JP7283207B2 - 複合半透膜 - Google Patents
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Description
(1)基材と、前記基材上に設けられた多孔性支持層と、前記多孔性支持層上に設けられた分離機能層と、前記分離機能層を被覆する被覆層とを備える複合半透膜であって、前記分離機能層は、多官能芳香族アミンと多官能芳香族酸クロリドとの重合物である架橋芳香族ポリアミドを有する第1層と、前記第1層上に存在し、重量平均分子量2000以上の脂肪族アミド系ポリマーを含む被覆層とを含有し、かつ下記(A)~(C)を満たす複合半透膜。
(A)前記被覆層が、下記構造群(I)に含まれる1種類以上の構造、および、下記構造群(II)
に含まれる1種類以上の構造、を共に有する
(B)前記複合半透膜の前記被覆層側からX線を照射することで行われるX線光電子分光測定において、C1sの289eVにおけるピーク強度が、288eVにおけるピーク強度の0.4~0.8倍である
(C)pH3およびpH6における前記複合半透膜の被覆層側の表面ゼータ電位が負である
(2)前記脂肪族アミド系ポリマーが分子内または分子間の少なくとも一方で架橋されている、前記(1)に記載の複合半透膜。
(3)前記脂肪族アミド系ポリマーが前記第1層にアミド結合で結合している、前記(1)または(2)のいずれかに記載の複合半透膜。
(4)前記構造群(I)のX1, X2またはX3~X6の少なくとも一つはフッ素である、前記(1)~(3)のいずれかに記載の複合半透膜。
(5)前記構造群(II)X7, X8またはX9~X12の少なくとも一つはフッ素である、前記(1)~(4)のいずれかに記載の複合半透膜。
本実施形態では、支持膜は、基材と、微多孔性支持層とを備える。ただし、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、支持膜は、基材を持たず、多孔性支持層のみで構成されていてもよい。
基材は、ポリエステル系重合体、ポリアミド系重合体、ポリオレフィン系重合体、及びこれらの混合物又は共重合体等が挙げられる。中でも、機械的、熱的に安定性の高いポリエステル系重合体の布帛が特に好ましい。布帛の形態としては、長繊維不織布や短繊維不織布、さらには織編物を好ましく用いることができる。
微多孔性支持層は、イオン等の分離性能を実質的に有さず、分離性能を実質的に有する分離機能層に強度を与えるためのものである。微多孔性支持層の孔のサイズや分布は特に限定されない。例えば、均一で微細な孔、又は分離機能層が形成される側の表面からもう一方の面まで徐々に大きな微細孔をもち、かつ、分離機能層が形成される側の表面で微細孔の大きさが0.1nm以上100nm以下であるような微多孔性支持層が好ましい。支持層に使用する材料やその形状は特に限定されない。
微多孔性支持層は、ミリポア社製“ミリポアフィルターVSWP”(商品名)や、東洋濾紙社製“ウルトラフィルターUK10”(商品名)のような各種市販材料から選択することもできるが、“オフィス・オブ・セイリーン・ウォーター・リサーチ・アンド・ディベロップメント・プログレス・レポート”No.359(1968)に記載された方法に従って製造することができる。
分離機能層は、複合半透膜において溶質の分離機能を担う層である。
分離機能層は、架橋芳香族ポリアミドを主成分として含有することが好ましい。主成分とは分離機能層の成分のうち、50重量%以上を占める成分を指す。分離機能層は、架橋芳香族ポリアミドを50重量%以上含むことにより、高い除去性能を発現することができる。また、分離機能層における架橋芳香族ポリアミドの含有率は80重量%以上であることが好ましく、90重量%以上であることがより好ましい。
被覆層は、脂肪族アミド系モノマーを重合反応させる、あるいは、脂肪族アミン化合物と、脂肪族カルボン酸化合物とを反応させることで形成された脂肪族アミド系ポリマーを含有し、かつ、以下に説明する官能基、ポリマー構造を取る。
非芳香族ポリマーとは、芳香環を持たないポリマーである。被覆層の含有する脂肪族アミド系ポリマーは、芳香族化合物を含有しない。
(2-2-1-1)ハロゲン
被覆層を形成する脂肪族アミド系ポリマーは、ハロゲンを含有する。ハロゲンの種類および量を制御することで、被覆層の化学安定性と水和水の量を制御し、(2-1)に示す所望の状態とすることに寄与する。具体的には、前記(1)および(2)に記載のとおり、アミド基を構成するカルボニル炭素に隣接する炭素、および、カルボキシ基を構成するカルボニル炭素に隣接する炭素のそれぞれにハロゲンを1つ以上有する。さらに望ましくは2つ以上有することが好ましい。ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、アスタチンが適宜選択可能であるが、扱いやすさの点からフッ素、塩素、臭素が好ましく、化学的安定性、電子吸引性の強さの点からフッ素がより好ましい。
被覆層を形成する脂肪族アミド系ポリマーは、複数のアミド基を有する。脂肪族アミド系ポリマーとは、一分子中にアミド基を繰り返し単位にもつポリマーである。脂肪族アミド系ポリマーとしては、例えば、脂肪族アミンと脂肪族カルボン酸化合物の縮合重合物である脂肪族ポリアミドやアクリルアミド誘導体のように一分子内にビニル基とアミド基を両方有する脂肪族モノマーの重合体が挙げられる。アミド基を複数含有することで適度な親水性を保持させて被覆層に含まれる水の量を制御し、さらに、ハロゲン置換されたアミド基を含有することで、(2-1)に示す所望の状態とすることに寄与する。
被覆層を形成する脂肪族アミド系ポリマーは、複数のカルボキシ基を有する。カルボキシ基を複数含有することで適度な親水性を保持させて被覆層に含まれる水の量を制御し、さらに、ハロゲン置換されたカルボキシ基を含有することで、(2-1)に示す所望の状態とすることに寄与する。
被覆層は、脂肪族アミド系ポリマーを含有する。さらに、本発明の被覆層を構成する脂肪族アミド系ポリマーは、上記(2-2-1)の「ハロゲン」、「アミド基」、「カルボキシ基」を含有する。より具体的には、本発明の被覆層を構成する脂肪族アミド系ポリマーは、アミド基を構成するカルボニル炭素に隣接する炭素上に一つ以上のハロゲンを有し、カルボキシ基を構成するカルボニル炭素に隣接する炭素上に一つ以上のハロゲンを有する。
本願発明者らは鋭意検討を行った結果、分離機能層の表面ゼータ電位と、複合半透膜の膜汚染物質の脱離性とに密接な関係があることを見出した。
分離機能層は、多官能芳香族アミン、多官能芳香族酸クロリドを化学反応させることにより架橋芳香族ポリアミドを含有する第1層を形成し、その後、第1層上に脂肪族アミド系ポリマーを含む被覆層を形成することで得られる。第1層形成のための化学反応の方法として、界面重合法が生産性、性能の観点から最も好ましい。以下、界面重合の工程について説明する。
界面重合の工程は、(a)多官能芳香族アミンを含有する水溶液を多孔性支持層上に接触させる工程と、(b)多官能芳香族アミンを含有する水溶液を接触させた多孔性支持層に多官能芳香族酸クロリドを溶解させた溶液Aを接触させる工程と、(c)さらに多官能芳香族酸クロリドを溶解させた有機溶媒溶液Bを接触させ加熱する工程と、(d)反応後に残留する有機溶媒を液切りする工程、を有する。
被覆層は、架橋芳香族ポリアミドを含有する第1層の表面に形成される。その際、上記脂肪族アミン化合物と脂肪族カルボン酸化合物を、表面で直接反応させ、被覆層を形成してもよい。または、予め合成されたポリマーを含む溶液を第1層上にコーティングして被覆層を形成してもよい。または、予め合成されたポリマーを含む溶液に第1層を含む膜を浸漬して被覆層を形成してもよい。さらに、後述する複合半透膜エレメントを作成してからポリマー溶液を通液処理して、被覆層を形成しても良い。
上記ポリマーの合成に際しては、上記脂肪族アミド系モノマーの重合反応を利用する、あるいは、上記脂肪族アミン化合物と脂肪族カルボン酸化合物との反応を利用する。この際、アミノ基と、カルボキシ基またはカルボン酸から誘導される官能基(酸クロリド、酸フルオライドなど)との反応により、アミド結合が形成されるが、高効率かつ短時間での反応にとり、必要に応じ、種々の反応助剤(縮合促進剤)を利用することが好ましい。縮合促進剤として、硫酸、4-(4,6-ジメトキシ-1,3,5-トリアジン-2-イル)-4-メチルモルホリニウムクロリド(DMT-MM)、 1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩、N,N'-ジシクロヘキシルカルボジイミド、N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド、N,N’-カルボニルジイミダゾール、1,1’-カルボニルジ(1,2,4-トリアゾール)、1H-ベンゾトリアゾール-1-イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロりん酸塩、1H-ベンゾトリアゾール-1-イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロりん酸塩、(7-アザベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロりん酸塩、クロロトリピロリジノホスホ二ウムヘキサフルオロりん酸塩、ブロモトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロりん酸塩、3-(ジエトキシホスホリルオキシ)-1,2,3-ベンゾトリアジン-4(3H)-オン、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロりん酸塩、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロりん酸塩、O-(N-スクシンイミジル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムテトラフルオロほう酸塩、O-(N-スクシンイミジル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロりん酸塩、O-(3,4-ジヒドロ-4-オキソ-1,2,3-ベンゾトリアジン-3-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムテトラフルオロほう酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸(4,6-ジメトキシ-1,3,5-トリアジン-2-イル)-(2-オクトキシ-2-オキソエチル)ジメチルアンモニウム、S-(1-オキシド-2-ピリジル)-N,N,N’,N’-テトラメチルチウロニウムテトラフルオロほう酸塩、O-[2-オキソ-1(2H)-ピリジル]-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムテトラフルオロほう酸塩、{{[(1-シアノ-2-エトキシ-2-オキソエチリデン)アミノ]オキシ}-4-モルホリノメチレン}ジメチルアンモニウムヘキサフルオロりん酸塩、2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウムヘキサフルオロりん酸塩、1-(クロロ-1-ピロリジニルメチレン)ピロリジニウムヘキサフルオロりん酸塩、2-フルオロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウムヘキサフルオロりん酸塩、フルオロ-N,N,N’,N’-テトラメチルホルムアミジニウムヘキサフルオロりん酸塩、などが例として挙げられる。
被覆層を形成するためのポリマー合成の反応時間および濃度は、使用する溶媒、縮合剤および化合物の化学構造により、適宜調整可能であるが、生産性の観点から、反応時間は24時間以内が好ましく、12時間以内がより好ましく、6時間以内がさらに好ましく、1時間以内が特に好ましい。反応終了後、残渣化合物を除去し、精製しておいてもよい。
被覆層と第1層は、互いに化学結合により繋がっていてもよい。被覆層と第1層が化学結合を形成している場合、被覆層がより安定的に存在できるので、より好ましい。被覆層と第1層との間の化学結合は、共有結合であることが好ましく、各々の層を構成するポリマーの保有する官能基を使用できる点や、酸接触前後での性能安定性を担保できる点から、被覆層と第1層との間の化学結合は、アミド結合であることが特に好ましい。具体的には、被覆層を形成するポリマーのアミノ基と、第1層を形成する架橋芳香族ポリアミドのカルボキシ基またはカルボン酸から誘導される官能基(酸クロリド、酸フルオライドなど)との反応によりアミド結合を形成するか、被覆層を形成するポリマーのカルボキシ基またはカルボン酸から誘導される官能基と、第1層を形成する架橋芳香族ポリアミドのアミノ基との反応によりアミド結合を形成することで、被覆層と第1層との間にアミド結合を形成することができる。
本アミド結合の形成は、第1層を構成する架橋芳香族ポリアミドと、上記ポリマーとが接触した際に行われる。具体的には、予め合成されたポリマーを含む溶液を第1層上にコーティングして被覆層を形成する際、被覆層と第1層との間で化学反応を行ってよい。または、予め合成されたポリマーを含む溶液に第1層を含む膜を浸漬して被覆層を形成する際、被覆層と第1層との間で化学反応を行ってよい。さらに、後述する複合半透膜エレメントを作成してからポリマー溶液を通液処理して、被覆層を形成する際、被覆層と第1層との間で化学反応を行ってよい。または、上記脂肪族アミン化合物と脂肪族カルボン酸化合物を、第1層表面で直接反応させ、被覆層となるポリマーを形成する際、同時に、第1層を形成する架橋芳香族ポリアミドとのアミド結合形成を行ってもよい。
被覆層と第1層との間のアミド結合形成に際し、カルボキシ基は、必要に応じ反応活性の高い状態にしておくことが好ましい。例えば、界面重合直後の架橋芳香族ポリアミドの保有する酸クロリド基と、上記ポリマーの保有するアミノ基との反応を利用してもよいし、脂肪族アミン化合物と脂肪族カルボン酸化合物との反応終了直後のポリマーの保有する酸フルオライド基と、架橋芳香族ポリアミドの保有するアミノ基との反応を利用してもよい。反応助剤(縮合促進剤)の利用は、高効率かつ短時間でのアミド結合形成にとり、特に好ましい。縮合促進剤としては、上記(2-4-1)で例示した全く同じ化合物を、好適に使用することができる。これらの反応を利用することで、高効率かつ短時間で被覆層と第1層との間にアミド結合を形成することができる。
被覆層と第1層との間のアミド結合形成の反応時間および濃度は、使用する溶媒、縮合剤およびポリマー、架橋芳香族ポリアミドの化学構造により、適宜調整可能であるが、生産性の観点から、反応時間は24時間以内が好ましく、1時間以内がより好ましく、10分以内がさらに好ましく、3分以内が特に好ましい。反応の最中、必要に応じ加熱を行ってもよい。反応終了後、水、熱水または適切な有機溶媒により、得られた複合半透膜を洗浄し、反応性の化合物を除去してもよい。
複合半透膜は、プラスチックネットなどの供給水流路材と、トリコットなどの透過水流路材と、必要に応じて耐圧性を高めるためのフィルムと共に、多数の孔を穿設した筒状の集水管の周りに巻回され、スパイラル型の複合半透膜エレメントとして好適に用いられる。さらに、このエレメントを直列または並列に接続して圧力容器に収納した複合半透膜モジュールとすることもできる。
また、上記の複合半透膜やそのエレメント、モジュールは、それらに供給水を供給するポンプや、その供給水を前処理する装置などと組み合わせて、流体分離装置を構成することができる。この分離装置を用いることにより、供給水を飲料水などの透過水と膜を透過しなかった濃縮水とに分離して、目的にあった水を得ることができる。
本発明に係る複合半透膜によって処理される供給水としては、海水、かん水、排水等の500mg/L以上100g/L以下のTDS(Total Dissolved Solids:総溶解固形分)を含有する液状混合物が挙げられる。一般に、TDSは総溶解固形分量を指し、「質量÷体積」あるいは「重量比」で表される。定義によれば、0.45ミクロンのフィルターで濾過した溶液を39.5℃以上40.5℃以下の温度で蒸発させ残留物の重さから算出できるが、より簡便には実用塩分(S)から換算する。
流体分離装置の操作圧力は高い方が溶質除去率は向上するが、運転に必要なエネルギーも増加すること、また、複合半透膜の耐久性を考慮すると、複合半透膜に被処理水を透過する際の操作圧力は、0.5MPa以上、10MPa以下が好ましい。供給水温度は、高くなると溶質除去率が低下するが、低くなるにしたがい膜透過流束も減少するので、5℃以上、45℃以下が好ましい。また、供給水pHが高くなると、海水などの高溶質濃度の供給水の場合、マグネシウムなどのスケールが発生する恐れがあり、また、高pH運転による膜の劣化が懸念されるため、中性領域での運転が好ましい。
(比較例1)
ポリエステル不織布(通気量2.0cc/cm2/sec)上にポリスルホン(PSf)の16.0質量%DMF溶液を25℃の条件下で200μmの厚みでキャストし、ただちに純水中に浸漬して5分間放置することによって、多孔性支持膜を作製した。
得られた多孔性支持膜をm-フェニレンジアミン(m-PDA)の3質量%水溶液中に2分間浸漬し、該支持膜を垂直方向にゆっくりと引き上げ、エアーノズルから窒素を吹き付け支持膜表面から余分な水溶液を取り除いた後、室温40℃に制御した環境で、トリメシン酸クロリド(TMC)0.165質量%を含む40℃のデカン溶液を表面が完全に濡れるように塗布して1分間静置したのち、膜を垂直にして余分な溶液を液切りして除去し、80℃で1分間加熱乾燥することで、架橋芳香族ポリアミド分離機能層を有する複合半透膜を得た。
重量平均分子量500000のポリ(ビニルアルコール)を1wt%の濃度で純水中に溶解した後、得られたポリマー溶液を、(比較例1)で得られた架橋芳香族ポリアミド分離機能層を有する複合半透膜の分離機能層側表面に塗布し、25℃で1時間自然乾燥した後、純水で洗浄することで、被覆層を有する複合半透膜を作製した。
ポリ(ビニルアルコール)の替わりに重量平均分子量25000のポリ(エチレンイミン)を用いる以外は(比較例2)と同様の方法で、被覆層を有する複合半透膜を作製した。
ポリ(ビニルアルコール)の替わりに重量平均分子量6000のポリ(エチレングリコール)ジグリシジルエーテルを用いる以外は(比較例2)と同様の方法で、被覆層を有する複合半透膜を作製した。
重量平均分子量5000のポリ(アクリル酸) 1wt%の濃度で純水中に溶解した後、縮合剤として4―(4,6―ジメトキシ―1,3,5-トリアジン―2―イル)―4―メチルモルホリニウムクロリドをポリ(アクリル酸)のカルボン酸と同じモル濃度となる様に溶解し、25℃で1分間攪拌し、ポリマー溶液を作製した。得られたポリマー溶液を、(比較例1)で得られた架橋芳香族ポリアミド分離機能層を有する複合半透膜の分離機能層側表面に塗布し、25℃で1時間自然乾燥した後、純水で洗浄することで、被覆層を有する複合半透膜を作製した。
重量平均分子量5000のポリ(アクリル酸) 1wt%の濃度で純水中に溶解した後、縮合剤として4―(4,6―ジメトキシ―1,3,5-トリアジン―2―イル)―4―メチルモルホリニウムクロリドとエチルアミンをポリ(アクリル酸)のカルボン酸の20%のモル濃度となる様にそれぞれ溶解し、25℃で24時間攪拌し、重量平均分子量5400の下記分子構造のポリマー溶液を作製した。得られたポリマー溶液を、(比較例1)で得られた架橋芳香族ポリアミド分離機能層を有する複合半透膜の分離機能層側表面に塗布し、25℃で1時間自然乾燥した後、純水で洗浄することで、被覆層を有する複合半透膜を作製した。
(比較例7)
重量平均分子量1700のポリ(2-クロロアクリル酸) 1wt%の濃度で純水中に溶解した後、縮合剤として4―(4,6―ジメトキシ―1,3,5-トリアジン―2―イル)―4―メチルモルホリニウムクロリドとエチルアミンをポリ(2-クロロアクリル酸)のカルボン酸の20%のモル濃度となる様にそれぞれ溶解し、25℃で24時間攪拌し、重量平均分子量1800の下記分子構造のポリマー溶液を作製した。得られたポリマー溶液を、(比較例1)で得られた架橋芳香族ポリアミド分離機能層を有する複合半透膜の分離機能層側表面に塗布し、25℃で1時間自然乾燥した後、純水で洗浄することで、被覆層を有する複合半透膜を作製した。
(実施例1)
重量平均分子量2000のポリ(2-クロロアクリル酸) 1wt%の濃度で純水中に溶解した後、縮合剤として4―(4,6―ジメトキシ―1,3,5-トリアジン―2―イル)―4―メチルモルホリニウムクロリドとエチルアミンをポリ(2-クロロアクリル酸)のカルボン酸の20%のモル濃度となる様にそれぞれ溶解し、25℃で24時間攪拌し、重量平均分子量2100の下記分子構造のポリマー溶液を作製した。得られたポリマー溶液を、(比較例1)で得られた架橋芳香族ポリアミド分離機能層を有する複合半透膜の分離機能層側表面に塗布し、25℃で1時間自然乾燥した後、純水で洗浄することで、被覆層を有する複合半透膜を作製した。
(実施例2)
重量平均分子量3900のポリ(2-ブロモアクリル酸) 1wt%の濃度で純水中に溶解した後、縮合剤として4―(4,6―ジメトキシ―1,3,5-トリアジン―2―イル)―4―メチルモルホリニウムクロリドとエチルアミンをポリ(2-クロロアクリル酸)のカルボン酸の20%のモル濃度となる様にそれぞれ溶解し、25℃で24時間攪拌し、重量平均分子量4100の下記分子構造のポリマー溶液を作製した。得られたポリマー溶液を、(比較例1)で得られた架橋芳香族ポリアミド分離機能層を有する複合半透膜の分離機能層側表面に塗布し、25℃で1時間自然乾燥した後、純水で洗浄することで、被覆層を有する複合半透膜を作製した。
(実施例3)
(実施例1)で得られたポリマー溶液に縮合剤として4―(4,6―ジメトキシ―1,3,5-トリアジン―2―イル)―4―メチルモルホリニウムクロリドをポリマー中のカルボン酸と同じモル濃度となる様に溶解し、25℃で1分間攪拌し、(比較例1)で得られた架橋芳香族ポリアミド分離機能層を有する複合半透膜の分離機能層側表面に塗布し、ポリマー溶液に25℃で1時間浸漬した後、純水で洗浄することで、被覆層を有する複合半透膜を作製した。
重量平均分子量8000のポリ(アリルアミン) 0.1wt%の濃度で純水中に溶解した後、縮合剤として4―(4,6―ジメトキシ―1,3,5-トリアジン―2―イル)―4―メチルモルホリニウムクロリドと2、3-ジフルオロコハク酸をポリ(アリルアミン)のアミノ基の80%のモル濃度となる様にそれぞれ溶解し、25℃で24時間攪拌し、重量平均分子量23000の下記分子構造のポリマー溶液を作製した。得られたポリマー溶液を、(比較例1)で得られた架橋芳香族ポリアミド分離機能層を有する複合半透膜の分離機能層側表面に塗布し、25℃で1時間自然乾燥した後、純水で洗浄することで、被覆層を有する複合半透膜を作製した。
(実施例5)
重量平均分子量4500のポリ(2-フルオロアクリル酸) 1wt%の濃度で純水中に溶解した後、縮合剤として4―(4,6―ジメトキシ―1,3,5-トリアジン―2―イル)―4―メチルモルホリニウムクロリドとエチルアミンをポリ(2-フルオロアクリル酸)のカルボン酸の20%のモル濃度となる様にそれぞれ溶解し、25℃で24時間攪拌し、重量平均分子量4800の下記分子構造のポリマー溶液を作製した。得られたポリマー溶液に縮合剤として4―(4,6―ジメトキシ―1,3,5-トリアジン―2―イル)―4―メチルモルホリニウムクロリドをポリマー中のカルボン酸と同じモル濃度となる様に溶解し、25℃で1分間攪拌し、(比較例1)で得られた架橋芳香族ポリアミド分離機能層を有する複合半透膜の分離機能層側表面に塗布し、25℃で1時間自然乾燥した後、純水で洗浄することで、被覆層を有する複合半透膜を作製した。
(実施例6)
重量平均分子量8000のポリ(2-クロロアクリル酸) 1wt%の濃度で純水中に溶解した後、縮合剤として4―(4,6―ジメトキシ―1,3,5-トリアジン―2―イル)―4―メチルモルホリニウムクロリドとジエチルアミンをポリ(2-クロロアクリル酸)のカルボン酸の20%のモル濃度となる様にそれぞれ溶解し、25℃で24時間攪拌し、重量平均分子量38000の下記分子構造のポリマー溶液を作製した。得られたポリマー溶液に縮合剤として4―(4,6―ジメトキシ―1,3,5-トリアジン―2―イル)―4―メチルモルホリニウムクロリドをポリマー中のカルボン酸と同じモル濃度となる様に溶解し、25℃で1分間攪拌し、(比較例1)で得られた架橋芳香族ポリアミド分離機能層を有する複合半透膜の分離機能層側表面に塗布し、25℃で1時間自然乾燥した後、純水で洗浄することで、被覆層を有する複合半透膜を作製した。
(実施例7)
重量平均分子量25000のポリ(エチレンイミン) 1wt%の濃度で純水中に溶解した後、縮合剤として4―(4,6―ジメトキシ―1,3,5-トリアジン―2―イル)―4―メチルモルホリニウムクロリドと2、2、3、3-テトラフルオロコハク酸をポリ(エチレンイミン)のアミノ基の20%のモル濃度となる様にそれぞれ溶解し、25℃で24時間攪拌し、重量平均分子量110000の下記分子構造のポリマー溶液を作製した。得られたポリマー溶液に縮合剤として4―(4,6―ジメトキシ―1,3,5-トリアジン―2―イル)―4―メチルモルホリニウムクロリドをポリマー中のカルボン酸と同じモル濃度となる様に溶解し、25℃で1分間攪拌し、(比較例1)で得られた架橋芳香族ポリアミド分離機能層を有する複合半透膜の分離機能層側表面に塗布し、25℃で1時間自然乾燥した後、純水で洗浄することで、被覆層を有する複合半透膜を作製した。
得られた複合半透膜に、温度25℃、pH7に調整した海水(TDS濃度3.5%)(Total Dissolved Solids:総溶解固形分)を操作圧力5.5MPaで供給して膜通水試験を行い、製造時性能を求めた。
次の式から塩除去率を求めた。
また、上述の条件下で得られた、膜面1平方メートル当たりの1日の透水量(立方メートル)から、透過水量(m3/m2/日)を求めた。
上記(2)の製造時性能の評価後、ドライミルクを100ppmの濃度となる様に海水中に添加し、温度25℃、操作圧力5.5MPaでさらに1時間通水後、透過水量を測定し、製造時の透過水量との比(ドライミルク添加後の透過水量/製造時の透過水量)を透過水量保持率として算出した。
上記(1)で得られた複合半透膜を、pH2に調整した25℃の純水中で24時間浸漬した後、pH7の純水で洗浄し、上記(2)と同様の手順で透過水量(m3/m2/日)を求めた後、ドライミルクを100ppmの濃度となる様に海水中に添加し、温度25℃、操作圧力5.5MPaでさらに1時間通水後、透過水量を測定し、ドライミルク添加前の透過水量との比(ドライミルク添加後の透過水量/ドライミルク添加前の透過水量)を透過水量保持率として算出した。
上記(1)で得られた複合半透膜を、pH7、塩素濃度100ppmに調整した25℃の塩素水溶液で24時間浸漬した後、pH7の純水で洗浄し、上記(2)と同様の手順で透過水量(m3/m2/日)を求めた後、ドライミルクを100ppmの濃度となる様に海水中に添加し、温度25℃、操作圧力5.5MPaでさらに1時間通水後、透過水量を測定し、ドライミルク添加前の透過水量との比(ドライミルク添加後の透過水量/ドライミルク添加前の透過水量)を透過水量保持率として算出した。
以上の実施例、比較例で得られた複合半透膜の分離機能層の化学構造、特性と性能値をそれぞれ表1、表2に示す。実施例に示すように、本発明の複合半透膜は、耐汚染性に優れ、さらに、酸接触後および塩素接触後の耐汚れ性の安定性においても優れていることが分かる。
Claims (5)
- 基材と、前記基材上に設けられた多孔性支持層と、前記多孔性支持層上に設けられた分離機能層と、前記分離機能層を被覆する被覆層とを備える複合半透膜であって、
前記分離機能層は、多官能芳香族アミンと多官能芳香族酸クロリドとの重合物である架橋芳香族ポリアミドを有する第1層と、前記第1層上に存在し、重量平均分子量2000以上の脂肪族アミド系ポリマーを含む被覆層とを含有し、
かつ下記(A)、(B)及び(C)を満たす複合半透膜。(A)前記被覆層が、下記構造群(I)に含まれる1種類以上の構造、および、下記構造群(II)
に含まれる1種類以上の構造、を共に有することを特徴とする複合半透膜。
(B)前記複合半透膜の前記被覆層側からX線を照射することで行われるX線光電子分光測定において、C1sの289eVにおけるピーク強度が、288eVにおけるピーク強度の0.4~0.8倍である
(C)pH3およびpH6における前記複合半透膜の被覆層側の表面ゼータ電位が負である - 前記脂肪族アミド系ポリマーが分子内または分子間の少なくとも一方で架橋されている
請求項1に記載の複合半透膜。 - 前記脂肪族アミド系ポリマーが前記第1層にアミド結合で結合している
請求項1または2のいずれかに記載の複合半透膜。 - 前記構造群(I)のX1, X2またはX3~X6の少なくとも一つはフッ素である、
請求項1~3のいずれかに記載の複合半透膜。 - 前記構造群(II)X7, X8またはX9~X12の少なくとも一つはフッ素である
請求項1~4のいずれかに記載の複合半透膜。
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