JP2015073337A - 電気回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁気遮蔽材料あるいは電磁波遮蔽材料などを用いずに高周波コイルを有する電気回路基板からの電磁波ノイズの放射を軽減する。【解決手段】複数の電圧コンバータ回路を含む電気回路であって、第1制御信号に応じて第1コイル(L1)に流れる電流を断続する第1スイッチング素子(T1)を含む第1電圧コンバータ回路と、第2制御信号に応じて第2コイル(L2)に流れる電流を断続する第2スイッチング素子(T2)を含む第2電圧コンバータ回路と、を含み、第1及び第2コイル(L1,L2)は回路基板上に隣り合わせに配置され、該第1及び第2コイルが発生する漏洩磁束(g1,g2)が相殺されるように、第1及び第2コイルの極性又はコイル電流の方向が設定され、第1及び第2スイッチング素子の動作が略同期していることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、電気回路から発生する電磁波ノイズ(EMI)の軽減に関し、特に高周波電流が流れるコイルを含む電気回路からの電磁波ノイズの低減を図った電気回路に関する。
LSI等の集積回路では内部回路で複数種類の直流電圧を使用している。これ等の電圧値(電源)を得るために直流電圧源の出力をDC−DCコンバータ(スイッチングレギュレータ)によって昇圧したり、降圧したりして必要な電圧値を得ている。DC−DCコンバータは、直流電圧源、コイル、コンデンサ、ダイオード、スイッチ(トランジスタ)等を備え、コイル電流をトランジスタで断続することによって昇圧電圧あるいは降圧電圧を得て、電源の直流電圧を所望電圧の直流電圧に変換する。
このような、DC−DCコンバータは高周波信号でスイッチング素子を動作させてコイル電流を断続するが、その際にコイルから周囲に磁束が漏洩する。コイル電流が高周波電流になるとコイルからの漏洩磁束が電磁波として周囲環境に放射されて電磁波ノイズとなる。この電磁波ノイズのレベルが大きくなると他の電子部品にノイズを誘起して影響を与える場合があるので電磁波ノイズ軽減対策が必要になる。例えば、特許文献1に記載のコンバータを有する電力装置では離間して配置された(トランスの)2つの巻き線間に磁化素材を配置し、あるいはトランス全体を磁化素材で覆って外部に磁束が漏れないようにしている(特許文献1の図40A,図40B)。
特開2004−159485号公報
しかしながら、コイル全体を磁性材料で覆って磁気遮蔽する場合には、遮蔽材が回路基板上の一定の空間を占有するため、実装回路基板の小型化や占有空間の減少を図ることが難しくなる。また、遮蔽材によって外部空間から遮断されたコイルの放熱対策を別途考慮する必要がある。また、フェライトなどの磁性材料による遮蔽構造体の製作には費用が掛かる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、磁気遮蔽材料あるいは電磁波遮蔽材料などを用いずに高周波コイルを有する電気回路基板からの電磁波ノイズの放射を軽減することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の一態様の電気回路は、複数の電圧コンバータ回路を含む電気回路であって、第1制御信号に応じて第1コイルに流れる電流を断続する第1スイッチング素子を含む第1電圧コンバータ回路と、第2制御信号に応じて第2コイルに流れる電流を断続する第2スイッチング素子を含む第2電圧コンバータ回路と、を含み、上記第1及び第2コイルは回路基板上に隣り合わせに配置され、該第1及び第2コイルが発生する漏洩磁束が相殺されるように、第1及び第2コイルの極性又はコイル電流の方向が設定され、上記第1及び第2スイッチング素子の動作が略同期していることを特徴とする。
ここで、「隣り合わせ」とは第1コイル及び第2コイル相互間で漏洩磁束の影響を受ける程度の距離であるが、可及的に近接している方が漏洩磁束相殺のために望ましい。また、「コイルの極性」とは、コイルの中心軸に対して導線が時計方向に巻かれているか、反時計方向に巻かれているかの巻回の方向である。また、「第1及び第2スイッチング素子の動作が略同期している」とは、第1及び第2コイルの漏洩磁束が相殺されるという効果が得られれば、第1及び第2スイッチング素子の動作あるいは第1及び第2制御信号間に多少のずれがあってもよいという意味である。第1及び第2制御信号が同期していても各電圧コンバータの負荷の相違によって2つのコイル電流の位相が同じにはならない(ずれがある)場合がある。そのような場合であっても、2つのコイルの発生磁束の向きが互いに逆方向であれば漏洩磁束が相殺される。
また、1つの電圧コンバータ回路が2つのコイルを備える場合に、同じ原理を適用してこれら2つのコイル間で漏洩磁束が相殺されるようにしてもよい。
かかる構成とすることによって、第1コイルと第2コイルの漏洩磁束が相殺されて、外部に放射される漏洩磁束が減少して電磁波ノイズが減少する。それにより、別途に電磁波遮蔽部品(材料)を用いずとも電圧コンバータのコイルからの漏洩磁束の放射(EMI)を軽減することが可能となる。
望ましくは、上記第1及び第2制御信号は共にPWM信号であり、オンオフ比によって変換電圧を設定する。それにより、第1及び第2コイルに流れる電流波形(発生磁束)を類似波形あるいは近似した波形とし、漏洩磁束の相殺量(相殺効率)を高めることが可能となる。また、スイッチング素子のオンオフ比によって電力(電圧)変換量を調整することが可能である。
望ましくは、上記第1及び第2制御信号の波形の立ち上がり又は立ち下がりが同期している。それにより、可及的に第1及び第2コイルに流れる電流波形(発生磁束)を同期させて漏洩磁束の相殺量(相殺効率)を高めることが可能となる。なお、負荷回路の相違によって2つの電流波形が完全に同期しなくとも、それなりに漏洩磁束相殺の効果が認められる。
望ましくは、上記第1電圧コンバータ回路は昇圧動作(DC電圧アップ)であり、上記第2電圧コンバータ回路は降圧動作(DC電圧ダウン)である。このような組み合わせであっても、漏洩磁束相殺の効果が認められ、電磁波ノイズが減少する。
望ましくは、上記第1及び第2電圧コンバータ回路は共に昇圧動作(DC電圧アップ)である。このような組み合わせであっても、漏洩磁束相殺の効果が認められ、電磁波ノイズが減少する。
望ましくは、上記第1及び第2電圧コンバータ回路は共に降圧動作(DC電圧ダウン)である。このような組み合わせであっても、漏洩磁束相殺の効果が認められ、電磁波ノイズが減少する。
望ましくは、上記第1及び第2電圧コンバータ回路は上記複数の電圧コンバータ回路のうちスイッチング素子のオン又はオフタイミングが近似している2つのものである。それにより、系の異なる電圧コンバータ回路のスイッチング動作を活用して別途スイッチング動作相互の同期回路などを設けることなく発明を実現することが可能となる。
望ましくは、更に、上記第1制御信号を発生する第1制御回路と上記第2制御信号を発生する第2制御回路とを備え、上記第1及び第2制御回路が共通のクロック信号を利用するものである。それにより、第1電圧コンバータ回路と第2電圧コンバータ回路のスイッチング動作を積極的に同期させることが可能となる。例えば、第1及び第2制御信号をPWM(パルス幅変調)信号として信号波形の立ち上がり又は立ち下がりを同期させ、オンオフ比を別個に設定することによって第1及び第2電圧コンバータ回路に別々の電力変換量に設定することが可能となる。制御信号のPWM波形が同じではなくとも似た波形であれば(2つのコイルに逆方向の磁束を発生させれば)漏洩磁束低減の効果がある。
本発明の電気回路によれば、スイッチング動作が類似した2つの電圧コンバータ回路のコイル同士を隣接して配置し、相互の漏れ磁束を逆方向にして相殺することによって外部への磁束漏洩を軽減するので、磁気遮蔽材料や電磁波遮蔽材料などを用いずにコイルからの電磁波(主に磁波)ノイズの放射を軽減することが可能となる。
本発明の複数のDC−DCコンバータを含む電気回路基板を説明する説明図である。 本発明の2つのDC−DCコンバータの各コイルを隣り合わせに配置する例を説明する説明図である。 2つのコイルによる発生磁束の例を説明する説明図である。 2つのコイルによる漏洩磁束の相殺を説明する説明図である。 昇圧型DC−DCコンバータの例を説明する回路図である。 降圧型DC−DCコンバータの例を説明する回路図である。 2つの昇圧型DC−DCコンバータで2つのコイルを近接させて配置する例を説明する回路図である。 2つの降圧型DC−DCコンバータで2つのコイルを近接させて配置する例を説明する回路図である。 昇圧型DC−DCコンバータと降圧型DC−DCコンバータで2つのコイルを近接させる例を説明する回路図である。 参考例の2つのコイルの磁束変化を説明する波形図である。 実施例の2つのコイルの磁束変化を説明する波形図である。 サンプルの実験結果を説明する説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図において対応する部分には同一符号を付している。
まず、図1乃至図3を参照して本発明の概念について説明する。図1は、電気回路基板1にCPU等のLSI(大規模集積回路)14が設けられている例を示している。CPUは回路電源として複数種類の直流電圧源を必要としている。このため、図示しない電源装置から供給される24ボルト、12ボルト、5ボルトなどの一定値の直流電圧源をDC−DCコンバータ(あるいはスイッチング電源)によって所望レベルの直流電圧に昇圧し、あるいは降圧して所望レベルの直流電圧を形成する。図1に点線の領域で示すように、複数のDC電圧を得るために電気回路基板1には複数のDC−DCコンバータ11が配置されている。各DC−DCコンバータ11ではコイルLが使用されており、DC−DCコンバータ11を高周波数で動作させる(高周波でスイッチングを行う)と、コイルLから電磁波が漏洩する場合がある。
そこで、本発明では図2に示すように、コイルLからの漏洩磁束の波形が似ている2つのコイルLを抽出し、漏洩磁束同士が相殺し合うように2つのコイルLが隣り合うように(あるいは隣接するように)配置する。ここで、「隣り合う」とは、2つのコイル間の距離が互いの漏洩磁束を相殺できる程度の距離にあることを言うものとする。漏洩磁束の相殺は隣接した2つのコイル電流の向き、あるいは2つのコイルLの巻線方向を調整することによってなされる。2つのコイルLのインダクタンス値は同じ値でなくとも良い。なお、漏洩磁束は計測器のプローブをコイルLに接近させて計測することが可能である。
図3及び図4は、コイルL1及びL2における漏洩磁束を説明する図である。図3は、2つのコイルL1及びL2の各電流が互いに逆方向に流れるときに各コイルに同方向の磁束Φ1及びΦ2が発生する例を示している。図4は、2つのコイルL1及びL2の各電流が互いに逆方向に流れるときに、一方のコイルの向き(巻線方向)を反転したことによってコイルL1及びL2に逆方向の磁束Φ1及びΦ2が発生する例を示している。2つのコイルL1及びL2にそれぞれ逆方向の磁束Φ1及びΦ2が発生する場合には各コイルの漏洩磁束g1及びg2も互いに逆向きとなって相殺されて2つのコイルL1及びL2全体の漏洩磁束は減少する。したがって、両コイルを流れる電流の波形が類似していれば、より望ましくは電流波形が同期していれば、コイルL1及びL2からの電磁波漏洩が減少する。なお、コイル電流の向きとコイルに発生する磁束の方向はいわゆる右ねじの法則によって説明される。
そこで、実施例では、図1及び図2に示したように、電気回路基板に含まれる複数のDC−DCコンバータの中からコイルLの磁束波形が近似するもの2つを選択し、一方のコイルLの巻線方向を変えるなどしてコイル同士を近接配置して2つのコイルからの漏洩磁束が相殺されるようにする。なお、コイルからの漏洩磁束が相殺されればよく、近接して配置されるコイルの数は2つに限定されるものではない。コイルが3つ、4つ…の組み合わせであってもコイルからの漏洩磁束が相殺されればよい。
上記2つのコイルLを隣接させたDC−DCコンバータの例を説明する前にDC−DCコンバータの2つのタイプについて説明する。
図5(A)及び同(B)は、上述したコイルLを備える昇圧型DC−DCコンバータの一例を説明する回路図である。昇圧型のDC−DCコンバータは、直流電圧が供給される入力端子VINと出力端子VOUT間に直列に接続されたコイルL及び高周波整流用のダイオード(例えば、ショットキバリアダイオードSBD)と、コイルL及びダイオードとの接続点と接地電位GND間に接続されたFETトランジスタTrと、出力端子VOUTと接地GND間に接続された昇圧電圧を保持するコンデンサC、等によって構成されている。
トランジスタTrのゲートGには制御回路としての図示しないコントローラ(市販品ICチップ、カスタムIC、CPU等に含めたり、トランジスタ等で作成可能である。)からパルス幅変調信号(PWM)であるゲート制御信号が供給される。コントローラは出力電圧と目標電圧との差分に対応してパルス幅変調信号のデューティを調整する。各コントローラは独自に内部発振器(OSC)を持つがシステム(電気回路基板1)共通のロック信号を利用しても良い。
次に,昇圧型のDC−DCコンバータの動作について説明する。図5(A)に示すように、ゲートに供給される制御信号によってトランジスタTrがオンになると、コイルLとダイオードとの接続点が接地され、ダイオードは逆バイアスとなって遮断される。それにより、端子電圧VINによりコイルLに電流が流れて電流エネルギーが蓄えられる。
次に、図5(B)に示すように、制御信号によってトランジスタTrがオフになると、接続点の電位が上昇してダイオードが順方向にバイアスされて導通する。端子電圧VINにコイルLに誘起した電圧VLが付け加えられて出力端VOUTに供給される。それにより、端子電圧VINを昇圧した電圧(VIN+VL)が出力端VOUTに得られる。図5(A)及び同(B)に示す動作を繰り返して昇圧動作が行われる。トランジスタTrのオン時間とオフ時間の比(デューティ)を適宜に設定することによって昇圧電圧が設定される。
図6及び同(B)は、上述したコイルLを備える降圧型DC−DCコンバータの一例を説明する回路図である。降圧型のDC−DCコンバータは、直流電圧が供給される入力端子VINと出力端子VOUT間に直列に接続されたトランジスタTr及びコイルLと、トランジスタTr及びコイルLとの接続点と接地電位GND間に接続されたダイオードと、出力端子VOUTと接地GND間に接続された降圧電圧を保持するコンデンサC、等によって構成されている。
トランジスタTrのゲートGには上記昇圧例と同様に図示しないコントローラチップからパルス幅変調信号であるゲート制御信号が供給される。コントローラチップは出力電圧と目標電圧との差分に対応してパルス幅変調信号のデューティを調整する。各コントローラチップは独自に内部発振器(OSC)を持つがシステム共通のロック信号を利用しても良いものである。トランジスタTrのオン時間とオフ時間の比(デューティ)を適宜に設定することによって昇圧電圧が設定される。
次に、降圧型のDC−DCコンバータの動作について説明する。図6(A)に示すように、ゲートに供給される制御信号によってトランジスタTrがオンになると、ダイオードは逆バイアスとなって遮断し、端子電圧VINの電圧が出力端VOUTに供給されると共に、コイルLに電流エネルギーが蓄えられる。
次に、図6(B)に示すように、制御信号によってトランジスタTrがオフになると、コイルLが直前の電流を維持するように作用してダイオードを導通させる。このとき、コイルLの左端がダイオードを介して接地されるため端子VOUTの電圧は低下する。トランジスタTrのオン時間とオフ時間の比(デューティ)を適宜に設定することによって端子電圧VINよりも降圧した電圧が出力端子VOUTに設定される。図6(A)及び同(B)の動作を繰り返して降圧動作が行われる。
図7乃至図9は、電気回路基板1に設けられているの2つのDC−DCコンバータのコイルLを隣り合わせて(隣接して)配置して漏洩磁束を軽減する例を説明する回路図である。
なお、スイッチング素子であるトランジスタT1,T2の制御回路は図示していないが、前述のように市販のICチップ等が使用可能である。ICチップは、検出電圧と目標値との差信号に基づいてスイッチング・トランジスタのゲートに供給する制御信号(PWM)のデューティ比を調節する。第1のDC−DCコンバータに対応した第1のICチップによって第1制御信号を発生し、第2のDC−DCコンバータに対応した第2のICチップによって第2制御信号を発生する構成とすることができるが、これらのICチップを既述LSI12に組み込むことができる。このようにした場合には、LSI内部の共通クロック信号によって第1及び第2制御信号を同じスイッチング周波数としたり、信号波形を同期させたりすることがより容易になる。
上述したように、第1及び第2制御信号をPWM(パルス幅変調)信号として信号波形の立ち上がり又は立ち下がりを同期させ、オンオフ比を別個に設定することによって第1及び第2電圧コンバータ回路に別々の電力変換量に設定することが可能となるが、制御信号のPWM波形が同じではなくとも似た波形であれば(2つのコイルに逆方向の磁束を発生させれば)漏洩磁束低減の効果がある。また、2つのコイルに逆方向の磁束を発生させるのであれば、制御信号はPAM信号やパルス周波数を変化させる信号、正弦波信号等であっても良い。
図7に示す例は、昇圧型の2つのDC−DCコンバータのコイルLを隣り合わせで配置した例を示している。第1の昇圧型のDC−DCコンバータが、第1制御信号に応じて第1コイル(L1)に流れる電流を断続する第1スイッチング素子(T1)を含む第1電圧コンバータ回路に相当する。また、第2の昇圧型のDC−DCコンバータが、第2制御信号に応じて第2コイル(L2)に流れる電流を断続する第2スイッチング素子(T2)を含む第2電圧コンバータ回路に相当する。第1及び第2コイル(L1,L2)は回路基板上に隣り合わせに配置され、第1及び第2コイル(L1,L2)が発生する漏洩磁束が相殺されるように、第1及び第2コイル(L1,L2)の極性(巻線の方向)又はコイル電流の方向が設定され、望ましくは第1及び第2制御信号は互いに近似した波形である。
図8に示す例は、降圧型の2つのDC−DCコンバータのコイルLを隣り合わせで配置した例を示している。第1の降圧型のDC−DCコンバータが、第1制御信号に応じて第1コイル(L1)に流れる電流を断続する第1スイッチング素子(T1)を含む第1電圧コンバータ回路に相当する。また、第2の降圧型のDC−DCコンバータが、第2制御信号に応じて第2コイル(L2)に流れる電流を断続する第2スイッチング素子(T2)を含む第2電圧コンバータ回路に相当する。第1及び第2コイル(L1,L2)は回路基板上に隣り合わせに配置され、第1及び第2コイル(L1,L2)が発生する漏洩磁束が相殺されるように、第1及び第2コイル(L1,L2)の極性又はコイル電流の方向が設定され、望ましくは第1及び第2制御信号は互いに近似した波形である。
図9に示す例は、昇圧型のDC−DCコンバータのコイルL1と降圧型のDC−DCコンバータのコイルL2を隣り合わせで配置した例を示している。昇圧型のDC−DCコンバータが、第1制御信号に応じて第1コイル(L1)に流れる電流を断続する第1スイッチング素子(T1)を含む第1電圧コンバータ回路に相当する。例えば、直流13.5ボルトを直流33.1ボルトに昇圧する。また、降圧型のDC−DCコンバータが、第2制御信号に応じて第2コイル(L2)に流れる電流を断続する第2スイッチング素子(T2)を含む第2電圧コンバータ回路に相当する。例えば、直流33.1ボルトを直流9ボルトに降圧する。1及び第2コイル(L1,L2)は回路基板上に隣り合わせに配置され、第1及び第2コイル(L1,L2)が発生する漏洩磁束が相殺されるように、第1及び第2コイル(L1,L2)の極性又はコイル電流の方向が設定され、望ましくは第1及び第2制御信号は互いに近似した波形である。
図7乃至図9に示すいずれの構成においても、2つのコイルLの漏洩磁束が相殺されるように、各コイルLの巻線の方向(極性)及びコイル電流の方向のうち少なくともいずれかが調整される。
図10及び図11は図9に示す例において、昇圧型のDC−DCコンバータのコイルL1の磁束Φ1及び降圧型のDC−DCコンバータのコイルL2の磁束Φ2の各レベルをオシロスコープで観察した例を示す説明図である。画面の横方向が時間軸、縦方向が信号レベルである。図10に示す例ではコイルL1の磁束Φ1及びコイルL2の磁束Φ2が略同相(磁束が同方向の向き)である例(図3参照)を示している。この場合には、2つのコイルからの漏洩磁束が増加する。
一方、図11に示す例ではコイルL1の磁束Φ1及びコイルL2のΦ2が略逆相(磁束が逆方向の向き)である例(図4参照)を示している。コイルL1の磁束Φ1とコイルL2の磁束Φ2が相補的に変化することによって漏洩磁束(放射磁界)が相殺されて電磁波ノイズが大幅に軽減される。
なお、トランジスタのゲートに供給される第1及び第2制御信号については、図示していないが、PWM制御信号の波形の体上がり又は立ち下がりが同期し、同じパルス周波数であることが望ましい。それにより、第1及び第2コイルに流れる磁束波形(発生磁束)を同期させて漏洩磁束の相殺量(相殺効率)を高めることが可能となる。もっとも、第1及び第2コイルに流れる2つの磁束波形(あるいは波形の位相)は完全に同期しなくともよく、2つの磁束波形に相補的なレベル変化傾向があれば漏洩磁束相殺の効果が認められる(図11参照)。
図12は実施例の効果を説明する説明図である。この例は、本発明を適用した実装回路基板(基板完成品、図示せず)上の昇圧型DC−DCコンバータと降圧型DC−DCコンバータの2つのコイルL1,L2を隣接配置として回路基板(製品)の周囲(例えば、基板の上、左、右、前、後ろ等)の漏洩磁束を計測したものである。2つのDC−DCコンバータをスイッチング周波数100kHz〜200kHzの範囲で動作させたときの当該測定場所における最大漏洩値を示している。なお、計測値はコイル周囲の漏洩磁束によってプルーブ(のコイル)に検出された電流値[dBμA/m]である。計測にはROHDE & SCHWARZ製のESU26とループアンテナETS・RINDGREN製の7604を使用した。製品からの距離70[mm]の距離で計測を行った。
図12に示すように、漏洩磁束量が動作周波数100kHz〜200kHzにおいて対策前73.0[dBμA/m]であったものが、対策後は58.5[dBμA/m]と良好な値となった。数値は従来の電磁波シールド対策を行わない実装回路基板に比べて10[dBμA/m]程度も改善されている。
上述した電磁波ノイズ対策が施された電気回路基板を含む装置(電気機器)は同基板からのノイズが減少しているので装置からの電磁放射エネルギ(電磁波ノイズ)も減少する利点がある。
以上説明したように、本発明の実施例によれば、複数のDC−DCコンバータを含む電気回路基板において、コイルが発生する磁束の波形が近似する2つのDC−DCコンバータを選択し、両コンバータのコイルを隣り合わせに配置して互いの漏洩磁束が相殺し合うようにしている。それにより、磁気遮蔽材料、電磁波遮蔽材料、磁気シールド部材などの格別の部品(あるいは追加部品)を用いずにコンバータのコイルからの電磁波ノイズを大幅に軽減することが可能となって具合が良い。
以上述べてきた実施の形態の例は、本発明の好ましい例であって、本明細書に記載されている以外の実施態様も各種の方法で実施又は遂行可能である。特に本願明細書中で限定する主旨の記載がない限り、本発明は本願明細書や添付図面に示した部品の形状、大きさ、種類、及び構成配置等に制約されるものではない。また本願明細書の中に用いられる表現及び用語は説明を目的としたもので、特に限定される主旨のない限り、それらに限定されるものでもない。
例えば、コイルは、導体を巻回したものの他、螺旋状のコイルシートを積層したシートコイルであってもよい。スイッチング素子は、DC−ACコンバータでも応用可能である。
また、図示しないが、DC−DCコンバータは昇圧・降圧両用型のものであってもよい。
本発明は複数のDC−DCコンバータが配置される電気回路基板に適用して好都合であり、このような電気回路基板を含む電気機器にも適用することができる。
1 電気回路基板、11 DC−DCコンバータ、12 LSI、L,L1,L2 コイル、Tr,T1,T2 FETトランジスタ、SBD (ショットキバリア)ダイオード

Claims (6)

  1. 複数の電圧コンバータ回路を含む電気回路であって、
    第1制御信号に応じて第1コイルに流れる電流を断続する第1スイッチング素子を含む第1電圧コンバータ回路と、
    第2制御信号に応じて第2コイルに流れる電流を断続する第2スイッチング素子を含む第2電圧コンバータ回路と、を含み、
    前記第1及び第2コイルは回路基板上に隣り合わせに配置され、該第1及び第2コイルが発生する漏洩磁束が相殺されるように、第1及び第2コイルの極性及びコイル電流の方向のうち少なくともいずれかが設定され、前記第1及び第2スイッチング素子の動作が略同期している、電気回路。
  2. 前記第1及び第2制御信号は共にPWM信号であり、オンオフ比によって電圧コンバータ回路の変換電圧を設定する、請求項1に記載の電気回路。
  3. 前記第1電圧コンバータ回路は昇圧動作であり、前記第2電圧コンバータ回路は降圧動作である、請求項1又は2に記載の電気回路。
  4. 前記第1及び第2電圧コンバータ回路は前記複数の電圧コンバータ回路のうちスイッチング素子のオン又はオフタイミングが近似している2つのものである、請求項1乃至3のいずれかに記載の電気回路。
  5. 更に、前記第1制御信号を発生する第1制御回路と前記第2制御信号を発生する第2制御回路とを備え、
    前記第1及び第2制御回路が共通のクロック信号を利用するものである、請求項1乃至4のいずれかに記載の電気回路。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の電気回路を備える装置。
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