JP7276013B2 - 画像解析装置、画像解析方法、及びプログラム - Google Patents

画像解析装置、画像解析方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7276013B2
JP7276013B2 JP2019158658A JP2019158658A JP7276013B2 JP 7276013 B2 JP7276013 B2 JP 7276013B2 JP 2019158658 A JP2019158658 A JP 2019158658A JP 2019158658 A JP2019158658 A JP 2019158658A JP 7276013 B2 JP7276013 B2 JP 7276013B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
area
face
region
detected
detector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019158658A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021039422A (ja
Inventor
知禎 相澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp filed Critical Omron Corp
Priority to JP2019158658A priority Critical patent/JP7276013B2/ja
Priority to PCT/JP2020/028671 priority patent/WO2021039231A1/ja
Publication of JP2021039422A publication Critical patent/JP2021039422A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7276013B2 publication Critical patent/JP7276013B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/60Analysis of geometric attributes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Description

本開示は、画像解析装置、画像解析方法、及びプログラムに関する。
所望の対象物を撮像画像から検出するテンプレートマッチング等の画像処理技術が知られている。従来技術によれば、例えば、撮像画像から人の顔を検出することができる。しかしながら、人の顔がマスク等によって遮蔽されている場合、顔検出の精度が悪化する。このような問題を解決する技術として、例えば、特許文献1は、マスク等の遮蔽物を装着した状態の、遮蔽された人物の顔を精度良く検出する画像解析装置を開示する。
特開2018-151919号公報
しかしながら、従来技術は、対象物と遮蔽物とが予め定められた位置関係にある場合に、対象物の検出精度を高めるものである。例えば、従来技術は、鼻及び口が遮蔽された通常のマスク顔の検出精度を高める。息苦しさを解消する等の理由のために、マスクが下方にずらされ、鼻がマスクに覆われない状態でマスクが着用される場合もあるが、従来技術は、このような場合に精度良く顔を検出することができない。
本開示の目的は、遮蔽物により対象物が遮蔽されている場合において、従来技術よりも多様な遮蔽の態様に応じて対象物を検出できる画像解析技術を提供することにある。
本開示の一態様に係る画像解析装置は、
撮像画像を取得する画像取得部と、
前記撮像画像内で、一部が遮蔽物により遮蔽された対象物を示す第1領域を検出する第1検出器と、
前記撮像画像内で、前記遮蔽物により遮蔽されていない前記対象物を示す第2領域を検出する第2検出器と、
前記撮像画像内で前記対象物が映った領域を示す対象物領域を特定する解析部とを備え、
前記解析部は、
前記第1検出器によって前記第1領域が検出されたと判断する一方で、前記第2検出器によって前記第2領域が検出されなかったと判断した場合は、前記第1領域を前記対象物領域として特定し、
前記第1検出器によって前記第1領域が検出されたと判断し、かつ前記第2検出器によって前記第2領域が検出されたと判断した場合は、前記第1領域と前記第2領域とを包含する領域を前記対象物領域として特定する。
本開示の一態様に係る画像解析方法は、
制御部が、撮像画像を取得するステップと、
前記撮像画像内で、一部が遮蔽物により遮蔽された対象物を示す第1領域を検出する第1領域検出ステップと、
前記撮像画像内で、前記遮蔽物により遮蔽されていない前記対象物を示す第2領域を検出する第2領域検出ステップと、
前記撮像画像内で前記対象物が映った領域を示す対象物領域を特定する解析ステップとを含み、
前記解析ステップにおいて、制御部は、
前記第1領域検出ステップにおいて前記第1領域が検出されたと判断する一方で、前記第2領域検出ステップにおいて前記第2領域が検出されなかったと判断した場合は、前記第1領域を前記対象物領域として特定し、
前記第1領域検出ステップにおいて前記第1領域が検出されたと判断し、かつ前記第2領域検出ステップにおいて前記第2領域が検出されたと判断した場合は、前記第1領域と前記第2領域とを包含する領域を前記対象物領域として特定する。
本開示によれば、遮蔽物により対象物が遮蔽されている場合において、従来技術よりも多様な遮蔽の態様に応じて対象物を検出する画像解析技術を得ることができる。
本開示に係る顔検出装置の適用例を説明するための図である。 図1の顔検出装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図2に示した顔検出装置の制御部の機能構成例を示すブロック図である。 制御部によって実行される顔検出処理の一例を示すフローチャートである。 図4の顔候補矩形検出処理の一例を示すフローチャートである。 図3のマスク有り顔検出器の一例を示す模式図である。 マスク有り顔候補矩形R1及びマスク無し顔候補矩形R2を含む撮像画像を例示する模式図である。 中間顔矩形Aを例示する模式図である。 マージ対象矩形を例示する模式図である。 最終顔矩形Bを例示する模式図である。
以下、添付の図面を参照して本開示に係る顔検出装置の実施の形態を説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
1.適用例
まず、図1を用いて、実施形態に係る顔検出装置100が適用される場面の一例について説明する。図1は、顔検出装置100の適用場面の一例である顔検出システム1を模式的に例示する。顔検出装置100は、本開示の「画像解析装置」の一例である。
顔検出システム1は、顔検出装置100を備える。顔検出システム1は、例えば、カメラ3、目開閉検出装置50、視線検出装置60、及び顔向き検出装置70を更に備えてもよい。顔検出装置100は、カメラ3によって撮像された撮像画像を取得し、撮像画像内で人の顔が映った領域(以下、「顔領域」という。)Bを抽出する情報処理装置である。人の顔は、本開示の「対象物」の一例であり、顔領域Bは、撮像画像内で対象物が映った領域を示す「対象物領域」の一例である。
顔検出装置100は、例えば工場において製品の組立てや梱包等の作業を行なう作業者の顔を検出する顔検出システム1に利用される。顔検出装置100によって検出された作業者の顔領域Bに対して、例えば、後続の目開閉検出装置50、視線検出装置60、及び顔向き検出装置70等による検出処理が実行されてもよい。目開閉検出装置50は、例えば、顔領域Bを画像解析して、目、上眼瞼、下眼瞼等の位置を検出し、その開閉の回数、頻度等を測定する。視線検出装置60は、例えば、顔領域Bを画像解析して瞳孔の位置を検出し、これにより瞳孔又は視線の位置及び移動速度等を測定する。顔向き検出装置70は、顔領域Bを画像解析し、例えば公知のテンプレートマッチングの手法によって顔が向いている方向を検出する。
目開閉検出装置50及び視線検出装置60の結果は、例えば作業者の覚醒度を検出するために利用される。例えば、覚醒度が低い眠気状態に陥ると、作業者の瞳孔の位置の移動範囲が狭くなり、又はその移動若しくはサッカードの速さが小さくなることが知られている。また、眠気状態に陥ると、例えば作業者の上眼瞼と下眼瞼との距離が小さくなる。すなわち、瞼が閉じかかった状態になる。このような場合、顔検出システム1は、例えば作業者の覚醒度が低いと判断する。また、例えば作業者の目が閉じたままである場合、作業者が眠っていると判断されてもよい。
また、顔向き検出装置70によって、作業者の顔の向きが頻繁に変わっていることが検出された場合、作業者の注意が散漫になっている可能性がある。
上記のような場合、顔検出システム1は、図示しないスピーカから作業者に休憩を促すアナウンスを流す等の制御をしてもよい。顔検出システム1は、工場の作業ラインを制御する制御部を備えてもよい。これにより、例えば、顔検出システム1は、作業者の覚醒度が低下した場合、工場の作業ラインを止めることにより、ミス及び事故の発生を防止することができる。また、顔検出システム1は、作業者の覚醒度が低下した場合、工場管理者、共同作業者、並びに産業医及び看護師等の医療従事者等に通知してもよい。これにより、これらの者が作業計画の見直しをする、といった対応を採ることができる。このようにして、覚醒度の低下に起因する事故、ミス等の発生を防止することができる。
上記のような目開閉検出装置50、視線検出装置60、及び顔向き検出装置70による検出は、顔領域の中に目等の顔の器官が含まれていることが前提となる。カメラ3によって撮像される作業者は、マスクを着用している可能性がある。すなわち、作業者の顔はマスクにより遮蔽されている可能性がある。マスクは、本開示の「遮蔽物」の一例である。
マスク等の遮蔽物により遮蔽されていない人の顔(以下、「マスク無し顔」という。)を含む撮像画像2aから顔領域Bを正確に検出することは、従来のマスク無し顔検出器123により実行可能である。また、マスク等の遮蔽物により遮蔽された人の顔(以下、「マスク有り顔」という。)であって、鼻及び口が遮蔽されたものを含む撮像画像2bから顔領域Bを検出することも、従来のマスク有り顔検出器122により実行可能である。
このように、鼻及び口を覆うようにマスクを着用した人の顔から顔領域Bを検出することは従来のマスク有り顔検出器122により実行可能である。しかしながら、マスク有り顔のうち、鼻が遮蔽されていないもの(以下、「鼻出しマスク顔」という。)を含む撮像画像2cから顔領域Bを検出することは、従来のマスク無し顔検出器123又はマスク有り顔検出器122では実行できない。例えば、従来のマスク有り顔検出器122では、目が含まれていない領域を誤って顔領域Bとして検出してしまう問題があった。
この問題を解決するために、例えば畳み込みニューラルネットワーク(Convolutional Neural Network、CNN)等のモデルに鼻出しマスク顔の画像を大量に学習させることによって構築した学習済みモデルを利用し、鼻出しマスク顔検出器を構成することが考えられる。しかしながら、「鼻出しマスク顔」といってもどの程度鼻を露出するかなどマスクのかけ方には様々な態様があり得るため、すべての態様を把握することは困難である。また、これらの各態様について鼻出しマスク顔の画像を大量に得ることは困難である。さらに、マスク無し顔検出器123及びマスク有り顔検出器122に加えて、3つめの鼻出しマスク顔検出器を搭載すると、顔検出装置による演算処理の量が多くなり、負荷及び処理時間が増加する。
そこで、本開示は、マスク無し顔検出器123及びマスク有り顔検出器122の検出結果を利用して、鼻出しマスク顔を検出できる顔検出装置100を提供する。顔検出装置100は、負荷及び処理時間の増加を抑えつつ、鼻出しマスク顔を検出できる。
2.構成例
[ハードウェア構成]
図2は、本実施形態に係る顔検出装置100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。顔検出装置100は、入力部11と、制御部12と、記憶部13と、通信インタフェース(I/F)14とを備える。
入力部11は、顔検出装置100とカメラ3等の外部機器とを接続するインタフェース回路である。
制御部12は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を含み、情報処理に応じて顔検出装置100の各構成要素の制御を行う情報処理装置である。
記憶部13は、コンピュータその他の装置、機械等が記録されたプログラム等の情報を読み取り可能なように、当該プログラム等の情報を、電気的、磁気的、光学的、機械的又は化学的作用によって蓄積する媒体である。記憶部13は、例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等の補助記憶装置であり、制御部12で実行される画像処理プログラム、顔検出プログラム等を記憶する。
通信I/F14は、顔検出装置100と外部機器との通信接続を可能とするためのインタフェース回路を含む。通信I/F14は、例えば、IEEE802.3、IEEE802.11又はWi-Fi、LTE、3G、4G、5G等の規格に従って通信を行う。通信I/F14は、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(High Definition Multimedia Interface)、IEEE1394、Bluetooth等の規格に従って通信を行うインタフェース回路であってもよい。
顔検出装置100には、入力部11を介してカメラ3が接続される。カメラ3は、例えば、赤外線に対して感度を有する赤外線カメラである。この場合、顔検出装置100には、カメラ3の撮像範囲に向けて赤外線を照射する赤外線照射器が取り付けられてもよい。カメラ3は、可視光に対して感度を有する可視光カメラであってもよい。
カメラ3は、例えば、顔検出装置100が工場内の作業者の顔を検出するために利用される場合には、工場内の作業者を撮影可能な場所に配置される。あるいは、カメラ3は、作業者の頭部に装着される眼鏡型のカメラ、ヘッドマウント型のカメラ等のウェアラブルなカメラであってもよい。カメラ3は、ネットワーク及び通信I/F14を介して、顔検出装置100に接続されてもよい。
[機能構成]
図3は、図2に示した顔検出装置100の制御部12の機能構成例を示すブロック図である。制御部12は、画像取得部121と、マスク有り顔検出器122と、マスク無し顔検出器123と、マスク有無判定部124と、第1マージ処理部125と、マージ対象探索部126と、第2マージ処理部127とを含む。
画像取得部121は、入力部11を介して、カメラ3によって撮像された撮像画像を取得する。マスク有り顔検出器122は、取得された撮像画像内でマスク有り顔を検出する。マスク無し顔検出器123は、取得された撮像画像内でマスク無し顔を検出する。マスク有無判定部124は、マスク有り顔検出器122及びマスク無し顔検出器123の検出結果に基づいて、撮像画像中の顔がマスク有り顔であるか否かを判定する。マスク有り顔検出器122は、本開示の「第1検出器」の一例であり、マスク無し顔検出器123は、本開示の「第2検出器」の一例である。
第1マージ処理部125は、マスク有無判定部124において撮像画像中の顔がマスク有り顔であると判定された場合、検出されたマスク有り顔候補矩形R1(図7参照)を結合(マージ)して、中間顔矩形Aを生成する(図8参照)。マスク有り顔候補矩形R1で囲まれた領域は、本開示の「第1領域」の一例である。以下、第1マージ処理部125によって実行されるマージ処理を「第1マージ処理」という。
マージ対象探索部126は、マスク無し顔候補矩形R2(図7参照)の中から、後述の条件を満たすマージ対象矩形を探索する。マスク無し顔候補矩形R2で囲まれた領域は、本開示の「第2領域」の一例である。マージ対象矩形が検出された場合、第2マージ処理部127は、中間顔矩形A(図9参照)を被マージ矩形とし、マージ対象矩形と中間顔矩形Aとを包含する矩形を最終顔矩形B(図10参照)とする。最終顔矩形Bで囲まれた領域は、本開示の「対象物領域」の一例である。
マスク有無判定部124、第1マージ処理部125、マージ対象探索部126、及び第2マージ処理部127を含む機能ブロックは、本開示の「解析部」の一例である。第1マージ処理部125、マージ対象探索部126、及び第2マージ処理部127を含む機能ブロックは、本開示の「領域特定部」の一例である。
制御部12の詳細な動作例については後述する。
画像取得部121、マスク有り顔検出器122、マスク無し顔検出器123、マスク有無判定部124、第1マージ処理部125、マージ対象探索部126、及び第2マージ処理部127による各処理は、制御部12が必要なプログラムを実行することによって実行されてもよい。当該プログラムは、記憶部13に記憶されていてもよい。制御部12は、必要なプログラムを実行する際、記憶部13に記憶された当該プログラムをRAMに展開する。そして、制御部12は、RAMに展開された当該プログラムをCPUにより解釈及び実行して、顔検出装置100の各構成要素を制御する。
本実施形態では、制御部12の各機能がいずれもCPUによって実現される例について説明している。しかしながら、以上の機能の一部又は全部は、1又は複数の専用のプロセッサにより実現されてもよい。また、制御部12の構成要素に関して、実施形態に応じて、適宜、機能の省略、置換及び追加が行われてもよい。制御部12は、CPU、MPU、GPU、マイコン、DSP、FPGA、ASIC等の種々の半導体集積回路で構成されてもよい。
3.動作例
図4は、顔検出装置100の制御部12によって実行される顔検出処理の一例を示すフローチャートである。以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、処理手順及び各処理は可能な限り変更されてよい。
(ステップS101)
まず、制御部12は、画像取得部121として動作し、入力部11を介して、カメラ3によって撮像された撮像画像を取得する(S101)。例えば、カメラ3は、一定のフレームレートで撮像を行う。ステップS101においては、制御部12は、複数の撮像画像を取得してもよい。以下では、制御部12が、1つの撮像画像を取得した後に次のステップS102に進む処理例について説明する。しかしながら、本開示はこれに限定されない。例えば、ステップS101において、制御部12は、複数フレームで構成される動画を取得してもよいし、複数枚の静止画像を取得してもよい。
(ステップS102)
次に、制御部12は、マスク無し顔候補矩形と、マスク有り顔候補矩形とを検出する顔候補矩形検出処理を実行する(S102)。図5を用いて、ステップS102の顔候補矩形検出処理を詳細に説明する。
図5は、ステップS102の顔候補矩形検出処理の一例を示すフローチャートである。例えば、制御部12は、検出顔サイズiSize、検出顔回転角度iAngle、及び検出顔位置iPosの条件で、マスク有り顔検出器122によってマスク有り顔候補矩形を検出し(S102a)、次に、マスク無し顔検出器123によってマスク無し顔候補矩形を検出する(S102b)。図5と異なり、ステップS102bの後にステップS102aが実行されてもよい。
ステップS102a及びステップS102bにおいて、制御部12は、ステップS101で取得した撮像画像の一部を、検出顔サイズiSize、検出顔回転角度iAngle、及び検出顔位置iPosの条件で切り出す。検出顔サイズiSizeは、撮像画像から切り出される画像のサイズを示し、例えば縦及び横のピクセルによって指定される。図5の検出顔サイズiSizeのループでは、ループの度に撮像画像から切り出される画像のサイズが変更される。
検出顔回転角度iAngleは、撮像画像から切り出される画像の角度を示し、例えば0°以上360°未満の角度で表される。検出顔位置iPosは、撮像画像から切り出される画像の位置を示す。制御部12は、切り出された撮像画像の一部が予め記憶部13に格納されたテンプレート画像に一致しているか否かを検出する。
制御部12は、切り出された撮像画像の一部の信頼度を示すスコアが所定の閾値以上である場合、撮像画像の一部とテンプレート画像とが一致すると判断する。スコアは、本開示の「信頼度」の一例である。スコアは、例えば、切り出された撮像画像の一部とテンプレート画像との類似度を示す指標である。スコアは、例えば0~1の範囲の値を取り、値が大きいほど切り出された撮像画像の一部とテンプレート画像との類似度が高いことを意味する。
制御部12は、例えば、当該撮像画像の一部の縁をマスク有り顔候補矩形又はマスク無し顔候補矩形として記憶部13に格納するとともに、当該顔候補矩形に対応するスコアを記憶部13に格納する。
制御部12は、iをインクリメントする等して変化させながら、多数の検出顔サイズiSize、検出顔回転角度iAngle、及び検出顔位置iPosの条件で、ステップS102a及びステップS102bの検出処理を行う。
顔候補矩形を検出する方法は、上記の例に限定されない。例えば、制御部12は、公知のテンプレートマッチングの方法によって顔候補矩形を検出してもよい。また、例えば、アダブースト(AdaBoost)等の機械学習アルゴリズム、又は畳み込みニューラルネットワーク(Convolutional Neural Network、CNN)等のモデルに対する機械学習によって構築された検出器によって顔候補矩形が検出されてもよい。
図6は、このようにして構築された図3のマスク有り顔検出器122の一例を示す模式図である。マスク有り顔検出器122は、例えば公知のカスケード方式を利用する検出器であり、第1~第Nの識別器2-1~2-Nを備える。
各識別器は、以下のようにして入力された対象画像がマスク有り顔の画像であるか否かを識別する。対象画像は、例えば上記のような検出顔サイズiSize、検出顔回転角度iAngle、及び検出顔位置iPosの条件で切り出された撮像画像の一部である。
まず、第1識別器2-1は、対象画像がマスク有り顔であるか否かを識別する。マスク有り顔であると識別した場合、第1識別器2-1は、対象画像を第2識別器2-2に対して出力する。第1識別器2-1は、対象画像がマスク有り顔でないと識別した場合、対象画像を削除する等して廃棄する。後続の第2~第Nの識別器2-2~2-Nも、第1識別器2-1と同様にして、入力された対象画像がマスク有り顔であるか否かを識別する。最終段の第N識別器2-Nは、入力された対象画像がマスク有り顔であると識別した場合、対象画像を出力する。出力された対象画像は、マスク有り顔検出器122によってマスク有り顔であると識別されたことになる。すなわち、第1~第Nの識別器2-1~2-Nのすべてにおいて一貫して「マスク有り顔である」と識別された場合にのみ、対象画像がマスク有り顔を示していると判断される。
マスク有り顔検出器122は、例えば、第N識別器2-Nから出力された対象画像の縁をマスク有り顔候補矩形に決定する。このようにして、ステップ102aのマスク有り顔候補矩形検出処理が完了する。
第1~第Nの識別器2-1~2-Nは、それぞれ、対象画像がマスク有り顔であるか否かを識別するための識別条件を有する。第1~第Nの識別器2-1~2-Nのそれぞれの識別条件は、異なる厳格度を有する。第1識別器2-1の識別条件は最も緩やかであり、第2識別器2-2の識別条件は、第1識別器2-1の識別条件の次に緩やかである。このように、後段の識別器ほど厳格な識別条件を有し、最終段の第N識別器2-Nの識別条件は最も厳格である。緩やかな条件による識別は、少ない特徴の数でも行えるため、演算量が少ない。したがって、上記のように緩やかな識別器から始めて段階的に厳格な識別器を並べることにより、マスク有り顔でない対象画像を手前の識別器で、したがって、少ない演算量で排除することができる。これにより、マスク有り顔検出器122の処理量を低減することができ、処理速度が増加する。
図3のマスク無し顔検出器123も、マスク有り顔検出器122と同様の構成を有し、マスク無し顔候補矩形を検出する。
(ステップS103)
制御部12は、ステップS102においてマスク有り顔候補矩形及びマスク無し顔候補矩形のいずれも検出しなかった場合、図4の処理を終了する(S103)。例えば、撮像画像内に人の顔が含まれていない場合、ステップS102においてマスク有り顔候補矩形及びマスク無し顔候補矩形のいずれも検出されない。
(ステップS104)
次に、制御部12は、マスク有無判定部124として動作し、ステップS102において検出されたマスク有り顔候補矩形及びマスク無し顔候補矩形に基づいて、撮像画像中の顔がマスク有り顔であるか否かを判定する(S104)。ステップS104のマスク有り顔判定処理の一例について図7を用いて説明する。
図7は、ステップS102において検出されたマスク有り顔候補矩形R1及びマスク無し顔候補矩形R2を含む撮像画像を例示する模式図である。図7において、マスク有り顔候補矩形R1は二重線で、マスク無し顔候補矩形R2は破線で示されている。ステップS104では、ステップS102において検出された1つ以上のマスク有り顔候補矩形R1又は1つ以上のマスク無し顔候補矩形R2に基づいて、撮像画像中の顔がマスク有り顔であるか否かを判定する。図7に示した例では、3つのマスク有り顔候補矩形R1と、2つのマスク無し顔候補矩形R2とが示されている。
図5を参照してステップS102において説明したように、各マスク有り顔候補矩形R1及びマスク無し顔候補矩形R2は、それぞれスコアを有する。ステップS104では、制御部12は、マスク有り顔候補矩形R1及びマスク無し顔候補矩形R2のそれぞれの重み付き個数を計数する。例えば、制御部12は、マスク有り顔候補矩形R1及びマスク無し顔候補矩形R2のスコアをそれぞれ合算することによって重み付き個数を算出する。図7に示した例では、3つのマスク有り顔候補矩形R1のそれぞれのスコアが例えば0.7,0.8,及び0.75であった場合、マスク有り顔候補矩形R1についてのスコアの合算値は0.7+0.8+0.75=2.25となる。他方、2つのマスク無し顔候補矩形R2のそれぞれのスコアが例えば0.2及び0.1であった場合、マスク無し顔候補矩形R2についてのスコアの合算値は0.2+0.1=0.3となる。
そして、制御部12は、例えば、マスク有り顔候補矩形R1についてのスコアの合算値がマスク無し顔候補矩形R2についてのスコアの合算値以上である場合、撮像画像中の顔がマスク有り顔であると判定する。他方、制御部12は、マスク有り顔候補矩形R1についてのスコアの合算値がマスク無し顔候補矩形R2についてのスコアの合算値未満である場合、撮像画像中の顔がマスク無し顔であると判定する。上記の例では、マスク有り顔候補矩形R1についてのスコアの合算値2.25>マスク無し顔候補矩形R2についてのスコアの合算値0.3であるため、制御部12は、撮像画像中の顔がマスク有り顔であると判定する。
(ステップS105)
ステップS104において撮像画像中の顔がマスク有り顔であると判定された場合、制御部12は、マスク有り顔候補矩形R1をマージして、中間顔矩形Aを生成する(S105)。制御部12が撮像画像中の顔がマスク有り顔であると判定した場合(S104でYesの場合)は、本開示の「解析部が、第1検出器によって第1領域が検出されたと判断した場合」の一例である。図8は、ステップS105における第1マージ処理によって生成された中間顔矩形Aを例示する模式図である。図8は、図7の3つのマスク有り顔候補矩形R1に第1マージ処理を実行することによって生成された中間顔矩形Aを模式的に例示している。
ステップS105において実行される第1マージ処理には、公知の方法が用いられてもよい。例えば、第1マージ処理部125として動作する制御部12は、図7の3つのマスク有り顔候補矩形R1のそれぞれの重心の位置とそれぞれのスコアとに基づいて、中間顔矩形Aの重心の位置を算出し、算出された重心の位置を重心とする所定の形状の矩形を中間顔矩形Aとする。
(ステップS106,S107)
次に、制御部12は、マージ対象探索部126として動作し、マスク無し顔候補矩形R2(図7参照)の中から、所定の条件を満たすマージ対象矩形を探索する(S106)。マージ対象矩形を検出した場合、ステップS108に進み、それ以外の場合、ステップS110に進む(S107)。ステップS107においてマージ対象矩形を検出した場合(S107でYesの場合)は、本開示の「解析部が、第1検出器によって第1領域が検出されたと判断し、かつ第2検出器によって第2領域が検出されたと判断した場合」の一例であり、マージ対象矩形を検出しなかった場合(S107でNoの場合)は、「第1検出器によって第1領域が検出されたと判断する一方で、第2検出器によって第2領域が検出されなかったと判断した場合」の一例である。ステップS107では、例えば、撮像画像が鼻出しマスク顔である場合にYesに進み、マスク有り顔のうち鼻及び口が遮蔽された通常のマスク顔である場合にNoに進む。
ステップS106における所定の条件について、図9を用いて説明する。図9は、マージ対象矩形を例示する模式図である。制御部12は、マスク無し顔候補矩形R2の中から、以下の4つの条件を満たすものを選択し、マージ対象矩形とする。言い換えれば、マージ対象矩形は、下記の条件をすべて満たす。
(条件1)
マスク無し顔候補矩形R2の上端が、中間顔矩形Aの上端より上方に位置する。
(条件2)
マスク無し顔候補矩形R2の上端と中間顔矩形Aの上端との距離が、所定の閾値H以下である。
(条件3)
マスク無し顔候補矩形R2の左端と中間顔矩形Aの左端との距離、及びマスク無し顔候補矩形R2の右端と中間顔矩形Aの右端との距離が、所定の閾値W以下である。
(条件4)
マスク無し顔候補矩形R2のスコアが所定の閾値以上である。
条件4に関して、マスク無し顔候補矩形R2のスコアは、例えば、マスク無し顔候補矩形R2内に映っている画像がマスク無し顔である確率を示す。
(ステップS108)
制御部12は、ステップS106においてマージ対象矩形を検出した場合、マージ対象矩形を中間顔矩形Aにマージして、最終顔矩形Bを決定する(S108)。以下、ステップS108において実行されるマージ処理を「第2マージ処理」という。図10は、ステップS108における第2マージ処理によって生成された最終顔矩形Bを例示する模式図である。
第2マージ処理は、マージ対象矩形と、被マージ矩形と、を包含する矩形を出力する処理である。ステップS108において、第2マージ処理部127として動作する制御部12は、中間顔矩形A(図9参照)を被マージ矩形とし、マージ対象矩形と中間顔矩形Aとを包含する矩形を最終顔矩形Bとする。
このように、ステップS108では、制御部12は、マスク無し顔検出器123によってマスク無し顔候補矩形が検出され、かつマスク有り顔検出器122によってマスク有り顔候補矩形が検出されたと判断すると、マージ対象矩形と中間顔矩形Aとを結合するように最終顔矩形Bを特定する。
(ステップS110)
制御部12は、ステップS106においてマージ対象矩形を検出しなかった場合、第2マージ処理等の処理を行わず、中間顔矩形Aを最終顔矩形Bとして特定する(S110)。
(ステップS109)
また、ステップS104に戻り、撮像画像中の顔がマスク有り顔でないと判定された場合、制御部12は、すべてのマスク無し顔候補矩形R2を対象として第1マージ処理を実行して、最終顔矩形Bを決定する(S109)。
4.作用・効果
以上のように、画像解析装置の一例である顔検出装置100は、撮像画像を取得する画像取得部121と、第1検出器の一例であるマスク有り顔検出器122と、第2検出器の一例であるマスク無し顔検出器123と、解析部として動作する制御部12とを備える。マスク有り顔検出器122は、撮像画像内で、一部が遮蔽物の一例であるマスクにより遮蔽された、対象物の一例である顔を示す第1領域を検出する。マスク無し顔検出器123は、撮像画像内で、マスクにより遮蔽されていない顔を示す第2領域を検出する。制御部12は、撮像画像内で顔が映った領域を示す顔領域を特定する。制御部12は、マスク有り顔検出器122によって第1領域が検出されたと判断する(S104でYes)一方で、マスク無し顔検出器123によって第2領域が検出されなかったと判断した場合(S107でNo)は、第1領域を顔領域として特定する(S110)。制御部12は、マスク有り顔検出器122によって第1領域が検出されたと判断し(S104でYes)、かつマスク無し顔検出器123によって第2領域が検出されたと判断した場合(S107でYes)は、第1領域と第2領域とを包含する領域を顔領域として特定する(S108)。第1領域と第2領域とを包含する領域を顔領域として特定することは、本開示の第2マージ処理の一例である。
以上の顔検出装置100によると、鼻及び口を覆うようにマスクを着用した人の顔の撮像画像については、第1領域、すなわちマスク有り顔検出器122単独の検出結果を顔領域として特定することができる。これに加えて、鼻を遮蔽しないようにマスクを着用した人の顔(鼻出しマスク顔)の撮像画像については、マスク有り顔検出器122とマスク無し顔検出器123の双方の検出結果を用いて、第1領域と第2領域とを包含する領域を顔領域として特定することができる。鼻出しマスク顔の中には、様々な鼻出しの程度のもの、口がマスクに覆われているもの、口もマスクに覆われていないもの等の多様なマスクの着用態様があり得るが、顔検出装置100は、これらの多様なマスクの着用態様の顔の撮像画像についても、顔領域を検出することができる。このように、顔検出装置100は、マスクにより顔が遮蔽されている場合において、従来技術よりも多様な遮蔽の態様に応じて顔領域を検出することができる。
また、顔検出装置100には鼻出しマスク顔を検出するための検出器を設ける必要がないため、負荷及び処理時間の増加を抑えつつ、鼻出しマスク顔を検出することができる。例えば作業者の眠気等の覚醒度を測定するために顔検出装置100を利用する場合、作業者の顔の撮像後に即時に顔検出処理を行うリアルタイム処理が要求されるところ、本開示の顔検出装置100は負荷及び処理時間の増加を抑えることができるため有利である。
なお、顔検出装置100の解析部は、第1検出器によって第1領域が検出されなかったと判断する一方で、第2検出器によって第2領域が検出されたと判断した場合は、第2領域を対象物領域として特定してもよい。このように、顔検出装置100は、マスクを着用していない人の顔の撮像画像について、顔領域を検出することができる。
5.変形例
以上、本開示の実施形態を詳細に説明したが、前述までの説明はあらゆる点において本開示の例示に過ぎない。本開示の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができる。例えば、以下のような変更が可能である。なお、以下では、上記実施形態と同様の構成要素に関しては同様の符号を用い、上記実施形態と同様の点については、適宜説明を省略する。以下の変形例は適宜組み合わせることができる。
[5-1.第1変形例]
上記の実施形態では、工場用途に適用される顔検出システム1について説明した。しかしながら、本開示はこれに限定されない。例えば、顔検出システム1は、オフィス等において利用されてもよい。例えば、オフィスにおいてデスクワークを行なうデスク作業者、及び在宅でデスクワークを行うデスク作業者等の、同じ場所で作業を続けるような作業者の覚醒度が低下した場合、顔検出システム1は、スピーカから作業者に休憩を促すアナウンスを流す等の制御をしてもよい。これにより、デスクワークにおけるミス等が生じるリスクを低減することができる。
顔検出システム1は、車載用途に適用されてもよい。例えば、顔検出装置100が車両を運転する運転者の顔を検出するために利用される場合、カメラ3は、ステアリングコラムカバー、ダッシュボード、及びルームミラー付近等の運転者の前方に取り付けられる。カメラ3の位置はこれに限定されず、運転者の顔を撮像できる位置であればよい。
運転者が眠気を感じる等、運転者の覚醒度が低下した場合、顔検出システム1は、座席に取り付けられた振動装置を振動させ、及び/又は、警告音や休憩を促すアナウンスをスピーカに出力させる制御を実行してもよい。また、例えば、顔検出システム1は、運転者の覚醒度が低下した場合、車両のステアリング及びブレーキ等を制御して、自動運転制御及び自動ブレーキ制御を行ってもよい。これにより、運転者の覚醒度の低下に起因する事故を防止することができる。
顔検出システム1は、医療用途に適用されてもよい。例えば、レビー小体型認知症やアルツハイマー型認知症の患者等の認知症患者、及び軽度認知障害を有する人においては、サッカードの頻度が増加することが知られている。そこで、顔検出システム1は、視線検出装置60によってサッカードの頻度を検出することによって、認知症及び軽度認知障害等の診断に用いられてもよい。
また、顔検出装置100は、デジタルカメラの自動的な顔検出機能にも適用できる。さらに、顔検出装置100は、例えばセキュリティ用途のため、道路上、及び駅構内等の建物の中等における歩行者の顔を検出するために利用できる。この場合、カメラ3は、道路上、及び駅構内等の建物の中を撮影するように配置されてもよい。
[5-2.第2変形例]
上記の実施形態では、矩形であるマスク有り顔候補矩形R1、マスク無し顔候補矩形R2、中間顔矩形A、及び最終顔矩形B等の顔領域について説明した。しかしながら、これらの顔領域の形状は矩形に限定されない。例えば、これらの顔領域の形状は、矩形以外の四角形、多角形、円、及び楕円であってもよい。上記の実施形態では、第2マージ処理は、マージ対象矩形と、被マージ矩形と、を包含する矩形を出力する処理と説明したが、顔領域の形状が矩形でない場合、第2マージ処理は、複数のマージ対象領域を包含する結果領域を生成する処理である。例えば、第2マージ処理は、2つのマージ対象領域を包含する結果領域であって、当該2つのマージ対象領域のそれぞれと少なくとも1点で接するものを生成する処理である。
(付記)
以下、本開示に係る各種態様を付記する。
本開示の一態様に係る画像解析装置(100)は、
撮像画像を取得する画像取得部(121)と、
前記撮像画像内で、一部が遮蔽物により遮蔽された対象物を示す第1領域を検出する第1検出器(122)と、
前記撮像画像内で、前記遮蔽物により遮蔽されていない前記対象物を示す第2領域を検出する第2検出器(123)と、
前記撮像画像内で前記対象物が映った領域を示す対象物領域(B)を特定する解析部とを備える。
前記解析部は、
前記第1検出器(122)によって前記第1領域が検出されたと判断する一方で、前記第2検出器(123)によって前記第2領域が検出されなかったと判断した場合は、前記第1領域を前記対象物領域(B)として特定し、
前記第1検出器(122)によって前記第1領域が検出されたと判断し、かつ前記第2検出器(123)によって前記第2領域が検出されたと判断した場合は、前記第1領域と前記第2領域とを包含する領域を前記対象物領域(B)として特定する。
前記画像解析装置(100)は、
前記撮像画像において、前記対象物が前記遮蔽物により遮蔽されているか否かを判定する判定部(124)を更に備え、
前記解析部は、前記判定部(124)によって前記対象物が前記遮蔽物により遮蔽されていると判定された場合、前記第2領域の中から所定の条件を満たす結合対象領域を検出し、前記第1領域と前記結合対象領域とを包含する領域を前記対象物領域(B)として特定してもよい。
前記条件は、前記結合対象領域が前記第1領域と所定の位置関係にあることを含んでもよい。
前記解析部は、複数の前記第1領域を結合することによって中間領域(A)を決定し、
前記中間領域(A)と前記結合対象領域とを包含する領域を前記対象物領域(B)として特定してもよい。
前記条件は、前記結合対象領域が前記中間領域(A)と所定の位置関係にあることを含んでもよい。
前記条件は、前記結合対象領域の信頼度が所定の閾値以上であることを含んでもよい。
前記対象物は、人の顔であってもよい。
前記遮蔽物は、マスクであってもよい。
本開示の一態様に係る画像解析方法は、
制御部(12)が、撮像画像を取得するステップ(S101)と、
前記撮像画像内で、一部が遮蔽物により遮蔽された対象物を示す第1領域を検出する第1領域検出ステップ(S102a)と、
前記撮像画像内で、前記遮蔽物により遮蔽されていない前記対象物を示す第2領域を検出する第2領域検出ステップ(S102b)と、
前記撮像画像内で前記対象物が映った領域を示す対象物領域(B)を特定する解析ステップとを含む。
前記解析ステップにおいて、制御部(12)は、
前記第1領域検出ステップ(S102a)において前記第1領域が検出されたと判断する一方で、前記第2領域検出ステップ(S102b)において前記第2領域が検出されなかったと判断した場合は、前記第1領域を前記対象物領域(B)として特定し(S110)、
前記第1領域検出ステップ(S102a)において前記第1領域が検出され、かつ前記第2領域検出ステップ(S102b)において前記第2領域が検出されたと判断した場合は、前記第1領域と前記第2領域とを包含する領域を前記対象物領域(B)として特定する(S108)。
本開示の一態様に係るプログラムは、上記の態様の画像解析方法を制御部に実行させる。
1 顔検出システム
3 カメラ
11 入力部
12 制御部
13 記憶部
14 通信I/F
50 目開閉検出装置
60 視線検出装置
70 顔向き検出装置
100 顔検出装置(画像解析装置)
121 画像取得部
122 マスク有り顔検出器(第1検出器)
123 マスク無し顔検出器(第2検出器)
124 マスク有無判定部
125 第1マージ処理部
126 マージ対象探索部
127 第2マージ処理部

Claims (9)

  1. 撮像画像を取得する画像取得部と、
    前記撮像画像内で、一部が遮蔽物により遮蔽された対象物を示す第1領域を検出する第1検出器と、
    前記撮像画像内で、前記遮蔽物により遮蔽されていない前記対象物を示す第2領域を検出する第2検出器と、
    前記撮像画像内で前記対象物が映った領域を示す対象物領域を特定する解析部と、
    前記撮像画像において、前記対象物が前記遮蔽物により遮蔽されているか否かを判定する判定部と、を備え、
    前記解析部は、
    前記第1検出器によって前記第1領域が検出されたと判断する一方で、前記第2検出器によって前記第2領域が検出されなかったと判断した場合は、前記第1領域を前記対象物領域として特定し、
    前記第1検出器によって前記第1領域が検出されたと判断し、かつ前記第2検出器によって前記第2領域が検出されたと判断した場合は、前記第1領域と前記第2領域とを包含する領域を前記対象物領域として特定
    前記解析部は、前記判定部によって前記対象物が前記遮蔽物により遮蔽されていると判定された場合、前記第2領域の中から所定の条件を満たす結合対象領域を検出し、前記第1領域と前記結合対象領域とを包含する領域を前記対象物領域として特定する、
    画像解析装置。
  2. 前記条件は、前記結合対象領域が前記第1領域と所定の位置関係にあることを含む、請求項に記載の画像解析装置。
  3. 前記解析部は、複数の前記第1領域を結合することによって中間領域を決定し、
    前記中間領域と前記結合対象領域とを包含する領域を前記対象物領域として特定する、請求項又はに記載の画像解析装置。
  4. 前記条件は、前記結合対象領域が前記中間領域と所定の位置関係にあることを含む、請求項に記載の画像解析装置。
  5. 前記条件は、前記結合対象領域の信頼度が所定の閾値以上であることを含む、請求項のいずれかに記載の画像解析装置。
  6. 前記対象物は、人の顔である、請求項1~のいずれかに記載の画像解析装置。
  7. 前記遮蔽物は、マスクである、請求項に記載の画像解析装置。
  8. 制御部が、撮像画像を取得するステップと、
    前記撮像画像内で、一部が遮蔽物により遮蔽された対象物を示す第1領域を検出する第1領域検出ステップと、
    前記撮像画像内で、前記遮蔽物により遮蔽されていない前記対象物を示す第2領域を検出する第2領域検出ステップと、
    前記撮像画像において、前記対象物が前記遮蔽物により遮蔽されているか否かを判定する判定ステップと、
    前記撮像画像内で前記対象物が映った領域を示す対象物領域を特定する解析ステップとを含み、
    前記解析ステップにおいて、制御部は、
    前記第1領域検出ステップにおいて前記第1領域が検出されたと判断する一方で、前記第2領域検出ステップにおいて前記第2領域が検出されなかったと判断した場合は、前記第1領域を前記対象物領域として特定し、
    前記第1領域検出ステップにおいて前記第1領域が検出されたと判断し、かつ前記第2領域検出ステップにおいて前記第2領域が検出されたと判断した場合は、前記第1領域と前記第2領域とを包含する領域を前記対象物領域として特定
    前記判定ステップにおいて前記対象物が前記遮蔽物により遮蔽されていると判定された場合、前記第2領域の中から所定の条件を満たす結合対象領域を検出し、前記第1領域と前記結合対象領域とを包含する領域を前記対象物領域として特定する、画像解析方法。
  9. 請求項に記載の画像解析方法を制御部に実行させるためのプログラム。
JP2019158658A 2019-08-30 2019-08-30 画像解析装置、画像解析方法、及びプログラム Active JP7276013B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019158658A JP7276013B2 (ja) 2019-08-30 2019-08-30 画像解析装置、画像解析方法、及びプログラム
PCT/JP2020/028671 WO2021039231A1 (ja) 2019-08-30 2020-07-27 画像解析装置、画像解析方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019158658A JP7276013B2 (ja) 2019-08-30 2019-08-30 画像解析装置、画像解析方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021039422A JP2021039422A (ja) 2021-03-11
JP7276013B2 true JP7276013B2 (ja) 2023-05-18

Family

ID=74683399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019158658A Active JP7276013B2 (ja) 2019-08-30 2019-08-30 画像解析装置、画像解析方法、及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7276013B2 (ja)
WO (1) WO2021039231A1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009217607A (ja) 2008-03-11 2009-09-24 Seiko Epson Corp 画像中の顔領域検出における信頼度の算出
JP2013196034A (ja) 2012-03-15 2013-09-30 Toshiba Corp 人物画像処理装置、及び人物画像処理方法
JP2018151919A (ja) 2017-03-14 2018-09-27 オムロン株式会社 画像解析装置、画像解析方法、及び画像解析プログラム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009217607A (ja) 2008-03-11 2009-09-24 Seiko Epson Corp 画像中の顔領域検出における信頼度の算出
JP2013196034A (ja) 2012-03-15 2013-09-30 Toshiba Corp 人物画像処理装置、及び人物画像処理方法
JP2018151919A (ja) 2017-03-14 2018-09-27 オムロン株式会社 画像解析装置、画像解析方法、及び画像解析プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021039231A1 (ja) 2021-03-04
JP2021039422A (ja) 2021-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Rahman et al. Real time drowsiness detection using eye blink monitoring
Danisman et al. Drowsy driver detection system using eye blink patterns
JP2021517313A (ja) 車両乗員の危険動作の認識方法及び装置、電子機器、並びに記憶媒体
CN112754498B (zh) 驾驶员的疲劳检测方法、装置、设备及存储介质
Ahmed et al. Robust driver fatigue recognition using image processing
WO2021095277A1 (ja) 視線検出方法、視線検出装置、及び制御プログラム
JP2010191793A (ja) 警告表示装置及び警告表示方法
US20220309808A1 (en) Driver monitoring device, driver monitoring method, and driver monitoring-use computer program
Khan et al. Efficient Car Alarming System for Fatigue Detectionduring Driving
JP7276013B2 (ja) 画像解析装置、画像解析方法、及びプログラム
JP2021077333A (ja) 視線検出方法、視線検出装置、及び制御プログラム
JP7240910B2 (ja) 乗員観察装置
JP3088880B2 (ja) 人物認識装置
Constantin et al. Driver Monitoring Using Face Detection and Facial Landmarks
KR101786579B1 (ko) 정면 얼굴 판단 방법 및 장치
JP6852407B2 (ja) ドライバ状態検出装置
JP7374386B2 (ja) 状態判定装置および状態判定方法
JPH08249454A (ja) 車両運転者のわき見検出装置
JP7255691B2 (ja) 表示システム、表示方法、及びプログラム
CN111696312B (zh) 乘员观察装置
JP7212295B2 (ja) 表示システム、表示方法、及びプログラム
WO2023157720A1 (ja) 車両用顔登録制御装置及び車両用顔登録制御方法
Swetha et al. Vehicle Accident Prevention System Using Artificial Intelligence
Bhargava et al. Drowsiness detection while driving using eye tracking
Kaur et al. Driver’s Drowsiness Detection System Using Machine Learning

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230320

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230417

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7276013

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150