JP7278808B2 - 塵埃除去機能付き住宅 - Google Patents

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本発明は、住宅に入る前段階において、人や衣服等に付着した花粉等の塵埃を予め除去する機能を備えた塵埃除去機能付き住宅に関するものである。
近年、室外には多くのアレルギー物質等の塵埃が浮遊し、特に、人体に悪影響を及ぼす浮遊物質が人や衣服などに付着し、室内に持ち込まれることによって、アレルギー反応が起こる場合が多い。特に、花粉症は、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって、くしゃみ・鼻水などのアレルギー症状を起こす病気を言われ、季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれている。こうした花粉症は、原因となる花粉の飛ぶ季節にだけ発症するものであるが、我が国では、凡そ60種類の植物が花粉症を引き起こすと報告されている。
そこで従来、こうした花粉症の原因である花粉を含めた塵埃を室内に持ち込まない手段として、例えば、特開2007-92371号公報(特許文献1参照)に開示された住宅がある。この住宅は、住宅における主たる居住空間において外部から侵入される杉や檜等の各種花粉や空気中に浮遊されることとなったダニの死骸粉や黴など種々の態様で空気中に浮遊されることとなった各種の有害物質に健康を害されることなく快適に暮らし得ることを目的とするものであり、玄関内に清浄フィルタを介して外気を機械的に取り込む給気手段と、該玄関内空気を屋外に機械的に送り出す排気手段とが設けられており、上記玄関内に吸気装置による吸込み手段が設けられてなるとともに、帽子、コート、ウインドブレーカー等の屋外着装用装具類の収納部が備えられたものである。
特開2007-92371号公報
ところで、上記特許文献1に開示された住宅では、玄関内において外気を清浄フィルタにより濾過した上で機械的に採り込むとともに、廃棄手段により、玄関内の空気を屋外に機械的に送り出すものであり、人や衣服に塵埃が付着したままの状態で玄関(住宅内)に入ることが前提である。したがって、玄関内に採り込まれた空気が、人や衣服等に付着した塵埃と共に上記排出手段により住宅外(屋外)に効果的に排出されるためには、該玄関は閉塞された空間であることが必要とされる。
しかしながら、住宅に設けられる玄関は、玄関土間、付け框、上り框等が設けられ、さらに居間やキッチン等に通ずる廊下が形成される等して、開放された空間とされるのが一般的であることからすれば、上述した特許文献1に開示された住宅のように、該玄関を閉塞された空間とすることは、開放感を大きく損なうばかりではなく、上記玄関土間や付け框を設けるとすれば、上記閉塞された空間に続いて、さらに玄関土間等を設けることとなり、これまでの住宅の設計全体の大きな設計変更を余儀なくされ、また建築コストも嵩んでしまうことが避けられない。
そこで、本発明は、上述した従来の住宅が有する課題を解決するために提案されたものであって、玄関の開放感やスペースを損なうことがなく、これまでの住宅の設計全体の大きな設計変更も必要なく、ひいては建築コストも大きく嵩むことのない新規な塵埃除去機能付き住宅を提供することを目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであり、第1の発明(請求項1記載の発明)は、人や衣類等に付着した塵埃を住宅の外側において除去する塵埃除去機能付き住宅であって、上記住宅の外側に配置された袖壁又は外壁の壁面に形成され、人に向かって空気を噴射する複数の噴射孔と、住宅内の空気を上記噴射孔に供給する1又は複数のファンと、上記住宅の外側に配置され、上記ファンの駆動のオン操作が行われるスイッチ、又は玄関の外側において人を検出し上記ファンの駆動を開始するセンサ、と、を備え、上記袖壁又は外壁の壁面には、複数の外装材が固定され、これらの外装材は、板状に形成された板部と、この板部の表面から突出してなるとともに互いに所定間隔を隔てて並列してなる複数の凸条部とを備え、上記噴射孔は、これら凸条部と凸条部との間に位置する上記板部に形成されてなることを特徴とするものである。
この第1の発明に係る塵埃除去機能付き住宅では、玄関ポーチ等のように、住宅の外側に配置された袖壁又は外壁の壁面に形成された複数の噴射孔から空気が、住宅内に入ろうとする人(居住者や来客)に向かって噴射される。こうした空気の噴射は、上記スイッチのオン操作又はセンサにより人が検出された場合に開始される。また、上記噴射孔から噴射される空気は、ファンの駆動によるものであり、該ファンにより住宅の内側の空気を噴射孔に送る(送風する)ものである。
したがって、上記第1の発明に係る塵埃除去機能付き住宅によれば、人や衣類等に付着した花粉を含めた塵埃は、上記各噴射孔から噴射される空気により除去されることから、その後に玄関から住宅内に入ることにより、住宅内に上記塵埃が持ち込まれる危険性が大きく低下する。したがって、住宅内に持ち込まれた塵埃による花粉症等の発症を低下・抑制することができる。特に、この発明では、基本的構成として、住宅の外側において上記塵埃を除去するものであり、住宅内において除去するものではなく、したがって、先に説明した特許文献1に開示された住宅のように、玄関(住宅の内側)に閉塞された空間を形成する必要性はない。このため、これまでの一般的な住宅の設計全体の設計を大きく変更する必要はなく、また玄関の開放感やスペースを損なうことがないばかりか、塵埃除去機能を有する住宅であっても、その建築コストが大きく嵩んでしまう事態も避けることができる。
なお、上記第1の発明に係る塵埃除去機能付き住宅において、上記噴射孔は、少なくとも、住宅の外側に配置された袖壁又は外壁の壁面に形成され、人に向かって空気を噴射するものであれば、その配置位置や数は特に限定されるものではない。また、この第1の発明においては、上記ファンの配置位置は、住宅の内側(玄関の内側)であっても外側であっても良いし、その数も特に限定されるものではない。また、このファンの駆動を開始するスイッチは、上記袖壁又は外壁に配置されたものであっても良いし、例えば玄関の入り口付近に設けられたものであっても良い。すなわち、これから住宅内に入ろうとする人が、住宅の外側においてオン操作できる位置であれば良い。また、この発明では、こうしたスイッチに替えて、住宅の外側において人を検出する人感センサ等のセンサを配置し、こうしたセンサにより人が住宅の外側に人が存在することが検出された場合において、上記ファンの駆動が開始されるものであっても良い。また、上記スイッチ又はセンサによりファンの駆動が開始され、所定の時間が経過した場合には、ファンの駆動が自動的に停止されるように、スイッチ又はセンサを制御装置に接続し、この制御装置には、スイッチのオン操作又はセンサによる人の検出がされた時点から所定時間を計測するカウンターを設けるとともに、該制御装置と上記ファンとを接続させる等の構成を採用しても良い。
また、この第1の発明では、上記袖壁又は外壁の壁面には、複数の外装材が固定され、これらの外装材は、板状に形成された板部と、この板部の表面から突出してなるとともに互いに所定間隔を隔てて並列してなる複数の凸条部とを備え、上記噴射孔は、これら凸条部と凸条部との間に位置する上記板部に形成されている。
したがって、この第1の発明に係る塵埃除去機能付き住宅によれば、噴射孔が大きく目立ってしまうことはなく、住宅の外観(特に、上記袖壁又は外壁の外観)を損なうことを有効に防止することができる。
また、第2の発明(請求項2記載の発明)は、上記第1の発明において、前記住宅の内側には、該住宅の外側から採り込まれた空気を、内蔵されたフィルタを介して住宅の内側に供給する換気装置が配置され、前記それぞれの噴射孔からは、上記フィルタにより濾過された空気が噴射されることを特徴とするものである。
この第2の発明に係る塵埃除去機能付き住宅では、上記フィルタが内蔵された換気装置により、住宅の外側から採り込まれた空気(外気)は、該フィルタにより濾過された空気が住宅の内側に供給され、この濾過された空気が上記噴射孔から、玄関の外側の人や衣服等に噴射される。したがって、この第2の発明に係る塵埃除去機能付き住宅によれば、上記スイッチのオン操作を失念して住宅内に人が入ったり、窓や勝手口等から上記塵埃を含む空気が流入したりして、住宅内においても塵埃が存在する場合であっても、上記換気装置により、これらの塵埃を除去することが期待できるばかりではなく、これから玄関から住宅内に入る人や衣服に対して、塵埃を含んだ空気を噴射することにより、洗浄効果(塵埃を除去する効果)を著しく減殺してしまう等の事態を有効に防止することが可能となる。
また、第3の発明(請求項3記載の発明)は、上記第1又は第2の発明の何れかにおいて、前記袖壁又は外壁の内部には、前記ファンによる空気が流入するとともに鉛直方向に長さを有する密閉空間が形成されてなるとともに、前記複数の噴射孔は、上記密閉空間に連通されてなることを特徴とするものである。
この第3の発明に係る塵埃除去機能付き住宅では、前記ファンにより送り出された空気は、一旦上記密閉空間内に供給され、その後に上記複数の噴射孔から噴射される。したがって、この第3の発明に係る塵埃除去機能付き住宅によれば、それぞれの噴射孔からは、均一した空気を人や衣服等に噴射し洗浄することができるため、洗浄むらが発生して、塵埃が一部除去されないままの状態で住宅内に持ち込まれる事態を回避することができる。
なお、上記密閉空間は、文字通り密閉された空間であれば良く、例えば、予め樹脂又は金属等によりボックス状に成形された部材として構成し、上記袖壁又は外壁の内部に内蔵されてなるものであっても良いし、板材や角材或いはシート等を適宜組み合わせることによって、上記袖壁又は外壁の内部に形成された空間であっても良い。
上記第1の発明(請求項1記載の発明)に係る塵埃除去機能付き住宅によれば、人や衣類等に付着した花粉を含めた塵埃は、上記各噴射孔から噴射される空気により除去されることから、その後に住宅に入ることにより、住宅の内側に上記塵埃が持ち込まれる危険性が大きく低下する。したがって、住宅の内側に持ち込まれた塵埃による花粉症等の発症を低下させることが期待できる。特に、この発明では、基本的構成として、住宅の外側において上記塵埃を除去するものであり、住宅の内側において除去するものではなく、したがって、先に説明した特許文献1に開示された住宅のように、住宅の内側に閉塞された空間を設ける必要性はない。このため、これまでの一般的な住宅の設計全体の設計を大きく変更する必要はなく、また玄関の開放感やスペースを損なうことがないばかりか、塵埃除去機能を有する住宅であっても、その建築コストが大きく嵩んでしまう事態も避けることができる。
また、この発明に係る塵埃除去機能付き住宅では、前記それぞれの噴射孔は、上記凸条部と凸条部との間に位置する上記板部に形成されてなることから、該第4の発明に係る塵埃除去機能付き住宅によれば、噴射孔が大きく目立ってしまうことはなく、住宅の外観(特に、上記袖壁又は外壁の外観)を損なうことを有効に防止することができる。
また、上記第2の発明(請求項2記載の発明)に係る塵埃除去機能付き住宅によれば、上記スイッチのオン操作を失念して住宅内に人が入ったり、窓や勝手口等から上記塵埃を含む空気が流入したりして、住宅内においても塵埃が存在する場合であっても、上記換気装置により、これらの塵埃を除去することが期待できるばかりではなく、これから玄関から住宅内に入る人や衣服に対して、塵埃を含んだ空気を噴射することにより、洗浄効果(塵埃を除去する効果)を著しく減殺してしまう等の事態を有効に防止することが可能となる。
また、上記第3の発明(請求項3記載の発明)に係る塵埃除去機能付き住宅によれば、それぞれの噴射孔からは、均一した空気を人や衣服等に噴射し洗浄することができるため、洗浄むらが発生して、塵埃が一部除去されないままの状態で住宅内に持ち込まれる事態を回避することができる。
住宅の内部構造を模式的に示す模式図である。 住宅用換気装置を示すものであり、(A)は住宅用換気装置の正面図、(B)は住宅用換気装置の左側面図、(C)は住宅用換気装置の右側面図、(D)は住宅用換気装置の平面図である。 住宅用換気装置がクローゼット内に配置されている状態を示す側面図である。 住宅用換気システムを模式的に示す模式図である。 玄関の周辺の構造を示す断面図である。 玄関ポーチに形成された袖壁の構造と天井裏の構造を示す断面図である。 玄関の周辺の構造を示す平面図である。 袖壁を拡大して示す正面図である。 袖壁の断面を拡大して示す断面図である。 ファンとスイッチと制御装置を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態に係る塵埃除去機能付き住宅(以下、住宅と言う。)を、図面を参照しながら詳細且つ具体的に説明する。
先ず、この実施の形態に係る住宅1の内部に配置された換気装置2について説明する。この換気装置2は、図1に示すように、二階建ての住宅1の二階に換気装置2が配置されている。この換気装置2は、二階に設けられたクローゼット3に図示しない吊り下げ具により二階の天井4から吊り下げられてなるものであり、このクローゼット3は、部屋と部屋とを区画する第1の壁面5と、図示しない外壁と、上記第1の壁面5と対向する第2の壁面7と、上記第1の壁面5と直行するとともに開閉自在となされた開閉扉8とから構成された空間であり、該換気装置2の正面は、この開閉扉8と対向している。そして、この換気装置2は、図2の(A)~(D)に示すように、略直方体状に成形され正面に開口(符号は省略する。)を有してなる筐体10と、この筐体10に取り外し可能に装着され上記開口の上部側を閉塞する第1の前面カバー11と、この第1の前面カバー11の下側に取外し可能に装着され上記開口を閉塞する第2の前面カバー12とを備えている。そして、上記第1の前面カバー11の正面には、この換気装置2のオンオフ操作や換気量等を電気的に制御・調節するリモートコントローラ13が配置されている。また、上記第2の前面カバー12の下側中途部には、横長の開口(符号は省略する。)が形成され、この開口はメンテナンスカバー14が開閉自在に配置されている。また、上記筐体10内であって上記第2の前面カバー12の背面側には、上下に第1及び第2の熱交換用エレメント(熱交換素子)15,16が配置されている。これら第1及び第2の熱交換用エレメント15,16は、後述するように、住宅1の外側から流入した外気と、住宅1内から外に排出する空気との間で熱交換する素子である。そして、上記第2の熱交換用エレメント16の下側には、本発明を構成するエアフィルタ17が内蔵されている。このエアフィルタ17は、住宅1の外側から流入した外気を上記第2の熱交換用エレメント16の下側に到る手前において花粉を含めた塵埃を除去(除塵)するものであり、上記換気装置2の正面に設けられたメンテナンスカバー14を開放することにより着脱可能とされている。
また、上記換気装置2の筐体10を構成する天板19には、図示しない第1ないし第4の開口が形成され、図2の(D)に示すように、これら第1ないし第4の開口には、第1ないし第4の管体20・・・23が固定されている。そして、上記第1の管体20は、住宅1外の空気(外気)がこの換気装置2内に流入する外気流入口(OA)であり、この第1の管体20の手前に固定されている第2の管体21は、住宅1内の空気をこの換気装置2内に流入させる室内空気流入口(RA)である。また、この第2の管体21の右側に配置されている第3の管体22は、上記第1の管体20から換気装置2内に流入した空気を室内に供給する室内空気供給口(SA)である。また、この第3の管体22の後方に配置されている第4の管体23は、上記第2の管体21から換気装置2内に流入した空気を室外に流出させる室内空気流出口(EA)である。そして、上記第3の管体22の下側であって上記筐体10内には、図2の(C)に示すように、給気用送風機25が配置され、上記第4の管体23の下方には、排気用送風機26が固定されている。また、上記筐体10
内には、上記第1の管体(外気流入口:OA)20から上記エアフィルタ17の下側に亘って図示しない第1の外気流路が形成され、またエアフィルタ17から第2の熱交換用エレメント16の下面までにおいても図示しない第2の外気流路が形成されている。また、上記第2の熱交換用エレメント16内には垂直方向に図示しない第1の熱交換流路が形成され、第1の熱交換エレメント15内にも垂直方向に図示しない第2の熱交換流路が形成されている。上記第1の熱交換流路と第2の熱交換流路とは互いに接続され、この第2の熱交換流路は、上記第3の管体(室内空気供給口:SA)22に接続されている。一方、上記第2の管体(室内空気流入口:RA)21から上記第1の熱交換用エレメント15の一側面までには、図示しない第1の室内空気流路が形成され、この第1の室内空気流路は該第1の熱交換用エレメント15内に水平方向に形成された図示しない第3の熱交換流路に接続されている。また、上記第1の熱交換エレメント15の他側面と第2の熱交換用エレメント16の他側面とは、図示しない第2の室内空気流路により接続され、この第2の熱交換エレメント内には水平方向に第4の熱交換流路が形成されている。そして、この第4の熱交換流路は、上記第4の管体(室内空気流出口:EA)23に接続されている。
そして、上記第1の管体(外気流入口:OA)20には、図3に示すように、外気流入管27の一端が接続され、この外気流入管27の他端は、上記外壁6に形成された管取付穴(符号は省略する。)に挿通され屋外に臨まされている。また、上記第2の管体(室内空気流入口:RA)21には、この住宅1内に設けられた図示しないホールの天井に接続された室内空気吸込管28の一端が接続されている。この室内空気吸込管28の他端は、上記ホールの天井に固定され、後述するように上記排気用送風機26が駆動すると、ホール内の空気はこの室内空気吸込管28の他端から吸い込まれ、上記換気装置2内に流入する。また、上記第3の管体(室内空気供給口:SA)22には、後述する分岐チャンバ32が接続され、この分岐チャンバ32には、間に後述する風量調節装置45を介して、各室内に空気を分割して供給する分岐排出管31が接続されている。また、第4の管体(室内空気流出口:EA)23には、室内空気排気管33の一端が接続されている。この室内空気排気管33の他端は、図示しない外壁に形成された管取付穴(符号は省略する。)に挿通され屋外に臨まされている。なお、上記外気流入管27の他端と上記室内空気排気管33の他端とは、上下に固定されてなるとともに上記外壁の外側面に固定された屋外フード34により覆われている。
すなわち、この換気装置2は、図4に模式的に示すように、上記給気用送風機25と排気用送風機26とが駆動すると、外気が上記外気流入管27の他端側から上記第1の管体(外気流入口:OA)20を介して該換気装置2内に流入し、図2に示すエアフィルタ17の下側から第2及び第1の熱交換エレメント16,15内に形成された図示しない第1及び第2の熱交換流路を通過し、第3の管体(室内空気供給口:SA)22を介して後述する分岐チャンバ内に到り、この分岐チャンバ32から上記風量調節装置45を通過して分岐排出管29,30,31(図4参照)の他端側から各室内に給気される。一方、上記室内空気吸込管28からは図示しないホール内の空気が流入し、上記第2の管体(室内空気流入口:RA)21を介して換気装置2内に流入し、上記第1の熱交換エレメント15に形成された第3の熱交換流路及び第2の熱交換エレメント16に形成された第4の熱交換流路を通過し、上記第4の管体(室内空気流出口:EA)23を介して上記室内空気排気管33の他端側から屋外に排出される。したがって、以上の構成による換気装置2により、花粉を含めた塵埃を含む外気は、上記エアフィルタ17により濾過された状態で住宅1内に流入するとともに、上記エアフィルタ17を交換することにより、該エアフィルタ17に捕捉・付着された花粉等は廃棄することができる。
次に、上述した換気装置2を備えた住宅1の構造、特に玄関の周囲の構造に関して、図面を参照しながら詳細に説明する。この玄関には、図5に示すように、上記住宅1の外側、すなわち玄関ドア51の外側には床面にタイル等が貼付された玄関ポーチ52が形成され、この玄関ポーチ52の側方(この実施の形態に係る住宅1では、上記玄関ドア51に向かって右側)には、本発明を構成する袖壁53が形成されている。また、上記玄関ポーチ52の上方には軒54が形成され、この軒裏(符号は省略する。)には、図6又は図7に示すように、本発明を構成する第1及び第2のファン57,58がそれぞれ配置されている。なお、これら第1及び第2のファン57,58は、それぞれモータ57a,58aと、このモータ57a,58aの駆動により回転し内部で空気を生成する図示しない回転体と、を備えてなるとともに、上記回転体内に空気を流入させる図示しない流入ポートと、上記回転体により送り出された空気を流出する流出ポート57b,58bとを備えている。なお、上記軒裏には、図7中、一点鎖線で示す第1の密閉空間59が形成され、上記第1のファン57は、この第1の密閉空間59内に収容されている。また、上記軒裏には、上記第1の密閉空間59に並んで、第2の密閉空間60が形成され、上記第2のファン58は、この第2の密閉空間60内に収容されている。なお、これら第1及び第2の密閉空間59,60は、それぞれ上記軒裏内において、板材、角材等を用いて形成されたものである。
一方、上記住宅1の内側(玄関ドア51の内側)には、図5に示すように、玄関土間61を有する玄関ホール62が設けられ、さらに内側(住宅1の内側)には図示しない付け框等が設けられている。そして、上記玄関土間61の上方には、天井板63が配置されている。なお、上記天井板63には、図示しない第1の開口と第2の開口がそれぞれ形成されている。そして、上記天井板63の上方に形成された天井裏(符号は省略する。)には、基端は上記第1の密閉空間59にそれぞれ連通してなる2つの流入ダクト65,66が配置され、これら2つの流入ダクト65,66の先端は、単一の天井固定部材67に接続されている。また、上記天井裏(符号は省略する。)には、基端は上記第2の密閉空間60にそれぞれ連通してなる2つの流入ダクト68,69が配置され、これら2つの流入ダクト68,69の先端は、単一の天井固定部材70に接続されている。上記各天井固定部材67は、上記天井板63に形成された第1の開口を塞ぐとともに、下面には、玄関ホール62内の空気が流入する図示しない流入用開口が形成されている。また、上記各天井固定部材70は、上記天井板63に形成された第2の開口を塞ぐとともに、下面には、玄関ホール62内の空気が流入する図示しない流入用開口が形成されている。
また、上記袖壁53の内部には、図5、図6又は図7に示すように、樹脂等により箱状に成形された風路ボックス71が形成され、この風路ボックス71の内部は密閉空間とされている。なお、この風路ボックス71内は、本発明を構成する密閉空間である。そして、図7に示すように、この風路ボックス71は、その上端側において、第1の流出ダクト73の先端が接続され、内部は上記密閉空間に連通されている。この第1の流出ダクト73の基端は、上記第1のファン57を構成する流出ポート57bに接続されている。また、上記風路ボックス71は、その上端側において、第2の流出ダクト74の先端が接続され、内部は上記密閉空間に連通されている。この第2の流出ダクト74の基端は、上記第2のファン58を構成する流出ポート58bに接続されている。したがって、上記第1及び第2のファン57,58により送り出された空気は、上記第1又は第2の流出ダクト73,74を介して上記風路ボックス71内に圧入される。
そして、上記風路ボックス71の正面には、図5又は図6に示すように、表面が上記玄関ポーチ52側に露出した複数の外装材76が固定されている。これらの外装材76は、図9に示すように、それぞれ板状に成形された板部76aと、この板部76aからそれぞれ突出してなるとともに所定間隔を隔てて並列されてなる凸条部76bとから構成されている。そして、上記外装材76と外装材76との間(又は上記凸条部76bと凸状部76bとの間)には、本発明を構成する噴射孔79が、図8に示すように、上記袖壁53の中央において鉛直方向に並んで形成されている。これらの噴射孔79は、水平方向に長さを有するものであり、上記風路ボックス71の内部(密閉空間)と連通している。
また、上記袖壁53の正面には、図5又は図8に示すように、上記第1及び第2のファン57,58の駆動を開始し、人によりオン操作されるスイッチ81が配置されている。このスイッチ81は、所謂プッシュ型スイッチであり、上記外装材76を構成する凸条部76bの幅と略同じ長さ幅を有するものである。そして、このスイッチ81は、図10に示すように、制御装置(制御盤)84を介して、上記第1のファン57及び第2のファン58の各モータ57a,58aに電気的に接続されている。上記制御装置(制御盤)84は、上記各モータ57a,58aのオンオフ等の制御を行う制御部84aと、以下に説明する動作を制御するプログラムが格納された第1の記憶部(RAM)84bと、以下に説明するタイマー86dの計測時間等を記憶する第2の記憶部(ROM)84cにそれぞれ接続されているとともに、上記スイッチ81の押圧操作の検出に伴って駆動を開始するタイマー84dが接続されている。
したがって、上記住宅1に設けられた玄関ポーチ52において、人により上記スイッチ81が押圧操作(オン操作)され、こうした操作があったことが上記制御部84aにより検出されると、該制御部84aにより、上記第1及び第2のファン57,58の駆動が開始されるとともに、上記タイマー84dによる時間計測が開始される。そして、上記タイマー84dにより、上記第2の記憶部84cに記憶された所定時間(例えば、30秒)の計測が終了すると、次いで、上記制御部84aにより、それまで駆動していた第1及び第2のファン57,58の駆動は停止される。なお、再度、上記スイッチ81がオン操作されれば、再び上記動作を繰り返す。
したがって、上記塵埃除去機能付き住宅1によれば、人や衣類等に付着した花粉を含めた塵埃は、上記それぞれの噴射孔79から噴射される空気により除去され、その後に人が玄関ポーチ52から上記玄関ドア51を開けて、住宅1の内側(玄関ホール62内)に入ることにより、該住宅1の内部に上記塵埃が持ち込まれる危険性が大きく低下する。したがって、住宅1内に持ち込まれた塵埃による花粉症等の発症を低下させることが期待できる。特に、この実施の形態に係る住宅1では、基本的構成として、住宅1の外側である玄関ポーチ52(住宅1の外側)において上記塵埃を除去するものであり、住宅1内において除去するものではなく、したがって、先に説明した特許文献1に開示された住宅のように、住宅の内側に閉塞された特別の空間を設ける必要性はない。このため、これまでの一般的な住宅の設計全体の設計を大きく変更する必要はなく、また玄関の開放感やスペースを損なうことがないばかりか、塵埃除去機能を有する住宅であっても、その建築コストが大きく嵩んでしまう事態も避けることができる。また、上記住宅1によれば、上記スイッチ81のオン操作を失念して住宅1内に人が入ったり、図示しない窓や勝手口等から上記塵埃を含む空気が流入したりして、住宅1内においても塵埃が存在する場合であっても、上記エアフィルタ17が内蔵された換気装置2により、これらの塵埃を除去することが期待できるばかりではなく、これから住宅1内に入る人や衣服等を、塵埃を含んだ空気が上記複数の噴射孔79により噴射され、その結果、該噴射孔79から噴射される空気による洗浄効果(花粉を含む塵埃を除去する効果)を著しく減殺してしまう等の事態を有効に防止することが可能となる。
なお、上記実施の形態に係る住宅1では、上記スイッチ81を構成要素とし、このスイッチ81のオン操作により、上記第1及び第2のファン57,58の駆動が開始される構成を採用したが、これら第1及び第2のファン57,58の駆動の開始は、上記スイッチ81によるものばかりではなく、上記玄関ポーチ52に人を検出する図示しない人感センサを配置し、この人感センサによる人の検出を介して、上記第1及び第2のファン57,58の駆動が開始されるものであっても良い。すなわち、図10において、上記スイッチ81を図示しない人感センサに替え、この人感センサにより人が検出された場合には、所定の時間に亘って上記第1及び第2のファン57,58の駆動が開始され、また該所定時
間が経過した際には、自動的に第1及び第2のファン57,58の駆動が停止されるものであっても良い。
また、上記実施の形態に係る住宅1は、本発明を構成する噴射孔79が上記袖壁53の壁面に形成され、また、本発明を構成する密閉空間である風路ボックス71が袖壁53の内部に設けられたものであるが、上記噴射孔79は、住宅1の外壁の壁面に設け、また、上記風路ボックス71も、上記外壁の内部に設けたものであっても良い。
1 住宅
2 換気装置
17 エアフィルタ
51 玄関ドア
52 玄関ポーチ
53 袖壁
57 第1のファン
58 第2のファン
58a モータ
79 噴射孔
71 風路ボックス
81 スイッチ

Claims (3)

  1. 人や衣類等に付着した塵埃を住宅の外側において除去する塵埃除去機能付き住宅であって、上記住宅の外側に配置された袖壁又は外壁の壁面に形成され、人に向かって空気を噴射する複数の噴射孔と、住宅内の空気を上記噴射孔に供給する1又は複数のファンと、上記住宅の外側に配置され、上記ファンの駆動のオン操作が行われるスイッチ、又は玄関の外側において人を検出し上記ファンの駆動を開始するセンサ、と、
    を備え
    上記袖壁又は外壁の壁面には、複数の外装材が固定され、これらの外装材は、板状に形成された板部と、この板部の表面から突出してなるとともに互いに所定間隔を隔てて並列してなる複数の凸条部とを備え、上記噴射孔は、これら凸条部と凸条部との間に位置する上記板部に形成されてなることを特徴とする塵埃除去機能付き住宅。
  2. 前記住宅の内側には、該住宅の外側から採り込まれた空気を、内蔵されたフィルタを介して住宅の内側に供給する換気装置が配置され、前記それぞれの噴射孔からは、上記フィルタにより濾過された空気が噴射されることを特徴とする請求項1記載の塵埃除去機能付き住宅。
  3. 上記第1又は第2の発明の何れかにおいて、前記袖壁又は外壁の内部には、前記ファンによる空気が流入するとともに鉛直方向に長さを有する密閉空間が形成されてなるとともに、前記複数の噴射孔は、上記密閉空間に連通されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の何れかの塵埃除去機能付き住宅。
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