JP7280441B2 - パワーユニットケース構造 - Google Patents

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Description

本発明は、パワーユニットケース構造に関する。
従来、パワーユニット構造では、側方からカバーで覆う構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、伝動カバーの周縁部に複数の貫通穴が形成されており、この貫通穴にボルトを挿通して、ボルトで伝動カバーをクランクケースに締結している。特に、特許文献1では、伝動カバーの前端には始動電動機構が配置されるが、始動電動機構のピニオンホルダを締結するボルトは伝動カバーで覆われるが、外観露出する伝動カバーを締結するボルトは、外観露出している。
特許第4007863号公報
一般に、車両用のカバーでは、カバー表面に沿って気流が流れるが、カバーの表面の締結穴が外観露出したり、ボルトが外観露出する構成では、カバー表面に凹凸が形成されるため、気流が乱れ易く、下流側の吸気口から効率良く吸気し難くなるという課題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、外観露出するカバーが締結部材で締結されてもカバーに沿う気流の流れを乱し難くできるパワーユニットケース構造を提供することを目的とする。
パワーユニットケース構造は、原動機または前記原動機の駆動を伝達する伝動機を収容するパワーユニットケースと、前記パワーユニットケースを車両搭載方向側方より覆うカバーと、を備える車両用のパワーユニットケース構造において、前記カバーには、前記パワーユニットケースに対して締結部材をもって締結されるための締結穴が設けられ、前記カバーは、前記締結穴を閉塞するためのキャップ部材を有し、前記パワーユニットケースの近傍には、前記パワーユニットケース又は他部品に外気を取り込む吸気口が設けられ、前記吸気口は、前記締結穴の車両進行方向下流に位置することを特徴とする。
上記構成において、前記締結穴は、前記カバーの縁部の近傍に設けられてもよい。
また、上記構成において、前記縁部のうち前記締結穴に最も近い位置に前記締結穴に向けて延びる凹部が設けられてもよい。
また、上記構成において、前記カバーには、前記吸気口に走行風を誘導する案内面が設けられ、前記締結穴は、前記案内面に設けられてもよい。
また、上記構成において、前記キャップ部材は、前記カバー表面側の面が前記カバー表面に沿う形状に形成されていてもよい。
また、上記構成において、前記キャップ部材と前記締結穴には逆組防止構造が設けられていてもよい。
また、上記構成において、前記締結穴は前記カバーにおいて複数設けられ、前記キャップ部材は同一形状のものを使用してもよい。
また、上記構成において、前記原動機は、前記他部品より吸気された空気と燃料によってエネルギーを発生させる内燃機関であり、前記他部品は、前記内燃機関へ吸気するためのエアクリーナーであってもよい。
また、上記構成において、前記カバーは、前記パワーユニットケースを車両搭載方向側方より覆うケースカバーと、前記ケースカバーを車両搭載方向側方より覆い車両側面視にて露出する保護カバーと、を備え、前記保護カバーには、前記ケースカバー又は前記パワーユニットケースに対して締結部材をもって締結されるための前記締結穴が設けられてもよい。
パワーユニットケース構造は、原動機または前記原動機の駆動を伝達する伝動機を収容するパワーユニットケースと、前記パワーユニットケースを車両搭載方向側方より覆うカバーと、を備える車両用のパワーユニットケース構造において、前記カバーには、前記パワーユニットケースに対して締結部材をもって締結されるための締結穴が設けられ、前記カバーは、前記締結穴を閉塞するためのキャップ部材を有し、前記パワーユニットケースの近傍には、前記パワーユニットケース又は他部品に外気を取り込む吸気口が設けられ、前記吸気口は、前記締結穴の車両進行方向下流に位置する。この構成によれば、締結穴を閉塞することで、カバー表面での気流の乱れを防いで吸気口への吸気を妨げ難くできる上に、締結穴に泥などの異物が入り込むことを抑制することができる。
上記構成において、前記締結穴は、前記カバーの縁部の近傍に設けられてもよい。この構成によれば、キャップ部材が縁部の近傍に配置されることになるので、キャップ部材の着脱性を向上させることができる。
また、上記構成において、前記縁部のうち前記締結穴に最も近い位置に前記締結穴に向けて延びる凹部が設けられてもよい。この構成によれば、キャップ部材の着脱を行い易くすることができる。
また、上記構成において、前記カバーには、前記吸気口に走行風を誘導する案内面が設けられ、前記締結穴は、前記案内面に設けられてもよい。この構成によれば、流速の速い位置に設けられる締結穴に対してキャップ部材を設けることで、カバー表面での気流の乱れの抑制効果をより得易くできる。
また、上記構成において、前記キャップ部材は、前記カバー表面側の面が前記カバー表面に沿う形状に形成されていてもよい。この構成によれば、キャップ部材がカバー表面に沿うことで、より気流を乱し難くできる。
また、上記構成において、前記キャップ部材と前記締結穴には逆組防止構造が設けられていてもよい。この構成によれば、逆組防止構造が設けられているため、キャップ部材を逆向きにして取り付けてしまい、キャップ部材がカバーに対する突起となって気流を乱してしまうことを防止することができる。
また、上記構成において、前記締結穴は前記カバーにおいて複数設けられ、前記キャップ部材は同一形状のものを使用してもよい。この構成によれば、同一形状のキャップ部材を使用することで、キャップ部材の加工工数の削減とコストの削減に寄与させることができる。
また、上記構成において、前記原動機は、前記他部品より吸気された空気と燃料によってエネルギーを発生させる内燃機関であり、前記他部品は、前記内燃機関へ吸気するためのエアクリーナーであってもよい。この構成によれば、吸気効率が向上するため、ドライバビリティを向上させることができる。
また、上記構成において、前記カバーは、前記パワーユニットケースを車両搭載方向側方より覆うケースカバーと、前記ケースカバーを車両搭載方向側方より覆い車両側面視にて露出する保護カバーと、を備え、前記保護カバーには、前記ケースカバー又は前記パワーユニットケースに対して締結部材をもって締結されるための前記締結穴が設けられてもよい。この構成によれば、カバーを二重構造とすることで、カバーの外観性と耐久性を向上させることができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。 図2は、自動二輪車の要部の背面図である。 図3は、上方側から見たユニットスイングエンジンの断面図である。 図4は、アーム部のアーム部カバーの左側面図である。 図5は、図4のアーム部カバーからキャップ部材を取り外した左側面図である。 図6は、図5のアーム部カバーを前方から見た斜視図である。 図7は、保護カバーの内面を示す保護カバーの右側面図である。 図8は、中間部材の左側面図である。 図9は、図5のIX-IX線断面線である。 図10は、キャップ部材の斜視図である。 図11は、キャップ部材を裏面側から見た図である。 図12は、キャップ部材を長軸方向一側から見た図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示す。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る自動二輪車1の左側面図である。
自動二輪車1は、シート10に着座する乗員が足を乗せる低床のステップフロア11を有するスクーター型の鞍乗り型車両である。自動二輪車1は、車体フレーム(不図示)の前方に前輪2を有し、駆動輪である後輪3は、車両後部に配置されるユニットスイングエンジン13に支持される。
自動二輪車1は、上記車体フレームの前端部に軸支されるフロントフォーク14を備え、前輪2は、フロントフォーク14の下端部に軸支される。乗員が操舵するハンドル15は、シート10の前上方でフロントフォーク14の上端に取り付けられる。
自動二輪車1は、上記車体フレーム等の車体を覆う車体カバー16を備える。
ユニットスイングエンジン13は、駆動源であるエンジン本体20と後輪3を支持するアーム部21とが一体化されたユニットスイング型のエンジンである。ユニットスイングエンジン13は、車両側面視で、シート10の真下に位置する。
後輪3は、アーム部21の後端部に設けられる後輪車軸3aに支持される。
エンジン本体20は、クランクケース22と、クランクケース22から前方へ延びるシリンダー部23とを備える内燃機関である。
シリンダー部23は、クランクケース22側から順に、シリンダー23a、シリンダーヘッド23b、及びヘッドカバー23cを備える。
エンジン本体20は、シリンダー部23のシリンダー軸線23dが略水平に車両前後方向へ延びる水平エンジンである。詳細には、シリンダー部23は、車両側面視でやや前上がりに車両前方へ略水平に延びる。
図2は、自動二輪車1の要部の背面図である。
図1、図2を参照して、ユニットスイングエンジン13の吸気装置は、エアクリーナーボックス24と、吸気量を調整するスロットルボディ25とを備える。
エアクリーナーボックス24は、アーム部21の上部に取り付けられる。エアクリーナーボックス(エアクリーナ)24は、アーム部21に沿って前後方向に延びている。エアクリーナーボックス24の後端部には、吸気口24aが形成されている。吸気口24aは、後左方に開口する。スロットルボディ25は、シリンダーヘッド23bの上面の吸気ポートに接続される。
エアクリーナーボックス24は、吸気口24aを通じて外側から取り入れた空気を浄化してスロットルボディ25に供給する。
ユニットスイングエンジン13は、クランクケース22の前部に接続されるリンク機構(不図示)を介して車体フレームの後部に連結される。
ユニットスイングエンジン13は、上記リンク機構を中心に上下に揺動自在である。
アーム部21の後端に設けられるクッション連結部26と上記車体フレームとの間には、リアクッション27が掛け渡される。
図3は、上方側から見たユニットスイングエンジン13の断面図である。図3の断面は、動弁装置55のカム軸56、クランクピン30a、クランク軸30、及び減速機構45の各軸の軸線を通る。
クランクケース22は、車幅方向(左右方向)に延びるクランク軸30を収容するクランク室31を備える。クランク室31は、クランク軸30に直交する支持壁31a,31bを左右一対備える。クランク軸30は、ベアリングを介し、支持壁31a,31bに支持される。
シリンダー23a内を往復するピストン32は、コンロッド33を介し、クランク室31でクランク軸30のクランクピン30aに連結される。
クランクケース22は、クランク室31における左右の一側(右側)側方に、発電機室35を備える。
発電機室35内に延出するクランク軸30の一端部には、クランク軸30の回転によって発電する発電機36が設けられる。
クランクケース22は、発電機室35側とは反対側の側面部から後方に延びる変速機ケース部40を一体に備える。変速機ケース部40は、クランク室31の側方の部分から後輪3の左側方まで延びる。
また、クランクケース22の後部には、車幅方向においてアーム部21の反対側を後方に延びるサブアーム42が接続される。
後輪車軸3aは、アーム部21及びサブアーム42によって支持される。
変速機ケース部40は、車幅方向の外側面が開放したケース状に形成される。
詳細には、変速機ケース部40は、後輪3の外側面に沿うように前後に延びるケース側壁部40aと、ケース側壁部40aの周縁部から車幅方向外側に延出するケース周壁部40bとを備える。一方の支持壁31aは、ケース側壁部40aの前端部を構成する。
ケース周壁部40bによって変速機ケース部40内に区画される開放部40cは、ケース周壁部40bに固定されるアーム部カバー41によって塞がれる。
ユニットスイングエンジン(パワーユニットケース)13のアーム部21は、変速機ケース部40とアーム部カバー41とによって構成される。アーム部21は中空である。アーム部21は、車両側面視で、上下方向よりも前後方向に長く延びる。アーム部21は、エアクリーナーボックス24よりも後方まで延びている。また、アーム部21は、車両後面視では、エアクリーナーボックス24よりも車幅方向内側に配置される。アーム部カバー41は、背面視では山状に膨出する形状であり、上下方向に進むに連れて車幅方向内側に傾斜している。アーム部カバー41は、エアクリーナーボックス24の下方に位置する。
アーム部21には、クランク軸30の回転を変速して後輪3側に伝達する変速機構43と、遠心式のクラッチ機構44と、複数のギヤで構成される減速機構45とが設けられる。
クランク軸30の駆動力は、変速機構43、クラッチ機構44、及び減速機構45を介し、後輪3に伝達される。
クランク軸30の他端部には、クランク室31側から変速機ケース部40内に突出するプーリー支持軸部30bが設けられる。
変速機ケース部40の後部には、プーリー支持軸部30bと平行に配置される出力軸47が設けられる。出力軸47は、ベアリングを介し、ケース側壁部40aに回転自在に支持される。
変速機構43は、ベルト式の無段変速機46と、遠心ファン48とを備える。
無段変速機46は、プーリー支持軸部30bに支持されるドライブプーリー50、出力軸47に支持されるドリブンプーリー51、及び、ドライブプーリー50とドリブンプーリー51とを接続するVベルト52を備える。
ドライブプーリー50は、プーリー支持軸部30bの軸端部に固定される円板状の固定プーリー片50aと、プーリー支持軸部30b上で軸方向に移動可能な可動プーリー片50bとを備える。可動プーリー片50bは、クランク軸30の回転による遠心力によって移動するローラーウェイト(不図示)に押されることで、軸方向に移動する。これにより、固定プーリー片50aと可動プーリー片50bとの間隔が変化する。Vベルト52は、固定プーリー片50aと可動プーリー片50bとの間に挟持される。
ドリブンプーリー51は、出力軸47の外周に回転自在に嵌合する筒状の外軸51aと、外軸51a上に固定される固定プーリー片51bと、外軸51a上で軸方向に移動可能な可動プーリー片51cとを備える。可動プーリー片51cは、ばね(不図示)によって固定プーリー片51b側に移動するように付勢されている。Vベルト52は、固定プーリー片51bと可動プーリー片51cとの間に挟持される。
無段変速機46は、可動プーリー片50b及び可動プーリー片51cが軸方向に変位することで、Vベルト52に対するプーリー径が変化し、変速比が無段階で変更される。
クラッチ機構44は、ドリブンプーリー51が回転すると、遠心力によって接続状態となり、ドリブンプーリー51の回転を出力軸47に伝達する。
出力軸47の回転は、減速機構45を介して後輪車軸3aに伝達される。
遠心ファン48は、ドライブプーリー50の固定プーリー片50aの車幅方向の外側面に一体に設けられる。遠心ファン48は、固定プーリー片50aの側面におけるアーム部カバー41側の面に設けられる。
シリンダーヘッド23bとヘッドカバー23cとによって区画される動弁室54には、動弁装置55が設けられる。動弁装置55は、吸気バルブ(不図示)と、排気バルブ(不図示)と、これら吸気バルブ及び排気バルブを駆動するカム軸56とを備える。カム軸56は、クランク軸30と平行な軸である。動弁装置55は、シリンダーヘッド23bに支持される。
エンジン本体20は、クランク軸30の回転によってカム軸56を回転駆動する駆動力伝達構造60を備える。
図4は、アーム部21のアーム部カバー41の左側面図である。図5は、図4のアーム部カバー41からキャップ部材130を取り外した左側面図である。図6は、図5のアーム部カバー41を前方から見た斜視図である。
アーム部カバー(カバー)41は、変速機ケース部40に支持される。本実施形態のアーム部カバー41は、金属製のケースカバー70と、ケースカバー70を覆う樹脂製の保護カバー80とを備える。
ケースカバー70は、側面視で、前後方向に延びる略楕円状に形成されている。ケースカバー70の外周縁には、複数の締結筒71が形成されている。締結筒71は、外周縁に沿った方向に適宜の間隔を空けて形成されている。締結筒71には締結穴71aが形成されている。締結穴71aには締結部材の一例としてのボルト150(図3参照)が挿通される。ボルト150は、変速機ケース部40に形成された各締結部40d(図3参照)にボルト留め(締結)される。
ケースカバー70には、外表面70aに対して車幅方向内側に凹んだ収容部72が形成される。収容部72は、ケースカバー70の前端から後方に進むに連れて上下方向の幅が狭まる収容部前部73と、収容部前部73から後方に延びる楕円環状の収容部後部74とを備える。
ケースカバー70には、収容部後部74に囲まれた部位に、突出部75が形成されている。突出部75の内面(右面)には、軸支持部75a(図3参照)が形成されている。軸支持部75aには、出力軸47がベアリングを介して支持される。
収容部前部73は、側面視で、円形状の本体部73aと、本体部73aの前上部から前上方に三角状に張り出す張出部73bとを備える。
本体部73aには、アーム部カバー41の厚み方向に貫通する円形状のダクト開口73a1(図3、図4参照)が形成される。ダクト開口73a1は、ドライブプーリー50のプーリー支持軸部30bと同心状に形成される。ダクト開口73a1の開口幅は、ドライブプーリー50の遠心ファン48(図3参照)と車両側面視で重複する大きさである。
収容部前部73と収容部後部74の接続部に対応して、ケースカバー70には、上下一対の係合穴76、77が形成されている。上側の係合穴76と下側の係合穴77との間に対応して、ケースカバー70には、締結穴78が形成されている。締結穴78にはボルト151(図3参照)が挿通される。ボルト151は、変速機ケース部40の締結部40e(図3参照)にボルト留めされる。
図7は、保護カバー80の内面を示す保護カバー80の右側面図である。
保護カバー80は、収容部前部73に対応する形状のカバー前部81と、収容部後部74に対応する形状のカバー後部82と、を備える。カバー前部81の前端周囲には、車幅方向内側に屈曲した形状の周囲壁83が形成されている。周囲壁83には、開口83a(図6参照)が形成されている。
カバー前部81の前端には、締結部84が形成されている。締結部84は、ボルト152(図3参照)でケースカバー70の締結部79a(図3参照)にボルト留めされる。
カバー前部81の前後方向中央部には、上下一対の締結部(締結穴)120、121が形成されている。
カバー前部81の内面80aには、円形状のエレメント固定リブ85が形成されている。エレメント固定リブ85は、内面80aに対して車幅方向内側(右側)に突出している。エレメント固定リブ85の径方向内側には、補強リブ86が形成されている。補強リブ86は、同心状の複数の円形リブ86aと、円形リブ86aの中心から延びる直線リブ86bとを備える。
エレメント固定リブ85の径方向外側には、内面80aに対して車幅方向内側に突出する仕切壁87が形成されている。仕切壁87は、円弧状に形成されている。仕切壁87は、前端の締結部84よりも上方から下方に延びて、下方の締結部121まで延びている。
仕切壁87の径方向外側には、内面80aに対して車幅方向内側に突出するシール押圧部88が形成されている。シール押圧部88は、カバー前部81の外周に沿って弧状に延びている。シール押圧部88は、下側の締結部121を経由して、前端の締結部84から上側の締結部120まで延びている。
カバー前部81には、周囲壁83に近接して、上下一対のスリット穴89、90が形成されている。
カバー前部81との接続部に対応するカバー後部82の前端には、車幅方向内側に突出する柱状の係合部91、92が形成されている。係合部91、92は、上下に一対形成されている。係合部91、92は、先端に爪が形成されている。係合部91、92は、ケースカバー70の係合穴76、77(図3、図4参照)に挿入されて係合穴76、77に引っ掛け可能である。係合部91、92が係合穴76、77と係合することにより、保護カバー80をケースカバー70に仮組可能である。
カバー後部82の後端には、締結穴93が形成されている。締結穴93には、ボルト153(図3参照)が挿通される。ボルト153はケースカバー70の締結部79b(図3、図4参照)にボルト留めされる。
カバー後部82の内面80aには、係合部91、92と締結穴93との間に対応して、補強リブ94が形成されている。
図8は、中間部材100の左側面図である。図9は、図5のIX-IX線断面線である。
ケースカバー70と保護カバー80との間には、板状の中間部材100が配置される(図3参照)。中間部材100は、側面視で、保護カバー80のカバー前部81に対応する形状に形成されている。
中間部材100の外周部の上下には、保護カバー80スリット穴89、90に対応して、突出片101、102が形成されている。突出片101、102はスリット穴89、90に差し込まれて、保護カバー80に中間部材100を仮組可能である。
中間部材100には、保護カバー80の締結部84、120、121の位置に対応して、締結穴103、104、105が形成されている。
中間部材100には、締結穴103、104、105で囲まれた部位に、車幅方向外側(左側)に凹んだ形状の突出部106が形成されている。突出部106は、ケースカバー70のダクト開口73a1(図3、図4参照)の位置に対応して形成されている。突出部106の左面には、円形状の開口106aが形成されている。突出部106の側面には、矩形状の開口106bが形成されている。開口106bは、周方向に等間隔で複数形成されている。開口106a、106bを通じて、外気がアーム部21の開放部40cに流入可能であり、遠心ファン48に流入可能である。
突出部106の径方向外側には、車幅方向外側に突出する円形状のエレメント固定リブ107が形成されている。エレメント固定リブ107は、保護カバー80のエレメント固定リブ85に対応する位置に形成される。エレメント固定リブ85とエレメント固定リブ107との間には、エレメント(フィルター)161が配置される(図9参照)。
エレメント固定リブ107の径方向外側には、弧状に延びるシール溝部108が形成される。シール溝部108は、保護カバー80のシール押圧部88に対応する位置に形成される。シール溝部108は、車幅方向内側に凹んでいる。シール溝部108は、本体部の外周に沿って延びる。シール溝部108は、前端の締結穴103と、上側の締結穴104との間に形成されている。シール溝部108には、シール160(図9参照)が配置される。シール溝部108には、シール押圧部88が進入し、シール160を押圧して密閉する。
前側の締結穴103と下側の締結穴105との間には、円弧状に延びる突条部110が形成されている。突条部110の径方向内側には、突条部110に沿って延びる仕切壁111が形成されている。仕切壁111は、前端の締結穴103よりも上方に延びている。
仕切壁111は、保護カバー80の仕切壁87よりも径方向内側に位置する(図9参照)。仕切壁111と仕切壁87とは、車幅方向で重複して配置され、保護カバー80と中間部材100との間の空間を仕切る仕切り形状を構成する。
保護カバー80の前上部には、外気をガイドする複数のガイドリブ113が形成されている。ガイドリブ113は、外面100aに対して、車幅方向外側に突出している。ガイドリブ113は、車両側面視では後方に進むにしたがって上方に傾斜している。
ガイドリブ113は保護カバー80の開口83a(図6参照)に対向して配置される。開口83aから取り込まれた外気は、ガイドリブ113に沿って流れて、保護カバー80と中間部材100との間に取り込まれる。
開口83aから取り込まれた外気は、エレメント161を通過して異物が除去された後、開口106a、106bを通じて、アーム部21の開放部40cに流入する。開放部40cに流入した外気は、遠心ファン48によって送風され無段変速機46を冷却する。
図2、図5、図6において、アーム部カバー41は、上下方向中央部が車幅方向外側に膨出している。
アーム部カバー41は、前部中央面140と、前部中央面140の上方の前部上面141と、前部中央面140の下方の前部下面142と、前部中央面140、前部上面141、及び、前部下面142から後方に延びる後面143とを備える。
前部中央面140は、平面状であり、後方に進むにしたがって車幅方向外側に傾斜している。
前部上面(案内面、カバー表面)141は、縦断面視では、車幅方向内側に凸に凹んだ湾曲面であり、湾曲面の谷線141aが後上がりに延びている。前部上面141は、車両進行時に走行風をアーム部21とエアクリーナーボックス24との間の空間に誘導して、エアクリーナーボックス24の吸気口24aに誘導する。
前部下面142は、前部上面141に対して上下対称に形成される。前部下面142は、縦断面視では、車幅方向内側に凸に凹んだ湾曲面であり、湾曲面の谷線142aが後下がりに延びている。
後面143は、前後方向では、後方に進むにしたがって車幅方向内側に湾曲した形状をしている。また、上下方向では、後面143は、中央から上下方向に進むにしたがって、車幅方向内側に湾曲した形状をしている。
本実施形態では、アーム部カバー41は、ケースカバー70と保護カバー80を備えるため、保護カバー80のカバー前部81の中央面81aにより、アーム部カバー41の前部中央面140が構成される。
また、カバー前部81の上面81bと、ケースカバー70の後部上面70bとにより、前部上面141が構成される。保護カバー80の谷線81b1の後方には、ケースカバー70の谷線70b1が連続するように形成されており、谷線81b1と谷線70b1により、谷線141aが構成される。
さらに、カバー前部81の下面81cと、ケースカバー70の後部下面70cとにより、前部下面142が構成される。保護カバー80の谷線81c1の後方には、ケースカバー70の谷線70c1が連続するように形成されており、谷線81c1と谷線70c1により、谷線142aが構成される。
また、ケースカバー70の後面70dにより、後面143が構成される。
図1、図4~図6を参照して、車両進行時の走行風の流れる方向において、吸気口24aの上流側に締結部120、121が配置される。換言すれば、吸気口24aは、ユニットスイングエンジン13の近傍であって、車両進行時の走行風の流れる方向において締結部120、121の下流側に配置されている。
図5、図6において、保護カバー80の上面81bには締結部120が形成され、下面81cには締結部121が形成されている。上下の締結部120、121は、形成位置に応じて向きが異なる点以外は同様に構成される。以下では、上方の締結部120について説明する。
締結部120は、保護カバー80上面81bに対して凹んだ凹み部122を備える。凹み部122は、楕円状に凹んでいる。凹み部122はアーム部カバー41の外周縁(断面で角の頂点)41aの近傍に形成されている。具体的には、図5に示すように、車両側面視で、アーム部カバー41の外周縁41aから、凹み部122の楕円形状の短軸方向の径L1の範囲に重複して形成される。
本実施形態では、凹み部122は、保護カバー80の外周縁80bの近傍にも位置する。凹み部122は、略前後方向に延びる。本実施形態では、保護カバー80の外周縁80bに沿って、後下がりに傾斜している。
凹み部122の中心には、車幅方向に貫通する貫通穴123が形成されている。凹み部122の楕円形状の長軸方向には、前後一対の角穴状に貫通する係合穴124、125が形成されている。係合穴124、125の周囲壁124a、125aは、凹み部122の底面に対して突出している。係合穴124と係合穴125との間には、凹み部122の内周に沿って段差部126(図9参照)が形成されている。
段差部126には、外周縁80bから離間した側(短軸方向一側)に、段差部126に対して突出する誤装着防止突起126aが形成されている。誤装着防止突起126aは短軸方向に延びている。
貫通穴123を挟んで誤装着防止突起126aに対向した位置には、保護カバー80の上面81bに対して凹んだ凹部127が形成されている。凹部127は、凹み部122から、保護カバー80の外周縁80bまで延びており、長さが外周縁80bから最短となる位置(最も近い位置)に形成されている。
図9に示すように、締結部120の貫通穴123と、中間部材100の締結穴104には、カラー162を介して、締結部材の一例としてのボルト154が挿通される。ボルト154は、カラー162を貫通して、ケースカバー70の締結部79cにボルト留めされる。
そして、他の締結部84や締結穴93などでもボルト留めされると、ケースカバー70に保護カバー80が組み付けられる。
変速機ケース部40に締結穴78(図4参照)等で締結されて固定されたケースカバー70、すなわち、ユニットスイングエンジン13の本体側のケースカバー70に対して、保護カバー80と中間部材100とが左方(車両搭載方向側方)から搭載されて固定される。
図10は、キャップ部材130の斜視図である。図11は、キャップ部材130を裏面131b側から見た図である。図12は、キャップ部材130を長軸方向一側から見た図である。
締結部120、121には、キャップ部材130が装着される。本実施形態では、上下の締結部120、121には、同一形状のキャップ部材130を装着可能である。
キャップ部材130は、蓋部131を備える。蓋部131は、側面視では、締結部120、121の凹み部122の開口形状に対応して、楕円状である。蓋部131の表面(外面、カバー表面側の面)131aは、保護カバー80の上面81b、下面81cに沿った形状に形成されている。キャップ部材130が締結部120、121に装着された場合に、保護カバー80の上面81b、下面81cと表面131aが面一状に配置される。
蓋部131の裏面(内面)131bには、一対の係合爪132、133が形成されている。係合爪132、133は、裏面131bから延びる柱状に形成されている。係合爪132、133は、蓋部131の長軸方向外側に突出する爪部132a、133aを有する。
係合爪132、133は、蓋部131の裏面131bに対して傾斜して延びている。爪部132a、133aが係合穴124、125に挿入されて引っ掛かる。
蓋部131の保護カバー80の外周側(短軸方向他側)には、一対の突出片134、135が形成されている。突出片134、135は、蓋部131の外周縁に沿って形成される。突出片134と突出片135との間には、締結部120、121の凹部127の溝幅に応じたスペース136が形成されている。
スペース136において、裏面131bから突出片134、135の先端までの長さは、段差部126から誤装着防止突起126aの先端までの突出量よりも小さくなっている。
蓋部131の保護カバー80の内側(短軸方向一側)には、周囲壁137が形成されている。周囲壁137の内周側には、段差壁138が形成されている。段差壁138は、裏面131bに対する突出量が周囲壁137よりも小さい。周囲壁137および段差壁138の長手方向中央部には、裏面131bに向かって延びる切り欠き139が形成されている。切り欠き139には、誤装着防止突起126aが進入可能である。
キャップ部材130は、締結部120、121を閉塞する。キャップ部材130は、係合爪132、133が係合穴124、125に挿通される。この際に、誤装着防止突起126aが切り欠き139に進入し、係合爪132、133が係合穴124、125に引っ掛かって、キャップ部材130が締結部120、121に装着される。キャップ部材130の表面131aは、アーム部カバー41の前部上面141や前部下面142に沿っており、締結部120、121が設けられた前部上面141、前部下面142がキャップ部材130により凹凸の少ない滑らかな面形状にされる。したがって、走行風が、前部上面141や前部下面142に沿って流れる際に、気流の乱れが抑制される。また、締結部120、121がキャップ部材130により閉塞されることで、締結部120、121に泥などの異物が入り込むことを抑制できる。
ここで、キャップ部材130を装着する際に、キャップ部材130を前後逆にして取り付けようとしたとする。すなわち、係合爪132を係合穴125に装着し、係合爪133を係合穴124に装着しようとすると、誤装着防止突起126aが、スペース136の位置の裏面131bに突き当たり、係合爪132、133が係合穴125、124に係合することが防止される。したがって、キャップ部材130の誤装着が防止され、キャップ部材130が突出して、アーム部カバー41の表面に凹凸が生じることが防止される。誤装着防止突起126aと、スペース136の位置の裏面131bとにより、逆組防止構造が構成される。
また、メンテナンス等でアーム部カバー41を取り外す場合には、取外し工具、例えば、マイナスドライバーの先端を凹部127に挿入すると、マイナスドライバーの先端が、キャップ部材130のスペース136に進入して蓋部131を持ちあげる。よって、係合爪132、133を係合穴124、125から引き抜く力が作用し、係合爪132、133の係合穴124、125に対する係合を解除可能である。したがって、キャップ部材130を取り外して、外方に露出したボルト154を外すことが可能となる。
特に、本実施形態では、アーム部カバー41の外周縁41aの近傍に、締結部120、121や凹部127が配置されているため、取外し工具の配置スペースをアーム部カバー41の外周側に確保し易く、取外し作業がし易くなっている。
以上説明したように、本発明を適用した本実施の形態によれば、エンジン本体(原動機)20およびエンジン本体20の駆動を伝達する変速機構(伝動機)43を収容するユニットスイングエンジン(パワーユニットケース)13と、ユニットスイングエンジン13を左方(車両搭載方向側方)より覆うアーム部カバー41と、を備える車両用のパワーユニットケース構造において、アーム部カバー41には、ユニットスイングエンジン13に対してボルト154をもって締結されるための締結部120、121が設けられ、アーム部カバー41は、締結部120、121を閉塞するためのキャップ部材130を有し、ユニットスイングエンジン13の近傍には、エアクリーナーボックス24に外気を取り込む吸気口24aが設けられ、吸気口24aは、締結部120、121の車両進行方向下流に位置する。したがって、締結部120、121を閉塞することで、ユニットスイングエンジン13のアーム部カバー41の表面での気流の乱れを防いで吸気口24aへの吸気を妨げ難くできる上に、締結部120、121に泥などの異物が入り込むことを抑制することができる。
本実施形態では、締結部120、121は、アーム部カバー41の外周縁(縁部)41aの近傍に設けられる。したがって、キャップ部材130が外周縁41aの近傍に配置されることになるので、キャップ部材130の着脱性を向上させることができる。
また、本実施形態では、外周縁41aのうち締結部120、121に最も近い位置に締結部120、121に向けて延びる凹部127が設けられている。したがって、キャップ部材130の着脱を行い易くすることができる。
また、本実施形態では、アーム部カバー41には、吸気口24aに走行風を誘導する案内面としての前部上面141が設けられ、締結部120は、前部上面141に設けられる。したがって、流速の速い位置に設けられる締結部120に対してキャップ部材130を設けることで、アーム部カバー41のカバー表面での気流の乱れの抑制効果をより得易くできる。
また、本実施形態では、キャップ部材130は、アーム部カバー41のカバー表面141、142側の表面131aがカバー表面141、142に沿う形状に形成されている。したがって、キャップ部材130がカバー表面141、142に沿うことで、より気流を乱し難くできる。
また、本実施形態では、キャップ部材130と締結部120にはそれぞれ逆組防止構造を構成する誤装着防止突起126aと裏面131bが設けられている。したがって、逆組防止構造126a、131bが設けられているため、キャップ部材130を逆向きにして取り付けてしまい、キャップ部材130がアーム部カバー41に対する突起となって気流を乱してしまうことを防止することができる。
また、本実施形態では、締結部120、121はアーム部カバー41において複数設けられ、キャップ部材130は同一形状のものを使用する。したがって、同一形状のキャップ部材130を使用することで、キャップ部材130の加工工数の削減とコストの削減に寄与させることができる。
また、本実施形態では、原動機20は、パワーユニットケース以外の他部品24より吸気された空気と燃料によってエネルギーを発生させるエンジン本体20であり、他部品24は、エンジン本体20へ吸気するためのエアクリーナーボックス24である。したがって、吸気効率が向上するため、ドライバビリティを向上させることができる。また、吸気効率が向上するため、燃費向上や出力向上が期待できる。
また、本実施形態では、アーム部カバー41は、ユニットスイングエンジン13の変速機ケース部40を車両搭載方向側方より覆うケースカバー70と、ケースカバー70を車両搭載方向側方より覆い車両側面視にて露出する保護カバー80と、を備え、保護カバー80には、ケースカバー70に対してボルト154をもって締結されるための締結部120、121が設けられる。したがって、アーム部カバー41を二重構造とすることで、アーム部カバー41の外観性と耐久性を向上させることができる。
上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
上記実施形態では、原動機の一例としてエンジン本体20を説明したが、原動機は電動機でもよい。また、パワーユニットケースの近傍に設けられる外気を取り込む場合の吸気口は、パワーユニットケースに外気を取り込む吸気口であってもよく、冷却風を取り込む吸気口であってもよい。
上記実施形態では、パワーユニットケースの一例として、原動機の一例としてのエンジン本体20および伝動機の一例としての変速機構43を収容するユニットスイングエンジン13の構成を説明したが、パワーユニットケースは、原動機と伝動機の少なくとも一方を収容する構成でもよい。
上記実施形態では、保護カバー80とケースカバー70を備えるアーム部カバー41の構成を説明したが、アーム部カバー41が一体の構成でもよい。すなわち、締結部120、121は、アーム部カバー41をユニットスイングエンジン13の変速機ケース部40に固定するボルトが締結される締結穴であってもよく、キャップ部材130はその締結穴を保護するキャップ部材でもよい。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、鞍乗り型車両として自動二輪車1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備えた3輪の鞍乗り型車両や4輪以上を備えた鞍乗り型車両に適用可能である。
13 ユニットスイングエンジン(パワーユニットケース)
20 エンジン本体(原動機、内燃機関)
24 エアクリーナーボックス(他部品、エアクリーナー)
24a 吸気口
41 アーム部カバー(カバー)
41a 外周縁(縁部)
43 変速機構(伝動機)
70 ケースカバー
80 保護カバー
120 締結部(締結穴)
121 締結部(締結穴)
126 誤装着防止突起(逆組防止構造)
127 凹部
130 キャップ部材
131a 表面(カバー表面側の面)
131b 裏面(逆組防止構造)
141 前部上面(カバー表面、案内面)

Claims (9)

  1. 原動機(20)または前記原動機(20)の駆動を伝達する伝動機(43)を収容するパワーユニットケース(13)と、前記パワーユニットケース(13)を車両搭載方向側方より覆うカバー(41)と、を備える車両用のパワーユニットケース構造において、
    前記カバー(41)には、前記パワーユニットケース(13)に対して締結部材(154)をもって締結されるための締結穴(120、121)が設けられ、
    前記カバー(41)は、前記締結穴(120、121)を閉塞するためのキャップ部材(130)を有し、
    前記パワーユニットケース(13)の近傍には、前記パワーユニットケース(13)又は他部品(24)に外気を取り込む吸気口(24a)が設けられ、
    前記吸気口(24a)は、前記締結穴(120、121)の車両進行方向下流に位置し、
    前記カバー(41)には、前記吸気口(24a)に走行風を誘導する案内面(141)が設けられ、
    前記締結穴(120)は、前記案内面(141)に設けられることを特徴とするパワーユニットケース構造。
  2. 前記締結穴(120、121)は、前記カバー(41)の縁部(41a)の近傍に設けられることを特徴とする請求項1に記載のパワーユニットケース構造。
  3. 前記縁部(41a)のうち前記締結穴(120、121)に最も近い位置に前記締結穴(120、121)に向けて延びる凹部(127)が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のパワーユニットケース構造。
  4. 前記キャップ部材(130)は、前記カバー表面(141)側の面(131a)が前記カバー表面(141)に沿う形状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のパワーユニットケース構造。
  5. 前記キャップ部材(130)と前記締結穴(120)には逆組防止構造(126、131b)が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のパワーユニットケース構造。
  6. 前記締結穴(120、121)は前記カバー(41)において複数設けられ、
    前記キャップ部材(130)は同一形状のものを使用することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のパワーユニットケース構造。
  7. 前記原動機(20)は、前記他部品(24)より吸気された空気と燃料によってエネルギーを発生させる内燃機関(20)であり、
    前記他部品(24)は、前記内燃機関(20)へ吸気するためのエアクリーナー(24)であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のパワーユニットケース構造。
  8. 前記カバー(41)は、前記パワーユニットケース(13)を車両搭載方向側方より覆うケースカバー(70)と、前記ケースカバー(70)を車両搭載方向側方より覆い車両側面視にて露出する保護カバー(80)と、を備え、
    前記保護カバー(80)には、前記ケースカバー(70)又は前記パワーユニットケース(13)に対して締結部材(154)をもって締結されるための前記締結穴(120、121)が設けられることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のパワーユニットケース構造。
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