
次に、図2を参照して、加圧空気を吹き出すノズルとして第一ノズル14と、第一方向
17に垂直な面への投影図において第一ノズル14の周囲に少なくとも配置された第二ノズル15とを用いた場合の作用および効果について説明する。
図2(a-1)は、加圧空気を吹き出すノズルとして第一ノズル14および第二ノズル15とを設けた本実施形態に係るレンジフード10の正面図である。図2(a-2)は、図2(a-1)に示したレンジフード10において、第一ノズル14および第二ノズル15から加圧空気を吹き出した場合の吸込空間16内の誘引気流を、レンジフード10の平面に平行な断面で示したシミュレーション結果である。図2(a-3)は、図2(a-2)の破線で囲んだ箇所を拡大した図である。
一方、図2(b-1)は、加圧空気を吹き出すノズルとして第一ノズル114のみを設けた比較例に係るレンジフード100の正面図である。図2(b-2)は、図2(b-1)に示したレンジフード10において、第一ノズル114から加圧空気を吹き出した場合の吸込空間116内の誘引気流を、レンジフード100の平面に平行な断面で示したシミュレーション結果である。図2(b-3)は、図2(b-2)の破線で囲んだ箇所を拡大した図である。
ここで、図2(a-2)にて結果を示したシミュレーションの条件は、次の通りである。即ち、第一ノズル14(1本)および第二ノズル15の総数は21本であり、それぞれのノズルの吹出径は2mmである。これにより、各ノズルより加圧空気が吹き出される吹出合計面積は、(2/2mm)×3.14×21本=約66mmであり、吹出合計風量が0.78m/分となるようにしてある。なお、図2(a-2)のシミュレーションにおいて、各ノズルの間隔は3cm、吹出風速は200m/秒に設定してある。
一方、図2(b-2)にて結果を示したシミュレーションの条件は、次の通りである。即ち、第一ノズル114の吹出径は9.165mmである。これにより、第一ノズル114の1本より加圧空気が吹き出される吹出面積は、(9.165/2mm)×3.14=約66mmであり、吹出風量が0.79m/分となるようにしてある。つまり、図2(b-2)のシミュレーションにおいて、その吹出面積および吹出風量が、図2(a-2)のシミュレーションと略同一となるようにしてある。なお、図2(b-2)のシミュレーションにおいても、吹出風速は200m/秒に設定してある。
以上の条件でシミュレーションした結果、第一ノズル14および第二ノズル15から加圧空気を吹き出す本実施形態に係るレンジフード10は、排出口13から排出される排気風量が10.4m/分であった。一方、第一ノズル114のみから加圧空気を吹き出す比較例に係るレンジフード100は、排出口113から排出される排気風量が8.8m/分であった。このように、第一ノズル14および第二ノズル15から加圧空気を吹き出す方が、第一ノズル114のみから加圧空気を吹き出す場合よりも、誘引空気の風量を高めることができる。
この原因は、次の通りである。即ち、第一ノズル114のみから加圧空気を吹き出す比較例の場合、図2(b-2)および図2(b-3)に示す通り、誘引空気の流れが逆流する領域が発生している。これは、第一ノズル114のみから加圧空気を吹き出すと、低圧になりにくくなる領域が形成され、そこに誘引空気が逆流してしまうからである。
一方、第一ノズル14および第二ノズル15から加圧空気を吹き出す本実施形態に係るレンジフード10は、図2(a-2)および図2(a-3)に示す通り、誘引空気が逆流することなく、排出口13から排出される。
即ち、第一ノズル14の周囲に複数の第二ノズル15を配置することで、第一ノズル1
4と第二ノズル15との間の領域には、第一ノズル114のみの場合に生じ得る非低圧領域が形成されにくくなり、誘引空気の流れが逆流する現象を抑制できる。これにより、本実施形態に係るレンジフード10は、ノズルから加圧空気を吹き出すことによる誘引作用を増強させることができるので、ノズルから吹き出す加圧空気の風量に対して誘引空気の風量を高めることができる。
第一ノズル14と第二ノズル15は、加圧空気の吹出径が同じであり、且つ、隣接するノズルとの間隔(第一ノズル14と第二ノズル15との間隔、隣接する第二ノズル15同士の間隔)が所定間隔となるように配置されている。これにより、各ノズルをランダムに配置する場合に比べて、誘引空気の流れが逆流する現象の抑制効果を偏りなく享受することができる。
(第二実施形態)
次いで、図3を参照して、本発明の空気排出装置の第二実施形態に係る集塵装置20について説明する。集塵装置20は、建築構造物に構築され、建築構造物の居室において掃き出された塵埃を回収する集塵システムを構築するものである。集塵システムは、複数の居室のそれぞれに対して設けられた集塵装置20により塵埃を取り込み、それぞれの集塵装置20に取り付けられた排出ダクト33を介して取り込んだ塵埃を回収箱にて回収する。
図3(a)は、集塵装置20の斜視図であり、図3(b)は、壁面9を取り外した状態での集塵装置20の斜視図であり、図3(c)は、壁面9を取り外した状態であって、集塵装置20に排出ダクト33を取り付けた状態での集塵装置20の斜視図である。
図3に示す通り、集塵装置20は、壁面9と、第一側壁23と、第一側壁23と対向する第二側壁24と、壁面9と対向する第三側壁(吸込口21とは反対側の第三側壁)22と、天板25と、底板31とによって、吸込空間26を有する筐体20aが形成される。壁面9は、建築構造物において居室を形成する壁の面である。第一側壁23は、居室の壁面9側から筐体20aを見た場合に右側に設けられた側壁である。筐体20aの内部は空洞となっており、その空洞によって吸込空間26が構成される。なお、第一側壁23の背面側には、第一ノズル29および複数の第二ノズル30に加圧空気を供給するための供給ホース(図示せず)が配置される空間26aが構成されている。
筐体20aには、壁面9において居室の室内側下端部(居室の床面7と接する位置)に吸込口21が設けられている。吸込口21は、第一側壁23と第二側壁24との間において、第一側壁23から第二側壁24に向かう第一方向32に沿って延設され、外部(即ち、居室の室内)から吸込空間26に空気を吸い込みながら、居室において掃き出された床面7の塵埃を吸込空間26に取り込み可能な開口である。吸込口21は、所定の開口高さ(例えば、10mm)を有する矩形形状の単一の開口であるが、複数の開口によって構成されていてもよい。また、第一方向32は、第一実施形態における第一方向17に相当する方向である。
第一側壁23には、第一ノズル29および複数の第二ノズル30が設けられている。第一ノズル29および第二ノズル30は、第一側壁23に向かって見た場合に、吸込口21よりも上側であって、吸込口21とは反対側の第三側壁22よりも吸込口21側(壁面9側)に設けられた円形領域の中に並んで配置されている。そして、第一ノズル29および第二ノズル30は、第一側壁23から第二側壁24に向かう第一方向32に、供給ダクトより供給された加圧空気を吸込空間26内に吹き出すように構成されている。
第一ノズル29は、上記した円形領域の中心に配置され、第二ノズル30は、第一方向
32に垂直な面(第一側壁23に平行な面)への投影図において、その円形領域の中で第一ノズル29の周囲に少なくとも配置される。
そして、第一ノズル29および第二ノズル30は、いずれも第一側壁23から第一方向32に延びており、先端が第一側壁23と第二側壁24との略中間部分に位置している。即ち、吸込口21よりも上側であって吸込口21に近い側において、第一側壁23と第二側壁24との略中間部分から第一ノズル29および第二ノズル30より加圧空気が吹き出される。
天板25には、第一ノズル29および第二ノズル30へ加圧空気を供給するための供給ダクト(図示せず)を通す孔27が設けられている。供給ダクトは、孔27を通って第一側壁23において第一ノズル29および第二ノズル30と接続される。一方、供給ダクトには、第一側壁23との反対側において、建築構造物の屋外に設置されたコンプレッサが接続されており、コンプレッサにて生成された加圧空気が供給ダクトにより送られる。これにより、第一ノズル29および第二ノズル30には、供給ダクトから送られた加圧空気が供給され、先端から加圧空気が吹き出される。
集塵装置20の第二側壁24には、排出口28が形成されている。排出口28は、第一ノズル29および第二ノズル30より吹き出された加圧空気と、吸込口21より吸込空間26に吸い込まれた空気と共に、吸込空間26に取り込まれた塵埃を集塵装置20から排出するための口である。排出口28には、排出ダクト33が取り付けられており、排出口28から排出された塵埃は、加圧空気および吸込口21より吸込空間26に吸い込まれた誘引空気にのって、排出ダクト33を経由して回収箱へ運ばれる。
次いで、このように構成された集塵装置20の動作について説明する。集塵装置20を動作させるスイッチがオンされると、第一ノズル29および第二ノズル30から第一方向32に加圧空気が吹き出される。第一ノズル29および第二ノズル30から加圧空気が吹き出されると、吹き出された加圧空気による高速気流によってその周辺が低圧となり、周囲の空気が第一ノズル29および第二ノズル30から吹き出される加圧空気に向かって流れ込む誘引気流が発生する。この誘引気流により、吸込空間26に取り込まれた誘引空気が排出口28へと導かれ、第一ノズル29および第二ノズル30から吹き出される加圧空気と共に、排出口28から排出される。
そして、吸込空間26に取り込まれていた誘引空気が排出口28へと導かれることで、吸込空間26が全体として低圧になり、結果として、吸込口21を介して、居室の室内から吸込空間26内に誘引空気を吸い込む気流が生み出される。
集塵装置20は、この生み出された気流によって、居室の床面7において掃き出され、吸込口21付近に集められた塵埃を、吸込口21から吸込空間26へと継続的に取り込むことができる。そして、集塵装置20は、第一ノズル29および第二ノズル30から第一方向32に吹き出される加圧空気の誘引作用によって誘引された誘引空気を、加圧空気と共に排出口28から排出する。これにより、集塵装置20は、塵埃を効率的に居室から排出することができる。
このように、集塵装置20は、加圧空気を吹き出すだけで、居室から塵埃を取り込み、集めることができ、従来の集塵装置に用いられていた送風機を不要とすることができる。よって、集塵装置20は、送風機による音漏れの心配がなく、騒音を抑制できる。また、集塵装置20は、送風機を用いないため、フィルタも不要とすることができる。よって、集塵装置20は、フィルタの目詰まりによる性能劣化が生じることがなく、安定して集塵性能を維持することができる。
そして、本実施形態に係る集塵装置20も、第一実施形態に係るレンジフード10と同様に、第一ノズル29の周囲に複数の第二ノズル30を配置することで、第一ノズル29と第二ノズル30との間の領域には、第一ノズル29のみの場合に生じ得る非低圧領域が形成されにくくなり、誘引空気の流れが逆流する現象を抑制できる。これにより、本実施形態に係る集塵装置20は、ノズルから加圧空気を吹き出すことによる誘引作用を増強させることができるので、ノズルから吹き出す加圧空気の風量に対して誘引空気の風量を高めることができる。
ここで、仮に第一ノズル29および第二ノズル30において、加圧空気が吹き出される先端が第二側壁24から離れて第一側壁23寄りに設けられている場合、加圧空気による高速気流が第二側壁24付近で弱まるために、第二側壁24周辺で非低圧領域が発生し、発生する誘引気流も弱く、第二側壁24近くの吸込口21から塵埃を取り込むことが難しくなる。一方、仮に第一ノズル29および第二ノズル30において、加圧空気が吹き出される先端が第一側壁23から離れて第二側壁24寄りに設けられている場合、第一側壁23付近に非低圧領域が発生し、空気が高速気流によって誘引され難くなるため、第一側壁23近くの吸込口21から塵埃を取り込むことが難しくなる。
これに対し、本実施形態に係る集塵装置20は、第一側壁23と第二側壁24との略中間部分から第一ノズル29および第二ノズル30より加圧空気が吹き出されるように、第一ノズル29および第二ノズル30の先端が設けられている。これにより、吸込空間26に非低圧領域が発生し難くできるので、第一側壁23付近の空気も第二側壁24付近の空気も、第一ノズル29より吹き出される加圧空気による高速気流によって確実に誘引される。よって、集塵装置20は、吸込口21全体で、居室の室内から吸込空間26内に誘引空気を吸い込む気流を生み出すことができ、塵埃をより効率的に取り込むことができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、各実施形態は、それぞれ、他の実施形態が有する構成の一部または複数部分を、その実施形態に追加し或いはその実施形態の構成の一部または複数部分と交換等することにより、その実施形態を変形して構成するようにしても良い。また、上記各実施形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
上記実施形態では、空気排出装置として、レンジフードおよび集塵装置に対して本発明を適用した場合について説明したが、これらに限られるものではなく、換気装置など一の空間から別の空間へ空気を排出する装置であれば、本発明は適用可能である。
本発明に係る空気排出装置は、レンジフード、集塵装置、換気装置といった一の空間から別の空間に空気を排出する空気排出装置に適用可能である。
7 床面
9 壁面
10 レンジフード
11 筐体
12 吸込口
13 排出口
14 第一ノズル
15 第二ノズル
16 吸込空間
17 第一方向
18 誘引ガイド
20 集塵装置
20a 筐体
21 吸込口
22 第三側壁
23 第一側壁
24 第二側壁
25 天板
26 吸込空間
26a 空間
27 孔
28 排出口
29 第一ノズル
30 第二ノズル
31 底板
32 第一方向
33 排出ダクト
100 レンジフード
113 排出口
114 第一ノズル
116 吸込空間

Claims (2)

  1. 吸込空間を有する筐体と、
    前記吸込空間内で第一方向に加圧空気を吹き出す第一ノズルおよび複数の第二ノズルと、
    外部から前記吸込空間内に空気を吸い込む吸込口と、
    前記加圧空気と前記吸込空間に吸い込まれた空気とを排出する排出口と、を備え、
    前記吸込口は、前記第一ノズルおよび複数の前記第二ノズルから吹き出される前記加圧空気に誘引されて外部から前記吸込空間内に誘引空気を吸い込み、
    前記第二ノズルは、前記第一方向に垂直な面への投影図において、前記第一ノズルの周囲に少なくとも配置されていることを特徴とする空気排出装置。
  2. 前記第一ノズルおよび前記第二ノズルは、前記加圧空気の吹出径が同じであり、隣接するノズルとの間隔が所定間隔となるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の空気排出装置。
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JP2016029271A (ja) 2014-07-24 2016-03-03 パナソニックIpマネジメント株式会社 送風装置
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