JP7278127B2 - 電力監視システム - Google Patents
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Description
このような電力監視装置は、負荷機器毎に例えば分電盤や分岐回路毎に電流及び電圧を計測する計測装置を設けて、それらから個々に情報を入手してデータ処理等を行い監視していた(例えば、特許文献1参照)。
しかし、高圧受電設備の場合、電力を供給する負荷機器はそれぞれ稼働する際の電流及び力率特性に特徴を有しており、この特徴を予め把握すれば、個々に電流等を計測しなくても供給元である高圧受電設備から供給される電力及び力率から、稼働している負荷機器を推定することが可能である。
例えば、同様の三相負荷であっても、電気炉であれば三相に均等な電流が流れ、力率は0.9から1であり高いが、モータ負荷であれば、稼働時の電流は比較的小さく、力率は0.6から0.7と低い。このような特性から、電力供給元のみのデータでも判断することが可能である。
この構成によれば、複数の負荷機器が同時に稼働していても、計測した電流/電圧情報から負荷推定部が稼働状態にある負荷機器及び個々の負荷機器の使用電力を推定する。よって、負荷機器毎に電流計測手段、電圧計測手段を設置することなく、負荷毎の稼働状況を把握することができ、省エネルギーの推進に活用できる。
この構成によれば、負荷推定部は所定時間の平均値データを基に稼働負荷を推定することで、負荷機器の立ち上がり時の電流の大きな変動やノイズ等の関与を除去でき、精度の高い情報を提供できる。
この構成によれば、高圧受電設備の負荷情報を通信ネットワーク上のクラウドサーバが管理することで、複数の需要家の負荷機器の情報を一括管理でき、各需要家においてはシステムを低コストで構築できる。
監視装置1とクラウドサーバ3とは、インターネット網等の通信ネットワークを介して接続され、監視装置1と表示装置2とは伝送線を介して接続されている。尚、この監視装置1と表示装置2の間も通信ネットワークを介して接続しても良い。
電圧情報入力部11に接続された電圧センサ4、及び電流情報入力部12に接続された電流センサ5は、高圧受電設備内で高圧を低圧に変換する三相変圧器及び単相変圧器(何れも図示せず)のそれぞれの電圧/電流を計測し、データが監視装置1に送られる。尚、電圧センサ4は計測部位に接続した単なる電線を含む。
具体的に、高圧受電設備に設置された三相変圧器の計測値を示している。表示している時間帯では、計測を開始してから30分間は電流を計測しないため無負荷であるが、30分後から3時間後までは電流が計測されている。このことから、負荷機器が稼働していることがわかる。
また、1時間後から1.5時間後までは、電流が約135アンペア、力率が0.8から0.9の間であることから、電気炉フル稼働+モータ稼働と推定する。また、1.5時間後から2.5時間後までは、電流が約70アンペア、力率が0.7から0.8の間であることから、電気炉が35アンペア稼働、モータ稼働状態にあると推定する。
更に、2.5時間後から3時間後までは、約35アンペア、力率0.9から1.0の間であることから、モータは停止し電気炉のみ駆動状態にあると推定する。
そして、3時間後は電流が計測されないことから無負荷と推定する。
また、監視装置1は30分等所定時間の平均値データを基に稼働負荷を推定することで、負荷機器の立ち上がり時の電流の大きな変動やノイズ等の関与を除去でき、精度の高い情報を提供できる。
更に、高圧受電設備の負荷情報を通信ネットワーク上のクラウドサーバ3が管理することで、複数の需要家の負荷機器の情報を一括管理でき、各需要家においてはシステムを低コストで構築できる。
単相変圧器には、主に照明と多数のパーソナルコンピュータが負荷機器として接続されており、クラウドサーバ3にその動作電流(電力)と力率が登録されている。
図4に示すように、単相変圧器に取り付けられた電圧センサ4、電流センサ5の計測値情報を基に、監視装置CPU14がクラウドサーバ3の運転情報データベース32が記憶する運転モード特徴を加味することで照明とパソコンの使用電力を推定できる。
このように、負荷機器が電気炉とモータ等に限定されるもので無く、単相変圧器の接続負荷においても、それぞれの時間帯での稼働状況を把握することはできる。
また上記実施形態では、クラウドサーバ3に負荷情報を蓄積しているが、クラウドサーバ3を配置せずに、個々の監視装置1内に或いは監視装置1毎に負荷情報/運転情報を記憶する記憶部を設けても良い。
Claims (3)
- 高圧受電設備の高圧を低圧に変換する三相変圧器及び単相変圧器のそれぞれに流れる電流と電圧の情報を入手する計測手段と、
前記高圧受電設備から電力が供給される個々の負荷機器の動作電流情報及び力率情報を含む負荷機器情報を記憶する負荷情報記憶部と、
前記計測手段の計測情報と前記負荷情報記憶部の情報とを基に、稼働している負荷機器を推定すると共に、稼働している個々の負荷機器の使用電力を推定する負荷推定部と、
推定結果を表示する表示手段とを有することを特徴とする電力監視システム。 - 前記負荷推定部は、所定の時間毎の平均値データを基に稼働負荷を推定することを特徴とする請求項1記載の電力監視システム。
- 前記高圧受電設備に、前記計測手段と前記負荷推定部とを備えた監視装置を配置する一方、
通信ネットワーク上に配置したクラウドサーバに前記負荷情報記憶部を配置して、前記クラウドサーバと前記監視装置との間で通信を可能とし、
前記表示手段と前記監視装置とは、伝送線或いは前記通信ネットワークを介して通信を実施することを特徴とする請求項1又は2記載の電力監視システム。
Priority Applications (1)
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JP2019061217A JP7278127B2 (ja) | 2019-03-27 | 2019-03-27 | 電力監視システム |
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JP2019061217A JP7278127B2 (ja) | 2019-03-27 | 2019-03-27 | 電力監視システム |
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JP7278127B2 true JP7278127B2 (ja) | 2023-05-19 |
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2015115137A1 (ja) | 2014-01-29 | 2015-08-06 | 日本電気株式会社 | 監視装置、監視システム、監視方法、補正情報作成装置、補正情報作成方法及びプログラム |
WO2017038354A1 (ja) | 2015-09-03 | 2017-03-09 | 日本電気株式会社 | 情報提供装置、情報提供方法、及び、プログラム |
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- 2019-03-27 JP JP2019061217A patent/JP7278127B2/ja active Active
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WO2015115137A1 (ja) | 2014-01-29 | 2015-08-06 | 日本電気株式会社 | 監視装置、監視システム、監視方法、補正情報作成装置、補正情報作成方法及びプログラム |
WO2017038354A1 (ja) | 2015-09-03 | 2017-03-09 | 日本電気株式会社 | 情報提供装置、情報提供方法、及び、プログラム |
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