JP7281374B2 - 保持装置および保持装置の製造方法 - Google Patents
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Description
A-1.静電チャック100の構成:
図1は、第1実施形態における静電チャック100の外観構成を概略的に示す斜視図であり、図2は、第1実施形態における静電チャック100のXZ断面構成を概略的に示す説明図である。各図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向といい、Z軸負方向を下方向というものとするが、静電チャック100は実際にはそのような向きとは異なる向きで設置されてもよい。
次に、接合部30の外周面31の周辺の詳細構成について説明する。図3は、第1実施形態の静電チャック100における接合部30の外周面31の周辺の詳細構成を示す説明図である。図3には、図2のX1部のXZ断面構成が拡大して示されている。本実施形態の静電チャック100は、Z軸方向視での静電チャック100の中心を通り、Z軸方向に平行な任意の断面において、図3に示す構成と同様の構成となっている。
次に、第1実施形態における静電チャック100の製造方法の一例を説明する。図4は、第1実施形態における静電チャック100の製造方法の一例を示すフローチャートである。はじめに、板状部材10とベース部材20とを準備する(S110)。板状部材10およびベース部材20は、公知の製造方法によって製造可能である。例えば、板状部材10は以下の方法により製造される。すなわち、複数のセラミックスグリーンシート(例えばアルミナグリーンシート)を準備し、各セラミックスグリーンシートに、チャック電極40やヒータ電極50等を構成するためのメタライズインクの印刷等を行い、その後、複数のセラミックスグリーンシートを積層して熱圧着し、所定の円板形状にカットした上で焼成し、最後に研磨加工等を行うことにより、板状部材10が製造される。また、ベース部材20の切り欠き280は、例えばベース部材20に対するマシニング加工を行うことにより形成することができる。
以上説明したように、第1実施形態の静電チャック100は、Z軸方向に略直交する吸着面S11と、吸着面S11とは反対側の下面S2と、を有し、セラミックスを含む材料により形成された板状部材10と、上面S3を有し、上面S3が板状部材10の下面S2側に位置するように配置されたベース部材20と、板状部材10の下面S2とベース部材20の上面S3との間に配置されて板状部材10とベース部材20とを接合する接合部30と、接合部30の外周面31を取り囲むように配置されたOリング110と備え、板状部材10の吸着面S11上に対象物であるウェハWを保持する装置である。
図5は、第2実施形態の静電チャック100における接合部30の外周面31の周辺の詳細構成を示す説明図である。以下では、第2実施形態の静電チャック100の構成の内、上述した第1実施形態の静電チャック100の構成と同一の構成については、同一の符号を付すことによってその説明を適宜省略する。
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
Claims (5)
- 第1の方向に略直交する第1の表面と、前記第1の表面とは反対側の第2の表面と、を有し、セラミックスを含む材料により形成された板状部材と、
第3の表面を有し、前記第3の表面が前記板状部材の前記第2の表面側に位置するように配置されたベース部材と、
前記板状部材の前記第2の表面と前記ベース部材の前記第3の表面との間に配置されて前記板状部材と前記ベース部材とを接合する接合部と、
前記接合部の外周面を取り囲むように配置されたOリングと、
を備え、前記板状部材の前記第1の表面上に対象物を保持する保持装置において、さらに、
前記Oリングの外周面と、前記板状部材の前記第2の表面と、前記ベース部材の前記第3の表面と、で規定される空間に配置され、前記Oリングの外周面と、前記板状部材の前記第2の表面と前記ベース部材の前記第3の表面との少なくとも一方と、に当接し、樹脂を含む材料により形成された外側保護部材を備える、
ことを特徴とする保持装置。 - 請求項1に記載の保持装置において、
前記外側保護部材は、前記Oリングの外周面と、前記板状部材の前記第2の表面と、前記ベース部材の前記第3の表面とに当接するように、前記空間に充填されている、
ことを特徴とする保持装置。 - 請求項1または請求項2に記載の保持装置において、
前記板状部材の前記第2の表面と前記ベース部材の前記第3の表面との少なくとも一方には、外周に沿って連続した切り欠きが形成されており、
前記第1の方向における前記Oリングの厚さは、前記接合部の厚さより厚い、
ことを特徴とする保持装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の保持装置において、
前記空間を規定する前記板状部材の前記第2の表面と前記ベース部材の前記第3の表面との少なくとも一方には、前記第1の方向に凹んだ溝部が形成されており、
前記外側保護部材は、前記溝部の表面にも当接している、
ことを特徴とする保持装置。 - 第1の方向に略直交する第1の表面と、前記第1の表面とは反対側の第2の表面と、を有し、セラミックスを含む材料により形成された板状部材と、第3の表面を有し、前記第3の表面が前記板状部材の前記第2の表面側に位置するように配置されたベース部材と、前記板状部材の前記第2の表面と前記ベース部材の前記第3の表面との間に配置されて前記板状部材と前記ベース部材とを接合する接合部と、を備え、前記板状部材の前記第1の表面上に対象物を保持する保持装置の製造方法において、
前記接合部により互いに接合された前記板状部材と前記ベース部材とを準備する工程と、
前記接合部の外周面を取り囲むようにOリングを配置する工程と、
前記Oリングの外周面と、前記板状部材の前記第2の表面と、前記ベース部材の前記第3の表面と、で規定される空間に、樹脂を含む液状材料を供給し、前記液状材料が硬化した外側保護部材であって、前記Oリングの外周面と、前記板状部材の前記第2の表面と前記ベース部材の前記第3の表面との少なくとも一方と、に当接する外側保護部材を作製する工程と、
を備える、ことを特徴とする保持装置の製造方法。
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