JP7283185B2 - 電子制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチング電源回路を備える電子制御装置に関する。
近年、電源供給対象となるマイコンが高性能化することに伴い、マイコンに電源を供給するためのスイッチング電源回路は多相式のものが採用されている。多相式のスイッチング電源回路は、マルチフェーズ電源回路としても知られており、周波数及び振幅を同一とした位相の異なる多数のパルスを使用して直流電源を生成するように構成されている。
この種の多相式のスイッチング電源回路は、多数の位相の異なるパルスを平滑した平滑電圧を電源出力するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載のスイッチング電源回路によれば、電圧オフセットによる補正をかけることなく、各スイッチング電源の出力電流値を平均化できる。
特開2017-175752号公報
発明者は、スイッチング電源回路に用いられるインダクタとして、プリント基板に螺旋状に配線を形成したパターンコイルを用いて構成することを検討している。しかしパターンコイルが用いられると、当該パターンコイルから放射される電磁ノイズの悪化が懸念される。
本発明の目的は、プリント基板に螺旋状に配線を形成したパターンコイルを用いて構成したとしても放射電磁ノイズを抑制できるようにした電子制御装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、スイッチング部と電源出力部とを備える。スイッチング部は互いに位相が異なる複数相分のパルスを出力する。電源出力部は、スイッチング部の出力パルスを平滑した平滑電圧を電源出力する。電源出力部は、プリント基板にそれぞれ螺旋状に配線が形成されると共にスイッチング部から互いに位相の異なるパルスが印加されるパターンコイルと、複数のパターンコイルを通じて出力される電圧を平滑して電源出力する容量と、を備える。このとき、パルスが連続して印加される少なくとも2つ以上のパターンコイルの螺旋の巻回方向が互いに逆方向になるように配置されている。螺旋の巻回方向が同一の第1方向に構成されるパターンコイルの第1グループを1又は複数備えると共に、螺旋の巻回方向が逆方向の第2方向に構成されるパターンコイルの第2グループもまた1又は複数備える。スイッチング部は、第1グループのパターンコイルと第2グループのパターンコイルとにパルスを交互に印加するように構成されている。
パルスが連続して印加される少なくとも2つ以上のパターンコイルの螺旋の巻回方向が互いに逆方向になるように配置されているため、パルスが連続して印加されるパターンコイルの間において磁界が結合しやすくなり、放射電磁ノイズを抑制できる。
第1実施形態について示すスイッチング電源回路の回路図 実装形態を概略的に示す平面図 連続して印加する多相パルスの波形 第2実施形態について実装形態を概略的に示す平面図 第3実施形態について実装形態を概略的に示す平面図
以下、電子制御装置の幾つかの実施形態について、図面を参照しながら説明する。各実施形態間で同一機能を備える部分には同一符号を付して説明を省略することがある。
(第1実施形態)
図1から図3は、第1実施形態の説明図を示す。図1に示すように、電子制御装置100は、プリント基板11の上にスイッチング電源回路101を備えている。スイッチング電源回路101は、制御回路2と、スイッチング部3と、電源出力部4と、フィードバック部5とを備える。スイッチング部3は、電源電圧Vinの入力ノードとグランドとの間にドレインソース間が接続された一対のMOSトランジスタMu1-Md1、Mu2-Md2、…、Mu16-Md16を複数相分備えて構成される。
各相の一対のMOSトランジスタMu1-Md1、Mu2-Md2、…、Mu16-Md16の共通接続点と出力端子6との間には、それぞれインダクタL1、L2、…、L16が構成されている。また出力端子6とグランドとの間には平滑用の容量Cが接続されている。
フィードバック部5は、F/B回路51、52、…、516を複数相分備える。F/B回路51、52、…、516は、図示しないが出力端子6から電流を分流する分流回路を備えて構成され、各相の出力電流を検出し当該検出電流に基づいて制御回路2にフィードバック信号を出力する。
制御回路2は、例えばマイクロコンピュータにより構成され、スイッチング部3の各相のMOSトランジスタMu1-Md1、Mu2-Md2、…、Mu16-Md16をスイッチング制御することでスイッチング部3から複数相分のパルスを出力させる。制御回路2は、各相のF/B回路51、52、…、516のフィードバック信号を用いてスイッチング部3の各相のMOSトランジスタMu1-Md1、Mu2-Md2、…、Mu16-Md16のゲートに印加するパルスの位相を調整することで各相の出力電流を平均化でき、また容量Cにより平滑した平滑電圧を出力端子6の出力電圧Voutとして出力できる。
次に図2を参照し、前述した回路構成の実装形態を説明する。プリント基板11には、外部接続用コネクタ12、電源制御用の集積回路13、及び、電源供給対象となるSOC(System-On-a-Chip)による集積回路14が実装されている。
図1に示した制御回路2、スイッチング部3及びフィードバック部5は、図2に示す集積回路13に内蔵されている。集積回路13は、図2の上下左右の側部にそれぞれ端子13aを突出して構成され、複数の端子13aは、プリント基板11の表層面11aの上のランド(図示せず)に対し半田付け実装されている。
電源入力端子13b及び電源出力端子13cは、集積回路13の中心部Ceからそれぞれ上下両端に位置して配設されている。電源入力端子13bには電源配線15が接続されており、電源出力端子13cには電源出力配線16が接続されている。電源配線15は、集積回路13の電源入力端子13bと外部接続用コネクタ12との間に形成され、外部から直流電源が電源配線15を通じて集積回路13に供給される。プリント基板11の表層面11aには、前述の電源配線15、電源出力配線16の他、複数のパターンコイルP1~P16及びグランド配線17が形成されている。
電源出力配線16は、集積回路13の外方周囲に沿ってパターン形成されている。電源出力配線16は、パターンコイルP1~P16に近接配置されたスルーホールに接触するようにパターン形成されている。電源出力配線16はこれらのスルーホールを通じて当該パターンコイルP1~P16の各一端と容量Cとの共通接続点に電気的に導通接続している。接続構造を言及すると、電源出力配線16は、スルーホールを通じてプリント基板11の裏面から各パターンコイルP1~P16の内端にそれぞれ接続されている(接続状態は図示せず)。
電源出力配線16は、集積回路13の電源出力端子13cと集積回路14の電源入力端子14aとの間を導通接続している。グランド配線17は、容量Cの端子と外部接続用コネクタ12との間に接続されておりグランド電位を規定する。なお、本願の本質に関わらないため図示を省略しているが、グランド配線17は集積回路13にも接続されている。
電源出力配線16とグランド配線17との間には積層セラミック型の複数のチップコンデンサ18、19、20、21が実装されている。これらの複数のチップコンデンサ18~21は、図1の容量Cに相当する構成である。図1の回路図上では容量Cを簡略化して示しており、図2の実装面上では複数のチップコンデンサ18~21を同じ領域に配設した形態を示しているが、複数のチップコンデンサ18~21は各相のパターンコイルP1~P16に近接した位置にそれぞれ構成しても良い。
パターンコイルP1~P16は、それぞれ図1に示すインダクタL1~L16を構成するもので、プリント基板11の表層面11aに露出するようにパターン形成されている。これらのパターンコイルP1~P16は、集積回路13の外周囲に沿って互いに均等な距離だけ離間して配置されている。
全てのパターンコイルP1~P16は、それぞれプリント基板11の表層面11aの上に螺旋状の配線により構成され、その外端を集積回路13の一端子13aに接続するように配置されている。個々のパターンコイルP1~P16は、その螺旋状の内端をスルーホール(符号なし)を通じてプリント基板11の裏面に通じて構成され、プリント基板11の裏面を通じて一端子13aに隣接した端子13dに電気的に導通接続するように配置されている。
本実施形態では、これらのパターンコイルP1~P16は、4つのグループGA、GB、GC、GDに分けられている。パターンコイルP1、P5、P9、P13は、AグループGAに分けられており、集積回路13の中心部Ceから左上方に配置され、集積回路13の左上側に配置された端子13a、13dの一群に接続されている。AグループGAの中の全てのパターンコイルP1、P5、P9、P13は、その内端から外端にかけて右巻きの螺旋状の配線により構成される。
BグループGBのパターンコイルP3、P7、P11、P15は、集積回路13の中心部Ceから右下方に配置され、集積回路13の右下側に配置された端子13a、13dの一群に接続されている。BグループGBの中の全てのパターンコイルP3、P7、P11、P15は、その内端から外端にかけて右巻きの螺旋状の配線により構成される。AグループGA及びBグループGBは、螺旋の巻回方向が右巻きで同一の第1方向となるパターンコイルP1、P5、P9、P13、P3、P7、P11、P15から構成されており、本願に係る第1グループを構成する。
CグループGCのパターンコイルP4、P8、P12、P16は、集積回路13の中心部Ceから左下方に配置され、集積回路13の左下側に配置された端子13a、13dの一群に接続されている。DグループGDの中の全てのパターンコイルP4、P8、P12、P16は、その内端から外端にかけて左巻きの螺旋状の配線により構成される。
DグループGDのパターンコイルP2、P6、P10、P14は、集積回路13の中心部Ceから右上方に配置され、集積回路13の右上側に配置された端子13a、13dの一群に接続されている。DグループGDの中の全てのパターンコイルP2、P6、P10、P14は、その内端から外端にかけて左巻きの螺旋状の配線により構成される。CグループGC及びDグループGDは、螺旋の巻回方向が前述とは逆方向の左巻きで同一の第2方向となるパターンコイルP4、P8、P12、P16、P2、P6、P10、P14から構成されており、本願に係る第2グループを構成する。
次に、スイッチング電源回路101の動作について、図3を参照して説明する。制御回路2は、スイッチング部3をスイッチング制御するためのパルス制御信号の位相をずらしながら一対のMOSトランジスタMu1-Md1、Mu2-Md2、…、Mu16-Md16の制御端子にそれぞれパルス制御信号を印加することで、グランド側の同期整流用のMOSトランジスタMd1~Md16をオフに保持したまま、電源入力側のMOSトランジスタMu1~Mu16をオン制御する。
以下では、スイッチング部3、インダクタL1、F/B回路51を用いて1相目の回路動作について説明する。
例えば制御回路2が、電源電圧Vinとグランドとの間の下側のMOSトランジスタMd1をオフに保持したまま上側のMOSトランジスタMu1をオン制御すると、電源電圧Vinに基づくパルス電流が、スイッチング部3のMOSトランジスタMu1からインダクタL1を通じて容量Cに入力される。これにより、容量Cには電荷が蓄積され、出力端子6の出力電圧Voutが上昇する。また制御回路2が、電源供給側のMOSトランジスタMu1をオフにしてからグランド側のMOSトランジスタMd1をオン制御するとインダクタL1に流れている通電電流を下側のMOSトランジスタMd1を通じて還流させることにより出力端子6の出力電圧Voutを低下させることができる。
したがって、F/B回路51が、出力端子6のノードを通じて流れる電流を検出し、検出電流に基づくフィードバック信号を制御回路2に出力すると、制御回路2がフィードバック信号に基づいてパルス制御信号のデューティ比等を制御することで出力電圧Voutをフィードバック制御できる。その他、2相目以降の個別の回路動作説明は省略する。
また制御回路2は、パルス制御信号の位相を順にずらしながら全相駆動することで、図3の波形Aに示すように出力電圧Voutのリプルを最小限にできる。比較例として、全相駆動せず一部の相だけ駆動する場合の出力電圧波形を図3の右側の波形Bに示しているが、この場合、出力電圧Voutのリプルは大きくなる。
ところで、放射電磁ノイズを抑制するためには、インダクタL1~L16から放射される磁界を各インダクタL1~L16の間で結合するように磁気回路を構成することが望ましい。インダクタL1~L16を構成するパターンコイルP1~P16は、プリント基板11の表層面11aに対して垂直方向に磁界を放射する。このため、本実施形態のように、プリント基板11の表層面11aの上にパターンコイルP1~P16を平面的に構成するときには、同時期に通電されるパターンコイル(例えばP1とP2等)の巻回方向を互いに逆向きにすることで、放射電磁ノイズを抑制できることが期待できる。
スイッチング電源回路101の動作上、スイッチング部3がパルス電流をインダクタL1~L16に順に出力する場合、パルス電流が連続して印加される少なくとも2つのパターンコイル(例えばP1とP2、P2とP3等)の配線パターンの巻回方向が互いに逆方向になるように配置されていることが望ましい。
図3に示したように、スイッチング部3を通じてパルス電流が第1相のインダクタL1から第16相のインダクタL16まで順に連続して出力されるときには、理想的には第1相と第2相のパターンコイルP1及びP2、第2相と第3相のパターンコイルP2及びP3、…の螺旋の巻回方向が互いに逆方向になるように配置されていることが望ましい。
第1相のインダクタL1を、AグループGAの中の右巻きのパターンコイルP1とした場合、第2相のインダクタL2を、左巻きのCグループGCのパターンコイル(例えばP4、P8、P12、P16)又はDグループGDのパターンコイル(例えばP2、P6、P10、P14)の中から選択すると良い。
仮に第2相のインダクタL2を、DグループGDの中のパターンコイルP2とした場合、第3相のインダクタL3を、右巻きのAグループGAのパターンコイル(例えばP1、P5、P9、P13)又はBグループGBのパターンコイル(例えばP3、P7、P11、P15)の中から選択すると良い。このようにして、順次、第1相から第16相のインダクタL1~L16とパターンコイルP1~P16との間の関係を設定すると良い。
一例として、スイッチング部3によりパルスが順次連続して印加されるパターンコイルP1~P16の順序は、集積回路13の外周囲を周回するように決定しても良い。なお図2には、前述の関係を満たすようにしたパターンコイルP1~P16の配置位置を示しており、各インダクタL1~L16がそれぞれパターンコイルP1~P16により構成される形態を示している。
グループGA~GDの配置関係が図2に示すように設定されている場合、パターンコイルP1~P16に対するパルスの印加順序は以下のようになる。「AグループGAの中の右巻きのパターンコイルP1」→「DグループGDの中の左巻きのパターンコイルP2」→「BグループGBの中の右巻きのパターンコイルP3」→「CグループGCの中の左巻きのパターンコイルP4」→「AグループGAの中の右巻きのパターンコイルP5」→…となる。
制御回路2が、図3に示すようにスイッチング部3を通じて第1相から第16相までインダクタL1→インダクタL2→インダクタL3→…→インダクタL16→インダクタL1→…の順序にてパルス電流を印加制御すると、前述のように、パルス電流の印加対象となるパターンコイルP1~P16を構成するグループGA、GD、GB、GCが右回りに周回する。
電磁ノイズは、パルス電流が印加されたインダクタL1~L16を通じて順に放射される。図3に示すように、インダクタL1~L16に対し順次印加されるパルス電流の通電期間が重なっており、パルス電流が右巻きのパターンコイルP1、P3、…、P15、左巻きのパターンコイルP2、P4、…、P16に対し交互に印加されるため、これらのパターンコイルP1-P2、P2-P3、…、P15-P16、P16-P1の間で磁界結合しやすくなり、外界への電磁ノイズ放射を抑制できる。なお、グループGA、GC、GB、GDを図2中の左回りに周回するようにパターンコイルP1~P16の配置を変更しても良いが、説明を省略する。
本実施形態によれば、パルスが連続して印加されるパターンコイルP1、P3、…、P15と、パターンコイルP2、P4、…、P16との螺旋の巻回方向が互いに逆方向になるように配置されているため、パルスが連続して印加されるパターンコイルP1-P2、P2-P3、…、P15-P16、P16-P1の間にて磁界が結合しやすくなり、放射電磁ノイズを抑制できる。またパターンコイルP1~P16が、集積回路13の外周を周回するように配置されているため、パターンコイルP1~P16の配置場所を小面積にできる。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態の説明図を示している。図4に示す電子制御装置200は、プリント基板11の上にスイッチング電源回路201を備えている。第2実施形態のスイッチング電源回路201が第1実施形態のスイッチング電源回路101と異なるところは、螺旋の巻回方向がそれぞれ同一となる2つのグループG11、G12にパターンコイルP1~P16を分けたところにある。第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を説明する。
第1グループG11のパターンコイルP1、P3、…、P15は、集積回路13の中心部Ceから左方に配置され、集積回路13の中心から左側の端子13a、13dの一群に接続されている。パターンコイルP1は、パターンコイルP16の隣りに設置されており、パターンコイルP1、P3、…、P15は、この順で集積回路13の左外側周囲に沿って右回りに設置されている。第1グループG11の中の全てのパターンコイルP1、P3、…、P15は、その内端から外端にかけて右巻きの螺旋状の配線により構成される。
第2グループG12のパターンコイルP2、P4、…、P16は、集積回路13の中心部Ceから右方に配置され、集積回路13の中心部Ceから右側の端子13a、13dの一群に接続されている。パターンコイルP2は、パターンコイルP15の隣りに設置されており、パターンコイルP2、P4、…、P16は、この順で集積回路13の右外側周囲に沿って右回りに設置されている。第2グループG12の中の全てのパターンコイルP2、P4、…、P16は、その内端から外端にかけて左巻きの螺旋状の配線により構成される。
この図4に示すように、連続してパルスが印加されるパターンコイルP1-P2、P2-P3、…、P15-P16、P16-P1を、集積回路13の中心部Ceを挟んで対向するように配置しても良い。
本実施形態においても、スイッチング部3は第1グループG11のパターンコイルP1、P3、…、P15と第2グループG12のパターンコイルP2、P4、…、P16とにパルス電流を交互に出力する。このため、螺旋の巻回方向が互いに逆方向に配置された奇数番のパターンコイルP1、P3、…、P15と偶数番のパターンコイルP2、P4、…、P16とに対し交互にパルス電流が出力されることになり、螺旋の巻回方向が逆方向に配置されたパターンコイルP1-P2、P2-P3、…、P15-P16、P16-P1の間で磁界が結合しやすくなり、放射電磁ノイズを抑制できる。
(第3実施形態)
図5は、第3実施形態の説明図を示している。図5に示す電子制御装置300は、プリント基板11の上にスイッチング電源回路301を備えている。第3実施形態のスイッチング電源回路301が第1実施形態のスイッチング電源回路101と異なるところは、パターンコイルP1~P16の個々をそれぞれ1グループとして考慮したところにある。第3実施形態でも、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分を説明する。
パターンコイルP1~P16は、それぞれ集積回路13の端子13a、13dに接続されている。パターンコイルP1~P16は、この順で集積回路13の外側周囲に沿って右回りに設置されており、パターンコイルP1はパターンコイルP16の隣りに設置されている。添え字が奇数番のパターンコイルP1、P3、…、P15は、その内端から外端にかけて右巻きの螺旋状の配線により構成される。添え字が偶数番のパターンコイルP2、P4、…、P16は、その内端から外端にかけて左巻きの螺旋状の配線により構成される。
本実施形態によっても、スイッチング部3は、集積回路13を周回して隣接配置されたパターンコイルP1~P16に対し連続してパルスを出力するため、隣接するパターンコイルP1-P2、P2-P3、…、P15-P16、P16-P1の間で磁界が結合しやすくなり、放射電磁ノイズを抑制できる。
(変形例)
またスイッチング部3が、集積回路13を周回して配置されたパターンコイルP1~P16に対しランダムにパルスを印加しても良い。この場合、例えばパルス電流の通電期間が重なっていれば、ランダムにパルスが印加されたパターンコイルP1~P16の間で磁界が結合しやすくなり、放射電磁ノイズを抑制できる。
(他の実施形態)
本開示は、前述した実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することができ、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。例えば以下に示す変形又は拡張が可能である。
前述実施形態のスイッチング電源回路101、201、301は、16相の形態を示したが4相でも8相でも良いし、相数は限られるものではない。スイッチング部3としてMOSトランジスタMu1、Md1、Mu2、Md2、…、Mu16、Md16を用いて構成した形態を示したが、これに限定されるものではない。他種類のトランジスタを用いて構成しても良いし、下流側のMOSトランジスタMd1、Md2、…、Md16に代えて還流ダイオードを用いて構成しても良い。
前述実施形態では、16相のパターンコイルP1~P16を、4個のグループGA~GD、2個のグループG11、G12に分けた形態を示したが、これに限定されるものではなく、3個、5個などのグループに分けても良いし、グループ分けしなくても良い。
巻回方向が互いに異なるパターンコイルP1、P3、…、P15とパターンコイルP2、P4、…、P16とに対し交互に連続してパルスを印加する形態を示したが、これに限定されるものではない。
極端な例では、スイッチング部3により巻回方向が同一方向であるパターンコイルP1、P3、…、P15に対し連続してパルスを印加し、その後、巻回方向が逆方向で同一方向であるパターンコイルP2、P4、…、P16に対して連続してパルスを印加したとしても良い。これは、巻回方向が互いに異なる2つのパターンコイルP15及びP2に連続してパルスが印加されるため、放射電磁ノイズを抑制できる効果を期待できるためである。
本開示は、前述した実施形態に準拠して記述したが、本開示は当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範畴や思想範囲に入るものである。
図面中、100、200、300は電子制御装置、101、201、301はスイッチング電源回路、3はスイッチング部、4は電源出力部、11はプリント基板、13は集積回路、18~21はコンデンサ(容量)、P1~P16はパターンコイル、Cは容量、GAはAグループ(第1グループ)、GBはBグループ(第1グループ)、GCはCグループ(第2グループ)、GDはDグループ(第2グループ)、G11は第1グループ、G12は第2グループ、を示す。

Claims (3)

  1. 互いに位相が異なる複数相分のパルスを出力するスイッチング部(3)と、
    前記スイッチング部が出力する前記パルスを平滑した平滑電圧を電源出力する電源出力部(4)と、を備えるスイッチング電源回路(101、201、301)を具備し、
    前記電源出力部は、プリント基板(11)にそれぞれ螺旋に配線が形成されると共に前記スイッチング部から互いに前記位相の異なる前記パルスが印加される複数のパターンコイル(P1~P16)と、前記複数のパターンコイルを通じて出力される電圧を平滑して電源出力する容量(C、18~21)と、を備え、
    前記パルスが連続して印加される少なくとも2つ以上の前記パターンコイルの前記螺旋の巻回方向が互いに逆方向になるように配置されており、
    前記螺旋の巻回方向が同一の第1方向に構成される前記パターンコイルの第1グループ(GA、GB;G11)を1又は複数備えると共に、前記螺旋の巻回方向が逆方向の第2方向に構成される前記パターンコイルの第2グループ(GC、GD;G12)もまた1又は複数備え、
    前記スイッチング部は、前記第1グループの前記パターンコイルと前記第2グループの前記パターンコイルとに前記パルスを交互に印加するように構成されている電子制御装置。
  2. 前記スイッチング部をスイッチング制御することで前記スイッチング部から前記複数相分のパルスを出力させる制御回路(2)を内蔵した電源制御用の集積回路(13)を前記プリント基板に備えると共に、前記パターンコイルは前記プリント基板で前記集積回路を挟んで配置されている請求項1記載の電子制御装置。
  3. 前記スイッチング部をスイッチング制御することで前記スイッチング部から前記複数相分のパルスを出力させる制御回路(2)を内蔵した電源制御用の集積回路(13)を備えると共に、前記パターンコイルは前記集積回路の外周を周回するように前記プリント基板に配置されている請求項1記載の電子制御装置。
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