JP7283362B2 - 鞍乗型車両 - Google Patents

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本発明は、鞍乗型車両に関する。
近年、鞍乗型車両には、乗員の運転サポートのために連動ブレーキ装置やABS(Anti-lock Brake System)装置等の大型のブレーキ装置を搭載することが要請されている。この種の鞍乗型車両として、車両前側のヘッドパイプに連動ブレーキ装置が支持されたスクータタイプの自動二輪車が知られている(例えば、特許文献1参照)。連動ブレーキ装置には左右のブレーキレバーが接続されており、右側のブレーキレバーの操作によってフロントブレーキが作動され、左側のブレーキレバーの操作によってフロントブレーキとリアブレーキが作動される。
特開2015-077934号公報
ところで、電動式の鞍乗型車両には、バッテリの充電用に充電口を設置しなければならない。乗員がアクセスし易い車両前側に充電口が設置されることが好ましいが、車両前側には連動ブレーキ装置に連なるブレーキケーブルやブレーキホース等が収容されて内部構造が複雑になっている。このため、充電口から延びる送電ケーブルとブレーキケーブル等の干渉を抑えたシンプルな構造で、かつ連動ブレーキ装置及びその周辺部品の整備性に優れた構造が求められている。なお、ブレーキ装置としてABS装置を鞍乗型車両に搭載した場合にも同様な問題が生じる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、充電口にアクセスし易く、ブレーキ装置及びその周辺部品の整備性を確保することができる鞍乗型車両を提供することを目的とする。
本発明の一態様の鞍乗型車両は、車両前側のヘッドパイプを含む車体フレームを備え、バッテリからの電力によって走行可能な鞍乗型車両であって、外部電源の充電コネクタが接続されて前記バッテリに電力を供給する充電口と、フロントブレーキ及びリアブレーキの少なくとも一方を作動させるブレーキ装置と、を備え、正面視にて前記ヘッドパイプの軸線を挟んで車幅方向の一方側に前記充電口と前記ブレーキ装置が設けられ、前記充電口から延びる送電ケーブルの配線経路が前記ブレーキ装置の上方に位置付けられていることで上記課題を解決する。
本発明の一態様の鞍乗型車両によれば、車幅方向の一方側に充電口とブレーキ装置が設けられているが、充電口の送電ケーブルの配線経路がブレーキ装置から上方に離間している。このため、ブレーキ装置及びその周辺部品を整備する際に送電ケーブルが邪魔になり難く、ブレーキ装置のブレーキオイルが充電口や送電ケーブルに付着することが防止される。乗員がアクセスし易い車両前側に充電口を設けることができると共に、充電口とブレーキ装置を車幅方向の一方側に設けた場合であってもブレーキ装置等の整備性を確保することができる。
鞍乗型車両の側面図である。 鞍乗型車両の車両前側の斜視図である。 鞍乗型車両の車両前側の内部構造の斜視図である。 送電ケーブル及びブレーキホースの配線経路を示す正面図である。 送電ケーブル及びブレーキホースの配線経路を示す側面図である。
本発明の一態様の鞍乗型車両は、バッテリからの電力によって走行可能であり、充電口に充電コネクタが接続されてバッテリに外部電源から電力が供給されている。また、鞍乗型車両には、フロントブレーキ及びリアブレーキの少なくとも一方を作動させるブレーキ装置が設けられている。充電口とブレーキ装置は、車両前側のヘッドパイプの軸線を挟んで車幅方向の一方側に設けられ、ブレーキ装置及びその周辺部品を整備する際に邪魔にならないように、充電口から延びる送電ケーブルの配線経路がブレーキ装置の上方に位置付けられている。また、充電口及び送電ケーブルがブレーキ装置の上方に離間することで、ブレーキ装置のブレーキオイルが充電口や送電ケーブルに付着することが防止されている。このように、乗員がアクセスし易い車両前側に充電口が設けられると共に、ブレーキ装置等の整備性が確保されている。
以下、添付図面を参照して、本実施例について詳細に説明する。本実施例では鞍乗型車両はスクータタイプの鞍乗型車両であるが、鞍乗型車両は電動式又はハイブリッド式の他の鞍乗型車両でもよい。また、以下の図では、矢印FRは車両前方、矢印REは車両後方、矢印Lは車両左方、矢印Rは車両右方をそれぞれ示している。図1は鞍乗型車両の側面図である。
図1に示すように、スクータタイプの鞍乗型車両1は、アンダーボーン型の車体フレーム10(図3参照)に車体外装として各種カバーを装着して構成されている。車両前側にはフロントフレームカバー21が設けられており、フロントフレームカバー21の後側には搭乗者の足回りを保護するレッグシールド22が設けられている。レッグシールド22の下端から後方に向かってフートボード23が延在しており、フートボード23の後方にはリアフレームカバー24が設けられている。レッグシールド22とフートボード23によってライダーシート41の前方に搭乗者の足置き空間が形成されている。
車体フレーム10の車両前側のヘッドパイプ11(図3参照)には、ステアリングシャフト31(図3参照)が操舵可能に支持されている。ステアリングシャフト31の上部にハンドル32が設けられ、ステアリングシャフト31の下部に一対のフロントフォーク33を介して前輪34が支持されている。ハンドル32の左側には前後輪のコンビブレーキを作動させるブレーキレバー35Lが設けられ、ハンドル32の右側にはフロントブレーキを作動させるブレーキレバー35R(図4参照)が設けられている。前輪34には、ブレーキディスク36とブレーキディスク36を挟持するブレーキキャリパ37とが設けられている。
リアフレームカバー24の上部にはライダーシート41とピリオンシート42が設けられている。リアフレームカバー24の下側では、スイングアーム(不図示)が上下方向に揺動可能に支持されており、車体フレーム10とスイングアームの間にはサスペンション45が設けられている。スイングアームには、スプロケット(不図示)及びチェーン46が格納されるチェーンカバー47が設けられ、スプロケット及びチェーン46を介して電動パワーユニット50の駆動力が後輪44に伝達される。後輪44には、ブレーキドラム(不図示)とブレーキドラムに圧接するブレーキシュー(不図示)とが設けられている。
この車両後側のリアフレームカバー24の内側には、電動パワーユニット50に電力を供給するメインバッテリ(バッテリ)51と、メインバッテリ51を充電する充電器(不図示)とが収容されており、十分な空きスペースが残されていない。このため通常は、車両前側のレッグシールド22の内側にフロントブレーキ及びリアブレーキを連動させる大型の連動ブレーキ装置71(図3参照)が設置されている。レッグシールド22にはメインバッテリ51の充電用に充電口61(図2(A)参照)を設置する必要があるが、連動ブレーキ装置71に連なるブレーキケーブルやブレーキホース等が収容されて内部構造が複雑になっている。
そこで、本実施例の鞍乗型車両1では、連動ブレーキ装置71と充電口61がヘッドパイプ11の車軸を挟んで車幅方向の左側に設けられ、充電口61から延びる送電ケーブル62(図4参照)の配線経路が連動ブレーキ装置71の上方に位置付けられている。これにより、送電ケーブル62とブレーキケーブル等の干渉を抑えたシンプルな構造になり、乗員がアクセスし易い車両前側に充電口61が設けられると共に、連動ブレーキ装置71等の整備性が確保されている。なお、ヘッドパイプ11の車軸を挟んで車幅方向の右側には、キースイッチ装置28(図2(A)参照)が設けられ、充電口61の設置スペースを確保することが難しい。
以下、充電口の設置構造について詳細に説明する。図2は鞍乗型車両の車両前側の斜視図であり、図2(A)は充電口が外部に露出した状態を示し、図2(B)は充電口がリッドによって覆われた状態を示している。図3は、鞍乗型車両の車両前側の内部構造の斜視図である。図4は、送電ケーブル及びブレーキホースの配線経路を示す正面図である。図5は、送電ケーブル及びブレーキホースの配線経路を示す側面図である。
図2(A)に示すように、レッグシールド22にはヘッドパイプ11(図3参照)を挟んで車幅方向の左側に収容ボックス26が形成されており、収容ボックス26の内側にはブラケットを介して充電口61が取り付けられている。充電口61の接続面は車両後側のライダーシート(シート)41に向けられている。充電口61の接続面に外部電源の充電コネクタが接続されることで、充電口61から充電器を介してメインバッテリ51(図1参照)に電力が供給される。充電口61に接続された充電コネクタはライダーシート41に向けて突き出した状態になり、乗員による充電コネクタの外し忘れが防止される。
なお、充電口61の接続面は、ライダーシート41に向けられていればよい。例えば、充電口61の接続面は、レッグシールド22の真後ろに向けられてもよいし、レッグシールド22の真後ろよりも車幅方向の内側に向けられてもよい。また、充電口61は充電ソケットであり、充電コネクタは充電プラグであるが、充電口61及び充電コネクタのコネクタ形状は特に限定されない。また、レッグシールド22にはヘッドパイプ11を挟んで車幅方向の右側には、キースイッチ装置28が設けられると共に、小さな荷物が収容可能なフロントポケット29が形成されている。
図2(B)に示すように、レッグシールド22の収容ボックス26にはリッド27が開閉可能に取り付けられ、リッド27によって収容ボックス26内の充電口61の接続面が外部から保護されている。リッド27によって収容ボックス26が覆われることで、レッグシールド22とリッド27によって一体的な外面が形成されている。このように、充電口61は、車体フレーム10(図3参照)に直に取り付けられず、レッグシールド22に取り付けられている。このため、車体フレーム10に直に取り付けられた連動ブレーキ装置71から車幅方向に離間した位置に充電口61を取り付けることができる。
図3に示すように、車両中央のヘッドパイプ11にステアリングシャフト31が支持されている。ステアリングシャフト31の左側には、充電コネクタが差し込まれる充電口61が設けられている。充電口61は、上記したようにブラケット65を介してレッグシールド22(図2(A)参照)に取り付けられている。充電口61からヘッドパイプ11に向かって送電ケーブル62が延出しており、送電ケーブル62の先端に送電ケーブル63がコネクタ64を介して接続されている。送電ケーブル63は車両後側の充電器に向かって延びており、送電ケーブル62、63を介して充電口61が充電器に接続されている。
ステアリングシャフト31の右側には、ブレーキオイルを貯留する筒状のリザーバタンク75が設けられている。リザーバタンク75は、ブラケット(不図示)等を介してレッグシールド22に取り付けられている。リザーバタンク75のキャップ76が付いた上面は、充電口61よりも上方に位置付けられている。リザーバタンク75の下部からヘッドパイプ11の右側の連動ブレーキ装置71に向かってリザーバホース77が延びている。リザーバタンク75に貯留されたブレーキオイルは、リザーバホース77を介して連動ブレーキ装置71内のマスタシリンダ(不図示)に供給される。
連動ブレーキ装置71は、ヘッドパイプ11の左側面に取り付けられており、充電口61よりも下方かつ車幅方向の内側に位置付けられている。このように、車幅方向の左側において充電口61と連動ブレーキ装置71が離間している。また、連動ブレーキ装置71には、左右のブレーキレバー35L、35R(図4参照)のブレーキケーブル72L、72Rが接続されている。連動ブレーキ装置71のマスタシリンダから前輪34のブレーキキャリパ37に向かってブレーキホース74が延びており、連動ブレーキ装置71から後輪44のブレーキドラム(不図示)に向かってブレーキケーブル73が延びている。
左側のブレーキケーブル72Lは連動ブレーキケーブルである。左側のブレーキレバー35Lが操作されると、ブレーキケーブル72Lを介して連動ブレーキ装置71に操作力が付与される。連動ブレーキ装置71によってブレーキホース74を介して前輪34の油圧式のブレーキキャリパ37が作動されると共に、連動ブレーキ装置71によってブレーキケーブル73を介して後輪44の機械式のブレーキドラムが作動される。右側のブレーキケーブル72Rはフロントブレーキケーブルである。右側のブレーキレバー35Rが操作されると、ブレーキケーブル72Rを介して連動ブレーキ装置71に操作力が付与され、前輪34の油圧式のブレーキキャリパ37が作動される。
ヘッドパイプ11の前面には、電装部品の電力を供給するボックス状のサブバッテリ56が取り付けられている。サブバッテリ56から各電装部品に向けて各種配線ケーブルが延びている。このように、充電口61から送電ケーブル62が延出し、リザーバタンク75からリザーバホース77が延出している。また、連動ブレーキ装置71からブレーキケーブル72L、72R、73、ブレーキホース74が延出し、サブバッテリ56から各種配線ケーブルが延出している。このため、レッグシールド22の内側には、各部品から延出される各種ケーブル及び各種ホースが干渉しないように配線経路が形成されている。
より詳細には、図4及び図5に示すように、正面視にてヘッドパイプ11の軸線Cを挟んで車幅方向の左側に充電口61及び連動ブレーキ装置71が設けられ、ヘッドパイプ11の軸線Cを挟んで車幅方向の右側にリザーバタンク75が設けられている。また、連動ブレーキ装置71は、充電口61及びリザーバタンク75よりも下方に位置付けられ、充電口61よりもヘッドパイプ11の軸線Cに近づけられている。このように、レッグシールド22の内側には、充電口61、リザーバタンク75、連動ブレーキ装置71が、相互に干渉しないように十分な隙間を空けて設置されている。
充電口61の送電ケーブル62、63の配線経路は、充電口61から連動ブレーキ装置71の上方及びリザーバホース77の上方を通ってヘッドパイプ11に向かって右側に延びている。また、送電ケーブル62、63の配線経路は、ヘッドパイプ11付近で下向きに曲げられてヘッドパイプ11の右側に位置付けられ、ヘッドパイプ11の右側を通って充電器に向かって延びている。リザーバタンク75のリザーバホース77の配線経路は、リザーバタンク75の下部から下方に向かった後に、送電ケーブル62の下方を通ってヘッドパイプ11の左側の連動ブレーキ装置71に向かって延びている。
充電口61からヘッドパイプ11に向かう送電ケーブル62、63の配線経路とリザーバタンク75から連動ブレーキ装置71に向かうリザーバホース77の配線経路が上下に分かれている。ヘッドパイプ11付近で送電ケーブル63とリザーバホース77が交差するが、この一カ所でのみ交差しているため、送電ケーブル62、63とリザーバホース77の配線経路が複雑になることがない。また、充電口61からヘッドパイプ11に向かう送電ケーブル62が連動ブレーキ装置71から上方に離間され、ヘッドパイプ11に沿った送電ケーブル63が連動ブレーキ装置71から車幅方向に離間されている。
連動ブレーキ装置71のブレーキケーブル72Lの配線経路は、左側のブレーキレバー35Lからステアリングシャフト31の左側に向かって延びており、ステアリングシャフト31の左側を通って連動ブレーキ装置71に接続されている。連動ブレーキ装置71のブレーキケーブル72Rの配線経路は、右側のブレーキレバー35Rからステアリングシャフト31の左側に向かって延びており、ステアリングシャフト31の左側を通って連動ブレーキ装置71に接続されている。ブレーキケーブル72L、72Rは送電ケーブル62と交差するが、この一カ所でのみ交差するため、ブレーキケーブル72L、72Rと送電ケーブル62の配線経路が複雑になることがない。
連動ブレーキ装置71のブレーキホース74の配線経路は、ヘッドパイプ11の左側を通って前輪34のブレーキキャリパ37に向かって延びている。連動ブレーキ装置71のブレーキケーブル73の配線経路は、ヘッドパイプ11の左側を通って後輪44のブレーキドラムに向かって延びている。ブレーキホース74及びブレーキケーブル73がヘッドパイプ11の左側を通り、送電ケーブル63がヘッドパイプ11の右側を通っている。よって、ブレーキホース74及びブレーキケーブル73の配線経路と送電ケーブル63の配線経路がヘッドパイプ11を挟んで左右に分かれている。
このように、連動ブレーキ装置71及びその周辺部品を整備する際に送電ケーブル62、63が邪魔にならないように、充電口61の送電ケーブル62、63の配線経路が連動ブレーキ装置71から上方に離間している。連動ブレーキ装置71の整備中にブレーキオイルの液垂れを起こしても、送電ケーブル62が連動ブレーキ装置71の上方に位置するため、送電ケーブル62、63に対するブレーキオイルの付着が防止される。このため、連動ブレーキ装置71のブレーキオイルから送電ケーブル62、63を保護するための防護処置を簡略化することができる。
また、充電口61の送電ケーブル62、63の配線経路とリザーバタンク75のリザーバホース77の配線経路が離間するように、充電口61とリザーバタンク75がヘッドパイプ11の軸線Cを挟んで車幅方向の逆側に位置付けられている。このため、リザーバタンク75へのブレーキオイルの補充時に充電口61や送電ケーブル62、63へのブレーキオイルの付着が防止される。また、充電口61に対するブレーキオイルの付着のリスクが低減されるため、充電口61のレイアウト自由度が向上する。例えば、充電口61をリザーバタンク75と同程度の高さにするなどして、乗員がアクセスし易い位置に充電口61を設けることができる。
以上、本実施例によれば、車幅方向の一方側に充電口61と連動ブレーキ装置71が設けられているが、充電口61の送電ケーブル62の配線経路が連動ブレーキ装置71から上方に離間している。このため、連動ブレーキ装置71及びその周辺部品を整備する際に送電ケーブル62、63が邪魔になり難く、連動ブレーキ装置71のブレーキオイルが充電口61や送電ケーブル62、63に付着することが防止される。乗員がアクセスし易い車両前側に充電口61を設けることができると共に、充電口61と連動ブレーキ装置71を車幅方向の一方側に設けた場合であっても連動ブレーキ装置71等の整備性を確保することができる。
なお、本実施例では、車体フレームにヘッドパイプを後側から覆うレッグシールドが設けられたスクータタイプの鞍乗型車両を例示したが、この構成に限定されない。鞍乗型車両は、バッテリからの電力によって走行可能な車両であれば、特に限定されない。また、鞍乗型車両は自動二輪車に限定されず、例えば、バッテリによって駆動するバギータイプの自動三輪車、自動四輪車、農業用小型車両(芝刈り機等)等でもよい。
また、本実施例では、ヘッドパイプの軸線を挟んで車幅方向の左側に充電口と連動ブレーキ装置が設けられる構成にしたが、この構成に限定されない。ヘッドパイプの軸線を挟んで車幅方向の右側に充電口と連動ブレーキ装置が設けられてもよい。
また、本実施例では、ブレーキ装置として連動ブレーキ装置を例示して説明したが、ブレーキ装置はABS装置でもよい。また、ブレーキ装置は、フロントブレーキ及びリアブレーキの少なくとも一方を作動させる構成であればよい。さらに、ブレーキ装置はブレーキオイルを用いずケーブルによって操作される構造でもよい。この構造ではブレーキ装置まわりのケーブルの配線作業が容易になる。
以上の通り、本実施例の鞍乗型車両(1)は、車両前側のヘッドパイプ(11)を含む車体フレーム(10)を備え、バッテリ(メインバッテリ51)からの電力によって走行可能な鞍乗型車両であって、外部電源の充電コネクタが接続されてバッテリに電力を供給する充電口(61)と、フロントブレーキ及びリアブレーキの少なくとも一方を作動させるブレーキ装置(連動ブレーキ装置71)と、を備え、正面視にてヘッドパイプの軸線(C)を挟んで車幅方向の一方側に充電口とブレーキ装置が設けられ、充電口から延びる送電ケーブル(62、63)の配線経路がブレーキ装置の上方に位置付けられている。この構成によれば、車幅方向の一方側に充電口とブレーキ装置が設けられているが、充電口の送電ケーブルの配線経路がブレーキ装置から上方に離間している。このため、ブレーキ装置及びその周辺部品を整備する際に送電ケーブルが邪魔になり難く、ブレーキ装置のブレーキオイルが充電口や送電ケーブルに付着することが防止される。乗員がアクセスし易い車両前側に充電口を設けることができると共に、充電口とブレーキ装置を車幅方向の一方側に設けた場合であってもブレーキ装置等の整備性を確保することができる。
本実施例の鞍乗型車両において、ブレーキ装置に供給されるブレーキオイルを貯留するリザーバタンク(75)を備え、送電ケーブルの配線経路が、ブレーキ装置の上方及びリザーバタンクからブレーキ装置に延びるリザーバホース(77)の上方を通ってヘッドパイプに向かい、ヘッドパイプの車幅方向の他方側を通って下方に向かう。この構成によれば、充電口からヘッドパイプに向かって延びる送電ケーブルの配線経路とリザーバタンクからブレーキ装置に向かって延びるリザーバホースの配線経路が上下に分かれている。また、ヘッドパイプに沿った送電ケーブルがブレーキ装置から左右方向に離間している。これにより、リザーバホース及びブレーキ装置から送電ケーブルを離間させて、ブレーキ装置及びその周辺部品の整備性を確保することができる。
本実施例の鞍乗型車両において、リザーバタンクは、車幅方向の他方側に設けられている。この構成によれば、リザーバタンクがヘッドパイプの軸線を挟んで充電口及びブレーキ装置と車幅方向の逆側に設けられている。このため、充電口の送電ケーブルの配線経路とリザーバタンクのリザーバホースの配線経路が離間される。また、リザーバタンクにブレーキオイルを補充したときに、ブレーキオイルが充電口や送電ケーブルに付着することが防止される。
本実施例の鞍乗型車両において、充電口の接続面が車両後側のシート(ライダーシート41)に向けられている。この構成によれば、充電口に接続された充電コネクタがシートに向けて突き出した状態になり、乗員による充電コネクタの外し忘れを防止することができる。
本実施例の鞍乗型車両において、車体フレームにはヘッドパイプの後側を覆うレッグシールド(22)が取り付けられ、レッグシールドには車幅方向の一方側に充電口が設けられ、ヘッドパイプには車幅方向の一方側にブレーキ装置が設けられている。この構成によれば、充電口がレッグシールドに設けられることで、ヘッドパイプに設けられたブレーキ装置から充電口を車幅方向に離間させることができる。よって、ブレーキ装置及びその周辺部品の整備性を確保することができる。
なお、本実施例を説明したが、他の実施例として、上記実施例及び変形例を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。
また、本発明の技術は上記の実施例に限定されるものではなく、技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
1 :鞍乗型車両
10:車体フレーム
11:ヘッドパイプ
22:レッグシールド
41:ライダーシート(シート)
51:メインバッテリ(バッテリ)
61:充電口
62:送電ケーブル
63:送電ケーブル
71:連動ブレーキ装置(ブレーキ装置)
75:リザーバタンク
77:リザーバホース
C :軸線

Claims (5)

  1. 車両前側のヘッドパイプを含む車体フレームを備え、バッテリからの電力によって走行可能な鞍乗型車両であって、
    外部電源の充電コネクタが接続されて前記バッテリに電力を供給する充電口と、
    フロントブレーキ及びリアブレーキの少なくとも一方を作動させるブレーキ装置と、を備え、
    正面視にて前記ヘッドパイプの軸線を挟んで車幅方向の一方側に前記充電口と前記ブレーキ装置が設けられ、前記充電口から延びる送電ケーブルの配線経路が前記ブレーキ装置の上方に位置付けられていることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前記ブレーキ装置に供給されるブレーキオイルを貯留するリザーバタンクを備え、
    前記送電ケーブルの配線経路が、前記ブレーキ装置の上方及び前記リザーバタンクから前記ブレーキ装置に延びるリザーバホースの上方を通って前記ヘッドパイプに向かい、前記ヘッドパイプの前記車幅方向の他方側を通って下方に向かうことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記リザーバタンクは、前記車幅方向の他方側に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記充電口の接続面が車両後側のシートに向けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。
  5. 前記車体フレームには前記ヘッドパイプの後側を覆うレッグシールドが取り付けられ、
    前記レッグシールドには前記車幅方向の一方側に前記充電口が設けられ、前記ヘッドパイプには前記車幅方向の一方側に前記ブレーキ装置が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。
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