JP7126206B2 - デマンド監視システム、監視方法及びプログラム - Google Patents

デマンド監視システム、監視方法及びプログラム Download PDF

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Description

本開示は、一般にデマンド監視システム、監視方法及びプログラムに関し、より詳細には施設で使用される電力量を監視してデマンド制御を行うデマンド監視システム、監視方法及びプログラムに関する。
従来、ユーザへの電力供給の実績に即した電力管理を実現することができる電力管理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の電力管理装置は、カレンダ情報によって、ユーザの家庭において電力消費が少ないと予測されるときや、電力を供給する電力会社の管内の他の家庭における電力消費の増大が予測されるときには、ユーザの電力消費の上限を下げる方向に、ユーザの家庭において来客等の特別な事情がある場合には電力消費の上限を下げる方向に、それぞれデマンド目標値が調整される。
特開2013-252007号公報
ところで、特許文献1では、デマンド目標値が調整されるが、電力消費がデマンド目標値を近づいたり超えたりした場合には、その旨のメッセージ出力又は音声出力がされる。しかしながら、電力消費がデマンド目標値を近づいたり超えたりしたことをユーザが知っても、ユーザにとっては急な通知であり、即座に対応することは困難である。
本開示は上記課題に鑑みてなされ、施設で予測される電力量が目標デマンド値を超えると予測される場合であってもユーザが即座に対応することができるデマンド監視システム、監視方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るデマンド監視システムは、施設で使用される電力量を監視する。前記デマンド監視システムは、判断部と、選択部と、通知部と、を備える。前記判断部は、計測された電力量を基に予測された施設電力量が、目標デマンド値を超えるか否かを判断する。前記選択部は、前記施設電力量が前記目標デマンド値を超えると前記判断部が判断する場合、前記施設電力量が削減されるように複数の制御対象のうち少なくとも1つの制御対象を選択する。前記通知部は、前記選択部が選択した前記少なくとも1つの制御対象のそれぞれに係る制御対象情報を通知する。前記複数の制御対象の各々は、電力の供給を停止する優先順位が対応付けられている。前記選択部は、制御すべき対象である前記複数の制御対象と、前記複数の制御対象でそれぞれ使用される複数の制御対象電力量と、前記複数の制御対象にそれぞれ対応する複数の稼動状態と、前記優先順位とに基づいて、前記少なくとも1つの制御対象を選択する。前記優先順位は、前記選択部が選択した回数に応じて設定されており、前記選択部が選択した回数が多くなるにつれて、優先順位が低くなるよう設定されている。前記複数の制御対象は、通信によるデマンド制御が不可である1つ以上のデマンド制御不可機器を含む。前記選択部は、少なくとも1つの前記デマンド制御不可機器を選択する。
本開示の一態様に係る監視方法は、施設で使用される電力量を監視するデマンド監視システムで用いられる。監視方法は、判断ステップと、選択ステップと、通知ステップと、を含む。前記判断ステップは、計測された電力量を基に予測された施設電力量が、目標デマンド値を超えるか否かを判断する。前記選択ステップは、前記施設電力量が前記目標デマンド値を超えると前記判断ステップで判断する場合、前記施設電力量が削減されるように複数の制御対象のうち少なくとも1つの制御対象を選択する。前記通知ステップは、前記選択ステップで選択した前記少なくとも1つの制御対象のそれぞれに係る制御対象情報を通知する。前記複数の制御対象の各々は、電力の供給を停止する優先順位が対応付けられている。前記選択ステップでは、制御すべき対象である前記複数の制御対象と、前記複数の制御対象でそれぞれ使用される複数の制御対象電力量と、前記複数の制御対象にそれぞれ対応する複数の稼動状態と、前記優先順位とに基づいて、前記少なくとも1つの制御対象を選択する。前記優先順位は、前記選択ステップで選択した回数に応じて設定されており、前記選択ステップで選択した回数が多くなるにつれて、優先順位が低くなるよう設定されている。前記複数の制御対象は、通信によるデマンド制御が不可である1つ以上のデマンド制御不可機器を含む。前記選択ステップでは、少なくとも1つの前記デマンド制御不可機器を選択する。
本開示の一態様に係るプログラムは、前記監視方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
本開示によると、施設で使用される電力量を基に予測される電力量が目標デマンド値を超えると予測される場合であってもユーザが即座に対応することができる。
図1は、本開示の一実施形態に係るデマンド監視システムの構成を説明する図である。 図2は、同上のデマンド監視システムを含む管理システムの構成を説明する図である。 図3は、同上のデマンド監視システムが行う予測について説明する図である。 図4は、同上のデマンド監視システムの動作を説明する図である。
以下に説明する実施形態及び変形例は、本開示の一例に過ぎず、本開示は、実施形態及び変形例に限定されない。以下の実施形態及び変形例以外であっても、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(実施形態)
以下、本実施形態に係るデマンド監視システム、監視方法及びプログラムについて、図1~図4を用いて説明する。
(1)概要
本実施形態では、施設で計測された電力量(施設電力量)と予め定められた目標デマンド値と基づいて、施設に設けられた機器を制御する機能を有するデマンド監視システム1について説明する。
本実施形態の管理システム2は、図2に示すように、デマンド監視システム1としての監視装置10と、計測装置21と、制御装置25とを含む。
ここでいう「施設」は、電力の供給を受けるビル等の施設を意味しており、電力会社等の電気事業者から電力の供給を受ける施設だけでなく、太陽光発電設備等の発電設備から電力の供給を受ける施設も含む。
施設5に設けられた管理システム2は、施設5における電力の使用データ(使用電力量)を取得する。具体的には、管理システム2は、施設5における複数の分岐回路について、使用電力量を使用データとして取得する。施設5における複数の分岐回路の各々には機器50(電気機器)が接続されている。機器50は、例えば施設5に設けられた機器であり、電力を使用する電気機器である。機器50は、例えば照明機器50a~50c、空調機器50d~50f等である。
デマンド監視システム1は、各分岐回路から取得した使用電力量の総和を基に、デマンド時限(例えば、30分間)で施設5において使用される電力量の総量である施設電力量を予測する。デマンド監視システム1は、予測した施設電力量(以下、「予測電力量」ともいう)が目標デマンド値を超えると判断した場合には、施設5に設けられ、通信により制御(デマンド制御)可能な機器50に対して消費電力量が小さくなるように制御を行う。例えば、デマンド制御の対象となる機器50が照明機器である場合には、照明機器をOFF状態にする。ここで、デマンド時限とは、電力を供給する側との取り決めで定められた期間であり、かつデマンド目標値と比較する消費電力量の計測に必要な期間である。また、デマンド制御とは、デマンド時限において消費電力量が目標デマンド値を超えないようにするための制御である。
デマンド監視システム1は、予測した施設電力量(予測電力量)が目標デマンド値を超えると判断した場合であって、デマンド制御が可能であるすべての機器50に対して制御を行った場合には、デマンド制御が不可である複数の機器(制御対象)のうち少なくとも1つの機器を選択して、選択結果を通知する。例えば、デマンド監視システム1は、選択結果を、デマンド監視システム1と通信可能な情報端末4(図2参照)に通知する。ここで、デマンド制御が可能である機器50は、制御装置25と通信が可能な機器であり、図示例では、照明機器50a~50c、空調機器50dである。デマンド制御が不可である機器50は、制御装置25と通信が不可である機器であり、図示例では空調機器50e,50fである。要は、デマンド制御が可能である機器50とは、制御装置25によって制御が可能な機器である。一方、デマンド制御が不可である機器50とは、ユーザの操作による機器のオン及びオフ等の手動操作が必要な機器である。なお、デマンド制御が不可である機器50は、本開示のデマンド制御不可機器に相当する。
情報端末4は、予測した施設電力量が目標デマンド値を超えるとデマンド監視システム1が判断した場合であって、通信により制御可能なすべての機器50に対して制御が行われている場合には、施設電力量が将来目標デマンド値を超える旨のメッセージを表示する。情報端末4は、施設電力量が将来目標デマンド値を超える時刻を表示する。さらに、情報端末4は、デマンド監視システム1から受け取った選択結果を表示する。
また、デマンド監視システム1は、ルータ7、及びインターネット等のネットワークNT1を介して、サーバ3及び施設5外の情報端末6と通信可能に構成されている。
(2)構成
(2-1)管理システムの構成
管理システム2は、図2に示すように、デマンド監視システム1としての監視装置10と、計測装置21と、電流センサ23a~23kと、制御装置25と、を備えている。また、施設5には、系統電源9に電気的に接続される受変電設備61(キュービクル)が設けられている。
計測装置21は、電流センサ23a~23kに電気的に接続されている。電流センサ23aは、受変電設備61の一次側に設けられ、幹線を流れる電流の値を計測する。電流センサ23b~23kは、複数の分岐ブレーカ62に対応して設けられ、複数の分岐回路に流れる電流の値をそれぞれ計測する。ここでいう「分岐回路」は、受変電設備61及び複数の分岐ブレーカ62にて幹線から分岐された各回路を意味する。分岐回路は、分岐ブレーカ62に接続される配線、照明機器や調理家電等の機器50、コンセント(アウトレット)、壁スイッチ等を含んでいる。
計測装置21は、電気的に接続された電流センサ23a~23kの出力を用いて、施設5における消費電力と消費電力量との少なくとも一方を計測する。計測装置21は、計測された計測値(実測値)を、監視装置10に出力する。ここで、実測値は、瞬時電力を表す消費電力であってもよいし、あるいは一定時間における電力の消費量(使用量)を表す消費電力量であってもよい。また、実測値は、消費電力と消費電力量との両方であってもよい。本実施形態では一例として、実測値は、一定時間(例えば正時から1分間隔)ごとの消費電力をデマンド時限分で積算した消費電力量である。例えば、計測装置21は、複数の機器50の各々で使用される電力量の値を、機器50ごとに計測する。さらに、計測装置21は、受変電設備61に流れる電力量の値を計測する。
計測装置21は、施設5で消費電力量が目標デマンド値を超えると、消費電力量が目標デマンド値を超えたことを通知する。
監視装置10は、計測装置21の計測結果に基づいて、複数の機器50のうち少なくとも1つの機器50に対してデマンド制御を行う。具体的には、監視装置10は、計測装置21の計測結果を用いて、計測結果が計測された時点を含むデマンド時限内で施設5での施設電力量が将来目標デマンド値を超えるか否かを判断する。監視装置10は、当該デマンド時限において施設電力量が将来目標デマンド値を超えると判断する場合には、複数の機器50のうち少なくとも1つの機器50に対して制御装置25を介してデマンド制御を行う。
さらに、監視装置10は、デマンド時限内において、施設5での施設電力量が目標デマンド値を超えると判断した場合であって、デマンド制御可能なすべての機器50に対して制御を行った場合には、デマンド制御が不可である複数の機器50のうち少なくとも1つの機器を選択して、選択結果を通知する。
制御装置25は、監視装置10から送信された制御内容に基づいて、複数の機器50のうち少なくとも1つの機器50に対してデマンド制御を実行する。
(2-2)監視装置
ここでは、監視装置10の構成について、説明する。
監視装置10は、図1に示すように、第1通信部11と、第2通信部12と、第3通信部13と、第4通信部14と、記憶部15と、制御部16と、を備える。
監視装置10は、例えばプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部16として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
第1通信部11は、計測装置21と通信を行うための通信インタフェースを有している。なお、第1通信部11と計測装置21との通信は、有線であってもよいし、無線であってもよい。
第2通信部12は、制御装置25と通信を行うための通信インタフェースを有している。なお、第2通信部12と制御装置25との通信は、有線であってもよいし、無線であってもよい。
第3通信部13は、情報端末4と通信を行うための通信インタフェースを有している。なお、第3通信部13と情報端末4との通信は、有線であってもよいし、無線であってもよい。
第4通信部14は、ルータ7と通信を行うための通信インタフェースを有している。第4通信部14は、ルータ7及びネットワークNT1を介してサーバ3と通信可能である。なお、第4通信部14とルータ7との通信は、有線であってもよいし、無線であってもよい。
記憶部15は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等から選択されるデバイスで構成される。
記憶部15は、施設5に設けられた複数の機器50、つまりデマンド制御が可能なすべての機器50及びデマンド制御が不可であるすべての機器50のそれぞれについて、当該機器50の識別子と、デマンド制御の可否を表す制御可否情報と、単位時間(例えば、1時間)で消費される電力量と、運転状態を示す運転状態情報と、を記憶する。
記憶部15は、デマンド制御が不可である複数の機器50のそれぞれに対して、デマンド制御が不可である複数の機器50のうち少なくとも1つの機器を監視装置10が選択する際の優先順位を対応付けて記憶している。
制御部16は、図1に示すように、取得部101、予測部102、判断部103、算出部104、選択部105、通知部106及び処理部107を備える。
取得部101は、第1通信部11を介して、計測装置21から計測結果を取得する。ここで、計測結果は、機器50ごとの消費電力量、及び施設5での消費電力量(機器50ごとの消費電力量の総和)を含む。取得部101は、機器50ごとの消費電力量を基に、機器50が稼動しているか否かを判断する。取得部101は、複数の機器50のそれぞれについて、当該機器50の運転状態を当該機器50に対する判断結果に応じた内容で記憶部15に記憶させる。例えば、取得部101は、照明機器50aが稼動していると判断する場合、照明機器50aが稼動中であることを表す情報を、照明機器50aの運転状態として記憶部15に記憶させる。取得部101は、照明機器50cが稼動していないと判断する場合、照明機器50cが非稼動であることを表す情報を、照明機器50cの運転状態として記憶部15に記憶させる。
予測部102は、計測結果が計測された時点を含むデマンド時限で将来消費される施設電力量を予測する。例えば、予測部102は、前回計測された計測結果と今回計測された計測結果とを用いて、施設5での消費電力量の増加量を算出する。予測部102は、算出した増加量を基に、今回計測された計測結果である施設5での消費電力量の値を通る直線式(以下、「第1直線式」という)を求める。
判断部103は、予測部102の予測結果、つまり予測部102が求めた第1直線式を用いて、計測結果が計測された時点を含むデマンド時限内で施設電力量が将来目標デマンド値を超えるか否かを判断する。例えば、判断部103は、当該デマンド時限内において、予測部102が求めた第1直線式で表される直線が目標デマンド値を表す直線(水平線)と交差している場合には、当該デマンド時限内で施設電力量が将来目標デマンド値を超えると判断する。
さらに、判断部103は、施設電力量が将来目標デマンド値を超えると判断する場合、デマンド制御として未処理の制御が存在するか否かを判断する。判断部103は、デマンド制御による制御不能であるか否かを判断する。具体的には、判断部103は、デマンド制御として未処理の制御が存在するか否かを判断する。判断部103は、デマンド制御として未処理の制御が存在すると判断する場合、デマンド制御による制御は可能と判断する。この場合、判断部103は、デマンド制御を行うように処理部107に指示する。判断部103は、デマンド制御として未処理の制御が存在しないと判断する場合、デマンド制御による制御不能と判断する。
例えば、デマンド時限の開始から10分後の時点で予測部102が直線L1を表す第1直線式を求めたとする(図3参照)。この場合、デマンド時限内において、直線L1が目標デマンド値“a1”を表す直線と交差しているので、判断部103は、デマンド時限内で施設電力量が将来目標デマンド値“a1”を超えると判断する。判断部103は、デマンド制御として未処理の制御が存在すると判断する場合には、デマンド制御を行うように処理部107に指示する。
同様に、デマンド時限の開始から11分~14分の各時点で予測部102が直線L2~L5を表す第1直線式を求める(図3参照)。ここでは、デマンド時限内において、直線L2~L5のそれぞれは目標デマンド値“a1”を表す直線と交差すると仮定する。さらに、デマンド時限の開始から11分~13分の各時点では、判断部103は、デマンド制御として未処理の制御が存在するとして、デマンド制御を行うように処理部107に指示する。デマンド時限の開始から14分の時点では、判断部103は、デマンド制御として未処理の制御が存在しないと判断すると仮定する。
算出部104は、判断部103がデマンド制御による制御不能と判断する場合、今回計測された時点を含むデマンド時限内において、施設電力量が目標デマンド値を超えないために削減すべき電力量(削減電力量)を算出する。
具体的には、算出部104は、デマンド時限の終了時に施設電力量が目標デマンド値に丁度達するとした場合における、今回計測された時点からデマンド時限の終了時までの第2直線式を求める。第2直線式で表される直線は、今回計測された時点では施設5での消費電力量を、デマンド時限の終了時点では目標デマンド値を、それぞれ通る。例えば、算出部104は、判断部103がデマンド制御による制御不能と判断した時点(図3に示す14分の時点)では施設5での消費電力量を通り、デマンド時限の終了時点では目標デマンド値“a1”を通る直線L10(図3参照)を表す第2直線式を求める。
算出部104は、第1直線式を用いて、今回計測された時点(デマンド制御による制御不能と判断された時点)からデマンド時限の終了時までの積分値(第1値)を算出する。算出部104は、第2直線式を用いて、今回計測された時点からデマンド時限の終了時までの積分値(第2値)を算出する。算出部104は、第1値と第2値との差分値を削減電力量として算出する。
例えば、算出部104は、図3に示す直線L5を表す第1直線式を用いて、図3に示す14分~30分までの積分値(第1値)を算出する。算出部104は、図3に示す直線L10を表す第2直線式を用いて、図3に示す14分~30分までの積分値(第2値)を算出する。算出部104は、第1値と第2値との差分値を削減電力量D1として算出する。
さらに、算出部104は、第1直線式を用いて、施設電力量が目標デマンド値に到達する時間である到達時間を算出する。例えば、算出部104は、図3に示す直線L5を表す第1直線式と、目標デマンド値“a1”との交点を算出することで、施設電力量が目標デマンド値に到達する到達時間を求める。算出部104は、今回計測した時点から到達時間までに要する残時間を算出する。
選択部105は、デマンド時限の終了時までに消費されると予測される施設電力量から、算出部104が算出した削減電力量D1を削減するために、デマンド制御が不可である複数の機器50のうち1つ以上の機器50を選択する。具体的には、選択部105は、デマンド制御が不可であることを制御可否情報が表し、かつ運転状態が稼動中である1つ以上の機器50のうち、優先順位に従って、デマンド時限の終了までの消費電力の合計が削減電力量D1以上となるように少なくとも1つの機器50を選択する。なお、運転状態が稼動中である、デマンド制御が不可であるすべての機器50のデマンド時限の終了までの消費電力の合計が削減電力量D1に達しない場合には、選択部105は、当該すべての機器50を選択する。
通知部106は、選択部105が選択したデマンド制御が不可である複数の機器50のうち1つ以上の機器50のそれぞれに係る情報(制御対象情報)、削減電力量を含む削減電力情報及び残時間を含む時間情報を、情報端末4に第3通信部13を介して通知する。例えば、通知部106は、選択部105が選択した1つ以上の機器50のそれぞれの制御対象情報(機器50の名称)、削減電力情報及び時間情報を、情報端末4に第3通信部13を介して通知する。なお、通知部106は、情報端末6に第4通信部14を介して、選択された1つ以上の機器50のそれぞれの制御対象情報、削減電力情報及び時間情報を通知してもよい。
処理部107は、制御装置25を介してデマンド制御が可能な機器50に対して制御を行う。処理部107は、デマンド制御を行う指示を判断部103から受け取ると、デマンド制御の順序を含む予め定められたデマンドスケジュールに従って、デマンド制御が可能な少なくとも1つの機器50に対して制御を行う。
例えば、デマンドスケジュールとして、照明機器50aの電源のオフ,照明機器50bの電源のオフ、照明機器50cの電源のオフ及び空調機器50dの電源のオフを、この順序で行うことが示されているとする。処理部107は、図3に示す直線L1が得られ、かつデマンド制御を行う指示を判断部103から受け取ると、照明機器50aの電源をオフする第1指示を、制御装置25に第2通信部12を介して出力する。制御装置25は、第1指示を受け取ると、照明機器50aの電源をオフする。処理部107は、第1指示を出力した後に図3に示す直線L2が得られ、かつデマンド制御を行う指示を判断部103から受け取ると、照明機器50bの電源をオフする第2指示を、制御装置25に第2通信部12を介して出力する。制御装置25は、第2指示を受け取ると、照明機器50bの電源をオフする。処理部107は、第2指示を出力した後に図3に示す直線L3が得られ、かつデマンド制御を行う指示を判断部103から受け取ると、照明機器50cの電源をオフする第3指示を、制御装置25に第2通信部12を介して出力する。制御装置25は、第3指示を受け取ると、照明機器50cの電源をオフする。処理部107は、第3指示を出力した後に図3に示す直線L4が得られ、かつデマンド制御を行う指示を判断部103から受け取ると、空調機器50dの電源をオフする第4指示を、制御装置25に第2通信部12を介して出力する。制御装置25は、第4指示を受け取ると、空調機器50dの電源をオフする。
(3)動作
ここでは、監視装置10の動作について、図4を用いて説明する。
取得部101は、計測装置21から計測結果を取得する(ステップS1)。取得部101は、機器50ごとの消費電力量を基に、機器50が稼動しているか否かを判断する。取得部101は、複数の機器50のそれぞれについて、当該機器50の運転状態を当該機器50に対する判断結果に応じた内容で記憶部15に記憶させる。
予測部102は、計測結果が計測された時点を含むデマンド時限で将来消費される施設電力量を予測する(ステップS2)。ここでは、予測部102は、前回計測された計測結果と今回計測された計測結果とを用いて、今回計測された計測結果である施設5での消費電力量の値を通る第1直線式を求める。
判断部103は、予測部102が求めた第1直線式を用いて、計測結果が計測された時点を含むデマンド時限内で施設電力量が将来目標デマンド値を超えるか否かを判断する(ステップS3)。
判断部103は、施設電力量が将来目標デマンド値を超えると判断する場合(ステップS3における「Yes」)、デマンド制御による制御不能であるか否かを判断する(ステップS4)。
デマンド制御による制御不能であると判断部103が判断する場合(ステップS4における「Yes」)、算出部104は、削減電力量を算出する(ステップS5)。
算出部104は、第1直線式を用いて、現時点から施設電力量が目標デマンド値に到達する到達時間までの残時間を算出する(ステップS6)。
選択部105は、デマンド時限の終了時までに消費されると予測される施設電力量から、算出部104が算出した削減電力量D1を削減するために、デマンド制御が不可である複数の機器50のうち1つ以上の機器50を選択する(ステップS7)。具体的には、選択部105は、デマンド制御が不可であることを制御可否情報が表し、かつ運転状態が稼動中である1つ以上の機器50のうち、優先順位に従って、デマンド時限の終了までの消費電力の合計が削減電力量D1以上となるように少なくとも1つの機器50を選択する。
通知部106は、選択部105が選択したデマンド制御が不可である複数の機器50のうち1つ以上の機器50のそれぞれに係る制御対象情報(例えば、機器50の名称)、削減電力量を含む削減電力情報及び残時間を含む時間情報を、情報端末4に第3通信部13を介して通知する(ステップS8)。ここで、1つ以上の機器50のそれぞれの制御対象情報、削減電力情報及び時間情報を受け取った情報端末4又は情報端末6は、1つ以上の機器50のそれぞれの制御対象情報が表す機器50の名称、削減電力情報に含まれる削減電力量、及び時間情報に含まれる残時間を、表示する。なお、情報端末4又は情報端末6は、1つ以上の機器50のそれぞれの制御対象情報が表す機器50の名称、削減電力情報に含まれる削減電力量、及び時間情報に含まれる残時間を音声で通知してもよい。これにより、ユーザは、消費電力量を削減するために、制御対象である機器50に対して手動で操作を行うことできる。
デマンド制御による制御不能でないと判断部103が判断する場合(ステップS4における「No」)、処理部107は、制御装置25を介してデマンド制御が可能な機器50に対して制御を行う(ステップS9)。具体的には、処理部107は、予め定められたデマンドスケジュールに従って、デマンド制御が可能な少なくとも1つの機器50に対して制御を行う。
(4)利点
以上説明したように、本実施形態のデマンド監視システム1は、予測した施設電力量がデマンド時限内で目標デマンド値を超え、かつデマンド制御による制御不能であると判断した場合には、1つ以上の制御対象(デマンド制御が不可であるの機器)をユーザに通知する。
つまり、デマンド監視システム1は、デマンド制御が不可である機器をユーザに通知するので、ユーザは、どの機器を制御すればよいかを知ることができる。これにより、ユーザは、予測した施設電力量がデマンド時限内で目標デマンド値を超える場合であっても即座に対応することができる。
また、デマンド監視システム1は、削減電力量を基に1つ以上の制御対象を選択する。そのため、通知された1つ以上の制御対象に対して、例えばオフ操作することで、施設電力量がデマンド時限内で目標デマンド値を超えないように抑えることができる。
また、デマンド監視システム1は、施設電力量が目標デマンド値を超えるまでの残時間を表示するので、通知された1つ以上の制御対象に対してユーザはいつまでにオフ操作等を実行すればよいかを知ることができる。
(5)変形例
以下に、変形例について列記する。なお、以下に説明する変形例は、上記実施形態と適宜組み合わせて適用可能である。
(5-1)変形例1
上記実施形態では、監視装置10をデマンド監視システム1とし、監視装置10が予測部102、判断部103、算出部104、選択部105、通知部106及び処理部107を備える構成とした。しかしながら、この構成に限定されない。
サーバ3をデマンド監視システム1とし、サーバ3が予測部102、判断部103、算出部104、選択部105、通知部106及び処理部107を備えてもよい。この場合、サーバ3は、制御対象情報及び時間情報を、ネットワークNT1を介して、情報端末4及び情報端末6の少なくとも一方に通知する。
または、予測部102、判断部103、算出部104、選択部105、通知部106及び処理部107は、監視装置10及びサーバ3を含む複数の装置に分散されてもよい。この場合、制御対象情報及び時間情報は、情報端末4及び情報端末6の少なくとも一方に送信される。
(5-2)変形例2
上記実施形態では、選択部105が選択する対象の機器は、デマンド制御が不可である機器50であるとした。しかしながら、選択部105が選択する対象の機器は、デマンド制御が不可である機器50に限定されない。
選択部105が選択する対象の機器は、デマンド制御が可能である機器50であってもよい。例えば、選択部105は、デマンドスケジュールで未だ制御されていない機器50を選択してもよい。この場合、施設電力量が将来目標デマンド値を超えると判断部103が判断すると、制御不能であるか否かに関わらず、デマンドスケジュールで未だ制御されていない機器50を選択する。
または、選択部105は、デマンド制御が可能である機器50及びデマンド制御が不可である機器50のいずれかを選択してもよい。例えば、選択部105は、デマンドスケジュールで未だ制御されていない機器50、及びデマンド制御が不可である機器50のうち少なくとも一方を選択してもよい。この場合、施設電力量が将来目標デマンド値を超えると判断部103が判断すると、制御不能であるか否かに関わらず、デマンドスケジュールで未だ制御されていない機器50、及びデマンド制御が不可である機器50のうち少なくとも一方を選択する。
(5-3)変形例3
上記実施形態では、選択部105は、選択の優先順位に従ってデマンド制御が不可である1つ以上の機器50を選択する構成としたが、この構成に限定されない。
選択部105は、デマンド制御が不可である複数の機器50のうち消費電力が大きい1つ以上の機器50を選択してもよい。例えば、この場合、選択部105は、デマンド制御が不可である複数の機器50の運転状態、及び単位時間で消費される電力量を参照して、消費電力が大きい1つ以上の機器50を選択する。
または、選択部105は、デマンド制御が不可である複数の機器50を満遍なく選択するローテーション方式で1つ以上の機器50を選択してもよい。つまり、選択部105は、過去に選択されていないデマンド制御が不可である機器50を優先的に選択してもよい。例えば、デマンド制御が不可である複数の機器50のそれぞれに対して、選択部105で選択された回数に応じて優先順位が設定される。この場合、選択部105で選択された回数が多くなるにつれて、優先順位が低くなる。
または、選択部105は、電力とは異なるエネルギーを使用する機器が存在する場合には、当該機器で代替可能な機器50を優先的に選択してもよい。この場合、制御不能であるか否かの判定は行われず、選択部105は、当該機器で代替可能な機器50を優先的に選択する。例えば、空調機器50eが設置された空間(部屋)にガスを使用する空調機器が備えられている場合には、選択部105は、空調機器50eを優先的に選択する。
(5-4)変形例4
上記実施形態では、選択部105は、1つ以上の機器50を選択する動作において、制御可否情報、運転状態、優先順位及び単位時間で消費される電力量を参照する構成とした。また、変形例3では、選択部105が、1つ以上の機器50を選択する際に、選択対象の機器50の制御可否情報、運転状態、単位時間で消費される電力量を参照する構成とした。しかしながら、これらの構成に限定されない。
選択部105は、制御可否情報、運転状態及び単位時間で消費される電力量を、少なくとも参照する構成であればよい。つまり、選択部105は、制御可否情報を基に制御対象として特定される複数の機器50と、複数の機器50の各々の運転状態及び複数の機器50の各々の単位時間で消費される電力量を、少なくとも参照する構成であればよい。
(5-5)変形例5
上記実施形態及び変形例2では、監視装置10は、施設5に設けられた機器50を制御対象とする構成としたが、この構成に限定されない。
監視装置10は、分岐ブレーカ62を制御対象としてもよい。この場合、記憶部15は、複数の分岐ブレーカ62ごとに、制御可否情報、運転状態、優先順位及び単位時間で消費される電力量を記憶する。このとき、分岐ブレーカ62に少なくとも1つのデマンド制御が不可である機器50が接続されている場合には、当該分岐ブレーカ62に対する制御可否情報はデマンド制御が不可であることを表す。分岐ブレーカ62に接続された少なくとも1つの機器50が稼動中である場合には運転状態は稼働中であることを表す。分岐ブレーカ62に接続された1つ以上の機器50の単位時間で消費される電力量の総和が、当該分岐ブレーカ62における単位時間で消費される電力量である。
(5-6)変形例6
上記実施形態では、通知部106は、選択部105が選択した1つ以上の機器50のそれぞれに係る制御対象情報、削減電力量を含む削減電力情報及び残時間を含む時間情報を通知する構成とした。しかしながら、この構成に限定されない。
通知部106は、選択部105が選択した1つ以上の機器50のそれぞれに係る制御対象情報のみを通知する構成であってもよい。または、選択部105が選択した1つ以上の機器50のそれぞれに係る制御対象情報と、削減電力情報及び時間情報のうち一方の情報と、を通知する構成であってもよい。
(5-7)変形例7
上記実施形態では、デマンド制御が不可である機器50とは、ユーザの操作による機器のオン及びオフ等の手動操作が必要な機器であるとした。しかしながら、デマンド制御が不可である機器50は、手動操作が必要な機器に限定されない。
デマンド制御が不可である機器50は、制御装置25と通信可能である、つまり制御装置25による制御が可能であるが、デマンドスケジュールに含まれない機器であってもよい。
(5-8)変形例8
上記実施形態では、監視装置10と計測装置21とを個別の装置とする構成としたが、この構成に限定されない。
監視装置10と計測装置21とは、1つの装置として構成されてもよい。
(5-9)その他の変形例
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、デマンド監視システム1と同様の機能は、監視方法、コンピュータプログラム、又はプログラムを記録した非一時的な記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係る監視方法は、施設で使用される電力量である施設電力量を監視するデマンド監視システムで用いられる。監視方法は、判断ステップと、選択ステップと、通知ステップと、を含む。判断ステップは、計測された電力量を基に予測された施設電力量が、目標デマンド値を超えるか否かを判断する。選択ステップは、施設電力量が目標デマンド値を超えると判断ステップで判断する場合、制御すべき対象である複数の制御対象と、複数の制御対象でそれぞれ使用される複数の制御対象電力量と、複数の制御対象にそれぞれ対応する複数の稼動状態とのうち少なくとも1つに基づいて、施設電力量が削減されるように、複数の制御対象のうち少なくとも1つの制御対象を選択する。通知ステップは、選択ステップで選択した少なくとも1つの制御対象のそれぞれに係る制御対象情報を通知する。一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムを、上述した監視方法として機能させるためのプログラムである。
本開示におけるデマンド監視システム1又は監視方法の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを有する。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示におけるデマンド監視システム1又は監視方法の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよいが、電気通信回線を通じて提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1又は複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
コンピュータシステムであるデマンド監視システム1は、1又は複数のコンピュータで構成されるシステムであってもよい。例えば、デマンド監視システム1の少なくとも一部の機能は、クラウド(クラウドコンピューティング)によって実現されてもよい。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様のデマンド監視システム(1)は、施設(5)で使用される電力量を監視する。デマンド監視システム(1)は、判断部(103)と、選択部(105)と、通知部(106)と、を備える。判断部(103)は、計測された電力量を基に予測された施設電力量が、目標デマンド値を超えるか否かを判断する。選択部(105)は、施設電力量が目標デマンド値を超えると判断部(103)が判断する場合、制御すべき対象である複数の制御対象と、複数の制御対象でそれぞれ使用される複数の制御対象電力量と、複数の制御対象にそれぞれ対応する複数の稼動状態とを、少なくとも用いて、施設電力量が削減されるように複数の制御対象のうち少なくとも1つの制御対象を選択する。通知部(106)は、選択部(105)が選択した少なくとも1つの制御対象のそれぞれに係る制御対象情報を通知する。
この構成によると、デマンド監視システム(1)は、制御対象をユーザに通知するので、ユーザは、制御対象を知ることができる。これにより、ユーザは、予測した施設電力量がデマンド時限内で目標デマンド値を超える場合であっても即座に対応することができる。
第2の態様のデマンド監視システム(1)では、第1の態様において、通知部(106)は、施設電力量と目標デマンド値とに基づいて得られる、施設電力量に対して削減すべき削減電力量を、更に通知する。
この構成によると、ユーザは、施設(5)で使用される電力量がデマンド時限内で目標デマンド値を超えないようにするために削減すべき電力量を知ることができる。
第3の態様のデマンド監視システム(1)では、第1又は第2の態様において、通知部(106)は、施設電力量の推移と目標デマンド値とに基づいて得られる、施設電力量が目標デマンド値に達するまでの時間に関する時間情報を、更に通知する。
この構成によると、通知された1つ以上の制御対象に対してユーザはいつまでにオフ操作等の操作を行えばよいかを知ることができる。
第4の態様のデマンド監視システム(1)では、第1~第3のいずれかの態様において、複数の制御対象は、通信によるデマンド制御が不可である1つ以上のデマンド制御不可機器を含む。選択部(105)は、少なくとも1つのデマンド制御不可機器を選択する。
この構成によると、デマンド制御が不可である機器が選択され、通知されるので、例えばユーザはデマンド制御が不可である機器に対してオフ操作等の操作を行うことができる。そのため、施設(5)で使用される電力量をより多く削減することができる。
第5の態様のデマンド監視システム(1)では、第4の態様において、選択部(105)は、施設(5)に設けられ、通信によるデマンド制御が可能であるすべての機器に対してデマンド制御が行われた後に、少なくとも1つのデマンド制御不可機器を選択する。
この構成によると、デマンド制御による制御が不可になった場合には、選択部(105)で選択された少なくとも1つのデマンド制御不可機器を通知する。したがって、ユーザは、少なくとも1つのデマンド制御不可機器を手動で制御することで、施設(5)で使用される電力量をより多く削減することができる。つまり、ユーザは、予測した施設電力量がデマンド時限内で目標デマンド値を超え、かつデマンド制御ができない場合であっても即座に対応することができる。
第6の態様のデマンド監視システム(1)では、第1~第5のいずれかの態様において、複数の制御対象の各々は、電力の供給を停止する優先順位が対応付けられている。選択部(105)は、優先順位に基づいて前記少なくとも1つの制御対象を選択する。
この構成によると、優先順位に従って施設(5)で使用される電力量を削減することができる。
第7の態様のデマンド監視システム(1)では、第1~第6のいずれかの態様において、通知部(106)は、選択部(105)が選択した少なくとも1つの制御対象のそれぞれに係る制御対象情報を、情報端末(4,6)に表示させる。
この構成によると、ユーザは、制御対象を、情報端末(4,6)を介して知ることができる。
第8の態様のデマンド監視システム(1)では、第1~第7のいずれかの態様において、複数の制御対象の各々は、分岐ブレーカ及び電気機器のいずれかである。
この構成によると、ユーザは、分岐ブレーカ及び電気機器に対して、予測した施設電力量がデマンド時限内で目標デマンド値を超えないように操作することができる。
第9の態様の監視方法は、施設(5)で使用される電力量である施設電力量を監視するデマンド監視システムで用いられる。監視方法は、判断ステップと、選択ステップと、通知ステップと、を含む。判断ステップは、計測された電力量を基に予測された施設電力量が、目標デマンド値を超えるか否かを判断する。選択ステップは、施設電力量が目標デマンド値を超えると判断ステップで判断する場合、制御すべき対象である複数の制御対象と、複数の制御対象でそれぞれ使用される複数の制御対象電力量と、複数の制御対象にそれぞれ対応する複数の稼動状態とのうち少なくとも1つに基づいて、施設電力量が削減されるように、複数の制御対象のうち少なくとも1つの制御対象を選択する。通知ステップは、選択ステップで選択した少なくとも1つの制御対象のそれぞれに係る制御対象情報を通知する。
この監視方法によると、ユーザは、予測した施設電力量がデマンド時限内で目標デマンド値を超える場合であっても即座に対応することができる。
第10の態様のプログラムは、第9の態様の監視方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
このプログラムによると、ユーザは、予測した施設電力量がデマンド時限内で目標デマンド値を超える場合であっても即座に対応することができる。
1 デマンド監視システム
4,6 情報端末
5 施設
10 監視装置
50 機器(電気機器)
50a~50c 照明機器
50d~50f 空調機器
62 分岐ブレーカ
103 判断部
105 選択部
106 通知部
D1 削減電力量

Claims (8)

  1. 施設で使用される電力量を監視するデマンド監視システムであって、
    計測された電力量を基に予測された施設電力量が、目標デマンド値を超えるか否かを判断する判断部と、
    前記施設電力量が前記目標デマンド値を超えると前記判断部が判断する場合、前記施設電力量が削減されるように複数の制御対象のうち少なくとも1つの制御対象を選択する選択部と、
    前記選択部が選択した前記少なくとも1つの制御対象のそれぞれに係る制御対象情報を通知する通知部と、を備え、
    前記複数の制御対象の各々は、電力の供給を停止する優先順位が対応付けられており、
    前記選択部は、制御すべき対象である前記複数の制御対象と、前記複数の制御対象でそれぞれ使用される複数の制御対象電力量と、前記複数の制御対象にそれぞれ対応する複数の稼動状態と、前記優先順位とに基づいて、前記少なくとも1つの制御対象を選択し、
    前記優先順位は、前記選択部が選択した回数に応じて設定されており、前記選択部が選択した回数が多くなるにつれて、優先順位が低くなるよう設定されており、
    前記複数の制御対象は、通信によるデマンド制御が不可である1つ以上のデマンド制御不可機器を含み、
    前記選択部は、少なくとも1つの前記デマンド制御不可機器を選択する、
    デマンド監視システム。
  2. 前記通知部は、
    前記施設電力量と前記目標デマンド値とに基づいて得られる、前記施設電力量に対して削減すべき削減電力量を、更に通知する、
    請求項1に係るデマンド監視システム。
  3. 前記通知部は、
    前記施設電力量の推移と前記目標デマンド値とに基づいて得られる、前記施設電力量が前記目標デマンド値に達するまでの時間に関する時間情報を、更に通知する、
    請求項1又は2に記載のデマンド監視システム。
  4. 前記選択部は、
    前記施設に設けられ、通信による前記デマンド制御が可能であるすべての機器に対して前記デマンド制御が行われた後に、前記少なくとも1つのデマンド制御不可機器を選択する、
    請求項1~3のいずれか一項に記載のデマンド監視システム。
  5. 前記通知部は、
    前記選択部が選択した前記少なくとも1つの制御対象のそれぞれに係る前記制御対象情報を、情報端末に表示させる、
    請求項1~4のいずれか一項に記載のデマンド監視システム。
  6. 前記複数の制御対象の各々は、分岐ブレーカ及び電気機器のいずれかである、
    請求項1~5のいずれか一項に記載のデマンド監視システム。
  7. 施設で使用される電力量を監視するデマンド監視システムで用いられる監視方法であって、
    計測された電力量を基に予測された施設電力量が、目標デマンド値を超えるか否かを判断する判断ステップと、
    前記施設電力量が前記目標デマンド値を超えると前記判断ステップで判断する場合、前記施設電力量が削減されるように複数の制御対象のうち少なくとも1つの制御対象を選択する選択ステップと、
    前記選択ステップで選択した前記少なくとも1つの制御対象のそれぞれに係る制御対象情報を通知する通知ステップと、を含み、
    前記複数の制御対象の各々は、電力の供給を停止する優先順位が対応付けられており、
    前記選択ステップでは、制御すべき対象である前記複数の制御対象と、前記複数の制御対象でそれぞれ使用される複数の制御対象電力量と、前記複数の制御対象にそれぞれ対応する複数の稼動状態と、前記優先順位とに基づいて、前記少なくとも1つの制御対象を選択し、
    前記優先順位は、前記選択ステップで選択した回数に応じて設定されており、前記選択ステップで選択した回数が多くなるにつれて、優先順位が低くなるよう設定されており、
    前記複数の制御対象は、通信によるデマンド制御が不可である1つ以上のデマンド制御不可機器を含み、
    前記選択ステップでは、少なくとも1つの前記デマンド制御不可機器を選択する、
    監視方法。
  8. 請求項7に記載の監視方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
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