JP6413646B2 - 静電チャック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、板状試料を静電気力により固定する静電チャック装置に関する。
静電チャック装置は、半導体プロセスおよび液晶ディスプレイ製造プロセスなどにおいて、シリコンウエハおよびガラスなどの板状試料を載置するために使用される。静電チャック装置に載置された板状試料は静電力により固定される。静電チャック装置は、板状試料を載置するためのセラミックス基材とセラミックス基材を支持するための支持体とを含む。セラミックス基材および支持体の間には、セラミックス基材と支持体とを接合するための樹脂接合層が設けられる。
樹脂接合層は、複数の領域に分けられ、それぞれの領域において異なる接合材が使用される場合がある。たとえば、樹脂接合層が面内を中心部とその外周部の2つの領域に分けられ、中心部に接合材として第1接合材が配置され、外周部に接合材として、第1接合材と異なり第1接合材よりも熱伝導率が高い第2接合材が配置された静電チャック装置が従来技術として知られている(たとえば、特許文献1参照)。このように、熱伝導率が異なる接合材を接合層に配置することにより、セラミックス基材に載置した板状試料の面内温度分布を調整できるとしている。
特開2006−13302号公報
しかしながら、特許文献1に記載の静電チャック装置における接合層では、第1接合材および第2接合材の間で、硬化時の収縮率および熱膨張係数などの特性が異なるため、第1接合材および第2接合材の間に隙間が生じたり、第1接合材および第2接合材の間の接合面でクラックや剥離が生じたりする場合があった。さらに、第1接合材の熱伝導率は第2接合材の熱伝導率と異なるので、第1接合材および第2接合材の間で温度が不連続になったり、第1接合材と第2接合材と間の境界に気泡が入り、第1接合材と第2接合材と間の境界で熱伝導が不均一になったりする場合があった。
そこで、本発明は、セラミックス基材および支持体の間に配置された高分子材料層が第1の高分子材料層および第2の高分子材料層に少なくとも区画されている静電チャック装置において、第1の高分子材料層および第2の高分子材料層の間に隙間が生じたり、第1の高分子材料層および第2の高分子材料層の間の接合面にクラックや剥離が生じたり、第1の高分子材料層および第2の高分子材料層の間で温度が不連続になったり、第1の高分子材料層および第2の高分子材料層の間の境界に気泡が入り、第1の高分子材料層および第2の高分子材料層の間の境界で熱伝導が不均一になったりすることを抑制できる静電チャック装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の課題を解決するべく鋭意検討を行った結果、第1の高分子材料層および第2の高分子材料層が、それらの接合領域で、厚さ方向で重なる部分を有するように第1の高分子材料層および第2の高分子材料層を形成することによって、第1の高分子材料層および第2の高分子材料層の間に隙間が生じたり、第1の高分子材料層および第2の高分子材料層の間の接合面にクラックや剥離が生じたり、第1の高分子材料層および第2の高分子材料層の間で温度が不連続になったり、第1の高分子材料層および第2の高分子材料層の間の境界で熱伝導が不均一になったりすることを抑制できることを見出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1]面方向および厚さ方向を有するセラミックス基材と、セラミックス基材に対して、セラミックス基材の厚さ方向に配置され、セラミックス基材を支持する支持体と、セラミックス基材および支持体の間に配置され、面方向および厚さ方向を有する高分子材料層とを含み、高分子材料層は、第1の高分子材料層および第1の高分子材料層と異なり第1の高分子材料層と面方向に隣接する第2の高分子材料層に少なくとも区画され、第1の高分子材料層および第2の高分子材料層が、それらの接合領域で、厚さ方向で重なる部分を有する静電チャック装置。
[2]高分子材料層が面方向の円形であり、円形の第2の高分子材料層が面方向の中心部に配置され、高分子材料層の面方向の中心に対して、第1の高分子材料層が第2の高分子材料層の外側に配置されてなり、第1の高分子材料層が第2の高分子材料層のヤング率に比べて低いヤング率を有する上記[1]に記載の静電チャック装置。
[3]高分子材料層が面方向の円形であり、円形の第2の高分子材料層が面方向の中心部に配置され、高分子材料層の面方向の中心に対して、第1の高分子材料層が第2の高分子材料層の外側に配置されてなり、第1の高分子材料層のプラズマに対する耐食性が、第2の高分子材料層の耐食性に比べて高い上記[1]または[2]に記載の静電チャック装置。
[4]高分子材料層の支持体側の面における第1の高分子材料層および第2の高分子材料層の接合線が、高分子材料層のセラミックス基材側の面における第1の高分子材料層および第2の高分子材料層の接合線に比べて、高分子材料層の面方向の中心側にある、上記[3]に記載の静電チャック装置。
[5]高分子材料層が面方向の円形であり、円形の第2の高分子材料層が面方向の中心部に配置され、高分子材料層の面方向の中心に対して、第1の高分子材料層が第2の高分子材料層の外側に配置されてなり、第1の高分子材料層の熱伝導率が第2の高分子材料層の熱伝導率と異なる上記[1]〜[4]のいずれかに記載の静電チャック装置。
[6]第1の高分子材料層が樹脂およびフィラーを含み、第2の高分子材料層が、第1の高分子材料層の樹脂と同一の樹脂、ならびに第1の高分子材料層のフィラーと種類が異なるフィラー、または第1の高分子材料層におけるフィラーの含有量と異なる含有量のフィラーを含む上記[1]〜[5]のいずれかに記載の静電チャック装置。
[7]セラミックス基材の中に、セラミックス基材および高分子材料層の間に、または高分子材料層および支持体の間に、セラミックス基材を加熱する加熱部材を含む上記[1]〜[6]のいずれかに記載の静電チャック装置。
本発明によれば、セラミックス基材および支持体の間に配置された高分子材料層が第1の高分子材料層および第2の高分子材料層に少なくとも区画されている静電チャック装置において、第1の高分子材料層および第2の高分子材料層の間に隙間が生じたり、第1の高分子材料層および第2の高分子材料層の間の接合面にクラックや剥離が生じたり、第1の高分子材料層および第2の高分子材料層の間で温度が不連続になったり、第1の高分子材料層および第2の高分子材料層の間の境界で熱伝導が不均一になったりすることを抑制できる静電チャック装置を提供することができる。
図1(a)は、本発明の一実施形態における静電チャック装置を説明するための概略模式断面図であり、図1(b)は、本発明の一実施形態の静電チャック装置における高分子材料層を説明するための平面図である。 図2は、図1(b)の線分11における高分子材料層の断面図である。 図3(a)および図3(b)は、本発明の一実施形態の静電チャック装置における高分子材料層の形成方法の一例を説明するための模式図である。 図4(a)〜(c)は、本発明の一実施形態の静電チャック装置の変形例における第1の高分子材料層および前記第2の高分子材料層の接合領域を説明するための模式図である。 図5(a)〜(e)は、図4(c)に示す本発明の一実施形態の静電チャック装置の変形例における高分子材料層の形成方法の一例を説明するための模式図である。 図6(a)および図6(b)は、本発明の一実施形態の静電チャック装置の変形例における高分子材料層を説明するための平面図である。 図7は、本発明の一実施形態の静電チャック装置の変形例を説明するための概略模式断面図である。
[静電チャック装置]
以下、図を参照して本発明の一実施形態における静電チャック装置を説明する。図1(a)は、本発明の一実施形態における静電チャック装置を説明するための概略模式断面図であり、図1(b)は、本発明の一実施形態の静電チャック装置における高分子材料層を説明するための平面図である。また、図2は、図1(b)の線分11における高分子材料層の断面図である。なお、図1(b)のXY平面の方向が面方向であり、図1(a)および図2のZ軸方向が厚さ方向である。
本発明の一実施形態における静電チャック装置1は、面方向および厚さ方向を有するセラミックス基材2と、セラミックス基材2に対して、セラミックス基材2の厚さ方向に配置され、セラミックス基材2を支持する支持体3と、セラミックス基材2および支持体3の間に配置され、面方向および厚さ方向を有する高分子材料層4とを含む。
(セラミックス基材)
セラミックス基材2は、シリコンウエハなどの板状試料Wを載置する。セラミックス基材2の面方向の形状は、好ましくは円形である。セラミック基材2は、静電吸着用電極21を備えている。静電吸着用電極21は、耐久性、均熱性および生産の安定性などの観点から、セラミックス基材2に内蔵されていることが好ましい。また、静電チャック装置の製造コストを下げるために、セラミックス基材2の支持体側に静電吸着用電極21を設置してもよい。静電吸着用電極21は給電用端子22と接続しており、給電用端子22を通じて静電吸着用電極21に直流電圧が印加される。静電吸着用電極21に直流電圧が印加されると、セラミックス基材2における板状試料Wを載置する面に静電力が発生する。これにより、板状試料Wはセラミックス基材2に吸着し、板状試料Wはセラミックス基材2に固定される。
セラミックス基材2の材質は、好ましくは体積固有抵抗が10〜 1015Ω・cm程度であり、機械的な強度が高く、酸素系プラズマや腐食性ガスに対する耐久性を有するセラミックスである。このようなセラミックスには、たとえば、酸化アルミニウム(Al)、酸化ジルコニウム(ZrO)および酸化マグネシウム(MgO)などの酸化物、酸化イットリウムアルミニウム、酸化サマリウム(Sm)および酸化ユーロピウム(Eu)などの希土類酸化物、窒化アルミニウム(AlN)、窒化ケイ素(Si)、サイアロンおよび窒化ホウ素(BN)などの窒化物、炭化ケイ素(SiC)などの炭化物、ならびに、酸化イットリウムアルミニウム複合セラミックス、希土類元素添加酸化イットリウムアルミニウム複合セラミックス、酸化アルミニウム炭化ケイ素複合セラミックスおよび酸化マグネシウム窒化アルミニウム複合セラミックスなどの前記耐久性を有するセラミックスの複合体および固溶体などが挙げられる。セラミックス基材2は、上記の1種のみの材質のセラミックス基材であってもよいし、上記材質の中で異なる材質の基材を積層して作製されたセラミックス基材であってもよい。
セラミックス基材2の厚さは、好ましくは、0.7〜3.0mmである。セラミックス基材2の厚さが0.7mmよりも小さいと、セラミックス基材の機械的強度を確保することができない場合がある。一方、セラミックス基材2の厚さが3.0mmよりも大きいと、セラミックス基材2の熱容量が大きくなりすぎて、載置された板状試料Wの熱応答性が悪くなるとともに、セラミックス基材2の面方向の熱伝達率の低下により、板状試料Wの面内温度を所望の温度パターンに維持することが困難になる場合がある。
静電吸着用電極21は、電荷を発生させて静電吸着力で板状試料をセラミックス基材2に固定するための電極である。静電吸着用電極21の形状や、大きさは、その用途によって適宜調整される。静電吸着用電極21の材質には、セラミックス基材2に使用している材料と導電性材料との複合材料を用いることが好ましい。導電性材料には、炭化タンタル(Ta)、炭化ニオブ(NbC)、炭化ケイ素(SiC)および炭素(C)などの導電性セラミックスならびにタングステン(W)、モリブデン(Mo)およびタンタル(Ta)などの高融点金属などが挙げられる。
静電吸着用電極21の厚さは、とくに限定されるものではないが、たとえば、好ましくは0.01〜200μmであり、より好ましくは0.1〜100μmである。静電吸着用電極21の厚さが0.01μmよりも小さいと、充分な導電性を確保することができない場合がある。一方、静電吸着用電極21の厚さが200μmよりも大きいと、セラミックス基材2および静電吸着用電極21の間の熱膨張率差に起因して、セラミックス基材2にクラックが発生する場合がある。静電吸着用電極21は、たとえばスパッタ法、蒸着法などの成膜法、またはスクリーン印刷法等の塗工法により形成される。
給電用端子22は、静電吸着用電極21に直流電圧を印加するために設けられた棒状の電極である。給電用端子22の材質は、耐熱性に優れた導電性材料であればとくに限定されないが、熱膨張係数は、セラミックス基材2の熱膨張係数および静電吸着用電極21の熱膨張係数に近似したものが好ましい。給電用端子22の材質には、たとえば、静電吸着用電極21に使用されている導電性セラミックスと同じ導電性セラミックス、ならびにタングステン(W)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)およびコバール合金などの金属材料などが挙げられる。
(支持体)
支持体3はセラミックス基材2を支持する。支持体3は、水および有機溶媒などの冷却媒体を流通させる流路31を内部に備えてもよい。水および有機溶媒などの冷却媒体を流路31に流通させることにより、セラミックス基材2に載置された板状試料Wを冷却することができ、セラミックス基材2における板状試料Wの載置面を所望の温度に制御することができる。給電用端子22および支持体3の間を絶縁するために、支持体3における給電用端子22周りに絶縁碍子32が設けられている。
支持体3の材質は、熱伝導性、導電性および加工性に優れた金属、セラミックスまたは金属−セラミックス複合材料であればとくに限定されない。支持体3の材質には、たとえば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)およびステンレス鋼(SUS)などが挙げられる。支持体3の側面などのプラズマに曝される面にアルマイト処理を施してもよく、またはアルミナおよびイットリアなどの絶縁性の溶射材料でその面を被覆してもよい。
(高分子材料層)
面方向および厚さ方向を有する高分子材料層4は、セラミックス基材2および支持体3の間に配置される。なお、高分子材料層4およびセラミックス基材2の間、および/または、高分子材料層4および支持体3の間に他の層が配置されていてもよい。高分子材料層4は、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42に区画されている。第2の高分子材料層42は、第1の高分子材料層41と異なり、第1の高分子材料層と面方向に隣接する。たとえば、図1(b)に示すように、高分子材料層4が面方向の円形であり、円形の第2の高分子材料42が面方向の中心部に配置され、高分子材料層4の面方向の中心に対して、第1の高分子材料層41が第2の高分子材料層42の外側に配置される。
高分子材料層4の厚さは、特に限定されないが、高分子材料層4の接合強度および高分子材料層4の形成のしやすさなどを考慮すると、好ましくは40〜500μmであり、より好ましくは55〜200μmである。高分子材料層4の厚さが40〜500μmであると、高分子材料層4の厚さ方向に隣接するセラミックス基材2、支持体3または他の層との間の接合強度が向上するとともに、セラミックス基材2および支持体3の間の熱伝導が良好になる。さらに、高分子材料層4の厚さがより均一になり、その結果、セラミックス基材2および支持体3の間の熱伝導が面方向において均一になり、セラミックス基材2に載置された板状試料Wの面内温度が均一化される。
図2に示すように、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の接合面43が、高分子材料層4の面方向に対して傾斜面である。したがって、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42は、それらの接合領域44で、厚さ方向で重なる部分411,421をそれぞれ有する。これにより、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の接合面43の面積が大きくなるので、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の間の接合力が大きくなり、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の間に隙間が生じることが抑制される。また、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の接合面43の面積が大きくなるので、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の間の接合面43に生ずる応力の集中が緩和され、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の間の接合面43にクラックや剥離が生じることが抑制される。さらに、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の接合面43が、高分子材料層4の面方向に対して傾斜面であるようにしたので、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の間の接合面43で温度が不連続になったり、第1の高分子材料層41と第2の高分子材料層42と間の接合面43に気泡が存在して、第1接合材と第2接合材と間の境界で熱伝導が不均一になったりすることを抑制できる。
なお、図1(a)において、符号45は、高分子材料層4のセラミックス基材2側の面における第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の接合線を示し、符号46は、高分子材料層4の支持体3側の面における第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の接合線を示す。図1(a)において、接合線45および接合線46の間の領域が第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の接合領域44に該当する(図2参照)。
高分子材料層4の中心から外に向かう方向における接合領域44の幅は、好ましくは50〜10000μmであり、より好ましくは100〜5000μmである。接合領域44の幅が50〜10000μmであると、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の間に隙間が生じたり、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の間の接合面43にクラックや剥離が生じたりすることを、さらに抑制することができる。また、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の間の接合面43で温度が不連続になったり、第1の高分子材料層41と第2の高分子材料層42と間の接合面43に気泡が存在して、第1接合材と第2接合材と間の境界で熱伝導が不均一になったりすることをさらに抑制できる。
高分子材料層4の中心から外に向かう方向における接合領域44の幅を高分子材料層4の厚さで割り算した値は、好ましくは0.5〜50であり、より好ましくは1〜20である。上記割り算した値が0.5〜50であると、この場合も第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の間に隙間が生じたり、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の間の接合面43にクラックや剥離が生じたりすることを、さらに抑制することができる。また、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の間の接合面43で温度が不連続になったり、第1の高分子材料層41と第2の高分子材料層42と間の接合面43に気泡が存在して、第1接合材と第2接合材と間の境界で熱伝導が不均一になったりすることをさらに抑制できる。
第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の材質は、耐熱性および絶縁性を有する高分子材料であれば、とくに限定されない。第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の材質には、たとえば、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエチレン、架橋ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニルデン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、アクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリロニトリル、ポリスチレン、スチレン/アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン三元共重合体、セルロース系プラスチック、フッ素系樹脂、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリフェニレンスルフィド、ポリスルホン、ポリイミド、全芳香族ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリベンズイミダゾール、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン/ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、エチレン/プロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、アクリルゴム、ポリサルファイドゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、塩化ビニル系エラストマー、ウレタン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、パーフルオロエラストマーなどが挙げられる。これらの1種を単独で、またはこれらの2種以上を組み合わせて、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の材質として使用してもよい。
第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の好ましい材質は、耐熱性および絶縁性の観点から、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリイミド樹脂およびパーフルオロエラストマーからなる群から選択される少なくとも1種である。より好ましい第1の高分子材料層41の材質はシリコーン樹脂、アクリル系樹脂、フッ素系樹脂およびパーフルオロエラストマーからなる群から選択される少なくとも1種であり、より好ましい第2の高分子材料層の材質はシリコーン樹脂およびアクリル樹脂からなる群から選択される少なくとも1種である。
熱伝導率を高くするために、弾性率を高くするために、荷重たわみ温度を高くするために、成形収縮および熱膨張係数を小さくして寸法精度を向上させるために、電気的特性を向上させるために、成形時の流動性をコントロールするために、または、難燃性を向上させるために、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42は、フィラーをさらに含んでもよい。第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42のフィラーは、樹脂組成物に一般的に使用されるものであればとくに限定されない。第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42のフィラーには、たとえば、窒化アルミニウム、ホウ化チタン、タルク、ケイ酸、カルシウム、カオリン、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、マイカ、エアロジルおよびガラスビーズなどが挙げられる。
上述したように、第2の高分子材料層42は、第1の高分子材料層41と異なる。第2の高分子材料層42が第1の高分子材料層41と異なるようにさせる態様はとくに限定されない。たとえば、第2の高分子材料層42の高分子材料の種類が、第1の高分子材料層41の材質の高分子材料の種類と異なることにより、第2の高分子材料層42が第1の高分子材料層41と異なるようにしてもよい。また、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42がフィラーを含む場合、第2の高分子材料層42のフィラーの種類が、第1の高分子材料層41のフィラーの種類と異なることにより、第2の高分子材料層42が第1の高分子材料層41と異なるようにしてもよい。また、第2の高分子材料層42のフィラーの種類が、第1の高分子材料層41のフィラーの種類と同一の場合、第2の高分子材料層42のフィラーの含有量が、第1の高分子材料層41のフィラーの含有量と異なることにより、第2の高分子材料層42が第1の高分子材料層41と異なるようにしてもよい。
第2の高分子材料層42が第1の高分子材料層41と異なることにより、たとえば、第1の高分子材料層41が第2の高分子材料層42のヤング率に比べて低いヤング率を有するようにしてもよい。セラミックス基材2の外周側は、セラミックス基材2の中心側に比べて、セラミックス基材2の温度上昇による伸びが大きくなる。したがって、上述のように、第1の高分子材料層41が第2の高分子材料層42のヤング率に比べて低いヤング率を有するようにすることにより、高分子材料層4を単一の材料で構成する場合に比べて、高分子材料層4の剛性をある程度確保することができるとともに、セラミックス基材2の温度上昇によりセラミックス基材に生ずる応力をより緩和することができる。
第1の高分子材料層41のヤング率は、好ましくは1〜100MPaであり、より好ましくは1〜8MPaである。一方、第2の高分子材料層42のヤング率は、好ましくは第1の高分子材料層41のヤング率よりも小さい値であり、より好ましくは8MPa以下であり、さらに好ましくは1MPa以下である。第1の高分子材料層41のヤング率が1〜100MPaであり、第2の高分子材料層42のヤング率が8MPa以下であると、高分子材料層4の剛性をある程度確保することができるとともに、セラミックス基材2の温度上昇によりセラミックス基材に生ずる応力をさらに緩和することができる。
次に、図3を参照して高分子材料層4の形成方法を説明する。加熱硬化前に形状が定まっている材料と、加熱硬化前に流動性のある材料とを組み合わせて第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42を形成することが好ましい。このような材料を組み合わせて使用することにより、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の接合面43の形状の制御が可能になるとともに、接合面43における欠陥や気泡を減少させることができる。図3(a)および図3(b)は、本発明の一実施形態の静電チャック装置1における高分子材料層4の形成方法の一例を説明するための模式図である。この高分子材料層4の形成方法は、第2の高分子材料層42を形成するための熱圧着式の高分子材料シート420を貼着する工程および第1の高分子材料層41を形成するための高分子材料ペースト410を塗布する工程を含む。
図3(a)に示すように、第2の高分子材料層42を形成するための熱圧着式の高分子材料シート420を熱圧着によりセラミックス基材200の上に貼着する。高分子材料シート420の端面422は、高分子材料シート420の主面423に対して傾斜面になっている。次に、図3(b)に示すように、第1の高分子材料層41を形成するための高分子材料ペースト410を印刷法などによりシート420の外側のセラミックス基材200の上に塗布する。そして、セラミックス基材200の上に塗布した高分子材料ペースト410を乾燥させる。
次に、高分子材料ペースト410および高分子材料シート420が表面に配置されているセラミックス基材200を支持体に載置した後、加熱して、高分子材料ペースト410および高分子材料シート420を硬化させる。これにより、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42が、それらの接合領域44で、厚さ方向で重なる部分411,421を有する高分子材料層4(図2参照)を形成することができる。なお、第1の高分子材料層41を形成するための高分子材料ペースト410の印刷法には、たとえば、ヘラなどを用いて手動で塗布する方法、バーコート法およびスクリーン印刷法などが挙げられる。高分子材料層4を加熱硬化させる方法には、たとえば、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の接合面43に気泡や欠陥が生じることを抑制するために、減圧中で高分子材料層4を加熱硬化させる方法、および減圧中で第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の接合面43に生じた気泡を除去した後、加圧下で高分子材料層4を加熱硬化させる方法などがある。
なお、上記方法では、セラミックス基材200の上に、高分子材料層を形成したが、支持体3の上に高分子材料層を形成してもよい。また、高分子材料層4を形成する方法には、上記方法の他、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42のどちらかをセラミックス基材2または支持体3に形成した後、接合面43が所望の形状となるように加工する方法、および第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42のどちらかをセラミックス基材2または支持体3の上に所望の形状となるように塗布して硬化させる方法などが挙げられる。第1の高分子材料層41および/または第2の高分子材料層42の材料として粘着性または接着性を有する材料を使用してもよく、第1の高分子材料層41および/または第2の高分子材料層42の材料として粘着性または接着性を有しない材料を使用し、その材料の表面に粘着性または接着性を有する層を形成してもよい。
[変形例]
本発明の一実施形態における静電チャック装置1は以下のように変形することができる。
(変形例1)
図2に示すように、本発明の一実施形態の静電チャック装置1における第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の接合面43は平面の傾斜面であった。しかし、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42が、それらの接合領域44で、厚さ方向で重なる部分を有すれば、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の接合面43は平面の傾斜面でなくてもよい。
たとえば、図4(a)に示す高分子材料層4Aのように、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の接合面43Aは、第1の高分子材料層41側に凸の曲面の傾斜面であってもよい。また、第1の高分子材料層および第2の高分子材料層の接合面は、第2の高分子材料層側に凸の曲面の傾斜面であってもよい(不図示)。さらに、図4(b)に示す高分子材料層4Bのように、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の接合面43Bは、断面がS字状の傾斜面であってもよい。また、図4(c)に示す高分子材料層4Cのように、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の接合面43Cは、階段状であってもよい。なお、図4(a)〜(c)は、本発明の一実施形態の静電チャック装置1の変形例における第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の接合領域44を説明するための模式図である。
次に、図5を参照して、図4(c)に示す第1の高分子材料層41と第2の高分子材料層42との階段状の接合面43Cの形成方法の一例を説明する。図5(a)〜(e)は、図4(c)に示す本発明の一実施形態の静電チャック装置1の変形例における高分子材料層4Cの形成方法の一例を説明するための模式図である。この高分子材料層4の形成方法は、第2の高分子材料層42を形成するための第2の高分子材料ペースト420Cを面方向の大きさを徐々に小さくしながら複数回塗布する工程および第1の高分子材料層41を形成するための高分子材料ペースト410Cを塗布する工程を含む。
図5(a)に示すように、第2の高分子材料層42を形成するための高分子材料ペースト420Cをスクリーン印刷法でセラミックス基材200の上に塗布する。セラミックス基材200の上に塗布した高分子材料ペースト420Cを乾燥させた後、図5(b)に示すように、乾燥させた高分子材料ペースト420Cの上に、乾燥させた高分子材料ペースト420Cの塗布範囲よりも若干狭い塗布範囲で第2の高分子材料層42を形成するための高分子材料ペースト420Cをスクリーン印刷法で塗布する。セラミックス基材200の上に塗布した高分子材料ペースト420Cを乾燥させた後、図5(c)に示すように、乾燥させた高分子材料ペースト420Cの上に、前回塗布した高分子材料ペースト420Cの塗布範囲よりも若干狭い塗布範囲で第2の高分子材料層42を形成するための高分子材料ペースト420Cをスクリーン印刷法で塗布する。セラミックス基材200の上に塗布した高分子材料ペースト420Cを乾燥させた後、図5(d)に示すように、乾燥させた高分子材料ペースト420Cの上に、前回塗布した高分子材料ペースト420Cの塗布範囲よりも若干狭い塗布範囲で第2の高分子材料層42を形成するための高分子材料ペースト420Cをスクリーン印刷法で塗布する。
次に、図5(e)に示すように、第1の高分子材料層41を形成するための高分子材料ペースト410Cを印刷法などにより、第2の高分子材料層42を形成するための高分子材料ペースト420Cの外側のセラミックス基材200の上に塗布する。そして、セラミックス基材200の上に塗布した第1の高分子材料層41を形成するための高分子材料ペースト410Cを乾燥させる。次に、高分子材料ペースト410C,420Cが表面に塗布されているセラミックス基材200を支持体に載置した後、加熱して、高分子材料ペースト410C,420Cを硬化させる。これにより、図4(c)に示す第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の間の接合面43を形成することができる。
なお、第2の高分子材料ペースト420Cを面方向の大きさを徐々に小さくしながら複数回塗布する代わりに、面方向の大きさが異なる複数のシートを積層して階段状の端面を有する第2の高分子材料層42を形成するようにしてもよい。
(変形例2)
図1(b)に示すように、本発明の一実施形態における静電チャック装置1では、高分子材料層4のセラミックス基材2側の面における第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の接合線45は、高分子材料層4の支持体3側の面における第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の接合線46に比べて、高分子材料層4の中心に対して外側に位置していた。しかし、高分子材料層4のセラミックス基材2側の面における第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の接合線45は、高分子材料層4の支持体3側の面における第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の接合線46に比べて、高分子材料層4の中心側に位置していてもよい。この場合も、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42が、それらの接合領域44で、厚さ方向で重なる部分を有することができる。
(変形例3)
本発明の一実施形態における静電チャック装置1では、第1の高分子材料層41は、第2の高分子材料層42のヤング率に比べて異なるヤング率を有していた。しかし、第1の高分子材料層41は、第2の高分子材料層42のプラズマに対する耐食性に比べて異なるプラズマに対する耐食性を有するようにしてもよい。たとえば、高分子材料層4が面方向の円形であり、円形の第2の高分子材料層42が面方向の中心部に配置され、高分子材料層4の面方向の中心に対して、第1の高分子材料層41が第2の高分子材料層42の外側に配置されてなり、第1の高分子材料層41のプラズマに対する耐食性が、第2の高分子材料層42のプラズマに対する耐食性に比べて高くなるようにしてもよい。
プラズマ処理装置内で静電チャック装置を使用すると、高分子材料層4の外周部がプラズマに曝される場合がある。プラズマの影響を大きく受ける高分子材料層4の領域にプラズマに対する耐食性の高い第1の高分子材料層を設け、プラズマの影響をあまり受けない高分子材料層4の領域については、プラズマに対する耐食性はとくに高いわけではないが、その他の点で高分子材料層4としての用途に適した第2の高分子材料層を設けることにより、プラズマに対する耐食性が優れているとともに、その他の点でも優れている高分子材料層を静電チャック装置に形成することができる。
なお、プラズマは、セラミックス基材2から支持体3への方向でセラミックス基材2上に放射されるので、高分子材料層4の支持体3側の面における第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層41の接合線46が、高分子材料層4のセラミックス基材2側の面における第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の接合線45に比べて、高分子材料層4の面方向の中心側にあることが好ましい。これにより、第1の高分子材料層41の支持体3側の面積が大きくなるので、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の接合領域44において、高分子材料層4がプラズマにより劣化した場合の信頼性を確保することができる。
たとえば、第1の高分子材料層41の材質をシリコーン樹脂とし、第2の高分子材料層の材質をアクリル系樹脂、フッ素系樹脂およびパーフルオロエラストマーからなる群から選択される少なくとも1種とすることにより、第1の高分子材料層41の耐食性が、第2の高分子材料層42の耐食性に比べて高くなるようにすることができる。
(変形例4)
本発明の一実施形態における静電チャック装置1では、第1の高分子材料層41は、第2の高分子材料層42のヤング率に比べて異なるヤング率を有していた。しかし、第1の高分子材料層41は、第2の高分子材料層42の耐食性に比べて異なる熱伝導率を有するようにしてもよい。たとえば、高分子材料層4が面方向の円形であり、円形の第2の高分子材料層42が面方向の中心部に配置され、高分子材料層4の面方向の中心に対して、第1の高分子材料層41が第2の高分子材料層42の外側に配置されてなり、第1の高分子材料層41の熱伝導率が、第2の高分子材料層42の熱伝導率と異なるようにしてもよい。
プラズマ処理装置内で静電チャック装置を使用すると、プラズマの条件や静電チャック装置の周囲の条件により、静電チャック装置の面方向の中心側における静電チャック装置の温度と外側における静電チャック装置の温度とが異なる場合がある。たとえば、プラズマ強度が、セラミックス基材2の中心側よりも、セラミックス基材2の外周側の方が高くなる場合がある。この場合、セラミックス基材2の中心側の温度に比べてセラミックス基材2の外周側の温度が高くなる。この場合、第1の高分子材料層41の熱伝導率が、第2の高分子材料層42の熱伝導率に比べて高くなるようにすることによって、支持体3によるセラミックス基材の冷却の効率は、セラミックス基材2の中心側に比べてセラミックス基材2の外周側の方が高くなる。したがって、セラミックス基材2の面内の温度分布をより均一にすることができ、これによりセラミックス基材2に載置された板状試料Wの面内の温度分布もより均一にすることができる。
第1の高分子材料層41の熱伝導率が、第2の高分子材料層42の熱伝導率に比べて単に高くなるようにすると、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の間の接合面で温度分布が不連続になり、接合面で破損が起こりやすくなる場合がある。しかしながら、本発明の一実施形態における静電チャック装置1の変形例では、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42が、それらの接合領域44で、厚さ方向で重なる部分411,421を有するので、温度分布の不連続が緩和され、温度分布の不連続に起因する破損が生ずることを抑制することができる。
第1の高分子材料層41の熱伝導率および第2の高分子材料層42の熱伝導率は、プラズマの条件や静電チャック装置の周囲の条件により、適宜選択することができる。たとえば、第1の高分子材料層41の熱伝導率を第2の高分子材料層42の熱伝導率よりも高くする場合、第1の高分子材料層41の熱伝導率は、好ましくは0.5W/mk以上であり、より好ましくは1.0W/mk以上である。一方、第2の高分子材料層42の熱伝導率は、好ましくは0.05〜0.5W/mkであり、より好ましくは0.1〜0.3W/mkである。第1の高分子材料層41の熱伝導率が0.5W/mk以上であり、第2の高分子材料層42の熱伝導率が0.05〜0.5W/mkであると、セラミックス基材2に載置された板状試料Wの面内の温度分布をさらに均一にすることができる。
セラミックス基材2に載置された板状試料Wの面内の温度分布をさら均一にするために、第1の高分子材料層41の熱伝導率を、第2の高分子材料層42の熱伝導率の2倍以上にすることが好ましく、5倍以上にすることがより好ましく、10倍以上にすることがさらに好ましい。第1の高分子材料層41の熱伝導率が第2の高分子材料層42の熱伝導率の2倍以上であると、プラズマの条件や静電チャック装置の周囲の条件などにより板状試料Wの面内の温度分布が不均一になることをさらに抑制することができる。また、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の間の接合面43で温度が不連続になったり、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の間の接合面43に気泡が存在して、接合面43で熱伝導が不均一になったりすることを抑制できるという本発明の効果がより顕著になる。
第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42がフィラーを含む場合、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の高分子材料が同じ種類であり、第2の高分子材料層42のフィラーの種類が第1の高分子材料層41のフィラーの種類と異なることにより、第2の高分子材料層42の熱伝導率が第1の高分子材料層41の熱伝導率と異なるようにしてもよい。また、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42がフィラーを含む場合、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の高分子材料が同じ種類であり、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42のフィラーが同じ種類であり、第2の高分子材料層42のフィラーの含有量が、第1の高分子材料層41のフィラーの含有量と異なることにより、第2の高分子材料層42の熱伝導率が第1の高分子材料層41の熱伝導率と異なるようにしてもよい。第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の高分子材料が同じ種類であるので、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の接合面43の接合強度をさらに強くすることができる。第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の熱伝導率を改善することができるフィラーには、たとえば、無機酸化物、無機窒化物または無機酸窒化物からなるフィラーなどが挙げられる。このようなフィラーは、たとえば、窒化アルミニウム(AlN)粒子の表面に酸化ケイ素(SiO)からなる被覆層が形成された表面被覆窒化アルミニウム(AlN)粒子である。
(変形例5)
図1(b)に示すように、本発明の一実施形態における静電チャック装置1では高分子材料層4の形状は円形であったが、高分子材料層の形状は円形に限定されない。たとえば、セラミックス基材の形状が矩形形状である場合、高分子材料層の形状も矩形形状にしてもよい。
(変形例6)
図1(b)に示すように、本発明の一実施形態における静電チャック装置1では高分子材料層4では、円形の第2の高分子材料層42が面方向の中心部に配置され、高分子材料層4の面方向の中心に対して、第1の高分子材料層41が第2の高分子材料層42の外側に配置されている。しかし、高分子材料層4が、第1の高分子材料層41および第1の高分子材料層41と異なり第1の高分子材料層41と面方向に隣接する第2の高分子材料層42に少なくとも区画されていれば、図1(b)に示す第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の構成に限定されない。
たとえば、図6(a)に示す高分子材料層4Dのように、高分子材料層4Dが面方向の円形であり、円形の第3の高分子材料層48Dが面方向の中心部に配置され、高分子材料層4Dの面方向の中心に対して、第2の高分子材料層42Dが第3の高分子材料層48Dの外側に配置され、高分子材料層4Dの面方向の中心に対して、第1の高分子材料層41Dが第2の高分子材料層42Dの外側に配置されるようにしてもよい。
また、図6(b)の高分子材料層4Eに示すように、高分子材料層4Eが面方向の円形であり、外形が円形の第2の高分子材料層42Eが面方向の中心部に配置され、複数の第1の高分子材料層41Eが第2の高分子材料層42Eの内側に配置され、高分子材料層4Eの面方向の中心に対して、第3の高分子材料層48Eが第2の高分子材料層42Eの外側に配置されるようにしてもよい。複数の第1の高分子材料層41Eが配置されている領域は、たとえば、プラズマのガス源を供給するガス孔の領域、板状試料Wを上下させるためのリフトピンが配置されている領域、および電極が配置されている領域などに相当する。これらの領域では、その領域の周囲の領域に比べて、プラズマ強度が高くなったり、温度が高くなったり、温度が低くなったりする場合がある。そして、外形が円形の第2の高分子材料層42Eを面方向の中心部に配置し、複数の第1の高分子材料層41Eを第2の高分子材料層42Eの内側に配置することにより、静電チャック装置のプラズマに対する耐食性を向上させたり、板状試料Wの面方向の温度分布を均一にしたりすることができる。
なお、図6(a)において、符号45Dは、高分子材料層4Dのセラミックス基材2側の面における第1の高分子材料層41Dおよび第2の高分子材料層42Dの接合線を示し、符号46Dは、高分子材料層4Dの支持体3側の面における第1の高分子材料層41Dおよび第2の高分子材料層42Dの接合線を示す。また、図6(b)において、符号45Eは、高分子材料層4Eのセラミックス基材2側の面における第1の高分子材料層41Eおよび第2の高分子材料層42Eの接合線を示し、符号46Eは、高分子材料層4Eの支持体3側の面における第1の高分子材料層41Eおよび第2の高分子材料層42Eの接合線を示す。
(変形例7)
静電チャック装置は、セラミックス基材の中に、セラミックス基材および高分子材料層の間に、または高分子材料層および支持体の間に、セラミックス基材を加熱する加熱部材をさらに含んでもよい。これにより、セラミックス基材2の上に載置された板状試料Wの温度をより自由に制御することができる。また、静電チャック装置が加熱部材を含むと、セラミックス基材2および支持体3の間の温度差がより大きくなるので、第1の高分子材料層および第2の高分子材料層の間に隙間が生じたり、第1の高分子材料層および第2の高分子材料層の間の接合面にクラックや剥離が生じたりしやすくなる。したがって、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42は、それらの接合領域で、厚さ方向で重なる部分をそれぞれ有することにより、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の間に隙間が生じることを抑制し、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の間の接合面43にクラックや剥離が生じることを抑制できるという本発明の効果がより顕著になる。また、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層42の間の接合面43で温度が不連続になったり、第1の高分子材料層41と第2の高分子材料層42と間の接合面43に気泡が存在して、第1接合材と第2接合材と間の境界で熱伝導が不均一になったりすることを抑制できるという本発明の効果もより顕著になる。
図を参照して本発明の一実施形態の静電チャック装置の変形例を説明する。図7は、本発明の一実施形態の静電チャック装置の変形例を説明するための概略構成断面図である。図7に示す静電チャック装置1Fは、セラミックス基材2および高分子材料層4の間に、セラミックス基材2を加熱する加熱部材5Fを含む。以下、静電チャック装置1Fについて、本発明の一実施形態における静電チャック装置1と異なる部分を主に説明する。
静電チャック装置1Fは、面方向および厚さ方向を有するセラミックス基材2と、セラミックス基材2に対して、セラミックス基材2の厚さ方向に配置され、セラミックス基材2を支持する支持体3と、セラミックス基材2および支持体3の間に配置され、面方向および厚さ方向を有する高分子材料層4と、セラミックス基材2および高分子材料層4の間に配置された加熱部材5Fと、セラミックス基材2および高分子材料層4の間に配置され、加熱部材5Fを埋設する接着剤層6Fと、加熱部材5Fおよび高分子材料層4の間に配置された絶縁部材7Fとを含む。
<加熱部材>
加熱部材5Fは、所定のパターンを有する帯状の発熱体であり、不図示の給電用端子から供給される電流によって発熱する。加熱部材5Fが発熱すると、セラミックス基材2は加熱され、これにより、セラミックス基材2に載置された板状試料Wは加熱される。
加熱部材5Fの厚さは、好ましくは0.2mm以下であり、より好ましくは0.1mm以下である。加熱部材5Fの厚さが0.2mmを越えると、加熱部材5Fのパターン形状が板状試料Wの温度分布として反映され、板状試料Wの面内温度を所望の温度パターンに維持することが困難になる場合がある。加熱部材5Fの材質は、好ましくはチタン(Ti)、タングステンおよびモリブデン(Mo)などの非磁性金属である。たとえば、一定の厚みを有する非磁性金属薄板をフォトリソグラフィー法により、所望のパターンにエッチング加工することで、加熱部材5Fを形成することができる。
なお、加熱部材5Fは、複数の領域に分割して、それぞれの領域における加熱部材5Fの発熱を独立的に制御できることが好ましい。たとえば、第1の高分子材料層41が設けられている領域と第2の高分子材料層42が設けられている領域とに加熱部材5Fを区画し、それぞれの領域における加熱部材5Fの発熱を独立的に制御できることが好ましい。このような場合でも、第1の高分子材料層41および第2の高分子材料層41が、それらの接合領域で、厚さ方向で重なる部分を有するので、上記2つの領域の境界で板状試料Wの温度が急に変わることを抑制できる。
<接着剤層>
接着剤層6Fは、加熱部材5Fに加熱されたセラミックス基材2および支持体3の間の熱応力を緩和する。接着剤層6Fの厚さは、好ましくは50〜500μmである。接着剤層6Fの厚さが50μmよりも小さいと、セラミックス2および支持体3の間の熱伝導性は良好になるものの、熱応力緩和が不充分となり、割れやクラックが生じやすくなる。一方、接着剤層6Fの厚さが500μmを超えると、セラミックス2および支持体3の間の熱伝導性を十分確保することができない場合がある。
接着剤層6Fの材質は、たとえば、シリコーン系樹脂組成物を加熱硬化した硬化体またはアクリル系樹脂である。接着剤層6Fの材質がシリコーン系樹脂組成物を加熱硬化した硬化体である場合、シリコーン系樹脂組成物は熱硬化温度が70℃〜140℃であるものがよい。シリコーン系樹脂組成物の熱硬化温度が70℃よりも低いと、静電チャック装置の組み立て工程において、望ましくない段階で硬化が始まってしまい、静電チャック装置の組み立て作業の作業性が悪くなる場合がある。一方、シリコーン系樹脂組成物の熱硬化温度が140℃を超えると、シリコーン系樹脂組成物を硬化させるときにセラミックス基材2および支持体3の間の熱膨張差が大きくなり、セラミックス基材2および支持体3の間の応力が増加し、セラミックス基材2が剥離する場合がある。
接着剤層6Fは、無機酸化物、無機窒化物または無機酸窒化物からなるフィラーを含有していることが好ましい。このようなフィラーは、たとえば、窒化アルミニウム(AlN)粒子の表面に酸化ケイ素(SiO)からなる被覆層が形成された表面被覆窒化アルミニウム(AlN)粒子である。接着剤層6Fにおける表面被覆窒化アルミニウム(AlN)粒子の含有量を調整することにより、接着剤層6Fの熱伝導率を制御することができる。
接着剤層6Fのフィラーの平均粒径は、好ましくは1〜10μmであり、より好ましくは2〜5μm以下である。接着剤層6Fのフィラーの平均粒径が1μmよりも小さいと、フィラー同士の接触が不十分となり、結果的に熱伝導率が低下する場合があり、さらに取扱等の作業性の低下を招くことがある。一方、接着剤層6Fのフィラーの平均粒径が10μmを越えると、接着剤層6Fの厚さにばらつきが大きくなる場合がある。
<絶縁部材>
絶縁部材7Fは、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂などの絶縁性および耐電圧性を有するフィルム状またはシート状の樹脂である。絶縁部材7Fにより、加熱部材5Fおよび支持体3の間の絶縁性が確保される。
以上の説明はあくまで一例であり、発明は、上記の実施形態に何ら限定されるものではない。
1,1F 静電チャック装置
2,200 セラミックス基材
3 支持体
4,4A〜4E 高分子材料層
5F 加熱部材
6F 接着剤層
7F 絶縁部材
21 静電吸着用電極
22 給電用端子
31 流路
32 絶縁碍子
41,41D,41E 第1の高分子材料層
42,42D,42E 第2の高分子材料層
43,43A〜43C 接合面
44 接合領域
45,45D,45E,46,46D,46E 接合線
48D,48E 第3の高分子材料層
410,410C,420C 高分子材料ペースト
420 高分子材料シート

Claims (8)

  1. 面方向および厚さ方向を有するセラミックス基材と、
    前記セラミックス基材に対して、前記セラミックス基材の厚さ方向に配置され、前記セラミックス基材を支持する支持体と、
    前記セラミックス基材および前記支持体の間に配置され、面方向および厚さ方向を有する高分子材料層とを含み、
    前記高分子材料層は、第1の高分子材料層および該第1の高分子材料層と異なり該第1の高分子材料層と面方向に隣接し、該第1の高分子材料層と接合する第2の高分子材料層に少なくとも区画され、
    前記第1の高分子材料層および前記第2の高分子材料層が、それらの接合領域で、厚さ方向で重なる部分を有する静電チャック装置。
  2. 前記高分子材料層の厚さが40〜500μmである請求項1に記載の静電チャック装置。
  3. 前記高分子材料層が面方向の円形であり、円形の前記第2の高分子材料層が面方向の中心部に配置され、
    前記高分子材料層の面方向の中心に対して、前記第1の高分子材料層が前記第2の高分子材料層の外側に配置されてなり、
    前記第1の高分子材料層が前記第2の高分子材料層のヤング率に比べて低いヤング率を有する請求項1又は2に記載の静電チャック装置。
  4. 前記高分子材料層が面方向の円形であり、円形の前記第2の高分子材料層が面方向の中心部に配置され、
    前記高分子材料層の面方向の中心に対して、前記第1の高分子材料層が前記第2の高分子材料層の外側に配置されてなり、
    前記第1の高分子材料層のプラズマに対する耐食性が、前記第2の高分子材料層のプラズマに対する耐食性に比べて高い請求項1〜3のいずれか1項に記載の静電チャック装置。
  5. 前記高分子材料層の前記支持体側の面における前記第1の高分子材料層および前記第2の高分子材料層の接合線が、前記高分子材料層の前記セラミックス基材側の面における前記第1の高分子材料層および前記第2の高分子材料層の接合線に比べて、前記高分子材料層の面方向の中心側にある、請求項に記載の静電チャック装置。
  6. 前記高分子材料層が面方向の円形であり、円形の前記第2の高分子材料層が面方向の中心部に配置され、
    前記高分子材料層の面方向の中心に対して、前記第1の高分子材料層が前記第2の高分子材料層の外側に配置されてなり、
    前記第1の高分子材料層の熱伝導率が前記第2の高分子材料層の熱伝導率と異なる請求項1〜のいずれか1項に記載の静電チャック装置。
  7. 前記第1の高分子材料層が樹脂およびフィラーを含み、
    前記第2の高分子材料層が、前記第1の高分子材料層の樹脂と同一の樹脂、ならびに前記第1の高分子材料層の前記フィラーと種類が異なるフィラー、または前記第1の高分子材料層における前記フィラーの含有量と異なる含有量の前記フィラーを含む請求項1〜のいずれか1項に記載の静電チャック装置。
  8. 前記セラミックス基材の中に、前記セラミックス基材および前記高分子材料層の間に、または前記高分子材料層および前記支持体の間に、前記セラミックス基材を加熱する加熱部材を含む請求項1〜のいずれか1項に記載の静電チャック装置。
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