JP7279674B2 - 車両位置描画システム - Google Patents

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Description

本開示は、車両位置描画システムに関する。
前輪操舵の車両が旋回する場合、回転中心に近い側の車輪である内輪で前輪より後輪が小さな回転半径になる内輪差が生じて後輪が前輪より回転中心側を移動する。そのため、旋回する車両の回転中心側を歩行する歩行者は、前輪の移動軌跡の予測線のみに基づき衝突を回避しようとすると、後輪に衝突する場合がある。そこで、後輪に歩行者が接触しないように、後輪の移動軌跡の予測パターンを路面に描画して歩行者に視認させる描画システムを備えた車両がある。
例えば特許文献1には操舵角と車速から計算した自動車の軌道の予測線を路面に投影する技術が記載されている。特許文献2には車速、運動量、舵角、操舵力から計算した自動車の軌道の予測線を路面に投影する技術が記載されている。特許文献3には舵角の変化に応じて路面に投影する内輪の予測位置を変更する技術が記載されている。
特開2000-161941号公報 特開2003-231450号公報 特開2008-155767号公報
特許文献1~3に記載の移動軌跡の予測線は、車輪の移動軌跡であるため、歩行者と移動軌跡が重なった直後に両者が衝突する可能性が高い。そのため、移動軌跡と重なったことに気づいてから歩行者が衝突を回避する行動を取っても衝突を避けられない可能性があった。
本開示は上記課題に鑑みてなされたものであり、歩行者や他の車両と内輪が衝突する可能性を、より低くできる車両位置描画システムの提供を目的とする。
上記の目的を達成するための本開示の一態様は、車両に設けられ、可視光を路面に照射して所定のパターン形状を前記路面に描画する照射器と、前記パターン形状を前記車両の旋回時に前記照射器に照射させる制御部を備える車両位置描画システムであって、前記制御部は、前記車両の旋回時の内輪の後輪の移動軌跡の予測線を算出し、算出した前記予測線よりも旋回時の内輪の後輪の回転中心側に前記予測線に沿って設けられる線である警戒線を前記予測線から生成し、生成した前記警戒線を含む前記パターン形状として、前記警戒線、外輪の移動軌跡の外輪側最外端の境界線、前記車両の車長方向最前端の前記照射器の描画限界線、及び前記車両で囲まれた領域全体を示すパターンを生成して前記照射器に照射させることを特徴とする。
また、本開示の一態様は、車両に設けられ、可視光を路面に照射して所定のパターン形状を前記路面に描画する照射器と、前記パターン形状を前記車両の旋回時に前記照射器に照射させる制御部を備える車両位置描画システムであって、前記制御部は、前記車両の旋回時の内輪の後輪の移動軌跡の予測線を算出し、算出した前記予測線よりも旋回時の内輪の後輪の回転中心側に前記予測線に沿って設けられる線である警戒線を前記予測線から生成し、前記警戒線を含む前記パターン形状と前記車両の旋回時の外輪の移動軌跡を含む前記パターン形状との複数の前記パターン形状を生成して前記照射器に照射させて、複数の前記パターン形状の車長方向の終点が前記車両の車長方向前方にあることを特徴とする。
本開示によれば、歩行者や他の車両と内輪が衝突する可能性を、より低くできる車両位置描画システムを提供できる。
本開示の実施形態に係る車両位置描画システムを備える車両の斜視図である。 車両位置描画システムを備える車両の左折時の上面図である。 図1の車両位置描画システムの機能ブロック図である。 車両位置描画システムによる描画の手順を示すフロー図である。
以下、図面に基づき本開示の実施形態を詳細に説明する。
まず図1~図3を参照して本開示の実施形態に係る車両位置描画システム1を備える車両3の概略構成を説明する。図1では車両3として貨物車両であるトラックを例示する。
図1に示すように車両3はキャブ42、荷台41、及び車両位置描画システム1を備える。
キャブ42は車両3の運転室となる箱型の構造物であり、車両3の足回り機構である図示しないシャシの最先端に配置される。
荷台41は貨物を搭載する構造物であり、キャブ42の後方に配置され、図示しないシャシに保持される。図1に示す荷台41はバンと呼ばれる箱型である。
車両位置描画システム1は可視光を路面に照射して所定のパターン形状Rを路面に描画するシステムである。
所定のパターン形状Rは、車両3の旋回時の内輪の後輪53の移動軌跡の予測線L1よりも後輪53の回転中心側に予測線L1に沿って設けられる線である警戒線L2を含むパターンである。図1ではこのようなパターンとしてパターン形状R1を例示している。パターン形状R1は予測線L1と警戒線L2に挟まれた領域のパターンである。ここでいう予測線L1とは、後輪53の車幅方向回転中心側の端部の移動軌跡の予測線である。
所定のパターン形状Rとして、警戒線L2を含むパターンを車両位置描画システム1が表示する理由について、図1及び図2を参照して簡単に説明する。
車両3の旋回時の内輪の後輪53の移動軌跡のパターン形状、ここでは図1のパターン形状R2を路面に描画する技術は公知である。パターン形状R2は後輪53の内輪側端部の予測線L1と外輪側端部の予測線L3に挟まれた領域のパターンである。
図2に示すT字路100で、横断歩道101を横切って車両3が左折する場合にパターン形状R2を路面に描画すると、横断歩道101を横断する歩行者61は、パターン形状R2に接触しないように歩行すれば後輪53に接触することはない。車両3の後方から路肩102と車両3の間に割り込んで左折しようとする二輪車63も、パターン形状R2に接触しないように走行すれば後輪53に接触することはない。
一方で仮にパターン形状R2のみを路面に描画する場合、パターン形状R2は内輪の後輪53の移動軌跡であるため、歩行者61や二輪車63は車両3の車速や車両3との距離によってはパターン形状R2と重なった直後に後輪53と接触する可能性が高い。そのため、パターン形状R2と重なったことに歩行者61や二輪車63が気づいてから衝突を回避する行動を取っても衝突を避けられない可能性がある。
そこで車両位置描画システム1は予測線L1よりも後輪53の回転中心側に警戒線L2を含むパターン形状R、ここではパターン形状R1を表示する。
警戒線L2は内輪の後輪53の移動軌跡よりも後輪53の回転中心側にあるため、歩行者61や二輪車63がパターン形状R1と重なった時点では後輪53に衝突する可能性はない。
そのため、仮にパターン形状R1との接触を回避する動作が間に合わない場合でも、予測線L1との接触を回避できる場合があるため、衝突の可能性を、より低くできる。
このように敢えて後輪53の移動軌跡の予測線L1から後輪53の回転中心側に外れた位置を示す警戒線L2を含むパターン形状R1を路面に描画すると、警戒線L2を回避して車両3から離れる動作を歩行者61や二輪車63に促すことができる。そのため、警戒線L2よりも車両3に近い側にある予測線L1と歩行者61や二輪車63が重なる可能性が更に低くなり、車両3と歩行者61や二輪車63が衝突する可能性を更に低くできる。
以上が警戒線L2を含む所定のパターン形状Rを車両位置描画システム1が表示する理由である。
車両位置描画システム1は図3に示すように照射器4及び制御部7を備える。
照射器4は可視光を路面に照射して所定のパターン形状Rを路面に描画する装置であり、図3に示すように光源5及び投影装置9を備える。
光源5は可視光の光源である。具体的には、路面に照射された所定のパターン形状Rを車両3の周囲の人間が視認できる程度の光量の可視光を照射できる公知の光源を選択すればよい。例えば電球、蛍光ランプ、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、ネオン管、LED等の種々の光源を用いればよい。
光源5は図1に示す所定のパターン形状R、特にパターン形状R1を路面に投影できる位置に設けられる。
よって光源5の平面上の位置である図2のX方向位置及びY方向位置はパターン形状R1になるべく近い位置に設けるのが好ましい。なお図2のX方向は車長方向であり、Y方向は車幅方向である。
光源5の設置高さである図2のZ方向位置は低い方が、所定のパターン形状Rを見た人間の視野に光源5が照射した可視光が直接入りにくく、グレアが生じ難い点では有利である。一方で設置高さが低すぎると、車両位置描画システム1がプロジェクタの場合、光源5から遠くなるほど所定のパターン形状Rのアスペクト比が大きくなり、所望の形状を投影し難くなる。そのため、貨物車両の場合、架装側端の下面に光源5を設置するのが好ましい。
このような条件を満たす光源5として、図1では架装後端の下面に設けたサイドターンランプ5aを利用している。サイドターンランプ5aの他にはコーナリングランプが挙げられる。このように車両3に既設のランプを光源5として利用することで、光源5を別途用意する必要がなくなる。ただし既存のランプとは別の光源5を車両3に設置してもよい。
光源5は複数あってもよい。例えば図1に示すように、サイドターンランプ5aが路面に可視光を照射できる領域A1よりも車両前方の領域A2に所定のパターン形状Rを描画する場合、ヘッドランプ5bのように、領域A2を描画できる位置に設けられたランプを光源5として用いてもよい。
投影装置9は、光源5から照射された可視光を所定の形状、色彩の所定のパターン形状Rとして出力する装置であり、光源5から照射された可視光の光路上に配置される。可視光を所定の形状、色彩の所定のパターン形状Rで出力できるのであれば投影装置9の具体的な構成は透過型液晶方式、反射型液晶方式等の種々の方式を利用すればよい。
投影装置9は光源5から照射された可視光の光路上に設けられるため、設置位置は光源5と同様である。
図3では照射器4として投影装置9を備えた所謂プロジェクタを図示しているが、路面に可視光の所定のパターン形状Rを描画できるのであれば、可視光ビームの照射装置を照射器4に用いても良い。
また、図1及び図2では左折時を例に車両位置描画システム1の説明をしているため、車両3の左側に設けた光源5と投影装置9しか図示していない。ただし、右折時にも車両位置描画システムは所定のパターン形状Rを描画するため、車両3の右側にも光源5と投影装置9が設けられる。
制御部7は所定のパターン形状Rを生成して照射器4に照射させるコンピュータであり、ここではECU(Engine Control Unit)を例示しているが、照射器4を制御できるのであればECU以外のコンピュータでもよい。
制御部7は所定のパターン形状Rの具体的な形状、寸法、色彩、及び路面に投影するタイミングを決定して、照射器4に所定のパターン形状R、ここではパターン形状R1を照射させる。
パターン形状R1は車両3の旋回時の内輪の後輪53の移動軌跡の予測線L1よりも後輪53の回転中心側に予測線L1に沿って設けられる警戒線L2を含むパターンである。よって制御部7は予測線L1を算出し、算出した予測線L1を基に警戒線L2を生成し、生成した警戒線L2を含むパターンをパターン形状R1として照射器4に照射させる。
警戒線L2は予測線L1の接線に直交する方向の内輪側、つまり内輪の後輪53における旋回の回転中心側に予測線L1から予め定められた所定の距離だけ離れた位置に設定される線である。予測線L1と警戒線L2の内輪方向の距離は、長くなるほど衝突の可能性を低減させられる。ただし長すぎるとパターン形状R1が内輪の後輪53との衝突防止のための進入禁止領域を示すパターンであることが二輪車63の運転手や歩行者61に分かりにくくなる。そのため、予測線L1の存在が分かる程度の距離にするのが好ましい。なお警戒線L2は予測線L1よりも後輪53の回転中心側に位置するのであれば、予測線L3の位置を基準に生成してもよい。つまり予測線L3から予め定められた所定の距離だけ、予測線L3の接線に直交する方向の回転中心側に警戒線L2を設定してもよい。
制御部7は、パターン形状R1のみを所定のパターン形状Rとして描画してもよい。ただしパターン形状R1を含むのであれば、所定のパターン形状Rとしてパターン形状R1以外のパターンを含むパターン形状を描画してもよい。例えば内輪の後輪53の移動軌跡のパターン形状R2をR1と併せて所定のパターン形状Rとして描画してもよい。
あるいは制御部7は図1に示すパターン形状R3のように内輪側の前輪55の移動軌跡を含むパターンをパターン形状R1と併せて所定のパターン形状Rとして描画してもよい。あるいはパターン形状R4のように、外輪の移動軌跡を含むパターン形状R4をパターン形状R1と併せて所定のパターン形状Rとして描画してもよい。
さらに、所定のパターン形状Rとして、警戒線L2、外輪の移動軌跡の外輪側最外端の境界線L4、領域A2の車長方向最前端の描画限界線L5、及び車両3で囲まれた領域全体を描画してもよい。より具体的には警戒線L2、境界線L4、描画限界線L5、車両3の前端を示す前端線L6、及び車両3の内輪側側面を示す側面線L7で囲まれた領域全体を描画してもよい。この構成では、内輪だけでなく、車両3が衝突する可能性がある全ての領域が図示されるので、この領域に接触しないように歩行者61や二輪車63が行動すれば車両3との接触を確実に回避できる。
ただし、所定のパターン形状Rは、警戒線L2が後輪53の回転中心に最も近い外周位置、つまり所定のパターン形状Rにおける回転中心側の外周に描画されるのが好ましい。警戒線L2は歩行者61や二輪車63に内輪との衝突の可能性の有無を示す境界線であるため、パターン形状Rの外周に描画する必要があるためである。
所定のパターン形状Rは内輪の後輪53の移動軌跡と関係があることを示す文字や記号を含んでもよい。
所定のパターン形状Rの車長方向の始点は内輪側の後輪53である。所定のパターン形状Rの車長方向の終点は照射器4が所定のパターン形状Rを描画できる範囲でなるべく車長方向前方となるのが好ましい。衝突の可能性をより低減できるためである。図1ではヘッドランプ5bが路面に所定のパターン形状Rを照射できる領域A1の車長方向前端が、所定のパターン形状Rの車長方向の終点である。
図1ではパターン形状R1~R4は帯状のパターンであるが、ここでいう「帯状のパターン」とは車幅方向を視認できる形状であれば点線や破線のように不連続なパターンも含まれる。
制御部7はパターン形状R1を生成するために、内輪側の後輪53の移動軌跡の予測線L1を算出する必要がある。具体的な算出方法は公知の方法を用いればよいが、以下の物理量をパラメータにできる。
まず制御部7は車両3のステアリング舵角に基づき内輪側の後輪53の移動軌跡の予測線L1を算出することができる。ステアリング舵角が変わると内輪側の後輪53の移動軌跡も変わる。そのためステアリング舵角に基づき内輪側の後輪53の移動軌跡の予測線L1を算出することで、旋回時にステアリング舵角が変わった場合でも予測線L1を正確に算出できる。
具体的にはステアリング舵角と内輪側の後輪53の平面上の位置の関係を予め求めて制御部7の図示しない記憶部に記憶させておき、この関係を基に制御部7が予測線L1を算出すればよい。旋回中のステアリング舵角は、図3に示すようにステアリングに設けられた転舵角センサ11から取得すればよい。このようにステアリング舵角を加味した内輪の移動軌跡を生成することで、ステアリング舵角が変わった場合でも移動軌跡を正確に求められる。
制御部7はホイールベースに基づき内輪側の後輪53の移動軌跡の予測線L1を算出することもできる。ホイールベースとは左右同じ側に設けられた前輪と後輪の間の距離を意味する。
ホイールベースは内輪差の3倍程度の値になることが公知であるため、内輪差の概算値はホイールベースの1/3として予め決められる。そこで、走行中に前輪の移動軌跡を求めて、その軌跡を内輪差だけ回転中心方向に移動させた位置が内輪側の後輪53の移動軌跡になる。
このように、ホイールベースも加味した内輪の移動軌跡を求めることで、内輪側の後輪53の移動軌跡を直接算出しなくても内輪側の後輪53の移動軌跡を求められる。また、ホイールベースが変わった場合でも移動軌跡を正確に求められる。
所定のパターン形状Rの色彩は視認性や灯火類の色彩の法規との兼ね合いで適宜設定する。例えば日本国では車両3の後方から視認できる灯火色として白色は法規で不可とされているため、白色以外で視認性の良い色彩として、緑色や赤色といった色彩を選択すればよい。
制御部7が所定のパターン形状Rを路面に投影するタイミングは、車両3の内輪側の後輪53が歩行者61や二輪車63と衝突する可能性がある場合であり、具体的には以下の場合を例示できる。
まず車両3が旋回中の場合に所定のパターン形状Rを路面に投影すればよい。旋回中でない場合、例えば車両3が直進中は、内輪側の後輪53の移動軌跡は車両3の移動軌跡と重なっており、所定のパターン形状Rを表示する必要がないためである。旋回中か否かはステアリング舵角の絶対値が予め定められた所定の値を超えたか否かで判断すればよい。
次に、車両3の図3に示すターンシグナルスイッチ15がONの場合に所定のパターン形状を路面に投影すればよい。理由は以下の通りである。旋回中の場合に必ず所定のパターン形状Rを路面に描画すると、例えばカーブを走行中も旋回中であるため、所定のパターン形状Rが路面に描画される。しかしながらカーブを走行中は内輪側の後輪53の移動軌跡が大きく変化しないので、所定のパターン形状Rを描画しなくても二輪車63が内輪側の後輪53の移動軌跡を予測できる。そのため、必ずしも所定のパターン形状Rを路面に描画する必要はない。
ターンシグナルスイッチ15がONか否かは、図3に示すターンシグナルスイッチ15のON/OFFを検出すればよい。具体的にはターンシグナルスイッチ15のON/OFFを検出するセンサから、ON/OFFを示す信号を制御部7が取得して、取得した信号から判断すればよい。
さらに、車両3の車速が所定以上の場合に所定のパターン形状Rを路面に投影すればよい。車速が所定未満、例えば停車時や停車直前は内輪側の後輪53の位置がほとんど変化しないので、所定のパターン形状Rを描画しなくても歩行者61や二輪車63が内輪側の後輪53との接触を回避できるためである。車速は図3に示す車速センサ13で実測してもよいし、エンジンの回転数等の運転条件から算出してもよい。
所定のパターン形状Rを路面に投影するのを終了するタイミングは路面に投影するタイミングの逆である。具体的には旋回中でない場合、ターンシグナルスイッチ15がOFFの場合、又は車両3の車速が所定未満の場合である。ただし、これらの条件の何れか1つを満たす場合に投影を終了してもよい。
以上が車両位置描画システム1を備える車両3の概略構成の説明である。
次に車両位置描画システム1を用いた所定のパターン形状Rの描画の手順について図4を参照して説明する。ここではパターン形状R1のみを描画する場合を例に説明する。
まず制御部7はステアリングに設けられた転舵角センサ11からステアリング舵角を取得し、その絶対値が予め定められた所定の舵角以上か否かを判断し、所定の舵角以上でない場合はS2に進み、所定の舵角以上の場合はS3に進む(図4のS1)。
S1でステアリング舵角が所定の舵角以上と判断した場合、制御部7はターンシグナルスイッチ15のON/OFFを検出するセンサから、ON/OFFを示す信号を取得し、取得した信号からターンシグナルスイッチ15がONか否かを判断する。ONの場合はS4に進み、ONでない場合はS2に進む(図4のS3)。
S3でターンシグナルスイッチ15がONと判断した場合、制御部7は車速センサ13やエンジンの回転数から車両3の車速を求め、車速が所定の速度以上か否かを判断する。所定の速度以上の場合はS5に進み、所定の速度以上でない場合はS2に進む(図4のS4)。
S4で車速が所定の速度以上と判断した場合、制御部7は車両3の内輪側の後輪53の移動軌跡の予測線L1又は予測線L3を算出して、算出した移動軌跡の予測線L1又は予測線L3から警戒線L2を生成する。さらに生成した警戒線L2を含むパターン形状R1を生成する(図4のS5)。なお、車両3の左右どちらが内輪側かは、S1で取得したステアリング舵角が左右どちらに振れているかを読み取れば分かる。
所定のパターン形状Rを生成すると制御部7は生成したパターン形状R1を、照射器4を用いて路面に描画させてリターンする(図4のS6)。
S1でステアリング舵角が所定の舵角以上でないと判断した場合、S3でターンシグナルスイッチ15がONでないと判断した場合、及びS4で車速が所定の速度以上でないと判断した場合、制御部7はパターン形状R1の生成も描画もしない。パターン形状R1が既に路面に描画されている場合は描画された所定のパターン形状Rを消してリターンする(図4のS2)。
なお、パターン形状R1の描画位置は車両3が旋回するのに伴い変化するため、S1~S6は予め定められた所定の周期で繰り返し実行される。また、S1、S3、S4を実行する順番を入れ替えてもよい。
以上が車両位置描画システム1を用いた所定のパターン形状Rの描画の手順の説明である。
このように本実施形態の車両位置描画システム1は、車両3の内輪側の後輪53の移動軌跡の予測線L1よりも後輪53の回転中心側に予測線L1に沿って設けられる警戒線L2を含む所定のパターン形状Rを路面に描画する。
この構成では、所定のパターン形状Rと歩行者61が重なっている間は車両3と歩行者61や二輪車63が接触せず、歩行者61や二輪車63が退避する余裕ができる。
そのため、歩行者や他の車両と内輪が衝突する可能性を、より低くできる
以上、実施形態に基づき本開示を説明したが本開示は実施形態に限定されない。当業者であれば本開示の技術思想の範囲内において各種変形例及び改良例に想到するのは当然のことであり、これらも当然に本開示に含まれる。
1 :車両位置描画システム
3 :車両
4 :照射器
5 :光源
5a :サイドターンランプ
5b :ヘッドランプ
7 :制御部
9 :投影装置
11 :転舵角センサ
13 :車速センサ
15 :ターンシグナルスイッチ
41 :荷台
42 :キャブ
53 :後輪
55 :前輪
61 :歩行者
63 :二輪車
100 :T字路
101 :横断歩道
102 :路肩

Claims (7)

  1. 車両に設けられ、可視光を路面に照射して所定のパターン形状を前記路面に描画する照射器と、前記パターン形状を前記車両の旋回時に前記照射器に照射させる制御部を備える車両位置描画システムであって、
    前記制御部は、
    前記車両の旋回時の内輪の後輪の移動軌跡の予測線を算出し、
    算出した前記予測線よりも旋回時の内輪の後輪の回転中心側に前記予測線に沿って設けられる線である警戒線を前記予測線から生成し、
    生成した前記警戒線を含む前記パターン形状として、前記警戒線、外輪の移動軌跡の外輪側最外端の境界線、前記車両の車長方向最前端の前記照射器の描画限界線、及び前記車両で囲まれた領域全体を示すパターンを生成して前記照射器に照射させることを特徴とする車両位置描画システム。
  2. 車両に設けられ、可視光を路面に照射して所定のパターン形状を前記路面に描画する照射器と、前記パターン形状を前記車両の旋回時に前記照射器に照射させる制御部を備える車両位置描画システムであって、
    前記制御部は、
    前記車両の旋回時の内輪の後輪の移動軌跡の予測線を算出し、
    算出した前記予測線よりも旋回時の内輪の後輪の回転中心側に前記予測線に沿って設けられる線である警戒線を前記予測線から生成し、
    前記警戒線を含む前記パターン形状と前記車両の旋回時の外輪の移動軌跡を含む前記パターン形状との複数の前記パターン形状を生成して前記照射器に照射させて、複数の前記パターン形状の車長方向の終点が前記車両の車長方向前方にあることを特徴とする車両位置描画システム。
  3. 前記警戒線は、
    前記予測線の接線に直交する方向であって、内輪の後輪における旋回の回転中心側に前記予測線から予め定められた所定の距離だけ離れた位置に設定される請求項1または2に記載の車両位置描画システム。
  4. 前記パターン形状は、
    旋回時の内輪の後輪の回転中心に最も近い外周位置に前記警戒線が描画される請求項1~3のいずれか一項に記載の車両位置描画システム。
  5. 前記制御部は、
    前記車両のステアリング舵角に基づき前記車両の旋回時の内輪の後輪の前記移動軌跡を算出することを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の車両位置描画システム。
  6. 前記制御部は、
    前記車両のホイールベースに基づき前記車両の旋回時の内輪の後輪の前記移動軌跡を算出することを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の車両位置描画システム。
  7. 前記制御部は、
    前記パターン形状として、前記車両の旋回時の内輪の後輪の移動軌跡を示すパターンを含むパターンを前記照射器に照射させる請求項1~のいずれか一項に記載の車両位置描画システム。
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