JP7281874B2 - 繊維製品用処理剤の評価方法及び繊維製品用処理剤の製造方法 - Google Patents

繊維製品用処理剤の評価方法及び繊維製品用処理剤の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、繊維製品の評価方法、これを用いた繊維製品用処理剤の評価方法及び繊維製品用処理剤の製造方法に関する。
従来、洗濯後の被洗物を室外で干して乾かす「外干し」が一般的であったが、近年、生活者のライフスタイルの変化に伴い、外干ししたいが環境や時間の制約を受け、外干しできない生活者が増加している。
被洗物を部屋干しすると、外干しで得られるような、ふんわりとしたボリュームのある触感や、カラッと乾いた触感が得られないという問題がある。
かかる問題に対して特許文献1では、ふんわり感とカラッと乾いた触感を付与するために、カチオン性ポリマーとノニオン界面活性剤とアニオン界面活性剤を配合した洗剤が提案されている。
特開2016-113606号公報
本発明者等は各種調査の結果から、外干しによって得られるメリットの中でも、乾燥感(カラッと乾いている触感)への要求が高いことを見出した。
そこで、繊維製品の乾燥感を物理量で定量的に表現できれば、繊維製品用処理剤の乾燥感付与効果を消費者へ効果的にアピールできると考えたが、これまでは、抽象的且つ官能的に評価する手法しかなかった。
本発明は、繊維製品の乾燥感を物理量で定量的に評価できる繊維製品の評価方法、これを用いた繊維製品用処理剤の評価方法及び繊維製品用処理剤の製造方法の提供を目的とする。
本発明は以下の態様を有する。
[1]繊維製品の最大熱吸収速度を測定し、前記最大熱吸収速度を指標として前記繊維製品の乾燥感を評価する、繊維製品の評価方法。
[2] 繊維製品の最大熱吸収速度を測定する工程Aと、
前記繊維製品と材質が同じであり、任意の乾燥感を有する複数のサンプルについて、乾燥感の官能評価と最大熱吸収速度との相関関係を得る工程Bとを有し、
前記工程Aで得られた最大熱吸収速度の測定値と、前記工程Bで得られた前記相関関係に基づいて、前記繊維製品の乾燥感を評価する、繊維製品の評価方法。
[3] 前記最大熱吸収速度を測定する際の、Tsで表される測定雰囲気温度及び繊維製品の初期温度が15~25℃、Toで表される測定部の温度が28~42℃、To-Tsで表される両者の差(ΔT)が3~27℃である、[1]又は[2]の繊維製品の評価方法。
[4] 前記繊維製品が、繊維製品用処理剤を用いて処理された繊維製品である、[1]~[3]のいずれかの繊維製品の評価方法。
[5] 繊維製品用処理剤を用いて繊維製品を処理し、処理後の繊維製品の乾燥感を、前記[4]の評価方法で評価する、繊維製品用処理剤の評価方法。
[6] 前記繊維製品用処理剤が、下記(a1)~(a6)からなる群から選ばれる1種以上を含む、前記[5]の繊維製品用処理剤の評価方法。
(a1)カチオン性ポリマー。
(a2)硬化ヒマシ油。
(a3)硬化パーム油。
(a4)天然でんぷん。
(a5)ポリビニルアルコール。
(a6)カルボキシメチルセルロース。
[7] 前記繊維製品用処理剤が、さらに下記(b1)及び(b2)のいずれか一方又は両方を含む、前記[6]の繊維製品用処理剤の評価方法。
(b-1)SO基又はSO基を有する陰イオン界面活性剤。
(b-2)ポリオキシアルキレン型非イオン界面活性剤。
[8] [5]~[7]のいずれかの繊維製品用処理剤の評価方法を用いて、繊維製品用処理剤の組成を決定する工程を有する、繊維製品用処理剤の製造方法。
本発明の繊維製品の評価方法によれば、繊維製品の乾燥感を、最大熱吸収速度を指標として定量的に評価できる。
本発明の繊維製品用処理剤の評価方法によれば、繊維製品の乾燥感の評価結果に基づいて、繊維製品用処理剤の乾燥感付与効果を定量的に評価できる。
本発明の繊維製品用処理剤の製造方法によれば、処理剤の組成決定を簡便に行うことができる。
本発明の評価方法は、対象の繊維製品の最大熱吸収速度(以下、qmax値ともいう。)を測定し、qmax値を指標として繊維製品の乾燥感を評価する。
後述の実施例に示されるように、繊維製品を手で触ったときの乾湿感(カラッと乾いている・しっとり湿っている)を尺度とする乾燥感の官能評価とqmax値とは相関関係があり、官能評価においてカラッと乾いている触感が強い方が、qmax値は小さくなる傾向がある。
[最大熱吸収速度(qmax値)]
繊維製品のqmax値は、測定雰囲気温度(Ts)と同じ温度の繊維製品に、繊維製品の初期温度(Ts)よりも10~20℃程度高い温度(To)の測定部を、所定の接触圧で接触させた直後(約0.2秒後)の、測定部から繊維製品へ移動する熱流のピーク値を測定した値(単位:W/cm)である。
qmax値は、測定部の温度(To)と繊維製品の初期温度(Ts)との差(ΔT=To-Ts)に比例する。
繊維製品のqmax値を測定する際の、測定雰囲気温度及び繊維製品の初期温度(Ts)、測定部の温度(To)及び両者の差(ΔT)は、乾燥感の官能評価とqmax値との相関が明確に得られやすい点で、Tsが15~25℃、Toが28~42℃かつΔTが3~27℃であることが好ましく、Tsが18~22℃、Toが30~40℃かつΔTが8~22℃であることがより好ましく、Tsが19~21℃、Toが30~36℃かつΔTが9~17℃であることがさらに好ましい。
qmax値は接触冷温感の指標として知られており、市販の精密迅速熱物性測定装置で測定できる。例えば、カトーテック株式会社製、精密迅速熱物性測定装置、サーモラボIIB型(製品名)を用い、下記の条件設定(以下、標準条件という。)でqmax値を測定することができる。
測定部の材質:質量9.79gの純銅版(熱容量4.186×10JK-1-2℃)。
測定部の面積:9cm
接触圧:10gf/cm
評価対象の繊維製品は特に限定されない。例えば衣料、布巾、寝具、カーテンであってよい。
繊維の材料は特に限定されない。例えば、綿、絹、麻、毛等の天然繊維、ポリエステル、アクリル、ナイロン、レーヨン、ポリアミド等の化学繊維等が挙げられる。
繊維製品の乾燥感は材質によっても変化し得る。本明細書において、「繊維製品の材質が同じ」とは、繊維の材料、繊維の太さ、及び繊維の織り方又は編み方がいずれも同じであることを意味する。
評価対象の繊維製品として、例えば綿製のタオル(以下、綿タオルという)は、触ったときの乾湿の差を感じやすく、乾燥感の官能評価とqmax値との相関がより明確に得られやすい点で好ましい。
例えば、乾燥状態での厚みが4~6mmである綿タオル(以下、標準綿タオルという)を、Ts=20℃、To=30℃の条件で測定したときのqmax値が50×10-3W/cm以下であると、「外干ししたようなカラッと乾いた触感」が得られる。
繊維製品は、繊維製品用処理剤(以下、処理剤ともいう。)を用いて処理されたものでもよい。処理剤としては、例えば洗剤、柔軟剤、漂白剤、消臭剤が挙げられる。
処理剤は、乾燥感に寄与する成分(乾燥感付与成分)を含有するものが好ましい。乾燥感付与成分としては、例えば下記(a1)~(a6)が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(a1)カチオン性ポリマー。
(a2)硬化ヒマシ油。
(a3)硬化パーム油。
(a4)天然でんぷん。
(a5)ポリビニルアルコール。
(a6)カルボキシメチルセルロース。
前記(a1)成分の具体例としては、特開2001-10935号公報に記載の(B)成分、特開2016-113606号公報に記載の(A)成分等が挙げられる。例えば、ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミドコポリマー、カチオン化セルロースが挙げられる。
前記(a2)成分の具体例としては、特開2016-29143号公報に記載の(A’)-1成分が挙げられる。
前記(a3)成分の具体例としては、特開2016-29143号公報に記載の(A)-1成分が挙げられる。
処理剤は、前記乾燥感付与成分及び界面活性剤を含有するものであってもよい。界面活性剤は公知のものを適宜使用できる。乾燥感を付与する効果が得られやすい点で、界面活性剤が、下記(b1)及び(b2)のいずれか一方又は両方を含むことが好ましい。
(b1)SO基又はSO基を有する陰イオン界面活性剤。
(b2)ポリオキシアルキレン型非イオン界面活性剤。
前記(b1)成分の具体例としては、特開2010-59275号公報に記載の(D)成分が挙げられる。
前記(b2)成分の具体例としては、特開2009-108248号公報に記載の式(A-I)で示される成分が挙げられる。
前記界面活性剤は、前記(b1)及び(b2)のいずれにも含まれない界面活性剤(c)を含んでもよい。
処理剤は、その他の任意成分(d)を含んでもよい。
処理剤を用いて繊維製品を処理する方法は、少なくとも、処理剤を含む処理液に繊維製品を接触させる工程と、その後に繊維製品を乾燥させる工程を有する。前記処理液は、処理剤と溶媒を含む溶液又は分散液であってもよく、処理剤が液体である場合は処理剤そのものであってもよい。
処理剤は、通常、標準的な使用方法(繊維製品への適用方法、使用濃度及び使用量等)が設定されている。例えば消臭剤等は、処理剤を希釈せずに処理液として用い、繊維製品に適量を噴霧する方法で繊維製品に処理液を接触させ、その後乾燥させる。
また、洗剤、柔軟剤、漂白剤等は、処理剤を水で希釈した処理液中に繊維製品を浸漬する方法で繊維製品に処理液を接触させ、必要に応じてすすぎや脱水を行った後に、乾燥させる。
処理剤を標準的な使用方法で用いる場合、繊維製品の乾燥感は、主に処理剤の組成及び乾燥条件に依存する。
繊維製品の乾燥感に影響を与えやすい乾燥条件として、干し方、乾燥雰囲気の温度及び湿度、風の強さ、乾燥時間が挙げられる。
繊維製品は、乾燥処理後に、畳んだ状態や重ねた状態で任意の雰囲気中で保管されたものでもよい。評価対象の繊維製品が荷重によって潰れないように保管する方が好ましい。
処理剤の組成又は乾燥条件による乾燥感への影響を評価する場合、乾燥処理の終了時からqmax値の測定までの保管時間は360時間以下が好ましく、240時間以下がより好ましい。また、複数の処理剤の組成の比較、又は複数の乾燥条件の比較を行う場合、保管雰囲気の温度及び湿度は、一定条件にそろえることが好ましい。
処理剤に、上記(a1)~(a6)成分から選ばれる1種以上の乾燥感付与成分を含有させることにより、乾燥条件が同じであっても、処理剤で処理した繊維製品のqmax値を低下させることができる。
例えば、後述の実施例に示されるように、上記(a1)~(a6)成分から選ばれる1種以上の乾燥感付与成分を含有する処理剤で標準綿タオルを処理すると、部屋干し環境に近い条件(20℃、65%RH)で乾燥させても、qmax値が50×10-3W/cm以下(Ts=20℃、To=30℃)となる。
特に前記qmax値がより小さくなりやすい点で、前記乾燥感付与成分が(a1)カチオン性ポリマー及び(a2)硬化ヒマシ油の少なくとも一方を含有することが好ましく、少なくとも(a1)カチオン性ポリマーを含有することがより好ましい。
また、同じ組成の処理剤で処理しても、乾燥条件によって、繊維製品の乾燥感は変化する。すなわち、外干し環境に近い条件(35℃、50%RH、平均0.2m/sで送風)と部屋干し環境に近い条件(20℃、65%RH、送風なし)の2通りでそれそれ乾燥させた繊維製品のqmax値を比べると、部屋干し環境で乾燥させた繊維製品のqmax値の方が大きくなる。
上記乾燥感付与成分を含有する処理剤を用いると、外干し環境と部屋干し環境のqmax値の差が小さくなる。これは、カラッと乾いた触感が得られにくい乾燥条件でも、上記乾燥感付与成分によって、カラッと乾いた触感(外干し環境に近い感触)が得られることを意味する。
例えば、上記(a1)~(a6)成分から選ばれる1種以上の乾燥感付与成分を含有する処理剤で標準綿タオルを処理することにより、下記部屋干し条件Aと下記外干し条件Bの2通りでそれぞれ乾燥させた標準綿タオルA、Bのqmax値の比(A/B)を、1.0~1.1にできる。
・部屋干し条件A:20℃、65%RHの雰囲気中で24時間乾燥。
・外干し条件B:35℃、50%RHの雰囲気中、平均0.2m/sで送風しながら24時間乾燥。
・A/B=(部屋干し条件Aで乾燥させた標準綿タオルAのqmax値)/(外干し条件Bで乾燥させた標準綿タオルBのqmax値)。
・qmax値の測定条件:20℃、65%RHに調湿後、Ts=20℃、To=30℃で測定。
A/Bがより1.0に近くなりやすい点で、前記乾燥感付与成分が(a1)カチオン性ポリマー及び(a2)硬化ヒマシ油の少なくとも一方を含有することが好ましく、少なくとも(a1)カチオン性ポリマーを含有することがより好ましい。
本発明は以下の態様を含む。
[繊維製品の評価方法]
(1)繊維製品のqmax値を測定し、前記qmax値を指標として前記繊維製品の乾燥感を評価する態様。
本態様によれば、繊維製品の乾燥感を物理量で定量的に評価できる。
(1-1)処理剤を用いて処理された繊維製品のqmax値を測定し、前記qmax値を指標として前記繊維製品の乾燥感を評価する態様。
本態様によれば、処理剤を用いて処理された繊維製品の乾燥感を物理量で定量的に評価できる。
(1-2)処理剤を用いて処理された複数の繊維製品であって、材質が互いに同じであり、処理剤の組成が異なる繊維製品のqmax値を、同じ測定条件でそれぞれ測定し、前記qmax値を指標として前記繊維製品の乾燥感を評価する態様。
本態様によれば、qmax値を指標として、処理剤の組成の違いによる乾燥感付与効果の違いを相対評価できる。
(1-3)処理剤を用いて処理された複数の繊維製品であって、材質が互いに同じであり、処理条件が異なる繊維製品のqmax値を、同じ測定条件でそれぞれ測定し、前記qmax値を指標として前記繊維製品の乾燥感を評価する態様。
本態様によれば、qmax値を指標として、処理条件の違いによる乾燥感付与効果の違いを相対評価できる。
(2)繊維製品のqmax値を測定する工程Aと、前記繊維製品と材質が同じであり、任意の乾燥感を有する複数のサンプルについて、乾燥感の官能評価とqmax値との相関関係を得る工程Bとを有し、前記工程Aで得られたqmax値の測定値と、前記工程Bで得られた前記相関関係に基づいて、前記繊維製品の乾燥感を評価する態様。
本態様において、工程Aと工程Bの、qmax値の測定条件は同じである。
工程Aで用いる繊維製品と工程Bで用いるサンプルとは材質が同じであればよい。例えば、同じ材質の綿タオル、同じ材質の綿シャツ等を使用できる。
工程Bの、任意の乾燥感を有する複数のサンプルとして、例えば、処理剤の組成及び処理条件のうちの1以上が互いに異なる複数のサンプルを使用できる。
工程Bにおいて、前記相関関係を得る方法としては、官能評価の評価点とqmax値の測定値との相関関係を表す散布図、相関表、又は回帰式を得る方法が挙げられる。
工程Bで得られた相関関係は、工程Bで使用したサンプルと材質が同じ繊維製品に適用できる。
本態様によれば、工程Aに用いる繊維製品の乾燥感を、qmax値を指標として絶対評価できる。
(2-1)前記(2)の態様において、工程Aで、処理剤を用いて処理された繊維製品のqmax値を測定する態様。
本態様によれば、処理剤を用いて処理された繊維製品の乾燥感を、qmax値を指標として絶対評価できる。
(2-2)前記(2)又は(2-1)の態様において、前記工程Bで得られた相関関係(散布図、相関表、又は回帰式)に基づいて、「カラッと乾いている触感」が得られる官能評価の評価点の範囲に対応するqmax値の測定値の範囲(合格範囲)を求め、前記工程Aで得られたqmax値の測定値が前記合格範囲であれば、工程Aで測定した繊維製品が「カラッと乾いている触感」を有すると判定する態様。
本態様によれば、繊維製品のqmax値を測定することにより、繊維製品が「カラッと乾いている触感」を有するか否かを判定できる。
標準綿タオルを、Ts=20℃、To=30℃の条件で測定したときのqmax値が50×10-3W/cm以下であれば、「カラッと乾いている触感」を有すると判定できる。
(2-3)前記(2)又は(2-1)の態様において、工程Aで得られたqmax値の測定値と、前記工程Bで得られた相関関係(散布図、相関表、又は回帰式)とから、工程Aで測定した繊維製品の官能評価での評価点を予測する態様。
本態様によれば、繊維製品のqmax値を測定することにより、繊維製品の乾燥感の程度を知ることができる。
[繊維製品用処理剤の評価方法]
(3)評価対象の処理剤を用いて繊維製品を処理し、処理後の繊維製品の乾燥感を、前記(1-1)又は(2-1)の評価方法で評価する態様。
本態様によれば、繊維製品の乾燥感の評価結果に基づいて、前記処理剤の乾燥感付与効果を評価できる。
(3-1)互いに組成が異なる複数の処理剤を評価対象とし、前記複数の処理剤を用いて同じ材質の繊維製品をそれぞれ処理し、処理後の繊維製品の乾燥感を、前記(1-2)の評価方法で評価する態様。
本態様によれば、前記評価対象の複数の処理剤の乾燥感付与効果を相対評価できる。
(3-2)評価対象の処理剤を用いて繊維製品を処理し、処理後の繊維製品の乾燥感を、前記(2-2)の評価方法で評価する態様。
本態様によれば、評価対象の処理剤が「カラッと乾いている触感」を付与する効果を有するか否かを判定できる。
評価対象の処理剤で処理した標準綿タオルを、Ts=20℃、To=30℃の条件で測定したときのqmax値が50×10-3W/cm以下であれば、評価対象の処理剤が「カラッと乾いている触感」を付与する効果を有すると判定できる。
(3-3)評価対象の処理剤を用いて繊維製品を処理し、処理後の繊維製品の乾燥感を、前記(2-3)の評価方法で評価する態様。
本態様によれば、前記評価対象の処理剤の乾燥感付与効果を絶対評価できる。
[繊維製品用処理剤の製造方法]
(4)処理剤の製造方法において、前記(3)、(3-1)~(3-3)の態様のいずれかの評価方法を用いて、処理剤の組成を決定する工程を有する態様。
例えば、前記乾燥感付与成分を含有する処理剤の製造方法において、前記乾燥感付与成分の種類及び含有量の一方又は両方を変更した試作処理剤を評価対象として、前記(3)、(3-1)~(3-3)の態様のいずれかの評価方法を行い、乾燥感付与効果が良好である乾燥感付与成分の種類及び好適な含有量を選別する。選別した乾燥感付与成分を好適な含有量で用いて処理剤を製造する。
本態様によれば、処理剤の組成の設計変更による乾燥感付与効果の変化を簡便に知ることができる。したがって、処理剤の組成決定を簡便に行うことができる。
(5)繊維製品用処理剤で処理し、下記部屋干し条件Aで乾燥させた標準綿タオルのqmax値が50×10-3W/cm以下となるように、前記(a1)~(a6)からなる群から選ばれる1種以上の乾燥感付与成分を前記繊維製品用処理剤に含有させる、繊維製品用処理剤の製造方法。
(6)前記(a1)~(a6)からなる群から選ばれる1種以上の乾燥感付与成分を含む繊維製品用処理剤を製造する方法であって、前記繊維製品用処処理剤で処理し、下記部屋干し条件Aで乾燥させた標準綿タオルのqmax値が50×10-3W/cm以下となるように、前記乾燥感付与成分の種類及び含有量を設定する、繊維製品用処理剤の製造方法。
[条件]
・部屋干し条件A:20℃、65%RHの雰囲気中で24時間乾燥。
・qmax値の測定条件:Ts=20℃、To=30℃。
(7)繊維製品用処理剤で処理し、下記部屋干し条件Aと下記外干し条件Bの2通りでそれぞれ乾燥させた標準綿タオルA、Bのqmax値の比(A/B)が1.0~1.1となるように、前記(a1)~(a6)からなる群から選ばれる1種以上の乾燥感付与成分を前記繊維製品用処理剤に含有させる、繊維製品用処理剤の製造方法。
(8)前記(a1)~(a6)からなる群から選ばれる1種以上の乾燥感付与成分を含む繊維製品用処理剤を製造する方法であって、前記繊維製品用処理剤で処理し下記部屋干し条件Aと下記外干し条件Bの2通りでそれぞれ乾燥させた標準綿タオルA、Bのqmax値の比(A/B)が1.0~1.1となるように、前記乾燥感付与成分の種類及び含有量を設定する、繊維製品用処理剤の製造方法。
[条件]
・部屋干し条件A:20℃、65%RHの雰囲気中で24時間乾燥。
・外干し条件B:35℃、50%RHの雰囲気中、平均0.2m/sで送風しながら24時間乾燥。
・A/B=(部屋干し条件Aで乾燥させた標準綿タオルAのqmax値)/(外干し条件Bで乾燥させた標準綿タオルBのqmax値)。
・qmax値の測定条件:20℃、65%RHに調湿後、Ts=20℃、To=30℃で測定。
前記(5)~(8)のいずれかにおいて、前記乾燥感付与成分が(a1)カチオン性ポリマー及び(a2)硬化ヒマシ油の少なくとも一方を含有することが好ましい。
前記(5)~(8)のいずれかにおいて、前記乾燥感付与成分が(a1)カチオン性ポリマーを含有することが好ましい。
[繊維製品用処理剤]
(9)前記(a1)~(a6)からなる群から選ばれる1種以上の乾燥感付与成分を含有する繊維製品用処理剤であって、前記繊維製品用処理剤で処理し、下記部屋干し条件Aで乾燥させた標準綿タオルのqmax値が50×10-3W/cm以下である、繊維製品用処理剤。
[条件]
・部屋干し条件A:20℃、65%RHの雰囲気中で24時間乾燥。
・qmax値の測定条件:Ts=20℃、To=30℃。
(10)前記(a1)~(a6)からなる群から選ばれる1種以上の乾燥感付与成分を含有する繊維製品用処理剤であって、前記繊維製品用処理剤で処理し、下記部屋干し条件Aと下記外干し条件Bの2通りでそれぞれ乾燥させた標準綿タオルA、Bのqmax値の比(A/B)が1.0~1.1である、繊維製品用処理剤。
[条件]
・部屋干し条件A:20℃、65%RHの雰囲気中で24時間乾燥。
・外干し条件B:35℃、50%RHの雰囲気中、平均0.2m/sで送風しながら24時間乾燥。
・A/B=(部屋干し条件Aで乾燥させた標準綿タオルAのqmax値)/(外干し条件Bで乾燥させた標準綿タオルBのqmax値)。
・qmax値の測定条件:20℃、65%RHに調湿後、Ts=20℃、To=30℃で測定。
前記(9)または(10)において、前記乾燥感付与成分が(a1)カチオン性ポリマー及び(a2)硬化ヒマシ油の少なくとも一方を含有することが好ましい。
前記(9)または(10)において、前記乾燥感付与成分が(a1)カチオン性ポリマーを含有することが好ましい。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されるものではない。以下において含有量を表す「%」は、特に断りが無い限り「質量%」である。「%RH」は相対湿度を表す。
<測定方法・評価方法>
[繊維製品の含水率]
電気抵抗式水分計(株式会社ケット科学研究所製、製品名:HB-100)により測定した。具体的には、HB-100に四針端子を接続し、端子を測定対象の繊維製品に当て、含水率(水分率)の値を読み取った。N.d.は検出限界以下(4%以下)を意味する。
[繊維製品の乾燥感の官能評価]
専門パネラー10人が、繊維製品の手触りを下記の評価基準で評価した。10人の評価点の平均値を評価結果とした。平均値が3.0点以上である場合に「外干ししたようなカラッと乾いた触感」があると判定した。
5点:非常にカラッと乾いている。
4点:カラッと乾いている。
3点:ややカラッと乾いている。
2点:ややしっとり湿っている。
1点:しっとり湿っている。
0点:非常に湿っている。
[繊維製品のqmax値]
精密迅速熱物性測定装置(カトーテック株式会社製、サーモラボIIB型)を使用し、前記標準条件でqmax値を測定した。測定雰囲気は20℃、65%RHとした。
具体的には、20℃の試料台に繊維製品を載せ、繊維製品の初期温度(Ts)を20℃に調整した。その上に、純銅板(測定部、面積:9cm)を備えた、重量90gのT-BOXを載せることで、繊維製品に測定部を10gf/cmの接触圧で接触させた。測定部(To)の温度は30℃、ΔTは10℃とした。
1種の繊維製品について5枚の試験片の測定を行い(N=5)、それらの平均値をqmax値の測定値とした。
≪実施例≫
以下の例1~15において、任意の乾燥感を有する綿タオルを調製し、乾燥感の官能評価とqmax値との相関関係を調べた(工程B)。
綿タオルの調製条件と測定結果を表1、2に示す。また表1、2の結果から得られる相関表(度数分布表)を表3に示す。
<例1~6>
(前処理)
新品の綿タオルに前処理を施して前処理タオルを用意した。
二槽式洗濯機(三菱電機社製、製品名:CW-C30A1-H)に30Lの温水(約40~50℃)を入れ、洗剤として非イオン界面活性剤(ラウリルアルコール1モル当たり平均15モルの酸化エチレンを付加させたアルコールエトキシレート)の20%水溶液を洗濯槽中に25g投入し、新品の綿フェイスタオル(東進社製、製品名:220匁ボーダーソフトFT、繊維:20番手単糸、乾燥状態での厚み約5mm)15枚を15分洗濯し、1分間脱水した。これらの洗濯及び脱水操作を2回繰り返した後、洗剤を入れずに同様の洗濯及び脱水動作を3回繰り返して十分に洗剤をすすいだ後、物干しに干して室内で自然乾燥させたものを前処理タオルとした。
(評価前の調湿)
以下の方法で、前処理タオル、及び前処理タオルを20cm×20cmに切り取った試験片(以下、試験片という。)の含水率を調整した。
前処理タオル6枚及び試験片30枚(5枚1組)を用意し、105℃の恒温槽に3時間収容して絶乾させた。別の恒温室(ヤマト科学社製)を、表に示す調湿条件にそれぞれ設定し、各条件下で、絶乾させた前処理タオル1枚及び絶乾させた試験片5枚を24時間保持して調湿し、評価用タオル及び評価用試験片とした。調湿後は密閉できるビニール袋に入れ、評価試験の実施直前まで前記湿度条件で保管した。
(評価試験)
前記評価用タオルを、ビニール袋から取り出して4つ折に畳み、乾燥感の官能評価及び含水率(評価時)の測定を行った。また、前記評価用試験片をビニール袋から取り出してqmax値を測定した。
結果を表に示す。表に示したqmax値の単位は「×10-3W/cm」である。以下、同様。
<例7~9>
例1と同様にして前処理タオル及び試験片を用意した。
(処理剤を用いた処理及び評価前の調湿)
前処理タオル及び試験片を、ポリオキシアルキレン型非イオン界面活性剤の水溶液(AE水溶液)で処理した後に、3通りの方法で乾燥させ、20℃65%RHの条件で調湿して評価用タオル及び評価用試験片とした。
具体的には、全自動電気洗濯機(Haier社製、製品名:JW-Z23A)の洗濯槽に、JIS K3362:1998記載の使用水15Lを入れ、前処理タオル3枚及び試験片15枚(5枚1組)を入れた。浴比(洗濯水/被洗布総質量)を20倍に調整する為に、綿肌シャツ(B.V.D.社製、全被洗布質量合計約750g)を投入した。
前記(前処理)で使用したのと同じ非イオン界面活性剤の20%水溶液を洗濯槽中に12.5g投入し、標準コース(洗浄10分、すすぎ2回、脱水5分)で洗濯を行った。脱水後、恒温室(ヤマト科学社製)内に吊るして干し、表に示す乾燥条件でそれぞれ24時間乾燥させた。乾燥終了後、20℃65%RHの条件で24時間調湿して評価用タオル及び評価用試験片とした。
例7は、乾燥時に扇風機で送風(平均0.2m/s)し、例8、9は送風なしとした。
(評価試験)
前記評価用タオルを、4つ折に畳み、乾燥感の官能評価及び含水率(評価時)の測定を行った。また、前記評価用試験片のqmax値を測定した。
<例10~12>
例1と同様にして前処理タオル及び試験片を用意した。
(処理剤を用いた処理及び評価前の調湿)
前処理タオル及び試験片を、下記処理液(A)~(C)でそれぞれ処理した後に、20℃65%RHの条件で乾燥及び調湿して、評価用タオル及び評価用試験片とした。
[処理液(A)]
(a1-1)ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミドコポリマー(Lubrizol社製、商品名「Noverite300」)1.2ppm、
(b1-1)直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(ライオン社製、商品名「ライポンLH-200」、平均分子量322)50ppm、
(b2-1)C12-14ポリオキシエチレンアルキルエーテルEO15付加物40ppm、及び
(d-1)ヤシ脂肪酸ナトリウム(日油株式会社製、商品名「椰子脂肪酸」)15ppm、を水に溶解させた水溶液。
[処理液(B)]
(a1-2)カチオン化セルロース(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ社製、商品名「レオガードLP」)1ppm、
(b1-1)直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(ライオン社製、商品名「ライポンLH-200」、平均分子量322)40ppm、及び
(a2-1)硬化ヒマシ油(日油株式会社製、商品名「カスターワックスAフレーク」)0.5ppmを水に溶解させた水溶液。
[処理液(C)]
(c-2)TESカチオン界面活性剤(特開2003-12471の実施例4に記載の化合物)30ppmを水に溶解させた水溶液。
具体的には、全自動電気洗濯機(Haier社製、製品名:JW-Z23A)の洗濯槽に、JIS K3362:1998記載の使用水15Lを入れ、前処理タオル3枚及び試験片15枚(5枚1組)を入れた。浴比(洗濯水/被洗布総質量)を20倍に調整する為に、綿肌シャツ(B.V.D.社製、全被洗布質量合計約750g)を投入した。洗濯槽中で前記処理液(A)、(B)又は(C)をそれぞれ調製し、標準コース(洗浄10分、すすぎ2回、脱水5分)で洗濯を行った。脱水後、恒温室(ヤマト科学社製)内に吊るして干し、20℃65%RHの条件で24時間乾燥させて、評価用タオル及び評価用試験片とした。調湿後は密閉できるビニール袋に入れて保管した。
(評価試験)
前記評価用タオルを、4つ折に畳み、乾燥感の官能評価及び含水率(評価時)の測定を行った。また、前記評価用試験片のqmax値を測定した。
<例13~15>
例10~12において、乾燥条件を下記のように変えたほかは同様に実施した。
すなわち、脱水後、35℃、50%RHに調整した恒温室内に吊るして干し、平均0.2m/sで送風しながら24時間乾燥させた。乾燥終了後、20℃65%RHの条件で24時間調湿して評価用タオル及び評価用試験片とした。調湿後は密閉できるビニール袋に入れて保管した。
前記評価用タオルを、4つ折に畳み、乾燥感の官能評価及び含水率(評価時)の測定を行った。また、前記評価用試験片のqmax値を測定した。
例10と例13、例11と例14、例12と例15は、同じ綿タオルを同じ処理剤で処理し、部屋干し条件Aと外干し条件Bの2通りでそれぞれ乾燥させた例である。外干し条件Bで乾燥させた綿タオルB(例13、14,15)のqmax値に対する、部屋干し条件Aで乾燥させた綿タオルA(例10、11,12)のqmax値の比(A/B、表には「部屋干し/外干しのqmax値の比」と記載する。)を表2に示す。
Figure 0007281874000001
Figure 0007281874000002
Figure 0007281874000003
表1~3の結果より、qmax値と乾燥感の官能評価とは相関しており、qmax値が小さい方が乾燥感に優れる。
本実施例において「カラッと乾いている触感」が得られる官能評価の評価点の範囲は3点以上であり、表3によれば、これに対応するqmax値の範囲(合格範囲)は50以下である。したがって、乾燥感が未知の綿タオルについてqmax値を測定し(工程A)、qmax値の値が50×10-3W/cm以下であれば「外干ししたようなカラッと乾いた触感」が得られると判定できる。
表2において、例10~12、例13~15はそれぞれ処理液の組成のみが異なる。これらのqmax値の測定値に基づけば、3種の処理液の乾燥感付与効果は処理液(A)が最も高く、処理液(C)が最も低いことがわかる。
表3の相関表と、例10~12、例13~15のqmax値の測定値に基づけば、処理液(A)又は処理液(B)で処理すると「外干ししたようなカラッと乾いた触感」が得られると判定できる。
また、処理液(A)又は処理液(B)で処理すると、外干し環境と部屋干し環境のqmax値の差が充分に小さくなることがわかる。

Claims (6)

  1. 下記(a2)~(a6)からなる群から選ばれる1種以上を含む繊維製品用処理剤を用いて繊維製品を処理し、処理後の繊維製品の最大熱吸収速度を測定し、前記最大熱吸収速度を指標として前記繊維製品用処理剤の乾燥感付与効果を評価する、繊維製品用処理剤の評価方法(但し、繊維製品に水を付与して湿潤状態の最大熱吸収速度を測定する工程を有するものを除く)。
    (a2)硬化ヒマシ油。
    (a3)硬化パーム油。
    (a4)天然でんぷん。
    (a5)ポリビニルアルコール。
    (a6)カルボキシメチルセルロース。
  2. 下記(a2)~(a6)からなる群から選ばれる1種以上を含む繊維製品用処理剤を用いて繊維製品を処理し、処理後の繊維製品の最大熱吸収速度を測定する工程Aと、
    前記繊維製品と材質が同じであり、任意の乾燥感を有する複数のサンプルについて、乾燥感の官能評価と最大熱吸収速度との相関関係を得る工程Bとを有し、
    前記工程Aで得られた最大熱吸収速度の測定値と、前記工程Bで得られた前記相関関係に基づいて、前記繊維製品用処理剤の乾燥感付与効果を評価する、繊維製品用処理剤の評価方法(但し、繊維製品に水を付与して湿潤状態の最大熱吸収速度を測定する工程を有するものを除く)。
    (a2)硬化ヒマシ油。
    (a3)硬化パーム油。
    (a4)天然でんぷん。
    (a5)ポリビニルアルコール。
    (a6)カルボキシメチルセルロース。
  3. 前記最大熱吸収速度を測定する際の前記繊維製品の含水率が8.5%以下であり、かつ前記繊維製品の最大熱吸収速度が35×10-3~61×10-3W/cmの範囲である、請求項1又は2に記載の繊維製品用処理剤の評価方法。
  4. 前記最大熱吸収速度を測定する際の、Tsで表される測定雰囲気温度及び繊維製品の初期温度が15~25℃、Toで表される測定部の温度が28~42℃、To-Tsで表される両者の差(ΔT)が3~27℃である、請求項1~3のいずれか一項に記載の繊維製品用処理剤の評価方法。
  5. 前記繊維製品用処理剤が、さらに下記(b1)及び(b2)のいずれか一方又は両方を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の繊維製品用処理剤の評価方法。
    (b-1)SO基又はSO基を有する陰イオン界面活性剤。
    (b-2)ポリオキシアルキレン型非イオン界面活性剤。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載の繊維製品用処理剤の評価方法を用いて、繊維製品用処理剤の組成を決定する工程を有する、繊維製品用処理剤の製造方法。
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