JP7275829B2 - 表示装置および画像の表示方法 - Google Patents

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Description

本開示は、回折光学素子を用いた表示装置とその表示方法に関する。
近年、眼鏡型の表示装置が種々提案されている。こうした表示装置では、表示装置自体の透過性が高く外景が見えるシースルー型であるか否かを問わず、装置の小型化や薄型化が求められる。表示装置は、画像を形成する画像形成部と、眼の前に配置されて画像を表示する表示部と、両者を繋ぐ導光部から構成される。通常、導光部では、入射した光が内部で全反射を繰り返しながら導かれる。このため、表示装置の小型化・薄型化を図ろうとすると、画像形成部からの光を導光部に導くために、光の進行方向を大きく変更することが求められる。これは、導光部からの光を表示部に導く場合も同様である。こうした目的のために、回折光学素子(ホログラフィック光学素子ともいう)が用いられる。
回折光学素子を用いる場合、光の進行方向を大きく変更するため、表示される画像を表示面内において、表示される光学像の光強度分布を均一にすることが難しい。このため、従来から、画面内の光強度分布を修正する種々の試みがなされている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010-44172号公報
しかしながら、回折光学素子は、ブラッグの条件を満たす方向に光を偏向するため、入射光の角度により回折する光の主波長が異なるが、こうした理由による表示面内で光強度分布の不均一さについては、特許文献1に示された技術では改善を図ることができない。特許文献1では、バックライトの照度を調整して、表示画面の明るさを均一にしているに過ぎず、回折光学素子における回折波長のずれに対する対処はなされていない。
本開示は、以下の形態としての表示装置を含む。この表示装置は、第1の色相の画像を表示面に表示し画像光として出射する画像形成部と、前記画像光を表示位置まで導く光学系と、前記光学系において、前記画像光を偏向する回折光学素子と、を備える。ここで、前記回折光学素子は、前記表示面の第1の位置から発する光が偏向される第1の角度が、前記表示面の第2の位置から発する光が偏向される第2の角度より大きく、前記画像形成部は、前記第1の位置から発する光の波長のピークが、前記第2の位置から発する光の波長のピークより長波長側にある画像光を出射するものとしてよい。
第1実施形態の表示装置の外観を例示する斜視図。 左眼表示部の構成を模式的に示す説明図。 ディスプレイの表示面の発光ダイオードの配列を示す説明図。 ディスプレイ内の画角と中心波長の関係を示す説明図。 各画角での回折効率がピークとなる波長を示す説明図。 形成される画像の画角によって画像光の強度がばらつく様子を示す説明図。 画角による回折効率の違いが抑制される様子を示す説明図。 第2実施形態のディスプレイの概略構成図。 画角と光源の光の中心周波数との関係を示す説明図。 光源を3つにした場合の画角か光源の光の中心周波数との関係を示す説明図。 画角による回折効率の違いが抑制されて、画像光の強度のバラツキが抑制される様子を示す説明図。 画角により回折効率が相違するために、画像光の強度にバラツキが生じる様子を示す説明図。 第3実施形態のディスプレイの画角と中心周波数との関係を示す説明図。 第3実施形態におけるOLEDの構成を示す説明図。 OLEDの光共振器長が相違する様子を示す説明図。 第3実施形態のディスプレイにおけるOLEDの配列を示す説明図。 第4実施形態における左眼表示部の構造を模式的に示す説明図。 三原色(RGB)の各画角での波長分布を示す説明図。 他の実施形態における光学系の配置を示す説明図。 他の実施形態における光学系の配置を示す説明図。 他の表示装置の実施形態を示す概略構成図。
A.第1実施形態:
図1は、第1実施形態としての表示装置20の斜視図である。図1に示すように、この表示装置20は、いわゆる眼鏡タイプのものであり、使用する者は、表示装置20を通して外景を視認できる、いわゆるシースルータイプである。表示装置20は、使用する者(以下、観察者という)からみて左右に配置された左眼表示部30および右眼表示部40、両表示部30,40を繋ぐブリッジ22、左眼表示部30の端部に取り付けられた左テンプル37、右眼表示部40の端部に取り付けられた右テンプル47、左テンプル37の肉厚部に内蔵された左画像形成部39,右テンプル47の肉厚部に内蔵された右画像形成部49、これら左画像形成部39および右画像形成部49に無線により画像データを送信する画像送信装置80を備える。
画像送信装置80は、写真や画像などを編集・保存可能な端末であり、例えばスマートフォンやタブレット等、あるいは専用装置として実現される。画像送信装置80は、起動用の起動ボタン81と、タッチパネルが表面に積層されたディスプレイ82とを備え、タッチパネルを操作することで、記憶した写真などの静止画や動画などを、左右の画像形成部39,49に送信する。左右のテンプル37,47の先端は先セルとして下方に湾曲しており、使用者の耳介に表示装置20を装着するのに利用される。
左眼表示部30と右眼表示部40とは、左右対称に各部品が配置される点を除いて同一の構造を備えるので、以下、左眼表示部30を例として、その構造を説明するが、各部の構成と機能は、右眼表示部40についても同様である。図2は、左眼表示部30の構成を模式的に示す説明図である。図示するように、左テンプル37に内蔵された画像形成部39は、アンテナ38を介して、画像送信装置80から画像の送信を受けると、受け取った画像を、ディスプレイ51上に形成する。ディスプレイ51は、緑色で発光する微小な発光ダイオードが配列されたディスプレイである。ELディスプレイ51上に形成された画像はELディスプレイから画像光として出射され、コリメートレンズ52により平行化されて、左眼表示部30に入射する。ディスプレイ51上に形成される画像は、静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。本実施形態では、ディスプレイ51は、第1の色相の画像(ここでは、緑色の画像)を形成するものとしたが、後述するように、画像は、三原色(RGB)を用いたフルカラー画像であってもよいし、2つの原色(例えばRとG)を用いた制限されたカラー画像であってもよい。複数の色相の画像の場合について、第2実施形態で説明する。本明細書における「色相」とは、単一波長の色のことではなく、その色相を表現する波長範囲における波長分布を有する色を意味する。例えば、色相が緑色の光は、単一波長530nmの光のみからなる訳ではなく、人の眼で見て「緑色」と感じられる波長範囲の光を含むのが一般的であり、またディスプレイも単一波長の光のみを出射するのではなく、一定波長範囲の光であって、特定の波長にピークを有する光を出射する。これは、単色を表示する場合でもカラー画像を表示する場合でも同様である。
本実施形態では光学系を形成する導光体31,41は、図1に示すように、観察者の両眼の並び方向に光を導光するように配置される。他の実施形態も含めて、本明細書での方向の呼び方について説明する。使用者が直立して表示装置20を装着した際の重力方向を下方向、その反対方向を上方向と呼ぶ。頭部に対しては、この方向を上下方向と呼ぶ。また、この上下方向に略直交し、両眼の並び方向を左右方向と呼ぶ。第1実施形態では、左眼表示部30,右眼表示部40は、左右方向に沿って配列されている。他方、導光体31,41に対しては、その内部において光が導かれる方向(一般に、導光体31,41の長手方向)を導光方向と呼び、導光体31,41の入射回折光学素子33,出射回折光学素子35が設けられている面内において、導光方向に直交する方向を幅方向とよぶ。第1実施形態では、左右方向が導光方向に一致し、上下方向が幅方向に一致している。
左眼表示部30は、導光体31の両側端部付近におけるディスプレイ51からの光が入射する面とは反対側の面に、入射回折光学素子33と出射回折光学素子35とを備える。入射回折光学素子33および出射回折光学素子35は、本実施形態では、光の回折を生じさせるパターンを備える反射型体積ホログラム(反射型体積ホログラフィック素子ともいう)であって、緑色に対応した干渉縞を形成したホログラムを用いた。
この入射回折光学素子33,出射回折光学素子35に入射する光の角度を画角と呼ぶ。表示面であるディスプレイ51上に形成される画像は二次元的な拡がりを持ち、コリメートレンズ52を介して入射回折光学素子33に入射する光や、出射回折光学素子35から観察者の瞳EY方向に出射する画像光は、ディスプレイ51の面内の位置に応じて所定の角度を持つ。この角度のうち、導光体31の導光方向の角度を画角θと呼ぶ。ディスプレイ51の導光方向中心の位置で入射回折光学素子33に対して垂直に入射する画像光や、出射回折光学素子35の導光方向の中心で瞳EYに対して垂直に出射する画像光の中央画角をθcと呼ぶ。この中央画角θcから入射回折光学素子33の導光方向の端部まで、つまり出射回折光学素子35側の端部までの範囲で入射する画像光の角度を、負側画角θ-と呼ぶ。出射回折光学素子35側では、中央画角θcから画像光が出射回折光学素子35の導光方向とは反対側の端部まで、つまり入射回折光学素子33側の端部までの範囲から観察者の瞳EYに向けて出射する画像光の角度が、負側画角θ-となる。同様に、中央画角θcからみて、負側画角θ-と反対側を正側画角θ+と呼ぶ。入射回折光学素子33であれば、入射回折光学素子33の中央から導光方向反対側の端部までの範囲に入射する画像光の角度を正側画角θ+と呼び、出射回折光学素子35であれば、出射回折光学素子35の中央から導光方向端部までの範囲で出射する画像光の角度を正側画角θ+と呼ぶ。なお、負側端部画角θ-や正側端部画角θ+は、画像光が入射または出射する位置が明確な場合には、単に画角θ-、θ+と表記する。
次に、ディスプレイ51の構造について説明する。図3はディスプレイ51の二次元形状を示す説明図である。図示するように、ディスプレイ51は、複数の発光ダイオードからなるLEDアレイである。ディスプレイ51は、その表示面に、複数の発光ダイオードELを、図示縦方向にm個、横方向n個配列した二次元構成を備える。各発光ダイオードは、EL11~ELmnとして表記される。各発光ダイオードは、整数i,j(1≦i≦m、1≦j≦n)を用いて、ELijとして表記するものとする。このディスプレイ51の横方向、つまりELi1~ELinの配列方向は、図2示した負側画角θ-から正側画角θ+方向に一致している。他方、このディスプレイ51の縦方向、つまりEL1j~ELmjの配列方向は、導光体31の幅方向に一致している。
このディスプレイ51を構成する各発光ダイオードELijは、発光する光の周波数範囲とピーク波長(以下、中心波長ともいう)は異なる。通常の発光ダイオードの発光の波長範囲は、中心波長に対して±50nm程度存在する。例えば第1実施形態でディスプレイ51に採用した緑色発光ダイオードであれば、中心波長が530nmであるのに対して、発光範囲は、480~580nm程度存在する。ディスプレイ51は、この発光の中心波長が、図4に例示するように、負端画角θ-が最も大きい端部位置から正側画角θ+が最も大きい端部位置までの範囲で、つまり発光ダイオードELi1~ELinに掛けて515nmから545nmまで漸増するよう選択されている。なお、このディスプレイ51では、画角θ-からθ+に向かう方向に直交する方向、つまり導光体31の幅方向については、発光ダイオードEL1j~ELmjの中心周波数は、各画角の位置毎に一定である。図4では、ディスプレイ51の左側に、中央画角θcでの中心波長を示した。中央画角θcの位置では、全ての発光ダイオードEL1j~ELmjの発光の中心波長は530nmである。
かかる構成を採用したことにより、ディスプレイ51の面内に形成された画像の画像光が、入射回折光学素子33-導光体31-出射回折光学素子35を介して観察者の瞳EYに入射しても、観察者が観察する二次元画像のムラは抑制されている。この理由について、以下説明する。
B.画像ムラの抑制:
上述したように、図2では、ディスプレイ51からの画像光が入射回折光学素子33に入射する位置の違いや、出射回折光学素子35から出射する画像光の位置の違い、特に導光方向の位置の違いを、画角θの違いとして表わした。入射回折光学素子33および出射回折光学素子35として採用した回折光学素子は、反射型体積ホログラムであって、回折用のパターンとしての干渉縞を備える。干渉縞は互いに屈折率が異なる平面状の層が所定の方向(ピッチ方向)に沿って交互に積層された構造であり、所定の方向に沿った干渉縞の間隔をピッチd、入射する光の波長をλとすると、次式(1)を満たす角度方向αに、入射光を回折する。
d・sinα=m・λ …(1)
なお、式(1)において、mは、次数であり、一般にm=1の方向への回折光が支配的となる。入射回折光学素子33および出射回折光学素子35に形成された干渉縞等によるパターンは、光を偏向させるためのものなので、このパターンのピッチ方向は、入射光の進行方向に対し導光の方向に傾斜しており、入射光が入射する面に対して傾斜している。したがって、反射型体積ホログラムの入射光が入射する面上においては、導光の方向と交差する方向に延在する干渉縞等によるパターンが、導光の方向に沿ってピッチdとは異なるピッチで配置されており、この導光方向に沿ったピッチを表面ピッチと呼ぶ。
入射回折光学素子33や出射回折光学素子35では、その導光方向の位置により、入射する光の角度が相違する。導光体31内を全反射を繰り返しながら、入射回折光学素子33から出射回折光学素子35に至った光は、出射回折光学素子35において入射回折光学素子33側に近い位置で回折して、観察者の瞳EYに至る画像光と、出射回折光学素子35において入射回折光学素子33から遠い位置で回折して、観察者の瞳EYに至る画像光とでは、その回折の角度が異なる。この相違は、図2では、ディスプレイ51から入射回折光学素子33に入射する画像光の画角の違いや、出射回折光学素子35から瞳EYに入射する画像光の画角として示した。出射回折光学素子35の性能、つまり式(1)に従う波長と回折角度との関係は、中心位置での画像光の画角θcにより設計されているので、図2における画角θ-,θ+は、この中心位置での画像光の中央画角θcからの偏差として扱う。
出射回折光学素子35において画像光が入射する導光方向の位置が異なると、画角が異なる。このとき、出射回折光学素子35の特性が、出射回折光学素子35の導光方向中心位置における入射角度θcにおいて、所定の色(基準波長λ)に対して上記式(1)が満たされるように設計されているとすれば、出射回折光学素子35の両端の位置での画角θ-,θ+では、式(1)は必ずしも満たされない。出射回折光学素子35の両端において画角θ-,θ+で入射する画像光が、式(1)を満たすとすれば、その画像光の波長は、中心位置で式(1)を満たす画像光の波長とは異なる。
この様子を図5に例示した。図5は、出射回折光学素子35の中心位置における中央画角θcに対して、入射角度が5°増減した場合に式(1)を満たす波長がどの程度シフトするかを示す。仮に中央画角θcで、中心波長λcの光が式(1)を満たして出射すると、画角が中央画角から増減するにつれて、その波長範囲の光の回折効率は低下し、回折される光の強度も低下する。負側画角θ-や正側画角θ+で、式(1)を満たす光は、図5に示したように、それぞれ短波長側、長波長側に偏位する。図5では、出射回折光学素子35の中央画角θcに対して、画角が5°増減した場合を示したが、入射角度の増減が小さければ、つまり中央画角に近い角度においては、回折効率がピークとなる波長のずれは小さく、同じ波長範囲の画像光の回折効率の低下も小さくなる。逆に、出射回折光学素子35の中央画角θcに対して、画角の増減が大きければ、つまり中央画角から更に画角が大きく傾く位置においては、回折効率がピークとなる波長のずれは大きく、同じ波長範囲の画像光の回折効率の低下も大きくなる。
仮に、ディスプレイ51の全ての発光ダイオードEL11~ELmnが全く同じ発光特性を備える、つまり発光の波長範囲とその中心波長が同じだとすると、図6に示すように、この発光の波長分布LDの光が、ディスプレイ51から入射回折光学素子33や出射回折光学素子35に入射することになる。このとき、中央画角θcでは、上述した式(1)を満たすように設計されているから、入射した光の中心波長(基準波長)で画像光の強度は最大となる。これに対して、負側画角θ-や正側画角θ+では、回折の角度α、つまり偏向の大きさは異なるから、式(1)を満たす波長λは異なり、画像光の強度が最も高くなる波長は、負側画角θ-では短波長側に、正側画角θ+では長波長側に、それぞれシフトする。しかも、もともとディスプレイ51の各発光ダイオードELijが発光する発光の波長分布LDは、図6に模式的に例示した様に、基準波長から外れるほど小さくなっているので、負側画角θ-、正側画角θ+での画像光の強度も、中心画角θcと比べると大きく低下する。この結果、ディスプレイ51の二次元画像の強度(明るさ)は中心から画角θ-またはθ+の方向に漸減する。
これに対して、本実施形態のディスプレイ51では、全ての発光ダイオードELijが同じ波長範囲の波長分布LDで発光するのではなく、図3に示したように、導光体31の長さ方向において、負側画角θ-に行くほど、対応した位置の発光ダイオードは短波長側で発光し、正側画角θ+に行くほど、対応した位置の発光ダイオードは長波長側で発光する。従って、負側画角θ-や正側画角θ+であっても入射する光に対する回折効率は中央画角θcでの回折効率と同等程度に保たれ、結果的に出射する画像光の強度も中央画角θcと同等程度に保たれる。
図7は、この様子を示す説明図である。画角が負側画角θ-から中央画角θcを経て正側画角θ+に至る範囲では、入射回折光学素子33や出射回折光学素子35での回折効率は波長毎に異なる。図7では、各画角において回折効率がピークとなる光の波長分布を示している。もとより、ディスプレイ51の各発光ダイオードELが発光する光は、画角毎に異なる中心波長を備えるのに、図7に示した波長分布の光より、更に細かく中心波長が異なっている。図7では、中心波長515nmから中心波長545nmまでの7つの波長分布の光を例示した。図7の例示では、理解の弁を図って、波長λ=525~535nmの光の回折効率が中央画角θcの近辺でピークを有し、波長λ=515~525nmの光の回折効率が負側画角θ-でピークを有し、波長λ=535~545nmの光の回折効率が正側画角θ+でピークを有するものとして描いている。
こうした波長が少しずつ異なる発光ダイオードELijは、発光ダイオードの発光波長が、発光ダイオードの半導体材料や設計、例えば再結合の前後の電子のエネルギレベルの差の設計等によってある程度の幅で調整可能であり、更に発光波長が半導体接合部の温度や電流値にも依存していることを利用して、作り出すことができる。もとより、同一の発光波長の発光ダイオードに、透過波長および透過率の異なるフィルタを組み合わせて、波長が異なり、光の強度がおよそ均等にされたディスプレイ51を用いても良い。
以上説明した第1実施形態の表示装置20によれば、緑色(中心波長530nm)の画像を表示するディスプレイ51において、対応する入射回折光学素子33および出射回折光学素子35への画像光の画角に合わせて、ディスプレイ51上の発光ダイオードELの発光波長の中心波長が異なる。具体的には、負側画角θ-では中心波長が短波長側に遷移しており、正側画角θ+では中心波長が長波長側に遷移している。このため、入射回折光学素子33および出射回折光学素子35において、中央画角θcでもその両側の端部に至る範囲であっても、入射する光の回折効率が画角により低下することは抑制されており、結果的に、ディスプレイ51に形成され、入射回折光学素子33から導光体31を介して出射回折光学素子35に至り、出射回折光学素子35で回折されて観察者の瞳EYに入る画像光の強度は、中央画角θcでも負側画角θ-や正側画角θ+でも大きな変かはなく、画像が周辺ほど暗くなってしまうと言ったことが抑制される。
C.第2実施形態:
次に第2実施形態について説明する。第2実施形態の表示装置20のディスプレイ51Aの構成を図8に示した。第2実施形態の表示装置20は、ディスプレイ51Aを除いて、他は第1実施形態とほぼ同様の構成を備える。第2実施形態の表示装置20におけるディスプレイ51Aは、図8に示すように、シャッタ機能を備えた表示体60と光源61,62を備える。本実施形態では、光源61,62は、発光波長の中心波長が異なる発光ダイオードを用いた。光源61,62からの光は、表示体60のオン・オフにより透過または遮断される。画像形成部39からの信号は、表示体60に入り、表示体60に設けられた複数のシャッタ素子を駆動し、画像を形成する。なお、本実施形態では、シャッタ素子として液晶を用いたが、光源61,62からの光をオン・オフできれば、液晶に限る必要はなく、微少なカーセルなどでもよい。またDMD(デジタルミラーデバイス)などの反射型の表示体も採用可能である。光源としては、発光ダイオード以外に、放電灯や有機EL、レーザなども利用可能である。
光源61,62は、本実施形態では、中心波長λ0が異なる2つの光源として構成した。本実施形態では、図8に示したように、光源61の中心波長λ0は、光源62の中心波長λ0より短波長側にピークを有する。光源61の中心波長λ0は515nmであり、光源62の中心波長λ0は545nmである。図8では、最下段に光源61の波長分布EG1と光源62の波長分布EG2とを記載したが、波長分布の方向と各光源内の位置とは対応している訳ではない。光源61,62は、全体として最下段に示した波長分布を備える。このことを図9に示した。図示するように、第2実施形態では、表示体60における中央画角θcより負側画角θ-では、中心波長515nmの光源61の光が入射し、表示体60における中心画角θcより正側画角θ+では、中心波長545nmの光が入射する。光源61,62は、それぞれ所定の波長分布EG1,EG2を有するから、中央画角θc付近では、両方の光源61,62から、中央画角θcで回折効率がピークとなる波長530nmの光も入射している。
この結果、第2実施形態では、ディスプレイ51Aを構成する表示体60に、中央画角θcから負側画角θ-側では短波長側に中心波長λ0を有する光源61からの光が主に入射し、正側画角θ+では長波長側に中心周波数λ0を有する光源62からの光が入射する。このため、表示体60により形成され、入射回折光学素子33に入射する画像光や導光体31を介して出射回折光学素子35に入射する画像光は、入射する画角において回折効率が高い波長の光を含むことになり、結果的に観察者の瞳EYに入射する画像光は、表示体60の表示面での強度の画角よる変動、特に端部付近での強度の過度の低下が抑制される。
この実施形態では、光源61,62の2つとして、表示体60に入射する光の中心波長を短波長側と長波長側の2つに分けたが、2つに限る必要はなく、3以上に分けてもよい。例えば、3つに分けた場合の画角と中心波長λ0との関係を図10Aに示した。この例では、中央画角θc付近の光源の波長分布の中心波長λ0を530nmとし、中央画角θcより負側画角θ-側の光源の波長分布の中心波長λ0を515nmとし、中央画角θcより正側画角θ+側の光源の波長分布の中心波長λ0を545nmとしている。
こうした光源を用いる場合には、負側画角θ-で回折効率の高い短波長側の光の強度や、正側画角θ+で回折効率の高い長波長側の光の強度は、中央画角θcで回折効率が高くなる波長(530nm)の光の強度と同等程度に高くすることができる。この様子を図10Bに例示した。図10Bでは、図7に合わせて、中心波長が515nmから545nmまでの7つの光を、所定の波長分布を有するものとして描いたが、光源が3つであっても、図8に示した光源が2つの場合と同様に、各光源は、短波長側、長波長側、その中間の3つの波長範囲の光をそれぞれ含んでいる。従って、こうした場合でも、ディスプレイ51Aの二次元の表示面における画像光の強度ムラ、特に中心から導光方向両側の端部に近付くほど画像光の強度が低下するといった現象の発生を抑制することができる。
他方、こうした光源を用いない場合には、図10Cに例示するように、負側画角θ-で回折効率の高い短波長側の光の強度や、正側画角θ+で回折効率の高い長波長側の光の強度は、中央画角θcで回折効率が高くなる波長(530nm)の光の強度より小さくなる。このため、観察者の瞳EYに入射する光は、画像の形成範囲内において、負側画角θ-や正側画角θ+が大きくなるにつれて、画像光の強度が低下してしまう。本実施形態では、こうした画角の違いによる画像光の強度の低下という問題の発生を抑制できる。
上記実施形態では、光源61,62として、発光波長のピーク波長が異なる発光ダイオードを用いたが、光源61,62は発光する波長範囲の比較的広い同一の発光体を用い、光源61,62と表示体60との間に透過波長範囲に異なるフィルタを設けて、光源61,62から出射する光の中心波長を異ならせるものとしてもよい。この場合、フィルタは、発光ダイオードなどの光源と表示体60との間に配置しても良いし、表示体60の出射側に配置しても良い。両方に配置してもよい。
D.第3実施形態:
次に第3実施形態について説明する。第3実施形態の表示装置20は、全体構成は、第1,第2実施形態と同様であり、ディスプレイの構成が異なる。図11に第3実施形態のディスプレイ51Bとその周辺を示した。第3実施形態のディスプレイ51Bは、第1実施形態と同様に、異なる中心波長の光を発光する光学素子をディスプレイ51Bの二次元の表示面に配列した構成を備える。第3実施形態では、発光ダイオードELに変えて、OLED90を配列した。複数のOLEDの発光の中心波長は、第1実施形態の発光ダイオードと同様、図11に示したように、負側画角θ-側の端部で515nmであり、中央画角θcで530nmであり、正側画角θ+側の端部で545nmである。
こうしたOLED90の発光の中心波長の調整は、図12に示すように、OLED90に組み込まれた光共振器の長さHを調整することで容易に行なうことができる。図12に示すように、OLED90は、光が射出する側の透明基板91と反対側の基板92との間に、透明基板91側から、陰極93、有機発光層94、光学調整層95、反射層96を備える。このうち、透明基板91の内側端面と反射層96の表面との間が光共振器として機能し、有機発光層94で発光した光は、この光共振器内で反射を繰り返し、光共振器長Hで定まる波長の光として、外部に出射する。光共振器長Hは、図13に例示した様に、光学調整層95の物理的な幅Wにより調整してもよいし、光学調整層95の屈折率により調整してもよい。光学調整層95の光学的距離は、実際の幅Wに屈折率ηを乗じたものとして扱われるからである。
第3実施形態のディスプレイ51BにおけるOLED90の配列の様子を図14に例示した。図14では、複数のOLED90は、左上の1つのOLED90を除いて、図示を省略している。OLED90は、ディスプレイ51Bにおける左右方向、つまり導光体31の導光方向における負側画角θ-から正側画角θ+までの範囲において、負側画角θ-側では光共振器長Hが短く、従って中心波長λ0が短く、正側画角θ+側では光共振器長Hが長く、従って中心波長λ0が長くなるよう配列されている。従って、第1実施形態と同様に、ディスプレイ51Bの二次元の表示面に形成された画像による画像光が、入射回折光学素子33や出射回折光学素子35において回折されるとき、各画角において高い回折効率となる中心波長の光が入射することになり、ディスプレイ51Bに形成された画像は、二次元の表示面において、その強度のバラツキが抑制される。特に、負側画角θ-や正側画角θ+方向に向かうにつれて画像の強度が低下するといった現象は、抑制される。
第3実施形態では、各OLED90の発光の中心波長を、光共振器の光学的距離Hにより調整しているので、中心波長の調整が容易であるという利点も得られる。上述した式(1)から、各画角の位置での回折効率がピークとなる光の波長を求め、各OLED90の発光の中心波長λ0を正確に合わせ込めば、ディスプレイ51Bに形成される画像の明るさをほぼ均一にすることも可能である。
E.第4実施形態:
次に第4実施形態について説明する。第4実施形態の表示装置20は、フルカラーの画像を表示する点を除いて、基本的な考え方は、第1~第3実施形態と同様である。図15に第4実施形態の左眼表示部30Aの構成例を示す。なお、右眼表示部も同様の構成を備える。
この左眼表示部30Aは、図15に示すように、フルカラー画像を形成するディスプレイ51Cと、ディスプレイ51Cから出射される第1画像光に相当する赤(R)の画像光,第2画像光に相当する緑(G)の画像光,第3画像光に相当する青(B)の画像光をそれぞれ導く導光経路を備える。即ち、ディスプレイ51Cは、画素単位で、赤(R)緑(G)青(B)の発光が可能であり、左眼表示部30Aは、これら赤(R)緑(G)青(B)の画像光を、個別に導く3つの導光経路を備える。赤色光R用の導光経路は、入射回折光学素子33R、導光体31R、出射回折光学素子35Rからなり、緑色光G用の導光経路は、入射回折光学素子33G、導光体31G、出射回折光学素子35Gからなり、青色光B用の導光経路は、入射回折光学素子33B、導光体31B、出射回折光学素子35Bからなる。左眼表示部30Aは、これら3つの導光経路が重ねられた構成を備える。このように重ねても、回折光学素子は、回折するように設計された波長の光以外は透過するので、例えばRGBの光の内、Bの光は、ディスプレイ51C側に存在するR用の入射回折光学素子33R、G用の入射回折光学素子33Gを透過し、B用の入射回折光学素子33Bに到達する。RGBの光の内、Gの光も、手前の入射回折光学素子33Rを透過する。
かかる構成を備える左眼表示部30Aに対して、ディスプレイ51Cは、三原色に対応する第1から第3画像光(RGB)を出射する。この赤色の画像光(R)、緑色の画像光(G)、青色の画像光(B)は、それぞれ第1実施形態と同様に、中央画角θcでの中心波長と比べて、負側画角θ-側で短波長側に、正側画角θ+側で長波長側に、それぞれシフトしている。この様子を図16に示した。
図16において、実線は、中央画角θc付近の画像光の波長分布を示す。ディスプレイ51Cは、三原色の画像光(RGB)を出射するので、波長分布には、左側の青色(B)に対応したピーク、中央付近の緑色(G)に対応したピーク、右側の赤色(R)に対応したピーク、が存在する。この波長分布に対して、負側画角θ-側の画像光の波長分布を破線で、正側画角θ+側の画像光の波長分布を一点鎖線で、それぞれ示した。
図示するように、中央画角θc付近の画像光に対して、負側画角θ-側の画像光の波長分布は短波長側に遷移しており、正側画角θ+側の画像光の波長分布は長波長側に遷移している。緑色(G)に対応したピークについては、第1から第3実施形態で扱った中央画角θc,負側画角θ-、正側画角θ+での画像光の波長分布の関係と同様である。また、他の原色、赤(R)や青(B)についても、同様に波長分布が遷移している。
第4実施形態では、この結果、三原色の各色のディスプレイ51Cの二次元の表示面での光の波長は、第1~第3実施形態で緑色(G)について説明したのと同様に、RGBのいずれの色相の画像光について、画角の違いにより中央画角θcでの波長分布から見て短波長側および長波長側にそれぞれずれており、結果的に観察者の瞳EYに入射する各画角での画像光の強度のムラが抑制されている。つまり、観察者に視認されるカラー画像において、導光方向の端に近付いても、その強度の低下は抑制されている。
更に、図15に示した左眼表示部30Aは、RGBの三原色を、各色の光に対応して独立に用意された3つの導光経路によりディスプレイ51から観察者の瞳EYまで導くので、フルカラーの画像を効率よく表示することができる。
上記実施形態では、RGBの各色に対して、それぞれの波長に合せた入射用回折光学素子、導光体、出射回折光学素子からなる独立の導光経路を用意したが、導光体を一つにすることも可能である。図17は、回折光学素子と導光体の他の実施形態として、左眼表示部30Bの構造を模式的に示す説明図である。右眼表示部も同様の構成を備える。この左眼表示部30Bは、上記第4実施形態と同様のディスプレイ51Cにおいてフルカラー画像を形成する三原色(RGB)を同じ1つの導光経路により観察者の瞳EYまで導く。
ディスプレイ51Cは、第4実施形態と同様に、画素単位で、赤(R)緑(G)青(B)の発光が可能であり、第1画像光に相当する赤(R)の画像光,第2画像光に相当する緑(G)の画像光,第3画像光に相当する青(B)の画像光を出射する。ディスプレイ51Cは、更に、第4実施形態と同様、中央画角θc付近の画像光に対して、負側画角θ-側の画像光の波長分布は短波長側に遷移しており、正側画角θ+側の画像光の波長分布は長波長側に遷移している。
左眼表示部30Bは、1つの導光体31上に、三原色RGB用の入射回折光学素子133と、三原色RGB用の出射回折光学素子135を備える。入射回折光学素子133および出射回折光学素子135は、三原色RGBの各色用の回折光学素子を積層もしくは重畳しているが、回折光学素子は、回折するように設計された波長の光以外は透過するので、各色の光は対応する回折光学素子の位置まで到達する。図17に示した左眼表示部30Bは、RGBの三原色を、各色の光に対してまとめて用意された1つの導光体31により、ディスプレイ51から観察者の瞳EYまで導くので、装置構成を薄型化することができる。しかも、フルカラーの画像を表示することができる。なお、表示装置20全体としての他の作用効果は、第4実施形態と同様である。
第4実施形態では、三原色であるRGBの各光を個別に偏向する回折光学素子を積層もしくは重畳して用いたが、図18に左眼表示部30Cとして示したように、入射回折光学素子233,出射回折光学素子235として、回折光学素子に各色に対応した干渉縞を形成した一体型のホログラムを用いることも差し支えない。
F.他の実施形態:
上記各実施形態では、表示装置20は眼鏡型とし、観察者の頭部の左右方向から、画像光を瞳EYの前まで導いたが、画像光は、上下方向に導くものしてもよい。他の実施形態として示す表示装置25は、図19に示すように、観察者PSの頭部に装着する頭部装着具70を備え、この頭部装着具70から、左眼表示部30と右眼表示部40とが上下方向に設けられた構造を備える。左眼表示部30と右眼表示部40とは、第1ないし第4実施形態と同様の構成を備える。
頭部装着具70には、左眼表示部30および右眼表示部40に合せて、画像形成部が設けられており、第1実施形態と同様の構成(図2参照)を備え、そのディスプレイ51に形成された画像が、左眼表示部30および右眼表示部40の入射回折光学素子33,43に入射し、導光体31,41を介して、出射回折光学素子35,45まで導かれる。このようにしても、観察者に視認される画像は、導光方向に対するムラが抑制される。つまり画像の端に近付いても、その強度の低下は抑制されて、画像が表示される。
上記実施形態では、表示装置20,25は外景を視認することができるシースルー型としたが、必ずしもシースルー型にする必要はない。また、両眼タイプに限る必要なく、片眼用の表示装置としてもよい。ディスプレイ51に形成する画像は、16対9のアスペクト比に限られず、4対3など他のアスペクト比であっても差し支えない。また、表示される画像は、数学的な意味での長方形に限る必要はなく、正方形や楕円形など、種々の形状が可能である。いずれの形状でも、表現され色度範囲を求め、これに応じたLUTを用意すれば良い。また、ディスプレイ51自体の形状と、表示される画像の形状とは異なっていてもよい。
上記実施形態では、三原色であるRGBの各色に対して、回折光学素子を用意したが、三原色に限る必要はない。例えばRG、GB、RBなど、2つの色の組み合わせとして実現してもよい。例えばR/GB、RG/B、G/RBなどの組み合わせとして実現してもよい。またRGBに限る必要はなく、Y、C、Mなど、異なる色の単色あるいはそれらの組み合わせとして表示装置を構成してもよい。
回折光学素子としては、反射型体積ホログラムに限る必要はなく、他の回折素子であっても良い。例えばELディスプレイ51からの光が入射する面側に透過型体積ホログラムを備える構成でも良く、基材の表面に凹凸を形成した表面レリーフホログラムでも採用可能である。
G.その他の構成例:
(1)更に本開示は、表示装置として、以下の構成例を含む。その1つの表示装置は、第1の色相の画像を表示面に表示し画像光として出射する画像形成部と、前記画像光を表示位置まで導く光学系と、前記光学系において、前記画像光を偏向する回折光学素子と、を備える。ここで、前記回折光学素子は、前記表示面の第1の位置から発する光が偏向される第1の角度が、前記表示面の第2の位置から発する光が偏向される第2の角度より大きく、前記画像形成部は、前記第1の位置から発する光の波長のピークが、前記第2の位置から発する光の波長のピークより長波長側にある画像光を出射するものとしてよい。こうすれば、表示面において、偏向の角度が異なることによる回折効率の低下に起因する画像光の強度ムラの発生を抑制できる。
(2)こうした表示装置において、前記第1の位置および前記第2の位置は、前記回折光学素子の回折パターンの表面ピッチ方向に対応した方向に異なる位置として把握してもよい。回折光学素子において、回折パターンのピッチ方向は、光が回折される偏向の方向に一致するから、こうすれば、第1の位置からの前記画像光が前記回折光学素子により回折される偏向の角度が、第2の位置からの前記画像光が前記回折光学素子により回折される偏向の角度より大きくなる。
(3)こうした表示装置において、前記第1の位置は、前記第1の位置から発する光が偏向される前記第1の角度が、前記表示面の中心位置から発する光が偏向される角度より大きくなる位置であり、前記第2の位置は、前記第2の位置から発する光が偏向される前記第2の角度が、前記表示面の中心位置から発する光が偏向される角度より小さくなる位置としてもよい。こうすれば面内中心位置からみていずれの側であっても、画像光の強度のムラを低減できる。
(4)こうした表示装置において、前記光学系は、前記画像光を、前記画像形成部の位置から、前記表示位置まで導光する導光体であり、前記回折光学素子は、前記導光体の入射側と出射側との少なくとも一方に設けられたものとしてよい。こうすれば、少なくとも一方の回折光学素子における画角の違いによる画像光の強度ムラを低減できる。
(5)こうした表示装置において、前記回折光学素子は、反射型体積ホログラムであるものとしてよい。こうすれば、回折光学素子を用いた表示装置を薄型化することができる。また、反射型体積ホログラムは、特定の波長の光に対して選択的に回折を起こすので、他の波長の光に対しては、これを透過させる。従って、高い透過性を実現でき、外景と画像形成部が形成する画像とを、同時に視認することが容易となる。
(6)こうした表示装置において、前記反射型体積ホログラムは、前記画像光が入射する面内および奥行き方のピッチおよび傾きが均一な干渉縞を有しているものとしてよい。こうすれば、画像光の画角が備える角度情報を保持したまま、画像光を導光体にて導光させることができる。
(7)こうした表示装置において、前記画像形成部は、前記画像光を出射する複数の発光素子を前記表示面に備え、前記複数の発光素子の発光は、前記光が前記回折光学素子において前記光が偏向される方向に沿った前記表示面の異なる位置において、発光波長のピークが互いに異なるものとしてよい。こうすれば、表示面において中心波長の異なる画像光を射出する構成を容易に実現することができる。
(8)こうした前記複数の発光素子は、LEDまたは有機ELであってよい。素子毎に発光波長のピーク波長を容易に異ならせることができる。
(9)前記発光素子は光共振器を有する前記有機ELであり、前記有機ELは、前記共振器の光学的な光路長を調整することで、前記発光波長のピークを異ならせるものとしてよい。こうすれば、発光波長のピークを容易に異ならせることができる。
(10)こうした表示装置において、前記画像形成部は、所定の波長範囲の光で発光する光源と、前記光源からの光の進行をオン・オフすることで前記画像光を射出する複数のシャッタ素子とを、前記表示面に備え、前記光源は、前記回折光学素子において前記光が偏向される方向に沿った異なる位置において、前記所定の波長範囲の光の波長のピークが異なるものとしてよい。こうすれば、素子は光の進行をオン・オフするだけでよく、ピーク波長を異ならせる構成を容易に実現できる。
(11)こうした表示装置において、前記シャッタ素子は、LCD、LCOSおよびDMDのいずれか一つであるものとしてもよい。こうすれば、シャッタ素子を容易に実現できる。
(12)こうした表示装置において、前記光源は、前記波長範囲において発光の前記波長のピークが異なる複数のLEDを備えた構成としてもよい。
(13)あるいは、前記波長範囲の光を発する発光体と、前記発光体から前記シャッタ素子の前および後の少なくとも一方に配置され、透過する光の波長のピークが前記位置により異なるフィルタとからなる構成を備えるものとしてよい。これらの構成によれば、発光波長のピークの異なる画像光を、画像形成部から出射する構成を容易に実現できる。
(14)こうした表示装置において、前記第1の色相とは異なる色相の第2の色相の画像と、前記第1の色相及び前記第2の色相とは異なる色相の第3の色相の画像とを含む画像を表示面に表示して画像光として出射し、前記画像形成部は、前記第2の色相の画像のうち、前記第1の位置から発する光の波長のピークが、前記第2の位置から発する光の波長のピークより長波長側にある画像光を出射し、前記画像形成部は、前記第3の色相の画像のうち、前記第1の位置から発する光の波長のピークが、前記第2の位置から発する光の波長のピークより長波長側にある画像光を出射し、前記回折光学素子は、前記第1の色相の画像のうち、前記第1の位置から発する光が偏向される前記第1の角度が、前記第2の位置から発する光が偏向される前記第2の角度より大きくなる第1の干渉縞と、前記第2の色相の画像のうち、前記第1の位置から発する光が偏向される第3の角度が、前記第2の位置から発する光が偏向される第4の角度より大きくなる第2の干渉縞と、前記第3の色相の画像のうち、前記第1の位置から発する光が偏向される第5の角度が、前記第2の位置から発する光が偏向される第6の角度より大きくなる第3の干渉縞と、が積層または重畳されているものとしてよい。こうすれば、フルカラーの画像を、容易に観察者の瞳の位置まで導光できる。
(15)こうした表示装置において、前記第1の色相は赤(R)であり、前記第2の色相は緑(G)であり、前記第3の色相は青(B)であってよい。こうすれば、波長の互いに異なる画像光によるカラー画像を容易に表示できる。
(16)本開示は、画像を表示する表示方法の態様を含む。この表示方法は、所定の色相の画像を表示面に表示し、前記画像に対応した画像光を出射し、前記画像光を光学系により表示位置まで導き、前記光学系において、前記画像光を偏向させ、前記表示面の第1の位置から発する光が前記回折光学素子により回折される偏向の角度が、前記表示面の第2の位置から発する光が前記回折光学素子により回折される偏向の角度より大きくなるように、前記画像光を前記回折光学素子に入射し、前記第1の位置から発する光の波長のピークが、前記第2の位置から発する光の波長のピークより長波長側とするものとしてよい。こうすれば、表示面において、偏向の角度が異なることによる回折効率の低下に起因する画像光の強度ムラの発生を抑制できる。
(17)本開示は、表示装置としてのもうひとつの態様を含む。この表示装置は、所定の色相の画像を表示面に表示し画像光として出射する画像形成部と、前記画像光を表示位置まで導く光学系と、前記光学系において、前記画像光を偏向する回折光学素子と、を備える。ここで、前記画像形成部は、前記表示面において、前記偏向の方向に対応する方向には、前記色相を表現する波長範囲における波長分布を有する画像光を出射し、前記偏向の方向に直交する方向には、前記色相を表現する波長範囲において波長分布を有しない画像光を出射するものとしてよい。こうすれば、回折光学素子の偏向の角度が変わることで回折効率が変動する方向に対してだけ、色相を表現する波長範囲における波長分布を有する画像光を出射すればよく、構成を簡略にすることができる。
(18)上記各実施形態において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよい。ソフトウェアによって実現されていた構成の少なくとも一部は、ディスクリートな回路構成により実現することも可能である。また、本開示の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータプログラム)は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD-ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピュータに固定されている外部記憶装置も含んでいる。すなわち、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、データパケットを一時的ではなく固定可能な任意の記録媒体を含む広い意味を有している。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
20…表示装置、22…ブリッジ、25…表示装置、30,30A,30B,30C…左眼表示部、31,31B,31G,31R…導光体、33,33B,33G,33R,133,233…入射回折光学素子、35,35B,35G,35R,135,235…出射回折光学素子、37…左テンプル、38…アンテナ、39…左画像形成部、40…右眼表示部、47…右テンプル、49…右画像形成部、51,51A,51B,51C…ディスプレイ、52…コリメートレンズ、60…表示体、61,62…光源、70…頭部装着具、80…画像送信装置、81…起動ボタン、82…ディスプレイ、91…透明基板、92…基板、93…陰極、94…有機発光層、95…光学調整層、96…反射層

Claims (16)

  1. 第1の色相の画像を表示面に表示し画像光として出射する画像形成部と、
    前記画像光を表示位置まで導く光学系と、
    前記光学系において、前記画像光を偏向する回折光学素子と、
    を備え、
    前記回折光学素子は、前記表示面の第1の位置から発する光が偏向される第1の角度が、前記表示面の第2の位置から発する光が偏向される第2の角度より大きく、
    前記画像形成部は、前記第1の位置から発する光の波長のピークが、前記第2の位置から発する光の波長のピークより長波長側にある画像光を出射する、
    表示装置。
  2. 前記第1の位置および前記第2の位置は、前記回折光学素子の回折パターンの表面ピッチ方向に対応した方向において異なる位置である請求項1記載の表示装置。
  3. 請求項1に記載の表示装置であって、
    前記第1の位置は、前記第1の位置から発する光が偏向される前記第1の角度が、前記表示面の中心位置から発する光が偏向される角度より大きくなる位置であり、
    前記第2の位置は、前記第2の位置から発する光が偏向される前記第2の角度が、前記表示面の中心位置から発する光が偏向される角度より小さくなる位置である、
    表示装置。
  4. 前記光学系は、前記画像光を、前記画像形成部の位置から、前記表示位置まで導光する導光体であり、
    前記回折光学素子は、前記導光体の入射側と出射側との少なくとも一方に設けられた
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の表示装置。
  5. 前記回折光学素子は、反射型体積ホログラムである請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の表示装置。
  6. 前記反射型体積ホログラムは、前記画像光が入射する面内および奥行き方のピッチおよび傾きが均一な干渉縞を有している、請求項5記載の表示装置。
  7. 前記画像形成部は、前記画像光を出射する複数の発光素子を前記表示面に備え、
    前記複数の発光素子の発光は、前記光が前記回折光学素子において前記光が偏向される方向に沿った前記表示面の異なる位置において、発光波長のピークが互いに異なる
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の表示装置。
  8. 前記複数の発光素子は、LEDまたは有機ELである請求項7に記載の表示装置。
  9. 前記発光素子は光共振器を有する有機ELであり、前記有機ELは、前記光共振器の光学的な光路長を調整することで、前記発光波長のピークを異ならせる請求項7に記載の表示装置。
  10. 前記画像形成部は、所定の波長範囲の光で発光する光源と、前記光源からの光の進行をオン・オフすることで前記画像光を射出する複数のシャッタ素子とを、前記表示面に備え、
    前記光源は、前記回折光学素子において前記光が偏向される方向に沿った異なる位置において、前記所定の波長範囲の光の波長のピークが異なる
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の表示装置。
  11. 前記シャッタ素子は、LCD、LCOSおよびDMDのいずれか一つである請求項10記載の表示装置。
  12. 前記光源は、前記波長範囲において発光の前記波長のピークが異なる複数のLEDを備えた、請求項10または請求項11に記載の表示装置。
  13. 前記光源は、前記波長範囲の光を発する発光体と、前記シャッタ素子の前および後の少なくとも一方に配置され、透過する光の波長のピークが前記位置により異なるフィルタとからなる、請求項10または請求項11に記載の表示装置。
  14. 前記画像形成部は、前記第1の色相とは異なる色相の第2の色相の画像と、前記第1の色相及び前記第2の色相とは異なる色相の第3の色相の画像とを含む画像を表示面に表示して画像光として出射し、
    前記画像形成部は、前記第2の色相の画像のうち、前記第1の位置から発する光の波長のピークが、前記第2の位置から発する光の波長のピークより長波長側にある画像光を出射し、
    前記画像形成部は、前記第3の色相の画像のうち、前記第1の位置から発する光の波長のピークが、前記第2の位置から発する光の波長のピークより長波長側にある画像光を出射し、
    前記回折光学素子は、前記第1の色相の画像のうち、前記第1の位置から発する光が偏向される前記第1の角度が、前記第2の位置から発する光が偏向される前記第2の角度より大きくなる第1の干渉縞と、前記第2の色相の画像のうち、前記第1の位置から発する光が偏向される第3の角度が、前記第2の位置から発する光が偏向される第4の角度より大きくなる第2の干渉縞と、前記第3の色相の画像のうち、前記第1の位置から発する光が偏向される第5の角度が、前記第2の位置から発する光が偏向される第6の角度より大きくなる第3の干渉縞と、が積層または重畳されている
    請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の表示装置。
  15. 前記第1の色相は赤(R)であり、
    前記第2の色相は緑(G)であり、
    前記第3の色相は青(B)である
    請求項14記載の表示装置。
  16. 画像を表示する表示方法であって、
    所定の色相の画像を表示面に表示し、前記画像に対応した画像光を出射し、
    前記画像光を光学系により表示位置まで導き、
    前記光学系において、前記画像光を回折光学素子により偏向させ、
    前記表示面の第1の位置から発する光が前記回折光学素子により回折される偏向の角度が、前記表示面の第2の位置から発する光が前記回折光学素子により回折される偏向の角度より大きくなるように、前記画像光を前記回折光学素子に入射し、
    前記第1の位置から発する光の波長のピークが、前記第2の位置から発する光の波長のピークより長波長側とする
    表示方法。
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