JP7283172B2 - ヒートポンプサイクル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートポンプサイクル装置に係わり、詳細には、冷媒と熱交換を行って加熱した温水を利用側ユニットに供給するヒートポンプサイクル装置に関する。
ヒートポンプサイクル装置において、利用側熱交換器が冷媒と水とを熱交換させる水冷媒熱交換器であり、この水冷媒熱交換器と床暖房装置やラジエタといった暖房ユニットや温水を貯留する貯湯タンクなどの利用側ユニットとを水配管で接続して形成される温水回路を備え、水冷媒熱交換器で加熱した温水を温水回路を循環させて利用側ユニットに供給するものが知られている。このようなヒートポンプサイクル装置として、水冷媒熱交換器の冷媒出口側における冷媒過冷却度(以降、実冷媒過冷却度と記載する)が、圧縮機の回転数と水冷媒熱交換器における凝縮圧力とに基づいて定められた目標冷媒過冷却度となるように膨張弁の開度が調整されることで、COP(Coefficient Of Performanceの略。エネルギー消費効率)値の最大化を実現するものが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2011-69570号公報
ところで、特許文献1で提案されているヒートポンプサイクル装置では、水冷媒熱交換器と利用側ユニットが接続される温水回路における、単位時間当たりの水の流量(以降、単に「流量」と記載する場合がある)の変化がCOP値に与える影響については言及されていない。上述した、水冷媒熱交換器を有するヒートポンプサイクル装置では、温水回路に設けられる循環ポンプの回転数を変化させることによって、あるいは、ヒートポンプサイクル装置が設置される場所によって温水回路の水配管の長さや内径寸法が異なることにより、温水回路側の水の流量が変化することがあり、温水回路における水の流量の変化に応じて、利用側ユニットから水冷媒熱交換器に戻ってきた水の温度(以降、戻り温度と記載する)や利用側ユニットから温水回路に流出する水の温度(以降、往き温度と記載する)が変化する。
一般的に、利用側ユニットで発揮される暖房能力や給湯能力は、温水回路における水の流量と、往き温度と戻り温度との温度差の積に比例する。言い換えれば、利用側ユニットで発揮される暖房能力や給湯能力を一定としたとき、往き温度と戻り温度との温度差は水の流量に反比例し、水の流量が増加すれば往き温度と戻り温度との温度差は小さくなり、水の流量が減少すれば往き温度と戻り温度との温度差は大きくなる。このとき、圧縮機の回転数が固定されていれば、水の流量が増加して温度差が小さくなるときは往き温度が低下し、水の流量が減少して温度差が大きくなるときは往き温度が上昇する。
以上に説明したように、温水回路における水の流量の変化に起因して往き温度が変化する。また、ヒートポンプサイクル装置では、往き温度が利用側ユニットで要求される暖房能力や給湯能力に応じて定められた目標温度となるように、圧縮機の回転数が制御される。特許文献1に記載のヒートポンプサイクル装置では、前述したように圧縮機の回転数と凝縮圧力とに基づいて目標冷媒過冷却度が定められており温水回路における水の流量は考慮されていない。従って、温水回路における水の流量が変化した場合は、実冷媒過冷却度が変更された圧縮機の回転数に基づいて決定された目標冷媒過冷却度となっても、COP値を最大化できない恐れがあった。
本発明は以上述べた問題点を解決するものであり、温水回路側の水の流量に関わらずCOP値を最大化できるヒートポンプサイクル装置を提供することを目的とする。
本発明は上述の課題を解決するものであって、本発明のヒートポンプサイクル装置は、圧縮機と水冷媒熱交換器と膨張弁と熱源側熱交換器とが順次冷媒配管で接続された冷媒回路と、水冷媒熱交換器と利用側ユニットと循環ポンプとが順次水配管で接続された温水回路と、膨張弁の開度を調整する制御手段と、水冷媒熱交換器から流出する冷媒の温度である冷媒出口温度を検出する冷媒温度センサと、温水回路における水の流量を検出する流量検出手段と、水冷媒熱交換器が凝縮器として機能する際に、水冷媒熱交換器における冷媒の凝縮圧力を検出する凝縮圧力センサを有する。制御手段は、暖房運転を行っているとき、冷媒の凝縮圧力を用いて求めた冷媒の凝縮温度から冷媒出口温度を減じて求めた実冷媒過冷却度が、凝縮圧力と圧縮機の回転数に基づいて定められた目標冷媒過冷却度となるように膨張弁の開度を調整し、水の流量に応じて定められた補正値で、目標冷媒過冷却度を補正する。
本発明のヒートポンプサイクル装置は、温水回路における水の流量に応じて、目標冷媒過冷却度を補正する。これにより、温水回路側の水の流量に関わらずCOP値を最大化できる。
本発明の実施形態における、ヒートポンプサイクル装置の構成図である。 本発明の実施形態における、膨張弁の開度調整に使用する各種テーブルであり、(A)は目標冷媒過冷却度テーブル、(B)は目標値補正テーブルである。 本発明の実施形態における、膨張弁の開度調整を行う際の処理の流れを説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は以下の実施形態に限定されることはなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
図1は、本実施形態のヒートポンプサイクル装置であるヒートポンプ式温水暖房装置100の構成を示している。このヒートポンプ式温水暖房装置100は、圧縮機1と、四方弁2と、冷媒と水との熱交換を行う水冷媒熱交換器3と、膨張弁4と、熱源側熱交換器5と、アキュムレータ6とが順に冷媒配管11で接続された冷媒回路10を有する。また、ヒートポンプ式温水暖房装置100は、水冷媒熱交換器3と、流量計31と、室内ユニット40と、循環ポンプ30とが順に水配管16で接続された温水回路20を有する。さらに、ヒートポンプ式温水暖房装置100は、制御手段60を有する。
<冷媒回路について>
まず、冷媒回路10を構成する装置や部材について説明する。圧縮機1は、インバータにより回転数が制御される図示しないモータによって駆動されることで、運転容量を可変できる能力可変型圧縮機である。四方弁2は、冷媒回路10における冷媒が循環する方向を切り換えるための弁である。水冷媒熱交換器3は、冷媒配管11を流れて水冷媒熱交換器3に流入した冷媒と水配管16を流れて水冷媒熱交換器3に流入した水とを熱交換させる。膨張弁4は、図示しないステッピングモータを用いてパルス制御により弁の開度を制御するものであり、水冷媒熱交換器3に流入あるいは水冷媒熱交換器3から流出する冷媒量を調整する。熱源側熱交換器5は、流入した冷媒と図示しないファンの回転により取り込まれた外気とを熱交換させる。アキュムレータ6は、四方弁2から流入した冷媒をガス冷媒と液冷媒に分離し、ガス冷媒のみを圧縮機1に吸入させる。
また、冷媒回路10には、以下に説明する各種センサが設けられている。冷媒配管11における圧縮機1の吐出口付近には、圧縮機1から吐出された冷媒の圧力である吐出圧力を検出する吐出圧力センサ51と、圧縮機1から吐出された冷媒の温度である吐出温度を検出する吐出温度センサ52とが備えられている。冷媒配管11におけるアキュムレータ6の冷媒流入側付近には、圧縮機1に吸入される冷媒の圧力である吸入圧力を検出する吸入圧力センサ53と、圧縮機1に吸入される冷媒の温度である吸入温度を検出する吸入温度センサ54とが備えられている。なお、吐出圧力センサ51が本発明の凝縮圧力センサである。
冷媒配管11における水冷媒熱交換器3の冷媒出口側付近には、暖房運転時に水冷媒熱交換器3から流出する冷媒の温度である冷媒出口温度を検出する冷媒温度センサ55が備えられている。冷媒配管11における膨張弁4と熱源側熱交換器5との間には、暖房運転時に熱源側熱交換器5に流入する冷媒の温度を検出する熱交温度センサ57が備えられている。そして、熱源側熱交換器5の近傍には、図示しない送風ファンの回転によって熱源側熱交換器5へと導かれる外気温度を検出するための外気温度センサ55が設けられている。
<温水回路の構成について>
次に、温水回路20を構成する装置や部材について説明する。水冷媒熱交換器3は、例えば二重管熱交換器であり、一方の流路に冷媒配管11が接続され、他方の流路に水配管16が接続されている。循環ポンプ30は、図示しない回転数変更可能なモータによって駆動され、循環ポンプ30が駆動することで、温水回路20を図1に示す矢印80の方向に水が循環する。室内ユニット40は、床暖房装置やラジエタなどといった室内を暖房する暖房ユニットである。流量計31は、温水回路20における単位時間あたりの水の流量を計測する。なお、室内ユニット40が、本発明の利用側ユニットである。
また、温水回路20には、以下に説明する各種センサが設けられている。水配管16における水冷媒熱交換器3の水の出口側には、水冷媒熱交換器3から流出するする水の温度である往き温度を検出する往き温度センサ58が備えられている。水配管16における水冷媒熱交換器3の水の入口側には、水冷媒熱交換器3に流入する水の温度である戻り温度を検出する戻り温度センサ59が備えられている。
<制御手段について>
次に、制御手段60について説明する。制御手段60は、それぞれ図示は省略するが、ヒートポンプ式温水暖房装置100の運転制御に関わる各種プログラムや後述する目標冷媒過冷却度テーブル200および目標値補正テーブル300を記憶する記憶部と、上述した冷媒回路10や温水回路20に備えられた各種センサでの検出値を取り込むセンサ入力部と、室内ユニット40を操作するための図示しないリモコンから送信される信号を受信する受信部を有する。制御手段60は、各種センサで検出した値をセンサ入力部を介して取り込み、また、使用者のリモコン操作によって送信される室内ユニット40の運転に関わる各種要求を受信部を介して取り込む。そして、制御手段60は、取り込んだ各種センサで検出した値や運転に関わる各種要求に基づいて、圧縮機1や循環ポンプ30の駆動制御、四方弁2の切り換え制御、膨張弁4の開度調整などといった、ヒートポンプ式温水暖房装置100の各装置の制御を行う。
<冷媒回路および温水回路の動作>
次に、本実施形態のヒートポンプ式温水暖房装置100が運転を行う際の、冷媒回路10における冷媒の流れや各部の動作、および、温水回路20における水の流れや各部の動作について、図1を用いて説明する。以下の説明では、ヒートポンプ式温水暖房装置100が暖房運転を行う場合について説明し、その他の運転、例えば、暖房運転中に熱源側熱交換器5で発生した霜を融かす除霜運転などについては、説明を省略する。
ヒートポンプ式温水暖房装置100が暖房運転を行う場合は、制御手段60により四方弁2が操作されて冷媒回路10が暖房サイクルとされる。この状態で圧縮機1が駆動すると、冷媒回路10を図1に実線矢印70の方向に冷媒が流れる。具体的には、圧縮機1から吐出された冷媒は、冷媒配管11を流れて四方弁2を経て水冷媒熱交換器3に流入する。ここで、圧縮機1の回転数は、往き温度センサ58で検出する水温である往き温度が、室内ユニット40で使用者が要求する暖房能力に応じた目標往き温度となるように制御される。
水冷媒熱交換器3に流入した冷媒は、温水回路20を循環して水冷媒熱交換器3に流入した水と熱交換を行って凝縮する。水冷媒熱交換器3から冷媒配管11に流出した冷媒は、膨張弁4を通過する際に減圧されて熱源側熱交換器5に流入する。ここで、膨張弁4の開度は、水冷媒熱交換器3の冷媒出口側(暖房運転時の膨張弁4側)における冷媒過冷却度である実冷媒過冷却度が目標冷媒過冷却度となるように調整される。尚、目標冷媒過冷却度については、後に詳細に説明する。
熱源側熱交換器5に流入した冷媒は、外気と熱交換を行って蒸発する。熱源側熱交換器5から冷媒配管11に流出した冷媒は、四方弁2、アキュムレータ6を介して圧縮機1に吸入されて再び圧縮される。
一方、温水回路20では、循環ポンプ30が駆動することで温水回路20を図1に示す実線矢印80の方向に水が流れる。水配管16を流れて水冷媒熱交換器3に流入した水は冷媒によって加熱されて温水となって、室内ユニット40に流入する。室内ユニット40に温水が流れることで、室内ユニット40が設置された部屋の暖房が行われる。
<目標冷媒過冷却度を用いた膨張弁の開度調整>
次に、図1および図2を用いて、本実施形態のヒートポンプ式温水暖房装置100が、暖房運転中に行う膨張弁4の開度調整について説明する。ヒートポンプ式温水暖房装置100が暖房運転を行っているとき、制御手段60は、吐出圧力センサ51で検出した吐出圧力を取り込み、取り込んだ吐出圧力を水冷媒熱交換器3における凝縮圧力とみなし、これを用いて暖房運転時に凝縮器として機能する水冷媒熱交換器3における凝縮温度を求め、求めた凝縮温度から冷媒温度センサ55で検出した冷媒出口温度を減じて、実冷媒過冷却度を算出する。そして、制御手段60は、算出した実冷媒過冷却度が、図2(A)に示す目標冷媒過冷却度テーブル200に掲載された目標冷媒過冷却度となるように、膨張弁4の開度を調整する。
図2(A)に示す目標冷媒過冷却度テーブル200は、予め試験などを行って求められて制御手段60に記憶されているものであり、この目標冷媒過冷却度テーブル200に記憶されている各目標冷媒過冷却度の値は、温水回路20における水の流量をある一定の値としたときに実冷媒過冷却度をこの目標冷媒過冷却度とすることで、暖房運転中のCOP値を最大化できるように定められている。なお、目標冷媒過冷却度テーブル200では、圧縮機1の回転数をR(単位:rps)、暖房運転中に凝縮器として機能する水冷媒熱交換器3における凝縮圧力をPc(単位:MPa)としている。
目標冷媒過冷却度テーブル200では、圧縮機1の回転数Rと凝縮圧力Pcとに応じて複数の目標冷媒過冷却度が定められている。具体的には、圧縮機1の回転数Rが40rps未満である場合、凝縮圧力Pcの上昇時で3.0MPa未満/下降時で2.8MPaである場合の目標冷媒過冷却度が6deg、凝縮圧力Pcの上昇時で3.0MPa以上3.6MPa未満/下降時で2.8MPa以上3.4MPa未満である場合の目標冷媒過冷却度が10deg、凝縮圧力Pcの上昇時で3.6MPa以上/下降時で3.4MPaである場合の目標冷媒過冷却度が12degとされている。
圧縮機1の回転数Rが40rps以上70rps未満である場合、凝縮圧力Pcの上昇時で3.0MPa未満/下降時で2.8MPaである場合の目標冷媒過冷却度が5deg、凝縮圧力Pcの上昇時で3.0MPa以上3.6MPa未満/下降時で2.8MPa以上3.4MPa未満である場合の目標冷媒過冷却度が8deg、凝縮圧力Pcの上昇時で3.6MPa以上/下降時で3.4MPaである場合の目標冷媒過冷却度が10degとされている。圧縮機1の回転数Rが70rps以上である場合、凝縮圧力Pcの上昇時で3.0MPa未満/下降時で2.8MPaである場合の目標冷媒過冷却度が4deg、凝縮圧力Pcの上昇時で3.0MPa以上3.6MPa未満/下降時で2.8MPa以上3.4MPa未満である場合の目標冷媒過冷却度が6deg、凝縮圧力Pcの上昇時で3.6MPa以上/下降時で3.4MPaである場合の目標冷媒過冷却度が7degとされている。
つまり、目標冷媒過冷却度テーブル200では、圧縮機1の回転数Rが高くなるのにつれて目標冷媒過冷却度の値が小さくなるように定められており、また、凝縮圧力Pcが高くなるのにつれて目標冷媒過冷却度の値が大きくなるように定められている。また、凝縮圧力Pcの上昇時と下降時で凝縮圧力Pcの範囲を定める値を異ならせているのは、実測した凝縮圧力Pcがこの範囲を定める値の付近の値を上下することによって目標冷媒過冷却度の値が頻繁に変化することに起因して膨張弁4の開度も頻繁に変化する、所謂制御のハンチングを防ぐためである。
ヒートポンプサイクル装置100が暖房運転を行っているとき、制御手段60は、前述した方法で実冷媒過冷却度を定期的(例えば、2分毎)に算出する。また、制御手段60は、実冷媒過冷却度を算出するタイミングに合わせて、現在の圧縮機1の回転数Rと吐出圧力センサ51で検出した吐出圧力を凝縮圧力Pcとして用い、目標冷媒過冷却度テーブル200を参照して目標冷媒過冷却度を選択する。
そして、制御手段60は、選択した目標冷媒過冷却度から実冷媒過冷却度を減じた過冷却度差を用いて、膨張弁4の開度調整を行う。具体的には、実冷媒過冷却度が目標冷媒過冷却度より小さい値の場合は、求めた過冷却度差の値に応じて膨張弁4の開度を小さくする。これにより、水冷媒熱交換器3において水と熱交換を行う冷媒の流量が減少して冷媒の蒸発が促進されるので、実冷媒過冷却度の値が上昇して目標冷媒過冷却度に近づく。一方、実冷媒過冷却度が目標冷媒過冷却度より大きい値の場合は、求めた過冷却度差の値に応じて膨張弁4の開度を大きくする。これにより、水冷媒熱交換器3において水と熱交換を行う冷媒の流量が増加して冷媒の蒸発が抑制されるので、実冷媒過冷却度の値が低下して目標冷媒過冷却度に近づく。
<目標冷媒過冷却度の補正について>
上述したように、実冷媒過冷却度が目標冷媒過冷却度より小さい値の場合、目標冷媒過冷却度から実冷媒過冷却度を減じた過冷却度差を小さくするために、膨張弁4の開度を小さくして実冷媒過冷却度を上昇させて目標冷媒過冷却度に近づけていく。このとき、冷媒回路10において、水冷媒熱交換器3を流れる冷媒が水に与える熱量が増加して冷媒出口温度が低くなっていく。一方で、温水回路20においては、水冷媒熱交換器3を流れる水が冷媒から受ける熱量が増加することによって往き温度は上昇する。このとき、室内ユニット40における空調負荷が急激に変化する(例えば、室内ユニット40が設置された部屋の窓が開けられる)ことがない限りは、往き温度の上昇に応じて戻り温度も上昇する。水冷媒熱交換器3では、冷媒が水を加熱するために冷媒出口温度が戻り温度より低い温度となることはないこと、および、冷媒出口温度が低くなっていく一方で戻り温度が上昇することにより、実冷媒過冷却度が目標冷媒過冷却度に近づいていくときは、冷媒出口温度から戻り温度を減じた温度差が小さくなっていく。このように、温度差が小さくなる、つまり、実冷媒過冷却度が目標冷媒過冷却度に近い値となるときは、水冷媒熱交換器3における冷媒と水との熱交換量が増加しており、これに起因してCOP値の高い暖房運転が行えている。
しかし、目標冷媒過冷却度テーブル200を定めた場合と比べて、温水回路20に設けられる循環ポンプ30の回転数を変化させることによって、あるいは、ヒートポンプサイクル装置100が設置される場所によって温水回路20の水配管16の長さや内径寸法が異なることにより、温水回路20における水の流量が変化する。温水回路20における水の流量が変化すれば、戻り温度や往き温度が変化する。一般的に、室内ユニット40で発揮される暖房能力は、温水回路20における水の流量と、往き温度と戻り温度との温度差の積に比例する。言い換えれば、室内ユニット40で発揮される暖房能力を一定としたとき、往き温度と戻り温度との温度差は水の流量に反比例し、水の流量が増加すれば往き温度と戻り温度との温度差は小さくなり、水の流量が減少すれば往き温度と戻り温度との温度差は大きくなる。このとき、圧縮機1の回転数が固定されていれば、水の流量が増加して温度差が小さくなるときは往き温度が低下し、水の流量が減少して温度差が大きくなるときは往き温度が上昇する。
以上に説明したように、温水回路20における水の流量の変化に起因して往き温度が変化する。また、ヒートポンプサイクル装置100では、往き温度が室内ユニット40で要求される暖房能力に応じて定められた目標温度となるように、圧縮機1の回転数が制御される。このとき、圧縮機1の回転数と凝縮温度とに基づいて目標冷媒過冷却度テーブル200を参照して目標冷媒過冷却度を決定すれば、温水回路20における水の流量を考慮せずに目標冷媒過冷却度を決定することとなり、実冷媒過冷却度が決定した目標冷媒過冷却度となるように膨張弁4の開度を調整しても、温水回路20における水の流量が変化していることに起因してCOP値を最大化できない恐れがあった。
そこで、本実施形態のヒートポンプサイクル装置100では、実冷媒過冷却度を目標冷媒過冷却度とするために膨張弁4の開度を調整するときに、温水回路20における水の流量に応じて目標冷媒過冷却度に加算あるいは減算する補正値を設定し、この補正値を目標冷媒過冷却度に加算あるいは減算して補正冷媒過冷却度を求め、実冷媒過冷却度を求めた補正冷媒過冷却度とするために膨張弁4の開度を調整する。具体的には、制御手段60には、図2(B)に示す目標値補正テーブル300が記憶されており、この目標値補正テーブル300に基づいて、補正冷媒過冷却度を決定する。
この目標値補正テーブル300は、予め試験などを行って求められて制御手段60に記憶されているものであり、温水回路20における水の流量に応じて目標値補正テーブル300に掲載された補正値で目標冷媒過冷却度を補正すれば、COP値が最適値(現状のヒートポンプ式温水暖房装置100の動作環境に置いて、望みうる最大のCOP値)となることが判明しているものである。なお、目標値補正テーブル300では、温水回路20における水の流量をV(単位:L/min)、補正値をSCa(単位:デg)としている。
目標値補正テーブル300では水の流量Vに応じて複数の補正値SCaが定められている。具体的には、流量Vが5L/min未満である場合の補正値が+3deg、流量Vが5L/min以上8L/min未満である場合の補正値が+2deg、流量Vが8L/min以上11L/min未満である場合の補正値が+1deg、流量Vが11L/min以上20L/min未満である場合の補正値が0deg、流量Vが20L/min以上である場合の補正値が-1deg、とされている。つまり、目標値補正テーブル300では、水の流量Vが多くなるのにつれて、補正値SCaの値が小さくされている。
なお、以上説明した目標値補正テーブル300では、水の流量Vが11L/min以上20L/min未満である場合の補正値SCaが0degとされている、つまり、水の流量Vが11L/min以上20L/min未満である場合は目標冷媒過冷却度の補正を行わない。これは、補正値SCaが0degとなるときの水の流量Vが、ヒートポンプサイクル装置100が標準的な環境(ヒートポンプサイクル装置100の性能を測定する際などに使用される環境)に置かれた際の流量Vであり、この標準的な環境下では、目標冷媒過冷却度を補正しなくても最適なCOPが実現できることを示している。
つまり、本実施形態のヒートポンプサイクル装置100は、上述した標準的な環境ではない環境下、すなわち、循環ポンプ30の回転数を調整して温水回路20における水の流量Vを変更する必要がある場合であっても、水の流量Vに応じた補正値SCaで目標冷媒過冷却度を補正することで、常に最適なCOP値を実現するものである。なお、標準的な環境の一例としては、定格能力が7kWのヒートポンプサイクル装置100が外気温度が7℃のときに、往き温度センサ58で検出する水温である往き温度が35℃、かつ、往き温度から戻り温度を減じた温度差が5℃となるような環境である。
このように、温水回路20における水の流量Vに基づいて目標冷媒過冷却度が補正されて補正目標冷媒過冷却度とされると、この補正目標冷媒過冷却度から実冷媒過冷却度を減じた補正過冷却度差に応じて膨張弁4の開度が変更されることで、実冷媒過冷却度が大きな値となっていき冷媒出口温度が低い温度になっていく、つまり、水冷媒熱交換器3において冷媒と水との熱交換量が多くなるので、戻り温度が上昇して冷媒出口温度と戻り温度との温度差が小さくなっていく。これにより、圧縮機1の回転数Rを上昇させることなく戻り温度を上昇させることができるので、ヒートポンプサイクル装置100の暖房運転時のCOP値の悪化を抑制できる。
<膨張弁の開度調整に関わる処理の流れについて>
次に、図3を用いて、ヒートポンプサイクル装置100の暖房運転時の膨張弁の開度調整に関わる処理の流れについて説明する。図3に示すのは、制御手段60が暖房運転時に行う膨張弁の開度調整に関わる処理を示すフローチャートである。図3において、STは処理のステップを表し、これに続く数字はステップの番号を表している。なお、図3では、本発明に関わる処理にのみ言及しており、ヒートポンプサイクル装置100に関わるその他の一般的な制御については、記載と説明を省略する。
また、図3では、前述した凝縮圧力Pc、圧縮機1の回転数R、水の流量V,および、補正値SCaに加えて、実冷媒過冷却度をSCp、目標冷媒過冷却度をSCd、補正冷媒過冷却度をSCdn、補正冷媒過冷却度をSCdnと実冷媒過冷却度SCpとの差である過冷却度差をΔSC、冷媒出口温度をTroとしている。
ヒートポンプサイクル装置100が暖房運転を開始すると、制御手段60は、膨張弁4の開度を初期開度とし(ST1)、圧縮機1を起動する。ここで、膨張弁4の初期開度は、予め定められて制御手段60に記憶されている値であり、例えば、膨張弁4のステッピングモータに加えるパルス数で100パルスに相当する開度である。
次に、制御手段60は、冷媒出口温度Troと凝縮圧力Pcとを取り込む(ST2)。具体的には、制御手段60は、冷媒温度センサ55で検出した冷媒出口温度Troを取り込み、吐出圧力センサ51で検出した吐出圧力を凝縮圧力Pcとして取り込む。制御手段60は、上記各値を定期的(例えば、2分毎)に取り込む。
次に、制御手段60は、水の流量Vと圧縮機1の回転数Rとを取り込む(ST3)。具体的には、制御手段60は、流量計31で検出した水の流量Vを取り込み、自身が記憶している圧縮機1の回転数Rを抽出する。
次に、制御手段60は、ST2で取り込んだ凝縮圧力Pcと、ST3で取り込んだ圧縮機1の回転数Rに基づき、目標冷媒過冷却度SCdを決定する(ST4)。具体的には、制御手段60は、図2(A)に示す目標冷媒過冷却度テーブル200を参照し、取り込んだ凝縮圧力Pcと圧縮機1の回転数Rに応じた目標冷媒過冷却度SCdを目標冷媒過冷却度テーブル200から選択する。
次に、制御手段60は、ST3で取り込んだ水の流量Vに基づき、補正値SCaを決定する(ST5)。具体的には、制御手段60は、図2(B)に示す目標値補正テーブル300を参照し、取り込んだ水の流量Vに応じた補正値SCaを目標値補正テーブル300から選択する。
次に、制御手段60は、ST4で決定した目標冷媒過冷却度SCdに、ST5で決定した補正値SCaを加算(補正値SCaがプラスの値の場合)あるいは減算(補正値SCaがマイナスの値の場合)して、補正目標冷媒過冷却度SCdnを算出する(ST6)。
次に、制御手段60は、実冷媒過冷却度SCpを算出する(ST7)。具体的には、制御手段60は、ST2で取り込んだ凝縮圧力Pcを用いて水冷媒熱交換器3における凝縮温度を求め、求めた凝縮温度からST2で取り込んだ冷媒出口温度Troを減じて、実冷媒過冷却度SCpを算出する。
次に、制御手段60は、過冷却度差ΔSCを算出する(ST8)。具体的には、制御手段60は、ST6で算出した補正目標冷媒過冷却度SCdnからST7で算出した実冷媒過冷却度SCpを減じて、過冷却度差ΔSCを算出する。そして、制御手段60は、ST8で算出した過冷却度差ΔSCに基づいて膨張弁4の開度を調整し(ST9)、ST2に処理を戻す。
以上説明したように、本実施形態のヒートプンプサイクル装置100では、暖房運転時に膨張弁4の開度調整を行う際に、凝縮圧力Pcと圧縮機1の回転数Rとに基づいて決定した目標冷媒過冷却度SCdを、温水回路20における水の流量Vに基づいて決定した補正値SCaで補正して補正目標冷媒過冷却度SCdnを求め、この補正目標冷媒過冷却度SCdnから実冷媒過冷却度SCpを減じて求める過冷却度差ΔSCの値に応じて、膨張弁4の開度を調整する。これにより、ヒートポンプサイクル装置100の設置環境の違いに起因して、温水回路20における水の流量が変化しても、暖房運転時のCOP値を最適値とできる。
なお、以上に説明した実施形態では、温水回路20における水の流量Vが、ヒートポンプサイクル装置100の設置環境の違いに起因して変化する場合を説明した。しかし、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、水冷媒熱交換器3における水の往き温度と戻り温度との温度差を常に一定とするために循環ポンプ30の回転数を変化させて水の流量Vを調整する場合にも適用可能である。
また、以上に説明した実施形態では、水の流量Vに応じて補正値SCaを定めた目標値補正テーブル300を用いて、水の流量Vに応じて目標冷媒過冷却度SCdを補正する場合を説明した。しかし、本発明はこれに限られるものではなく、水の流量Vに代えてこの水の流量Vと相関関係のある循環ポンプ30の回転数に応じて補正値SCaを定めた目標値補正テーブルを用いてもよい。
1 圧縮機
3 水冷媒熱交換器
4 膨張弁
5 熱源側熱交換器
10 冷媒回路
20 温水回路
30 循環ポンプ
40 室内ユニット
51 吐出圧力センサ
55 冷媒温度センサ
59 戻り温度センサ
100 ヒートポンプサイクル装置
200 目標冷媒過冷却度テーブル
300 目標値補正テーブル
Pd 吐出圧力
SCd 目標冷媒過冷却度
SCp 実冷媒過冷却度
SCdn 補正目標冷媒過冷却度
SCa 補正値
ΔSC 過冷却度差
ΔSCn 補正過冷却度差
Tro 冷媒出口温度
Twb 戻り温度
ΔT 温度差

Claims (2)

  1. 圧縮機と水冷媒熱交換器と膨張弁と熱源側熱交換器とが順次冷媒配管で接続された冷媒回路と、
    前記水冷媒熱交換器と利用側ユニットと循環ポンプとが順次水配管で接続された温水回路と、
    前記膨張弁の開度を調整する制御手段と、
    前記水冷媒熱交換器から流出する冷媒の温度である冷媒出口温度を検出する冷媒温度センサと、
    前記温水回路における水の流量を検出する流量検出手段と、
    前記水冷媒熱交換器が凝縮器として機能する際に、前記水冷媒熱交換器における冷媒の凝縮圧力を検出する凝縮圧力センサと、
    を有し、
    前記制御手段は、暖房運転を行っているとき、
    前記冷媒の凝縮圧力を用いて求めた冷媒の凝縮温度から前記冷媒出口温度を減じて求めた実冷媒過冷却度が、前記凝縮圧力と前記圧縮機の回転数に基づいて定められた目標冷媒過冷却度となるように、前記膨張弁の開度を調整し、
    前記水の流量が多くなるのにつれて小さくなる補正値で、前記目標冷媒過冷却度を補正する、
    ことを特徴とするヒートポンプサイクル装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記実冷媒過冷却度が、前記補正値で補正された目標冷媒過冷却度となるように、前記膨張弁の開度を調整する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプサイクル装置。
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