JP7283329B2 - 乗物用サンバイザ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用サンバイザ装置に関する。
一般的な車両用サンバイザ装置の遮光板は横長の長方形をなしており、一方の長辺を軸として回転可能な状態で天井に係止されている。非使用時には、遮光板は天井と平行になるように係止されるが、使用時には、遮光板を回転させてフロントウィンドウの板面に略沿った状態とすることで、運転の支障となるような前方からの光を遮ることができる。さらに、遮光板は、車幅方向外側の短辺を軸としても回転可能である。遮光板をフロントウィンドウの板面に略沿った状態としたときに、短辺を軸として側方に回転させると、遮光板をサイドウィンドウと平行にすることができ、側方から入射する光を遮ることもできる。また、特許文献1に記載のサンバイザ装置では、上記した動作が可能な独立した2枚の遮光板を用いることで、前方及び側方からの光を遮ることができる、とのことである。
特開2016-101851号公報
上述した一般的なサンバイザ装置及び特許文献1に記載のサンバイザ装置では、前方の遮光板を側方へと回転させる操作を行う場合、遮光板が乗員の顔の前を大きく横切るような軌跡をたどるため、回転の際には乗員は首をねじって頭を反らさなければならない。また、両手を使用しなければ適切に係止を解除できない場合も考えられる。さらに、特許文献1に記載のサンバイザ装置では、2枚の遮光板を要するため、部品点数の増加、構造の複雑化、コストアップ、重量増等が懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、前方から側方へと遮光板の向きを変える操作の過程において、遮光板の軌跡が乗員の姿勢の妨げとならないような乗物用サンバイザ装置を提供することを目的の一つとする。また、遮光板の操作を簡単にストレスなくできるような乗物用サンバイザ装置を提供することをさらなる目的の一つとする。
本明細書によって開示される乗物用サンバイザ装置は、第1シャフトと第2シャフトが互いの一端において他方と略直角に接続され、全体としてL字型をなすL字シャフトと、その基端部において前記第2シャフトの他端と略直角に接続される第3シャフトと、前記第3シャフトに取り付けられる遮光板と、乗物室内の天井面に配設され、前記第1シャフトが略鉛直方向に沿うように、かつ軸周りに回転可能に保持する軸受部と、を備える乗物用サンバイザ装置である。また、前記遮光板の板面が前記天井面に沿った状態とされる非使用状態と、前記遮光板の板面がフロントウィンドウの板面に沿った状態とされる第1使用状態と、前記遮光板の板面がサイドウィンドウの板面に沿った状態とされる第2使用状態と、の間で状態変化可能とされている。そして、前記第3シャフトは、前記第2シャフトに対して直角を保ちつつ前記第2シャフトの軸周りに回転可能とされ、前記遮光板は、前記第3シャフトの軸周りに回転可能であることを特徴とする。
このような乗物用サンバイザ装置では、第1シャフトと第2シャフトがそれぞれの一端において他方と略直角に接続されており、L字シャフトを形成している。そして、第1シャフトは、その他端が乗物室内の天井に配設される軸受部に差し込まれ、軸周りに回転可能な状態で鉛直下向きに支持される。この構成では、L字シャフトを第1シャフトの軸周りに回転させても、第2シャフトは常に水平に保たれる。また、第2シャフトの他端には第3シャフトの基端部が接続されており、第3シャフトは第2シャフトに対して略直角を維持しつつ第2シャフトの軸周りに回転可能となっている。さらに、第3シャフトには、遮光板が取り付けられている。
このような構成とすれば、第3シャフトに取り付けられている遮光板は、水平を保つ第2シャフトの軸周りに回転可能であり、遮光板の板面が天井面に沿う非使用状態から、フロントウィンドウの板面に沿う第1使用状態に変化させることができる。さらに本発明では、遮光板は第3シャフトの軸周りにも回転可能である。したがって、第3シャフトを下方に向けた場合、遮光板の水平方向の動作は、第1シャフトだけでなく、第3シャフトの軸周りの回転も可能であり、2つの回転軸を有することになる。
これにより、遮光板を、第1使用状態と第2使用状態の間で変化させるに際しては、上記2つの回転軸を組み合わせた動作をさせることができる。具体的には、軸受部に対する第1シャフトの回転方向と、第3シャフトに対する遮光板の回転方向を逆方向にすれば、遮光板の同一の板面を乗物室内側に向けたままで、かつ、遮光板の幅方向の両端をフロントウィンドウ又はサイドウィンドウから大きく離さずに、両状態間を変化させることができる。すると、従来と比べて、遮光板が乗物室内を通過する領域が小さくなり、より少ないスペースで両状態間を行き来させることができるため、遮光板の水平方向の動作に伴う乗員の姿勢や視界への影響を軽減できる。
上記構成において、前記遮光板は、前記第3シャフトの周りに360度回転可能であるものとすることができる。
このような構成とすれば、遮光板を第3シャフト周りに任意の角度で配することができ、様々な方向から乗物内に入射する光を適切に遮ることができる。また、遮光板の2つの面をそれぞれ異なるデザインとしたり、異なる機能を持たせたりした場合には、どちらの面を室内側に向けて配するのかを乗員が任意に決めることができ、内装の意匠性や機能性を上昇させることができる。
上記構成において、前記遮光板は、各前記使用状態における上面が、各前記使用状態における第2シャフトと平行であり、前記上面は、各前記使用状態における前記第2シャフトと平行に延設され、前記第2シャフトと嵌合する溝を有し、前記第3シャフトは、その先端部が前記溝の溝底から前記遮光板の内部に貫入されるとともに、前記基端部は前記溝底から外部に突出している突出部を有し、前記突出部は、前記基端部を前記先端部の方向に押し込むと前記突出部の長さを短縮でき、前記基端部を先端部とは逆の方向に引っ張ると前記突出部の長さを延長できるものとすることができる。
このような構成とすれば、各使用状態においては、遮光板の上面に延設された溝の直上に第2シャフトが配され、溝の延設方向と第2シャフトの軸方向は平行になっている。そして、遮光板を上方向へ押し上げると、第3シャフトの基端部が先端部の方向に押し込まれて突出部が短縮されるとともに、溝に第2シャフトが嵌合し、これにより第3シャフトを軸とした遮光板の回転が規制される。
この状態において、遮光板を下方向に引き下げると、遮光板に固定されている先端部が下方向に引き下げられるため、その反作用で基端部が先端部と逆の方向に引っ張られ、突出部が延長される。すると、溝と第2シャフトの嵌合が解除され、第3シャフトを軸とした遮光板の回転が可能となる。これにより、遮光板を上方向へ押し上げ、又は下方向に引き下げるという単純な操作で溝と第2シャフトを嵌合させ、又は嵌合を解除できる。そして、解除したときのみ遮光板が第3シャフト周りに回転可能となるため、乗員は片手でも容易に嵌合と解除を切り替えて使用状態を変更できるとともに、乗物の揺れ等によって遮光板が意図せず回転してしまうことを抑制できる。
上記構成において、前記遮光板は、前記溝が有する2つの溝壁の少なくとも一方において、前記第2シャフトと嵌合する切り欠きを有するものとすることができる。
このような構成とすれば、遮光板が第1使用状態と第2使用状態の間の位置に配された場合でも、第2シャフトを切り欠きに嵌合させることで、その位置において遮光板の第3シャフト周りの回転を規制して遮光板を固定することができる。
上記構成において、第3シャフトは、基端部を先端部の方向へ引き寄せる方向に弾性力が働く引張コイルバネを備えるものとすることができる。
このような構成とすれば、遮光板から基端部を引き抜く方向への外力が働かない場合には、第1バネの弾性力によって基端部が先端部に引き寄せられ、突出部が短縮される。すると、第2シャフトと遮光板の距離も短縮されて第2シャフトは溝に嵌合されるため、遮光板の第3シャフト周りの回転は規制される。
一方、各使用状態において遮光板を下方向に引き下げる方向に外力を加えると、その反作用として、基端部には遮光板及び先端部から引き抜かれる方向への外力が加わる。すると第1バネの弾性力に逆らって突出部が延長されるため、溝と第2シャフトの嵌合が解除され、遮光板は第3シャフト周りに回転することが可能になる。
これにより、遮光板を引き下げる方向に外力を加えたときのみ、第3シャフト周りの遮光板の回転が可能となり、それ以外のときは回転が規制されるため、意図しない遮光板の回転を防ぐことができる。
上記構成において、乗物用サンバイザ装置は、天井面に固定され、第1使用状態における第2シャフトと同軸であって、第1使用状態において、溝のうちの第3シャフトよりも乗物幅方向内側の部分と嵌合することを特徴とする正面補助シャフトを備えるものとすることができる。
このような構成とすれば、正面補助シャフトは第1使用状態における第2シャフトと同軸となる位置に配される。したがって、第1使用状態において第2シャフトを遮光板の溝に嵌合させる場合には、これと同時に正面補助シャフトも、第3シャフトよりも車幅方向内側の溝に嵌合させることができる。これにより、第2シャフト及び第3シャフトに加えて正面補助シャフトによっても遮光板を保持できるため、遮光板がより安定し、第1使用状態における遮光板のガタツキを抑制することができる。
上記構成において、乗物用サンバイザ装置は、天井面に固定され、第2使用状態における第2シャフトと同軸であって、第2使用状態において、溝のうちの第3シャフトよりも乗物後方の部分と嵌合することを特徴とする側方補助シャフトを備えるものとすることができる。
このような構成とすれば、上述した正面補助シャフトの場合と同様に、側方補助シャフトは第2使用状態における第2シャフトと同軸となる位置に配される。したがって、第2使用状態において第2シャフトを遮光板の溝に嵌合させる場合には、これと同時に側方補助シャフトも、第3シャフトよりも乗物後方の溝に嵌合させることができる。これにより、第2シャフト及び第3シャフトに加えて側方補助シャフトによっても遮光板を保持できるため、遮光板がより安定し、第2使用状態における遮光板のガタツキを抑制することができる。
上記構成において、遮光板は、遮光板を第3シャフトの軸周りの一の方向に回転させるに際してはその回転力を弾性的に蓄えることができ、かつ、他の方向に回転させるに際しては蓄えた回転力を解放することができる第2バネを、第2シャフトとの間に備えるものとすることができる。
第1使用状態と第2使用状態を行き来させる場合、遮光板は第3シャフトの基端部に対しては回転方向を交互に変えて回転している。そこで、このような構成とすれば、ある一方向に回転する際には、その回転力を第2バネに弾性的に蓄えておき、他の方向に回転する際にその回転力を解放でき、他の方向への回転を補助する方向へ第2バネの弾性力が働く。これにより、いずれか一方の使用状態への遷移を、より小さい力で容易に行うことができる。
本発明に係る乗物用サンバイザ装置によれば、前方から側方へと遮光板の向きを変える操作の過程において遮光板の軌跡が乗員の姿勢の妨げとならないようにすることができ、また、その操作を簡単にストレスなく行うことができる。
非使用状態の車両用サンバイザ装置を車室内からの視点により示す図 使用状態の車両用サンバイザ装置を車室内からの視点により示す図 車両用サンバイザ装置の各構成部品を示す斜視図 車両用サンバイザ装置を天井面から視た平面図 遮光板及び各シャフトの接続状態を示す一部断面図 図5におけるA-A断面図 遮光板に下向きの外力を加えた場合の、遮光板及び各シャフトの接続状態を示す一部断面図 図7におけるB-B断面図 第1使用状態から第2使用状態に至る遮光板の軌跡を模式的に表す平面図 従来のサンバイザ装置における遮光板の軌跡を模式的に表す平面図
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1から図10によって説明する。本実施形態では、車両用サンバイザ装置(乗物用サンバイザ装置)10について例示する。なお、各図に示した矢印FR及びRRの方向はそれぞれ前方(乗物進行方向)及び後方を示し、矢印IN及びOUTの方向はそれぞれ車幅方向内側(乗物幅方向内側)及び車幅方向外側(乗物幅方向外側)の方向を示し、矢印UP及びDWの方向はそれぞれ上方及び下方を示す。
車両用サンバイザ装置10は、運転席及び助手席から視て前方の天井面11に取り付けられ、車両用サンバイザ装置10が備える遮光板40によって車室外から入射する直射日光等の強い光を遮る機能を備えている。本実施形態に係る車両用サンバイザ装置10は、図3に示すように、軸受部50と、第1シャフト21及び第2シャフト22からなるL字シャフト20と、第3シャフト30と、遮光板40と、正面補助シャフト60と、を含んだ構成となっている。また、図1及び図2に示すように、遮光板40の板面40Aが天井面11に沿った状態である非使用状態S0と、遮光板40の板面40Aがフロントウィンドウ12の板面に沿った状態である第1使用状態S1と、遮光板40の板面40Aがサイドウィンドウ13の板面に沿った状態である第2使用状態S2と、の間で状態変化が可能となっている。以下の説明では、車幅方向右側(運転席側)の構成について説明するが、車幅方向左側(助手席側)にも同様の構成が備えられている。
天井面11は、図2に示すように、車室の上方においてほぼ水平方向に延在する板状の内装材を構成する面のうち、車室内側に向かって配される面であり、その表面はルーフライニングにより覆われている。軸受部50は、天井面11とフロントウィンドウ12の境界よりも天井面11側であって、車幅方向外側のサイドウィンドウ13に近い位置に配設される。軸受部50は、鉛直下向きに開口した軸受孔51を有し、この軸受孔51により、後述する第1シャフト21が軸周りに回転可能な状態で支持されるようになっている。また、フロントウィンドウ12とサイドウィンドウ13の間にはAピラー14が配され、サイドウィンドウ13の上方にはアシストグリップ15が配される。
第1シャフト21及び第2シャフト22は、金属又は樹脂等からなる断面形状が円形のシャフトである。図3及び図5に示すように、これらを互いの一端において他方と略直角をなすように結合させ、全体としてL字型にしたものがL字シャフト20である。L字シャフト20を構成する第1シャフト21の他端(第2シャフト22と結合していないほうの端部)は、軸受部50の軸受孔51に差し込まれ、第1シャフト21が鉛直になるよう、かつ軸周りに回転可能な状態で支持される。このようにすれば、第1シャフト21が軸周りに回転しても、第1シャフト21と直角に結合されている第2シャフト22は、常に水平な状態を維持したまま第1シャフト21の軸を中心として回転する。また、第1シャフト21は第2シャフト22に比べて長さが短く、第1シャフト21の他端が軸受孔51に支持された状態では、第2シャフト22は天井面11と平行で、かつ天井面11の近傍に配されている。
第3シャフト30は、図5に示すように、基端部31と、先端部32と、引張コイルバネ(第1バネ)35と、ゼンマイバネ(第2バネ)36の4つの部品により構成されている。基端部31及び先端部32は、弾性変形しにくい金属又は樹脂等からなる。先端部32は円筒形状であり、その軸方向の一端は閉じられているが、他端は開口している。基端部31は円筒形状である先端部32の内径よりも小さな外径の円柱形状であり、先端部32の開口から内部に挿入され、基端部31と先端部32は相互に軸方向の相対変位が可能である。これにより、第3シャフト30全体の長さが可変となっている。
引張コイルバネ35は、炭素鋼等の金属からなる引張コイルバネである。先端部32の筒内に基端部31を挿入した状態で、先端部32の内部において、先端部32の閉じられた一端と、基端部31の先端部32側の端部が引張コイルバネ35によって連結され、基端部31が先端部32側に引き寄せられる方向に引張コイルバネ35の弾性力が働くようになっている。
このようにすれば、第3シャフト30は通常は引張コイルバネ35の弾性力により短縮された状態を維持しているが(図5)、先端部32と基端部31を引き離す方向に外力を加えた場合に限り、引張コイルバネ35の弾性力に逆らって基端部31と先端部32が第3シャフト30の軸方向にスライドして相対変位し、第3シャフト30全体の長さが延長される(図7)。
また、第3シャフト30を構成する基端部31と、先端部32との間には、引張コイルバネ35に加えて、第3シャフト30と中心軸を同じくするゼンマイバネ(第2バネ)36が配設されている。ゼンマイバネ36は、金属の薄板を渦巻き状に巻いたバネであり、渦巻きの中心軸周りに回転する方向の弾性力を蓄積及び解放することができる。本実施形態においては、車両上方から視て、各使用状態における遮光板40を第3シャフト30周りに反時計回りに回転させる際にゼンマイバネ36に弾性力が蓄積され、逆に時計回りに回転させる際に蓄積された弾性力が解放されるようになっている。
第2シャフト22の他端(第3シャフト30と接続される側の端部)には、第2シャフト22の軸と平行なピンが設けられており、このピンを第3シャフト30の基端部31の側面に設けられた孔に嵌合させることで、第3シャフト30が第2シャフト22に対して直角を維持したまま第2シャフト22の軸周りに回転できるようになっている。
また、第3シャフト30の先端部32には、遮光板40が取り付けられる。図2において示すように、遮光板40は、全体として横長の矩形板状をしており、透光性を有さない樹脂材料からなる。遮光板40を第1使用状態S1にて使用する時には、その板面40Aを、フロントウィンドウ12の板面に沿うように略垂直にして、車両前方から入射する光を遮ることができるようになっている。図3及び図4に示すように、第1使用状態S1における遮光板40の上面40Bには、板面40Aの長手方向に沿って溝41が延設されており、長手方向中央の溝底42には、上面40Bに対して垂直な垂直孔46が設けられている。垂直孔46に第3シャフト30の先端部32を差し込み、先端部32と垂直孔46とを固定することで、第3シャフト30に遮光板40が取り付けられる。
なお、上述したように先端部32と基端部31は引張コイルバネ35を介して連結されており、また、先端部32と遮光板40の垂直孔46は固定されているため、遮光板40と基端部31の、第3シャフト30の軸方向の相対変位は引張コイルバネ35によって一定の範囲内に制限されているが、軸周り方向の回転は制限されていない。したがって、遮光板40は、第3シャフト30の基端部31に対してその軸周りに360度回転できるようになっている。
また、第3シャフト30の基端部31には、上述したように、第2シャフト22が直角に接続されている。第3シャフト30の基端部31のうち、溝底42から突出している部分を突出部34とした場合、溝41の延設方向と第2シャフト22の方向を平行にしたうえで、引張コイルバネ35の弾性力により突出部34の長さが短縮されると、第2シャフト22が溝41に嵌合される。この状態では、遮光板40を第3シャフト30の軸周りに回転させようとしても、溝41に嵌合された第2シャフト22により妨げられるため、回転させることができない(図5、図6)。しかし、例えば乗員が手で遮光板40を下方向に引き下げると引張コイルバネ35の弾性力に逆らって第3シャフト30が延長され、同時に突出部34の長さも延長されて、第2シャフト22と溝41の嵌合が解除されるため(図7、図8)、遮光板40を第3シャフト30の軸周りに回転させることが可能となる。
溝41の両側にある2つの溝壁43には、溝41と同じ深さの切り欠き44が設けられている。第1使用状態S1と第2使用状態S2の間の位置に遮光板40を配したときには、この切り欠き44に第2シャフト22を嵌合させることができる。
また、本実施形態における正面補助シャフト60は、図2及び図5に示すように、天井面11から鉛直下向きに突き出た円柱状のシャフトが、車幅方向外側に向かって90度屈折した状態で固定されたものである。正面補助シャフト60は、L字シャフト20とは異なり、軸受部50を介さずに天井面11に直接取り付けられているため、天井面11に対して回転しない。また、正面補助シャフト60の屈折した部分よりも先にある水平部分は、第1使用状態S1における第2シャフト22と同軸になるように配され、その太さも等しい。したがって、正面補助シャフト60の水平部分は、遮光板40が第1使用状態S1にあるときには、遮光板40に延設されている溝41の車幅方向内側(左側)の部分と嵌合するようになっている。
側方補助シャフト61は、図2に示すように、天井面11から鉛直下向きに突き出した円柱状のシャフトが、前方に向かって90度屈折した状態で固定されたものである。正面補助シャフト60と同じく軸周りに回転しないようになっている。そして、側方補助シャフト61の曲げられた部分よりも先にある水平部分は、第2使用状態S2における第2シャフト22と同軸になるように配され、その太さも等しい。したがって、側方補助シャフト61の水平部分は、遮光板40が第2使用状態S2の位置にあるときには、遮光板40に延設されている溝41の車両後方の部分と嵌合するようになっている。
続いて、本実施形態の効果について説明する。本実施形態に係る車両用サンバイザ装置10は、第1シャフト21と第2シャフト22が互いの一端において他方と略直角に接続され、全体としてL字型をなすL字シャフト20と、その基端部31において第2シャフト22の他端と略直角に接続された第3シャフト30と、第3シャフト30に取り付けられた遮光板40と、乗物室内の天井面11に配設され、第1シャフト21が略鉛直方向に沿うように、かつ軸周りに回転可能に保持する軸受部50と、を備え、遮光板40の板面40Aが天井面11に沿った状態とされる非使用状態S0と、遮光板40の板面40Aがフロントウィンドウ12の板面に沿った状態とされる第1使用状態S1と、遮光板40の板面40Aがサイドウィンドウ13の板面に沿った状態とされる第2使用状態S2と、の間で状態変化可能とされ、第3シャフト30は、第2シャフト22に対して直角を保ちつつ第2シャフト22の軸周りに回転可能とされ、遮光板40は、第3シャフト30の軸周りに回転可能であることを特徴とする、自動車用サンバイザ装置である。
このような車両用サンバイザ装置10では、図3に示すように、第1シャフト21と第2シャフト22がそれぞれの一端において他方と略直角に接続されており、L字シャフト20を形成している。そして、第1シャフト21は、その他端が車室内の天井面11に配設される軸受部50の軸受孔51に差し込まれ、軸周りに回転可能な状態で鉛直下向きに支持される。この構成とすると、L字シャフト20を第1シャフト21の軸周りに回転させても、第2シャフト22は常に水平に保たれる。また、第2シャフト22の他端には第3シャフト30の基端部31が接続されており、第3シャフト30は第2シャフト22に対して略直角を維持しつつ第2シャフト22の軸周りに回転可能となっている。さらに、第3シャフト30には、遮光板40が取り付けられている。
このような構成では、第3シャフト30に取り付けられている遮光板40は、水平を保つ第2シャフト22の軸周りに回転可能であり、遮光板40の板面40Aが天井面11に沿う非使用状態S0から、フロントウィンドウ12の板面に沿う第1使用状態S1に変化させることができる。
さらに本実施形態では、遮光板40は第3シャフト30の軸周りにも回転可能である。したがって、第3シャフト30を下方に向けた場合、遮光板40の水平方向の動作は、第1シャフト21だけでなく、第3シャフト30の軸周りの回転も可能であり、計2つの回転軸を有することになる。これにより、遮光板40を、第1使用状態S1から、サイドウィンドウ13の板面に沿った第2使用状態S2へと変化させるに際しては、上記2つの回転軸を組み合わせた動作をさせることができる。具体的には、図9に示すように、軸受部50に対する第1シャフト21の回転方向と、第3シャフト30に対する遮光板40の回転方向を逆方向にすれば、遮光板40の同一の板面40Aを車室内側に向けたままで、かつ、遮光板40の幅方向の両端を前方のフロントウィンドウ12又は側方のサイドウィンドウ13から大きく離さずに、両状態を行き来させることができる。
ここで、従来のサンバイザ装置において、遮光板140を第1使用状態から第2使用状態へ変化させる場合の、遮光板140の軌跡を図10に示す。従来のサンバイザ装置では、本実施形態に係る車両用サンバイザ装置10の第1シャフト21に相当する1つのシャフト121のみを回転軸として回転させていた。そのため、遮光板140の軌跡は乗員の頭70の位置を通過することになり、遮光板140を回転させる際に乗員は首をねじって頭を反らし、姿勢を大きく変えて遮光板140を避けなければならなかった。
本実施形態に係る構成では、図9に示すように、従来の構成と比べて遮光板40が車室内を通過する領域が小さくなり、より少ないスペースで遮光板40を行き来させることができるため、遮光板40の軌跡は乗員の頭70の位置を通過しない。したがって、遮光板40の水平方向の動作に伴う乗員の姿勢への影響を軽減できる。
また、本実施形態に係る車両用サンバイザ装置10では、遮光板40は、第3シャフト30の周りに360度回転可能である。
このようにすることで、遮光板40を第3シャフト30周りに任意の角度で配することができ、様々な方向から乗物内に入射する光を適切に遮ることができる。また、遮光板40の2つの板面40Aをそれぞれ異なるデザインとしたり、異なる機能を持たせたりした場合には、どちらの面を室内側に向けて配するのかを乗員が任意に決めることができ、内装の意匠性や機能性を上昇させることができる。
また、本実施形態に係る車両用サンバイザ装置10では、遮光板40は、各使用状態における上面40Bが、各使用状態における第2シャフト22と平行であり、上面40Bは、各使用状態における第2シャフト22と平行に延設され、第2シャフト22と嵌合する溝41を有し、第3シャフト30は、その先端部32が溝41の溝底42から遮光板40の内部に貫入されるとともに、基端部31は溝底42から外部に突出している突出部34を有し、基端部31を先端部32の方向に押し込むと突出部34の長さを短縮でき、基端部31を先端部32と逆の方向に引っ張ると突出部34の長さを延長できることを特徴とする。
このような構成では、図3に示すように、遮光板40の上面40Bに延設された溝41の直上に第2シャフト22を配することができ、このとき溝41の延設方向と第2シャフト22の軸方向は平行になっている。そして、遮光板40を上方向へ押し上げたときは、図5及び図6に示すように、第3シャフト30の基端部31が先端部32の方向に押し込まれて突出部34が短縮されるとともに、溝41に第2シャフト22が嵌合し、これにより第1使用状態S1における遮光板40の、第3シャフト30を軸とした回転が規制される。なお、第2使用状態S2においても同様な操作を行うことで溝41と第2シャフト22が嵌合し、これにより第3シャフト30を軸とした遮光板40の回転が規制される。
この状態において、遮光板40を下方向に引き下げると、遮光板40に固定されている先端部32が下方向に引き下げられるため、その反作用で基端部31が先端部32と逆の方向に引っ張られ、突出部34が延長される。すると、図7及び図8に示すように、溝41と第2シャフト22との嵌合が解除され、第3シャフト30を軸とした遮光板40の回転が可能となる。これにより、遮光板40を上方向へ押し上げ、又は下方向に引き下げるという単純な操作で溝41と第2シャフト22を嵌合させ、又は嵌合を解除できる。そして、解除したときのみ遮光板40が第3シャフト30周りに回転可能となるため、乗員は片手でも容易に嵌合と解除を切り替えて第1使用状態S1と第2使用状態S2を変更できるとともに、車両の揺れ等によって遮光板40が意図せず回転してしまうことを抑制できる。
また、本実施形態に係る車両用サンバイザ装置10では、遮光板40は、溝41が有する2つの溝壁43に、第2シャフト22と嵌合する切り欠き44を有することを特徴とする。
このようにすると、遮光板40が図9に示す第1使用状態S1と第2使用状態S2の間の、第3使用状態S3に示す位置に配された場合でも、第2シャフト22を切り欠き44に嵌合させることで、その位置における遮光板40の第3シャフト30周りの回転を規制して遮光板40を固定することができる。
また、本実施形態に係る車両用サンバイザ装置10では、第3シャフト30は、基端部31を先端部32の方向へ引き寄せる方向に弾性力が働く引張コイルバネ35を備えることを特徴とする。
このようにすると、遮光板40から基端部31を引き抜く方向への外力が働かない場合には、図5及び図6に示すように、引張コイルバネ35の弾性力によって基端部31が先端部32に引き寄せられており、突出部34は短縮されている。すると、第2シャフト22と遮光板40の距離も短縮されているため第2シャフト22は溝41に嵌合され、遮光板40の第3シャフト30周りの回転は規制される。
一方、遮光板40を下方向に引き下げる方向に外力を加えると、その反作用として基端部31には遮光板40から基端部31を引き抜く方向への外力が加わる。すると、図7及び図8に示すように引張コイルバネ35の弾性力に逆らって突出部34が延長されるため、溝41と第2シャフト22の嵌合が解除され、遮光板40は第3シャフト30周りに回転することが可能になる。
これにより、遮光板40を引き下げる方向に外力を加えたときのみ、第3シャフト30周りの遮光板40の回転が可能となり、それ以外のときは回転が規制されるため、意図しない遮光板40の回転を防ぐことができる。
また、本実施形態に係る車両用サンバイザ装置10は、図5及び図7に示すように、天井面11に固定され、第1使用状態S1における第2シャフト22と同軸であって、第1使用状態S1において、溝41のうちの第3シャフト30よりも乗物幅方向内側の部分と嵌合することを特徴とする正面補助シャフト60を備える。
このような構成では、正面補助シャフト60は第1使用状態S1における第2シャフト22と同軸となる位置に配される。したがって、第1使用状態S1において第2シャフト22を遮光板40の溝41に嵌合させる場合には、これと同時に正面補助シャフト60も、溝41のうちの、第3シャフト30よりも車幅方向内側の部分に嵌合させることができる。これにより、第2シャフト22及び第3シャフト30に加えて正面補助シャフト60によっても遮光板40を保持できるため、遮光板40がより安定し、第1使用状態S1における遮光板40のガタツキを抑制することができる。
また、本実施形態に係る車両用サンバイザ装置10は、天井面11に固定され、第2使用状態S2における第2シャフト22と同軸であって、第2使用状態S2において、溝41のうちの第3シャフト30よりも乗物後方の部分と嵌合することを特徴とする側方補助シャフト61を備える。
このような構成では、側方補助シャフト61は第2シャフト22と同軸に配される。したがって、上述した正面補助シャフト60の場合と同様に、第2使用状態S2において第2シャフト22を遮光板40の溝41に嵌合させる場合には、これと同時に側方補助シャフト61も、溝41のうちの、第3シャフト30よりも乗物後方の部分に嵌合させることができる。これにより、第2シャフト22及び第3シャフト30に加えて側方補助シャフト61によっても遮光板40を保持できるため、遮光板40がより安定し、第2使用状態S2における遮光板40のガタツキを抑制することができる。
本実施形態に係る車両用サンバイザ装置10では、遮光板40は、遮光板40を第3シャフト30の軸周りの一の方向に回転させるに際してはその回転力を弾性的に蓄えることができ、かつ、他の方向に回転させるに際しては蓄えた回転力を解放することができるゼンマイバネ36を、第2シャフト22との間に備える。
第1使用状態S1と第2使用状態S2を行き来させる場合、遮光板40は第3シャフト30の基端部31に対しては回転方向を交互に変えて回転している。そこで、ある一方向に回転する際には、その回転力をゼンマイバネ36に弾性的に蓄えておき、他の方向に回転する際にその回転力を解放すると、他の方向への回転を補助する方向へゼンマイバネ36の弾性力が働く。これにより、いずれか一方の使用状態への遷移を、より小さい力で行うことができる。
本実施形態では、図5に示すように、第3シャフト30を構成する基端部31と引張コイルバネ35との間にゼンマイバネ36が配されている。ゼンマイバネ36は、金属の薄板を渦巻き状に巻いて構成されるバネであり、渦巻きの中心軸が第3シャフト30の軸方向と同軸となっている。そして、その弾性力の蓄積及び解放の向きは、車両の上方から視て、第3シャフト30に対して遮光板40を反時計回りに回転させるとゼンマイバネ36に弾性力が蓄積され、逆に時計回りに回転させるときには蓄積された弾性力が解放されるようになっている。つまり、第2使用状態S2から第1使用状態S1へと遷移させるにあたっては、ゼンマイバネ36に弾性エネルギーが蓄えられるため、その分大きな外力を加えて上方から視て反時計回りに回転させる必要がある。このとき、ゼンマイバネ36に弾性力が蓄積される。その後第1使用状態S1から第2使用状態S2へ遷移させる際には、蓄積された弾性エネルギーが解放されるため、より小さな力で遮光板40を回転させることができるようになっている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上述した実施形態では、車両の最前列の座席である運転席及び助手席の天井に設けられる乗物用サンバイザ装置について例示したが、本発明は最前列の座席に限られず、2列目以降の座席においても適用可能である。
(2)上述した実施形態では、第1シャフト~第3シャフトの断面形状を円形としているが、円形に限らず、三角形や四角形その他の多角形であっても構わない。
(3)上述した実施形態では、遮光板として透光性を有さない樹脂材料からなるものを例示したが、黒色や黄色に着色されたアクリル板など、乗物外から入射する強い光の一部をカットする機能を有するものであれば、透光性を有する遮光板を用いても構わない。
(4)上述した実施形態では、第3シャフト近傍の溝壁に切り欠きを設けて遮光部が45度の位置で固定される場合について例示したが、45度に限らず、遮光板が所望の角度で固定されるよう任意の位置に切り欠きを設けてもよい。また、2つの溝壁のうち一方にのみ切り欠きを設けた場合を例示したが、両方の溝壁にそれぞれ切り欠きを設けてもよい。
(5)上述した実施形態では、第3シャフトは遮光板の長手方向中央に配されているが、左右どちらかに偏った位置に配されていてもよい。
(6)上述した実施形態では、ゼンマイバネ(第2バネ)が第3シャフト内に組み込まれた状態で配設された場合について例示したが、本発明はこのような構成に限定されず、第2バネがゼンマイバネ以外のバネ、例えばねじりコイルバネであっても構わない。また、第2バネが遮光板の第3シャフト周りの回転を補助するのであれば、他の位置、例えば基端部と溝との間に配設されていても構わない。
(7)上記実施形態で例示した乗物用サンバイザ装置は、車両用に提供されるもの限られず、種々の乗物において提供されるものであってもよい。例えば、地上の乗物としての列車や遊戯用車両、飛行用乗物としての飛行機やヘリコプター、海上や海中用乗物としての船舶や潜水艇などの乗物についても上記乗物用サンバイザ装置を適用することができる。
10…車両用サンバイザ装置(乗物用サンバイザ装置)、11…天井面、12…フロントウィンドウ、13…サイドウィンドウ、20…L字シャフト、21、121…第1シャフト、22…第2シャフト、30…第3シャフト、31…基端部、40、140…遮光板、40A…板面、50…軸受部、S0…非使用状態、S1、S11…第1使用状態、S2、S12…第2使用状態

Claims (7)

  1. 第1シャフトと第2シャフトが互いの一端において他方と略直角に接続され、全体としてL字型をなすL字シャフトと、
    その基端部において前記第2シャフトの他端と略直角に接続される第3シャフトと、
    前記第3シャフトに取り付けられる遮光板と、
    乗物室内の天井面に配設され、前記第1シャフトが略鉛直方向に沿うように、かつ軸周りに回転可能に保持する軸受部と、を備え、
    前記遮光板の板面が前記天井面に沿った状態とされる非使用状態と、前記遮光板の板面がフロントウィンドウの板面に沿った状態とされる第1使用状態と、前記遮光板の板面がサイドウィンドウの板面に沿った状態とされる第2使用状態と、の間で状態変化可能とされる乗物用サンバイザ装置であって、
    前記第3シャフトは、前記第2シャフトに対して直角を保ちつつ前記第2シャフトの軸周りに回転可能とされ、
    前記遮光板は、前記第3シャフトの軸周りに回転可能であり、
    前記遮光板は、各前記使用状態における上面が、各前記使用状態における第2シャフトと平行であり、
    前記上面は、各前記使用状態における前記第2シャフトと平行に延設され、前記第2シャフトと嵌合する溝を有し、
    前記第3シャフトは、その先端部が前記溝の溝底から前記遮光板の内部に貫入されるとともに、前記基端部は前記溝底から外部に突出している突出部を有し、
    前記突出部は、前記基端部を前記先端部の方向に押し込むと前記突出部の長さを短縮でき、前記基端部を前記先端部と逆の方向に引っ張ると前記突出部の長さを延長できることを特徴とする、乗物用サンバイザ装置。
  2. 前記遮光板は、前記第3シャフトの周りに360度回転可能であることを特徴とする、請求項1に記載の乗物用サンバイザ装置。
  3. 前記遮光板は、前記溝が有する2つの溝壁の少なくとも一方において、前記第2シャフトと嵌合する切り欠きを有することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の乗物用サンバイザ装置。
  4. 前記第3シャフトは、前記基端部を前記先端部の方向へ引き寄せる方向に弾性力が働く第1バネを備えることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の乗物用サンバイザ装置。
  5. 前記天井面に固定され、前記第1使用状態における前記第2シャフトと同軸であって、前記第1使用状態において、前記溝のうちの前記第3シャフトよりも乗物幅方向内側の部分と嵌合することを特徴とする正面補助シャフトを備える、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の乗物用サンバイザ装置。
  6. 前記天井面に固定され、前記第2使用状態における前記第2シャフトと同軸であって、前記第2使用状態において、前記溝のうちの前記第3シャフトよりも乗物後方の部分と嵌合することを特徴とする側方補助シャフトを備える、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の乗物用サンバイザ装置。
  7. 前記遮光板は、前記遮光板を前記第3シャフトの軸周りの一の方向に回転させるに際してはその回転力を弾性的に蓄えることができ、かつ、他の方向に回転させるに際しては蓄えた回転力を解放することができる第2バネを、前記第2シャフトとの間に備える、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の乗物用サンバイザ装置。
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