JP7282330B2 - 植生基材 - Google Patents
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Description
a.バーク堆肥やピートモスは密度が小さいため、吹付時の圧密確保に時間を要するだけでなく、バーク堆肥やピートモスは付着性が強く吹付ノズル等への付着によって作業性が低下する。
b.台風やゲリラ豪雨等の大雨時に基盤材が大量の水を含むことにより施工部が流失するおそれがある。そのため、大雨が予想される際には事前対策が必要となるが、施工面積が広い場合には対策実施が困難となることがある。 また、冬季に基盤材に含まれる水分が凍結し、その後、融解した際に施工部が崩れることが予想されるため、凍結対策として法面にシートを張ったり、炭等を吹き付ける作業が必要となる。
一般廃棄物を原料とする溶融スラグと、有機質主体の基盤材と、接合剤と、肥料と、種子とが混合されてなり、吹付厚さ3cm~5cm、吹付面積1000m 2 当たり前記溶融スラグの使用量が100kg~500kgであることを特徴としている。
a.吹付ノズルへの植生基材の付着性が低下する。従来の植生基材に溶融スラグを混合するので混合手間は少し増加するが、従来の植生基材のみに比べて吹付作業時間を20%程度低減することができる。
b.植生基材の透水性が向上する。雨水は地下層もしくは排水系に流出し、施工部の材料流出を防止することができる。また、植生基材の保水量が低減するので、施工後の冬季凍結が防止され、法面にシートを張ったり、炭等を吹き付ける作業が不要となる。
c.植生基材内部にできる空隙が植物の根の生長空間となり、植物の生長が促進される。これにより、植生基材に混合する肥料の割合を低減することができる。
一般廃棄物を原料とする溶融スラグと、有機質主体の基盤材と、接合剤と、肥料と、種子とが混合されてなり、前記溶融スラグの可溶性けい酸濃度が25%以上、アルカリ分が30%以上であることを特徴としている。
一般廃棄物を原料とする溶融スラグと、有機質主体の基盤材と、接合剤と、肥料と、種子とが混合されてなり、前記溶融スラグは、破砕処理又は摩砕処理により粒径が5mm以下とされ、設計CBR値が20%以上であることを特徴としている。
設計CBR値は骨材の締固め特性を評価する指標であり、溶融スラグの設計CBR値が20%以上であると、基盤材の密度が上昇し、施工後の圧密性確保が容易となる。
一般廃棄物を原料とする溶融スラグと、有機質主体の基盤材と、接合剤と、肥料と、種子とが混合されてなることを特徴としている(但し、前記植生基材は、石こう廃材、砕石粉、及びスクリーニングスのうちの少なくとも一種類からなるシルト原料を含まない)。
(1)法面30の除草、浮石除去等を行って法面30を清掃する。
(2)法面30に網状の植生ネット32等を敷設し、主アンカーピン33及び補助アンカーピン34を法面30に打設して網状の植生ネット32等を法面30に固定する。網状の植生ネット32等には、網目50mm以上の菱形金網などが使用される。主アンカーピン33は径:16mm、長さ:400mm程度とし、1m2当たり0.3本程度打設する。補助アンカーピン34が径9mm、長さ:200mmとし、1m2当たり1.5本程度打設する。
(3)吹付機(図示省略)を用いて植生基材31を法面30に吹き付ける。吹付厚さは3cm~5cm程度とする。
上記設備で製造された溶融スラグは、可溶性けい酸濃度が25%以上、アルカリ分が30%以上であり、植物の根や茎の生長を促進することができる。また、施工後の圧密性確保の観点から、溶融スラグの設計CBR値は20%以上であることが好ましい。
溶融スラグの使用量は、吹付厚さ3cm~5cm、吹付面積1000m2当たり100kg~500kgとする。
一方、炉底部13の側壁には、炉内で生成された溶融物を排出するための出湯口18が設けられている。
投入口20から炉内に、一般廃棄物とコークスと石灰石又はけい砂とを投入する。ガス化溶融炉10に投入するコークスの量は一般廃棄物投入量1ton当たり20kg~70kg、石灰石又はけい砂の投入量は一般廃棄物投入量1ton当たり15kg~70kgとする。なお、一般廃棄物は、産業廃棄物以外の廃棄物であって、自治体が処理する指定産業廃棄物を含む。
投入口20から炉内に投入された一般廃棄物は、乾燥・予熱帯Aで熱せられ、一般廃棄物に含まれる水分が、炉下部より上昇する燃焼分解ガスにより蒸発する。乾燥した一般廃棄物は次第に降下し、熱分解ガス化帯Bにおいて可燃分がガス化され、排出口21から排出される。
一般廃棄物中の灰分はコークスと共に燃焼帯Cを通過して溶融帯Dまで降下する。溶融帯Dまで降下したコークスは、送風口14から吹き込まれた酸素富化空気により1700℃~1800℃で高温燃焼し、炉底部13にコークスベッド層(火格子)を形成することにより、還元雰囲気の形成と灰分の安定溶融を実現する。灰分中の低沸点重金属類(鉛など)は揮発して溶融飛灰となり、排ガスと共に排出口21から排出される。
排出口21から排出された排ガスは、必要に応じてサイクロン(図示省略)に導入され、排ガス中の可燃性ダストがサイクロンで捕集される。捕集された可燃性ダストは、送風口14からガス化溶融炉10内に吹き込まれる。一方、サイクロンから排出された排ガスは、燃焼室(図示省略)へ導入され完全燃焼された後、ボイラ(図示省略)で熱回収され、最終的に煙突(図示省略)から大気中へ放出される。
灰分が溶融した溶融物は、石灰石の塩基度調整作用により十分に流動性を高めた状態で出湯口18から排出され、樋19を介して水砕装置22に投入される。
水砕装置22は、ガス化溶融炉10から排出された溶融物を冷却して凝固させる冷却水を貯留するケーシング23と、ガス化溶融炉10から排出された溶融物に水を噴射して溶融物を細かく分散させる噴射ノズル24と、ケーシング23内に設置されたスクレーパ式のコンベア25とを備えている。噴射水によって細かく分散された溶融物は、ケーシング23内で冷却凝固して溶融スラグと鉄や銅などメタルとなり、コンベア25によりケーシング23から搬出され、磁選機26へ搬送される。
[メタル分離処理]
磁選機26により溶融スラグからメタルが分離除去され、有害物質を殆ど含まない溶融スラグとなる。
溶融物を水で急速破砕することにより生成される溶融スラグは、粒度分布が不均一で、表面が針状や角状になっているものが含まれている。そのため、破砕装置(図示省略)又は摩砕装置(図示省略)を用いて破砕処理又は摩砕処理を行い、粒度調整を行うと共に、溶融スラグの表面を平滑化させる。破砕処理又は摩砕処理による粒度調整は、溶融スラグの粒径が5mm以下となるように処理条件を設定する。
溶融スラグを摩砕処理もしくは破砕処理することによって溶融スラグの設計CBR値は20%以上となる。
Claims (4)
- 法面を緑化して該法面の安定化を図る植生基材吹付工法に使用される植生基材であって、
一般廃棄物を原料とする溶融スラグと、有機質主体の基盤材と、接合剤と、肥料と、種子とが混合されてなり、吹付厚さ3cm~5cm、吹付面積1000m 2 当たり前記溶融スラグの使用量が100kg~500kgであることを特徴とする植生基材。 - 法面を緑化して該法面の安定化を図る植生基材吹付工法に使用される植生基材であって、
一般廃棄物を原料とする溶融スラグと、有機質主体の基盤材と、接合剤と、肥料と、種子とが混合されてなり、前記溶融スラグは、可溶性けい酸濃度が25%以上、アルカリ分が30%以上であることを特徴とする植生基材。 - 法面を緑化して該法面の安定化を図る植生基材吹付工法に使用される植生基材であって、
一般廃棄物を原料とする溶融スラグと、有機質主体の基盤材と、接合剤と、肥料と、種子とが混合されてなり、前記溶融スラグは、破砕処理又は摩砕処理により粒径が5mm以下とされ、設計CBR値が20%以上であることを特徴とする植生基材。 - 法面を緑化して該法面の安定化を図る植生基材吹付工法に使用される植生基材であって、
一般廃棄物を原料とする溶融スラグと、有機質主体の基盤材と、接合剤と、肥料と、種子とが混合されてなることを特徴とする植生基材(但し、前記植生基材は、石こう廃材、砕石粉、及びスクリーニングスのうちの少なくとも一種類からなるシルト原料を含まない)。
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