JP7275723B2 - 筒体被覆部材の製造方法、筒体被覆部材の製造装置、及び定着ロール - Google Patents

筒体被覆部材の製造方法、筒体被覆部材の製造装置、及び定着ロール Download PDF

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Description

本発明は、筒体被覆部材の製造方法、筒体被覆部材の製造装置、及び定着ロールに関する。
特許文献1には、筒体が収容され、開口縁に該筒体の一端部を保持する容器と、該筒体に挿入される芯体の外径よりも外径が大きく、該芯体の挿入方向先端側の端部に装着された拡径部材と、該容器中で該筒体の他端部を内側から保持する保持部であって、該拡径部材又は該芯体の挿入方向先端に設けられた被嵌合部に対して、保持状態の前記筒体の軸方向に沿って嵌合される嵌合部を有する該保持部と、該容器内の気体の吸引により、該筒体の該一端部から該筒体に該芯体を挿入しつつ、該拡径部材の通過により拡径された該筒体の部位を筒体内外の圧力差で拡径状態に維持し、該嵌合部が該被嵌合部に嵌合された状態で、該吸引の停止により該圧力差を解消して該筒体で該芯体を被覆する吸引部と、を備える筒体被覆部材の製造装置が開示されている。
特開2017-154303号公報
ここで、筒体の内外の圧力差で該筒体を拡径状態に維持しつつ、該筒体の一端部から該筒体に芯体を挿入し、筒体の他端部から軸方向に張力を付与し、該圧力差を解消して筒体で芯体を被覆する場合において、圧力差の解消が開始されたときの位置に、圧力差の解消の完了まで、芯体が留まっていると、筒体の一端部側でのしわが発生する場合がある。
本発明は、圧力差の解消が開始されたときの位置に、圧力差の解消の完了まで、芯体が留まっている場合に比べ、筒体の一端部側でのしわの発生が抑制することを目的とする。
第1態様は、容器に筒体を収容し、該容器の開口縁に該筒体の一端部を保持させる第一工程と、該容器内の気体を吸引し、該筒体の内外の圧力差で該筒体を拡径状態に維持しつつ、該筒体の一端部から該筒体に芯体を挿入する第二工程と、該筒体の他端部から軸方向に張力を付与し、該吸引を停止し該圧力差を解消して該筒体で該芯体を被覆する第三工程と、該圧力差の解消の開始と同時、又は該解消の開始後であって該解消の完了前に、該芯体を該筒体の一端部側から他端部側へ向けて該筒体の軸方向に沿って移動させることで、該筒体の一端部側に張力を付与する第四工程と、を備える。
第2態様は、前記第四工程において、少なくとも前記圧力差の解消が完了するまでの間、該芯体を前記筒体の一端部側から他端部側へ向けて該筒体の軸方向に沿って移動させる。
第3態様は、前記第四工程において、前記圧力差の解消の完了後に、前記芯体の移動を停止させる。
第4態様は、前記第四工程において、前記芯体の移動距離が、前記芯体の軸方向長さの0.3%分の第一長さ以上、前記芯体の軸方向長さの1%分の第二長さ以下であり、前記芯体の移動速度が、前記第一長さ/秒以上、前記第二長さ/秒以下である。
第5態様は、前記第三工程において、前記圧力差を前記筒体の他端部側から解消することにより、前記筒体の前記他端部側が前記芯体を被覆した後、前記筒体の前記一端部側が前記芯体を被覆する。
第6態様は、前記第三工程において、前記圧力差を前記筒体の他端部側から徐々に解消することにより、前記筒体が、前記他端部から前記一端部に向けて徐々に前記芯体を被覆する。
第7態様は、容器に収容された筒体の一端部を該容器の開口縁に保持する保持部と、該容器内の気体を吸引し、該保持部により保持された該筒体の内外の圧力差で該筒体を拡径状態に維持する吸引部と、該吸引部により拡径状態に維持された該筒体の一端部から該筒体に芯体を挿入する挿入機構と、該筒体の他端部から軸方向に張力が付与され、かつ、該吸引部による吸引が停止した状態で、該圧力差を解消して該筒体で該芯体を被覆する解消部と、該圧力差の解消の開始と同時、又は該解消の開始後であって該解消の完了前に、該芯体を前記筒体の一端部側から他端部側へ向けて該筒体の軸方向に沿って移動させることで、該筒体の一端部側に張力を付与する移動機構と、を備える。
第8態様では、前記移動機構は、少なくとも前記圧力差の解消が完了するまでの間、該芯体を前記筒体の一端部側から他端部側へ向けて該筒体の軸方向に沿って移動させる。
第9態様では、前記移動機構は、前記圧力差の解消の完了後に、前記芯体の移動を停止させる。
第10態様では、前記移動機構は、前記芯体の軸方向長さの0.3%分の第一長さ以上、前記芯体の軸方向長さの1%分の第二長さ以下の移動距離であって、前記第一長さ/秒以上、前記第二長さ/秒以下の移動速度で、前記芯体を移動させる。
第11態様では、前記解消部は、前記圧力差を前記筒体の他端部側から解消することにより、前記筒体の前記他端部側が前記芯体を被覆した後、前記筒体の前記一端部側が前記芯体を被覆する。
第12態様では、前記解消部は、前記圧力差を前記筒体の他端部側から徐々に解消することにより、前記筒体が、前記他端部から前記一端部に向けて徐々に前記芯体を被覆する。
第13態様は、筒体で芯体が被覆され、前記筒体表面での軸方向の中央部に対する軸方向の端部のうねり高さの比が0.6以上1未満である筒体被覆部材としての定着ロールである。
第14態様は、筒体で芯体が被覆され、前記筒体表面での軸方向の中央部に対する軸方向の端部の表面硬度比が1を超え、1.2以下である定着ロールである。
第1態様の構成によれば、圧力差の解消が開始されたときの位置に、圧力差の解消の完了まで、芯体が留まっている場合に比べ、筒体の一端部側でのしわの発生が抑制される。
第2態様の構成によれば、圧力差の解消の完了前に芯体の移動を停止する場合に比べ、筒体の一端部側でのしわの発生が抑制される。
第3態様の構成によれば、圧力差の解消の完了後も、芯体の移動が停止されることなく継続される場合に比べ、容器の開口縁に筒体の一端部を保持させている保持状態が解除されることが抑制される。
第4態様の構成によれば、前記芯体の移動距離が、芯体の軸方向長さの0.3%分の第一長さ以上、前記芯体の軸方向長さの1%分の第二長さ以下の範囲外であり、芯体の移動速度が、第一長さ/秒以上第二長さ/秒以下の範囲外である場合に比べ、筒体の一端部側でのしわの発生が抑制される。
第5態様の構成によれば、圧力差の解消により、筒体の一端部側が芯体を被覆した後、筒体の他端部側が芯体を被覆する場合に比べ、筒体の一端部側でのしわの発生が抑制される。
第6態様の構成によれば、圧力差の解消により、筒体が、他端部から一端部に向けて段階的に芯体を被覆する場合に比べ、筒体の一端部側を含む全体でのしわの発生が抑制される。
第7態様の構成によれば、圧力差の解消が開始されたときの位置に、圧力差の解消の完了まで、芯体が留まっている場合に比べ、筒体の一端部側でのしわの発生が抑制される。
第8態様の構成によれば、圧力差の解消の完了前に芯体の移動を停止する場合に比べ、筒体の一端部側でのしわの発生が抑制される。
第9態様の構成によれば、圧力差の解消の完了後も、芯体の移動が停止されることなく継続される場合に比べ、容器の開口縁に筒体の一端部が保持させている保持状態が解除されることが抑制される。
第10態様の構成によれば、前記芯体の移動距離が、芯体の軸方向長さの0.3%分の第一長さ以上、前記芯体の軸方向長さの1%分の第二長さ以下の範囲外であり、芯体の移動速度が、第一長さ/秒以上第二長さ/秒以下の範囲外である場合に比べ、筒体の一端部側でのしわの発生が抑制される。
第11態様の構成によれば、圧力差の解消により、筒体の一端部側が芯体を被覆した後、筒体の他端部側が芯体を被覆する場合に比べ、筒体の一端部側でのしわの発生が抑制される。
第12態様の構成によれば、圧力差の解消により、筒体が、他端部から一端部に向けて段階的に芯体を被覆する場合に比べ、筒体の一端部側を含む全体でのしわの発生が抑制される。
第13態様の構成によれば、筒体の軸方向中央部に対する軸方向端部のしわの発生、かつ、筒体の軸方向中央部と軸方向端部とでのうねり高さのばらつきが抑制される。
第14態様の構成によれば、筒体の軸方向中央部に対する軸方向端部のしわの発生、かつ、筒体の軸方向中央部と軸方向端部とでの表面硬度のばらつきが抑制される。
が抑制される。
本実施形態に係る製造装置の構成を示す斜視図である。 本実施形態に係るチューブ被覆ロールの構成を示す断面図である。 本実施形態に係る製造装置の構成を示す正断面図である。 本実施形態に係るロール体、拡径部材及び嵌合部材を示す正面図である。 本実施形態に係る搬送装置を示す斜視図である。 本実施形態に係る挿入体の下端部の断面図(図8の6-6線断面図)である。 本実施形態に係る挿入体の上方側部分の断面図(図8の7-7線断面図)である。 本実施形態に係る挿入体においてチューブを保持した状態を示す斜視図である。 本実施形態に係る下保持機構の構成を示す斜視図である。 図9に示す構成において、膨張部を膨張させた状態を示す斜視図である。 本実施形態に係る下保持機構の構成を示す正断面図である。 本実施形態に係る上保持機構の構成を示す正面図である。 本実施形態に係る上保持機構の構成を示す平面図である。 本実施形態に係る上保持機構の爪部の構成を示す斜視図である。 図3に示す製造装置において、容器の内部へチューブを搬送した状態を示す正断面図である。 図15に示す製造装置において、チューブの下端部を保持した状態を示す正断面図である。 本実施形態の吸着パッドでチューブの上端部の外周を吸着した状態を示す平面図である。 図16に示す製造装置において、挿入体をチューブから抜き出した後、チューブに爪部の先端部を差し込んだ状態を示す正面図である。 図18に示す製造装置において、チューブを拡径した状態を示す正面図である。 図19に示す製造装置において、チューブを折り返した状態を示す正面図である。 図20に示す製造装置において、チューブを容器に保持した状態を示す正面図である。 図21に示す製造装置において、チューブに対するロール体の挿入を開始した状態を示す正断面図である。 図22に示す製造装置において、チューブにロール体を挿入完了した状態を示す正断面図である。 図23に示す製造装置において、チューブでロール体を被覆した状態を示す正断面図である。 チューブが拡径される過程、及び拡径されたチューブが縮径される過程を示す概略図である。 評価結果を示す表である。
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
(製造装置10)
まず、製造装置10について説明する。図1には、本実施形態に係る製造装置の構成が示されている。
製造装置10は、図2に示されるチューブ被覆ロール100(筒体被覆部材の一例)を製造する装置である。具体的には、製造装置10は、図1に示されるように、容器20と、拡径部材50と、搬送装置300(図5参照)と、下保持機構200(図9参照)と、上保持機構400(保持部の一例、図12参照)と、吸引機構70(吸引部の一例)と、大気開放機構60(解消部の一例)と、挿入機構90(移動機構の一例)を備えている。以下、チューブ被覆ロール100の具体的な構成、及び製造装置10の各部の具体的な構成について説明する。
(チューブ被覆ロール100)
製造装置10の製造対象であるチューブ被覆ロール100は、図2に示されるように、ロール体110(芯体の一例)と、ロール体110を被覆するチューブ120(筒体の一例)と、を有している。すなわち、チューブ被覆ロール100は、チューブ120でロール体110が被覆されて構成されたロールである。チューブ120は、円筒状(管状)に形成されており、接着剤130によってロール体110に接着されている。
ロール体110は、円筒状又は円柱状の軸部112と、軸部112の外周に形成された円筒状(管状)の弾性体114と、を有している。軸部112の両端部は、軸受に支持される被支持部116となっている。
軸部112には、一例として、金属材料が用いられている。弾性体114には、一例として、シリコンゴムなどのゴム材料が用いられている。チューブ120は、弾性(可撓性)を有しており、チューブ120には、一例として、PFAやPTFEなどのフッ素樹脂が用いられている。
(容器20)
容器20は、チューブ120を収容するものである(図22参照)。具体的には、容器20は、図1及び図3に示されるように、胴部24と、胴部24の下側に配置された底部22と、胴部24の上側に配置された頂部30と、を有している。
胴部24は、軸方向両端部(上下端部)が開放された円筒状に形成されている。この胴部24は、頂部30における後述の側壁部32とで、容器20の側壁を構成している。さらに、胴部24の下端部には、吸引機構70における後述の吸引管76が接続される吸引口24Eが形成されている。このように、吸引口24Eは容器20の下部に配置されている。
底部22は、円盤状に形成されている。この底部22は、胴部24の下端部に固定されている。これにより、底部22は、胴部24の下側の開放部分を閉鎖すると共に、容器20の底壁を構成している。
頂部30は、円筒状の側壁部32と、環状(リング状)の環状壁部34と、円筒状の周壁部38と、を有している。
環状壁部34は、具体的には、上下方向に厚みを有する板状をしており、平面視にて環状に形成された壁部である。この環状壁部34は、容器20の上壁を構成している。
側壁部32は、環状壁部34の外周縁から下側へ延び出るように形成されている。側壁部32の下端部は、胴部24の上端部に取り付けられている。
周壁部38は、環状壁部34の内周縁から上側へ立ち上がるように形成されている。周壁部38及び環状壁部34の内周側の内周空間が、容器20の開口20Aを構成している。そして、周壁部38は、チューブ120の上端部(一端部の一例)が保持される開口縁20Bを有している。
さらに、容器20の内部には、胴部24、底部22及び頂部30によって、開口20A及び吸引口24Eのみで開放された閉鎖空間が形成されている。
(拡径部材50)
拡径部材50は、図1及び図4に示されるように、ロール体110の下端部(挿入方向先端側の端部の一例)の外周にロール体110と同軸に装着される。具体的には、拡径部材50は、ロール体110の下側の被支持部116(軸部112)に装着される。
この拡径部材50は、チューブ120に対する挿入方向(下方)から反対方向(上方)にかけて徐々に大径化されてから徐々に小径化されている。すなわち、拡径部材50は、上下方向中央部で最大径となり、上下方向中央部から上方及び下方のそれぞれへいくにつれて先細りとなるテーパ形状に形成されている。
また、拡径部材50は、ロール体110の外径よりも大きい外径を有している。拡径部材50は、具体的には、チューブ120の被覆前においてロール体110に塗布された接着剤130を含めたロール体110の外径よりも外径が大きくなっている。本実施形態では、拡径部材50の上下端での外径は、ロール体110の外径と同一径とされている。なお、拡径部材50は、上下端での外径を含めて、上下方向全体の外径が、ロール体110の外径よりも大きくされていてもよい。また、拡径部材50の上下端での外径が、ロール体110の外径よりも小さくてもよい。このように、拡径部材50としては、ロール体110の外径以下の外径を含んでいてもよく、少なくとも一部において、ロール体110の外径よりも大きい外径を有していればよい。
そして、本実施形態では、拡径部材50がチューブ120に挿入されることで、チューブ120が弾性域で拡径されるようになっている。なお、拡径部材50には、一例として、フッ素樹脂などの樹脂材料が用いられている。
(搬送装置300)
搬送装置300は、チューブ120を容器20の内部へ搬送する装置である。搬送装置300は、具体的には、図5に示されるように、チューブ120の内側にその軸方向に沿って挿入される挿入体390と、吸引部382と、移動機構349と、を有している。
挿入体390は、上下方向(チューブ120に対する挿入方向)に沿って長さを有している。挿入体390の下端部391は、図6に示されるように、チューブ120に対する挿入方向(チューブ120の軸方向)に見た断面にて、円形に形成されている。また、下端部391は、図5に示されるように、挿入体390の長手方向に沿って外径が一定である一定部391Aと、徐々に先細りになる先細部391Bと、有している。一定部391Aは円柱状に形成されている。なお、一定部391Aは円筒状であってもよい。一定部391Aの外周(外周長)は、チューブ120の内周(内周長)よりも短くされている。
挿入体390における下端部391を除く上方側部分393は、図7に示されるように、チューブ120に対する挿入方向(チューブ120の軸方向)に見た断面にて、外周に形成された凹部392を有している。凹部392は、前述の断面にて、挿入体390の周方向に沿って等間隔で4つ(90度毎に)配置されている。これにより、上方側部分393は、前述の断面にて、略十字状に形成されている。また、挿入体390における凹部392(凹面)を含む周長が、チューブ120の内周よりも長くされている。なお、挿入体390における凹部392(凹面)を含まない周長(挿入体390の外縁で形成される最短距離の周長、すなわち一点鎖線392Sで示される周長)は、チューブ120の内周よりも短くされている。前述の断面にて、上方側部分393の中心393Cから挿入体390の外縁までの最長距離393Lと、下端部391の一定部391Aの半径とは、例えば、同じとされている。なお、当該半径と最長距離393Lとは異なる長さであってもよい。
上方側部分393には、凹部392で開口する孔394が形成されている。孔394は、上方側部分393の内部に挿入体390の長手方向に沿って形成された通路396と通じている。通路396は、上端部で吸引部382と通じている。挿入体390がチューブ120の内側に挿入された状態で、吸引部382が作動することで、孔394を通じて、チューブ120を吸引する。これにより、図8に示されるように、チューブ120が挿入体390の外周に吸着されて、チューブ120が挿入体390の外周に保持される。
移動機構349(図5参照)は、例えば、挿入体390を上下方向及び水平方向(左右方向)に移動させる三軸ロボットで構成されている。
(下保持機構200)
下保持機構200は、チューブ120の下端部を保持する機構である。下保持機構200は、具体的には、図9、図10及び図11に示されるように、本体部212と、本体部212に対して可動する可動部214と、可動部214に設けられたエアピッカー等の膨張部216と、ガイドコーン220(嵌合部の一例)と、を有している。
本体部212は、円盤状の底部22の平面視における中央部を上下方向に貫通した状態で当該中央部に固定されている。また、本体部212は、底部22の上方へ突出する円筒状に形成されている。
可動部214は、円柱状に形成されており、上下方向に移動可能に本体部212の内側に支持されている。また、可動部214は、固定機構(図示省略)により、本体部212に対して固定可能となっている。すなわち、可動部214は、本体部212に対して、上下方向に移動可能である自由状態と、本体部212に対して固定された固定状態と、に切り替わるようになっている。さらに、可動部214は、自由状態において、駆動機構(図示参照)により下方へ移動するようになっている。
可動部214には、一端が可動部214の上端部で開口し、且つ、他端が可動部214の側部で開口すると共に側断面視にてL字状とされた通路214Aが形成されている。通路214Aは、本体部212をその径方向に貫通する通路212Aと通じている。この通路214A、212Aは、膨張部216がチューブ120の下端部の内周面を内側から保持した状態においても、容器20の内部空間と、チューブ120の内部空間と、を通じさせる。なお、可動部214が移動した場合でも、可動部214の通路214A及び本体部212の通路212Aは、通じた状態が維持される。
膨張部216は、平面視にて中央部に円孔216Aを有する環状(ドーナッツ状)に形成されている。膨張部216は、可動部214の上部を周方向に被覆するゴム等の弾性膜により構成されている。膨張部216の内周端部は、可動部214の上端部に固定され、膨張部216の外周端部は、可動部214の上部の周壁に固定されている。これにより、内部空間を有する袋状に構成されている。
膨張部216の内部空間は、可動部214及び本体部212のそれぞれに形成された通路214B、212Bと通じている。通路214B、212Bは、通路214A、212Aとは仕切られた通路である。通路212Bには、空気を供給する供給部213が接続されている。この供給部213が通路214B、212Bを通じて、膨張部216の内部に空気を供給することで、図10及び図11に示されるように、膨張部216は膨張して、チューブ120の下端部の内周面を内側から保持する。
ガイドコーン220は、図11に示されるように、ロール体110における軸部112(被支持部116)の下端側(挿入方向先端側)の開口端112A(被嵌合部の一例)に対して、膨張部216に下端部が保持された保持状態のチューブ120の軸方向に沿って嵌合する部材である。ガイドコーン220は、軸部112の開口端112Aに嵌合される嵌合部分222と、嵌合部分222から下方へ突出され可動部214の上端部に固定された固定軸部224と、を有している。
嵌合部分222は、開口端112Aの内側に嵌合される円筒面222Aと、円筒面222Aの上端から上方に行くにつれて徐々に外径が小さくなる円錐面222Bと、を有している。円筒面222Aの外径は、ロール体110の軸部112の内径と同じか、軸部112の内径よりも若干小さくされている。ガイドコーン220は、固定軸部224によって膨張部216と同軸に可動部214に固定されている。これにより、円筒面222Aと、膨張部216の外周面と、は同軸上に配置される。
下保持機構200では、可動部214が本体部212に対して可動する構成であったが、可動部214が本体部212に固定され、本体部212が容器20に対して自由状態と固定状態とに切り替わるようになっていてもよい。なお、下保持機構200による具体的な保持動作は、後述する製造方法にて説明する。
(上保持機構400)
図12に示される上保持機構400は、保持部の一例である。この上保持機構400は、チューブ120の上端部(一端部の一例)を容器20とで保持する機構である。具体的には、上保持機構400は、容器20に収容されたチューブ120の上端部を容器20の開口縁20Bに保持する機能を有している。さらに具体的には、上保持機構400は、図12及び図13に示されるように、複数(具体的には4つ)の吸着パッド410(吸着機構の一例)と、複数(具体的には4つ)の爪部420と、を有している。
4つの吸着パッド410は、頂部30の上方において(図12参照)、周壁部38(チューブ120)の周方向に沿って、図13に示されるように、等間隔で90度毎に配置されている。吸着パッド410の吸引口412は、周壁部38の径方向内側に向けられている。吸着パッド410は、吸引口412を通じて吸引することで、容器20に収容された状態のチューブ120における周壁部38の開口からはみ出した上端部(一端部)の外周を吸着する。
また、吸着パッド410は、図12に示されるように、移動機構415により、矢印Yで示されるように、周壁部38の径方向内側及び径方向外側に移動可能となっている。移動機構415としては、例えば、シリンダが用いられる。
4つの爪部420は、頂部30の上方において(図12参照)、図13に示されるように、平面視にて、4つの吸着パッド410のそれぞれの間に配置されている。詳細には、4つの爪部420は、周壁部38の周方向に沿って等間隔で90度毎に配置されている。
4つの爪部420は、図12及び図14に示されるように、側面視にて、L字状に形成されている。各爪部420は、周壁部38の径方向内側へ延びる爪部本体422と、爪部本体422の当該径方向内側の端部から下方へ突出する先端部424と、を有している。
先端部424における径方向外側(爪部本体422側)の接触面423には、図14に示されるように、周壁部38(チューブ120)の周方向に沿った溝部427が複数形成されている。具体的には、溝部427は、例えば、三本が上下に配置されている。
また、爪部420は、図12に示されるように、移動機構425により、矢印Yで示されるように、周壁部38の径方向内側及び径方向外側に移動可能であり、且つ、上下方向に移動可能となっている。移動機構425としては、例えば、二軸ロボットが用いられる。そして、4つの爪部420は、チューブ120の上端部を容器20の周壁部38とで挟んで保持する。なお、上保持機構400による具体的な保持動作は、後述する製造方法にて説明する。
(吸引機構70)
吸引機構70は、吸引部の一例である。この吸引機構70は、図1に示されるように、吸引ポンプ72と、レギュレータ74と、吸引管76と、を有している。吸引管76は、一端部が吸引ポンプ72に接続され、他端部が、容器20の下部に配置された吸引口24Eに接続されている。レギュレータ74は、吸引管76の中間部に配置されている。
吸引機構70では、吸引ポンプ72が駆動することで、吸引管76を通じて、容器20の内部の気体(空気)が吸引されて、容器20の内部が減圧される。レギュレータ74は、容器20の内部の圧力を調整する調圧機能を有している。
そして、吸引機構70は、容器20の内部の気体を吸引することで、上保持機構400により保持されたチューブ120の内外の圧力差(以下、「チューブ120の内外の圧力差」を「内外圧力差」という)でチューブ120を拡径状態に維持する。なお、吸引機構70による具体的な吸引動作は、後述する製造方法にて説明する。
(大気開放機構60)
図1に示される大気開放機構60は、解消部の一例である。この大気開放機構60は、容器20の内部を大気に開放する機構である。具体的には、大気開放機構60は、分岐管62と、開放弁64と、を有している。
分岐管62の一端部は、吸引口24Eとレギュレータ74との間で、吸引管76に接続されている。分岐管62の他端部は、大気に開放されている。開放弁64は、分岐管78に設けられている。この開放弁64が分岐管62を開放することで、容器20の内部が大気に開放される。
大気開放機構60は、チューブ120の下端部から軸方向に張力が付与され、かつ、吸引機構70による吸引後に吸引が停止した状態において、容器20の内部が大気に開放することで、内外圧力差を解消して、ロール体110をチューブ120で被覆する。なお、大気開放機構60による具体的な動作は、後述する製造方法にて説明する。
(挿入機構90)
図23に示される挿入機構90は、筒体に芯体を挿入する挿入機構の一例である。さらに、挿入機構90は、移動機構の一例でもある。この挿入機構90は、容器20に保持されたチューブ120にロール体110を挿入する機構である。具体的には、挿入機構90は、ロール体110の上側の被支持部116を保持して、ロール体110を下降させることで、吸引機構70により拡径状態に維持されたチューブ120の上端部からチューブ120にロール体110を挿入する。
さらに、挿入機構90は、大気開放機構60による内外圧力差の解消の開始と同時、又は該解消の開始後であって該解消の完了前に、ロール体110をチューブ120の上端部側から下端部側へ向けてチューブ120の軸方向に沿って移動させることで、チューブ120の上端部側に張力を付与する。具体的には、挿入機構90は、大気開放機構60による内外圧力差の解消の開始と同時、又は該解消の開始後であって該解消の完了前に、ロール体110の移動を開始する。なお、挿入機構90による具体的な動作は、後述する製造方法にて説明する。
(製造装置10を用いたチューブ被覆ロール100の製造方法)
次に、製造装置10を用いたチューブ被覆ロール100の製造方法について説明する。
本製造方法は、準備工程と、搬送工程と、保持工程(第一工程の一例)と、挿入工程(第二工程の一例)と、嵌合工程と、被覆工程(第三工程の一例)と、移動工程(第四工程の一例)と、を有している。搬送工程、保持工程、挿入工程、嵌合工程及び被覆工程は、この順で行われる。移動工程は、例えば、被覆工程と並行に行われる。以下、各工程について説明する。
(準備工程)
準備工程では、チューブ被覆ロール100を製造する前述の製造装置10を準備する。
(搬送工程)
搬送工程は、チューブ120を容器20の内部へ搬送する工程である。具体的には、搬送工程は、以下のように行われる。すなわち、搬送工程では、図5に示されるように、まず、搬送装置300の挿入体390をチューブ120の内側に挿入した状態で搬送装置300の吸引部382を作動させる。これにより、チューブ120が挿入体390の外周に吸着され、チューブ120が挿入体390の外周に保持される(図8参照)。
次に、移動機構349により、挿入体390を容器20の開口20Aから容器20の内部へ降下することで、図15に示されるように、容器20の内部へチューブ120が搬送される。具体的には、チューブ120は、下端部が挿入体390の下側にはみ出した状態で、容器20の内部へ搬送され、当該はみ出したが下端部の内周側に、下保持機構200の膨張部216が挿入される。
(保持工程)
保持工程は、チューブ120を保持する工程である。保持工程は、具体的には、下端部保持工程と、上端部保持工程と、を有している。以下、下端部保持工程及び上端部保持工程について説明する。
(下端部保持工程)
下端部保持工程は、チューブ120の下端部を保持する工程である。具体的には、図16に示されるように、下端部保持工程では、供給部213が通路212B、214B、を通じて、膨張部216の内部に空気を供給する。これにより、膨張部216は膨張して、チューブ120の下端部の内周面を内側から保持する。なお、このとき、膨張部216が装着された可動部214は、本体部212に対して固定された固定状態となっている。
(上端部保持工程)
上端部保持工程は、チューブ120の上端部を容器20に保持する工程である。具体的には、上端部保持工程は、以下のように行われる。すなわち、上端部保持工程では、図16及び図17に示されるように、4つの吸着パッド410が、吸引口412を通じて吸引することで、チューブ120における周壁部38の開口からはみ出した上端部(一端部)の外周を吸着する。なお、吸着パッド410の吸引が開始されると、挿入体390での吸引部382による吸引が停止される。また、挿入体390では、吸引を停止する共に、孔394を通じて空気を噴出してもよい。これにより、挿入体390からチューブ120が離れやすくなる。
次に、図18に示されるように、挿入体390が上昇して、挿入体390がチューブ120から抜き出される。次に、4つの爪部420は、図18及び図13に示されるように、移動機構425により、4つの吸着パッド410で上端部の外周が吸着された状態のチューブ120の上方の位置から降下することで、チューブ120の上端部の内側に先端部424が差し込まれる。
さらに、4つの爪部420は、図19に示されるように、接触面423がチューブ120の内周に接触した状態で、移動機構425により、周壁部38の径方向外側へ移動する。これにより、チューブ120の上端部が拡径される。なお、4つの爪部420が周壁部38の径方向外側へ移動する際に、吸着パッド410は、移動機構415によって、周壁部38の径方向外側へ移動する。このため、吸着パッド410は、チューブ120と干渉しない。なお、吸着パッド410の移動は、例えば、爪部420の移動の前、又は同時に行われる。
その後、4つの爪部420は、図20に示されるように、周壁部38の外周側で、移動機構425により下方へ移動することで、チューブ120の上端部を折り返した後、図21に示されるように、周壁部38の径方向内側へ移動する。これにより、4つの爪部420によって、チューブ120の上端部が、周壁部38の外壁に押し付けられて、チューブ120の上端部が保持される。このように、4つの爪部420と容器20の周壁部38とでチューブ120の上端部を挟むことで、チューブ120が周壁部38の開口縁20Bでチューブ120が保持される。
(挿入工程)
挿入工程は、上端部及び下端部が保持されたチューブ120にロール体110を挿入する工程である。具体的には、挿入工程は、以下のように行われる。すなわち、挿入工程では、まず、吸引機構70の吸引ポンプ72を駆動し、容器20の内部の空気の吸引を開始する。
ここで、膨張部216が装着された可動部214は、本体部212に対して上下方向に移動可能である自由状態となっている。この状態において、図22に示されるように、拡径部材50が下端部に装着されたロール体110を、挿入機構90(図23参照)によって、チューブ120に挿入する。
ロール体110がチューブ120の上端部に挿入され、チューブ120の上部開口を封止すると、容器20の内部が減圧され、容器20の内外の圧力差によってロール体110に対して下方(挿入方向)へ引き込む力が作用する。本実施形態では、挿入機構90による押し込み力と、容器20の内外の圧力差による引き込み力と、重力とによって、ロール体110が下降し、ロール体110がチューブ120の上端部から下端部へ挿入される。
拡径部材50がチューブ120の各部を通過すると、チューブ120は拡径されることで軸方向に縮む(図25(A)参照)が、膨張部216は、自由状態であるので、チューブ120の下端部を保持した状態を維持したまま、上昇する。
ロール体110が下降すると、チューブ120は、拡径部材50が通過した部位が弾性域で拡径される。拡径された部位は、チューブ120の内外の圧力差によって、拡径状態が維持される(図23参照)。
このように、ロール体110をチューブ120の上端部から下端側へ挿入しつつ、拡径部材50の通過により拡径されたチューブ120の部位をチューブ120の内外の圧力差によって、拡径状態を維持する。
なお、ロール体110の弾性体114の外周面には、チューブ120に挿入される前に予め接着剤130(図2参照)が塗布されている。
(嵌合工程)
嵌合工程は、ガイドコーン220をロール体110の下端部に嵌合する工程である。具体的には、嵌合工程では、チューブ120に挿入されたロール体110の下端部に対して、図23に示されるように、ガイドコーン220が嵌合する嵌合位置まで、ロール体110を下降させる。これにより、ロール体110における軸部112の下端側の開口端112Aに対して、ガイドコーン220の円筒面222Aが嵌合する。この嵌合位置にて、ロール体110の下降を停止する。
(被覆工程)
被覆工程は、ガイドコーン220をロール体110の下端部に嵌合した状態で、ロール体110にチューブ120を被覆する工程である。具体的には、被覆工程では、ガイドコーン220をロール体110の下端部に嵌合した状態で、吸引ポンプ72の駆動を停止する。さらに、被覆工程では、大気開放機構60の開放弁64を開くことで、容器20の内部を大気開放する。これにより、拡径部材50がチューブ120の下端部内にある状態で、チューブ120の内外の圧力差が解消されて、チューブ120が縮径する。このように、チューブ120が縮径することで、図24に示されるように、チューブ120でロール体110が被覆される。
本実施形態では、吸引管76が容器20の下部に配置されているため、内外圧力差は、チューブ120の下端部側から解消される。このため、被覆工程では、チューブ120の下端部側がロール体110を被覆した後、チューブ120の上端部側がロール体110を被覆する。
さらに言えば、内外圧力差は、チューブ120の下端部側から上端部へ向けて徐々に解消される。このため、被覆工程では、チューブ120が、下端部から上端部に向けて徐々にロール体110を被覆する。
本実施形態では、吸引管76が容器20の下部に配置されているため、内外圧力差は、チューブ120の下端部側から解消される。このため、チューブ120の下端部側がロール体110を被覆した後、チューブ120の上端部側がロール体110を被覆する。
さらに言えば、内外圧力差は、チューブ120の下端部側から上端部へ向けて徐々に解消される。このため、チューブ120が、下端部から上端部に向けて徐々にロール体110を被覆する。
さらに、このとき、可動部214を、駆動機構(図示参照)により下方へ移動させる。これにより、チューブ120の下端部に軸方向(下方)への張力を付与する。すなわち、チューブ120の下端部に軸方向(下方)への張力を付与した状態で、チューブ120をロール体110に被覆する。
(移動工程)
移動工程では、内外圧力差の解消の開始と同時に、挿入機構90が、ロール体110をチューブ120の上端部側から下端部側へ向けてチューブ120の軸方向に沿って移動させることで、チューブ120の上端部側に張力を付与する。移動工程では、具体的には、内外圧力差の解消の開始と同時に、挿入機構90が、ロール体110の移動を開始する。
さらに、移動工程では、内外圧力差の解消が完了するまでの間、挿入機構90がロール体110をチューブ120の上端部側から下端部側へ向けてチューブ120の軸方向に沿って移動させ続ける。具体的には、移動工程では、内外圧力差の解消が完了する時点を超えて、挿入機構90がロール体110をチューブ120の上端部側から下端部側へ向けてチューブ120の軸方向に沿って移動させ続ける。さらに、移動工程では、内外圧力差の解消の完了後に、ロール体110の移動を停止させる。
したがって、移動工程では、内外圧力差の解消の開始と同時に、挿入機構90が、ロール体110をチューブ120の上端部側から下端部側へ向けてチューブ120の軸方向に沿って移動を開始し、内外圧力差の解消の完了後にロール体110の移動を停止させるともいえる。また、ロール体110を移動させる期間、すなわち、ロール体110の移動開始から移動完了までの期間は、例えば、1秒程度とされている。なお、ロール体110を移動させる期間は、1秒に限るものではない。
移動工程におけるロール体110の移動距離は、例えば、ロール体110の軸方向長さの0.3%分の第一長さ以上、ロール体110の軸方向長さの1%分の第二長さ以下である。当該移動距離は、例えば、ロール体110の軸方向長さが例えば300mmとされる場合では、0.9mm以上、3mm以下とされる。
移動工程におけるロール体110の移動速度は、例えば、第一長さ/秒以上、第二長さ/秒以下である。当該移動速度は、例えば、ロール体110の軸方向長さが例えば300mmとされる場合では、0.9mm/秒以上、3mm/秒以下とされる。
なお、前述の移動工程では、内外圧力差の解消の開始と同時に、ロール体110を移動させていたが、内外圧力差の解消の開始後であって、該解消の完了前に、ロール体110を移動開始させてもよい。
また、移動工程では、内外圧力差の解消が完了する時点を超えて、ロール体110を移動させていたが、内外圧力差の解消が完了する時点までロール体110を移動させ、内外圧力差の解消が完了する時点でロール体110の移動を停止してもよい。さらに、内外圧力差の解消が完了する前に、ロール体110の移動を停止してもよい。なお、少なくとも内外圧力差の解消が完了するまでの間、ロール体110を移動させることが望ましい。また、本実施形態において、内外圧力差の解消が完了する時点を超えてロール体110を移動させるのは、内外圧力差の解消完了のタイミングがばらついても、内外圧力差の解消が完了するまでの間、ロール体110が移動している状態となるようにするためである。したがって、内外圧力差の解消の完了後にロール体110を移動させる期間は、内外圧力差の解消完了のタイミングがばらつきを考慮して設定される。
(取出工程)
次に、膨張部216を萎ませて、チューブ120の下端部の保持を解除する。さらに、4つの爪部420を移動機構425により、上端部保持工程における移動動作とは逆の移動動作を実行させる。これにより、チューブ120の上端部の保持を解除する。そして、ロール体110を容器20の内部から取り出す。
(切断工程)
ロール体110が容器20の内部から取り出された後、チューブ120の余った下端部及び上端部が切断されると共に、拡径部材50がロール体110から取り外される。これにより、チューブ被覆ロール100が製造される。
(チューブ被覆ロール100の補足)
チューブ被覆ロール100は、例えば、電子写真式の画像形成装置の定着ロールとして用いられる。電子写真式の画像形成装置は、帯電、露光、現像、転写、定着の工程を経て画像を記録媒体に形成する装置である。なお、チューブ被覆ロール100としては、例えば、電子写真式の画像形成装置の帯電ロールであってもよく、他の用途に用いられるロールであってもよい。
チューブ被覆ロール100は、前述の製造方法により製造されることで、以下のうねり高さの比及び表面硬度比を有している。チューブ被覆ロール100は、チューブ120表面での軸方向の中央部に対する軸方向の端部のうねり高さの比が0.6以上1未満とされている。チューブ120表面での軸方向の中央部に対する軸方向の端部の表面硬度比が1を超え、1.2以下とされる。当該表面硬度比は、好ましくは、1を超え、1.05以下とされる。なお、うねり高さの比及び表面硬度比は、後述の(評価)における測定方法にて測定される。
(本実施形態の作用)
本実施形態では、前述のように、移動工程において、内外圧力差の解消の開始と同時に、挿入機構90が、ロール体110をチューブ120の上端部側から下端部側へ向けてチューブ120の軸方向に沿って移動させることで、チューブ120の上端部側に張力を付与する。
このため、内外圧力差の解消が開始されたときの位置に、内外圧力差の解消の完了まで、ロール体110が留まっている場合に比べ、チューブ120の上端部側でのしわの発生が抑制される。
また、本実施形態では、被覆工程において、可動部214を、駆動機構(図示参照)により下方へ移動させることにより、チューブ120の下端部に軸方向(下方)への張力を付与する。すなわち、チューブ120の下端部に軸方向(下方)への張力を付与した状態で、チューブ120をロール体110に被覆する。
このため、被覆工程において可動部214が留まっている場合に比べ、チューブ120の下端部側でのしわの発生が抑制される。このように、本実施形態では、チューブ120の上端部側及び下端部側でのしわの発生が抑制される。
また、本実施形態では、前述のように、移動工程において、内外圧力差の解消が完了する時点を超えて、挿入機構90がロール体110をチューブ120の上端部側から下端部側へ向けてチューブ120の軸方向に沿って移動させる。
このため、内外圧力差の解消の完了前にロール体110の移動を停止する場合に比べ、チューブ120の上端部側でのしわの発生が抑制される。
また、本実施形態では、前述のように、移動工程において、内外圧力差の解消の完了後に、ロール体110の移動を停止させる。
このため、内外圧力差の解消の完了後も、ロール体110の移動が停止されることなく継続される場合に比べ、必要以上にチューブ120が下方側へ移動されず、容器20の開口縁20Bにチューブ120の上端部を保持させている保持状態が解除されることが抑制される。
また、本実施形態では、移動工程におけるロール体110の移動距離は、例えば、ロール体110の軸方向長さの0.3%分の第一長さ以上 、ロール体110の軸方向長さの1%分の第二長さ以下である。さらに、移動工程におけるロール体110の移動速度は、例えば、第一長さ/秒以上、第二長さ/秒以下である。
ここで、当該移動距離が第一長さ未満であるか、当該移動速度が、第一長さ/秒より遅い場合には、チューブ120に付与される張力が不十分となり、チューブ120の上端部側でしわが発生しやすい。また、当該移動距離が第二長さを超えるか、当該移動速度が、第二長さ/秒より速い場合には、チューブ120が上保持機構400の一部の爪部420からチューブ120がはずれて、チューブ120の上端部側でしわが発生しやすい。
したがって、当該移動距離が、ロール体110の軸方向長さの0.3%分の第一長さ以上 、ロール体110の軸方向長さの1%分の第二長さ以下の範囲外であり、当該移動速度が、第一長さ/秒以上、第二長さ/秒以下の範囲外である場合に比べ、チューブ120の上端部側でのしわの発生が抑制される。
また、本実施形態における被覆工程では、チューブ120の下端部側がロール体110を被覆した後、チューブ120の上端部側がロール体110を被覆する。
このため、内外圧力差の解消により、チューブ120の上端部側がロール体110を被覆した後、チューブ120の下端部側がロール体110を被覆する場合に比べ、チューブ120の上端部側でのしわの発生が抑制される。
さらに、本実施形態における被覆工程では、チューブ120が、下端部から上端部に向けて徐々にロール体110を被覆する。
このため、内外圧力差の解消により、チューブ120が、下端部から上端部に向けて段階的にロール体110を被覆する場合に比べ、ロール体110の上端部側を含む全体でのしわの発生が抑制される。
また、本実施形態では、製造されたチューブ被覆ロール100は、チューブ120表面での軸方向の中央部に対する軸方向の端部のうねり高さの比が0.6以上1未満とされている。
このため、チューブ120表面での軸方向の中央部に対する軸方向の端部のうねり高さの比が1を超える場合に比べ、チューブ120の軸方向中央部に対する軸方向端部のしわの発生が抑制される。また、チューブ120表面での軸方向の中央部に対する軸方向の端部のうねり高さの比が0.6を未満である場合に比べ、チューブ120の軸方向中央部と軸方向端部とでのうねり高さのばらつきが抑制される。この結果、電子写真式の画像形成装置の定着ロールとして用いた場合に、定着した画像の濃度ばらつきが抑制される。
また、本実施形態では、製造されたチューブ被覆ロール100は、チューブ120表面での軸方向の中央部に対する軸方向の端部の表面硬度比が1を超え、1.2以下とされる。
このため、チューブ120表面での軸方向の中央部に対する軸方向の端部の表面硬度比が1未満である場合に比べ、チューブ120の軸方向中央部に対する軸方向端部のしわの発生が抑制される。また、チューブ120表面での軸方向の中央部に対する軸方向の端部の表面硬度比が1.2を超える場合に比べ、チューブ120の軸方向中央部と軸方向端部とでの表面硬度比のばらつきが抑制される。この結果、電子写真式の画像形成装置の定着ロールとして用いた場合に、定着した画像の濃度ばらつきが抑制される。
(変形例)
前述した実施形態では、挿入機構90を移動機構の一例として用いたが、これに限られない。移動機構は、挿入機構90とは別の機構として設けられていてもよい。
前述した本実施形態では、チューブ120の上端部が、4つの爪部420により保持されていたが、これに限られない。例えば、周壁部38に形成した複数の吸引孔を通じて、吸引することで、チューブ120の上端部を周壁部38の内周面に吸着して保持する構成であってもよい。
芯体として、軸部112と軸部112の外周に形成された円筒状の弾性体114とを有するロール体110を用いたが、これに限られない。芯体としては、例えば、軸部112のみであってもよい。
製造装置10では、チューブ120は上下方向に沿って配置される構成であったがこれに限られない。例えば、容器20を水平方向に沿って設置し、チューブ120が水平方向に沿って配置されるように構成してもよい。
前述した実施形態では、芯体として、軸部112と軸部112の外周に形成された円筒状の弾性体114とを有するロール体110を用いたが、これに限られない。芯体としては、例えば、軸部112のみであってもよい。
前述した実施形態では、ロール体110に接着剤130が塗布されていたが、これに限られない。例えば、チューブ120の内周面に接着剤130が塗布される構成であってもよい。また、接着剤130が、ロール体110及びチューブ120のいずれにも塗布されていない構成であってもよい。
前述した実施形態では、筒体被覆部材の一例としてのチューブ被覆ロール100を製造していたが、製造対象である筒体被覆部材としては、これに限られない。例えば、筒体被覆部材としては、ベルト体がチューブ120で被覆されて構成されたチューブ被覆ベルトであってもよい。チューブ被覆ベルトの場合では、芯材と、芯材の外周に形成された円筒状のベルト体(管状体の一例)と、を有する芯体を用いる。すなわち、当該芯体を、前述のロール体110と同様に、チューブ120に挿入して、チューブ120でベルト体を被覆する。その後、チューブ120で被覆されたベルト体から芯材を抜くことで(第六工程の一例)、チューブ被覆ベルトが製造される。ベルト体としては、ポリイミド等で形成された樹脂ベルト、金属ベルトなどが用いられる。
前述した製造方法では、吸引機構70の吸引ポンプ72を駆動して容器20の内部の空気の吸引を開始した後に、拡径部材50が下端部に装着されたロール体110をチューブ120の上端部に挿入したが、これに限られない。例えば、拡径部材50が下端部に装着されたロール体110をチューブ120の上端部に挿入した後に、吸引機構70の吸引ポンプ72を駆動して容器20の内部の空気の吸引を開始してもよい。
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、その主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形、変更、改良が可能である。例えば、上記に示した変形例は、適宜、複数を組み合わせて構成してもよい。
(評価)
以下に示される実施例及び比較例(図26参照)において、前述の製造方法を用いて製造したチューブ被覆ロール100について評価した。本評価では、実施例ごとに、前述の製造方法における移動距離、移動速度を替えてチューブ被覆ロール100を製造した。なお、比較例では、移動工程を行っていない。また、本評価では、表面硬度比、うねり高さ比、最大しわサイズ、及び画質を評価した。
<実施例1>
移動速度:1mm/s
移動距離:1mm
<実施例2>
移動速度:3mm/s
移動距離:3mm
<実施例3>
移動速度:0.5mm/s
移動距離:0.5mm
<実施例4>
移動速度:4mm/s
移動距離:4mm
<比較例>
移動速度:0mm/s
移動距離:0mm
<表面硬度比>
チューブ被覆ロール100の軸方向両端部と、軸方向中央部とで、MD-1硬度を測定し、軸方向中央部に硬度に対する軸方向両端部の硬度の比を算出した。測定装置として、例えば、高分子計器株式会社製 MD-1 capa type-Aを用いた。
そして、チューブ被覆ロール100の軸方向一端から他端に向けて、特定間隔で帯電部材の表面のMD-1硬度を測定し、チューブ被覆ロール100の軸方向に沿った表面のMD-1硬度のプロファイルを得た。
軸方向両端部の領域において、最も小さいMD-1硬度を軸方向両端部の硬度とした。軸方向端部の領域は、例えば、チューブ被覆ロール100の弾性体114の軸方向両端から軸方向中央に向けて、弾性体114の軸方向長さの5%以上15%以下の領域である。
なお、軸方向中央部の領域は、例えば、チューブ被覆ロール100の弾性体114の軸方向一端から軸方向他端に向けて、弾性体114の軸方向長さの45%以上55%以下の領域である。
<うねり高さ比>
チューブ被覆ロール100の軸方向両端部と、軸方向中央部とで、ろ波最大うねり(Wcm)を測定し、軸方向中央部に硬度に対する軸方向両端部の硬度の比を算出した。測定装置として、例えば、表面粗さ測定機(SURFCOM 2000 東京精密(株)社製)を用い、JIS B 0601に基づき、測定した。
軸方向両端部の領域において、最も大きい「ろ波最大うねり(Wcm)」を軸方向両端部の硬度とした。軸方向端部の領域は、例えば、チューブ被覆ロール100の弾性体114の軸方向両端から軸方向中央に向けて、弾性体114の軸方向長さの5%以上15%以下の領域である。
なお、軸方向中央部の領域は、例えば、チューブ被覆ロール100の弾性体114の軸方向一端から軸方向他端に向けて、弾性体114の軸方向長さの45%以上55%以下の領域である。
<最大しわサイズ>
チューブ被覆ロール100の軸方向両端部で発生したしわの最大深さを、例えば、表面粗さ測定機(SURFCOM 2000 東京精密(株)社製)を用い、測定した。
<画質>
評価のための画像形成を、22℃/55RH%の環境下、加熱ロールの表面温度175℃、且つ、プロセススピード194mm/秒の条件で行った。富士ゼロックス社製カラープリンターC2220の定着装置部分の定着ロールに比較例及び実施例1~4で被覆したロールを装着し、画質評価を行った。画質評価は、20万枚通紙後の評価を以下の基準で目視によって行った。
A:濃度ムラ等の欠陥無し
B:軽微な濃度ムラ発生
C:大きな濃度ムラ発生
<評価結果>
図26の表に示されるように、実施例3、4では、比較例に比べ、最大しわサイズ及び画質において、改善した。さらに、実施例1、2では、実施例3、4に比べ、最大しわサイズ及び画質において、良好な結果となった。
10 製造装置
20 容器
20B 開口縁
60 大気開放機構(解消部の一例)
70 吸引機構(吸引部の一例)
90 挿入機構(移動機構の一例)
100 チューブ被覆ロール((筒体被覆部材の一例、定着ロールの一例)
110 ロール体(芯体の一例)
120 チューブ(筒体の一例)
400 上保持機構(保持部の一例)

Claims (7)

  1. 容器に筒体を収容し、該容器の開口縁に該筒体の一端部を保持させる第一工程と、
    該容器内の気体を吸引し、該筒体の内外の圧力差で該筒体を拡径状態に維持しつつ、該筒体の一端部から該筒体に芯体を挿入する第二工程と、
    該筒体の他端部から軸方向に張力を付与し、該吸引を停止し該圧力差を解消して該筒体で該芯体を被覆する第三工程と、
    該圧力差の解消の開始と同時、又は該解消の開始後であって該解消の完了前に、該芯体を該筒体の一端部側から他端部側へ向けて該筒体の軸方向に沿って移動させることで、該筒体の一端部側に張力を付与する第四工程と、
    を備え、
    前記第四工程において、少なくとも前記圧力差の解消が完了するまでの間、該芯体を前記筒体の一端部側から他端部側へ向けて該筒体の軸方向に沿って移動させる
    筒体被覆部材の製造方法。
  2. 前記第四工程において、前記圧力差の解消の完了後に、前記芯体の移動を停止させる
    請求項1に記載の筒体被覆部材の製造方法。
  3. 容器に筒体を収容し、該容器の開口縁に該筒体の一端部を保持させる第一工程と、
    該容器内の気体を吸引し、該筒体の内外の圧力差で該筒体を拡径状態に維持しつつ、該筒体の一端部から該筒体に芯体を挿入する第二工程と、
    該筒体の他端部から軸方向に張力を付与し、該吸引を停止し該圧力差を解消して該筒体で該芯体を被覆する第三工程と、
    該圧力差の解消の開始と同時、又は該解消の開始後であって該解消の完了前に、該芯体を該筒体の一端部側から他端部側へ向けて該筒体の軸方向に沿って移動させることで、該筒体の一端部側に張力を付与する第四工程と、
    を備え、
    前記第四工程において、
    前記芯体の移動距離が、前記芯体の軸方向長さの0.3%分の第一長さ以上 、前記芯体の軸方向長さの1%分の第二長さ以下であり、
    前記芯体の移動速度が、前記第一長さ/秒以上、前記第二長さ/秒以下である筒体被覆部材の製造方法。
  4. 前記第三工程において、前記圧力差を前記筒体の他端部側から解消することにより、前記筒体の前記他端部側が前記芯体を被覆した後、前記筒体の前記一端部側が前記芯体を被覆する
    請求項1~3のいずれか1項に記載の筒体被覆部材の製造方法。
  5. 前記第三工程において、前記圧力差を前記筒体の他端部側から徐々に解消することにより、前記筒体が、前記他端部から前記一端部に向けて徐々に前記芯体を被覆する
    請求項4に記載の筒体被覆部材の製造方法。
  6. 筒体で芯体が被覆され、
    前記筒体表面での軸方向の中央部に対する軸方向の端部のうねり高さの比が0.6以上1未満である
    筒体被覆部材としての定着ロール。
  7. 筒体で芯体が被覆され、
    前記筒体表面での軸方向の中央部に対する軸方向の端部の表面硬度比が1を超え、1.2以下である
    請求項6に記載の定着ロール。
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