JP7281374B2 - 保持装置および保持装置の製造方法 - Google Patents

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本明細書に開示される技術は、対象物を保持する保持装置に関する。
例えば半導体製造装置の真空チャンバー内でウェハを保持する保持装置として、静電チャックが用いられる。静電チャックは、例えばセラミックスを含む材料により形成された板状部材と、例えば金属により形成されたベース部材と、例えば樹脂を含む材料により形成され、板状部材とベース部材とを接合する接合部と、板状部材の内部に設けられたチャック電極とを備えている。静電チャックは、チャック電極に電圧が印加されることにより発生する静電引力を利用して、板状部材の表面にウェハを吸着して保持する。
従来、静電チャックにおいて、接合部の外周面がプラズマやプロセスガス等に晒されて接合部が劣化することを抑制するために、接合部の外周面を取り囲み、かつ、板状部材とベース部材とに当接するOリングを設けた構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-208562号公報
上記従来の構成では、各部材(Oリング、板状部材、ベース部材)の製造バラツキ(寸法バラツキ)やOリングのねじれ等に起因して、Oリングと板状部材との間および/またはOリングとベース部材との間の密着性が低下し、その結果、Oリングによる封止性能が低下するおそれがある。Oリングによる封止性能が低下すると、静電チャックの周囲空間に存在するプラズマやプロセスガス等が接合部の外周面付近に侵入して接合部が劣化することを抑制することができない。
なお、このような課題は、静電引力を利用してウェハを保持する静電チャックに限らず、板状部材と、ベース部材と、両者を接合する接合部とを備え、板状部材の表面上に対象物を保持する保持装置一般に共通の課題である。
本明細書では、上述した課題を解決することが可能な技術を開示する。
本明細書に開示される技術は、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本明細書に開示される保持装置は、第1の方向に略直交する第1の表面と、前記第1の表面とは反対側の第2の表面と、を有し、セラミックスを含む材料により形成された板状部材と、第3の表面を有し、前記第3の表面が前記板状部材の前記第2の表面側に位置するように配置されたベース部材と、前記板状部材の前記第2の表面と前記ベース部材の前記第3の表面との間に配置されて前記板状部材と前記ベース部材とを接合する接合部と、前記接合部の外周面を取り囲むように配置されたOリングと、を備え、前記板状部材の前記第1の表面上に対象物を保持する装置である。本保持装置は、さらに、前記Oリングの外周面と、前記板状部材の前記第2の表面と、前記ベース部材の前記第3の表面と、で規定される空間に配置され、前記Oリングの外周面と、前記板状部材の前記第2の表面と前記ベース部材の前記第3の表面との少なくとも一方と、に当接し、樹脂を含む材料により形成された外側保護部材を備える。本保持装置では、Oリングに加えて、外側保護部材によっても、保持装置の周囲空間に存在するプラズマやプロセスガスが接合部の外周面付近に侵入することを抑制することができる。例えば、各部材(Oリング、板状部材、ベース部材)の製造バラツキ(寸法バラツキ)やOリングのねじれ等に起因して、Oリングと板状部材との間および/またはOリングとベース部材との間の密着性が低下し、Oリングによる封止性能が低下した場合であっても、外側保護部材の存在により、Oリングによる封止性能の低下を補うことができる。従って、本保持装置によれば、外側保護部材が存在しない構成と比較して、保持装置の周囲空間に存在するプラズマやプロセスガスが接合部の外周面付近に侵入することを抑制することができ、該侵入に起因して接合部が劣化することを抑制することができる。
(2)上記保持装置において、前記外側保護部材は、前記Oリングの外周面と、前記板状部材の前記第2の表面と、前記ベース部材の前記第3の表面とに当接するように、前記空間に充填されている構成としてもよい。本保持装置によれば、外側保護部材により、保持装置の周囲空間に存在するプラズマやプロセスガスが接合部の外周面付近に侵入することを効果的に抑制することができ、該侵入に起因して接合部が劣化することを効果的に抑制することができる。
(3)上記保持装置において、前記板状部材の前記第2の表面と前記ベース部材の前記第3の表面との少なくとも一方には、外周に沿って連続した切り欠きが形成されており、前記第1の方向における前記Oリングの厚さは、前記接合部の厚さより厚い構成としてもよい。本保持装置では、保持装置の周囲空間に存在するプラズマやプロセスガスが接合部の外周面付近に侵入する経路を長くすることができる。従って、本保持装置によれば、保持装置の周囲空間に存在するプラズマやプロセスガスが接合部の外周面付近に侵入することをさらに効果的に抑制することができ、該侵入に起因して接合部が劣化することをさらに効果的に抑制することができる。
(4)上記保持装置において、前記空間を規定する前記板状部材の前記第2の表面と前記ベース部材の前記第3の表面との少なくとも一方には、前記第1の方向に凹んだ溝部が形成されており、前記外側保護部材は、前記溝部の表面にも当接している構成としてもよい。本保持装置では、外側保護部材の内、溝部内に配置された部分がアンカーとして機能し、外側保護部材が脱離することを抑制することができる。従って、本保持装置によれば、長期間にわたって外側保護部材の存在により、Oリングによる封止機能を補うことができ、接合部が劣化することを効果的に抑制することができる。
(5)本明細書に開示される保持装置の製造方法は、第1の方向に略直交する第1の表面と、前記第1の表面とは反対側の第2の表面と、を有し、セラミックスを含む材料により形成された板状部材と、第3の表面を有し、前記第3の表面が前記板状部材の前記第2の表面側に位置するように配置されたベース部材と、前記板状部材の前記第2の表面と前記ベース部材の前記第3の表面との間に配置されて前記板状部材と前記ベース部材とを接合する接合部と、を備え、前記板状部材の前記第1の表面上に対象物を保持する保持装置の製造方法である。本製造方法は、前記接合部により互いに接合された前記板状部材と前記ベース部材とを準備する工程と、前記接合部の外周面を取り囲むようにOリングを配置する工程と、前記Oリングの外周面と、前記板状部材の前記第2の表面と、前記ベース部材の前記第3の表面と、で規定される空間に、樹脂を含む液状材料を供給し、前記液状材料が硬化した外側保護部材であって、前記Oリングの外周面と、前記板状部材の前記第2の表面と前記ベース部材の前記第3の表面との少なくとも一方と、に当接する外側保護部材を作製する工程と、を備える。本保持装置の製造方法では、例えば、各部材(Oリング、板状部材、ベース部材)の製造バラツキ(寸法バラツキ)やOリングのねじれ等に起因して、Oリングと板状部材との間および/またはOリングとベース部材との間の密着性が低下し、Oリングによる封止性能が低下した場合であっても、空間に供給された液状材料が上記密着性が低下した箇所に進入し、該箇所で硬化して外側保護部材が形成されることによって、Oリングによる封止性能の低下を補うことができる。従って、本保持装置の製造方法によれば、保持装置の周囲空間に存在するプラズマやプロセスガスが接合部の外周面付近に侵入することを抑制し、該侵入に起因して接合部が劣化することを抑制することができる保持装置を製造することができる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、保持装置、静電チャック、それらの製造方法等の形態で実現することが可能である。
第1実施形態における静電チャック100の外観構成を概略的に示す斜視図 第1実施形態における静電チャック100のXZ断面構成を概略的に示す説明図 第1実施形態の静電チャック100における接合部30の外周面31の周辺の詳細構成を示す説明図 第1実施形態における静電チャック100の製造方法の一例を示すフローチャート 第2実施形態の静電チャック100における接合部30の外周面31の周辺の詳細構成を示す説明図
A.第1実施形態:
A-1.静電チャック100の構成:
図1は、第1実施形態における静電チャック100の外観構成を概略的に示す斜視図であり、図2は、第1実施形態における静電チャック100のXZ断面構成を概略的に示す説明図である。各図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向といい、Z軸負方向を下方向というものとするが、静電チャック100は実際にはそのような向きとは異なる向きで設置されてもよい。
静電チャック100は、対象物(例えばウェハW)を静電引力により吸着して保持する装置であり、例えば半導体製造装置の真空チャンバー内でウェハWを固定するために使用される半導体製造装置用部品である。静電チャック100は、所定の配列方向(本実施形態では上下方向(Z軸方向))に並べて配置された板状部材10およびベース部材20を備える。板状部材10とベース部材20とは、板状部材10の下面S2(図2参照)とベース部材20の上面S3とが、後述する接合部30を挟んで上記配列方向に対向するように配置されている。すなわち、ベース部材20は、ベース部材20の上面S3が板状部材10の下面S2側に位置するように配置されている。板状部材10の下面S2は、特許請求の範囲における第2の表面に相当し、ベース部材20の上面S3は、特許請求の範囲における第3の表面に相当する。
板状部材10は、Z軸方向視で略円形の板状の部材であり、セラミックス(例えば、アルミナや窒化アルミニウム等)を含む材料により形成されている。なお、本実施形態では、板状部材10は、セラミックスを主成分として含む材料により形成されている。本明細書において、主成分とは、体積含有率が最も高い成分を意味する。板状部材10は、外周に沿って上側に切り欠きが形成された部分である外周部OPと、外周部OPの内側に位置する内側部IPとから構成されている。板状部材10における内側部IPの厚さ(Z軸方向における厚さであり、以下同様。)は、外周部OPに形成された切り欠きの分だけ、外周部OPの厚さより厚くなっている。すなわち、板状部材10の外周部OPと内側部IPとの境界の位置で、板状部材10の厚さが変化している。
板状部材10の内側部IPの直径は例えば50mm~500mm程度(通常は200mm~350mm程度)であり、板状部材10の外周部OPの直径は例えば60mm~510mm程度(通常は210mm~360mm程度)である(ただし、外周部OPの直径は内側部IPの直径より大きい)。また、板状部材10の内側部IPの厚さは例えば1mm~10mm程度であり、板状部材10の外周部OPの厚さは例えば0.5mm~9.5mm程度である(ただし、外周部OPの厚さは内側部IPの厚さより薄い)。
板状部材10の上面S1のうち、内側部IPにおける上面(以下、「吸着面」ともいう。)S11は、Z軸方向に略直交する略円形の表面である。吸着面S11は、特許請求の範囲における第1の表面に相当し、Z軸方向は、特許請求の範囲における第1の方向に相当する。なお、本明細書では、Z軸方向に直交する方向を「面方向」という。
板状部材10の上面S1のうち、外周部OPにおける上面(以下、「外周上面」ともいう。)S12は、Z軸方向に略直交する略円環状の表面である。板状部材10の外周上面S12には、例えば、静電チャック100を固定するための治具(不図示)が係合する。
図2に示すように、板状部材10の内部には、導電性材料(例えば、タングステン、モリブデン、白金等)により形成されたチャック電極40が配置されている。Z軸方向視でのチャック電極40の形状は、例えば略円形である。チャック電極40にチャック用電源(不図示)から電圧が印加されると、静電引力が発生し、この静電引力によってウェハWが板状部材10の吸着面S11に吸着固定される。
板状部材10の内部には、また、導電性材料(例えば、タングステン、モリブデン、白金等)を含む抵抗発熱体により構成されたヒータ電極50が配置されている。ヒータ電極50にヒータ用電源(不図示)から電圧が印加されると、ヒータ電極50が発熱することによって板状部材10が温められ、板状部材10の吸着面S11に保持されたウェハWが温められる。これにより、ウェハWの温度分布の制御が実現される。
ベース部材20は、例えば板状部材10の外周部OPと同径の、または、板状部材10の外周部OPより径が大きい円形平面の板状部材であり、例えば金属(アルミニウムやアルミニウム合金等)により形成されている。ベース部材20の直径は例えば220mm~550mm程度(通常は220mm~350mm)であり、ベース部材20の厚さは例えば20mm~40mm程度である。
ベース部材20は、板状部材10の下面S2とベース部材20の上面S3との間に配置された接合部30によって、板状部材10に接合されている。接合部30の厚さは、例えば0.1mm~1mm程度である。本実施形態では、接合部30は、樹脂材料(接着材料)を主成分として含んでいる。接合部30に含まれる樹脂材料としては、シリコーン樹脂やフッ素樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の種々の樹脂材料を用いることができるが、耐熱性が高く、かつ、柔軟な樹脂材料であるシリコーン樹脂やフッ素樹脂を用いることが好ましい。また、接合部30は、樹脂材料に加えて、例えばセラミックスの充填材(フィラー)を含んでいてもよい。
ベース部材20の内部には冷媒流路21が形成されている。冷媒流路21に冷媒(例えば、フッ素系不活性液体や水等)が流されると、ベース部材20が冷却され、接合部30を介したベース部材20と板状部材10との間の伝熱(熱引き)により板状部材10が冷却され、板状部材10の吸着面S11に保持されたウェハWが冷却される。これにより、ウェハWの温度分布の制御が実現される。
また、静電チャック100は、プラズマやプロセスガスから接合部30を保護するためのOリング110および外側保護部材120を備える。これらの構成については、次の「A-2.接合部30の外周面31の周辺の詳細構成」において説明する。
A-2.接合部30の外周面31の周辺の詳細構成:
次に、接合部30の外周面31の周辺の詳細構成について説明する。図3は、第1実施形態の静電チャック100における接合部30の外周面31の周辺の詳細構成を示す説明図である。図3には、図2のX1部のXZ断面構成が拡大して示されている。本実施形態の静電チャック100は、Z軸方向視での静電チャック100の中心を通り、Z軸方向に平行な任意の断面において、図3に示す構成と同様の構成となっている。
図3に示すように、ベース部材20の上面S3には、外周に沿って連続した切り欠き280が形成されている。ベース部材20の切り欠き280は、ベース部材20の外周面S6に連続する外周面側表面282と、ベース部材20における接合部30との接触面に連続する接触面側表面281とを有する。なお、本実施形態では、ベース部材20の切り欠き280における外周面側表面282はZ軸方向に略直交し、接触面側表面281はZ軸方向に略平行である。なお、本明細書において、切り欠きとは、部材の縁部に形成された凹部(凹み方向(切り欠き280についてはZ軸方向)に平行な断面において底面(切り欠き280については外周面側表面282)が該部材の縁部まで達するような凹部)を意味する。
なお、本実施形態では、板状部材10の下面S2における外周部には切り欠きが形成されておらず、板状部材10の下面S2における外周部は板状部材10の外周面S5と接続する縁部まで略平坦面となっている。また、本実施形態では、面方向における接合部30の外周面31の位置は、ベース部材20の切り欠き280の接触面側表面281の位置に対して、同一であるか、または後退している。
また、上述したように、静電チャック100は、プラズマやプロセスガスから接合部30を保護するためのOリング110を備える。Oリング110は、Z軸方向視で貫通孔が形成された略円環状の部材であり、接合部30の外周面31を取り囲むように配置されている。Oリング110は、エラストマー(例えば、合成ゴム)により形成されている。なお、Oリング110の形成材料は、弾性を有し、かつ、耐プラズマ性、耐熱性、耐薬品性に優れた材料であることが好ましい。
Oリング110は、板状部材10の下面S2とベース部材20の上面S3(より詳細には、上面S3に形成された切り欠き280の外周面側表面282)との間に配置されている。また、Oリング110は、板状部材10の下面S2とベース部材20の上面S3(切り欠き280の外周面側表面282)とに当接し、該当接箇所において封止機能を発揮する。なお、Oリング110は板状部材10の下面S2とベース部材20の上面S3に形成された切り欠き280の外周面側表面282との間に配置されているため、Z軸方向におけるOリング110の厚さは、接合部30の厚さより厚くなっている。
なお、Oリング110と板状部材10またはベース部材20とが当接していることは、静電チャック100の断面(Z軸方向に平行な断面)を露出させ、該断面を観察することにより確認することができる。後述する外側保護部材120とOリング110、板状部材10またはベース部材20との当接についても同様である。
また、上述したように、静電チャック100は、プラズマやプロセスガスから接合部30を保護するための外側保護部材120を備える。外側保護部材120は、樹脂を含む材料により形成されている。例えば、外側保護部材120は、樹脂(例えばシリコーン樹脂)を含む接着剤により形成されている。なお、外側保護部材120の形成材料は、耐プラズマ性、耐熱性、耐薬品性に優れた材料であることが好ましい。
外側保護部材120は、Oリング110の外周面112と板状部材10の下面S2とベース部材20の上面S3(より詳細には、上面S3に形成された切り欠き280の外周面側表面282)とで規定される空間SPに配置されている。ここで、該空間SPは、図3に示すように、Z軸方向において板状部材10の下面S2とベース部材20の上面S3との間に位置し、かつ、面方向においてOリング110の外周面112より外側に位置する空間の内、Z軸方向視でOリング110の外周面112に重なる部分を意味する。なお、本実施形態では、外側保護部材120は、Z軸方向において板状部材10の下面S2とベース部材20の上面S3との間に位置し、かつ、面方向においてOリング110の外周面112より外側に位置する空間の全体にわたって配置されている。また、外側保護部材120は、Oリング110の外周面112に当接し、かつ、板状部材10の下面S2とベース部材20の上面S3(切り欠き280の外周面側表面282)との少なくとも一方に当接している。なお、本実施形態では、外側保護部材120は、板状部材10の下面S2とベース部材20の上面S3(切り欠き280の外周面側表面282)との両方に当接している。すなわち、本実施形態では、外側保護部材120は、Oリング110の外周面112と板状部材10の下面S2とベース部材20の上面S3(切り欠き280の外周面側表面282)とに当接するように、上記空間SPに充填されている。
A-3.静電チャック100の製造方法:
次に、第1実施形態における静電チャック100の製造方法の一例を説明する。図4は、第1実施形態における静電チャック100の製造方法の一例を示すフローチャートである。はじめに、板状部材10とベース部材20とを準備する(S110)。板状部材10およびベース部材20は、公知の製造方法によって製造可能である。例えば、板状部材10は以下の方法により製造される。すなわち、複数のセラミックスグリーンシート(例えばアルミナグリーンシート)を準備し、各セラミックスグリーンシートに、チャック電極40やヒータ電極50等を構成するためのメタライズインクの印刷等を行い、その後、複数のセラミックスグリーンシートを積層して熱圧着し、所定の円板形状にカットした上で焼成し、最後に研磨加工等を行うことにより、板状部材10が製造される。また、ベース部材20の切り欠き280は、例えばベース部材20に対するマシニング加工を行うことにより形成することができる。
次に、板状部材10とベース部材20とを接合する(S120)。具体的には、板状部材10の下面S2とベース部材20の上面S3とを、例えば接着剤を介して貼り合わせた状態で、該接着剤を硬化させる硬化処理を行うことにより、板状部材10とベース部材20とを接合する接合部30を形成する。
次に、接合部30の外周面31を取り囲むように、Oリング110を配置する(S130)。具体的には、Oリング110を周方向に力を加えて引き延ばした状態で接合部30の外周側に配置し、その後、該力を除く。これにより、Oリング110が接合部30の外周面31に向けて内側方向に押し付けられた状態となる。また、Oリング110は、Z軸方向に弾性変形し、板状部材10の下面S2とベース部材20の上面S3(上面S3に形成された切り欠き280の外周面側表面282)とに当接した状態となる。
次に、Oリング110の外周面112と、板状部材10の下面S2と、ベース部材20の上面S3(上面S3に形成された切り欠き280の外周面側表面282)とで規定される空間SPに、樹脂を含む液状材料(例えば、樹脂を含む液状接着剤)を供給し、該液状材料を硬化させることにより、液状材料が硬化した外側保護部材120を形成する(S140)。例えば、液状材料が加熱により硬化する樹脂接着剤である場合には、該液状材料を加熱して硬化させることにより、外側保護部材120を形成する。形成された外側保護部材120は、Oリング110の外周面112に当接し、かつ、板状部材10の下面S2とベース部材20の上面S3(上面S3に形成された切り欠き280の外周面側表面282)との少なくとも一方に当接することとなる。なお、本実施形態では、接合部30の外周面31に沿った全周にわたって、空間SPに液状材料が供給されることにより外側保護部材120が形成される。また、各部材(Oリング110、板状部材10、ベース部材20)の製造バラツキ(寸法バラツキ)やOリング110のねじれ等に起因して、Oリング110と板状部材10との間および/またはOリング110とベース部材20との間に隙間が存在する場合には、空間SPに供給された液状材料が該隙間に進入し、該隙間内で硬化することにより、外側保護部材120の一部が該隙間にも存在する状態が形成される。以上の工程により、上述した構成の静電チャック100の製造が完了する。
A-4.第1実施形態の効果:
以上説明したように、第1実施形態の静電チャック100は、Z軸方向に略直交する吸着面S11と、吸着面S11とは反対側の下面S2と、を有し、セラミックスを含む材料により形成された板状部材10と、上面S3を有し、上面S3が板状部材10の下面S2側に位置するように配置されたベース部材20と、板状部材10の下面S2とベース部材20の上面S3との間に配置されて板状部材10とベース部材20とを接合する接合部30と、接合部30の外周面31を取り囲むように配置されたOリング110と備え、板状部材10の吸着面S11上に対象物であるウェハWを保持する装置である。
また、図3に示すように、本実施形態の静電チャック100は、樹脂を含む材料により形成された外側保護部材120を備える。外側保護部材120は、Oリング110の外周面112と、板状部材10の下面S2と、ベース部材20の上面S3とで規定される空間SPに配置され、Oリング110の外周面112に当接すると共に、板状部材10の下面S2とベース部材20の上面S3との少なくとも一方に当接している。そのため、本実施形態の静電チャック100では、Oリング110に加えて、外側保護部材120によっても、静電チャック100の周囲空間に存在するプラズマやプロセスガスが接合部30の外周面31付近に侵入することを抑制することができる。例えば、各部材(Oリング110、板状部材10、ベース部材20)の製造バラツキ(寸法バラツキ)やOリング110のねじれ等に起因して、Oリング110と板状部材10との間および/またはOリング110とベース部材20との間の密着性が低下し、Oリング110による封止性能が低下した場合であっても、外側保護部材120の存在により、Oリング110による封止性能の低下を補うことができる。従って、本実施形態の静電チャック100によれば、外側保護部材120が存在しない構成と比較して、静電チャック100の周囲空間に存在するプラズマやプロセスガスが接合部30の外周面31付近に侵入することを抑制することができ、該侵入に起因して接合部30が劣化することを抑制することができる。なお、接合部30がセラミックス等の充填材(フィラー)を含んでいる場合には、該侵入に起因して該フィラーが飛散し、真空チャンバー内にパーティクルが発生することを抑制することができる。
なお、接合部30の外周面31の外側に、Oリング110を設けることなく、外側保護部材120のみを設ける形態も考えられるが、外側保護部材120は、Oリング110と異なり、張力により自らを内側に押し付ける力が無い、または、弱いため、外側保護部材120のみを設ける形態では、経年により外側保護部材120が剥離して接合部30の外周面31がプラズマやプロセスガスに晒されるおそれがある。本実施形態の静電チャック100では、張力により自らを内側に押し付ける力が強いために剥離のおそれの少ないOリング110の存在を前提として、Oリング110による封止性能を外側保護部材120により補うことにより、より良好な封止性能を得ているため、長期間にわたって良好な封止性能を維持することができ、接合部30の劣化を抑制することができる。
また、本実施形態の静電チャック100では、外側保護部材120は、Oリング110の外周面112と、板状部材10の下面S2と、ベース部材20の上面S3とに当接するように、上記空間SPに充填されている。そのため、本実施形態の静電チャック100では、外側保護部材120により、静電チャック100の周囲空間に存在するプラズマやプロセスガスが接合部30の外周面31付近に侵入することを効果的に抑制することができる。従って、本実施形態の静電チャック100によれば、該侵入に起因して接合部30が劣化することを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態の静電チャック100では、ベース部材20の上面S3に、外周に沿って連続した切り欠き280が形成されており、Z軸方向におけるOリング110の厚さは、接合部30の厚さより厚い。そのため、本実施形態の静電チャック100では、静電チャック100の周囲空間に存在するプラズマやプロセスガスが接合部30の外周面31付近に侵入する経路を長くすることができる。従って、本実施形態の静電チャック100によれば、静電チャック100の周囲空間に存在するプラズマやプロセスガスが接合部30の外周面31付近に侵入することをさらに効果的に抑制することができ、該侵入に起因して接合部30が劣化することをさらに効果的に抑制することができる。
また、本実施形態の静電チャック100の製造方法は、接合部30により互いに接合された板状部材10とベース部材20とを準備する工程S110,S120)と、接合部30の外周面31を取り囲むようにOリング110を配置する工程(S130)と、Oリング110の外周面112と、板状部材10の下面S2と、ベース部材20の上面S3とで規定される空間SPに、樹脂を含む液状材料を供給し、液状材料が硬化した外側保護部材120であって、Oリング110の外周面112と、板状部材10の下面S2とベース部材20の上面S3との少なくとも一方と、に当接する外側保護部材120を作製する工程(S140)とを備える。そのため、本実施形態の静電チャック100の製造方法では、例えば、各部材(Oリング110、板状部材10、ベース部材20)の製造バラツキ(寸法バラツキ)やOリング110のねじれ等に起因して、Oリング110と板状部材10との間および/またはOリング110とベース部材20との間の密着性が低下し、Oリング110による封止性能が低下した場合であっても、空間SPに供給された液状材料が上記密着性が低下した箇所に進入し、該箇所で硬化して外側保護部材120が形成されることによって、Oリング110による封止性能の低下を補うことができる。従って、本実施形態の静電チャック100の製造方法によれば、静電チャック100の周囲空間に存在するプラズマやプロセスガスが接合部30の外周面31付近に侵入することを抑制し、該侵入に起因して接合部30が劣化することを抑制することができる静電チャック100を製造することができる。
B.第2実施形態:
図5は、第2実施形態の静電チャック100における接合部30の外周面31の周辺の詳細構成を示す説明図である。以下では、第2実施形態の静電チャック100の構成の内、上述した第1実施形態の静電チャック100の構成と同一の構成については、同一の符号を付すことによってその説明を適宜省略する。
図5に示すように、第2実施形態では、外側保護部材120a周りの構成が第1実施形態と異なる。より詳細には、第2実施形態では、外側保護部材120aが配置される上記空間SPを規定する板状部材10の下面S2に、Z軸方向に凹んだ溝部18が形成されている。また、上記空間SPを規定するベース部材20の上面S3(より詳細には、上面S3に形成された切り欠き280の外周面側表面282)に、Z軸方向に凹んだ溝部28が形成されている。本実施形態では、接合部30の外周面31に沿った全周にわたって、溝部18および溝部28が形成されている。板状部材10の溝部18およびベース部材20の溝部28は、例えばマシニング加工を行うことにより形成することができる。なお、本明細書において、溝部とは、部材の非縁部に形成された凹部(凹み方向(溝部18および溝部28についてはZ軸方向)に平行な断面において底面が該部材の縁部まで達しないような凹部)を意味する。
また、本実施形態では、外側保護部材120aは、板状部材10の溝部18の表面およびベース部材20の溝部28の表面にも当接している。本実施形態では、板状部材10の溝部18内の全体およびベース部材20の溝部28の全体に、外側保護部材120aが充填されている。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
以上説明したように、第2実施形態の静電チャック100では、第1実施形態と同様に、外側保護部材120aを備える。外側保護部材120aは、Oリング110の外周面112と、板状部材10の下面S2と、ベース部材20の上面S3とで規定される空間SPに配置され、Oリング110の外周面112に当接すると共に、板状部材10の下面S2とベース部材20の上面S3との少なくとも一方に当接する。そのため、第2実施形態の静電チャック100によれば、第1実施形態と同様に、外側保護部材120aの存在により、静電チャック100の周囲空間に存在するプラズマやプロセスガスが接合部30の外周面31付近に侵入することを抑制することができ、該侵入に起因して接合部30が劣化することを抑制することができる。
さらに、第2実施形態の静電チャック100では、外側保護部材120aが、板状部材10の溝部18の表面およびベース部材20の溝部28の表面にも当接しているため、外側保護部材120aの内、溝部18および溝部28内に配置された部分がアンカーとして機能し、外側保護部材120aが脱離することを抑制することができる。従って、第2実施形態の静電チャック100によれば、長期間にわたって外側保護部材120aの存在により、Oリング110による封止機能を補うことができ、接合部30が劣化することを効果的に抑制することができる。
C.変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態における静電チャック100の構成は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、上記第1実施形態では、外側保護部材120が、板状部材10の下面S2とベース部材20の上面S3との両方に当接するように構成されているが、外側保護部材120が、板状部材10の下面S2とベース部材20の上面S3との一方のみに当接するように構成されていてもよい。すなわち、例えば図3に示す断面において、外側保護部材120が、Oリング110の外周面112と板状部材10の下面S2とベース部材20の上面S3とで規定される空間SPの内、板状部材10の下面S2とベース部材20の上面S3との一方に面する部分のみに充填されているとしてもよい。
また、上記実施形態では、ベース部材20の上面S3に切り欠き280が形成されており、板状部材10の下面S2には切り欠きが形成されていないが、板状部材10の下面S2にも外周に沿って連続した切り欠きが形成されていてもよい。このような構成では、Oリング110は、板状部材10の下面S2に形成された切り欠きの外周面側表面に当接することとなる。また、ベース部材20の上面S3には切り欠き280が形成されておらず、板状部材10の下面S2に切り欠きが形成されていてもよい。また、ベース部材20の上面S3にも板状部材10の下面S2にも切り欠きが形成されていなくてもよい。
また、上記第2実施形態では、上記空間SPを規定する板状部材10の下面S2に溝部18が形成され、かつ、上記空間SPを規定するベース部材20の上面S3に溝部28が形成されており、外側保護部材120aが、板状部材10の溝部18の表面およびベース部材20の溝部28の表面に当接しているが、溝部18と溝部28との一方のみが形成され、外側保護部材120aが、形成された一方の溝部の表面に当接していてもよい。
また、上記実施形態では、ベース部材20の切り欠き280における外周面側表面282はZ軸方向に略直交し、接触面側表面281はZ軸方向に略平行であるとしているが、これらの表面の向きは任意に変更可能である。また、ベース部材20の切り欠き280が、これらの表面以外の他の表面を有していてもよい。
また、上記実施形態では、Z軸方向視での静電チャック100の中心を通り、Z軸方向に平行な任意の断面において、外側保護部材120等が図3等に示す構成と同様の構成となっているが、Z軸方向視での静電チャック100の中心を通り、Z軸方向に平行な少なくとも1つの断面において、外側保護部材120等が図3等に示す構成と同様の構成となっていればよい。例えば、Z軸方向視での静電チャック100の中心を通り、Z軸方向に平行なある1つの断面において、Oリング110の外周面112と板状部材10の下面S2とベース部材20の上面S3(上面S3に形成された切り欠き280の外周面側表面282)とで規定される空間SPに、外側保護部材120が配置されていなくてもよい。同様に、Z軸方向視での静電チャック100の中心を通り、Z軸方向に平行なある1つの断面において、板状部材10の溝部18および/またはベース部材20の溝部28が形成されていなくてもよい。
また、上記実施形態では、板状部材10の内部に1つのチャック電極40が設けられた単極方式が採用されているが、板状部材10の内部に一対のチャック電極40が設けられた双極方式が採用されてもよい。また、上記実施形態の静電チャック100の各部材(板状部材10、ベース部材20、接合部30、Oリング110、外側保護部材120等)の形成材料は、あくまで一例であり、種々変更可能である。例えば、上記実施形態では、外側保護部材120が樹脂(例えばシリコーン樹脂)を含む接着剤により形成されているが、外側保護部材120は樹脂を含む他の材料により形成されていてもよい。また、例えば、上記実施形態では、ベース部材20は金属により形成されているが、ベース部材20はセラミックス等の他の材料により形成されていてもよい。また、上記実施形態における静電チャック100の製造方法は、あくまで一例であり、種々変更可能である。
また、本発明は、静電チャック100に限らず、板状部材と、ベース部材と、両者を接合する接合部とを備え、板状部材の表面上に対象物を保持する他の保持装置にも適用可能である。
10:板状部材 18:溝部 20:ベース部材 21:冷媒流路 28:溝部 30:接合部 31:外周面 40:チャック電極 50:ヒータ電極 100:静電チャック 110:Oリング 112:外周面 120:外側保護部材 280:切り欠き 281:接触面側表面 282:外周面側表面 IP:内側部 OP:外周部 S11:吸着面 S12:外周上面 S1:上面 S2:下面 S3:上面 S5:外周面 S6:外周面 SP:空間 W:ウェハ

Claims (5)

  1. 第1の方向に略直交する第1の表面と、前記第1の表面とは反対側の第2の表面と、を有し、セラミックスを含む材料により形成された板状部材と、
    第3の表面を有し、前記第3の表面が前記板状部材の前記第2の表面側に位置するように配置されたベース部材と、
    前記板状部材の前記第2の表面と前記ベース部材の前記第3の表面との間に配置されて前記板状部材と前記ベース部材とを接合する接合部と、
    前記接合部の外周面を取り囲むように配置されたOリングと、
    を備え、前記板状部材の前記第1の表面上に対象物を保持する保持装置において、さらに、
    前記Oリングの外周面と、前記板状部材の前記第2の表面と、前記ベース部材の前記第3の表面と、で規定される空間に配置され、前記Oリングの外周面と、前記板状部材の前記第2の表面と前記ベース部材の前記第3の表面との少なくとも一方と、に当接し、樹脂を含む材料により形成された外側保護部材を備える、
    ことを特徴とする保持装置。
  2. 請求項1に記載の保持装置において、
    前記外側保護部材は、前記Oリングの外周面と、前記板状部材の前記第2の表面と、前記ベース部材の前記第3の表面とに当接するように、前記空間に充填されている、
    ことを特徴とする保持装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の保持装置において、
    前記板状部材の前記第2の表面と前記ベース部材の前記第3の表面との少なくとも一方には、外周に沿って連続した切り欠きが形成されており、
    前記第1の方向における前記Oリングの厚さは、前記接合部の厚さより厚い、
    ことを特徴とする保持装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の保持装置において、
    前記空間を規定する前記板状部材の前記第2の表面と前記ベース部材の前記第3の表面との少なくとも一方には、前記第1の方向に凹んだ溝部が形成されており、
    前記外側保護部材は、前記溝部の表面にも当接している、
    ことを特徴とする保持装置。
  5. 第1の方向に略直交する第1の表面と、前記第1の表面とは反対側の第2の表面と、を有し、セラミックスを含む材料により形成された板状部材と、第3の表面を有し、前記第3の表面が前記板状部材の前記第2の表面側に位置するように配置されたベース部材と、前記板状部材の前記第2の表面と前記ベース部材の前記第3の表面との間に配置されて前記板状部材と前記ベース部材とを接合する接合部と、を備え、前記板状部材の前記第1の表面上に対象物を保持する保持装置の製造方法において、
    前記接合部により互いに接合された前記板状部材と前記ベース部材とを準備する工程と、
    前記接合部の外周面を取り囲むようにOリングを配置する工程と、
    前記Oリングの外周面と、前記板状部材の前記第2の表面と、前記ベース部材の前記第3の表面と、で規定される空間に、樹脂を含む液状材料を供給し、前記液状材料が硬化した外側保護部材であって、前記Oリングの外周面と、前記板状部材の前記第2の表面と前記ベース部材の前記第3の表面との少なくとも一方と、に当接する外側保護部材を作製する工程と、
    を備える、ことを特徴とする保持装置の製造方法。
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