JP7275832B2 - 透過型スクリーン及び表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、透過型スクリーン及びこれを備えた表示装置に関する。
従来、プロジェクタから出力された映像光をスクリーンの背面側に投射して、観察者側に映し出す表示装置が知られている。この種の表示装置には、フレネルレンズシートと光拡散シートとを積層した透過型スクリーンが用いられている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2015-64497号公報 特開2015-69148号公報
上記透過型スクリーンは、熱の影響により膨張・収縮したり、輸送時に振動が加わったりすると、光拡散シートとフレネルレンズシートとが互いに擦れ合い、フレネルレンズシートを構成するプリズムが変形することがある。フレネルレンズシートのプリズムが変形すると、その部分では光に歪みが生じるため、表示品質が低下する。
一方、フレネルレンズシートの光屈折層には、色変わり対策として、画面左右方向の中央に平坦部が設けられることがある。フレネルレンズシートに平坦部を設けると、経時や熱の影響により、その平坦部に光拡散シートの一部が貼り付くことがある。フレネルレンズシートに光拡散シートが貼り付くと、その貼り付いた部分が他の部分に比べて暗くなるため、表示品質が低下する。また、フレネルレンズシートのプリズムの頂部は、中央に比べて画面左右方向の端部側がより鋭角になっている。そのため、フレネルレンズシートの平坦部に上記貼り付きが生じると、画面左右方向の端部側において、光拡散シートとの接触により、フレネルレンズシートのプリズムが変形しやすくなる。したがって、画面左右方向の端部側においても、表示品質が低下する。
本発明の目的は、フレネルレンズシートのプリズムが変形しにくい透過型スクリーン及び表示装置を提供することにある。
本発明は、以下のような解決手段により、課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜に改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
第1の発明は、映像光の入光側に配置され、映像光の出光側の面に光屈折層(12)が形成されたフレネルレンズシート(10)と、映像光の出光側に配置され、前記フレネルレンズシートからの映像光の入光側に光制御層(21)が形成された光拡散シート(20)と、前記フレネルレンズシートと前記光拡散シートとの間に設けられた緩衝層(26)と、を備える透過型スクリーン(2)に関する。
第2の発明は、第1の発明に係る透過型スクリーンであって、前記緩衝層は、前記光拡散シートにおいて映像光の入光側に設けられる。
第3の発明は、第1又は第2の発明に係る透過型スクリーンであって、前記フレネルレンズシートの前記光屈折層には、画面左右方向の中央に平坦部(124)が設けられ、前記緩衝層(27、14)は、少なくとも前記平坦部と対向する位置に設けられる。
第4の発明は、第1から第3までのいずれかの発明に係る透過型スクリーンであって、前記緩衝層は、前記フレネルレンズシートの前記光屈折層よりも弾力性が高い。
第5の発明は、第1から第4までのいずれかの発明に係る透過型スクリーンであって、前記緩衝層は、マット層である。
第6の発明は、第1から第5までのいずれかの発明に係る透過型スクリーンであって、前記透過型スクリーンに映像光を投射するプロジェクタ3と、を備える表示装置(1)に関する。
本発明によれば、フレネルレンズシートのプリズムが変形しにくい透過型スクリーン及び表示装置を提供できる。
第1実施形態の投射型表示装置1の全体の構成を説明する図である。 透過型スクリーン2の層構成を示す側面図である。 透過型スクリーン2の層構成を示す平面図である。 第2実施形態における透過型スクリーン2Aの層構成を示す平面図である。 第3実施形態における透過型スクリーン2Bの層構成を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態ついて説明する。なお、本明細書に添付した図面においては、理解しやすさ等を考慮して、各部の形状、縮尺、縦横の寸法比等を、実物から変更又は誇張している。また、各図においては、部材の断面を示すハッチングを省略する。
本明細書において、形状、幾何学的条件、これらの程度を特定する用語、例えば、「平行」、「直交」、「方向」等については、その用語の厳密な意味に加えて、同様の光学的機能を奏し、ほぼ平行、ほぼ直交等とみなせる程度の範囲、概ねその方向とみなせる範囲を含む。
本明細書において、「シート」、「板」等の用語は、呼称の相違に基づいて、相互に区別されない。例えば、「板」は、シート(又はフィルム)と呼ばれ得る部材をも含む概念である。
また、以下に説明する図面には、XYZの直交座標系を記載した。この座標系は、透過型スクリーン2の使用状態において、画面上下(鉛直)方向をY方向、画面左右方向をX方向、厚さ(奥行)方向をZ方向とする。ここで、画面上下方向(Y方向)のうち、下側をY1側とし、上側をY2側とする。画面左右方向(X方向)のうち、観察者側から見て右側をX1側とし、左側をX2側とする。厚さ方向(Z方向)のうち、映像光の入光側をZ1側とし、映像光の出光側(観察者側)をZ2側とする。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の投射型表示装置1の全体の構成を説明する図である。
図2は、透過型スクリーン2の層構成を示す側面図である。図2は、透過型スクリーン2をX1側から見たときの側面図である。
図3は、透過型スクリーン2の層構成を示す平面図である。図3は、透過型スクリーン2をZ1側から見たときの平面図である。
図1に示すように、投射型表示装置(表示装置)1は、透過型スクリーン2と、プロジェクタ3と、を備える。
透過型スクリーン2及びプロジェクタ3は、全体が細長い箱枠形に形成された筐体(不図示)に収納されている。
透過型スクリーン2は、プロジェクタ3から投射された映像光を拡散させて、画像として観察者側(Z2側)に映し出すシート状の積層体である。透過型スクリーン2は、フレネルレンズシート10と、光拡散シート20と、を備える。
フレネルレンズシート10は、映像光の入光側(Z1側)に配置された光学シートである。光拡散シート20は、映像光の出光側(Z2側)に配置された光学シートである。フレネルレンズシート10及び光拡散シート20の構成については、後述する。
本実施形態において、透過型スクリーン2を構成するフレネルレンズシート10、光拡散シート20及び透明板30は、それぞれ縦寸法(画面上下方向の寸法)が57mm、横寸法(画面左右方向の寸法)が1198mmとなる。したがって、縦寸法をA、横寸法をBとしたときに、B/Aの値はおよそ21となる。各レンズシートにおけるB/Aの値として、例えば、5から25までの範囲が挙げられる。
このような細長い矩形状の透過型スクリーン2を備えた投射型表示装置1は、例えば小売店等において、商品の陳列棚に設置される。透過型スクリーン2には、陳列棚に並べられた商品に関する説明文、価格等の商品情報に関する画像が映像光により映し出される。そのため、観察者である顧客に違和感を与えないように、潰れ等の変形による表示品質の低下を出来るだけ抑制する必要がある。
プロジェクタ3は、映像光を透過型スクリーン2の背面側から投射する装置である。本実施形態のプロジェクタ3は、レーザ走査式プロジェクタである。レーザ走査式プロジェクタは、赤、青、緑の各色のレーザ光を出力するレーザ光源(不図示)を備える。レーザ走査式プロジェクタは、これら各色のレーザ光を1つの光線として束ね、透過型スクリーン2上でラスタースキャンすることにより、観察者側に画像を映し出す装置である。
次に、透過型スクリーン2のフレネルレンズシート10及び光拡散シート20の層構成ついて説明する。
<フレネルレンズシート10>
フレネルレンズシート10は、プロジェクタ3から出力された映像光を最適な出光角に屈折させて、光拡散シート20側に出光する光学部材である。フレネルレンズシート10は、図2に示すように、映像光の入光側(Z1側)から順に、拡散層11、基材層13、フレネルレンズ層12を備える。
拡散層11は、入射した映像光を拡散させる層である。拡散された映像光は、拡散層11で結像する。
フレネルレンズ層(光屈折層)12は、図1に示すように、略三角断面のプリズム121が、画面左右方向(X方向)に沿って平行に複数配列されたシート状のリニアフレネルレンズとして構成されている。プリズム121は、図3に示すように、第1傾斜面122と、第2傾斜面123と、から構成される。第1傾斜面122は、映像光が直接入射する傾斜面である。第2傾斜面123は、映像光が直接入射しない傾斜面である。各プリズム121は、フレネルレンズ層12のシート面12aに沿って同一のピッチで形成されている。
1つのプリズム121において、第1傾斜面122は、頂部tを挟んで第2傾斜面123と隣接する位置に設けられている。第2傾斜面123の高さhは、フレネルレンズシート10の光軸CからX方向の端部側(X1側及びX2側)に向かうにつれて徐々に高くなる。これに伴い、第1傾斜面122の第2傾斜面123に対する傾斜角θも、X方向の外側に向かうにつれて徐々に小さくなる。このように、第1傾斜面122の傾斜角θは、X方向の外側に向かうにつれて鋭角になるため、プリズム121の頂部tは、X方向の端部側に向かうにつれて潰れやすくなる。
フレネルレンズ層12は、画面左右方向(X方向)の中央に平坦部124が設けられている。平坦部124は、色変わりを抑制するために、プリズム121が形成されていない部分である。色変わりとは、フレネルレンズ層12に平坦部124が設けられていない構成において、画面左右方向の中央に他の部分との明暗差が生じることをいう。
フレネルレンズ層12は、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等の光透過性を有する樹脂により形成される。
なお、本実施形態では、フレネルレンズ層12をリニアフレネルレンズとして構成した例について説明するが、フレネルレンズ層12は、サーキュラーフレネルレンズとして構成されていてもよい。また、第1実施形態では、平坦部124を設けたフレネルレンズ層12を例として説明するが、平坦部124のないフレネルレンズ層12であってもよい。
基材層13は、拡散層11及びフレネルレンズ層12を支持するための層である。基材層13は、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂等より形成される。
上記各層により構成されるフレネルレンズシート10は、例えば、0.31mmから0.36mmまでの厚さに形成される。
<光拡散シート20>
光拡散シート20は、フレネルレンズシート10側から入射した映像光のコントラストを上げると共に、映像光を観察者側に向けて拡散させる光学部材である。光拡散シート20は、図2に示すように、映像光の入射側(Z1側)から順に、マット層26、光制御層21、接着層23、拡散層22、基材層25、ハードコート層24を備える。
光制御層21は、フレネルレンズシート10側から入射した映像光を散乱させて、主に上下方向(Y方向)の広い範囲に向けて出射する層である。
光透過部211は、入射した映像光を透過させる部分である。光透過部211は、画面左右方向(X方向)に沿って延在し、且つ図2に示すように、画面上下方向(Y方向)に沿って複数配列されている。光透過部211は、図2に示すように、光拡散シート20の厚さ方向(Z方向)における断面形状が、出光側を上底とし、入光側と下底とする(出光側が短辺、入光側が長辺となる)台形形状となる。
光吸収部212は、入射した光の一部及び迷光を吸収する部分である。光吸収部212は、図2に示すように、隣接する光透過部211との間の谷部分に形成されている。光吸収部212は、着色されている。光吸収部212は、光透過部211よりも屈折率の小さい材料により形成されている。光吸収部212は、画面左右方向(X方向)に沿って延在し、且つ図2に示すように、画面上下方向(Y方向)に沿って複数配列されている。
光吸収部212は、図2に示すように、光拡散シート20の厚さ方向(Z方向)における断面形状が、楔形状となる。ここで、楔形状とは、一方の端部の幅が広く、他方に向けて次第に幅が狭くなる形状をいい、三角形、台形等を含む。光吸収部212は、楔形状の斜面部分(図2参照)が映像光の全反射面となる。光吸収部212の斜面部分で全反射した映像光は、拡散層22側に出射する。
マット層(緩衝層)26は、光制御層21において映像光の入光側(Z1側)に設けられる層である。マット層26は、光制御層21の入光側の面と、フレネルレンズシート10のフレネルレンズ層12との接触により、プリズムが擦れ合ったり、押圧されたりすることを抑制するために設けられる。マット層26の弾性率は、フレネルレンズシート10のフレネルレンズ層12より低く設定される。マット層26の弾性率は、例えば、50~800MPa程度である。また、マット層26の厚みは、弾性率にもよるが、例えば、10~30μm程度である。なお、図3では、透過型スクリーン2の層構成を分かり易くするため、フレネルレンズシート10と光拡散シート20とが密着していない状態を示しているが、透過型スクリーン2として積層された状態において、両者は隙間なく密着している。
拡散層22は、光制御層21により画面上下方向に拡散された映像光を更に拡散させる層である。拡散された映像光は、拡散層22の出光側の面で結像する。拡散層22は、接着層23を介して光制御層21と接合されている。
ハードコート層24は、光拡散シート20の表面を高硬度化して保護する層である。ハードコート層24は、映像光の出光側(Z2側)に拡散面(不図示)を有する。ハードコート層24は、例えば、硬化性樹脂組成物の硬化物により形成される。
基材層25は、拡散層22及びハードコート層24を支持するための層である。基材層25は、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂等より形成される。拡散層22、ハードコート層24及びこれらを支持する基材層25は、一体の拡散板として構成される。この拡散板は、約1.6mm程度の厚さに形成される。
上記各層により構成される光拡散シート20は、全体として、約2mmの厚さに形成される。
図1に示すように、第1実施形態の透過型スクリーン2において、プロジェクタ3からフレネルレンズシート10に向けて映像光を照射すると、映像光は、フレネルレンズシート10の拡散層11で結像した後、フレネルレンズ層12(プリズム121)で最適な出光角に屈折され、光拡散シート20に出射される。フレネルレンズシート10から出射した映像光は、光制御層21(光拡散シート20)で散乱し、上下方向(Y方向)の広い範囲から出射する。光制御層21から出射した映像光は、拡散層22で結像し、光拡散シート20の出光面に画像として映し出される。
上述した第1実施形態の透過型スクリーン2においては、光拡散シート20の映像光の入光側(Z1側)にマット層26が設けられているため、透過型スクリーン2が熱の影響により膨張・収縮したり、輸送時に振動が加わったりして、光拡散シート20とフレネルレンズ層12(フレネルレンズシート10)とが擦れ合っても、フレネルレンズ層12のプリズム121に潰れが生じにくくなる。したがって、第1実施形態の透過型スクリーン2においては、フレネルレンズ層12のプリズム121で屈折する光に歪が生じにくくなるため、表示品質の低下を抑制できる。
(第2実施形態)
第2実施形態の透過型スクリーン2Aは、光拡散シート20に部分的にマット層27が設けられている点が第1実施形態と相違する。第2実施形態の投射型表示装置1において、その他の構成は、第1実施形態と同じである(図1参照)。そのため、透過型スクリーン2Aの構成のみを図示し、投射型表示装置1の全体の図示を省略する。また、第2実施形態の説明及び図面において、第1実施形態と同等の部材等には、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図4は、第2実施形態における透過型スクリーン2Aの層構成を示す平面図である。図4は、透過型スクリーン2AをZ1側から見たときの平面図である。
第2実施形態の透過型スクリーン2Aは、光拡散シート20の画面左右方向(X方向)の中央にマット層27が設けられている。マット層27の幅は、フレネルレンズ層12(フレネルレンズシート10)の平坦部124の幅と同じである。すなわち、第2実施形態の光拡散シート20では、フレネルレンズ層12の平坦部124と対向する範囲にマット層27が設けられている。マット層27の物性等は、第1実施形態のマット層26と同じである。また、第2実施形態の光拡散シート20において、その他の構成は、第1実施形態と同じである。
一方、第2実施形態の透過型スクリーン2Aにおいて、フレネルレンズシート10の構成は、第1実施形態と同じである。
なお、図4では、光拡散シート20の構成を分かり易くするため、フレネルレンズシート10と光拡散シート20とが密着していない状態を示しているが、透過型スクリーン2Aとして積層された状態において、両者は隙間なく密着している。
上述した第2実施形態の透過型スクリーン2Aによれば、光拡散シート20において、フレネルレンズシート10の平坦部124と対向する範囲にマット層27が設けられているため、経時や熱の影響により、フレネルレンズ層12の平坦部124への光拡散シート20の貼り付きを抑制できる。そして、フレネルレンズ層12の平坦部124への光拡散シート20の貼り付きが抑制されることにより、フレネルレンズシート10の画面左右方向(X方向)の端部側のプリズム121にも潰れが生じにくくなる。したがって、第2実施形態の透過型スクリーン2Aにおいては、フレネルレンズ層12の平坦部124への光拡散シート20の貼り付きによる表示品質の低下を抑制できる。また、第2実施形態の透過型スクリーン2Aにおいては、画面左右方向の端部側において、フレネルレンズ層12のプリズム121で屈折する光に歪が生じにくくなるため、表示品質の低下を抑制できる。
(第3実施形態)
第3実施形態の透過型スクリーン2Bは、フレネルレンズシート10に部分的にマット層14が設けられている点が第1実施形態と相違する。第3実施形態の投射型表示装置1において、その他の構成は、第1実施形態と同じである(図1参照)。そのため、透過型スクリーン2Bの構成のみを図示し、投射型表示装置1の全体の図示を省略する。また、第2実施形態の説明及び図面において、第1実施形態と同等の部材等には、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図5は、第3実施形態における透過型スクリーン2Bの層構成を示す平面図である。図5は、透過型スクリーン2BをZ1側から見たときの平面図である。
第3実施形態の透過型スクリーン2Bは、フレネルレンズシート10の画面左右方向(X方向)の中央に、平坦部124を覆うようにマット層14が設けられている。マット層14の物性等は、第1実施形態のマット層26と同じである。また、第3実施形態のフレネルレンズシート10において、その他の構成は、第1実施形態と同じである。
一方、第3実施形態の透過型スクリーン2Aにおいて、光拡散シート20の構成は、マット層26がないことを除いて第1実施形態と同じである。
なお、図5では、フレネルレンズシート10の構成を分かり易くするため、フレネルレンズシート10と光拡散シート20とが密着していない状態を示しているが、透過型スクリーン2Bとして積層された状態において、両者は隙間なく密着している。
上述した第3実施形態の透過型スクリーン2Bにおいては、フレネルレンズシート10の平坦部124にマット層14が設けられているため、経時や熱の影響により、フレネルレンズ層12の平坦部124への光拡散シート20の貼り付きを抑制できる。そして、フレネルレンズ層12の平坦部124への光拡散シート20の貼り付きが抑制されることにより、フレネルレンズシート10の画面左右方向(X方向)の端部側のプリズム121にも潰れが生じにくくなる。したがって、第3実施形態の透過型スクリーン2Bにおいては、フレネルレンズ層12の平坦部124への光拡散シート20の貼り付きによる表示品質の低下を抑制できる。また、第3実施形態の透過型スクリーン2Bにおいては、画面左右方向の端部側において、フレネルレンズ層12のプリズム121で屈折する光に歪が生じにくくなるため、表示品質の低下を抑制できる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、前述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本開示の技術的範囲内に含まれる。また、実施形態に記載した効果は、本開示から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、実施形態に記載したものに限定されない。なお、上述の実施形態及び後述する変形形態は、適宜に組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
第1実施形態では、フレネルレンズシート10と光拡散シート20との間の緩衝層として、光制御層21の映像光の入光側(Z1側)にマット層26を設ける例について説明したが、これに限定されない。光制御層21の映像光の入光側に、マット層26と同程度の弾性率を有する光透過性の膜を緩衝層として設けてもよい。
第2及び第3実施形態においては、フレネルレンズシート10又は光拡散シート20の画面左右方向(X方向)の中央にマット層を設ける例について説明したが、これに限定されない。フレネルレンズシート10及び光拡散シート20の、それぞれの画面左右方向の中央にマット層を設ける構成としてもよい。本例によれば、フレネルレンズシート10と光拡散シート20とを密着させることにより、1つのマット層が形成される。本例において、各シートに設けるマット層の厚みは同じでもよいし、異なっていてもよい。
1 投射型表示装置
2,2A,2B 透過型スクリーン
3 プロジェクタ
10 フレネルレンズシート
14,26,27 マット層
20 光拡散シート
21 光制御層

Claims (5)

  1. 映像光の入光側に配置され、映像光の出光側の面に光屈折層が形成されたフレネルレンズシートと、
    映像光の出光側に配置され、前記フレネルレンズシートからの映像光の入光側に光制御層が形成された光拡散シートと、
    前記フレネルレンズシートと前記光拡散シートとの間に設けられた緩衝層と、
    を備え、
    前記緩衝層は、前記フレネルレンズシートの前記光屈折層よりも弾性率が低く、
    前記緩衝層の弾性率は、50~800MPaである、
    透過型スクリーン。
  2. 請求項1に記載の透過型スクリーンであって、
    前記緩衝層は、前記光拡散シートにおいて映像光の入光側に設けられる、
    透過型スクリーン。
  3. 請求項1又は2に記載の透過型スクリーンであって、
    前記フレネルレンズシートの前記光屈折層には、画面左右方向の中央に平坦部が設けられ、
    前記緩衝層は、少なくとも前記平坦部と対向する位置に設けられる、
    透過型スクリーン。
  4. 請求項1に記載の透過型スクリーンであって、
    前記緩衝層は、前記光拡散シートにおいて映像光の入光側の全面に設けられ、
    前記光拡散シートと前記フレネルレンズシートとは、隙間なく密着している、
    透過型スクリーン。
  5. 請求項1からまでのいずれかに記載の透過型スクリーンと、
    前記透過型スクリーンに映像光を投射するプロジェクタと、
    を備える表示装置。
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