本開示の実施例を具体的に説明する前に、本実施例の概要を説明する。実施例は、住宅等の施設における電動シャッターの開閉を制御する制御システムに関する。電動シャッターは、施設の開口部に設けられた窓、扉等の開閉部材に設置される。電動シャッターは、施設に設置された制御装置に接続されるとともに、制御装置は、ネットワークを介して施設外のサーバに接続される。サーバには、スマートフォン等の情報端末装置からアクセス可能である。情報端末装置あるいは制御装置は、電動シャッターを開閉させる指示を受付可能である。情報端末装置が指示を受けつけた場合、制御装置を介して、電動シャッターが開閉され、制御装置が指示を受けつけた場合、制御装置から電動シャッターが開閉される。本実施例では、閉じている電動シャッターを開ける場合に着目する。電動シャッターが設置されている窓が開いている場合に、電動シャッターが開けられると、空いた状態の窓が露出する。このような状況になると、電動シャッターの操作によって防犯性が低下する。電動シャッターを操作しても防犯性の低下を抑制することが望まれる。
本実施例に係る制御システムでは、開閉センサ等のセンサが、窓に設置されるとともに、制御装置に接続される。このようなセンサは、戸締まり状態を検知可能なセンサであるといえる。センサは検知結果を制御装置に送信し、制御装置は検知結果をサーバに送信する。そのため、情報端末装置においても検知結果が取得される。情報端末装置は、ユーザによる電動シャッターを開けさせる指示(以下、「第1指示」という)を受けつけると、検知結果を確認する。検知結果が閉状態を示す場合、情報端末装置は、電動シャッターを開けさせる指示(以下、「第2指示」という)をサーバ、制御装置を介して電動シャッター制御システムに送信する。電動シャッターは、第2指示を受信すると開かれる。一方、検知結果が開状態を示す場合、情報端末装置は、窓が開いていることをユーザに知らせるためのメッセージを表示したり、第2指示を送信しなかったりする。
図1は、制御システム1000の構成を示す。制御システム1000は、開閉センサ200と総称される第1開閉センサ200a、第2開閉センサ200b、窓鍵センサ220と総称される第1窓鍵センサ220a、第2窓鍵センサ220b、電気錠制御システム240と総称される第1電気錠制御システム240a、第2電気錠制御システム240b、電気錠260と総称される第1電気錠260a、第2電気錠260b、電動シャッター制御システム280、電動シャッター290、制御装置300、ルータ400、ネットワーク420、サーバ440、携帯端末装置500を含む。
ここで、開閉センサ200、窓鍵センサ220、電気錠制御システム240、電気錠260の数はそれぞれ「2」とされているが、それに限定されない。また、制御システム1000には、開閉センサ200、窓鍵センサ220、電気錠制御システム240、電気錠260がすべて含まれていなくてもよい。例えば、開閉センサ200だけ、あるいは窓鍵センサ220だけ、あるいは電気錠制御システム240と電気錠260だけが含まれていてもよい。また、開閉センサ200と窓鍵センサ220、あるいは開閉センサ200と電気錠制御システム240と電気錠260、あるいは窓鍵センサ220と電気錠制御システム240と電気錠260が含まれていてもよい。さらに、電動シャッター制御システム280、電動シャッター290の数は「1」とされるが、それに限定されない。
開閉センサ200は、検知部202、制御部204、通信部206を含み、窓鍵センサ220は、検知部222、制御部224、通信部226を含み、電気錠制御システム240は、制御部242、操作部244、記憶部246、通信部248を含み、電動シャッター制御システム280は、制御部282、通信部284を含む。制御装置300は、第1通信部310、第2通信部312、記憶部314、操作部316、表示部318、処理部330を含み、処理部330は、第1入力部340、第2入力部342、制御部344、出力部346を含む。携帯端末装置500は、通信部510、記憶部514、操作部516、表示部518、処理部530を含み、処理部530は、第1入力部540、第2入力部542、制御部544、出力部546を含む。
開閉センサ200、窓鍵センサ220、電気錠制御システム240、電気錠260、電動シャッター制御システム280、電動シャッター290、制御装置300、ルータ400は、施設100に設置され、ネットワーク420、サーバ440は、施設100の外部に設置される。施設100は、制御システム1000による制御の対象となる建物であり、例えば戸建て住宅である。施設100は戸建て住宅に限定されず、集合住宅の住戸でもよいし、オフィスビル、商業施設などでもよい。施設100の複数の開口部のそれぞれには、扉、窓等の開閉部材が設けられる。
各開閉部材には、当該開閉部材の戸締まり状態を検知可能なセンサとして、開閉センサ200、窓鍵センサ220、電気錠制御システム240のいずれかが設置される。また、開閉センサ200、窓鍵センサ220、電気錠260のうちの少なくとも1つが設置された開閉部材には、電動シャッター制御システム280、電動シャッター290も設置される。ここでは、例えば、第1開閉センサ200aが設置された窓に、電動シャッター制御システム280、電動シャッター290が設置される。開閉センサ200、窓鍵センサ220、電気錠制御システム240、電動シャッター制御システム280は、制御装置300との間で無線通信を実行する。無線通信として、例えば、特定小電力無線が使用されるが、これに限定されず、さらに有線通信が実行されてもよい。
開閉センサ200は、施設100の開口部に設けられた開閉部材の開閉状態(開状態あるいは閉状態)を検知可能なセンサである。開閉センサ200は、例えば、開閉部材に取り付けられた磁石と、開口部の周囲に設けられた磁気センサとを有する。開閉センサ200の検知部202は、磁気センサによって検出される磁気の大きさに基づいて開閉部材が開状態であるか閉状態であるかを検知する。制御部204は、検知部202において検知された開閉部材の開閉状態(開状態あるいは閉状態)が変化すると、開閉部材の開閉状態を示す検知結果を通信部206から制御装置300に送信させる。
また、検知部202は、開閉センサ200を駆動させる電池の残量を検知する。電池残量の検知には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。電池残量は、例えば、80%、50%のように示される。制御部204は、検知部202において検知された電池残量が変化すると、電池残量を通信部206から制御装置300に送信させる。ここで、電池残量の送信は、電池残量が変化する度ではなく、5%のような所定の量だけ変化した場合になされてもよい。
窓鍵センサ220は、施設100の開口部に設けられた開閉部材の施解錠状態(施錠状態あるいは解錠状態)を検知可能な施解錠センサである。開閉部材が窓である場合、窓鍵センサ220は、クレセント錠センサとも呼ばれ、例えば、クレセント錠のハンドルに取り付けられた磁石と、クレセント錠のハンドルが施錠位置にある場合に磁石に対向する磁気センサとを有する。窓鍵センサ220の検知部222は、磁気センサによって検出される磁気の大きさに基づいて開閉部材が施錠状態であるか解錠状態であるかを検知する。制御部224は、検知部222において検知された開閉部材の施解錠状態(施錠状態あるいは解錠状態)が変化すると、開閉部材の施解錠状態を示す検知結果を通信部226から制御装置300に送信させる。また、検知部222は、検知部202と同様に、窓鍵センサ220を駆動させる電池の残量を検知する。制御部224は、検知部222において検知された電池の残量が変化すると、電池の残量が示された電池残量を通信部226から制御装置300に送信させる。
電気錠制御システム240は、施設100の開口部に設けられた開閉部材を施錠または解錠する電気錠260を制御する。開閉部材は例えば扉である。電気錠制御システム240の操作部244は、例えば、施設100の外側に露出するように設けられた屋外側押釦スイッチと、施設100の内側に露出するように設けられた屋内側押釦スイッチとを含む。屋外側押釦スイッチは、施設100の外側(屋外)からの操作入力を受付可能であり、屋内側押釦スイッチは、施設100の内側(屋内)からの操作入力を受付可能である。操作部244は、例えば玄関扉のような開閉部材に備わっているドアハンドル(取っ手)に設けられてもよいし、ユーザがドアハンドルに触れる操作を検知するタッチセンサ等であってもよい。操作部244は、ユーザによる操作入力を受け付けると、操作入力に応じた操作信号を制御部242に出力する。
記憶部246は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)のような電気的に書き換え可能な不揮発性メモリを備える。記憶部246には、電気錠制御システム240のコンピュータシステムが実行するプログラムが記憶される。
制御部242は、例えば、プロセッサおよびメモリを有するマイクロコンピュータで構成される。プロセッサが、記憶部246に記録されたプログラムを実行することにより、コンピュータシステムによって制御部242の各種の機能が実現される。制御部242は、操作部244から受けつけた操作信号をもとに、電気錠260を施錠したり、解錠したりする。制御部242は、電気錠260の施錠あるいは解錠を設定するが、設定した電気錠260の施解錠状態(施錠状態あるいは解錠状態)を検知可能であるので、電気錠センサであるともいえる。制御部242は、電気錠260の安全性を向上させるための処理、例えば、制御装置300から受信した操作信号による電気錠260の施錠あるいは解錠の処理をさらに実行してもよいが、ここではそのような処理の説明を省略する。制御部242は、検知した電気錠260の施解錠状態(施錠状態あるいは解錠状態)が変化すると、電気錠260の施解錠状態を示す検知結果を通信部248から制御装置300に送信させる。
電動シャッター制御システム280は、施設100の開口部に設けられた開閉部材に設置された電動シャッター290の開閉を制御する。通信部284は、電動シャッター290を開けさせる指示、あるいは電動シャッター290を閉めさせる指示を制御装置300から受信する。電動シャッター290を開けさせる指示は、前述の第2指示に相当する。通信部284は、電動シャッター290を開けさせる指示、あるいは電動シャッター290を閉めさせる指示を制御部282に出力する。
制御部282は、例えば、プロセッサおよびメモリを有するマイクロコンピュータで構成される。プロセッサがプログラムを実行することにより、コンピュータシステムによって制御部282の各種の機能が実現される。制御部282は、電動シャッター290を開けさせる指示を通信部284から受けつけた場合、閉じている電動シャッター290を開けるように、電動シャッター290の駆動部、例えばモータを動作させる。一方、制御部282は、電動シャッター290を閉めさせる指示を通信部284から受けつけた場合、開いている電動シャッター290を閉めるように、電動シャッター290の駆動部を動作させる。
制御部242は、電動シャッター290を開けたり、閉めたりするとともに、電動シャッター290の開閉状態(開状態あるいは閉状態)を検知可能である。制御部242は、検知した電動シャッター290の開閉状態(開状態あるいは閉状態)が変化すると、電動シャッター290の開閉状態を示す検知結果を通信部284から制御装置300に送信させる。つまり、開閉センサ200、窓鍵センサ220、電気錠制御システム240、電動シャッター制御システム280は、検知内容が互いに異なるセンサである。以下では、開閉センサ200、窓鍵センサ220、電気錠制御システム240、電動シャッター制御システム280を「センサ」と総称することもある。
制御装置300の第1通信部310は、前述のごとく、例えば特定小電力無線に対応し、開閉センサ200、窓鍵センサ220、電気錠制御システム240、電動シャッター制御システム280のそれぞれから検知結果を受信する。検知結果には、送信元になるセンサを識別するための識別情報(以下、「センサ識別情報」という)が含まれる。第1通信部310は、検知結果を処理部330に出力する。第1通信部310は、開閉センサ200、窓鍵センサ220のそれぞれから電池残量を受信する。電池残量にもセンサ識別情報が含まれる。第1通信部310は、電池残量を処理部330に出力する。
処理部330は、受けつけた検知結果あるいは電池残量を記憶部314に記憶する。記憶部314は、検知結果および電池残量をセンサ識別情報毎に記憶する。これは、検知結果および電池残量をセンサ毎に記憶することに相当する。図2は、記憶部314に記憶される状態テーブルのデータ構造を示す。第1開閉センサ200aと第2開閉センサ200bに対して、検知結果として「閉状態」あるいは「開状態」が示されるとともに、電池残量の値が示される。第1窓鍵センサ220aと第2窓鍵センサ220bに対して、検知結果として「施錠状態」あるいは「解錠状態」が示されるとともに、電池残量の値が示される。第1電気錠制御システム240aと第2電気錠制御システム240bに対して、検知結果として「施錠状態」あるいは「解錠状態」が示される。電動シャッター制御システム280に対して、検知結果として「閉状態」あるいは「開状態」が示される。ここで、「開状態」あるいは「解錠状態」が、不完全な戸締まり状態であるといえる。図1に戻る。
処理部330は、開閉センサ200、窓鍵センサ220、電気錠制御システム240、電動シャッター制御システム280のそれぞれに対して、接続を確認するための確認信号を第1通信部310から定期的に送信させる。開閉センサ200、窓鍵センサ220、電気錠制御システム240、電動シャッター制御システム280のそれぞれは、確認信号を受信すると、確認信号に対する応答を示すための応答信号を制御装置300に送信する。応答信号にもセンサ識別情報が含まれる。制御装置300の第1通信部310は、応答信号を受信すると、応答信号を処理部330に出力する。このような処理によって、処理部330は、確認信号に対する応答信号を受信したセンサとの通信が可能であると判定する。一方、処理部330は、確認信号に対する応答信号を一定期間受信しないセンサとの通信が不可能であると判定する。処理部330は、通信可能であるか通信不可能であるかを示す通信状態をセンサ識別情報毎に記憶する。図2に示される状態テーブルにおいて、各センサに対する通信状態として「通信可能」あるいは「通信不可能」が示される。
第2通信部312は、例えば、無線通信あるいは有線通信を実行し、ルータ400、ネットワーク420を介してサーバ440に接続される。無線通信として、例えば、無線LAN(Local Area Network)が使用されるが、これに限定されない。第2通信部312は、記憶部314に記憶した検知結果、電池残量、通信状態のいずれかが変化したタイミングにおいて、変化した情報をサーバ440に送信する。第2通信部312から送信される情報には、センサ識別情報に加えて、施設100を識別するための施設識別情報も含まれる。サーバ440は、情報を受信すると、検知結果、電池残量、通信状態のいずれかを、施設識別情報毎およびセンサ識別情報毎に記憶する。このような処理によって、サーバ440の状態テーブルは記憶部314の状態テーブルに所定の期間遅延してから同期する。
携帯端末装置500は、例えば、スマートフォン、タブレット端末装置、携帯電話装置であり、施設100に居住するユーザによって使用される。携帯端末装置500の通信部510は、無線通信を実行することによって、ネットワーク420を介してサーバ440に接続される。無線通信として、例えば、LTE(Long Term Evolution)等の携帯電話システムあるいは無線LANが使用されるが、これに限定されない。記憶部514には、携帯端末装置500において実行可能なプログラム、例えば、アプリケーションプログラムが記憶される。本実施例では、制御システム1000における処理を実行可能なアプリケーションプログラム(以下、「制御システムアプリケーション」という)に着目する。
処理部530は、例えば、プロセッサおよびメモリを有するマイクロコンピュータで構成される。プロセッサが、記憶部514に記録されたプログラムを実行することにより、コンピュータシステムによって処理部530の各種の機能が実現される。本実施例における処理部530は、制御システムアプリケーションを実行する。処理部530は、通信部510、ネットワーク420を介してサーバ440に対して接続を要求するための信号(以下、「接続要求信号」という)を送信する。接続要求信号には、携帯端末装置500を識別するための識別情報(以下、「端末識別情報」という)が含まれる。
サーバ440は、接続要求信号を受信すると、接続要求信号に含まれた端末識別情報をもとに認証処理を実行する。サーバ440は、認証処理が成功した場合、携帯端末装置500との接続を許可し、ネットワーク420を介して携帯端末装置500に許可信号を送信する。一方、サーバ440は、認証処理が失敗した場合、携帯端末装置500との接続を拒否し、ネットワーク420を介して携帯端末装置500に拒否信号を送信する。接続を許可した場合、サーバ440は、状態テーブルをネットワーク420を介して携帯端末装置500に送信する。状態テーブルを送信した後、サーバ440は、状態テーブルに含まれる情報が更新されると、ネットワーク420を介して携帯端末装置500に、更新された情報を逐次送信する。
携帯端末装置500の通信部510は、ネットワーク420を介してサーバ440からの許可信号あるいは拒否信号を受信する。また、許可信号を受信した場合、通信部510は、サーバ440からの状態テーブルを受信するとともに、状態テーブルの後に更新された情報を逐次受信する。処理部530は、通信部510が拒否信号を受信した場合に処理を終了し、通信部510が許可信号を受信した場合に処理を続行する。処理を続行する場合、処理部530は、通信部510が受信した状態テーブルを記憶部514に記憶させる。それに続いて、処理部530は、通信部510が逐次受信した情報によって、記憶部514の状態テーブルを更新する。
ここまでの処理によって、制御装置300の記憶部314に記憶された状態テーブルは、サーバ440、携帯端末装置500の記憶部514にも記憶される。このような状況下において、閉じている電動シャッター290を開ける処理には複数のパターンがある。以下では、そのような処理を(1)第1パターン、(2)第2パターン、(3)第3パターンの順に説明する。ここで、第1パターンでは、電動シャッター290を開けさせる第1指示をユーザから携帯端末装置500が受けつけ、電動シャッター290を開けさせることを携帯端末装置500が判定する。第2パターンでは、第1指示をユーザから携帯端末装置500が受けつけ、電動シャッター290を開けさせることを制御装置300が判定する。第3パターンでは、第1指示をユーザから制御装置300が受けつけ、電動シャッター290を開けさせることを制御装置300が判定する。
(1)第1パターン
操作部516は、例えば、タッチパネルであり、ユーザによる操作入力を受付可能である。操作部516は、ユーザによる操作入力を受け付けると、操作入力に応じた操作信号を処理部530に出力する。表示部518は、制御部544において生成された画面を表示する。表示部518は、操作部516と一体的に構成されてもよく、ボタンが含まれた画面を表示部518が表示し、ユーザがボタンに触れることによる操作入力を操作部516が受けつける。
例えば、操作部516が、電動シャッター290の開閉を操作するための画面(以下、「操作画面」という)を表示させる操作入力を受けつけると、制御部544は、操作画面を生成し、出力部546を介して操作画面を表示部518に表示させる。操作画面は、第1指示を受けつけるための画面であるともいえる。操作画面を生成するために、図1の第1入力部540は、電動シャッター制御システム280における検知結果を記憶部514から受けつける。第1入力部540は、受けつけた検知結果を制御部544に出力する。
図3(a)-(d)は、表示部518に表示される画面を示す。図3(a)が操作画面である。制御部544は、電動シャッター制御システム表示欄730を設ける。電動シャッター制御システム表示欄730には、電動シャッター制御システム280によって制御される電動シャッター290である「キッチン・シャッター」の名称が示されるとともに、電動シャッター制御システム280の検知結果640、操作ボタン732が示される。特に、制御部544は、閉状態である検知結果640として「閉」を表示させ、開状態である検知結果640として「開」を表示させる。ここでは、電動シャッター制御システム280が閉状態であるので、「閉」が検知結果640として示される。
操作ボタン732は、電動シャッター290を開閉させる指示を受付可能であり、例えば、電動シャッター290を開けさせる指示を受けつける。この指示が前述の第1指示に相当する。ユーザが操作ボタン732に触れることによって、第2入力部542は、操作部516を介して第1指示を受けつける。図3(b)-(c)は後述し、図1に戻る。
ここでは、電動シャッター290がキッチンの窓に設置されていることを想定するとともに、前述のごとく、当該窓には、第1開閉センサ200aも設置されている。第1入力部540は、第1開閉センサ200aにおける検知結果を記憶部514から受けつける。第1開閉センサ200aにおける検知結果は、開状態あるいは閉状態を示す。
制御部544は、第1入力部540において受けつけた第1開閉センサ200aの検知結果が閉状態、つまり戸締まり状態を示す場合に、第1指示を受けつければ、電動シャッター290を開けさせる第2指示を出力部546に出力する。第2指示には、施設100に対する施設識別情報と、電動シャッター制御システム280に対するセンサ識別情報が含まれる。出力部546は、通信部510、サーバ440、ルータ400を介して制御装置300に第2指示を送信する。制御装置300の第2通信部312は第2指示を受信する。処理部330は、第2指示に含まれている施設識別情報とセンサ識別情報とが正当であれば、電動シャッター制御システム280に対して第2指示を第1通信部310から送信させる。電動シャッター制御システム280は、第2指示を受信すると、前述のごとく、電動シャッター290を開けさせる。また、電動シャッター290が開くことによって、制御部282における検知結果が閉状態から開状態に変化すると、通信部284は、開状態を示す検知結果を制御装置300に送信する。これによって、記憶部314、サーバ440、記憶部514における状態テーブルが更新される。
一方、制御部544は、第1入力部540において受けつけた第1開閉センサ200aの検知結果が開状態、つまり不完全な戸締まり状態を示す場合に、第1指示を受けつければ、第2指示を出力する動作とは異なった動作を実行する。例えば、制御部544は、第2指示を出力する動作とは異なった動作として、不完全な戸締まり状態において電動シャッターを開けようとしていることを知らせるための通知を生成し、出力部546を介して表示部518に通知を表示させる。図3(b)は、制御部544において生成され、かつ表示部518に表示される通知740の画面を示す。通知740として「窓が開いている状態でシャッターの操作が行われました。状態を確認して下さい。」とのメッセージが示される。
図3(b)の代わりに、図3(c)が表示部518に示されてもよい。通知740として図3(b)と同一のメッセージが示されるとともに、操作オブジェクト742も示される。操作オブジェクト742は、第1入力部540において受けつけた検知結果が示される画面に遷移させるためのボタンである。ユーザが操作オブジェクト742に触れることによって、制御部544は、操作部516を介して遷移の指示を受けつける。第1入力部540は、開閉センサ200、窓鍵センサ220、電気錠制御システム240のそれぞれにおける検知結果を記憶部514から受けつける。また、第1入力部540は、開閉センサ200、窓鍵センサ220のそれぞれにおける電池残量を記憶部514から受けつける。さらに、第1入力部540は、開閉センサ200、窓鍵センサ220、電気錠制御システム240のそれぞれにおける通信状態を受けつける。
制御部544は、第1入力部540において受けつけた情報を表示部518に表示するための画面を生成する。この図面は図3(d)のように示される。制御部544は、第1部分620、第2部分622、第3部分624を同一の画面に含めるように、画面を生成する。第1部分620は、電気錠制御システム240に関する情報(以下、「第1グループ」という)を示すための部分であり、第2部分622は、窓鍵センサ220に関する情報(以下、「第2グループ」という)を示すための部分である。また、第3部分624は、開閉センサ200に関する情報(以下、「第3グループ」という)を示すための部分である。つまり、センサの種類毎に情報がグループ化され、グループ毎に異なった画面の部分に情報が示される。
以下では、図3(d)について、(i)第2グループに対する表示、(ii)第1グループに対する表示、(iii)第3グループに対する表示の順番に説明する。
(i)第2グループに対する表示
制御部544は、第2部分622に第1窓鍵センサ表示欄710と第2窓鍵センサ表示欄712とを設ける。第1窓鍵センサ表示欄710には、第1窓鍵センサ220aである「リビング・窓鍵センサ」の検知結果640が示され、第2窓鍵センサ表示欄712には、第2窓鍵センサ220bである「ダイニング・窓鍵センサ」の検知結果640が示される。特に、制御部544は、施錠状態である検知結果640として「施錠中」を表示させ、解錠状態である検知結果640として「解錠中」を表示させる。ここでは、第2窓鍵センサ220bが施錠状態であるので、第2窓鍵センサ表示欄712に「施錠中」が検知結果640として示される。
制御部544は、通信状態が通信不可能であるかを確認する。通信不可能な窓鍵センサ220に対して、制御部544は、検知結果640の代わりに通信不可能通知670を第2部分622に表示させる。ここでは、第1窓鍵センサ220aが通信不可能であるので、第1窓鍵センサ表示欄710に通信不可能通知670が示される。
制御部544は、電池残量と比較すべきしきい値、例えば、第1しきい値、第2しきい値(第1しきい値>第2しきい値)を保持する。一例として、第1しきい値が「20%」であり、第2しきい値が「10%」である。制御部544は、電池残量が第1しきい値より少なく、かつ第2しきい値以上である場合、電池消耗と判定し、電池残量が第2しきい値より少ない場合、電池切れと判定する。制御部544は、電池消耗と判定された窓鍵センサ220に対して電池消耗通知650を第2部分622に表示させ、電池切れと判定した窓鍵センサ220に対して電池切れ通知660を第2部分622に表示させる。電池消耗通知650は電池消耗を知らせるための通知であり、電池切れ通知660は電池切れを知らせるための通知である。ここでは、第2窓鍵センサ220bの電池残量が第2しきい値より少ないので、第2窓鍵センサ表示欄712に電池切れ通知660が示される。
電池消耗通知650と電池切れ通知660は「電池残量通知」と総称され、電池残量通知は、電池残量がしきい値よりも少ないことを知らせるための通知であるといえる。ここで、第1窓鍵センサ220aは通信不可能であるので、制御部544は、第1窓鍵センサ220aに対して電池残量に関する処理を実行しない。
(ii)第1グループに対する表示
制御部544は、第1部分620に第1電気錠制御システム表示欄720と第2電気錠制御システム表示欄722とを設ける。第1電気錠制御システム表示欄720には、第1電気錠制御システム240aである「玄関・電気錠」の検知結果640が示され、第2電気錠制御システム表示欄722には、第2電気錠制御システム240bである「勝手口・電気錠」の検知結果640が示される。検知結果640については、これまでと同一であるので、ここでは説明を省略する。
制御部544は、通信状態が通信不可能であるかを確認する。ここでは、第1電気錠制御システム240aおよび第2電気錠制御システム240bがいずれも通信可能であるので、制御部544は、通信不可能通知670を第1部分620に表示させない。一方、制御部544は、通信不可能である電気錠制御システム240が存在する場合、これまでと同様に、電気錠制御システム240の検知結果640の代わりに通信不可能通知670を第1部分620に表示させる。
(iii)第3グループに対する表示
制御部544は、第3部分624に第1開閉センサ表示欄700を第2開閉センサ表示欄702とを設ける。第1開閉センサ表示欄700には、第1開閉センサ200aである「キッチン・開閉センサ」の検知結果640が示され、第2開閉センサ表示欄702には、第2開閉センサ200bである「寝室・開閉センサ」の検知結果640が示される。特に、制御部544は、閉状態である検知結果640として「閉」を表示させ、開状態である検知結果640として「開」を表示させる。ここでは、第1開閉センサ200aが開状態であるので、第1開閉センサ表示欄700に「開」が検知結果640として示され、第2開閉センサ200bが閉状態であるので、第2開閉センサ表示欄702に「閉」が検知結果640として示される。
制御部544は、通信状態が通信不可能であるかを確認する。ここでは、第1開閉センサ200aおよび第2開閉センサ200bがいずれも通信可能であるので、制御部544は、通信不可能通知670を第3部分624に表示させない。一方、制御部544は、通信不可能である開閉センサ200が存在する場合、これまでと同様に、当該開閉センサ200の検知結果640の代わりに通信不可能通知670を第3部分624に表示させる。
制御部544は、電池残量が第1しきい値より少なく、かつ第2しきい値以上である場合、電池消耗と判定し、電池残量が第2しきい値より少ない場合、電池切れと判定する。制御部544は、電池消耗と判定された開閉センサ200に対して電池消耗通知650を第3部分624に表示させ、電池切れと判定した開閉センサ200に対して電池切れ通知660を第3部分624に表示させる。ここでは、第1開閉センサ200aの電池残量が第1しきい値より少なく、かつ第2しきい値以上であるので、第1開閉センサ表示欄700に電池消耗通知650が示される。図1に戻る。制御部544は、生成した画面を表示部518に表示させる。
制御部544は、第2指示を出力する動作とは異なった動作として、第2指示を出力しなくてもよい。例えば、制御部544は、第1開閉センサ200aの検知結果が開状態である場合に第1指示を受けつけると、第2指示を出力しないことによって電動シャッター290を閉じさせない。その際、制御部544は、前述の通知740を表示部518に表示させることによって、ユーザにキッチンの窓を閉めさせる。その結果、第1開閉センサ200aの検知結果が閉状態に変化するので、制御部544は、その状態において第1指示を受けつけると、第2指示を出力することによって、電動シャッター290を閉じさせる。ここで、第2指示を出力する動作とは異なった動作として、通知740の表示、第2指示を出力しないことの一方だけが実行されてもよい。
(2)第2パターン
携帯端末装置500の制御部544は、第1パターンと同様に、図3(a)のような操作画面を生成し、出力部546を介して表示部518に操作画面を表示させる。また、ユーザが操作ボタン732に触れることによって、第2入力部542は、操作部516を介して第1指示を受けつける。制御部544は、第2入力部542において受けつけた第1指示を出力部546に出力する。第1指示には、施設100に対する施設識別情報と、電動シャッター制御システム280に対するセンサ識別情報が含まれる。出力部546は、通信部510、サーバ440、ルータ400を介して制御装置300に第1指示を送信する。制御装置300の第2通信部312は第1指示を受信する。
処理部330は、第1指示に含まれている施設識別情報とセンサ識別情報とが正当であれば、第1入力部340は、第1開閉センサ200aにおける検知結果を記憶部314から受けつける。制御部344は、第1入力部340において受けつけた第1開閉センサ200aの検知結果が閉状態、つまり戸締まり状態を示す場合に、第1指示を受けつければ、電動シャッター290を開けさせる第2指示を出力部346に出力する。第2指示には、電動シャッター制御システム280に対するセンサ識別情報が含まれる。出力部346は、電動シャッター制御システム280に対して第1通信部310から第2指示を送信させる。電動シャッター制御システム280における処理はこれまでと同一であるので、ここでは説明を省略する。
一方、制御部344は、第1入力部340において受けつけた第1開閉センサ200aの検知結果が開状態、つまり不完全な戸締まり状態を示す場合に、第1指示を受けつければ、第2指示を出力する動作とは異なった動作を実行する。例えば、制御部344は、第2指示を出力する動作とは異なった動作として、出力部346からルータ400、サーバ440を介して携帯端末装置500に通知を送信する。携帯端末装置500の通信部510が通知を受信すると、制御部544は、不完全な戸締まり状態において電動シャッターを開けようとしていることを知らせるための通知を生成し、出力部546を介して表示部518に通知を表示させる。その結果、図3(b)-(d)に示される画面が表示部518に表示される。制御部344は、第2指示を出力する動作とは異なった動作として、第2指示を出力しなくてもよい。
(3)第3パターン
操作部316は、操作部516と同様に、ユーザによる操作入力を受付可能である。表示部318は、表示部518と同様に、制御部344において生成された画面を表示する。例えば、制御部344は、操作画面を生成し、出力部346を介して操作画面を表示部318に表示させる。操作画面は、前述のごとく、第1指示を受けつけるための画面であるともいえる。
図4(a)-(c)は、表示部318に表示される画面を示す。図4(a)が操作画面である。ここでは、制御システム1000に複数の電動シャッター制御システム280、電動シャッター290が接続される場合を想定する。制御部344は、第1電動シャッター制御システム表示欄730aから第3電動シャッター制御システム表示欄730cと総称される電動シャッター制御システム表示欄730を設ける。第1電動シャッター制御システム表示欄730aには、第1電動シャッター制御システム280aによって制御される第1電動シャッター290aである「キッチン・シャッター1」の名称が示される。また、第1電動シャッター制御システム表示欄730aには、第1電動シャッター制御システム280aの検知結果640、操作ボタン732が示される。第2電動シャッター制御システム表示欄730bと第3電動シャッター制御システム表示欄730cには、第1電動シャッター制御システム表示欄730aと同様の表示がなされる。検知結果640と操作ボタン732はこれまでと同様であるので、ここでは説明を省略する。
ユーザが操作ボタン732に触れることによって、第2入力部342は、操作部316を介して第1指示を受けつける。第2入力部342が第1指示を受けつけた場合の制御部344の処理は、第1パターンにおける制御部544の処理と同様であるので、ここでは説明を省略する。第1入力部340において受けつけた第1開閉センサ200aの検知結果が開状態、つまり不完全な戸締まり状態を示す場合において、第1指示を受けつけたときに制御部344によって生成される画面である図4(b)-(c)は図3(c)-(d)と同様である。
本開示における装置、システム、または方法の主体は、コンピュータを備えている。このコンピュータがプログラムを実行することによって、本開示における装置、システム、または方法の主体の機能が実現される。コンピュータは、プログラムにしたがって動作するプロセッサを主なハードウェア構成として備える。プロセッサは、プログラムを実行することによって機能を実現することができれば、その種類は問わない。プロセッサは、半導体集積回路(IC)、またはLSI(Large Scale Integration)を含む1つまたは複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集積されてもよいし、複数のチップに設けられてもよい。複数のチップは1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に備えられていてもよい。プログラムは、コンピュータが読み取り可能なROM、光ディスク、ハードディスクドライブなどの非一時的記録媒体に記録される。プログラムは、記録媒体に予め格納されていてもよいし、インターネット等を含む広域通信網を介して記録媒体に供給されてもよい。
以上の構成による制御システム1000の動作を説明する。図5(a)-(b)は、制御システム1000による制御手順を示すシーケンス図である。これらは第1パターンでの手順を示す。図5(a)において、開閉センサ200は閉状態を検知する(S10)。開閉センサ200は検知結果を制御装置300に送信し(S12)、制御装置300は検知結果をサーバ440に送信し(S14)、サーバ440は検知結果を携帯端末装置500に送信する(S16)。携帯端末装置500は第1指示を受けつける(S18)。携帯端末装置500は、検知結果が閉状態であるので、第2指示をサーバ440に送信し(S20)、サーバ440は第2指示を制御装置300に送信し(S22)、制御装置300は第2指示を電動シャッター制御システム280に送信する(S24)。電動シャッター制御システム280は電動シャッター290を開ける(S26)。
図5(b)において、開閉センサ200は開状態を検知する(S50)。開閉センサ200は検知結果を制御装置300に送信し(S52)、制御装置300は検知結果をサーバ440に送信し(S54)、サーバ440は検知結果を携帯端末装置500に送信する(S56)。携帯端末装置500は第1指示を受けつける(S58)。携帯端末装置500は、検知結果が閉状態であるので、通知を表示部518に表示する(S60)。また、携帯端末装置500は第2指示を送信しない。
図6(a)-(b)は、制御システム1000による別の制御手順を示すシーケンス図である。これらは第2パターンでの手順を示す。図6(a)において、開閉センサ200は閉状態を検知する(S100)。開閉センサ200は検知結果を制御装置300に送信し(S102)、制御装置300は検知結果をサーバ440に送信し(S104)、サーバ440は検知結果を携帯端末装置500に送信する(S106)。携帯端末装置500は第1指示を受けつける(S108)。携帯端末装置500は第1指示をサーバ440に送信し(S110)、サーバ440は第1指示を制御装置300に送信する(S112)。制御装置300は、検知結果が閉状態であるので、第2指示を電動シャッター制御システム280に送信する(S114)。電動シャッター制御システム280は電動シャッター290を開ける(S116)。
図6(b)において、開閉センサ200は開状態を検知する(S150)。開閉センサ200は検知結果を制御装置300に送信し(S152)、制御装置300は検知結果をサーバ440に送信し(S154)、サーバ440は検知結果を携帯端末装置500に送信する(S156)。携帯端末装置500は第1指示を受けつける(S158)。携帯端末装置500は第1指示をサーバ440に送信し(S160)、サーバ440は第1指示を制御装置300に送信する(S162)。制御装置300は、検知結果が開状態であるので、通知をサーバ440に送信し(S164)、サーバ440は通知を携帯端末装置500に送信する(S166)。携帯端末装置500は、通知を表示部518に表示する(S168)。また、制御装置300は第2指示を送信しない。
図7(a)-(b)は、制御システム1000によるさらに別の制御手順を示すシーケンス図である。これらは第3パターンでの手順を示す。図7(a)において、開閉センサ200は閉状態を検知する(S200)。開閉センサ200は検知結果を制御装置300に送信する(S202)。制御装置300は第1指示を受けつける(S204)。制御装置300は、検知結果が閉状態であるので、第2指示を電動シャッター制御システム280に送信する(S206)。電動シャッター制御システム280は電動シャッター290を開ける(S208)。
図7(b)において、開閉センサ200は開状態を検知する(S250)。開閉センサ200は検知結果を制御装置300に送信する(S252)。制御装置300は第1指示を受けつける(S254)。制御装置300は、検知結果が開状態であるので、通知を表示部318に表示する(S256)。また、制御装置300は第2指示を送信しない。
図8は、制御システム1000による制御手順を示すフローチャートである。第1入力部340あるいは第1入力部540は検知結果を受けつける(S300)。第2入力部342あるいは第2入力部542は第1指示を受けつける(S302)。検知結果が閉状態である場合(S304のY)、制御部344あるいは制御部544は、第2指示を出力する(S306)。検知結果が閉状態でない場合(S304のN)、制御部344あるいは制御部544は、通知を表示させ(S308)、第2指示を出力しない(S310)。
本実施例によれば、検知結果が戸締まり状態を示す場合に第1指示を受けつければ、電動シャッター290を開けさせる第2指示を出力するので、電動シャッター290を開けても戸締まりがなされた状態を維持できる。また、電動シャッター290を開けても戸締まりがなされた状態が維持されるので、電動シャッター290の操作による防犯性の低下を抑制できる。また、検知結果が不完全な戸締まり状態を示す場合に第1指示を受けつければ、第2指示を出力する動作とは異なった動作を実行するので、電動シャッター290を開けさせることを防止できる。また、電動シャッター290を開けさせることが防止されるので、電動シャッター290の操作による防犯性の低下を抑制できる。
また、検知結果が閉状態を示す場合に第1指示を受けつければ、第2指示を出力するので、電動シャッター290を開けても窓等の閉められた状態を維持できる。また、検知結果が開状態を示す場合に第1指示を受けつければ、第2指示を出力する動作とは異なった動作を実行するので、電動シャッター290を開けさせることを防止できる。
また、第2指示を出力する動作とは異なった動作として、不完全な戸締まり状態において電動シャッター290を開けようとしていることを知らせるための通知を表示させるので、不完全な戸締まり状態をユーザに認識させることができる。また、通知とともに、受けつけた検知結果が示される画面に遷移させるための操作オブジェクトも表示させるので、受けつけた検知結果が示される画面をユーザに確認させることができる。また、第2指示を出力しないので、電動シャッター290を開けることを防止できる。
本開示の一態様の概要は、次の通りである。本開示のある態様の制御システム(1000)は、施設(100)の開口部に設けられた開閉部材の戸締まり状態を検知可能なセンサにおける検知結果を受けつける第1入力部(340、540)と、開口部に設けられた電動シャッターを開けさせる第1指示を受けつける第2入力部(342、542)と、第1入力部(340、540)において受けつけた検知結果が戸締まり状態を示す場合に、第2入力部(342、542)が第1指示を受けつければ、電動シャッター(290)を開けさせる第2指示を出力する制御部(344、544)とを備える。制御部(344、544)は、第1入力部(340、540)において受けつけた検知結果が不完全な戸締まり状態を示す場合に、第2入力部(342、542)が第1指示を受けつければ、第2指示を出力する動作とは異なった動作を実行する。
第1入力部(340、540)は、センサにおける検知結果として、開状態あるいは閉状態を受けつけ、制御部(344、544)は、第1入力部(340、540)において受けつけた検知結果が閉状態を示す場合に、第2入力部(342、542)が第1指示を受けつければ、第2指示を出力し、制御部(344、544)は、第1入力部(340、540)において受けつけた検知結果が開状態を示す場合に、第2入力部(342、542)が第1指示を受けつければ、第2指示を出力する動作とは異なった動作を実行する。
第1入力部(340、540)は、センサにおける検知結果として、施錠状態あるいは解錠状態を受けつけ、制御部(344、544)は、第1入力部(340、540)において受けつけた検知結果が施錠状態を示す場合に、第2入力部(342、542)が第1指示を受けつければ、第2指示を出力し、制御部(344、544)は、第1入力部(340、540)において受けつけた検知結果が解錠状態を示す場合に、第2入力部(342、542)が第1指示を受けつければ、第2指示を出力する動作とは異なった動作を実行する。
センサは、第1センサと第2センサとを含んでもよい。第1入力部(340、540)は、第1センサにおける検知結果として、開状態あるいは閉状態を受けつけるとともに、第2センサにおける検知結果として、施錠状態あるいは解錠状態を受けつけ、制御部(344、544)は、第1入力部(340、540)において受けつけた検知結果が閉状態かつ施錠状態を示す場合に、第2入力部(342、542)が第1指示を受けつければ、第2指示を出力し、制御部(344、544)は、第1入力部(340、540)において受けつけた検知結果が開状態あるいは解錠状態を示す場合に、第2入力部(342、542)が第1指示を受けつければ、第2指示を出力する動作とは異なった動作を実行する。
制御部(344、544)は、第2指示を出力する動作とは異なった動作として、不完全な戸締まり状態において電動シャッター(290)を開けようとしていることを知らせるための通知を表示部(318、518)に表示させる。
制御部(344、544)は、通知とともに、第1入力部(340、540)において受けつけた検知結果が示される画面に遷移させるための操作オブジェクトも表示部(318、518)に表示させる。
制御部(344、544)は、第2指示を出力する動作とは異なった動作として、第2指示を出力しない。
以上、本開示を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施例において、電動シャッター290が設置された窓には開閉センサ200が設置されている。しかしながらこれに限らず例えば、電動シャッター290が設置された窓には窓鍵センサ220あるいは電気錠260が設置されてもよい。その際、第1入力部340あるいは第1入力部540は、窓鍵センサ220あるいは電気錠制御システム240における検知結果として、施錠状態あるいは解錠状態を受けつける。制御部344あるいは制御部544は、施錠状態である場合に、実施例において閉状態である場合と同一の処理を実行し、解錠状態である場合に、実施例において開状態である場合と同一の処理を実行する。本変形例によれば、構成の自由度を向上できる。
本実施例において、電動シャッター290が設置された窓には開閉センサ200が設置されている。しかしながらこれに限らず例えば、電動シャッター290が設置された窓には開閉センサ200と、窓鍵センサ220あるいは電気錠260とが設置されてもよい。その際、第1入力部340あるいは第1入力部540は、開閉センサ200における検知結果として、開状態あるいは閉状態を受けつけるとともに、窓鍵センサ220あるいは電気錠制御システム240における検知結果として、施錠状態あるいは解錠状態を受けつける。また、制御部344あるいは制御部544は、検知結果が閉状態かつ施錠状態を示す場合に、実施例において閉状態である場合と同一の処理を実行する。一方、制御部344あるいは制御部544は、検知結果が開状態あるいは解錠状態を示す場合に、実施例において開状態である場合と同一の処理を実行する。本変形例によれば、構成の自由度を向上できる。