JP7282553B2 - 電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電源装置に関する。
従来、電源装置として、例えば、電線からコイルの電磁誘導により電力を取得する電源装置がある。この電源装置は、電線にコイルを取り付け、当該電線に流れる電流によって発生する磁界に応じてコイルに誘起される電磁誘導を用いて電線から電力を取得する。なお、特許文献1には、電線に流れる電流によって発生する磁界に応じて誘起される電磁誘導電流を検出する電流センサ端末が開示されている。
特開2015-076955号公報
ところで、上述の特許文献1に記載の電源装置は、例えば、電線に流れる電流が変化する場合に、当該電流の変化に応じて電線から取得する電力を調整することが望まれている。
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電磁誘導により電線から電力を適正に取得することができる電源装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る電源装置は、電力を供給する電線に設けられコイルを有し前記コイルを介して電磁誘導により前記電線から交流電力を取得するコイルユニットと、前記コイルユニットに接続され当該コイルユニットにより取得した前記交流電力を、全波整流又は半波整流のいずれか一方を行うことで直流電力に整流する整流回路と、前記整流回路に接続され当該整流回路により整流した前記直流電力の電圧を一定に制限した直流電力を負荷部に出力する定電圧ダイオードと、前記定電圧ダイオードから前記負荷部に出力される前記直流電力の検出電圧を検出する電圧検出回路と、前記電圧検出回路により検出された前記検出電圧に基づいて前記交流電力を全波整流又は半波整流するように前記整流回路を制御する制御回路と、を備えることを特徴とする。
上記電源装置において、前記制御回路は、前記電圧検出回路により検出された前記検出電圧が相対的に大きい場合、半波整流するように前記整流回路を制御し、前記電圧検出回路により検出された前記検出電圧が相対的に小さい場合、全波整流するように前記整流回路を制御することが好ましい。
上記電源装置において、前記整流回路は、4つのダイオードを有するブリッジ回路と、前記ブリッジ回路において前記4つのダイオードの接続を切り替えることで全波整流回路又は半波整流回路のいずれか一方を形成するスイッチ回路とを含んで構成され、前記制御回路は、前記電圧検出回路により検出された前記検出電圧に基づいて前記スイッチ回路を制御し、前記全波整流回路又は前記半波整流回路のいずれか一方を形成することが好ましい。
上記電源装置において、前記定電圧ダイオードにより制限される一定の電圧よりも低い電圧を閾値電圧とした場合、前記制御回路は、前記閾値電圧と前記電圧検出回路により検出された前記検出電圧とを比較する比較回路と、前記比較回路の比較結果に基づいて前記交流電力を全波整流又は半波整流するように前記整流回路を切り替える切替回路と、を含んで構成されることが好ましい。
本発明に係る電源装置は、コイルユニットにより取得した交流電力を全波整流又は半波整流のいずれか一方を行うことで、電磁誘導により電線から電力を適正に取得することができる。
図1は、実施形態に係る電源装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、実施形態に係る電源装置の制御系の構成例を示すブロック図である。 図3は、比較例に係る送電線の電流とツェナダイオードの電圧及び電流との関係を示す図である。 図4は、実施形態に係る送電線の電流とツェナダイオードの電圧及び電流との関係を示す図である。 図5は、実施形態に係る電源装置の動作例を示すメインのフローチャートである。 図6は、実施形態に係る電源装置の動作例を示すサブのフローチャートである。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。更に、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態〕
図面を参照しながら実施形態に係る電源装置1について説明する。図1は、実施形態に係る電源装置1の構成例を示すブロック図である。図2は、実施形態に係る電源装置1の制御系の構成例を示すブロック図である。
電源装置1は、送電線2から電磁誘導により電力を取得し、取得した電力を電源負荷部4に供給するものである。ここで、送電線2は、例えば、工場等に配索される電力供給用の電線であり、電力供給部(図示省略)と送電線負荷部3との間を接続している。送電線2は、送電線負荷部3の消費電力の変動に応じて電流が変動する。電源装置1は、コイルユニット10と、定電圧ダイオードとしてのツェナダイオード20と、コンデンサ30と、充放電回路40と、電圧検出回路50と、整流回路60と、制御回路70とを備える。
コイルユニット10は、電磁誘導により電力を取得するものである。コイルユニット10は、コイル11と、コア12とを有する。コイル11は、導線が螺旋状に巻き回されたものである。コイル11は、例えば、コア12の外周面に沿って螺旋状に巻き回されている。コイル11は、コア12の一部に巻き回された状態で、電力を供給する送電線2に設けられる。コイル11は、例えば、送電線2に生じる磁束により誘導起電力を発生可能な位置に設けられる。コイル11は、一方側の端部が整流回路60のノードN1に接続され、他方側の端部が整流回路60のノードN2に接続されている。コイル11は、電磁誘導により送電線2から交流電力を取得し、取得した交流電力を整流回路60に出力する。
コア12は、環状に形成され、磁性材料を含む磁性体である。コア12の内側には、送電線2が挿通している。コア12は、コイル11の内側に挿通している。つまり、コア12の外周面の一部には、コイル11が巻き回されている。コア12は、コイル11のインダクタンスを向上させる。
ツェナダイオード20は、直流電力の電圧を一定にするものである。ツェナダイオード20は、整流回路60に接続され、当該整流回路60により整流した直流電力の電圧を一定にした直流電力を電源負荷部4に出力する。ツェナダイオード20は、整流回路60とコンデンサ30との間に設けられている。ツェナダイオード20は、カソード端子が整流回路60のノードN3に接続され、アノード端子がグランドに接続されている。ツェナダイオード20は、整流回路60から出力される直流電力の電圧が降伏電圧(ツェナー電圧)以上の場合には電流が流れ、整流回路60から出力される直流電力の電圧が降伏電圧未満の場合には電流が流れない。これにより、ツェナダイオード20は、整流回路60により整流した直流電力の電圧の上限を一定にすることができる。本実施形態では、ツェナダイオード20の降伏電圧は、例えば、5.6Vとするが、これに限定されない。
コンデンサ30は、電流(電力)を平滑化するものである。コンデンサ30は、ツェナダイオード20と充放電回路40との間に設けられている。コンデンサ30は、一方側の端子が整流回路60のノードN3に接続され、他方側の端子がグランドに接続されている。コンデンサ30は、整流回路60により整流した直流電力を平滑化し、平滑化した直流電力を充放電回路40に出力する。
充放電回路40は、電力を充電及び放電するものである。充放電回路40は、コンデンサ30と電源負荷部4との間に設けられている。充放電回路40は、一方側の端子が整流回路60のノードN3に接続され、他方側の端子がグランドに接続されている。充放電回路40は、バッテリ(図示省略)を有し、整流回路60から出力される直流電力をバッテリに充電する。また、充放電回路40は、バッテリに充電した電力を電源負荷部4に出力する。充放電回路40は、例えば、整流回路60から出力される直流電力が相対的に大きい場合、バッテリに電力を充電する。また、充放電回路40は、整流回路60から出力される直流電力が相対的に小さい場合、バッテリに充電した電力を電源負荷部4に出力する。これにより、電源装置1は、電源負荷部4に電力を安定して供給することができる。
電圧検出回路50は、電圧を検出するものである。電圧検出回路50は、ツェナダイオード20と電源負荷部4との間に設けられ、ツェナダイオード20から電源負荷部4に出力される直流電力の検出電圧Voutを検出する。電圧検出回路50は、制御回路70に接続され、検出電圧Voutを制御回路70に出力する。
整流回路60は、交流電力を直流電力に整流するものである。整流回路60は、コイルユニット10に接続され、当該コイルユニット10により取得した交流電力を直流電力に整流する。整流回路60は、ブリッジ回路61と、スイッチ回路62とを含んで構成される。ブリッジ回路61は、4つのダイオードD1~D4と、ノードN1~N4とを有し、それぞれのダイオードD1~D4の接続形態に応じて、図2に示すように、全波整流を行う全波整流回路FW又は半波整流を行う半波整流回路HWのいずれか一方を構成する。半波整流回路HWは、全波整流回路FWと比較して出力電圧がほぼ半分である。
ダイオードD1、D2は、順方向で直列に接続され直列回路を形成する。ダイオードD3、D4は、順方向で直列に接続され直列回路を形成し、且つ、ダイオードD1、D2の直列回路と並列に接続される。ノードN1は、ダイオードD1のカソード端子とダイオードD2のアノード端子とを接続する部分である。ノードN1は、コイルユニット10の一方側の端子に接続される。ノードN2は、ダイオードD3のカソード端子とダイオードD4のアノード端子とを接続する部分である。ノードN2は、コイルユニット10の他方側の端子に接続される。ノードN3は、ダイオードD2のカソード端子とダイオードD4のカソード端子とを接続する部分である。ノードN3は、電源負荷部4の正極に接続される。ノードN4は、ダイオードD1のアノード端子とダイオードD3のアノード端子とを接続する部分である。ノードN4は、グランドに接続される。整流回路60は、ノードN1、N2に供給される交流電力を整流した直流電力をノードN3から電源負荷部4の正極に出力する。
スイッチ回路62は、ブリッジ回路61において4つのダイオードD1~D4の接続を切り替えるものである。スイッチ回路62は、スイッチSW1~SW3を有している。スイッチSW1は、ノードN2とダイオードD4のアノード端子との間に設けられ、ノードN2及びダイオードD4の電気的な接続をオン又はオフにする。スイッチSW2は、ダイオードD3に並列に設けられ、オンの場合にはダイオードD3を迂回する回路を形成し、オフの場合にはダイオードD3を迂回する回路を形成しない。スイッチSW3は、ノードN4とダイオードD1のアノード端子との間に設けられ、ノードN4及びダイオードD1の電気的な接続をオン又はオフにする。スイッチSW1~SW3は、相互に電気的に接続されている。
スイッチ回路62は、整流回路60において全波整流回路FW又は半波整流回路HWのいずれか一方を形成する。スイッチ回路62は、例えば、図2に示すように、スイッチSW1、SW3をオンし且つスイッチSW2をオフすることで、全波整流回路FWを形成する。一方、スイッチ回路62は、スイッチSW2をオンし且つスイッチSW1、SW3をオフすることで、半波整流回路HWを形成する。このように、整流回路60は、スイッチ回路62によりダイオードD1~D4の接続を切り替え、コイルユニット10により取得した交流電力を、全波整流又は半波整流のいずれか一方を行うことで直流電力に整流する。
制御回路70は、スイッチ回路62を制御するものである。制御回路70は、例えば、検出電圧Voutに基づいて交流電力を全波整流又は半波整流するようにスイッチ回路62を切り替える。具体的には、制御回路70は、検出電圧Voutに基づいてスイッチ回路62を制御し、全波整流回路FW又は半波整流回路HWのいずれか一方を形成する。制御回路70は、入力回路71と、比較回路72と、切替回路73とを含んで構成される。入力回路71は、電圧検出回路50に接続され、電圧検出回路50により検出された検出電圧Voutを入力する。
比較回路72は、電圧を比較するものである。比較回路72は、例えば、予め定められた閾値電圧と電圧検出回路50により検出された検出電圧Voutとを比較する。ここで、予め定められた閾値電圧は、ツェナダイオード20により制限される一定の電圧よりも低い電圧である。この閾値電圧は、例えば、ツェナダイオード20により制限される一定の電圧を5.6Vとした場合、5.3V程度が好ましいが、この電圧に限定されない。比較回路72は、電圧検出回路50により検出された検出電圧Voutが閾値電圧以上の場合、検出電圧Voutが相対的に大きいことを表す第1信号を切替回路73に出力する。一方、比較回路72は、電圧検出回路50により検出された検出電圧Voutが閾値電圧未満の場合、検出電圧Voutが相対的に小さいことを表す第2信号を切替回路73に出力する。
切替回路73は、整流回路60のスイッチ回路62を切り替えるものである。切替回路73は、比較回路72及びスイッチ回路62に接続され、比較回路72から出力される信号に基づいてスイッチ回路62を制御し、整流回路60を全波整流回路FW又は半波整流回路HWのいずれか一方に切り替える。切替回路73は、例えば、検出電圧Voutが相対的に大きいことを表す第1信号が切替回路73から出力された場合、整流回路60を半波整流回路HWに切り替える。一方、切替回路73は、検出電圧Voutが相対的に小さいことを表す第2信号が切替回路73から出力された場合、整流回路60を全波整流回路FWに切り替える。
次に、送電線2の電流と、ツェナダイオード20に印加される電圧V1、V2及び電流I1、I2との関係について説明する。図3は、比較例に係る送電線2の電流とツェナダイオード20の電圧V1及び電流I1との関係を示す図である。図4は、実施形態に係る送電線2の電流とツェナダイオード20の電圧V2及び電流I2との関係を示す図である。図3及び図4では、横軸が送電線2の電流[A]を表し、縦軸がツェナダイオード20の電圧[V]及び電流[mA]を表している。
図3に示す比較例では、半波整流回路HWへの切り替えを行わずに、常に、全波整流回路FWにより整流を行う例を示している。比較例では、図3に示すように、送電線2に流れる電流I1が電流Ia[A]となった場合、ツェナダイオード20の電圧V1が降伏電圧(5.6V)以上になり、ツェナダイオード20に電流I1が流れる。比較例では、送電線2の電流がIa[A]よりも増加すると、当該ツェナダイオード20に電流I1が流れて発熱する。このとき、ツェナダイオード20は、送電線2の電流の増加に応じて発熱領域E1が拡大する。
図4に示す実施形態では、検出電圧Voutに応じて全波整流回路FW又は半波整流回路HWに切り替えて整流を行う例を示している。実施形態では、制御回路70は、送電線2に流れる電流I1が電流Ia[A]となり、検出電圧Voutが閾値電圧(例えば5.3V程度)以上になると、全波整流回路FWから半波整流回路HWに切り替える。これにより、制御回路70は、図4に示すように、全波整流回路FWの場合と比較して、ツェナダイオード20に印加される電圧V2をほぼ半分にすることができ、ツェナダイオード20に電流が流れることを抑制できる。制御回路70は、送電線2の電流がIa[A]よりも増加し、送電線2の電流がIa[A]の2倍程度のIb[A]に到達すると、ツェナダイオード20の電圧V2が降伏電圧(5.6V)以上になり、ツェナダイオード20に電流I2が流れて発熱する。このとき、ツェナダイオード20は、送電線2の電流の増加に応じて発熱領域E2が拡大する。発熱領域E2は、上述の発熱領域E1と比較して発熱領域Edの分だけ削減されている。これにより、制御回路70は、送電線2に流れる電流が増加しても、ツェナダイオード20の発熱を抑制できる。
次に、電源装置1の動作例について説明する。図5は、実施形態に係る電源装置1の動作例を示すメインのフローチャートである。この例では、整流回路60は、初期設定で全波整流回路FWが形成されている。電源装置1は、コイルユニット10により交流電力を取得する(ステップS1)。コイルユニット10は、例えば、電磁誘導により送電線2から交流電力を取得する。次に、電源装置1は、コイルユニット10により取得された交流電力を整流回路60により整流する(ステップS2)。次に、電源装置1は、ツェナダイオード20により定電圧化を行う(ステップS3)。ツェナダイオード20は、例えば、整流回路60により整流した直流電力の電圧の上限を一定(例えば5.6V)にする。
次に、電源装置1は、電圧検出回路50により電圧を検出する(ステップS4)。電圧検出回路50は、例えば、ツェナダイオード20から電源負荷部4に出力される直流電力の検出電圧Voutを検出し、検出した検出電圧Voutを制御回路70に出力する。次に、電源装置1は、整流回路60の切り替え処理を行う(ステップS5)。制御回路70は、例えば、検出電圧Voutに基づいてスイッチ回路62を制御し、全波整流回路FW又は半波整流回路HWのいずれか一方を形成する。
次に、電源装置1は、ツェナダイオード20により定電圧化された電力を充放電回路40に供給する(ステップS6)。次に、電源装置1は、充放電回路40により充放電制御を行い(ステップS7)、電源負荷部4に電力を供給する(ステップS8)。充放電回路40は、例えば、電源負荷部4に供給する電力が不足している場合、バッテリに充電した電力を放電して電源負荷部4に電力を供給する。また、充放電回路40は、電源負荷部4に供給する電力が足りている場合、バッテリに電力を充電する。これにより、電源装置1は、電源負荷部4に安定して電力を供給することができる。
次に、図6を参照して上述のステップS5における整流回路60の切り替え処理について詳細に説明する。図6は、実施形態に係る電源装置1の動作例を示すサブのフローチャートである。制御回路70は、電圧検出回路50により検出された検出電圧Voutが、閾値電圧(5.3V)未満であるか否かを判定する(ステップT1)。制御回路70は、電圧検出回路50により検出された検出電圧Voutが閾値電圧(5.3V)以上である場合(ステップT1;No)、整流回路60を半波整流回路HWに切り替える(ステップT2)。一方、制御回路70は、電圧検出回路50により検出された検出電圧Voutが閾値電圧(5.3V)未満である場合(ステップT1;Yes)、整流回路60が全波整流回路FWであるか否かを判定する(ステップT3)。制御回路70は、整流回路60が全波整流回路FWでない場合(ステップT3;No)、整流回路60を全波整流回路FWに切り替える(ステップT4)。一方、制御回路70は、整流回路60が全波整流回路FWである場合(ステップT3;Yes)、整流回路60の切り替え処理を終了する。
以上のように、実施形態に係る電源装置1は、コイルユニット10と、整流回路60と、ツェナダイオード20と、電圧検出回路50と、制御回路70とを備える。コイルユニット10は、電力を供給する送電線2に設けられ、コイル11を有し当該コイル11を介して電磁誘導により送電線2から交流電力を取得する。整流回路60は、コイルユニット10に接続され、当該コイルユニット10により取得した交流電力を、全波整流又は半波整流のいずれか一方を行うことで直流電力に整流する。ツェナダイオード20は、整流回路60に接続され、当該整流回路60により整流した直流電力の電圧を一定に制限した直流電力を電源負荷部4に出力する。電圧検出回路50は、ツェナダイオード20から電源負荷部4に出力される直流電力の検出電圧Voutを検出する。制御回路70は、電圧検出回路50により検出された検出電圧Voutに基づいて交流電力を全波整流又は半波整流するように整流回路60を制御する。
この構成により、電源装置1は、コイルユニット10の電磁誘導により送電線2から取得した交流電力を全波整流又は半波整流することで電源負荷部4側に出力される電力を調整することができる。これにより、電源装置1は、送電線2に供給される電力の増加に応じてコイルユニット10により取得した交流電力が増加しても、電源負荷部4側に過剰な電力が供給されることを抑制できる。これにより、電源装置1は、ツェナダイオード20の発熱量を抑制することができるので、特別な耐熱設計や放熱設計を不要とすることができる。この構成により、電源装置1は、回路を簡略化することができ、装置の大型化を抑制できる。また、電源装置1は、送電線2に供給される電力の減少に応じてコイルユニット10により取得した交流電力が減少しても、電源負荷部4側に最大電力を供給することができる。この結果、電源装置1は、電磁誘導により送電線2から電力を適正に取得することができる。
上記電源装置1において、制御回路70は、電圧検出回路50により検出された検出電圧Voutが相対的に大きい場合、半波整流するように整流回路60を制御する。また、制御回路70は、電圧検出回路50により検出された検出電圧Voutが相対的に小さい場合、全波整流するように整流回路60を制御する。この構成により、電源装置1は、検出電圧Voutが相対的に大きい場合に半波整流することにより、電源負荷部4側に過剰な電力が供給されることを抑制できる。また、電源装置1は、検出電圧Voutが相対的に小さい場合に全波整流することにより、電源負荷部4側に最大電力を供給することができる。
上記電源装置1において、整流回路60は、4つのダイオードD1~D4を有するブリッジ回路61と、ブリッジ回路61において4つのダイオードD1~D4の接続を切り替えることで全波整流回路FW又は半波整流回路HWのいずれか一方を形成するスイッチ回路62とを含んで構成される。制御回路70は、電圧検出回路50により検出された検出電圧Voutに基づいてスイッチ回路62を制御し、全波整流回路FW又は半波整流回路HWのいずれか一方を形成する。この構成により、最小限のダイオードD1~D4により全波整流回路FW及び半波整流回路HWを形成することができ、回路の大型化を抑制できる。
上記電源装置1において、制御回路70は、比較回路72と、切替回路73とを含んで構成される。比較回路72は、ツェナダイオード20により制限される一定の電圧よりも低い電圧を閾値電圧とした場合、当該閾値電圧と電圧検出回路50により検出された検出電圧Voutとを比較する。切替回路73は、比較回路72の比較結果に基づいて、交流電力を全波整流又は半波整流するように整流回路60を切り替える。この構成により、電源装置1は、電源負荷部4側に出力される電力を調整することができ、電磁誘導により送電線2から電力を適正に取得することができる。
なお、上記説明において、整流回路60は、4つのダイオードD1~D4を兼用して全波整流回路FW及び半波整流回路HWを形成する例について説明したが、これに限定されない。整流回路60は、例えば、ダイオードを兼用せずに全波整流回路と半波整流回路とをそれぞれ別の回路として構成してもよい。
全波整流回路FWは、ブリッジ型の整流回路である例について説明したが、これに限定されず、その他の整流回路であってもよい。
制御回路70は、比較回路72と、切替回路73とを含んで構成される例について説明したが、これに限定されず、その他の回路構成により構成してもよい。
定電圧ダイオードは、ツェナダイオード20である例について説明したが、これに限定されず、例えば、アバランシェ整流ダイオード(アバランシェダイオード)等であってもよい。
1 電源装置
2 送電線(電線)
4 電源負荷部(負荷部)
10 コイルユニット
11 コイル
20 ツェナダイオード(定電圧ダイオード)
50 電圧検出回路
60 整流回路
61 ブリッジ回路
62 スイッチ回路
70 制御回路
72 比較回路
73 切替回路
D1~D4 ダイオード
FW 全波整流回路
HW 半波整流回路
Vout 検出電圧

Claims (3)

  1. 電力を供給する電線に設けられコイルを有し前記コイルを介して電磁誘導により前記電線から交流電力を取得するコイルユニットと、
    前記コイルユニットに接続され当該コイルユニットにより取得した前記交流電力を、全波整流又は半波整流のいずれか一方を行うことで直流電力に整流する整流回路と、
    前記整流回路に接続され当該整流回路により整流した前記直流電力の電圧を一定に制限した直流電力を負荷部に出力する定電圧ダイオードと、
    前記定電圧ダイオードから前記負荷部に出力される前記直流電力の検出電圧を検出する電圧検出回路と、
    前記電圧検出回路により検出された前記検出電圧及び予め定められた閾値電圧に基づいて前記交流電力を全波整流又は半波整流するように前記整流回路を制御する制御回路と、を備え
    前記閾値電圧は、前記定電圧ダイオードにより制限される前記一定の電圧よりも低い電圧であり、
    前記制御回路は、前記電圧検出回路により検出された前記検出電圧が前記閾値電圧未満の場合、全波整流するように前記整流回路を制御し、前記電圧検出回路により検出された前記検出電圧が前記閾値電圧以上の場合、前記定電圧ダイオードに電流が流れる前に半波整流するように前記整流回路を制御することを特徴とする電源装置。
  2. 前記整流回路は、4つのダイオードを有するブリッジ回路と、前記ブリッジ回路において前記4つのダイオードの接続を切り替えることで全波整流回路又は半波整流回路のいずれか一方を形成するスイッチ回路とを含んで構成され、
    前記制御回路は、前記電圧検出回路により検出された前記検出電圧が前記閾値電圧未満の場合、前記スイッチ回路を制御して前記全波整流回路を形成し、前記電圧検出回路により検出された前記検出電圧が前記閾値電圧以上の場合、前記スイッチ回路を制御して前記半波整流回路を形成する請求項に記載の電源装置。
  3. 記制御回路は、前記閾値電圧と前記電圧検出回路により検出された前記検出電圧とを比較する比較回路と、前記比較回路の比較結果に基づいて前記交流電力を全波整流又は半波整流するように前記整流回路を切り替える切替回路と、を含んで構成される請求項1又は2に記載の電源装置。
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